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2026年1月12日 (月)

AI時代の映画作りーコンテンツを守るためのNFT化と規定作りが急務

連続してAIのコンテンツの記事を書いたが、誤解しないでほしいのは私はAIというものを拒否したり否定しているわけではない。AIによる社会のイノベーションは好むと好まざるに関わらず社会に大きな影響を与えることは避けられず、寧ろそれが現れることによって社会が、そして文化がどのように変わっていくか、芸術文化に関わる人間の端くれとして考えることは当然のことと考える。

そして私が現在音楽家としても業界関係者としても関わっている映画業界。この映像がAI時代にどのように変化していくか、それが大きな課題になってくる。

この点はだいぶ前から私は書いているのだが、そもそもこれだけ映像や画像のデータがあふれている現代にてこの新技術に対応するための権利処理の面が全く手が付けられていない点は甚だ問題である。

現時点では全く野放しの状態である。

映画には役者の方の「肖像権」、「パブリシティ権」そして勿論音楽に関する「著作権」も存在する。これらをAI時代にどのように権利処理すべきなのか、全く規定されていない。SNSには既にこれらの権利を事実上無視して生成AIに使用しているケースが多数ある。これは既にハリウッド内でも大きな問題になっていて、2028年の3月のSAG-AFTRAとのCBA更新の時に確実に問題になり、ボタンの掛け違い等が起きるとまたストライキになる可能性もある。いずれにせよ前回のCBAの大雑把な内容での合意ではなく、詳細について早急に詰めた合意に向けて動きべきであろう。

現時点で生成AIの素材として問題なく使えるのは肖像権に関して言えば以下の例のみである。

1.既に故人で出演した映画がパブリックドメイン(権利消滅)したものに出演した画像や映像素材

2.公人ー政治権力者や政府や国家上重要な組織のトップになっている人の画像や映像素材

3.その他個人が映画会社と契約して特定の内容のみAI使用を許諾した人の画像や映像素材

上記の3だが、例としてジェームスアールジョーンズのダースベーダーの声に関する生成AI, アーノルドシュワルツネッガーのターミネーターに関する生成AI等が考えられる。

ただ合意等の前例があるので、今後その例をベースに合意のガイドラインを作るための参考にはなるのではないか?

映画制作におけるAIの可能性は権利を考慮しないですむ分野では確実に存在する。現代ではもはや存在しない昔の街並みなどはAIで容易に再現できるし、すでに故人となった俳優(権利消滅かもしくは遺族に許諾を取っていることが条件だが)をあたかも生きているかのように再現することもできる。

その他現実に存在しない空間をAIによって作ることも可能だ。AI時代の俳優はバーチャルスタジオにてグリーンスクリーンもしくはブルースクリーンの前で演じる機会が増えるだろう。

 ・生成AIに関する提言ー権利保護のために画像や映像のブロックチェーン化(NFT化)を

1つの提言だが、一度ネット等で拡散された素材を生成AIの使用を全面禁止するのは現実的に難しい。ネットには規制をかけにくいからだ。 そこで1つの方法として映画の映像素材、画像素材をブロックチェーン化してNFTにするという方法も考えられる

NFTであれば仮に誰かが無断使用しようとしてもブロックチェーン化しているから、クリプト(仮想通貨ー多くはイーサリウムになるが)で購入しない限りネット空間で生成AIの素材にすることはできない。そのため無断使用を防止することができ、使用してもNFT購入するしかないので権利収入も入ることになる。

そのため権利保護の意味でも、そして生成AIに勝手に使用されないための1つの方策になるのではないかと考える。

技術的にもそれほど難しくなく、いい方法ではないかと考える。

・やはり生成AIの規定、権利に関するガイドラインを一日も早く行うこと

SAG-AFTRAのCBA改訂までまだ二年以上ある。そこまで待っていられないというのが正直な状況である。イノベーションは決して待ってはくれない。何度も同じことをいってしまうが一日も早くレギュレーションの規定を行うべきである。

1月 12, 2026 パソコン・インターネット文化・芸術 |

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