エリックサテイ「小節線のないサテイシアター」終了報告
イベント発表から大変注目、というかいい反響が帰ってきました小節線のないサテイシアターーヴァラドンから見たエリックサテイ
「小節線のない作品」がエリックサテイによる「シアターピースである」という仮説のもとで阿佐ヶ谷の名曲喫茶ヴィオロンにて昨日行われました
その意味で今回は実験だったんですが、その「小節線のない作品」は全く違和感なく演じられました。
セットリストは以下のとおりです
<前半>
ーオープニング
・ぷよぷよとした真の前奏曲(犬のための)
・干乾びた胎児
・冷たい小品ー逃げ出してしまいたくなる歌
・Je te Veux
・Short Story*
ーエンデイング
<後半>
・3つのグノシェンヌ
・気難しい気取り屋の3つのお上品なワルツ
・Short Story*
・3 Gymnopedis
*大野のオリジナル作品
ご存じ20世紀初頭のアンテイークがいっぱいの名曲喫茶ヴィオロン、今回のサテイは演劇パフォーマンスとして演じられました。
ステージです
ピアノは大野、そして即興演劇を得意としているまどれーぬさん
そしてサテイの「小節線のない作品」の楽譜に書いてある普通の音楽作品に入れる「表情記号」とは似ても似つかない奇妙奇天烈な記載も、このパフォーマンスによって全く自然なシアターピースになることが実際にやっていて確信をもてました
イメージとしては寺山修二の「天井桟敷」のようなアングラの匂いを感じる劇でした。
エリックサテイは劇伴も多数作曲しておりまして、その殆どはジャンコクトーの劇作品のために書かれておりました。
ジャンコクトー (1889-1963)
心なしかサテイのあの奇妙奇天烈な記載はコクトーの影響によるものといえなくもないのではないか、という気がします
「歯の痛いうぐいすのように」
「頭のすみっこで考えるように」
「注意深くあなた自身のことを相談しなさい」
昨日はあいにくの雨でしたが、今回のテーマに興味を持ってくれた多くのクリエイターの方に来ていただきました。楽しんでいただけましたでしょうか?
さながらアットホームな交流会という感じでした
記念写真です
また8月の10日に今回の内容をさらにブラシアップしたものを上演する予定です。これに懲りずに是非また次回にお越しいただければ幸いです
ご来場いただいた方、」ありがとうございました。
6月 19, 2018 イベント・コンサート17- | Permalink














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