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2024年7月28日 (日)

2024年パリオリンピック開会式にみる東京オリンピックとの情けないほどの差に日本とフランスの文化のレベルの質の差をみせつけられる

コロナの関係で3年前だったがまだ記憶に新しい東京オリンピックから3年。

パリオリンピックが開会した。開会式自体は日本時間で午前2時半なのでさすがに起きてずっとまっている自信はないので、NHKプラスにて開会式をみることにした。

https://plus.nhk.jp/

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ひとことでいってやはり日本とフランスの文化の懐の差、レベルの差を実感させられた開会式だった。特に大きな差は創造力ークリエイビテイの差である。 

日本人は元々そういう傾向があるのだが、「カタチ」にこだわる傾向が強く、それがクリエイティビティを押し殺してしまうケースが往々にしてある。

勿論2021年の東京オリンピックに関しては直前に関係者の不祥事が続き最後は実質ディレクター不在の開会式になってしまった点も大きい。そのため演出らしい演出が全く行われなかったのである。だがこの点は日本側のオリンピックの実質「プロデューサー不在」の状態、また演出の主要メンバーの事前の調査不足も大きく影響はしていた。

だが今回のパリオリンピック開会式では日本ではまず考えられない内容の演出があった。
見て驚いた人も多いだろうがマリーアントワネットの幽閉された建物で首を持った女性が歌を歌い、建物が血飛沫を思わせるテープやスモークで建物を覆うという演出である。

日本だと「コンプライアンス」で一発アウトだ。またこの模様をオンエアするのはBPOが許さないだろう。海外のイベントだから報じているが...

フランスは表現さえ面白ければそんなことは気にしないようだ。それがクリエイティビティの差に直結している。

勿論当のフランスですらこの点については賛否両論があったようだ。

■パリ五輪開会式「首を持つ王妃」演出に賛否沸騰 「恥知らず」「メダルに値する」
https://www.sankei.com/article/20240727-B7S54JVWZBBQTKZ6PDYDLZZUMA/

良くも悪くもSNSを騒がせた演出だが、どうもフランスは問題提起することを面白がるカルチャーがあるように思う。よかれ悪しかれ日本とは正反対である。日本人は議論に対する柔軟な対応ができない民族になってしまった。

一方で私は日本の企業が言う「コンプライアンス」というものには非常に批判的である。なぜなら日本の「コンプライアンス」はただの「事なかれ主義」だと思うからだ

本来企業のコンプライアンスというものは、ビジネスのフェアな取引(フェアトレード)を始め、企業倫理の確立、人権、差別、平等に関しての配慮することが要求される。勿論法令順守など当たり前な事

しかし某有名化粧品会社の社長が差別発言しても居座っているケースがあるが、これは欧米では考えられない。アメリカなら一発辞任で業界からも永久追放である。NBAのオーナーが黒人差別発言して永久追放になったオーナーもいる。
そういうのを真のコンプライアンスと私見では考える。

それを考えると日本の「コンプライアンス」というのはただ波風が立たないように、ひたすら問題が起きないようにするためのものである。そんなもの「コンプライアンス」ではない。

結局問題がおきないように「前例」にこだわり「カタチ」にこだわる会社の運営方法になってしまう。それによって思考は硬直化し新しい発想が出てこなくなる

今回のオリンピックの聖火台ーなんと気球に乗せている状態だ。これから開催期間中ずーっと浮いたままなのか、どうなるのか個人的な興味はあるが、こういうユニークな発想は今の日本からなかなか出てこないだろう。

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日本とフランスのクリエイビテイの差を見せつけられた開会式だった

<追記>

難病にかかり健康状態が心配されたセリーヌデイオンの開会式の大トリでの「愛の讃歌」は感動しました。久々に音楽のパワーを感じさせる熱演でした。このパフォーマンスが難病克服に繋がってくれることを祈ります。

レデイ―ガガもよかったですね。やはり一流のアーチストは何を演奏しても一流の演奏になる。

 

 

7月 28, 2024 文化・芸術イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2024年1月29日 (月)

映画人交流会Vol17開催報告

10カ月ぶりとなります恒例の映画人交流会Vol17 今回も主催者の一人として開催いたしました。

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前回はポストコロナから間もない時に開催されましたが、今回はまだコロナもしぶとく影をおとし、加えてインフルエンザ猛威を奮っていrにも関わらずここしばらくでは最高の入場者となりました。

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恒例の映画デモ、当初は5本程度で今年は楽だ、などと思ったのもつかの間、たった一晩で倍以上の12のエントリーがありました。「今年は少ない」などと余計なことを言ったのが問題だったかもしれませんwww

映像デモの内容は以下の通り...

〇 電丼三二上映会のお知らせ 古川 達郎 監督
①“中田圭監督最新作特報”   中田 圭 監督
②「悪魔がはらわたで いけにえで私」  
宇賀那 健一 監督、詩歩、野村 啓介、プロデューサー高橋 淳
③「ノルマル17歳。」   北 宗羽介監督
④「ダマガール」   清水 佳代子 監督
⑤「復讐のワサビ」  
プロデューサー松本 悠香、ヘマント・シン 監督、小池 樹里杏、野村 啓介
⑥「サンパギータ」   小池 樹里杏 監督
⑦「エターナルラブ゙が蔓延した日」  
長谷川 千紗 監督、真砂 豪、つる
⑧「蠱惑の瞳 Allure」  
花堂 純次 監督、プロデューサー今井 乃梨子、四方堂 亘、片山 浩憲、音楽・塚山 エリコ、主題歌・森 圭一郎
⑨「スポットライトを当ててくれ!」   高 明監督、森本 のぶ
⑩「そして、優子Ⅱ」   佐藤 竜憲監督、プロデューサー沖正人、森本 のぶ
⑪「ひっぱらん -鬼子伝説-」   崔哲浩(監督、森本 のぶ、幸将司、五十嵐 誠、有希九美
⑫「HAKONIWA」   若松宏樹監督、森本 のぶ
以上です。

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映画デモはたいてい押しますね。12本はやはり多いです。次回からは10本未満に方針を転換しようかな、などとも考えています。

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次回開催は全くわかりませんが、年内には何とかあと一回やりたいな、と思ってます

今回は会場のキャパをの限界近くまで入場者が増えましたので、次回はもっと広い会場でできれば、などと考えています。

 

 

 

1月 29, 2024 映画テレビ18-イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2023年11月13日 (月)

楽器博2023行ってきました!

拙作担当の映画の公開初日のあと楽器フェアが東京九段下の北の丸公園の中の科学技術館で開催されていましたので行ってきました。コロナ明けの久々の参加です。

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会場はシンセだけでなくギター、ドラムス、その他の関連の展示が行われてましたが、私はキーボーデイストなのでシンセ関係に集中しました。

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タンス型のシンセ見ると血が騒ぎますね。最近のタンス方はmidi対応でUSBまで装備しているようです。シンセ黎明期の楽器ですがやはり時代の影響は無視できません

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YAMAHA DX1 ‼️

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型番でおわかりのようにFM音源の最高機種。YAMAHA いわくDX7二台分と言っているが値段はDX7の10倍近く(190万!)
まあそこまでFM音源に入り込んでないので私は遠慮しておきます。(笑)

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ハモンド!!
テクノロジーがどんなに進もうがいいものはいいです。ブルースコード12小節弾き出すと止まらなくなるから適当な所でやめておきますが、あと一歩ではまりそうになりました。あまり弾き出すと他の型の迷惑になりますので(汗)

コロナの関係でこういうイベントは長らくできませんでしたね。今回の楽器博、ことシンセ関係に関しては特に目新しいものはなかったのですが、それでもビンテージ的な味を出す方向に製品が行っている印象があります。まあ」当然かもしれまぜんね。

さて来年はおそらく5年ぶりになるのではないか、という楽器フェアが開催されることを期待します。やはり電子楽器、エレクトロニックだけでなく、生の楽器の展示もあるとやはり楽器の祭典という感じになりますからね。

来年を楽しみにしたいと思います。例によって高級ピアノのブースに行くと思います。(笑)

よろしくお願いします

 

 

 

11月 13, 2023 音楽16-23イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2023年7月 9日 (日)

3年ぶり開催ー「アニメ・マンガ・ゲーム中心エンタメ業界親睦会」に出席

コロナ禍により3年以上も開催できなかった恒例の「アニメ・マンガ・ゲーム中心エンタメ業界親睦会」が昨日の7月8日に開催され、私も久しぶりに参加させていただいた。全く元気のない日本の産業でも数少ない活気にあふれたゲームとアニメ業界。映画人交流会も凌ぐほどの規模で開催されてきた。

しかし今回はコロナ禍明けということもあり、人数は抑えめで開催された。コロナ前だったら出席者はゆうに300名を超し、いつも会場から人があふれるくらいの規模だが、今回はその面でやや抑えめの入場者数だった。会場入場はあらかじめチケット購入が必要であり本日開催時には既に完売していた。

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会場では飲み物と料理がビュッフェ式に置かれてる。これも以前と同じパターン

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毎回ゲスト出演があるのだが、今回は仮面ライダーディケイド の俳優でアニメ制作会社の社長という異色な経歴をもつ井上正大氏

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そして声優さん2人

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映画や音楽は今の日本悲惨な状態だが、アニメだけは世界中から注目されている。それはマンガーMangaが完全に英語になってしまったことからもうかがえる。それが辛うじて日本がコンテンツ業界で世界から置いて行かれずに済んでいる点でもある。
しかしだからといって「従来のガラパゴス路線」に固執していい、ということにはならない。音楽でも映像でもその方向性に固執する向きがあるのは承知しているが、それは愚かな行為である。アニメも映画もコンテンツは国境や国籍関係なくボーダーレスに動いているのは現場を見ればすぐにわかることであり、そのためには世界のビジネスルールでキャステイングを含めた制作を行わなければならない

今回アニメ関係はこうした知財を海外向けを含めて契約交渉を行っていることがわかった。会場で日本人のエンタテインメントロイヤーと繋がることができた。これは制作する際のキャストやクルーとの契約、という海外では当たり前のことが推進されていることを意味する。だから日本のアニメは海外で広まっているのだ。

それ以外に小学館で連載をしている漫画家さんや、小さいながらもアニメ制作を行っている会社と繋がることができたので、個人的には久々の開催で一定の成果をあげることができた。
過去の例からみて数か月後にまた開催される可能性があるのでその時もまた楽しみしておくとしよう

 

7月 9, 2023 映画テレビ18-イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2023年5月19日 (金)

ダマー国際映画祭2023終了報告

過日5月14日に東京の日比谷会館にて行われたダマー国際映画祭が無事取り行われました。

3年間の長い間のコロナ禍に苛まされ、なかなか思うような開催が行われませんでしたが、今年は感染症の心配もなく開催できました。マスクしている人も少なくなりました。

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総合MCのラッセル・グドールとジェシカ・ウエルシェル

 

今回は三年ぶりに海外からの出品作品の監督も来日。映画祭が正常化されたことが印象付けられました。

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今回の受賞者は以下の通りです。
U-30(30分以内部門) ー"Singulars" ーSantiago Espero(イギリス)
U-15(15分以内部門)ー"ラの#に恋をして"ー廣田耕平監督(日本)
最優秀アニメー”A Dream of Hawaii"ーThomas Smoor Isaksen(ノルウエー)

観客賞ー"Singulars" ーSantiago Espero(イギリス)

ここ数年海外作品が日本作品をクオリテイの面でも規模の面でも圧倒していたんですが(理由は日本の殆どの作品が「自主制作」であることに対し、海外では短編でもファンデイングのシステムがきちんとしている点にあります。それを考えると今回は日本作品が頑張った印象があります。今回30分以内部門でグランプリを取った Santiago Espero 監督はスペイン生まれで現在はイギリス国籍を持っている監督ですが、イギリスらしいウイットに富んだ脚本でグランプリだけでなく観客賞も取りました。現在はなぜか日本に在住だそうで、今後の活躍が期待されます。

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5回目を迎えた今回でダマー国際映画祭が映画製作者の中でも定着してきた印象があります。今回も多くの作品の提出と参加者がおりました。

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さて、5年目を迎えコロナ禍も完全に終わってませんが、ひとまず収束ということで6年目のダマーの内容をどうするか、について考えてもいい時ではないかと思います。ここ3年はコロナの関係でやむを得ない部分もありましたが、来年以降現在の内容のままでいいのか?ということも検討課題に入るのではないかと思います。

今回非常に残念なのは主催者で映画プロデューサーのマークジョーセフの来日が直前になってキャンセルになった点ですが、本来ならマークジョーセフが現在取り組んでいる「レーガン」のワールドプレミア上映くらいダマーでやってもいいのではないか?と思います。(主演は「ライトスタッフ」のデニスクエイド)ダマーの売りとして世界の一流プロデューサーが審査員をやっているという面もありますので、そのプロデューサーの作品のプレミアとかをやるくらいのことを今後考えてもいいのではないかと思います。特に日本人って目に見える特徴がないとあまり人が動きませんので来年の課題として検討してもいいのではないかと思います。

宣伝の面で「自主的」にボランテイアした人間としてひとこといわせていただきました。

 

 

 

5月 19, 2023 映画テレビ18-イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2023年3月12日 (日)

映画人交流会Vol16開催報告!!

