インターネットの情報に騙されないためにーフィンランドの子供たちの取り組み方
数カ月前の兵庫県知事選挙の時に「マスコミは偏向報道、ネットの情報が一番正しい」という言質が飛び交った。
しかしその時に多くの情報は実はフェイクニュースであり、その選挙を煽動した立花孝志のいうことを鵜呑みにした人間が多かった点が問題だった。確かに今マスメデイアの報道の信頼性は著しく落ちている。しかしだからといってその辺りのネットのサイトやyoutubeの情報がマスメデイアの情報より真実であるというのはあまりに安易である。
実際には以前の記事でも書いたように 「マスコミは偏向報道、ネットは全て真実」というが実際には全く逆である。
イスラエルの歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリ教授によれば「ネットの殆どの情報はゴミ」と断定している。
■「ほとんどの情報はゴミ」蔓延するウソ情報 知の巨人が学生に警笛「情報=真実ではない」
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1792656?display=1
要するに現代はネットを中心にフェイクニュースがあふれているのである。そこにはマスコミの情報とかyou tubeの情報云々よりフェイクニュースの対処の仕方を我々自身がまず身に着ける必要がある。
そんな中1つ参考になるかもしれないのはインターネットのリテラシーで世界のトップを行くフィンランドの取り組みである。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250315/k10014749031000.html
ここではネットを中心に次々と流れてくる情報を子供たちが1つ1つ検証していく様が描かれており、ファクトチェックを行い真実かどうかをしっかり調べている姿がみえてくる。
日本人はメデイアリテラシーに関する教育など殆どしていないこともあり、ネットにある情報を真実かどうか確かめもせず鵜呑みにする傾向が強い。また鵜呑みにするだけならまだしもそれをシェア拡散してしまうことが非常に多い、それが結果的にデマ拡散に手を貸してしまうケースにつながってしまう。
フィンランドの子供たちはネットの情報について以下のチェックリストを作って判断している。実に素晴らしく私も参考にしたいものである。
とはいえ、現代は情報を正確に把握することの難しくなっていることも事実である。特に生成AIが普及してしまうと動画も写真も「真実かどうか」をいちいち見極める必要性が出てくる。私見ではもはや動画も写真も「証拠」にはなりえないと考えていい。
さて、フィンランドの子供たちが授業で使用したチェックポイントは以下のように膨大にのぼる
チェックシート
□ 全文を読もう。どのような内容ですか。
□ 情報源を確認しよう。情報はどこからのものですか。
□ 著者は実在する人/ものですか。
□ 投稿の日時を確認しよう。その情報はタイムリーですか。
□ 同じ情報を他でも見つけられるか確認しよう。
□ 発行元を確認しよう。それはどのような機関ですか。
□ 発行元のURLを確認しよう。信頼できるものですか。
□ 情報を投稿したサイトやアカウントを確かめよう。
□ 発行元のフォロワー数を調べよう。
□ 投稿の画像を確かめよう。怪しいところはないですか。
□ 投稿の目的を考えよう。投稿で得をする人はいませんか。
□ 画像検索をして、同じ画像が他でも見つかるか確かめよう。
□ 細かいところを調べよう。例えばロゴが疑わしいことはないですか。
□ 投稿の文章をチェックしよう。誤字脱字などはありませんか。
□ 親や先生、図書館の人など、信頼できる大人に相談しよう。
□ “真実だとしたら信じられない“ そんな内容でないか確認しよう。
□ 専門家の意見を聞いてみよう。専門家はその情報を真実と認めるだろうか。
□ 自分の思考や意見を意識しよう。判断に影響していないか考えよう。
残念ながら、日本人の情報リテラシーはこれらに比べるとはるかに弱い。しかし一方ではアメリカなども負けず劣らず酷い水準であることは現在のトランプとトランプ支持者の様子をみるとよくわかる。正直ネットの情報リテラシーという点では日本もアメリカも似たり寄ったりのレベルと言わざるを得ない。
一橋大学の市原教授は「SNSでは、人の目を引くような、感情を惹起(じゃっき)させるような情報が目の前に出てきます。その情報に飛びついた時に『これは本当なんだろうか』といったん立ち止まることができるようになる必要があります。そうでないと偽情報が悪意のない人たちによって大量に拡散されてしまい、それが社会に影響を与えるということになります」
そのうえで、「聞き手にある特定の印象を与える意図で語られるストーリー」=「ナラティブ」に注意が必要だと指摘。
1つ1つの情報の真偽だけではなく、情報がどういう意図で流されているのか、その背景を読み解く力を育成することが求められていると強調しました。
これを読んで思い当たることは皆さんないだろうか?
演説が「印象深かった」という理由で都知事選で驚きの二位を獲得した石丸氏、立花孝志の口車であたかも嘘を並べたにも関わらず「立花の言っていることが正しい」と思い込ませて斎藤元彦知事が再選されてしまった兵庫県知事選挙、そして最近人気急上昇で都議選でも3議席獲得した参政党、
参政党に関して言えば「ネトウヨ」の分析で定評のある古谷氏が非常に的確な分析をしているのでこれもご紹介しよう。
参政党支持層の研究
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a8c540ceeac4bad06c7f110d2c927b1b0f2763e2
どうも兵庫県知事選の時も、都知事選の石丸氏躍進も参政党の躍進と覆いに共通する点があるようようだ。それは政治に無関心だった層」が基礎的なことを理解しないで政治に関心を持ち始めると「説得力があるように聞こえる」言説に流されてしまう構造があるようである。政治的に無垢だからこそ騙されるのだ。ちょうど純粋な人が詐欺師に簡単に騙されるようになってしまうのと同じである。
「社会通念上」ふつうに思える人間の成長段階説は、嘘だったのかもしれない。日本社会には、齢四十,五十を経ても、「与党と野党の区別がつかない」「右翼と左翼の区別がつかない」「民主的価値観と差別や排外主義の区別がつかない」という人が、かなりの割合で存在するのである。それでも彼らは、地域社会の中できちんと自営業などをして、客商売をして、愛される存在になっているのである。
7月には参議院選挙がある。こういうフェイクニュース詐欺師に騙されないためにも以下のことを心がけたい
1.ネットの流れてくる情報は決して鵜呑みにしない、どんな情報が来てもあわててシェア拡散してはならない
2.その情報の出どころ、誰か書いたかを確認する。逆にインフルエンサーだった場合は警戒する
3. 必ずファクトチェック(事実かどうか調べる)クセをつける
ファクトチェックサイト https://www.factcheckcenter.jp/ (日本ファクトチェックセンター)
Fact check org https://www.factcheck.org/
立花孝志とか参政党の議員あたりはおそらくあなたがファクトチェックすることをやめるようにいうだろう。彼らはあなたに「真実」を知ってほしくないのである。
とにかく同じ過ちが参議院選挙で起きないようにしてもらいたい。起きても最小限になってほしい、と思う次第
7月 1, 2025 パソコン・インターネット経済・政治・国際 | Permalink


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