現代人は絶えず「音響外傷」の危険にさらされている
皆さんは「音響外傷」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
「音響外傷」とは強力な音波によって内耳の蝸牛が障害を受け難聴などが生じる聴覚機構の損傷を受けることである。
実は現代人はこのたえず「音響外傷」の危険にさらされている。
例えば電車でよくipod スマホ walkman等々で音漏れしながらシャカシャカ音を立てながら聴いている人をよく見かけるが、もしこのことに身に覚えがあるならあなたは「音響外傷」の危険にさらされているといっても過言ではない。
「音響外傷」は聴力の低下、最悪の場合は内耳のダメージを受け、耳閉塞感や耳痛が起こり、その後、耳鳴りや難聴になる。場合によっては、特定の狭い周波数域だけ聞こえが悪くなっていることもある。必ずしも自覚症状が起きずに難聴になる場合も少なくない。
特にこれから夏の音楽のフェステイバルが目白押しだ、そういう時に気を付ける必要がある
■夏フェス後に音が聴こえにくい……音響外傷かも?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130729-00000005-nallabout-hlth&1375057813
大音量で音楽を聞いていると、急性の内耳障害である「音響外傷」を起こしてしまうことがあります。主な症状は、普段はよく聞き取れる音も聞こえなくなる難聴と耳鳴り。
以前は「音響外傷」というと、仕事中に大きな音を聞くことが多い職場で起きる症状でしたが、コンサートなどで大型のスピーカーが使用されるようになって からは、コンサート会場での音響外傷が増加しました。普段から携帯用音楽プレイヤーで音量を大きくする癖がある人にも注意が必要ですが、夏フェスなどに 行って大音量で音楽を楽しむ人が多いこの季節は、耳の健康にも少し注意するようにしましょう。<中略>
身近な哺乳類である犬と比較すると、人の聴力は劣っているように思いがちですが、それでも耳たぶや外耳でしっかりと音を集め、直接外気とつながっている耳 道を持ち、鼓膜からの振動を耳小骨で増幅して、内耳細胞で聴く機構を持っている点では、やはり優れた聴覚を持っているといえます。
このような耳のつくりは小さな音を聞くのに優れていると言えます。そのため大きな音を聞くと、内耳細胞が振り切れてしまった状態になり、本来の構造が破 壊されてしまうことがあるのです。遠くの地震の揺れを増幅して記録する地震計の針をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
■音響外傷の予防法
音響外傷の予防法は大音量の音を避けるのが一番。特に人工的な音の場合は、スピーカーなどの音源を意識して、少し遠めに距離を取るだけでも予防になります。
音源から離れると音が小さくなるのは当然ですが、自然の音とスピーカーでは少し異なります。たとえば自然界の大きな音である雷などの場合、音は音源から 三次元に広がっていくので、距離の三乗に比例して減衰しますが、コンサートなどで使う型のスピーカーでは、音は二次元的に広がって行くため、音源のスピー カーからの距離の二乗で減衰します。たとえば音源から4mと8mの場所では音圧が1/4になります。スピーカーから離れた位置に場所取りすることで、音楽 を楽しみながら音響外傷をうまく予防することができるのです。
我々音を商売にしている人間は耳が命である。
だから私は人一倍耳には気を付けている。
レコーデイングの時はあまり大音量というのはないけど、ライブPAの場合は実は耳栓をしている。そうしないと耳鳴りがするからである。
それから意外に思うかもしれないが僕はWalkman ipod等で基本的には音楽を聴かない、
聞かなきゃいけないときはボリュームに最大限気を付けて聴く。
なぜならヘッドフォンで大音量で聴けば確実に耳に負担をかけるからである。
だからさっきの話のように電車等でシャカシャカと音漏れがするくらいのレベルで聴いている人はほぼ確実に耳をダメにする。しかも自分の耳が劣化していることに殆どの人が気付かない。
あと最近のコンサートで時々ひどいPAエンジニアがいる。
ただ音をでかくすりゃいいと思っているようで、細かい会場の音創りなんか何も考えていない。そして会場の観客に「音響外傷」かその一歩手前の症状をもたらす。
こういう「音響外傷」というのは専門家の間ではだいぶ前からいわれていたのだがなぜかマスコミは家電メーカーとかに配慮してか伝えなかった。少なくとも積極的にこの情報を伝えていたとはいえない。
だが現代人の耳はほぼ確実に劣化しているといっていいと思う
現代人は「よい音質」というものに鈍感になっているだけでなく、「聞く耳」自体も劣化する事態を招いている。音楽文化にとってこれがよいことであるはずがない
まあipod スマホ walkmanで音楽を聴くな、とは言わない。
ただ聴くときはボリュームをガンガン上げるのは避けた方がいい。間違いなく「音響外傷」になる。
そしてコンサートに行くときもスピーカーの近くはなるべく行かないことだ。
そしてサマーフェスの最中に耳鳴りがするようだったら極力連日行くのはやめた方がいい。
上記の記事でも次のように締めくくっている
ただし、翌朝も聞こえが悪い場合は要注意。特に連日行われるようなフェス参加中に耳の異常を感じた場合は、無理は禁物です。なるべく早く会場を後にして耳 鼻科を受診しましょう。音響外傷の診断には聴力検査が必須。音響外傷を起こした場合の予後は個人差がありますが、症状のうち耳鳴りは残らないことが多いと 言われています。しかし、耳鳴りは治っても内耳障害は元に戻らず難聴となってしまうことがあります。この場合の難聴に有効な治療法はありません。重度の音 響外傷になり後遺症を残さないよう、しっかり予防することが大事です。
せっかくのコンサート。
気持ちよく音楽を聴きましょう。
そしてあなたの大事な器官の1つの耳を大事にしましょう。
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