前回9月に開催して以来、半年ぶりの「映画人交流会Vol16」が開催されました。

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昨今の映画制作のボーダーレス化の波で国内にいる外国人(主に欧米系)の一部の方から男女の料金差について疑問の声がありましたが、次回の検討事項になると思います。それだけ国内でイベントを行うにしてもさまざまな面で「グローバルスタンダード」に沿った内容にすることが肝要になっています。

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すっかり定着した高田馬場の子の会場。建物の横の階段を降りて入っていただきます。 

恒例の映画デモ。今回は希望者が殺到し申し訳なかったですが多くの申し込みの方をお断りしなければなりませんでした。通常は10作品のデモということになったのですが、それでも絞り切れず14作品のデモが行われました。

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デモされた作品は以下の通りです。

〇中田 圭 監督「Diamond Shake」「銀幕彩日」「夜へ...」「JAZZ GODFATHER」
〇谷口 雄一郎 監督「あのこを忘れて」
〇坂東 聖 監督「密殺Ⅱ 激闘篇」
〇溝口 友作 監督「SAE」
〇天野 友二朗 監督「わたしの魔境」
〇檀上 かおり 監督「波待ち」
〇鬼塚 嘉政 監督「百奇夜噺」
〇鈴木 秀幸 監督「退屈なかもめたち パート1&2」
〇中村 真夕 監督「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」
〇伊刀 嘉紘 監督「AMDUSIAS」
〇西川 文恵 監督代表「人形たち~Dear Dolls」
〇恵水 流生 監督「狐の嫁入り」
〇藤田 功一 P「うつろいの時をまとう」
〇東海林 毅 監督「老ナルキソス」

私はグループ管理人としてMCもやりましたが、今回の「映像デモ」は長丁場でした。(^^;)

 集計しましたところ171名の方のご参加がありました。お忙しい中ありがとうございました。また年内に行いたいと思いますのでよろしくお願いします。

尚、今回問題となりました男女の料金差ですが次回は原則男女同じ料金3000円にします。但し女性そして社会的マイノリテイ―である障害者、LGBTQの該当者の方で本人が希望すればデイスカウントの2500円での入場を可にします。(あくまで希望者オンリーです)
次回はこれでやってみようと思います。年内に一度行うことを目標にしますので、その際はまたよろしくお願い申し上げます。

重ねてご来場の皆さま、ありがとうございました。

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3月 12, 2023 映画テレビ18-イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2023年3月 4日 (土)

グローバルなイベントを開催するときのデイバーシテイの問題ー文化の違いも影響

日本人の感覚では信じられないかもしれないが、欧米では男性が女性に「奢る」という行為を女性への侮辱だと考える向きがあるらしい。

■Paying while dating: meet the men who pick up the check (and those who don't)
(訳)「デートの時におごる男性と奢らない男性について」
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2015/aug/27/dating-men-paying-bill-gender-equality 

昨今のジェンダーの多様性、男女平等に関する話で現在欧米でも実は意見が分かれている、というかデイべートの対象になっている話だが、欧米社会で多様性が論じられている中の一環として議論されている。

アメリカのワシントンポスト紙の人気コラム「ミス・マナー」の記事にこんなものもある。
■Miss Manners: When generosity can be seen as insulting
(訳)「なぜ親切心が侮辱とも受け取られかねない場合があるか?」
https://www.washingtonpost.com/lifestyle/style/miss-manners-when-generosity-can-be-seen-as-insulting/2014/10/01/71907532-48d7-11e4-a046-120a8a855cca_story.html

勿論日本人の感覚だと思いやりでやろうとしたことが相手にとって「侮辱」と受け取られる、などとは考えもしないだろう。この記事に関しては異論がある人も多いだろうと思うので皆さんの判断に委ねることにする。

勿論欧米の全ての女性が奢られて「自分が侮辱された」と感じているわけではない。
■ANSWERS FROM A HOT GIRL: SHOULD YOU EVER GO DUTCH ON A DATE?
(訳)モテる女性からの回答ーデートで割り勘にすべきだと思う?
https://www.muscleandfitness.com/women/dating-advice/answers-from-a-hot-girl-should-you-ever-go-dutch-on-a-date/

さてなぜこんな話をこのブログで話すのかというと近々行われる「映画人交流会」ー私はこの会の主催者の一人でもあるのだが...

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上記のイベントで入場料で男性を3000円、女性を2500円と料金設定しているのだが、男性と女性の入場料の違い(男性の方が500円高い)について在日外国人でイチャモンつけてきた女性がいた。料金の金額が違うのが男女平等に反するということである。詰問してきたのが男性ではなく女性である、という点がポイントである

私の対応としては一応英語で「食事で男性と女性の食べる量が違うのでそう配慮した」と説明して納得してもらった。その場で納得してもらったからよかったが、その女性が上記の上記のワシントンポスト紙の「ミスマナー」の記事のように親切心を侮辱と受け取るような人だったら炎上状態にもなったかもしれない。実際問題として女性に男性がそういう配慮するとそれは男性の「傲慢だ」と考える女性が欧米では多いらしい、ということは上記のワシントンポスト紙の「ミスマナー」の記事からも読み取ることができる。 

(著者注:この後全く別の男性から私を「女性差別主義者」呼ばわりした人物がいた。事情を説明しても聞く耳を持たなかった)

ただ繰り返すが全ての欧米女性がそう考えるわけではない。ただ人によってはそういう解釈をする人がいる、ということである。

ただ多様性が様々な見解から議論されている欧米と比べ日本はそういった問題にやや無頓着なのでこういう話を聞くと「面倒くさい」と感じる人がおそらく日本では多数ではないかと思われるが、ただ多様性、男女平等のあり方という議論のありかたは日本国内でももう少しあってもいいのではないかとも思う。

要するにここ10年ばかりの価値観の変化に伴い欧米でもデートを始めとした身近な点からも真剣に考えている風潮があるのと同時に、それに伴う社会の分断が起きている、ということも考えなくてはならない。具体的にはここ10年の全世界的な価値観の変遷ー多様性、SDGs, グローバリズムによる価値観の変化を受け入れる層と拒否する層との間で深刻な分断が起きている、という点だ。アメリカでは前者は民主党支持者でありハリウッドなども前者の価値観の変化を受け入れ推進する層になっている。後者は例えばトランプ支持者を始めそういった価値観の変遷を頑なに拒否する層だ。そしてこの分断は深刻であるが、日本も他人事ではない。日本でも価値観の変化に基づく分断は実は既に深刻である。マスメデイアがそのあたりを報じないだけで実は深刻な分断は既に起きている。特に日本では新しい価値観と陰謀論を結びつける向きが強く、話をさらにややこしくさせている。

日本人はあまり議論が得意な人が少ないし、そういう価値観に触れるチャンスにもなるかもしれないイベントをやりますので「映画関係者」という縛りはありますが、よろしければ映画プロデューサー、映画監督、俳優や女優さんにも会えますのでお越しください。

○日時 : 2023年3月11日(土)
○時間 : 19時・受付開始 22時終了
○会場 : 白夜書房 BSホール
○住所 : 豊島区 高田3丁目10−12 地下1階BSホール


〇行き方 : 高田馬場駅から、早稲田通りを渡ると、パチンコのエスパスがあります。
エスパスと星乃珈琲との間の道を入った道の右側の建物の地下1階です。ビルの1階にはAEON。向かいにはDomino’s Pizzaがあります。※地下へ直接、入る階段を使ってください。ビルの正面玄関は閉まってます


○入場料 : 男性3000円(1ドリンク付)、女性2500円(1ドリンク付)
軽食をご用意いたしますが、遅れて来たら無くなっているかもしれません。
ドリンクは二杯目からは500円です。

 

 

3月 4, 2023 文化・芸術思索,考察イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2022年10月24日 (月)

映画人交流会Vol15開催報告!!

前回の開催後第七波が起きてしまいましたが、映画の世界を蝕んできたコロナを何とか吹き飛ばそう! ということでまた映画関係のネットワーク強化に向けて久々の「映画人交流会」の実施を行いました。正直やや唐突に強行開催した感じでしたが、やるのなら今しかないということで告知してから2週間も経たない強行開催。

それでも大勢の方にご来場いただきました。ありがとうございました。

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前回(昨年の12月)の時はソーシャルデイスタンスを保った状態でやりましたが今回から通常モードに戻りました。これはワクチン接種率が映画業界は高いためクラスターは起きないだろうという判断からです。                                                                                                   

312321048_637090101156899_49090704788676 とはいえ、やはり密にはなりますし、今回は通常モードに戻りドリンクだけでなく、軽食も用意されましたがやはりこの人込みの中で食事するのに抵抗を感じた人も少なくなかったようです。コロナがだいぶ落ち着いたとはいえ、まだ感染報告は一定の数ありますからね。

ですが、会場は長いコロナの影響で人との交流ができなかったため、こうした交流会パーテイーの雰囲気にある意味飢えていた人達が多かったようです。

実際SNSのイベントページを作って告知したところ、反応がとても速かったことからもわかります。

反応が速かったといえばこのイベントの毎回目玉になる「映像デモ」のコーナーです。

これは劇場公開、もしくは映画祭等公(パブリック)に公開されることが決まった映画を関係者が予告編等の映像で会場の人に公開するコーナーで映画人交流会の目玉コーナーでもあります。

今回は2週間の強行スケジュールということで、告知してからの出だしはやや鈍かったんですが,Facebookのグループページやイベントページに「映像デモまだ2人しか来ていません」と書いたらその後あれよあれよと映像でも希望者が急増。あっという間に当初の枠である10のデモを超してしまいました。(余計なことをいったかな (^^;))

その関係で通常はデモ以外に「お知らせタイム」を設けるのですが、今回は中止にさせてもらいました。皆さん大変申し訳ございません m(_ _)m

映像デモは今回12件、どれも内容があるものでした。インデペンデント映画といいながら有名俳優が出演する映画も少なくありませんでした。

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写真撮影:中野愛子さん

 

私がこのブログでも再三再四申し上げていますが映画の世界は完全に国境のないボーダーレス社会になっています。会場には外国人の映画関係者も多数参加していただきました。

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正直告知期間がもう少し早くすればもっと来たかもしれません。

こちらは二年連続カンヌでの上映を達成した佃監督。今回は作品よりも横浜市内の団地全体を映画撮影に開放してくれる、という映画製作者にとってはありがたい情報です。なかなか街中でロケ撮影する場合、日本の役所を通じて面倒くさい書類を沢山書いたり、結構大変なんですよね。

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写真撮影:中野愛子さん

いささか短期間での強行開催でしたが、活発な交流が行われました。また来年のできれば早いうちに開催したいと思います。

 

 

10月 24, 2022 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2022年8月28日 (日)

Dare to Overcome Japan Conference 2022 に出席

以前の記事にも書きましたが昨年パラリンピックの関連イベントとしてDare to Overcome (障害者の社会自立プログラムー宗教、文化を超えた差別のない社会への運動プログラム)の運動に共鳴しそのテーマ曲(アンセム)を発表しました。

 

このイベントは本来2020年に行われる(はずであった)パラリンピックに合わせて行われるはずだったんですが、ご存じの通りコロナのパンデミックで一度延期になり、昨年の8月にDare to Overcomeの東京イベントが開催されました。その時にこのテーマ曲(Anthem)が披露されました。

その時の詳細な状況です。
Dare to Overcome アンセム(テーマソング)公開とこのテーマソングの背景について
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/08/post-e23215.html

しかしまだパンデミックのさなか、代表のブライアングリムを始め海外の関係者はリモートでの参加を余儀なくされました。そして昨日はそのある意味「やり直し」という観点から東京カンファレンスが開催されました。多様性とSDGsを受け入れることで世界平和とビジネスの発展に結びつけるかというテーマで話し合います。

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カンファレンスは4人の講演が行われどれも興味深い話が聞けました。

1. ブライアン グリム:Dare to Overcome 国際会長、Religious Freedom and Business Freedom 代表
2.田中雅子:上智大学総合グローバル総合グローバル学科教授
3.伊藤弘泰:NPO法人日本アビリテイーズ協会会長
4.ジャステイン グリーン:米国アクセンチュア障害者ERGリーダー

詳細な公演内容について述べるととてもこの記事だけでは足りないので省きますが、日本の現状を含めて以下のことがいえます。

1.日本におけるデイバーシテイ、SRGsの理解は欧米と比べ理解が進んでいるとはいえないこと。とりわけ与党政治家や官僚、財界についての理解が悲惨なほど低い点

2.障害者や海外の就業者に対しての理解が酷い、場合によっては人間扱いしていない場合も見られる点。

其の他沢山ありますが、日本が社会として新しい価値観を受け入れるにはまだ多くの障害があります。とりわけ残念ながら日本では多様性とSDGsを誤解している人が少なくないのが現状です。(特に環境問題等と同じくSDGsは海外の企業グループがもうけるための陰謀といった類の議論が日本国内でまことしやかに流れています。私は基本陰謀論を流布する人は信用しません)

 

というわけでオンラインではなく生でのカンファランスが無事終了しました。(一応全世界向けにオンライン放送はしていましたが..)

終わったあとはレセプション、これはパンデミックの状態ではできませんでした..

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レセプション料理、参加者の殆どが日本人ではないんですが、それでもかなり豪華です。

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私としてはようやく2年越しにイベントが終わったという感じを持っています。

テーマ曲を作った関係者としてはこのテーマ曲がよりいろんな機会で表に出てほしいですね。今回のテーマ曲はパンデミックの関係で本来行うはずだった海外の制作ではなく全世界のシンガーをグラスルーツ的に撮影して録音した音源をマルチトラックで制作したことで世界中の人たちが手を取り合ってDare to Overcome (あえて違いを乗り越える)というテーマを表現したのですが、本来この曲を歌う予定であったアメリカのコーラスユニットGentriとの再レコ―デイングの話もあります。そちらは具体的になったらこのブログにてお知らせします。

 

 

 

8月 28, 2022 経済・政治・国際イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2022年8月21日 (日)

日本在住外国人クリエイターの交流会で気づいた外国人は日本の外も内ももはや名刺使わないという事実

お盆休み中、やや体調を崩していたんですがだいぶもどってきたので今日は外国人のクリエイター、アーチストの交流会に出かけました。

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大勢いたので全員は把握していませんが、映像関係、女優、ダンサー、映画監督、IT関係、クルー関係、その他ミュージシャン等多彩な面子でした。日本人はあまり気づいていませんが、最近外国系の製作会社が急激に実績を伸ばしており、もはや国境がなくなっているコンテンツビジネス、コンテンツ制作の現実を反映したものでした。

なぜ日本国内にこれだけ外国系製作会社が増えている背景についてはこちらの記事をお読みください

■日本国内に外資系制作会社が増加している理由
https://note.com/kyojiohno/n/n3a2305ed1d7c?f

私自身も結構外国系製作会社とのつきあいが増えているし、これからそれを強化していこうと考えていました。なかには偶然その場にいあわせた知り合いの人もいました。

さて、日本人の交流会ですと名刺交換が頻繁に行われる、というのが通例ですが..

実は最近気づいたのですが、外国人はあまり名刺を使わないのです。日本人にこれをいうと「え?」という人もいるでしょうが...

名刺を使わない、代わりにSNSで繋がる、つまりSNSというのが海外では完全に「名刺替わり」になっているという点です

日本人はSNSというとすぐにLineを使いたがりますがLineでは名刺替わりにはなりません。やはりFacebookかInstagram,可能であればLinkedIn 等が主になります。

確かに名刺というのは名前や所属のメモ書きとしての機能でしかなく、SNSのようにデジタルで普通に見ることができる時代ではもはや無用の長物になりつつあるのかもしれません。それでも昔ながらの「営業方法」にこだわる人もいるでしょう。特に日本人では....

ある販売会社の中にはセールスマンに交換した名刺の数を競わせて一番名刺交換したセールスマンを表彰する、なんてことをいまだにやっている会社があるそうですが、会社のトップが昭和の発想だとそうなっちゃうんですね。

海外では完全にソーシャルメデイアが今までの名刺に取って代わってしまっている、その発想が日本人にはまだできていない人が多いようです

でも今日は「有名人」と名刺交換ができました。有名人はまだ逆に名刺を使っているんですね(^^)

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はい。東京バイスの原作者の方です。

なんにせよ、日本人同士だとわからないですが、いろんな点で日本は遅れている、ということを外国人や海外の人との連絡を取っているとわかります。日本人の大多数はいまだ気が付いていないようですが、今100年に一度くらいの大変化が起きようとしていますから

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8月 21, 2022 経済・政治・国際日記22ーイベント・コンサート17- | | コメント (0)

2022年2月 5日 (土)

北京五輪開幕―開会式と選手や取材の報道関係者の「身の安全」に懸念

新疆ウイグル地域のジェノサイドを始め香港市民への人権弾圧等、多くの問題を抱えた中北京冬季五輪が開幕した。私自身はある意味東京五輪以上に今回の北京五輪に対して大きな懸念を表明する。

最大の問題はこれら欧米各国の人権問題に対する世界からの懸念に説明らしい説明を行わずひたすら「内政干渉」などといって反発だけする中国政府。そもそもこんな政府を信頼しろ、という方が無理だ。

そんな中北京冬季五輪が始まってしまったのである。

東京五輪はコロナの第五波のたけなわの時に強行されたが、競技自体に支障もなくコロナ感染は発生したものの大会の運営に支障をきたすところまではいかなかった。

今回の北京五輪はまさにコロナのオミクロン株による「第六波」のさなか、中国政府は「コロナ0」などと打ち出しているがそれが実現できるなどと本気で考えている人は少なくとも中国政府関係者以外にはいないだろう。このオミクロンの感染力は半端なものではないからである。しかしそれ以上に中国政府の現在もっている人権感覚の方に大きな懸念を持たざるを得ないのだ。

そして昨日の開会式

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北京五輪の開会式が東京五輪より素敵?

