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2025年9月 1日 (月)

参政党は「反知性主義」ではなく「無知性主義」ーそういう人達がまだ潜在的に国民の4割いる?恐ろしく低い日本人の民度に恐怖を感じる

参院選後SNS等で参政党支持者のスレッドを見ていてだいたい背景がわかってきたような気がする。

参政党支持者の殆どはそれまで政治や社会のことに無関心で無知だった人で今回の選挙で生まれた初めて選挙に行った人が大多数。なおかつ「外国人苦手な人たち」であって、彼らの言動を見ると殆ど「外国人恐怖症」といっていい。おそらく昨今のインバウンド系の外国人の急増やその他ビジネス等でも外国人が増えるのを目の当たりにしてパニックになり、神谷の「日本人ファースト」を始めとする排外主義的なスピーチに共鳴して支持者になったのが背景だろうと思われる。

ただでさえ、日本人の島国根性で異質なものを受け付けない体質がこれで余計に強化されてしまい、理屈でなく感情レベルで「外国人嫌い」という感情が参政党支持者を駆り立てているようである。あたかも幕末の尊王攘夷運動よろしく「外国人日本に入ってくるな」という言動が感情レベルから発せられる。差し詰め幕末なら開国派に「天誅」といってテロを起こす水戸藩士のようなものだろう

そして彼らのよくいう「外国人に特権がある」とか「政府が外国人に金を出している」となど既に多くの人たちがデマと指摘しているにも関わらず、いまだにそれを信じ込んでしまっている。参政党支持者(信者の方が適切か)がそれらはデマというエビデンスを出しているにも関わらず頑なに信じ込んでいるデマをリストアップされた画像があるので張り付けておく

Sanseito_dema

上記以外に補足すると参政党支持者が「日本には不法移民があふれている」みたいなことを言っている人が多いけど、少なくと正規のビザがない人が町でぶらぶら歩いているケースは殆どないはずである。また正規のビザがなくて入国できるほど日本の入管は甘くない

よって「日本は不法移民があふれている」 というのもデマである

だが彼らにとってそれらがデマや嘘なんていうことは実はどうでもよくて、上記のような「外国人の優遇デマ」は彼らにとって「真実でなければならない」「真実だと信じたい」嘘なため、我々がそれが嘘というエビデンスをいくら出しても頑なにそれを見ようとしない、理解しようとしない、信じようとすらしない。それよりも参政党支持者が好むyoutubeの情報のみを信じる。だから議論にすらならないのだ。

なぜそれらのデマを彼らは「真実だと信じたい」のか?それは参政党の支持者の大半が社会の中であまり恵まれていない、社会的地位も低い人間が多いという。ただでさえ外国人嫌いの彼らが自分たちの境遇を見るにつけ、「こうなったのは外国人のせいだ」という風に思いたいからである。他人のせいにするというのは最も安直な考えであり、そこが参政党支持者の薄っぺらな論理であり本来なら相手にする価値すらないものである。無知無能に加えすべてを外国人という他人のせいにするのは人間としていかがなものか、と言わざるを得ない。

偏見というのは無知から生まれる。外国人への対話やコミュニケーションを一度でも行った経験があれば、そうした差別的な言動はできないはずだが、おそらく参政党支持者で外国人と話をしたり、外国に行った経験がある人は殆どいないだろう。

そもそも日本の在日外国人は376万8,977人で全人口の3.1%に過ぎず「日本が侵略」なんていうレベルでないことは明らかだろう。インバウンド系はトータルすると2000万だが殆どが長期滞在者ではないのでこれで「外国人だらけ」とパニックになるのは明らかに過剰反応である。

参政党支持者はトランプ支持者のMAGA (Make America Great Again) に似ているといわれる。トランプもハーバードを始めアメリカのインテリ、エリート層を嫌っているし、参政党支持者もそういうところはある。だが実際は参政党支持者はMAGAよりレベル低いと思う。
MAGAは民主党と共和党の違うくらいは理解しているが、参政党支持者は自民党と野党の違う点を理解していない。それどころか政策が180度真逆だが、支持者への語り掛け方が似ているれいわ新選組に親近感を持っている人が多いようだ。(れいわの支持者は迷惑だと感じている)
真逆な政策の内容であることがきちんと理解ができていない、と考える方が自然である。

そして参政党支持者同士のやりとりとか見ていると申し訳ないが知性のかけらも感じられない。そして恐ろしく無知である。それを見るとMAGAの反知性主義と違う、非常にきつい言いかただが「0知性主義」または「無知性主義」といってもいい。そう反知性ではなく知性が0ー無知性なのだ。

参政党は今回の選挙で14議席も取ってしまったが、おそらく国会提出用の法案を作れるノウハウは殆どもっていないだろう。最終的には自民党あたりの支援がないと政党として機能しないと思われる

自民党の旧安倍派や麻生派(特に麻生派の代表の麻生太郎氏)は参政党との連立に積極的といわれる。実際問題として参政党が単独で政策を作れる能力はどうみてもないので、自民党の力に頼らざるをえまい

もし実際にそうなった場合に公明党はどういう行動とるか興味がある。公明党は参政党を嫌っているからだ。また念のためにいうが公明党が野党側についても多数派を構成できる。自民党が辛うじて今までの勢力を保てるのは公明党の票があるというのも理由の1つ、もし公明党と自民党が袂を分ったらそれこそ自民党は今度の総選挙で壊滅的な打撃を受ける可能性が高い。

参政党はこのままいくと最終的にはミニコミューン化する可能性が高いが、実は一点気になる点がある。

それは今回選挙に行かなかった層がまだ有権者の4割以上いる点だ。今回「生まれた初めて投票した」層が投票しただけに今回の参院選の投票率は上がり、58%の投票率だったが、それでもまだ4割以上の人が投票にいっていないことになる。

もしその4割が参政党の今の支持者のように無関心、政治に無知な層だったらどうなるだろう?生まれてこの方投票にいったことがない層がまだ4割いるとしたら? そして彼らが参政党党首の神谷や現在告訴されているN党の立花孝志、あるいは石丸のような人間にいとも簡単に騙されてしまう層だったとしたら?

それを考えると恐怖を感じるのだ.杞憂であってほしいと心の底から思うが、

いずれにせよ日本人の民度、に対して重大な懸念を昨今の状況から持たないわけにいかないのだ

9月 1, 2025 経済・政治・国際 |

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