映画のファンドレイジングカンファレンス開催のために参加される事業家の方を募集します。
映画制作はクリエイター側は活発になっているんですが、映画業界は残念ながら厳しい状況になっております。
とはいえ最近の映画やドラマや音楽制作の体制を見ますと明らかに4-5年前の状況とは変わってきています。やはりショーグンのエミー賞受賞、当初は日本のマスコミもダンマリを決め込んでいるように見えましたが、最近は少しその流れから変わりつつあり、やはりこの快挙をきっかけに日本の映画制作も変わっていかねばならないという動きが活発になっているのを感じます。
特にうまく機能しているかは別として経済産業省のVIPOや文化庁の映画コンテンツ制作の支援の動きがかつてないほど出てきており、産業のグローバルスタンダード化(以前は一部の業界関係者に激しく忌み嫌われた言葉でしたが..)に向けて歩み始めているのを感じます。
音楽の世界でもMusic Award Japanが先日京都で開催され、今までの日本の音楽賞とは明らかに一線を画す内容のものでした。明らかにグローバルを志向している内容の賞で今回賞のプレゼンターの一人に文化庁長官である都倉俊一氏が登場したことは個人的に驚きました。少し前だったらありえなかった内容で、登場したアーチストも以前の「正統派J-pop」(と従来の音楽業界のトップが考えている者)とは明らかに一線を画すクオリテイのアーチストが出演していました。以前は「日本の芸能界をグローバル化する」といっただけで芸能界のトップにケンカを売る(笑)かのように言われましたが、明らかに潮目が変わり音楽も映画もグローバルスタンダードの方向に歩んでいることを感じました。
さて、そんな中で私も音楽家でありながら映画の世界に関わっているわけで、1つ「従来の形」とは違うものを目指してみたいと思います。なぜなら世界で当たり前のことが日本でまだまだ当たり前になっていないことが多いからです。
それは何かといいますと映画の資金調達です。いわゆるメジャー映画会社ならメジャーの会社自らが出資して、ということになりますが実はハリウッドでも大手映画会社が全て出資というケースは減ってきており、映画のインベスターによるファンデイングが主流になっています。
ハリウッドではこういうファンドレイジングの集まりを「ファンデイングカンファレンス」(出資会議)といい、割と頻繁に行われています。ところが日本ではこういう機会が殆どないのが現状で、それが日本の映画の資金調達を難しくしています。「ファンデイングカンファレンス」自体がないので、映画の企画を投資家に提示する(これを「ピッチデック」といいます)機会事態が殆どない、というのが実態です。そのためこの状態では日本の映画制作はどうしても海外に後れをとる原因になってしまいます。
最近の経済産業省(VIPO)の映画制作の補助金を始め文化庁といずれも国際市場を前提とした作品の制作支援に乗り出しています。しかしいずれも半額補助のみで経産省や文化庁に申請する金額と同等の資金を申請者が用意しなければならない状態で、それがこの申請のハードルを上げています。
そこでそのピッチデックの企画会議を何とか日本でできないものかと考えています。できれば定期的に、但しこの投稿を読まれている投資家の方がもしいらっしゃれば正直申し上げますが、決して投資先としては旨味があるものではありません。また資金の回収の開始も通常の投資と比べても遅れがちになってしまいます。そのため虫がいいかもしれませんが、通常の投資というよりは日本の文化への投資、貢献の一環としてお考えいただければと思います。
制作側のピッチデックの企画会議の参加条件として
(1) 全世界公開を前提とした映画作りをした方のみに限定させていただきます。日本の市場以外は興味ないという方はご遠慮下さい
(2) 海外では当たり前ですが資金運用は可能な限りガラス張り(tranparent) でおこなうことを条件とします。日本ではお金が集まると必ずそれをくすねるような輩が少なくないですが少しでもそういう可能性のある人物はご遠慮いただきます
(3) 必ず海外での映画公開(予定)計画を含め投資家へのリターン計画を綿密にお書きください。そこのところがいい加減だと投資家から信用を失います。
資金をいただく時点でこれは完全なビジネスですので、そこが自主映画の制作と根本的に違います。必ずビジネスの観点を忘れずピッチデックの計画をご提出いただくことが必須です。
そういう状況で、投資家の皆さんからすれば先がよくわからない、投資しても果たして回収できるのか?とか不安に思われる方も少なくないと思います。確かに回収は遅いし、収益の保証があるわけでもありません、その関係で躊躇する方が多いというのも理解できます。
そのため投資家の皆さんには単なる回収だけではなく、文化を育てる、文化への投資であることもご理解いただきたく思います。
もしそれでもいいから映画の投資してもいいとお考えの方がいらっしゃればご一報いただければ幸いです。ちなみに前回アカデミー賞を受賞した「アノーラ」はハリウッド最低予算といっても6億だそうです。日本の場合は正直その一桁下が基準だと思いますので(数千万単位?)、なるべく無理のない範囲でお願いできればと思います。
詳細はまだ決めておりませんが、一口百万単位で数千万単位を集める、というのが今の日本で制作される映画の現実的な額ではないかと考えます。
もし万が一興味を持ってくださる方がいらっしゃれば、以下のサイトをクリック願います
参加表明はこちら |
ぜひ皆さまのご参加をお待ち申し上げております。
日本の映画文化発展のためによろしくお願いします













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