当たり前である。北京五輪はいまや世界で活躍する映画監督チャン・イーモウの演出、片や東京五輪は演出家のホロコースト揶揄に始まり、いじめを自慢しているような輩が音楽担当、と演出のメインメンバーがいなくなったという「演出家不在」の五輪。演出が素敵、などと論じるレベルではなかったのだ。比較すること自体がチャン・イーモウに対して失礼である。

それでも私見ではイーモウが本当にやりたかった演出は中国政府その他の関係もあってできなかったと考える。音楽が「クラシック」のみというのもあるし、どうせなら中国の京劇とか三国志とか中国4千年の素材を入れたりするかと思ったら一切そういう要素はなかった。イーモウからすれば一応ビジュアルは「派手」には見せても内容的には「無難な、差しさわりのない」演出(どこかの国と同様、中国政府内にも事なかれ主義がはびこっていると思われる)になっていて多分「不本意な演出」だったのではないかと思われるのだ

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 かくして日本は文化芸術の後進国である、ということが世界的にも広がってしまった。日本の名だたる文化人があの演出をみて目を覆ってしまったが、そもそも演出家不在になってしまったのだからやむを得ない。日本は文化の面で世界への恥さらしとなった。(パラリンピックの方は「まともな演出」だったのでそちらは救いだったが..)

なんのことはない。イーモウにとっては「無難にそつなくこなした」演出であり、おそらく本人はその関係で「物足りない」とたぶん感じた内容だったと思われるがそれでも「演出家不在」の東京五輪の酷さを引き立てる結果になってしまったのだ。

だがそれ以前に私は今回の北京冬季五輪開催においてコロナオミクロン、以外に大きな懸念を持たないわけにいかないのだ

今中国国内では「行方不明」になっている人が多数いる。テニスのダブルス元世界1位の彭帥 女優、范冰冰を始め、アリババグループやアントグループの創業者の馬雲、国際刑事警察機構(インターポール)の総裁を務めていた孟宏偉等枚挙にいとまがない。

そして世界人権デーにこれみよがしに“軟禁”と“失踪”が起きた。中国政府が人権を屁とも思っていない何よりの証拠である

行方不明、軟禁、資格取消…中国の人権取材
https://news.ntv.co.jp/category/international/43b9cf6e84dc4fab82ad58b318b26ac5

中国で人が消えていく、日本人も台湾の人たちも
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021122400609&g=int

私は今回の北京冬季五輪においてオリンピックのアスリートやマスコミにも同じことが起きるのではないかと大きく懸念する。

むろん、杞憂であってほしいと思うが、世界人権デーに合わせたように中国政府にとって「都合の悪い」人間を“軟禁”と“失踪”を起こすような国はたとえオリンピックであっても何をするかわからない。特に台湾選手や報道関係者の身の安全を世界中が監視すべき。もし台湾の関係者の中に“軟禁”と“失踪”が起きたら世界中がこれを糾弾すべきだ。また参加各国の選手や報道関係者は少しでも身の安全に不安を感じたら発表すべき。行方不明になってからでは遅いのだ。

それ故本来オリンピック開催の資格などない国。人権を目の敵にするくらいの国だ。今回の五輪で「行方不明者」が出ないことを祈るばかりである。

選手報道関係者全員の身の安全を祈る。とりわけ台湾や香港の選手たちが本当に無事に帰国できるのか心配だ。

 

 

2月 5, 2022 スポーツイベント・コンサート17- | | コメント (0)

2021年12月12日 (日)

コロナ収束(に見える)中、映画人交流会開催ー大盛況!!

まだコロナの脅威が完全になくなったわけでもないし、最近は「オミクロン株」なるきわめて感染力の強いコロナの変異種が日本にも入りこんでいるのも事実ですが、また12月10日現在の全国のコロナ感染者数の状況(全国の感染者146名)東京都内の10日の感染確認は25人で、29日連続で30人を下回ったという状況を鑑み

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211210/k10013383271000.html

第六波が起きる前にやってしまおうというのも正直ありイベントを決行しました。

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今回は昨年の6月以来の開催で前回のイベントの倍以上の人の参加がありました。

2年近いコロナ禍でのイベント自粛の風潮にさすがに皆さんお疲れだったのでしょう。リアルな対面式の交流会に皆さん飢えていたようで、大変な熱意を感じました。この熱意がコロナ禍でダメージを受けた映画業界を活性化してくれることを祈るばかりです。

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写真をみるとすごい密に見えますが感染対策は万全をきしました。

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映画人交流会では毎回公開または公開予定の作品のデモを行っております。業界関係者への宣伝ができます。

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会場では受付でもチラシ、フライヤーを配ることもできますが、会場にこうやっておいて自由にとってもらうこともできます。

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コロナのダメージははっきりいって昨年より今年の方がきついです。映画業界でダメージを受けていない人は私の知る限り殆どいません。それだけに現状を何とか打開しようという参加者の皆さんの意欲を感じました。

そして何よりも実際にリアルで対面で人に会うというのはやはりいいです。ズームだけではこの感触は得られません。ズームは確かに便利ですが所詮ツール(道具)にすぎません。

第六波がいつ来るかわかりませんが来年の夏頃にまたできればと考えております。

改めてご来場ありがとうございました。そして皆さんお疲れ様でした。

 

 

 

12月 12, 2021 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2021年7月23日 (金)

小山田圭吾に続き演出担当の小林賢太郎辞任ー失態続きの東京五輪と組織委員会のお粗末ぶり

先日小山田圭吾についてこのブログでも書いたばかりだったが、本日耳を疑う記事が飛び込んできた。

■小林賢太郎氏を解任 五輪開会式演出担当、ホロコーストをやゆ
https://mainichi.jp/articles/20210722/k00/00m/040/070000c
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ホロコーストをギャグのネタにするのはまずい。ていうか、大会組織委員会の丸投げ体質は酷すぎる。一体何を採用基準にしていたんだろう?ここまで不祥事が続くと大会組織委員会のトップの責任問題は避けられないだろう

「多様性と調和」を理念に掲げた今回の東京五輪、小山田圭吾は中学時代のいじめーそれもかなり悪質な内容のいじめをあたかも武勇伝のように自慢し、今回の演出担当の小林は人類でももっともデリケートな問題であるユダヤ人のホロコーストを揶揄するもの
いずれも東京五輪のイメージにそぐわない酷い行為だ。

しかし前日になってからのこの不祥事、またか? というのもそうだが開会式は明日、いったいどうするつもりなのか?

組織委関係者は「この五輪が呪われているどころの話ではなく、これまでの準備が根本的に間違っていたのではないか。組織が肥大化しすぎて、演出の担当者チームの人選まで目が届かなくなっていた」と頭を抱えているそうだが、その通り今回の五輪のキャステイングを含め根本的な姿勢に問題があったといわれても仕方あるまい

気になるのはすでに24時間切っている明日の開会式をどうするか、もし小林がかかわったと思われるクリエイターの仕事、アーチストの仕事が「小林の演出」ということで削除されるのであれば、このイベントのために長い間準備してきた音楽家、アーチストは今までの努力が水泡に帰す可能性大なわけで彼らも今回の犠牲者だ。ギャラも払われない可能性が高い。
本来なら自慢できる仕事のはずが、悲惨な結果になってしまう可能性がある。もしそうなったら本当に気の毒だ

今回の相次ぐ不祥事には大会の制作を行う電通にたいしても批判が多く出ている

■電通関係者に頼りがちの五輪組織委 司令塔不在でガバナンス働かず
https://mainichi.jp/articles/20210722/k00/00m/040/258000c

「司令塔不在でガバナンス無し」って本来なら広告代理店と傘下の制作会社が制作進行や管理をすべきなのに、こうなってしまったのは実質的に電通 が殆ど仕事をしなかったのと同じ。そういわれても仕方がないお粗末な内容だ。

私も博覧会やCMの仕事とか電通でやった経験があるが、昔の電通はきちんと制作ガバナンスが機能していた。いつからこんなに劣化したのだろう。そして迷惑をこうむるのは現場の人間である。

それにしても過去これだけの不祥事、や問題が起きたオリンピックというのは記憶にない。今回の度重なる不祥事だけではない

1. 誘致のスピーチは嘘まみれー「おもてなし」どころか外国の選手団をないがしろにする扱い
2. 誘致に汚職疑惑ーフランス警察が捜査中
3. 五輪ロゴ盗作疑惑ーとてもプロのクリエイターの仕事とは思えなかった。
4. 猛暑でマラソンは札幌に ー マラソンだけでない、ほかの競技も心配
5. 女性蔑視発言で大会組織院長の森辞任
6. コロナで聖火リレーもPV中止
7. 水際対策はザル
8. 選手村からコロナ陽性者
9. 開閉会式の演出総合統括の佐々木宏氏が、人気タレントの容姿を侮辱する演出プランで辞任
10 いじめ自慢 で開会式音楽担当辞任
11 ホロコースト揶揄で開会式演出デイレクター解任

まあよくもこれほどまでたくさん出てくるものだ。
今回まま東京五輪、二重三重の意味で本当にお粗末である。これから3週間どうなるかわからないが、このままいけば日本の歴史の汚点になることは避けられない、

やはり東京五輪は最初からケチがついていた。やるべきではなかったのだ

 

 

7月 23, 2021 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2021年7月19日 (月)

小山田圭吾五輪開会式の楽曲担当辞任問題 IOC 大会組織委員会を含め日本社会の膿が続々出る「恥かき五輪」

コロナパンデミック第五波が発生中の中、東京オリンピックが強行されようとしているが、その中で開会式の音楽を担当していた小山田圭吾が中学時代にいじめを行っていた記事が拡散され、ネットで大炎上が続いていた。

先ほど小山田圭吾は五輪音楽の辞任を発表した。

■小山田圭吾さん 五輪開会式の楽曲担当辞任 過去に同級生いじめ
https://mainichi.jp/articles/20210719/k00/00m/050/255000c?

そのいじめの記事は「ロッキング・オン・ジャパン」の1994年1月の記事で私も今回の騒動で初めて読んだのだが、27年前でもこんな記事が堂々と掲載されてたことに驚きあきれた。

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ロッキンオンといえば音楽評論家の重鎮の渋谷陽一氏が編集長を務める歴史ある雑誌である。そのロッキンオンがこのような酷い内容の記事を掲載することに社内でなんの議論も行われなかった、ということが驚きである。

そのロッキンオンは遅まきながら本日インタビュアーの山崎洋一郎氏による謝罪文を発表した。

■ロッキング・オン・ジャパン94年1月号小山田圭吾インタビュー記事に関して
https://www.rockinon.co.jp/news/150893

 小山田圭吾も謝罪文を発表したが、最初は作曲家の辞任ではなくむしろ続ける意思を示していた。

 ■小山田圭吾さん謝罪文全文 自身のツイッターに掲載
https://www.asahi.com/articles/ASP7J67FTP7JUTIL03F.html

正直これがまずかったと思う。本人は謝罪したつもりだったかもしれないが、これではおそらく被害者には伝わらないだろうし、本気で謝罪したのか、と疑われても仕方がない。

小山田圭吾がこの状況でオリンピック開会式での仕事を強行すると二重三重の意味で深刻な状況をもたらす。

1. 小山田圭吾 のアーティストイメージに致命的なダメージを与えること。
2. 多様性や平和共存のイメージに最も似つかわしくない人物がオリジナル曲を提供しこれだけで東京オリンピック の事実上失敗になる
3. このような人物の参加で日本の国としての品格威信がガタ落ちになること

辞任しなかったらおそらくアーティストとして再起不能になったと思う。それほどまでに重大な事態だったのだ

一部のネットユーザーに「なんでそんな昔のことを蒸し返す」と言う輩が少なからずいたが、このいじめの内容は昔だから許容できる内容ではない。なぜならこれは人権問題に直結する内容だからである。
昔の自分の犯罪レベルと言っていいいじめの報いを何十年後の今受けたのだ。自業自得であり同情の余地など1ミクロンもない。

よくネトウヨや保守系の人たちに「アーチストはなんでアッチ系の人が多いの?」などという輩がいる。

だが、アーチストは本来社会的弱者や社会で虐げられた人たちを代弁し、応援するのが当たり前で、このような発言を行っている者は音楽や芸術の本質を理解していない人間の発言である。ロック音楽は社会の不条理や圧政者たちに対する反抗から生まれた音楽であり、ほかのジャンルの音楽も多少イデイオムは違うにせよ、社会の底辺にいる人たちへの視点がないと人を感動させることなどできない。

だから社会的弱者、底辺に苦しむ人たちをいたわり、その人たちを勇気づけ夢を与える存在でなくてはならない。それこそはエンタテインメントでなければならないはずだ。障害者をいじめたり虐待するなどもってのほか。そのような行為を自慢するだけでこの人物の人格を疑わざるを得ない。数十年前だから、という免罪符など存在しない。

日本の教育からいじめがなくならない原因は、虐められる側にも問題がある、悪いとの変な考えを持っている人間が、特に教師側に少なくないことである。今回の問題となっている和光学園にも甚だ問題があると言わざるを得ない。少なくとも今回の件は氷山の一角という話もある。この件に関しては声明を発表すべきと考える。

今回小山田が辞任したことで問題が解決した、と考える向きがあるようだが、とんでもない。辞任してもこのような人物を選んだという事実はきえないのである、
菅や与党自民党や公明党が目論む「オリンピックで国民はコロナ を忘れる」は失敗し海外からも非難の嵐だろう。オリンピック開催中に感染爆発が起きずとも(起きる可能性極めて高いが)間違っても東京五輪成功とは言えなくなるだろう。

まさに「恥かき五輪」になる。やはりオリンピック強行は誤り

 

 

7月 19, 2021 経済・政治・国際思索,考察イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2021年6月11日 (金)

NFTカンファレンスNon Fungible Tokyo(オンライン)に参加ーアーチストにとって素晴らしい革命的といっていいシステム コンテンツ業界を根底から変える新パラダイムの可能性

以前から聞いてはいましたが、今年に入って急激な拡がりを見せているNFT (Non Fungible Token) についての大々的なイベントが開催されたので参加してみました。

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コンテンツビジネスを根底から変える可能性があるこのシステム、これは仮想通貨の信頼性、安全性を高めるブロックチェーンという分散型ネットワークを使って主に仮想通貨の暗号化された台帳の技術で、オンラインゲームにかなり前から使われていた技術。仮想通貨は法的通貨ではありませんが、データ構造に加えて、データの管理方法にも改ざんを防ぐ仕組みを備えることによって通貨の信頼性、安全性を高めるというもの

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その技術を用い「P2Pネットワーク」や「コンセンサスアルゴリズム」「スマートコントラクト」(契約の自動化システム)「偽造防止・暗号化技術」といった複数の技術の組み合わせで実現可能になるもので、NFTがそれらの技術をベースに実現可能となりました。
実は3年前から存在していた技術らしいのですが、今年に入ってから急激に広がり新たなビジネスの可能性が拡がりました。

