AI時代ーアーチストもクリエイターの「元ネタ」に関する規定に関する提言
前の記事でアメリカ俳優協会(SAG-AFTRA)が経営側が交渉妥結直前に出してきたAIに関する項目で一転決裂ーストライキ決行という事態になったことを当ブログに書いたが、その内容をもう一度おさらいすると
1.SAG-AFTRAの役者全員を一日100ドルのギャラで全身と声をスキャンさせる
2. そのスキャンしたデータ(元ネタ)を永久にスタジオの所有物とし、以後役者には一切のロイヤルテイに関する支払いを発生させない。
3. そのスキャンしたデータ(元ネタ)を本人の許諾なくスタジオは自由に加工し自由に使うことができるようにする
これは役者の肖像権、知財の存在を真っ向から否定する考え方であり、SAG-AFTRAのドレッシャー委員長が怒るのも無理がない内容である。このような提案を当たり前のようにしてくるスタジオ側の発想は時代錯誤的ですらある。
だがこれというのも最近になって急激に発展してきたAIに関するデータの扱い方について世界的な合意が得られていない点が問題である。
まず基本的な点としてAIは
具体的には同じ作業の繰り返しをする、単純作業で成り立つ内容の仕事にむいているといわれている。処理能力は膨大、かつ迅速でありデータ処理に関しては人間はほぼAIにはかなわない。だが注目してほしいのは2の「絶えず学びその場で適応する事」
つまりデータ、コンテンツの場合は元ネタによってAIが写真、著作物、音楽等を生成するという点、もっとはっきりいえば
元ネタがないとAIは何もできない。 という点を抑えておかねばならない
そしてその元ネタは著作権肖像権フリー素材を使わない限り知財の権利は残る、という点が重要である、
つまり肖像権、著作権、版権その他の知財に関するロイヤルテイの支払い義務が生じる、支払わないと知財を無断で使用することになり違法になってしまう。先ほどのSAG-AFTRAのスタジオ側の要求はAIによる元ネタの違法使用を認めよ、と言っているのに等しくこれはあまりに酷い内容と言わざるを得ない。
そこでAIを使用する際の規定を厳密に定める必要がある。具体的には
1.元ネタがなにかを必ず登録する
AIに覚えさせる時に「何を覚えさせたか」を必ず記録し、明示すること。そして覚えさせた知財の権利所有者を必ず確認する
2.コンテンツ生成の際、元ネタに関するロイヤルテイ支払い
方法はいろいろあるだろうが、1つの例として欧米が行っている肖像権の「チェーンオブタイトル」のようなロイヤルテイ支払い方法が考えられる。いずれにせよ元ネタの作者、所有者が何らかの形で支払いを受けることが重要である。
3.不正防止のため生成物を第三者が確認する
日本では決して数が多くないがエンタテインメントロイヤーにより知財がきちんとロイヤルテイ処理がされているかを確認する必要がある。
この規定を前世界的に早急に決定させる必要がある。これを早急に提言したい。
噂レベルだが、某映画スタジオはクリエイターも役者も一切使わずにAIだけで映画を作ること画策しているという、それも肖像権、著作権等の知財のロイヤルテイを一切払わずに
そのような暴挙がもし本当にあったとしたら何としても阻止しなくてはならない。
7月 17, 2023 パソコン・インターネット文化・芸術思索,考察 | Permalink

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