SNSは「第二フェーズに入った?」情報やコンテンツ革命がいよいよ本格的に始まる.. かもしれない
先日より不定期だがクラブハウスの「ルーム」のいくつかに参加している。まだ参加して一か月程度だが、クラブハウスは今までのSNSと比べてもいろんなことが違う。音声のみのSNSで会話のみのSNS。会話はサイトに残らずユーザーはその会話を何らかの方法で記録したりメモしたりすることは禁止されている。つまりリアルタイムオンリーのSNSである。
そのため音声の残らない、テキストデータも残らないことから、「炎上」は起き辛くデータが残らないからtwitterやfacebookのようにシェアは不可能である。
既存のSNSの代表格のtwitterやfacebookなどは参加者の発言の内容によって炎上が起きたりする。私自身も失敗したり酷い目にあったりした経験があるがこのクラブハウスはそういうリスクは既存のSNSと比べると極めて低いと思う。その辺りを考えるとSNSが出現して15-6年、SNSは新しい「第二フェーズ」に入ったのではないか、という気がしている。
以前このブログで情報革命、もしくはIT革命について述べた記事があった。
■死語とされている"IT革命”という言葉
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/08/it-f819.html
実際にはこの風潮に反論するがごとくピータードラッカーの本を引用してこういう記事があったことも述べた。
「ITによる革命は緒に就いたばかり 」と主張する本が現れていた。
テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編)上田惇生編訳、ダイアモンド社) である。2年くらい前の記事だが非常に参考にはなった。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070601/273297/?ST=biz_biz&P=1
この本の詳細はここで触れるつもりはないが、この本の中で情報革命は必ず起きるといってその原動力がEコマースになると云っている。
だが私はSNSも同じくらい革命を起こす可能性を感じている。
実際昔は某D通が完全にシャットダウンしていたハリウッドや海外映画のオーデイションも今SNSを通じて容易に参加できるようになったし、海外の有名人とも接触できる可能性もある。作品制作もボーダーレスになりSNSで情報を探すとかなりすごいことが水面下で起きているのを感じている。
また情報革命はコンテンツ革命ではないかと考えている。今クラブハウスという新たなソーシャルメデイアが生まれそれがまさに進行しているように思う。
SNSがエンタテインメント産業に大きな変化をもたらす可能性はやはり否定できないと思う。それも業界のシステムを根底から覆す可能性を感じる。
特にクラブハウスで特筆すべきは世界的な有名人が参加していて、その人物と同じ「ルーム」に参加してじかに肉声を聴くことができることだ。そういうルームは参加者が他のルームと比べてもけた違いに参加者が多いのでめったにそういう機会に恵まれないが、実際に直接参加者がその有名人に直接質問したりその他の話をすることもできる。
ここ1-2週間でルームを開いた有名人は以下の通り
・俳優:浅野忠信
・ハリウッド映画監督:フランク コラチ(ウエデイングシンガー)
・元NFLのクオーターバック:イーライ マニング
・俳優:ジャレッド レト
・メジャーリーガー選手:ダルビッシュ有
twitterやfacebookのようにテキストでのやりとりではなく、実際に会話もするのでまるで本当に電話で話をしているような錯覚にも陥る。話を聴くだけでもいいが、ただ聴いている時はまるでラジオを聴いている気分になる。
参加する有名人からも会話等は残らないので炎上や非難といった余計なことがおきる心配もなくなる。その関係もあって他のSNSと比べれば参加しやすいだろう。
ちなみにtwitterやfacebookのアーチストの「公式」なものはたいていの場合アーチストが所属する事務所、エージェントが管理していることが多い。炎上のリスクを考えるとアーチストを守るのに必要な処置であろう。
むろん異論がある人もいるだろうが、クラブハウスの出現でSNSは「第二フェーズ」の時代に移ったのではないかと考える。今後このクラブハウスを始めとする「第二フェーズ」のSNSが文化、芸術、コンテンツ全般にどう影響していくのか。
大変面白いところだと考える。
2月 28, 2021 パソコン・インターネット文化・芸術 | Permalink | コメント (0)
最近のコメント