実はこの技術でもっとも大きな恩恵を受けるのはアーチストです。イベントの導入部分にNFTで作品を発表したアーチストがパネリストとして上がったのですが、話をきいて想像以上に本当に凄いことがわかりました。

参考までに

https://www.nttdata.com/jp/ja/services/blockchain/002/

 

 一日目 

(写真が鮮明でありません、スミマセン)

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何が凄いって
「アーチストか当たり前のように自分の作品で食べていける時代」がNFTによって可能になった。
ということです。勿論有名アーチストである必要はありません。

NFT販売サイトのNanakusaの社長とそこで活躍しているアーティスト3人の話。非常に興味深かったです。

https://nanakusa.io/

ちなみにアメリカには同様なサイトとしてtreasure island というサイトがあります。

https://treasureland.market/

アート関係者 写真、CG アニメ、ゲームだけでなく役者さん、モデルさん 勿論映像や動画つきならミュージシャンも、これに挑戦しない手はないです。仮に失敗してもリスクはありません。

革命に近いことが起ころうとしています。

ブロックチェーンコンテンツ、ゲーム業界の方はよくご存知でしょうが、初日聞いて大変勉強になりました。コンテンツ業界でまた新たなパラダイムがシフトしているのを感じます。ゲームやVR.CGの分野が先行してますが、面白いのはゲーム会社でもフィルマーク等と提携してNTF事業の模索している動きがあるということ。映画制作にもNFTが絡んできますね。問題はこれがコンテンツ制作の過程に今後どう絡んでいくか、ですが…

今後デジタルコンテンツにブロックチェーンとNFTは必ず絡んでくる流れがつかめたので勉強になりました。

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一日目の最後にアーチストとバイヤーのコーナーがありました。パネリストはVRクリエイター(女性)と日本のNFTのトップバイヤーの方(写真)

これがなかなか面白かったです。バイヤーの方、結構シビアです。いい加減な出品したら買ってもらえませんね。
驚いたのはこのバイヤーの方、VR空間にギャラリー持ってるそうです。公開されてるそうです。
いずれにせよ今年、それもここ数ヶ月ですよね。こんなに動きだしたのは。コロナもあるんでしょうがオンラインストリーミング、コンテンツの産業にここ一年くらいで大きなパラダイムシフトが起きつつあるようです。

物凄い可能性を感じます。どのアーチストにもチャンスがあるということがわかって一日目が終了しました。
二日目はグローバルセッションです。

二日目

NFT 2日目
グローバルセッション、英語のみのチャンネルと同時通訳付きのチャンネルがありましたが私は英語のみの方できいていました。やはりその方が聞きやすいので..
まず海外のアーティスト2名とスイスのギャラリー経営者とのオープニングトークでした。ヨーロッパとアメリカをズームで結んだパネルデイスカッション。こういう機会が増えました。ちなみに私もズーム経由でアメリカ、ヨーロッパを同時に結んで会議することがあります。グローバルということはそういうことでもあります。

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NFTは単にアーティストの作品のマネタイズの件だけでなく国際的なアーティストのコラボレーションも推進するとの話は興味深い内容でした。
NFTがゲームをきっかけに広がったこともあって日本のマンガやアニメとのコラボレーションができるといいな、という話が出ました。日本はマンガの存在で辛うじて世界のコンテンツマーケットで相手してもらえるようです。

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パネルデイスカッションは沢山あったのですが、特にNFTの今後の展望について

(1) NFTは株のマーケットのようなマーケットの上下にこだわるのではなく、そのアーティストをサポートできるか、どうかが重要
(2) 作品の社会的評価が重要。NFTの取引が成立しただけでは単なるデータの取引が成立しただけで社会的にたいした意味はない

「文化である」という点が重要ですね。
ちなみにもう既にかなりの数の日本のアーティストがNFTに参加してるようです。乗り遅れないようにしないとですね。(^^)

閉幕近くなって思ったのは全体としてやはりゲーム会社がやはり多く、ゲームの中のアイテム、キャラのNFT化の話が多いですね。
これはオンラインゲームの今後の流れでしょうね。NFTによってゲームのビジネスモデルが変化するという話ですね。

またモデレーターが作曲家(おそらくはゲーム音楽の) のコーナーもあり私に直接関係ある音楽のNFTの可能性の話が出ました。

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音楽は残念ながらNFTではまだ目立った存在にはなっていません。しかし例えばウルトラマンのテーマのような映像と分離不可能なもの、また音楽がコレクターズアイテムになるようなコンテンツだとマーケッタブルである、ということですが、それ以外も考えられるかもしれないので、いろいろと工夫した方がいいようです。

コレクターズアイテムになりそうなものがNFTで高額で販売される可能性大、とのこと

日本はマンガ関係のコンテンツがあるので今のところNFTでは優位にたっていますね、あとウルトラマンのアイテムが海外で想像以上に強いようでバットマンと並んでいる点は驚きました。

但しいつまでその状況が続くか、ですね。最近の日本人はそういう状況にあぐらをかく傾向があるのでそれに奢らないことです。総合的には日本が後進国に堕ちたことをお忘れなく

また投資家のコーナーで「NFTはバブルなのか?」という問題提起が出ましたが、そうではないという意見が大勢を占めました。

いずれにせよ今後デジタルコンテンツの中でNFTが占める割合は大きくなることは間違いないで。そしてその恩恵を受けるアーチストが大勢出てくることはいうまでもなくとてもいいことです。今後の動向に注目したいです。

ただクリエイターの端くれとしてNFTへの理解を高めるためにも実際に作って出品してみることはやってみようと思います。音楽だけ、という出品は殆どありませんが、映像や絵画等と結びつけてやってみる、ということは考えてみようと思います。NFTはコラボレーションを寧ろ呼び起こすシステムのような気がしますので..

 

 

6月 11, 2021 パソコン・インターネットイベント・コンサート17- | | コメント (0)

2020年4月 4日 (土)

コロナ感染拡大の中強行したヴィオロンライブー感染防止のために最大限の注意を払って

次々とライブやコンサートがコロナウイルスの感染拡大に伴い多くが中止か延期になっているわけですが、私はあえてライブを強行しました。理由は以下の記事をご覧ください

■昨日発表した安倍政権の「1世帯あたり30万円の現金給付」は殆どの人が給付対象にならない完全な詐欺! どこまで国民をバカにしたら気が済む?
https://kyojiohno.hatenadiary.com/entry/2020/04/04/113101

■東京五輪延期確定直後に感染者急増と安倍政権のその対策の酷さについて?
https://kyojiohno.hatenadiary.com/entry/2020/03/29/121323

自粛要請しながら国民にはビタ一文補償しねえよ、という政府の姿勢をとり続ける政府に対して抗議の意味もありました。

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しかし勿論、やる、と宣言した以上は最大限の注意をはらって行いました。

感染防止のために皆様に以下のことをお願いしました。

1.席の「ソーシャルデイスタンス」
  時節柄入場者もそれほど多くない見込みなので、お客様の着席位置を一人一人離れてお座りいただきました。いわゆる「ソーシャルデイスタンス」でお一人2メートルは最低はなれてご着席をお願いしました。

2.休憩時間の換気
 ライブは前半。後半にわけているんですが、感染防止には換気が必要ですので休憩時間、寒いですが会場のドアを開けました。

3.ハンドソープを余分に用意いたします
 大変お手数ですが着席の前に洗面所で手洗いの方をお願いしました。ウイルスが手に付着して鼻や口から感染するパターンが多いですのでご来場の折には手洗いの方を特にお願いしました。

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取りあえずライブの映像をお送りします。

前半です

休憩後

セットリストです。

まずは前半

1. Easy Winners  (S. Joplin)
2. Original Rag (S. Joplin)
3. Elite Syncopations (S. Joplin)4. Bethena (S. Joplin)
5. Pleasant moments (S. Joplin)
6. Gotham City Waltz (Kyoji Ohno)
7. Night Waltz (Kyoji Ohno)
8. Maple Leaf Rag (S. Joplin)
9. The Entertainer (S. Joplin)
10. All that's Jazz (John Kander)
11. I got rhythm (G Gershwin)
12. Summertime (G Gershwin)
13. Someone to watch over me (G Gershwin)
14. Ragtime Sonatine (Kyoji Ohno)

後半

1. Manhattan (R. Rodgers)
2. 3 Gnossiene (E. Satie)
3. 3 Gymnopedis (E. Satie)4. Memories (Kyoji Ohno)
5. Nocturne in C minor (Kyoji Ohno)
6. As time goes by (Herman Hupfeld)
7. Lost forest (Kyoji Ohno)
8. Short Story (Kyoji Ohno)
9. Je te veux (E. Satie)

ライブは無事終了。

まあこういう時期ですので次の生ライブについては現段階では計画できない、というのが正直なところです。いつロックダウンになるかはわかりませんからね。

ということでしばらくは配信ライブにすると思います。詳細が決定次第お知らせします

このコロナ騒ぎ、いつまで続くかわかりませんが、取りあえず私達にできることは「感染者にならない」ことだと思います。大変な状態になってしまったニューヨークの現場の医師の方が「コロナに感染しない方法」を追記しておきます。

1.何かを触ったら必ず指先まで手を洗う
2.何かを触った手で顔を触らない
3.マスクはつけるべき(ウイルス対策ではなく接触防止)
4. 人と会わない。会う場合は2m離れる

皆さん、おきをつけて Stay Safe

 

 

4月 4, 2020 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2019年12月27日 (金)

久々ネット放送出演ー秋葉原スタジオ「 ×○○ クロストーク 」#14出演

知り合いが運営する「秋葉原チャンネル」にて映画、音楽、演劇といったエンタテインメント関係に携わるトーク番組に今年最後のゲストということで出演いたしました。

 

MCは俳優の宮坂ひろし さん。先日阿佐ヶ谷ヴィオロンでのライブにもお越しいただきました。

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時間の関係で全ては語れませんでしたが、以前の回で竹藤恵一郎の「クロストーク」の中でドキュメンタリー映画涙の数だけ笑おうよテーマ曲のストリーミングの話をしようと思っていたんですが、結局今回もそれをやりそびれてしまいました。(汗)

というわけで改めて長編ドキュメンタリー映画涙の数だけ笑おうよテーマ曲のストリーミングです。(^^)

Konpira Fune Fune (Jazz Version 1) [feat. Masahiro Makihara]

 

Konpira Fune Fune (Jazz Version 2) [feat. Masahiro Makihara]

さらにせっかくですので拙音楽担当の作品最新作「海に浮かぶ月」
2020年公開予定ですが、まずは1月26日に上映会がございます。

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というわけでいかがでしたでしょうか?だいぶ大野の正体がばれてしまった感じですが..(笑)

 

というわけでよろしくお願いします

 

 

 

 

12月 27, 2019 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2019年10月24日 (木)

緊急集会 なぜ芸術に公的支援は必要か? みんなで考えるニッポンの文化に出席しました。

既にご存じの通り「あいちトリエンナーレ」に対して文化庁が「書類の不備」などという意味不明の理由で助成金を不交付する決定を下しました。

あいちトリエンナーレに対する補助金の取扱いについて

http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1421672.html

また映画『宮本から君へ』の助成取り消し、同じタイミングで交付要綱も改正するという事態が発生しました。

■映画『宮本から君へ』の助成取り消し、交付要綱も改正。プロデューサーは「文化芸術にとって由々しき事態」と怒り
https://www.huffingtonpost.jp/entry/miyamoto-kara-kimie_jp_5daa5d48e4b0f34e3a75b604

こうした状況に多くの映画関係者を始め、クリエイター、アーチストその他の芸術家が危機感を表明
そんな中NPO法人「独立映画鍋」が「緊急集会 なぜ芸術に公的支援は必要か? みんなで考えるニッポンの文化」というイベントを下北沢のアレイホールで行い、「独立映画鍋」に参加しているシネマプランナーズの寺井さんとFacebookグループ「エンタテインメント業界キャステイング」の管理人という立場もあって参加してきました。

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私はかなり早めに来ましたが、開始時間が近づくにつれて満員状態になってきました。特に映画関係者にとって切実な問題ですからね。

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イベントは「独立映画鍋」の共同代表である深田晃司監督と土屋豊監督のお二人で進行されましたが、基本は出席した映画関係者による発言を中心に進みました。 また「あいちトリエンナーレ」のキュレーターの方とスカイプにて実際の現場での生生しいお話も聞くことができました。また会場にはマスコミ関係者も多数駆けつけました。

必ずしもこの順番には進行しませんでしたし、全てについて論じられたわけではありませんが、大きく分けて次の4つの内容について話されました。むろんこういう問題に最初から一回のトークイベントで結論など出るはずはありませんが...

1.芸術に税金を使うこと

2.表現の自由と検閲

3.公益性とは

4. 今後の文化庁との向き合い方

結論からいいましてかなり有意義な話、情報を得ることができました。これら4つの項目に関してはかなり議論内容が重複した点(特に1.3. )がありますので項目別に順にふれることはしません。尚、先に書いておきますが4. 今後の文化庁との向き合い方 の姿勢については文化庁に対して「抗議声明」が出すものの文化庁のイベントには参加するというスタンスをNPO法人「独立映画鍋」はとるようです。これは抗議の意思は示しながらも『話し合い」のドアを閉めることはしない、という意味で私はこれは正しいスタンスだと思います。

ただ議論の中でポイントとなる話を書きますと

(1) 今の日本は「公益」と「国益」が混同されている

まず大前提として国が芸術文化にお金を出すのは「公益」のためであります。つまり商業主義とは違うその国の文化のありかた(伝統も含めて)を維持するためのもので、これは政治的や社会的立場というものは本来超えたところで「文化、芸術」を尊重することによって「公益」が保たれるという認識で、少なくともフランスを始めとするヨーロッパ諸国などはそれを維持しています。しかし最近の日本を見ますと「文句があるなら自腹でつくれば?」「市民を不快にさせる芸術になぜ補助金が?」「税金に頼るな!」等の文化庁の補助金不交付に賛成する声も少なくありません。つまり国(実際には以前も書きましたように「日本芸術文化振興会」(以下芸文振)は独立行政法人であり、全て国の予算で賄われているわけではないので、「国の補助」というのは厳密には正しくありません)の補助を受けているのに国にたてつくとは何事か。という議論です。

実際SNSに関してもそういう主旨の発言が多数みえますが、これらに共通するのは「公益=国益」という認識がベースになっての議論です。しかしそもそも「公益」とは特定の政権とか団体とは無関係に思想宗教に関係なく公の利益となるものであり、たとえ今は利益をもたらしていなくても後の時代に思想、立場に関係なく全ての人が恩恵を被るものー公共性の高い利益ーを「公益」といいます。

「国益」とは国家の利益ですが、その国の政権、政策によって大きく変わるもので例えある政権にとって「国益」なものは政権交代すると「国益」にならないというケースがあります。然るに昨今の安倍政権を見ていると「公共性のあるもの」は全て「政権のもの」という風に私物化している傾向が見えます。安倍政権のNHKという公共放送をーとりわけ政治報道部は顕著ですがー完全に私物化し政権の広報放送化していることからもわかります。

