大野リリース作品リスト

ストリーミングページ

« ポストコロナの業務の大きな変化ー既に動き始めていてその準備を進めています | トップページ | 最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ージャズ&ポピュラー編 »

2022年9月 3日 (土)

最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ークラシック音楽編

音楽は芸術であると同時にエンタテインメントである。これに異論がある人は殆どいないだろう。

しかし音楽の名曲は数えきれないほどあるものの、最高の芸術性と最高のエンタテインメント性両方を兼ね備えた作品は以外に多くはないのではないかと思う。ということで既に9月に入ってしまったが久々の「夏休み特集」の記事は「最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽」のベスト10を揚げようと思う。

勿論いうまでもないことだが、私の独断と偏見によるもので、皆さんの中では異論がある方、もしくはもっと大事な曲を私が見逃している、とか選曲の仕方がおかしい、とかいろいろご意見や批判もあるだろうと思う。そうしたご意見や批判は甘んじて受けることにする。大事なことはここで揚げられている曲は間違いなく歴史に残るべくして残った人類史上最高の傑作であるという点である。

 尚、当初はジャンルに関係なくリストを作る予定だったし、音楽の趣味その他が多様化している現代にわざわざクラシックとポピュラーを分ける必要があるのか、という風に考えるが、一方でそうすると「わかり辛い」という意見が出たこともあり、熟慮の末あえて両者をわけることにした。

むろん「クラシック」と「ポピュラー」でどちらが芸術完成度が高い、とかそんな議論は全くのナンセンスであり私はクラシックでもポピュラーでもどちらもリストに入っている作品は人類史上最高の音楽作品である。という見解に変わりはない

さて以下のリストは次の3つ指標を基にまとめている。

芸術表現の創造性(クリエイテイブ)ー芸術作品として先進性がみられる

芸術作品の完成度         ー作品としての完成度、完璧度

エンタテインメント性      ー高いエンタテインメント性の作品(クラシックの場合 クラシックに詳しくない人でも楽しめる作品)

いずれも10点満点で評価する。

それによる私の独断と偏見の順位は以下のようになる。

第十位 ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 29.1p

日本人がもっとも好きなクラシック曲の1つであろう。二楽章はよく学校の「下校時間のテーマ」に使われるし、第四楽章はゲーム音楽、最近では大河ドラマの一部に使われる等クラシックを知らない人でも一度は聴いたことがあるはずの曲である。エンタテインメント性は申し分ない。但し一部の人が誤解しているようにこの曲にはネイテイブアメリカンやゴスペル(黒人霊歌)のモチーフは使われていない。また一部音楽評論家でネイテイブアメリカンと二グロスピリチュアルを混同するような議論が起きているのはとても残念である。

 

第九位 チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」 29.15p

>

ご存じクリスマスではもはや定番となっているこのバレエ曲。あらゆるバレエ曲でももっとも人気があり子供から老人まで楽しめるこの曲はバレエ公演としても高いエンタテインメント性を誇る曲である。惜しむらくは台本がややガサツに作られているが、チャイコフスキーの芸術性とエンタテインメントを両立させた音楽がそれを感じさせない。

 

第八位 ドビュッシー「月の光」 29.3p

 

ご存じドビュッシーの曲でももっとも知られている曲で比較的初期に書かれた作品。フランス音楽の影響を受けつつもドビュッシーらしい幻想的な雰囲気を持たせた曲で(ドビュッシーは自分を「印象派」と呼ばれることを嫌っていた)音楽も美しくやはりこのリストに入るべくして入った曲である。芸術性とエンタテインメントを両立したピアノ曲の傑作

番外編

この曲もリストに入ってもおかしくない曲だし、私自身も好きな曲なのでここで揚げておく。ドビュッシー「夢」

尚、ドビュッシー自身はこの曲を気に入ってなかったという。私はドビュッシーらしい雰囲気をもっているし調整も不明確な所が好きなのだが..

