被団協のノーベル平和賞受賞をうけて
以前なら音楽以外の記事を書くブログがあったのだけど、あちこちのブログを書くのは手間ということもあり、これから音楽や芸術、映画以外の話題もこちらで書くことにします。
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ニュース等でご存知のように被爆者団体の「被団協」がノーベル平和賞を受賞。 ただでさえ反核とか平和運動を「左翼運動」などと決めつける風潮が強い中、この受賞は画期的な事であり、唯一の被爆国として素直に喜びたい。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241011/k10014607751000.html
関連記事
https://nobel-peace-prize-for-article-9.blogspot.com/2024/10/2024.html
ノーベル平和賞公式サイト
https://www.nobelprize.org/prizes/peace/
しかしながら被団協を始め日本の原爆反対運動はある意味不幸な歴史がある。結論からいうと人類の滅亡にもつながりかねない核兵器廃絶運動にイデオロギーが持ち込まれていたからであり、原水爆禁止広島県協議会(原水禁)ー旧社会党、総評系と共産党系の原水爆禁止日本協議会(原水協)との長年の対立が背景にあり、被団協もその絡みで分裂せざるを得なくなった。 この対立の根は深く、結局日本で野党がなかなかまとまらない原因の1つがこれである。
実際問題として前回の衆議院選は野党共闘が成立したが、今回の総選挙は事実上野党共闘は崩壊したのも同様になってしまった。(地域によっては部分協力は存在するが)、この根の深い対立が原因で野党共闘が完全には成功しない。残念ながらここ数回の動きを見てもそういわざるをえない。
さらに悪いことにこのイデオロギー対立で(平和運動、反核運動=サヨク)、などというつまらないステレオタイプなレッテルが定着してしまい、これが日本のリベラル運動の拡散の障害にすらなっている。これがネトウヨなどというアホ連中に利用され、権力に媚を売る人間こそが正義であるなどというバカらしい理屈があたかも正論であるかのように存在する 。
原爆で被爆の後遺症に苦しんでいる人からすれば本来社会主義、共産主義云々など本来どうでもいいはずである。人類の存続にからむ問題であり、原水禁と原水協の違いなどそれを考えれば物の数ではないはずである。
リベラル系の悪い癖だが、純粋な理念に固執するあまり「小さい違い」を許すことができず、分裂するということがよくある。原水禁と原水協の分裂は確かに「小さい違い」といえないかもしれないが、分裂から半世紀をとっくに過ぎた現代ならまだやりようがあるのではないだろうか?
この被団協のノーベル賞受賞をきっかけに両者の対立を解消し、「小さな違い」にこだわるよりは原爆をなくすという大きな問題で共同歩調を改めてとるべきである。
ついでに総評(現在の連合)も共産党との和解を考えてはどうだろうか?このノーベル平和賞受賞というのはそこまでの影響力がある事態だと考えるがどうだろう?
10月 12, 2024 経済・政治・国際 | Permalink




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