また歴史が動いたOscar 2023ー"Everything everywhere all at once";7冠 インド映画 RRR も歌曲賞
恒例の映画アカデミー賞 Oscar 授賞式が開催されました。
受賞者リストはこちら
https://eiga.com/official/oscar/sokuhou.html
Award winners (English)
https://www.rollingstone.com/tv-movies/tv-movie-news/oscar-winners-2023-list-1234695132/
今回も大きく歴史が動いた日といっていいと思います。結論からいいましてゴールデングローブ賞同様、”Everything everywhere all at once”が7部門受賞と折檻したオスカー授賞式となりました。
”Everything everywhere all at once”が受賞したのは以下の部門
・助演男優賞
・主演女優賞
・助演女優賞
・編集賞
・脚本賞
・最優秀監督賞
・作品賞
特に助演男優賞を受賞したキーホイクァンーインデイージョーンズ魔宮の伝説の少年役が俳優として復活したのですが、彼はベトナム戦争のサイゴン陥落時の難民で、難民キャンプにいた少年が今、オスカーのステージに立っていることについて感極まっての涙の受賞は感動的でした。長い間頑張っていればいいこともあるわけですね。
そし何よりも歴史が動いた、と感じたのはミシェルヨーさんの主演女優賞受賞!!
アジア人初の快挙です。素晴らしい!おめでとうございます!!
アジアここで席巻したのは7部門を制した”Everything everywhere all at once”だけではありません。
今回、いわばハリウッドにトリウッドがRRRで侵攻したといってもいいくらい、映画"RRR"のテーマ曲の”Naatu Naatu"で盛り上がりました。そして歌曲賞を受賞しました。インド映画初のことらしいです。
インドも映画も長い歴史があり、裾野も広いですので今後ハリウッドとトリウッドがより近づいて1つの大きなムーブメントを作る可能性も感じます。
(注:RRRはボリウッドではなくトリウッドでした。お詫びして訂正させていただきます。ムンバイがボリウッド、テルグ語とベンガル語で作られた作品がトリウッド。同じインド映画でも全然違います)
今回の授賞式で受賞者にあまり政治的なコメントはなかったですが、長編ドキュメンタリー賞で"Nauvalny"が受賞したのはハリウッドが暗にウクライナ情勢に対する声明を発したと考えられると思います。
Nauvalny氏はプーチン政権下で逮捕された弁護士で、このこと自体プーチン批判とウクライナ状況下でハリウッドの声明ー「ロシアにも自由を!」を発したと考えていいと思います。Nauvalny氏は今も牢獄の中にいるそうです。一日も早い解放とウクライナの戦禍が終わることを祈ってやみません。
また恒例の追悼コーナー
グラミーの時も同じこと言いましたが、昨年度亡くなったキャストとクルーを追悼するコーナーです。映画を文化として大事にする点が日本の業界にない姿勢です。残念なことですが...
それにしてもこれほどアジアが席巻したオスカーはちょっと記憶にありません。今後もこの傾向は続くだろうと思われます。このことは日本人にとってもチャンスだと思ってほしいです。
いつまでも国内だけを見てるんじゃなく日本の外を積極的に見るクセをつけよう、と声を大にしていいたいですね。今回のオスカー授賞式を見てそのように思った次第
3月 13, 2023 映画テレビ18- | Permalink
コメント
折檻ではなく席巻では?
投稿: い | 2023/03/15 11:00:13
失礼しました。
変換ミスに気づきませんでした。ご指摘ありがとうございます。
>いさん
>
>折檻ではなく席巻では?
投稿: Kyoji | 2023/03/28 11:51:39