これはイベントで話されたことではなく私見ですがひとことでいえば、安倍政権が「公益」を「国益化」していることから両者の区別がつかなくなっている人が増えている、ということもできます。

(2) 助成金の不交付が頻繁に起きることで、アーチストへの委縮効果、不必要な自己規制を誘発

芸文振は9月27日付けで助成金の「交付要綱」を以下のように改正しました。芸文振はこの「交付要綱」の変更は「あいちトリエンナーレ」とは無関係だといっていますが、私的にはやはり額面通りに受け取ることはできません。

「公益性の観点」から助成金の交付が「不適当と認められる」場合に、交付内定を取り消すことができる

例によっていかにも官僚が書きそうな「どうにでも取れる」文章で、取り方によっては政権にとって都合の悪い表現(安倍政権が「公益」を「国益化」している)を「公益性の観点」から不適当という風に決めつけることもこの文章から可能になってしまいます。

 当然このような曖昧な表現は助成を受けようとするアーチストに対して一定の「委縮効果」をもたらすことは否定できません。それでなくても「助成対象」の映画、アートその他にはトリエンナーレのキュレーターの方もおっしゃっていたように「検閲は日常茶飯事」であり、その意味では日本ではヨーロッパのように「金は出すが口は出さない」といいアームズレングス(Arm's Length)の状況はなかなか生まれないのかなという点はあります。

一方で海外の例を取ると、韓国、マレーシア、シンガポール等は検閲があり通らない場合は上映すらできなくなりますが、日本は助成金が降りないだけで上映はまだ自由だ。という話もありました。

(3) SNSの「炎上」に対してアーチストや作品関係者はもっと発言すべき

あいちトリエンナーレに関してもおびただしい苦情の電話と凄まじいネットでの炎上がありました。ただ苦情内容やSNSでデイスっている人たちの全員ではないにせよ殆どの人に共通するのは

作品も見ていない、展示会場にも行っていない  という点です。

作品も見ていない、映画の場合は映画もみていないでSNSで誰がが書いた情報(多くはデマに近い)を鵜呑みにして拡散する、今日本のSNSを見てもそういうことが多すぎます。あいちトリエンナーレに関しての苦情の全部とはいいませんが、おそらく9割以上は作品も見ていない、会場に入場もしていないで他人のデイスったツイートやその他の投稿の真偽をよく確かめもせず鵜呑みにして炎上に加担する、というパターンです

私はこういうことはいい加減やめさせないといけないと思います。

以下は私見です

 以前当ブログにも書きましたが、同じパターンで酷い状況がありました。いずれも第二次大戦の日本軍がらみの映画ですが、映画を見てもいないでデマを流し「反日映画」と決めつけ、あろうことか産経新聞というマスメデイアまでがそのデマに加担した事件がありました。

 ■映画「アンブロークン」鑑賞ー不屈の精神を描いた良質の作品ー映画を見もしないで反対運動していた奴らは恥を知れ!!
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2016/02/post-2d22.html

こちらの映画もそうですね。出演の香川輝之さんには嫌がらせ行為が頻発したようです。

■映画「ジョンラーベ」上映会にて鑑賞ー史実に忠実ですが反日映画ではありません
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2015/12/post-242e.html

いずれも実際に見ましたが、反日映画とはとても言えない内容と断言できます。「アンブロークン」に関して言えば寧ろ戦争の体験を戦後「日本人を赦す」ことで救われたという言説があり、1964年の東京オリンピックの聖火ランナーで日本人と仲良くリレーしている様子も描かれます。産経新聞がもっともらしく書いた「人肉のシーン???」など勿論ありません。

いずれも映画を見てもいない人間が勝手に思い込みや「ネトウヨ好みのデマ情報」を鵜呑みにして拡散され正式な公開上映ができなかったという日本人としては本当に恥ずかしい一例といえます

ですからこういうことはアーチスト、クリエイターがもっと声を揚げないとダメな例といっていいでしょうね。第二の「アンブロークン」,

「ジョンラーベ」を出さない意味でも...

こんなハッシュタグなどいかがでしょう? #デイスるのはいい但し作品を見てからしろ

作品をみてないのならデイスるなってことですね。こうした風潮の背景、すべては今の政権があらゆるところで日本という国をおかしくしていることが原因だと思います。イベントでは誰もそこまで言わなかったですが、ここでははっきりいいます。ですから現在の危機的状況を変えるには政権を倒さないといけないということができます。

ただ一方でアメリカのように公的助成の殆どない国でもショートフィルムやアートイベントとか資金を得られるシステムがきちんと存在する事情を考えますと「文化助成」の在り方、それと映画資金調達のありかたについて改めて議論すべき時期に来たのかもしれません

 

 

 

10月 24, 2019 文化・芸術イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2019年3月17日 (日)

Tresープレーヤー3人によるパフォーマンス@ヴィオロン終了報告(セットリスト込み)

今年で5年目に入りますヴイオロンでのコンサートシリーズ

正直、ややマンネリ感があるので今年は何をやろうか考えあぐねていました。特に今年からバイオリンの田中幾子さん(写真)が参加する、ということになっていましたので、なかなかコンサートの内容に考えをまとめることができませんでしたが

 

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まどれーぬさん(写真)の強い要望もあり、今年はタンゴナンバーを演奏曲目にいれることになりました。

 

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今回は私大野(Pf) 田中さん(Vln)  そして即興演劇/パントマイムのまどれーぬさんによる3人の演者ということでTres(スペイン語で"3"の意味) というタイトルで以下の曲を演奏しました。

 

セットリストですが、各々がメインのステージをもうけつつ最後合同ステージを行うということで

 

大野恭史(pf)

・ Lost Forest
・Gotham City Waltz
・Short Story
・3 Riffs for the piano

田中幾子(Vln)

・ J.S.Bach  無伴奏 パルティータ第3番ホ長調 BWV1006

ー休憩ー

まどれーぬ(即興演劇/パントマイム)

・ E.サテイーひからびた胎児
・3つのグノシェンヌ
・気取り屋の3つのワルツ

合同ステージ

・ ザ・エンタテイナー(S ジョっプリン)
・Je te veux (E Satie)
・Libera Tango
・ラ・クンパルシータ

今回のステージは目新しかったこともあり、大変好評でした。特にタンゴ系のプログラムは非常に好評でしたので次回はさらにナンバーを増やそうと思います。(^^)

 

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ご来場ありがとうございました。m(_ _)m

 

 

3月 17, 2019 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2019年2月10日 (日)

豊洲ミュージックナイトという音楽イベントのオーガナイザーをやりました

先々月から準備していたんですが、豊洲に本社を置く企業を中心に発足した「豊洲まちづくり協議会」(主に豊洲2丁目、3丁目」主催のイベントのオーガナイザーとして運営側にたちました。

 

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豊洲に大野が長いおつきあいしているイベントプロデユーサー会社があり、今回はそこの依頼でオーガナイズしました。昨年の夏は実験的にビルの谷間の空間で行われたのですが今年は豊洲の第一生命本社ビルの「豊洲キュービックホール」にて行われました。

 

プロ2アマチュア公募4のステージでした。

今回はクラシック系のアーチストも演奏することから本来会場にないピアノを手配、レンタルいたしました

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調律中ですが、今日はバンド、シンセ類と一緒にやることはないので442で調律しました。

本番です。

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Hatiさん。本来は4人のグループなんですが、今回はアコ―ステイック版ということで3人での演奏です。今日はアコ―ステイックですが本来はバリバリのロックだそうです。

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クラリネットの西村薫氏とピアニストの田村瑞記さんの演奏。ガーシュインからフランス近現代の作品まで見事な演奏を見せてくれました

公募したアマチュアの方々。

 

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地元企業の音楽サークルの方々。皆さんお仕事お忙しいと思うのですがちゃんと練習されているんですね。

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イベント当日はこの冬一番の寒さということで人の入りが心配されましたが、おかげさまで大変盛況でした。お子さん連れも目立ちました。会場の食べ物はあっという間に売り切れました。

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今回はた「豊洲まちづくり協議会」の企業連合主催ということで、会場はさながら展示会場のように多くのブースがもうけられました。ほぼ満員でしたので展示した甲斐があったんじゃないでしょうか

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無事盛況のうち終了しました。今回オーガナイザーをやって今さらのように感じたのは結局プロのミャージシャンもアマチュアのミュージシャンも演奏の機会を探したいんだな、という点でした。
私が管理するFacebookグループでの募集(プロが対象)、そしてアマチュアの方の募集も実にくいつきがよかったですね。特に今回のように企業連合の主催イベントのようなものは確かにそんなにないので、ミュージシャンにとってはあるいみ魅力的なのかもしれません。

たぶんまたやると思います。(たぶん夏頃) 結果的に大して押さずに終わりました。

関係者の皆さん 。お疲れ様でした。

 

 

2月 10, 2019 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2018年10月21日 (日)

楽器フェア2018ープレミアムグランドピアノ試弾会その他レポート

2年おきに開催される楽器フェア。行ってきました。

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この楽器フェアで毎回楽しみにしている世界3大ピアノ(スタインウエイ、ベーゼンドルファー、べヒシュタイン)と日本を代表する2大ピアノメーカーのYAMAHA, カワイのピアノの最高機種の試弾会があり、今年も参加しました。2週間くらい前から予約していたんですが、もうかなりいっぱいで土曜日の朝くらいしかまとまった時間を予約することができませんでした。

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いずれも数千万円クラスのピアノです。海外でもYAMAHA, カワイが普及してはいるのですが、世界三大ピアノに対してどれだけのクオリティで対抗できるか、1つ1つのピアノについて紹介しておきましょう。

(1)YAMAHA(ヤマハ)CFX

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ヤマハの最高プレミアムピアノ
いわゆるヤマハ的なサウンドではない本格的ピアノ。低音、中音、高音と全般的に平均以上に仕上がっているところがヤマハらしいと思います。

1900万円

(2) カワイ SK-EX (非売品)

そして今回の試弾会
私自身お仕事で河合楽器製作所さんとのおつきあいがあり、何度もショールーム等で試弾させていただいたことがあるので、この素晴らしさはある程度知ってはいましたが、今回展示された最高級ピアノ「シゲルカワイ」はやはり特筆すべきものでした

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このシゲルカワイ
河合楽器製作所の二代目社長の故河合滋氏(1922-2006)が生涯かけて作り上げた最高級ピアノです。
「日本人にも世界三大ピアノに負けないピアノを作ろう」という触れ込み通りにさまざまな試行錯誤の上作られたピアノで実際に試弾しまして本当に三大ピアノに引けを取らない音色に仕上がっていました。アメリカではスタインウェイと同等の評価を得つつあるとのことですがm今日の5つのピアノでは一番弾いていて気持ちが良かったです。惜しむらくは低音の伸びがもう少しあれば完全にベーゼンドルファーやペヒシュタインを凌駕できるといっていいでしょう。世界のトップピアノといっていいレベルまで仕上がっています。

X-JapanのYoshikiが愛用していることからも知られるピアノ。決してカワイさんとお仕事で取り引きがあるから言うんじゃないですが日本人はこのピアノを誇っていいと思います。

展示されたピアノは非売品ですが2000万円相当

(3) C.BECHSTEIN (C.ベヒシュタイン) D282

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戦前では最高機種だったピアノの王道をいくペヒシュタイン。筆者もべヒシュタインサロンでピアノソロコンサートを開催しましたが、好きなピアノの1つです

不幸にもナチスの公式ピアノというありがたくない肩書きがあったため工場も徹底的に破壊され、生産開始まで時間がかかったためスタインウェイやベーゼンドルファーに遅れを取ってしまった。

そしてペヒシュタインらしい音色が復活し、最近ではベーゼンのような音の柔らかみも出てきました。かつてのように世界の最高のピアノの座に返り咲くのもそう遠くないかもしれません
2000万円

(4) Bösendorfer (ベーゼンドルファー)Model280VC

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私が特にお気に入りのピアノ、ベーゼンドルファー
低音と中音のなんとも言えない柔らかさ、暖かさはベーゼンならでは
実は今回のプレミアム試弾会に参加している理由として、自作のピアノ曲を世界のトップレベルのピアノで録音したいという考えを持っており、拙作の「癒し系」の作品はベーゼンで録音したいと考えております。
ジャズもいいですがやはりクラシックの緩徐楽章を弾くのに向いていると思います。

2330万円

(5) STEINWAY&SONS (スタインウエイ&サンズ) システムピアノ D-274 非売品

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最後は誰もが認める最高ピアノのスタインウェイ

日本に入りたての頃はヘボな調律師が多く高音がやたらにキンキンすることがあったんですが最近はなくなりました。演奏していてやはり一番表現力がある、だからコンサートグランドとして使われるんだと思います。

特別バージョンの非売品ですが3000万円相当

以上、5つのピアノの試弾会、堪能しました。
先程も書きましたが日本人としてうれしいのは日本人が作った最高級ピアノ、シゲルカワイが世界三大ピアノに引けを取らないピアノになっていた点です。惜しむらくは低音の伸びがもう少しあればベーゼンドルファーやペヒシュタインを凌駕する可能性があると思いました。まあそれは追々解決していくのではないかと思います

2年後もたぶんこのプレミアムグランドピアノの試弾会があると思いますが、その時には拙作のピアノ曲のアルバムの詳細が詰まっていくでしょう。その時までに詰めておかないといけません。

さて、楽器フェア、プレミアム試弾会の前にあらかじめ受け付けを済ませておきました。午後はゆっくりブース関係を回りました。

受付ではビッグバンドが迎えてくれていました。

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折からのブラバンブームもあってビッグバンド系盛り上がってますね。

というわけで昼からブース、主に鍵盤関係を見に行きました。

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ハモンド

思わず12小節のアドリブやっちゃいます。入り込むと終わらなくなっちゃうから適当な所でやめときました。(^^:)

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一応取り引き関係があるので顔はだしておきました。直接取り引きのある部署関係は誰もいませんでしたが(^^)

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アナログシンセ関係を集めた「シンセジャム」
思わず「おーっ」と声がでてしまいました。

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通称「タンス」といわれるものですね。

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シンセジャムはYMOの4人目のメンバーといわれる松武秀樹先生からお知らせいただいたものですが、残念ながら松武先生はいらっしゃいませんでした。会場とかいろいろ回られていたり等お忙しかったんでしょうね

予想通りキーボード関係に「新しい」といえるものはありませんでしたが、周辺機器等で配信やストリーミングを想定したものや、スマートフォンを使ったソフトウエア等が増えたことがしいて言えば時代を感じた、という点でしょうか?

