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2023年7月17日 (月)

価値観が変遷の時代―業界にも起きている大きな分断

このブログで何回も私は論じているが、好むと好まざるに関わらず現代は数百年に一度の大変革が起きている時代である。価値観が大きく変化しており、10年前の常識がもはや崩れてしまっているのが現代である。日本人同士や日本のマスコミの記事ばかり読んでいるとこの「価値観の変遷」というものが理解できないかもしれないがこれは事実である。とりわけ日本のマスコミはオーソリティに対する忖度しか考えないので世界的に見てももっとも信用できないメデイアといっていい。またネットにはその価値観の変遷を「陰謀論」でとらえる向きが多々あり、間違った捕らえ方や理解の仕方をしている人も少なくない、

インターネット時代に入って最近大きな問題を感じるのは「どれが正しい情報なのか分かり辛い」という点である。

どれも我こそが正論であるかのように書いているウエブサイトが多いが、はっきり言おう、そういう類のもので正しい情報を発信しているところは殆どない。特に陰謀論は99.99%フェイクニュースであり、詐欺的なものと考えて間違いない。

昨今の価値観の違い、いずれもネットでは見事なほどに「陰謀論」に汚染され、しかもそれを本気で信じ込んでしまっている輩が少なくないという点。やっかいなことは陰謀論者は「自分はみんなの知らないことを知っている」という変な思い込みをしている傾向があり、実際には何も知らないのに「自分は人より知識がある」と思い込んでいる点である。

以下の価値観の変遷はネットでは陰謀論に絡めて論じられることが多い、

1.グローバリズム(この言葉嫌いならボーダーレス社会)

2,多様性- ジェンダー、LGBTQ、障害者、人種による差別をしない社会

3.SDG(温暖化も含む)

無知とは恐ろしい。無知は偏見を呼び暴力につながる。

これら3つをその辺の「もっともらしく言うウエブサイト」のことを全面的に信用し、きちんとした学者や学会の説を「デマ」と決めつける人間が多い。

特にグローバリズムをアメリカの陰謀であるかのように主張するのは無知の証明である。トランプ前大統領は反グローバリズムだったし、現在共和党を中心に多様性、LGBTQに反対する運動が大きなうねりとなって起きており、アメリカ社会でも深刻な分断が起きている。こんな状況では陰謀どころの話ではないはずであるが、日本でもその陰謀論を信じ込んでいる人間が少なくない。

そしてもっと嫌なことはこの陰謀論を適用して日本のガラパゴスの状況を守ろうとする動きがあることである、

アメリカ社会と同じように映画でも音楽でも分断が起きている

例えば日本の映画関係者でテレビや大手制作会社との付き合いが主な所は従来の日本のガラパゴス的な体制を遵守し、日本国内の市場のみを見た制作活動を行っている。一方で先日参加した映画プロデューサーの会合で現場で動いている人たちの殆どが海外との合作プロジェクトを行っており、その意味では映画のグローバリズム、ボーダーレス社会の状況についてほぼ私と同じ認識をもっていることを感じた。

現場の第一線で動いている人たちこそが実際に今世の中が何が起きているのかを実感しており、その辺のネットの中途半端な情報で全てを分ったつもり(実際には何もわかっていない)の人たちとは一線を画す。そういうものである。

この分断、世の中の流れがどちらに向くか、おそらくもうすぐ見えてくるだろう。

私は旧態依然の国内のみを見たマーケット観、ガラパゴスな価値観の方向にはいかないと思うし、そちらの方向に日本の映画産業、音楽産業が向かうようでは「滅びの道」を行くことは避けられないと考える。

 

 

 

7月 17, 2023 文化・芸術芸能・アイドル音楽16-23 |

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