第七位 ガーシュイン「ラプソデイーインブルー」 29.4p

ジャズとクラシックの融合、とかシンフォニックジャズなる名称とかそんなことはどうでもいいのだ。これはまぎれもなく1920年代当時の音楽の表現で誰もやってこなかった新しい音楽の時代の幕開けである。そもそもジャズとの融合というが1920年代はまだ現代のようなジャズの語法が完成していない時代で、ガーシュインはジャズという新たな芸術表現の推進者の一人である。ラグタイムのスコットジョップリンが作曲家として認められるために悪銭苦闘したように、ガーシュインはいまだ不当に低い評価を得ているように思う。まさに高い芸術性とエンタテインメント性を両立させた音楽であり20世紀の音楽の歴史を大きく変えた作品である。

番外編

昨年亡くなったガーシュインの音楽を継承した作品。ニコライカプースチン「Concert Etude op. 40 no. 8」

この曲との出会いは衝撃的だった。またたくまにカプースチンにはまった私だが、カプースチンは今侵攻を受けているウクライナの作曲家だけに特にこの曲を揚げたい。ガーシュインと比べモダンジャズの要素を盛り込んでいる。旧ソ連時代のような環境を考慮してもこれだけの作品を作ることができたことは驚愕に値する

 

 

第六位 モーツアルト「フルートとハープのための協奏曲≫ ハ長調 K.299」 29.5p

モーツアルトの数ある協奏曲の中であえてこれを選んだのは1)協奏楽器がやや変則的なこと、2)しかしそれでいて作品として傑作としてできあがっていたこと。
モーツアルトには有名なコンチェルトがたくさんあるが特にこの曲を推薦したい。特に二楽章がとびぬけて美しい

 

第五位 J.S.バッハ「トッカ―タとフーガ二短調」 29.6p

バッハの自筆楽譜が存在せず、他のフーガとは異なった趣を持ち、また曲の規模のわりに内容が平易であるといったことからバッハの作品ではないのではないか、という説もあるようだがこの曲はバッハが即興(バロック時代は即興が寧ろ当たり前だった)で作った曲であり、この曲のボイシング(コード進行)はバッハが多用する7thやデイミニッシュのコード進行はバッハ独特のものと考える(特にこの曲のエンデイング部分のコード進行)イエスを始めEggといったプログレバンドもこの曲を演奏しており、芸術性とエンタテインメントを両立させたバッハの最高傑作の1つといっていい。

 

第四位 モーツアルトピアノ協奏曲第20番二短調 K.466 29.7p

モーツアルトには珍しい短調の協奏曲だが全体として美しく作品としても完成度が高い、二楽章はご存じ映画「アマデウス」のエンデイングに使われた曲である。モーツアルトの数ある協奏曲の中でも群をぬいて美しい

 

第三位 ベートーベン交響曲第九番 作品125 29.8p

やはりこの曲を入れないわけにはいかないだろうな、と思っていたが、この曲自身が後の交響曲の歴史、19世紀から20世紀の初頭の音楽までとてつもない影響を与えたのは事実なので..
ただ私個人は合唱が入った第四楽章を評価しつつも、この曲の最高傑作は二楽章のスケルツオだと思う。オクターブの跳躍の動機とフーガによるスケルツオの最高傑作といっていい。この後幾多の交響曲にスケルツオの楽章があったが、この曲を超えた曲はないと思う。クリエイテイビテイ、曲の完成度、どれをとってもけなすところがない、完璧といっていい作品だ。

 

第一位タイ モーツアルト歌劇「魔笛」  30p

 モーツアルトの魔笛、今でもモーツアルトの歌劇で群を抜いて人気であり、子供から大人までみてこんな楽しいオペラはない。いや、厳密にいうとジングシュピーレ、という今でいうミュージカルの原型といっていい作品である。悪役の「夜の女王」も悪役が出るのにこんなにワクワクさせてくれるオペラがあるだろうか?あの「アリア」を早く聴きたい。そう思わせてくれる。そして当時としては斬新な音楽表現がふんだんに盛り込まれている。まさしく芸術性、エンタテインメント性が見事に両立された作品である。

第一位タイ J.S.バッハ「シャコンヌ」  30p

ラスト、魔笛と一位で同じくパーフェクトなのがこのバッハのシャコンヌ、本来は無伴奏パルテイータ二短調の中の一曲だが、特にこの曲の高い表現力、芸術性、そして作品の完成度、どれをとっても完璧なのだ。私がまだ子供だった頃この曲を聴いて衝撃を受けて以来、私にとってはこれは最高の楽曲という位置づけになっている。バイオリン一本でこれほどまでのインパクトとこれほどまでの壮大な曲はないだろう。

間違いなく人類の最高傑作の1つである。



以上、最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ークラシック音楽編を終わらせていただく。異論その他はあるだろうと思われるが、続きは懲りもせずポピュラー編に行かせていただく。

 

| |

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。