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楽器フェアは盛況でしたが、欧米と違い日本の音楽の状況は厳しいままです。これからは音楽家、アーチストが各自で世界に対して自分の作品を発信していく、ということをやっていかないとダメでしょう。

欧米では既に音楽不況は過去のものになりつつあります。日本でも早くおいつくようにしないと折角楽器フェアでいい楽器が展示されていてもそこからの発展性が今まで通り難しくなっていくでしょう。

でも楽器フェアは盛況でした。

音楽をやり続けている人たちはまだ大勢いて頑張って行こうと考えているのだと思います。


10月 21, 2018 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2018年8月11日 (土)

小節線のないサティシアター、劇作家エリックサティの奇妙な楽譜台本公演終了とご来場御礼

昨日大野の恒例のライブ会場であります阿佐ヶ谷の「名曲喫茶ヴィオロン」にて「小節線のないサティシアター、劇作家エリックサティの奇妙な楽譜台本」が盛況の中公演が行われました。

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サティの「小節線のない」作品をシアターピースという解釈で演奏した作品、実際に上演してみて全く違和感がなかったことからこの解釈が間違っていないという確信に変わっていきました。

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感じとしては昔の唐十郎や寺山修二がやっていたようなアングラ調の演劇という感じです。サテイはジャンコクトーの劇伴を多数手掛けていましたので、コクトーの影響を強く受けた唐十郎や寺山修二の感じに近くなるのもわかります。

心なしかサテイのあの奇妙奇天烈な記載はコクトーの影響によるものといえなくもないのではないか、という気がします

「歯の痛いうぐいすのように」
「頭のすみっこで考えるように」
「注意深くあなた自身のことを相談しなさい」

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セットリストは以下のとおりです

「前半」

3つのジムノぺデイ
・ぷよぷよとした真の前奏曲(犬のための)
冷たい小品ー逃げ出してしまいたくなる歌
・冷たい小品ーひねくれた踊り

最後から二番目の思いつき
・ひからびた胎児

・Short Story*

<後半>

・Nocturne C minor*
・3つのグノシェンヌ
・気難しい気取り屋の3つのお上品なワルツ
Gotham City Waltz*
・Je te veux

3Riff for the piano*

*大野のオリジナル作品

あと今回アンコールが出ました(^o^)
Lost Forestです

今回はおかげさまで盛況で会場ももりあがりました。

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パフォーマーのまどれーぬさんのうまさもあるんですが、会場ではいっしょに踊った人もいました

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サテイシリーズはおかげさまで盛況でした、皆さんで記念写真もとりました。

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記念写真です
次回は来年の3月16日にヴィオロンで行います。また違う切り口でやるかもしれません

 

 

 

 

8月 11, 2018 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2018年6月19日 (火)

エリックサテイ「小節線のないサテイシアター」終了報告

イベント発表から大変注目、というかいい反響が帰ってきました小節線のないサテイシアターーヴァラドンから見たエリックサテイ

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「小節線のない作品」がエリックサテイによる「シアターピースである」という仮説のもとで阿佐ヶ谷の名曲喫茶ヴィオロンにて昨日行われました

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その意味で今回は実験だったんですが、その「小節線のない作品」は全く違和感なく演じられました。

セットリストは以下のとおりです

<前半>

ーオープニング
・ぷよぷよとした真の前奏曲(犬のための)
・干乾びた胎児
・冷たい小品ー逃げ出してしまいたくなる歌
・Je te Veux
・Short Story*

ーエンデイング

<後半>

・3つのグノシェンヌ
・気難しい気取り屋の3つのお上品なワルツ
Short Story*
・3 Gymnopedis


 

*大野のオリジナル作品

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ご存じ20世紀初頭のアンテイークがいっぱいの名曲喫茶ヴィオロン、今回のサテイは演劇パフォーマンスとして演じられました。

ステージです

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ピアノは大野、そして即興演劇を得意としているまどれーぬさん

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そしてサテイの「小節線のない作品」の楽譜に書いてある普通の音楽作品に入れる「表情記号」とは似ても似つかない奇妙奇天烈な記載も、このパフォーマンスによって全く自然なシアターピースになることが実際にやっていて確信をもてました

イメージとしては寺山修二の「天井桟敷」のようなアングラの匂いを感じる劇でした。

エリックサテイは劇伴も多数作曲しておりまして、その殆どはジャンコクトーの劇作品のために書かれておりました。

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ジャンコクトー (1889-1963)

心なしかサテイのあの奇妙奇天烈な記載はコクトーの影響によるものといえなくもないのではないか、という気がします

「歯の痛いうぐいすのように」
「頭のすみっこで考えるように」
「注意深くあなた自身のことを相談しなさい」

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昨日はあいにくの雨でしたが、今回のテーマに興味を持ってくれた多くのクリエイターの方に来ていただきました。楽しんでいただけましたでしょうか?

さながらアットホームな交流会という感じでした

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記念写真です

 

また8月の10日に今回の内容をさらにブラシアップしたものを上演する予定です。これに懲りずに是非また次回にお越しいただければ幸いです

ご来場いただいた方、」ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

6月 19, 2018 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2018年6月 3日 (日)

新シリーズ「小節線のないサテイシアター」でエリックサテイの作品に関する新説によるパフォーマンス!!

19世紀から20世紀初頭に活躍したフランスの作曲家エリックサテイ

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音楽界の異端児、音楽界の変わり者などと称される作曲家でもありますが、一方では彼は現代のポピュラーミュージックの世界だけでなく、アート、演劇を始め19世紀末から20世紀初頭のありとあらゆる芸術に対して大きな影響をもたらした人物でもあります。

以前どこかの記事に書いたんですが、エリックサテイにはいかにも「変人」らしい作品群があります。それは「小節線のない作品」

例えばサテイの作品でも人気がある「グノシェンヌ」の楽譜ですGnossienne1_01

 

 

 

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そして楽譜をよく見ますと普通の音楽作品に入れる「表情記号」とは似ても似つかない奇妙奇天烈な記載があることに気が付きます。

これはサテイの「小節線のない作品」の作品に記載されているものですが、あたかも何らかの暗示的な意味があるとも受け取れる内容になっています。

「頭のすみっこで考えるように」、「注意深くあなた自身のことを相談しなさい」、「彼は優しい人ではないの?」といった
音楽の表情記号とは似てもにつかない言葉

しかしよく見るとこれらの言葉

演劇の台本にも見えます。

実際そう考えるとこれらの奇妙奇天烈な記載がなぜされているのか、

つじつまがあうように思ったのです

そこで今回はサテイの「小節線のない作品」をサテイのシアターピースという解釈をして、サテイのそれらの作品の演奏に演劇+パフォーマンスの要素を取り入れた、いわば音楽劇のような感じで演奏、パフォーマンスを行おうと思います。

勿論サテイの人気作品である「ジムノぺデイ」や「ジュ トゥ ヴ―」の演奏も行います。

とりわけ「ジュ トゥ ヴ―」(Je te veux)はエリックサテイの人生唯一の恋人ともいわれる画家のシュザンヌ ヴァラドンとのエピソードも添えた劇にもいたします。

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シュザンヌ ヴァラドン (1865-1938)

エリックサテイとシュザンヌヴァラドンとの交際は半年間という短いものだったようですが、サテイは一生彼女のことを思い続けたらしく、「ジュ トゥ ヴ―」はサテイが書いた人生唯一のラヴソングであり、実は最大のヒット曲でもありました。

今回はそのエピソードを始め、「ぷよぷよとした前奏曲」 「歯の痛い鶯のように」のコメントで知られる「干からびた胎児」「冷たい小品」といったエリックサテイの奇妙奇天烈な題名を持つ「小節線のない作品」をシアターピース化したものをサテイが生きた20世紀初頭のアンテイークがいっぱいある名曲喫茶ヴィオロンにて上演します。

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まどれーぬ

台本、パフォーマンス:まどれーぬ
ピアノ:大野恭史

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大野恭史

20182018年6月18日(月)
19:00  Open  19:30  Start

名曲喫茶 ヴィオロン
  http://meikyoku-kissa-violon.com/tempov.html

チャージ:1000円(コーヒーまたはジュース付)
※食べ物持ち込み可です

尚、大野の作品も少し演奏します。

フライヤーです

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よろしくお願いします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月 3, 2018 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2018年5月 6日 (日)

GWーLa folle journéeで音楽三昧させてもらいました

今回初めて行ってみたんですが ラ・フォル・ジュルネという音楽イベントにゴールデンウイークなので行ってみました。

ラ・フォル・ジュルネは、1995年、フランス西部の港町ナントで誕生したクラシック音楽祭。「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」のネーミングそのまま、ヨーロッパの数ある音楽祭の中で最もエキサイティングな展開を見せて「一流の演奏を気軽に楽しんでいただき、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい」という意向ですが、プログラムは必ずしもクラシックに限らず、ジャズ、民族音楽、シンガーソングライターまで幅広い一流のミュージシャンンの演奏をかなり手頃な価格(2000-3000円)で提供するというイベントで、フランスからこの動きは全世界に広がり東京では2005年から国際フォーラムを中心に始まっていたんですね。恥ずかしながら私は知りませんでした。

私が主に行ったのは国際フォーラムのAホールでしたが

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会場の外には屋台も沢山あり、さながら音楽による縁日ですね。

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おそらく音大生中心ですがフリーライブの場所もあります。

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コンベンションにもなってます。ローランド、島村楽器等の協賛企業もあります.。協賛や後援関係を見るとかなりの規模のイベントであることがわかります

https://www.lfj.jp/lfj_2018/outline/

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こういうイベントは本当にいいですね。

音楽の低迷状態が続いてますが、音楽の好きな層は潜在的にこれだけいるということです。ということは音楽を提供する我々が智恵を絞ればまた音楽文化がもりあがる時代がやってくるということになります。その意味では音楽業界のように頑なに「従来のビジネスの形」に固執せず、より広く多くの人が手軽に音楽に触れることができる機会を作ることが重要だと思います。この ラ・フォル・ジュルネという音楽イベントは音楽に触れる素晴らしい機会を提供しているように思います。

ラ・フォル・ジュルネは単にイベント会場だけではなく周囲の地域あちこちに音楽の演奏を聴くことができる機会を作っています。このイベントは丸の内と池袋の二か所で開催されていますが、丸の内に6か所、池袋に二か所イベント会場外の催しものをやっていました。

関連イベント会場
https://www.lfj.jp/lfj_2018/event/

これだけ素晴らしいイベントですが、1つだけ残念なことがありました。それは国際フォーラムAホールでのオーケストラ演奏ですが、オーケストラ演奏には不向きの会場といっていいと思います。

会場はめっちゃ音が回ってしまってピアノコンチェルトだとピアノがよく聴こえない状況になりました。。生オケでも通常クラシック演奏には使わないPAが必要じゃないかと思いました。まあ国際フォーラムは元々コンベンションホールとして作られたものなので、通常の音楽ホールとは条件が違うことは重々承知の上ですが、できれば何らかの音響システム上の対策を要望したいものです。

場所移動して今度はこちらです。

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実は東京芸術劇場は昔企画の仕事をしていて多少知っているのですが、音響設計技術者の話ですと寧ろ失敗作の部類に入るそうです。

しかし当たり前ですが、音楽ホールとして設計されたこともあってこちらは落ち着いて聴くことができました。

音楽三昧の日 鑑賞したのは
・チャイコフスキー イタリア奇想曲
・ドヴォルザーク交響曲第九番「新世界より」
・ラフマニノフピアノ協奏曲第四番

(以上国際フォーラム)

・ショパンピアノ協奏曲第一番
・カザルス「鳥の歌」
。ブルッフ コルニコライ

   (クラシックはここまで)

・ピアースファッチーニトリオ(ジャズ)
・ブラック ボトム ブラスバンド(ビッグバンド+デイクシーランド)
(以上 東京芸術劇場)

ジャズといってもスタンダードではなく寧ろサウンド的には昔のECM系に近い感じでした。ボーカルもどこか民俗音楽的な発声で歌われていますが基本的にこの手のサウンドは好きなのでかなり楽しませてもらいました。

当たり前ですがいい演奏家、いいミュージシャンだといいライブになりますね。今日のライブはいずれも内容の濃いものでした。いずれも世界レベルで十分やっていける人たちばかりですが、あえていいます。やはりそれらを見ますとJ-pop系はあまりに見劣りし過ぎますね。これから音楽もグローバル化していかねばならない時代に現在のレベルではとうてい太刀打ちできません。

日本の音楽を復活させるためには根本的なところからやり直さないとダメなのでは? というのが今日の「音楽三昧」の一日から得た結論です

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このイベントを主催している団体等詳しいことはよくわかりませんがよくできたイベントだと思います。一日楽しませてもらいました

5月 6, 2018 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2018年1月26日 (金)

厳寒の中ゲームアニメ交流会出席しました

久々の参加ですが恒例の「ゲームアニメ交流会」、正式には「アニメ・マンガ・ゲーム中心エンタメ業界親睦会-少し遅い新年会-」に参加しました

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前回は私が管理するグループの忘年会の日程にモロに重なってしまいその前は超多忙な時期で参加できなかったため半年ぶりの参加です

今までは東新宿の代アニステーションか新宿の某{プールのある}会場だったんですが、今回は西麻布。平成最強の寒波が来襲している最中での参加

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ホント寒かったですー (>_<)

それにしても今回の会場は正直東新宿と比べるとかなり狭い印象を受けます。確か昔クラブかなんかだった場所ですね。なんていうクラブだったか忘れましたが..

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会場はご覧のようにごった返し

それでも今回は初めて会う人も多く交流会としては一定の成果がありました。特にアニメ関係者ではネットフリックスやアマゾンからみの動きがあることが確認されました。時代は確実に動いています。

実際アニメ会社からしても地上波でも深夜アニメになると制作の観点からももはや旨みがなくなっているのが現実で、ネットフリックスのように全世界同時公開とは制作費の面でも1ケター2ケタ違います。業界としてそちらに流れるのは当然のことだと思います。

外の厳寒とくらべると会場は狭かったんですが熱気にあふれてました

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出席者170人はいたとのことで、もちろん全員の自己紹介の時間はないですが、恒例の告知タイムはありました。

毎回出演するBANBANのお二人によるものです

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さて、ここだけの話ですが、交流会は一件飲み会のように見えますが、実は業界で仕事する人間にとっては「営業」の場でもあります。そのためアルコールはありますが我々フリーランスにとっては真剣勝負でもあります。

そのため今までは交流会に参加する時かつては自分のデモCDとプロフィールを大量に用意して、交流会で全部配りきることを自分に課していました。

しかし昨年後半から少しその姿勢に変化が加わるようになりました。というのもそんな自慢するほどのものではないですが、2012年から昨年、2017年までに映画音楽、映像制作に関して一定の実績をつむことができました。具体的には長編映画5本、中編2本、短編映画4本(劇場公開は5本)、そしてテレビ関係で2本、これ以外に教育映画も相当数やらせていただきました。これに関しては本当に感謝の言葉しかないですが、それに伴い業界での私の立場も少し変化していくことになります。

私は欲張りですから今よりもさらに上のレベルを目指そうとしています。そのためには従来宣材を配りまくるのではなく、上のレベルにつながりそうなキーパーソン中心に宣材を渡すという方針に転換しました。そのため交流会の名刺交換状況によっては全く宣材を配らない場合も出てきます。

誤解がないように書いておきますが、決して今まで配った人が無駄だったといっているのではありません。ただ自主制作レベルの映像制作に関してはそろそろ卒業してもいいのではないか、と思っております。あと渡す人がクルーやキャステイングに関して決定権を持っている人なのかどうかもかなり重要です。そしてやはり一定のバジェットによる映画、ドラマのための音楽制作、ポストプロダクションの環境に入り、音のクオリティに関して可能な限り最高のものを普段から目指せる環境に自分をおかないと今以上のレベルの仕事はできない、という結論に至ったからです。これは映画だろうが、ドラマだろうが、アニメ、ゲームであろうが何ら変わりません。

これというのも映像制作のグローバル化が私が予想したペースよりもかなり早く動いているためで、これからは全世界を対象にした映画音楽制作が求められます。そのためにはクオリティ、音質に中途半端な仕事はもはや許されないと考えたゆえの決断です

従来よりは配る宣材は減るでしょうが、その分有意義に使いたいと考えます。時代は大きく変わっていますので..


1月 26, 2018 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2017年12月13日 (水)

日本在住外国人業界人の忘年会に参加してきました。日本国内の外国人の映像制作マーケットの拡張化

先週の金曜日の話ですが、雨の中日本在住の外国人(主に欧米系)の俳優、ナレーター、映像制作関係者の忘年会が六本木にて行われました。

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参加者は外国人の映画プロデユーサー、映画監督、デイレクター、俳優、ナレーターその他映像制作のクルー、それに勿論日本人の業界関係者も多数参加しています。

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日本国内で外国人の映像制作関係者?  と不思議に思う方がいるかもしれません

しかしそれは以前から当ブログで繰り返し述べている映像制作のグローバル化の動きと大きく関係しております。

実は日本業界関係者の間でもあまり知られていませんが、日本国内で海外向けの映像制作のマーケットはかなり大きなものになっています。制作会社の多くはヨーロッパやハリウッドの映画関係者ともコネクションがあり、日本で制作関係の活動を行っています。主な取引先は外資系の企業です。それも誰もが知っているような有名企業が取引先です。(グローバル企業といってもいいですが..)

この外資系の制作会社は殆ど電博のような広告代理店を通しません。なぜなら外資系の会社は地上波のCMを殆どうたないからです。それは彼らの母国でも同様で、殆どがWEB CMかCNN AXNといったケーブル系(広告代理店が不要)でのCMです。

日本にいるとわかりませんが海外ではテレビというと「ケーブルテレビ」のことをいいます。少なくとも先進諸国で地上波テレビの影響が突出しているのは今や日本くらいといってもいいかもしれません。まあ先日の「日本人の情報活用」の話ではないですが、情報に対する意識、リテラシー、扱い方はやはり先進国でも日本は大きく後れをとっていると残念ながら言わざるを得ないのが実態です。

やっかいなのはこれはハードウエアとかシステムの問題ではなく日本人の中にある意識の問題だから、かなり解決は難しいといわざるを得ません。情報に対する接し方というのを日本の学校は殆ど教えていませんからね。アメリカですと「デイベート」の時間というのがあって、議論の仕方というのを実践して学ぶ授業があるんですが、日本の高等教育でそんなものはありません。だからネットでは「自分と意見が違う」ものに接して激昂したり、不快だからといって叩く輩があとを絶たないんですね。ネトウヨなどがその典型ですが、こういう行動は頭のいい人間がやることではありません

まあ地上波もやらないわけではないかもしれませんが、どうも私が見るところ、外資系の会社は電博をあまり信用していないように見えます。読者の中に電博関係者がいたら申し訳ないですが、確かに何もしないでマージンはごっそり持って行きますからね。

その関係でこうした外資系の会社のギャランテイは日本の制作会社よりは条件がいいことが多いです。広告代理店のマージンがないですからね。
加えてここが大事なところですが、欧米系の会社はビジネスに関してはよくも悪くも徹底的にドライです。日本人の感覚では戸惑いを覚えるでしょうが、一方では契約したことは状況がどうなろうが絶対に守ります。ですから日本国内のその辺の制作会社よりはよっぽど信用できます。

加えてこうしたパーテイーや業界関係者との付き合いを見るといかに映像を始めとするコンテンツ制作がグローバル化しているか、ということを実感することになります。何度もいいますがこの流れを止めることは誰にもできません。

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日本人だけでなく全世界の制作関係者と交流を深める機会になっています

偶然ですが私が音楽をやった上海国際映画祭の劇場CMのプロデューサーと会いました。もう映像制作には全世界的に中国が絡んでますね。実際問題としてハリウッドにはかなりの中国資本が入っています。グローバル化というのはこういうところにも表れています

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まあそれにしても盛り上がり方は日本人とは違います (^o^)

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海外で絶大な評価を受けているKAO=Sのボーカルの川渕かおりさん、ハリウッド俳優の鈴木誠克さんと記念写真。

日本人が海外の映画や音楽メデイアに登場するのはもはや珍しくない時代に入ってきました。

映画に関してはもはや完全に国境がなくなり、メジャーの映画も全世界同時公開を前提としたものになっています。ゲームなどはとっくの昔にそうなっていますし、今アニメもそうなりつつあるんですね。
これが起きるとどうなるか、というと大手プロの人間だからハリウッド映画に出られるわけではない(寧ろいろんな制約があってかえって難しい)ということで、誰にでもチャンスが訪れるということです。実際日本では無名の俳優さんとか普通にハリウッド映画に出ている時代ですからね。数年前なら考えられなかったことが今現実に起き始めています。

残念ながら音楽だけがそうなっていないし、このままだと音楽だけ完全に置いてけぼりです。しかも音制連や音事協は云うに及ばず日本のレコード会社にそういう状況を理解する頭がないのが残念です。彼らの思考の硬直化はもはや救いがたいレベルですね。ですから彼らはもう放っておくしかありません。

この映像制作現場のグローバル化というのは日本の芸能マスコミは殆ど報じませんが、もはや日本の音楽界、芸能界を根底からくつがえすくらいの動きがおきています。5-6年前だったら無名の日本人俳優が「ハリウッドデビューする」などといったら「無謀だ」とか「身の程知らず」とかいって袋叩きにあったものですが、今はもう普通にそういうことができる時代になっています。

それを生かせるかどうかは皆さん次第です。ということでがんばって下さい(^^)

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最後に記念写真ー (^o^)


12月 13, 2017 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2017年11月11日 (土)

作曲されてから90年経って日本初演された”Missシカゴ公爵" 終演報告

9月から大半の時間をこれに作業として費やした"Missシカゴ公爵"昨日無事終演しました。
この「オペレッタ」が長い間ドイツ国内で上演禁止になったいきさつ、ナチスの迫害によって長い間忘れ去られた作品であったこと等の説明についてはこちらの記事をご覧ありたい

■ヒトラーに迫害された「現代ミュージカルの草分け的作品」である「Missシカゴ公爵」を大野 が編曲

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/08/miss-07e9.html

■オペレッタ"Miss シカゴ公爵"の日本初演の社会的意義、音楽史的意義について
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/10/miss-f448.html

本格的に作業を着手して二か月強、いろいろと紆余曲折があってようやく当日を迎えたわけですが、何せ原曲をそのままやると3時間半は超える長大な作品。

その関係で大幅なカットをせざるを得なかったのですが、困ったのはそのカット部分、変更部分が次々から出てきて、しかも一度カットしたのが復活したり等で私への情報がかなり錯綜し作業は混乱を極めました、もう少し情報に関してきちんと交通整理している人がいて、各スタッフに適格に情報を伝えていればこちらの現場は混乱しないで済んだものを、という苦言は呈させて頂きます。

今回はドラムス、エレクトーン(実質シンセとして扱っています) コントラバス(時々ウッドベースのような扱い方も行いました) トランペット等が入るため通常のクラシックとは違い音響、PAをかなり入念に行いました、

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渋谷伝承ホールというのは初めて来たんですが普段は能楽をやるところらしいです。

天井はそこそこありますが、音的にはかなりデッドですね。(^_^;) 

そのためかなりPAでコンプレッサーとかEQとか思い切りかけてます。これは通常のクラシックの公演ではまずありえないことです。(特に弦楽器系の人はコンプレッサーかけると音色が変わるので極端に嫌う人が多いです)

しかしこの"Missシカゴ公爵"には必要です、なぜならこの作品は「オペレッタ」といっても明らかに現代ミュージカルの先駆けといっていい作品だからです。

この画像をご覧になればおわかりになるでしょう

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ここだけの話 オペレッター喜歌劇と言いながらいきなりドラムソロで始まります。これは私の差し金です。 クラシックの公演にドラムソロがあること自体インパクトがありますよね(^_-) 

公演はいわゆるダブルキャストで虹組、夢組といるためにミュージシャン側は一日で二回通しをしなければならず、かなりハードだと思います。しかし練習回数が増えることで、演奏も良くなってきました。気になるオケのバランスもだんだん良くなってきました。

正直ゲネの前々日に初めてバンドメンバー全員が揃うという状況で、ゲネの全日までどうなるかというくらい懸念されたんですが、何回もやっているうちにいい感じのアンサンブルになりました。音響のバランスも良くなりました。

二回目の公演からはお客さんから自然に手拍子が出ましたように多いに盛り上がりました。

この"Missシカゴ公爵"の作曲者カールマンの曲は1927年に書かれたにも関わらず現代の我々には新鮮で私のようなポピュラー肌の人間でも本当に聴いていて気持ちいい。そして観客にもわかりやすいオペレッタだと思います。

まさしくミュージカルです。何よりも見ていてとても楽しい

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気が遠くなるほどの作業量をこなしましたが、今回の"Missシカゴ公爵"の監修 プログラムにも寄稿されたウイーン音楽研究家の柴山三明先生からはお褒めの言葉をいただきました。それを伺ってこの二カ月の疲労が吹っ飛びましたが、その功績は私ではなく演奏したミュージシャンと指揮者の大浦さんのものです。私はいわば設計図を書いたにすぎませんから。

日本初演ですから、日本では誰もやらなかったことをやった。その意味では関われてよかったですね。普段は映像の音楽をやっていますが、舞台の音楽を最初から最後まで手掛けたのは初めてですので、いろいろと課題がありましたがいい経験にはなりました。

そして先ほど当ブログの過去の記事でもふれましたが、この「オペレッタ」のテーマは

異文化を受入れ尊重し合うことの大切さ

実はこれこそがナチスドイツがこのオペレッタを迫害した理由であり悪名高い「ナチスの焚書」で楽譜が焼かれてしまう結果になってしまいました。そのことが"Missシカゴ公爵"が「幻の作品」にならざるを得なかった原因なのですが、私は昨今の風潮から現代でも第二第三の"Missシカゴ公爵"のような事例が起きてしまうのではと懸念しております。

ネトウヨが幅をきかせ、マスコミの論調にまで影響を与える昨今、今日本ではどんどん多様性を認めない風潮が出ています。それにたいして違うものをお互い認めながら、理解しあうということの大切さを理解してもらう意味でもこのオペレッタの日本初演は意味があるものと考えます。

この音楽に対する理解が広まることを願ってやみません

11月 11, 2017 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2017年8月20日 (日)

ヒトラーに迫害された「現代ミュージカルの草分け的作品」である「Missシカゴ公爵」を大野 が編曲

しばらく超多忙なスケジュールでブログも更新できませんでした。(また終わってませんけどねww)
やはりブロガーというのはヒマ人でないとできない、ということが明らかになりましたが、

実はそんな折、こんな仕事に着手しました。

「チャールダーシュの女王」の代表作で知られるハンガリーの作曲家 エメリッヒ・カールマンですが、、この仕事を始めるまで知らなかったのですが、現代ミュージカルの先駆けとなった作品をなんとなんとガーシュインの「ポギーとベス」よりも9年前に作曲していたことがわかりました。

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ひとことでいえばこのオペレッタはまだ1920代に勃興したまだ黎明期にすらなっていないジャズとクラシック、カールマンの得意とするハンガリー音楽との融合の作品であり、会話や演技等も入った現代ミュージカルの先駆的作品といっていいでしょう。
この喜歌劇―オペレッタはジャズ、クラシック双方の語法が随所に散らばめられているため、ジャズ、クラシック双方に精通した人間でないと全体がまとめられない作品であり、少なくともプロレベルではこの作品を演じた人は日本にはいません。完全なる「日本初演作品」です。

一般的にミュージカルの先駆け的作品といわれるガーシュインの「ポギーとベス」よりも9年早い歴史的な作品といっていいです。当時最先端の音楽のジャズを取り入れ、踊りあり演技ありのまさに現代のミュージカルの先駆け的な作品といってよく、エンタテインメント性抜群の作品です。

是非皆さんにヒトラーに迫害された「現代ミュージカルの原点的作品」喜歌劇「Missシカゴ公爵」を是非お楽しみいただきたいと考えます。

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黎明期のデイクシーランドジャズの要素をふんだんに取り入れたこの意欲作はナチスドイツの迫害によって長い間忘れ去られた作品になっていました. それはエメリッヒカールマンがユダヤ系のハンガリー人だったこと、だけでなくこの作品がアメリカのジャズ文化の礼賛、東欧を始めとする諸民族の融和等をテーマとしていた作品のため、これが「大ドイツ主義」をかかげるナチスドイツから「非ドイツ的で好ましからざる作品:というレッテルを貼られ、加えて人種差別主義者であるナチスからジャズを「黒人音楽」などということでことで激しく弾圧され1933年にナチスによって禁止リストにあげられました。そしてそれらの禁止対象の小説、詩、音楽のスコアは歴史に名高い「ナチスの焚書」で焼却されたそうです。アメリカに亡命したカールマンの手元に辛うじて残っておりそれが現在のスコアとなっているようです

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ナチスドイツの焚書、多くの名著や楽譜までが焼却された

この中でドイツの作家であるトーマスマン、詩人のハイネ、フロイドの精神分析等多くの名著が焼却されました。そのためこれらの本のドイツ語原版は残っておらず、逆に海外で出版されたものを後ドイツ語に翻訳した、という何とも皮肉なことがおきました。この模様は「インデイージョーンズ最後の聖戦」にも描かれています。

このようなナチスの文化芸術の弾圧は、当時のドイツの当時20代―30代の若者が主導して「大ドイツ主義」が展開されました。ちょうと現代の日本が安部政権を熱烈に支持するネトウヨ、日本会議、在特会によってヘイトスピーチや彼らの気に入らないものー彼らのいう「反日」的なものーに全て「在日」「サヨク」などというレッテルをはり、弾圧が行われましたのと全く同じです。在特会は実際に「焚書」を行おうとしたこともあり、この両者は本質的に同じといっていいでしょう。

「Missシカゴ公爵」はこのようなナチスの弾圧運動から長い間忘れ去られた作品となってしまい、現代にいたるまで数えるほどの上演回数しかありませんでした。

しかし実際にスコアを見て驚きました。まだジャズが黎明期にもなってもいない時代に、ニューオーリアンズの「デイクシーランド」スタイルを踏襲しつつ、後にジャズ音楽に発展する息吹をこの作品で感じることができました。合わせてカールマンが得意としていた、東欧の流浪民の音楽との融合も図られており、まさにスイングジャズの黎明期とクラシック双方の要素を取り入れた画期的な作品ということができます。

今回私がこの仕事を引き受けたのは第二、第三の「Missシカゴ公爵」を出さないためにもこの作品についての認知度を高めなければならない、という思いがあったためです。

特に今の日本はかつての太平洋戦争前のあの過ちを繰り返しかねない状況になっていますので..

〇公演詳細
2017年11月8日(水),9日(木)(各公演30分前開場)
虹組   8日14:00、9日18:30
夢組   8日19:00、9日14:00

場所:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール 
東京都渋谷区桜丘町23-21 6階
全指定席  S席10,000円、A席7,000円、桟敷自由席5,000円

(虹組)オペレッタ 「Miss シカゴ公爵」 (11月8日14時公演)
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9247

(夢組)オペレッタ 「Miss シカゴ公爵」 (11月8日19時公演)
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9295

(夢組)オペレッタ 「Miss シカゴ公爵」 (11月9日14時公演)
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9296

(虹組)オペレッタ 「Miss シカゴ公爵」 (11月9日18時30分公演)
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9294

指揮・音楽監督 大浦智弘   
〇演出 今井伸昭
〇キャスト
<虹組>
シルヴリア国王(シャーンドル・ボリス王子の父): 斎藤忠生
シャーンドル・ボリス(シルヴァリア王子):高畠伸吾
ローゼマリー(モレニアの王女):栗林 瑛利子
メアリー・ロイド:佐藤智恵
ボンディ(ロイド氏の秘書):吉田敦
ぺローリン侯爵(シルヴァリアの国務大臣): 浅山裕志 
ボヤツォヴィッチ伯爵(シルヴァリアの財務大臣):品田 広希
「グリル・アメリケーヌ」支配人:野口 大輔
ジプシーの楽士長:Yui
ベンジャミン・ロイド(メアリーの父、シカゴの大富豪):山下直

<夢組>
シルヴリア国王(シャーンドル・ボリス王子の父):西義一
シャーンドル・ボリス(シルヴァリア王子): 倉石真
ローゼマリー(モレニアの王女):今野絵理香
メアリー・ロイド:森裕美子
ボンディ(ロイド氏の秘書):大石洋史
ぺローリン侯爵(シルヴァリアの国務大臣):大石将史
ボヤツォヴィッチ伯爵(シルヴァリアの財務大臣):志摩大喜
「グリル・アメリケーヌ」支配人:中村憲司
ジプシーの楽士長:星野沙織 
ベンジャミン・ロイド(メアリーの父、シカゴの大富豪):山下直

〇ゲスト出演
メアリーの母:ゲストあべ静江(8日2公演)<挿入歌 みずいろの手紙>
如月愛梨(9日2公演) 「変てこクラブ」メンバー アスター  関根かおる  カーネギー  織田彩耶子 フォード  神谷 優香 ロックフェラー  西 綾夏 ダンサー:宇田川路代、田中麻衣子 合唱・ダンサー Musica Celeste合唱団・テアトルアカデミー 【舞台上ビックバンド】 トランペット:林 沙希 コントバラス:新井優香 ドラムス:吉島智仁  【アンサンブルオーケストラ】 ヴァイオリン: 小山 啓久  ピアノ: 村田千晶  エレクトーン: 福澤 香  プロデューサー: 佐藤智恵 舞台監督・舞台美術:礒田ヒロシ   照明:磯野 眞也((有)アイズ)  編曲:      大野恭史 音響:       五十嵐優(Sound Scape) 振付:      宇田川路代  ステージング: 影山 慎二  訳詩・台本: 吉井淳    広報デザイン: マーブルデザイン  稽古ピアニスト:富永有里乃、樋口めぐみ、山田麻美子  制作:   株式会社ムジカ・チェレステ

8月 20, 2017 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2017年7月 2日 (日)

Love and music and animals ~犬や猫の殺処分・飼育放棄ゼロ・人と動物との共生のチャリティーライブ第二弾終了報告

かねがねお知らせをしてまいりましたLove and music and animals 第二回CD発売イベント 

一昨日になりますが無事終了いたしました。犬猫殺処分0を目指してー"Love and music and animals "オムニバスCDの第二弾イベントです。

ご来場くださいました皆様、ありがとうございました!

 

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CDに曲を提供したアーチスト5人 それぞれの方法で動物愛護について音楽で語りました。

 

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坂崎すずえさん              

 

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                  KIKUさん                    

 

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                                                                                                                                                                    水野バンド  

 

 

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私も前回に続いての登場

私がこの運動に関わるようになったのは2年前ですがその私よりも5年早くこの「犬猫殺処分0」の問題に取り組んでいるバジルのお二人です

 

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イベントでは犬猫殺処分の話しだけではなく牛の殺処分を拒否した福島の「希望の牧場」の話もスライドで紹介されました

 

 

 

 

音楽の演奏以外に今回は獣医師でFM世田谷の「ペットワンダーランド」のパーソナリテイ―でもある小林元郎「もすけ」先生に、先生がかねてから主張している「飼育放棄0」のお話について話していただきました。現場第一線でなければわからない非常に貴重なお話を伺うことができました。
小林先生は成城こばやし動物病院 院長で公益社団法人 東京都獣医師会 業務執行理事でもあります。非常に画期的で興味深いお話でした。

 

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会場の方からもとても好評いただきました。

またステージに置いてありますイラストでお気づきの方もいらっしゃるでしょうが、"Love and music and animals "オムニバスCD
のジャケットのイラストを描いて下さった「ぺろまま」さんからも一言いただきました。

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ぺろままさんのお話から動物たちへの深い愛情を感じることができました。それがあのイラストにも表れていると思います。

さて、いろいろと盛りだくさんの内容のイベントにしたつもりでしたが、残念ながら今回は動員の面でも寄付金の額も過去最低になってしまいました。

金曜日の夜開催、ということで比較的動員がしやすい日程だと思うんですがやはり月末というのが大きく作用したのでしょうか? それ以外にもステージの時間が予想以上に押してしまい最後は出演者全員の時間もなくなってしまうほど、いろいろと問題や課題の多いイベントになってしまいました。

一方ではイベントご来場者その他と新たな繋がりが出来たり、来てくれた方に良い企画だからたくさんの人に観てもらいたいね、と言ってもらったり、励みになる事もありました

さまざまな課題を残しながらも来年以降の活動についても考えて行きたいと思います。

 

全員での記念写真が撮れなかったのが残念ですがせめて主催者3人での記念撮影

 

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現在第二弾の
"Love and music and animals の制作中ですが私は業務の関係で第二弾には参加しません。しかし今回のような活動はいろいろとサポートしていく所存です

 

というわけで私が関わった第一弾についても引き続きよろしくお願いします

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企画/制作 Love and music and animals project(バジルと犬猫を愛する仲間たち)
価格 税込2000円(税抜1852円) 
商品番号 BSLE-003
発売元 basil entertainment

http://love-music-animals.com/index.html

全曲をサンプルで聴ける動画です。


 

◇Tower Record、HMV、山野楽器、Amazon他、全国有名CDチェーンにて、オンライン/店頭にて御注文いただけます。

オムニバスCD"Love and music and animals"ご注文の方は
   
   
   
購入する
24時間以内に発送(日祝日を除く)

 

 

7月 2, 2017 ペットイベント・コンサート17- | | コメント (0)

2017年5月 1日 (月)

「リーダーミーテイングーなぜ音楽家は映像とのコラボを模索しなければならないのか?」の講演をしてきました

私がFacebookグループ「音楽&映像関係者キャステイング」の管理人をしていることは当ブログの読者ならおわかりいただけると思いますが、それは音楽関係者だけでなく映像制作関係者、女優、俳優も多数参加しているちょっと変わったグループでもあります。
そのため一体私がなぜ音楽と映像関係者が同じグループで混在させているのか、何をやろうとしているのか、なかなか理解できない人も多いようです

そして今回「リーダーミーテイング」なる勉強会(といっていいと思います)を主宰している方からその部分について話す機会をいただきました。

この「リーダーミーテイング」なる勉強会は音楽活動戦略コンサルタントの大関勇気さんの主宰で、「なぜ音楽が売れないのかー売れるためには何をすればいいのか」について様々な角度から考える事で長い間低迷している音楽業界を少しでも活性化させたいという考えがあるようです。

勉強会では毎回ゲストスピーカーが二人参加していますが、私もその主旨に賛同して、今回初めて参加させていただきました

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主催者の一人でカメラマンでもある宮原那由太さん

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主宰の大関勇気さん

今回私がしゃべる前にミュージシャンの音楽活動についての考えを伺いましたが、

「音楽を聞いてください」
「ライブに来てください」
「CDを買ってください」

→これらは全部ミュージシャン自身のためのことであって、お客さんの目線に立てていない、というのは確かになるほどと思いました、上記の3つはおそらく殆どのミュージシャンが云っていると思いますが、お客さん目線から考えますと、そのミュージシャンの「何を買うからライブに来るのか」という視点、発想の転換があると音楽活動の戦略の基本姿勢が見えてくる、というのはその通りだと思います。これは自戒の意味もこめて行こうと思います

さて、こんな中で私の講演ですが、題目は「なぜ音楽家は映像とのコラボを模索しなければならないのか?」というものでした、これは私が管理人をしているFacebookグループ「音楽&映像関係者キャステイング」の基本コンセプトの説明にもあたるからです。

なぜ私が映像と音楽のコラボにこだわるか、ですが

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何となくまた同じようなことをどこかでしゃべる機会があるような気がするので、概要だけ説明しておきます

それは 

1.21世紀は映像の世紀 (世界共通)
⇒ 情報の氾濫でテキストをあまりよまなくなっている。、テキストコンテンツの重要度が低くなっている

2.ラジオの事実上の機能停止 (日本特有の事情)
⇒ ラジオ局の「営業方針」によりオンエアされる音源が全局で固定化→ 結果人々はラジオを聴かなくなり、経営者も経営努力を怠る。、ラジオの音楽の宣伝力の無能化

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3.映像での露出が重要⇒レコード会社が30年近く行ってきたテレビ局とのタイアップ出現
⇒ 一部の人間のみ恩恵を受けた既得権益化
              
ソーシャルネットの発達により、視聴者にタイアップであることがバレバレ⇒ 宣伝効果低下
              
テレビ局、製作側にもメジャーの画一的な音源制作に嫌気(デモCDも殆ど聴かれないという現状)
              
          事実上の空洞化

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4. しかし成功例もある、しかしそれは従来のタイアップのメソードとは違う
                ↓
  ドラマ、映画、アニメ等の制作現場で行われているコラボレーションによる成功例
・ RADWIMPS  「前前前世」
・ 星野源   「恋」

制作現場でのコラボからドラマや映画の本当に合った音楽を制作し、そのことによって映画やドラマの視聴者も音楽に感情移入を始め、音楽が鳴っているシチュエーションを理解し、音楽と映像両方に対して愛着がわくようになる

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以上のことからドラマ、映画等の制作現場で、ミュージシャンと映像制作関係者とのコラボレーションがこれからは必要である、という結論を導きました

ロジカルに簡単にまとめるとそういうことになります。

私が「音楽&映像関係者キャステイング」で映像関係者と音楽関係者双方を混在させているのはそうしたコラボレーションを生みやすい環境を作るため、ということがおわかりいただけますでしょうか?

さらに以前から私がのべていますが、今映画、アニメ、ゲームなどの映像制作において従来の日本の常識を根底から覆す大きな変革が起きようとしています。

それは 制作現場のグローバル化 です

5.ものすごいスピードでグローバル化している映像制作の現場

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先日私が「B級映画の帝王」と呼ばれたロジャーコーマン氏と話す機会があったことを述べましたが
■映画、音楽の分野でのグローバリズムについて 
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/04/post-589d.html

その中でコーマン氏はいみじくも「自国一国のマーケットだけを念頭に映画製作する時代は終わった」と明言しました。これは映画、アニメ、ドラマがキャストを含めグローバル化していくことを意味します。

これは同時に「日本にしか通用しない常識」はもはや無用で捨て去るべきものでしかない、ということを意味します。

映画、アニメ、そして勿論ドラマの制作現場のグローバル化が推進される状況でその中で音楽をグローバル化する制作現場の中に入り込まないと、コンテンツでは音楽だけが置いてきぼりを食うことになります。その時日本の音楽文化、音楽産業の明日は完璧になくなります。

私のFacebookグループ「音楽&映像関係者キャステイング」は音楽家とのコラボレーション推進と映像のグローバル化に音楽が置いてけぼりを食わないためのソーシャルネットツールとお考えいただいて結構です。

さて、同じグループに参加しているだけでは、なかなか音楽と映像のコラボレーションは実現しません。そのためには、グループで実際に映像、アニメ、ミュージカルを企画制作してみよう、というたくらみを現在考えています、

勿論それらは仕込みや企画、さらに資金調達等で膨大な時間がかかりますため、すぐには実現できないものですが、今現在水面下でそれを推し進めようと考えています

参加者はやや少なめでしたが、お陰様で好評でした

あと私ともう1人のゲストスピーカーは作曲家、アレンジャーの宮野 弦士さん

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若いサウンドクリエーターですが、アコ―ステイックや昔のロックやプログレまでよく理解している実にしっかりとした音楽人でした、最近の若手でこういう人は珍しいと思いますので、宮野さんのような若手がどんどん出てくると日本の音楽の世界も少しは面白くなるかもしれません

私としても有意義な時間を過ごさせてもらいました。

関係者の皆さんありがとうございました。

5月 1, 2017 イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2017年4月 2日 (日)

アンテイークなカフェ名曲喫茶ヴィオロンでスコットジョップリンの没後100年を偲んだコンサート

昨日ラグタイム王スコットジョップリンの没後100周年ライブを阿佐ケ谷名曲喫茶ヴィオロンで大野のピアノどまどれーぬさんのパフォーマンスで行われました

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日本では「ラグタイム」というのが今一つ馴染みがなく、一部ファンがいるもののスコットジョップリンについても殆ど知られていないこともあり、今回の没後100周年を機会にいつものラグタイムコンサートとは趣向を変えてスコットジョップリンの生涯に焦点をあてて紹介しながら、ラグタイム王の軌跡を追う内容でコンサートが進行されました

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スコットジョっプリン 1868-1917

今回はジョっプリンの人生について語るために、まどれーぬさんにジョップリンの人生についてのナレーションをお願いしました。

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セットリストは以下のようになりました。

第一部

ー スコットジョップリンとラグタイム(BGM :アメージンググレース)

・Original Rags
・Maple Leaf Rag

ー ジョップリンの生い立ちとジョップリンの人生の目標(BGM :ビューテイフルドリームス)

・Ragtime Dance *
・Stoptime Rag * 

・Elite Syncopations

ー ジョップリンのセントルイス時代
・Easy Winners

ー ジョップリンの恋愛
・Chrysanthemum

ー ジョップリンの他の作品とワルツ(BGM :オールドブラックジョー)

・Bethena
・Pleasant Moment

・Gotham City Waltz * (大野のオリジナル)

*まどれーぬさんのパフォーマンスが行われました

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第二部

・Cascade

ー スコットジョップリンのアメリカ各地での活動

・Heliotrope Bouquet

ー ジョップリンのニューヨーク時代(BGM :モダンタイムズ)

・Gladiolus Rag
・Wall Street Rag

ー ジョップリンの最晩年(BGM :サマータイム)

・Scott Joplin's New Rag
・Magnetic Rag

ー ラグタイムのその後の影響(BGM :Time Goes By)

・Humoresque(A Dvorak)
・I got Rhythm(G Gershwin) *

ー 大野作品

・Rag time Sonatine
・Short Story

ー 映画「ステイング」をきっかけに始まったジョップリンの再評価(BGM :アメージンググレース)

・The Entertainer*

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*まどれーぬさんのパフォーマンスが行われました

今までと趣向を変えたラグタイムコンサート、お客様からも好評いただきました

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4月に入ったにも関わらず冬に逆戻りした陽気。足元も悪かったのですがお越しいただきありがとうございました。

記念写真です

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次回は11月のジョップリンの誕生日(といわれる日程)になります。お楽しみに


4月 2, 2017 イベント・コンサート17- | | コメント (0)