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2023年12月 3日 (日)

「ガラパゴス体質」で世界のエンタテインメントから取り残されている日本。グローバルスタンダードなエンタテインメントビジネス建設宣言

日本のエンタテインメントが世界から隔絶した「ガラパゴス体質」であることは事実である。以前はこの「ガラパゴス」という言葉をいっただけで業界から村八分を食らい、いわゆる芸能界のトップ、音事協のトップは「日本の芸能界ムラ」を守ることを全てのことに優先してきたことも周知のとおり。事実業界関係者の大多数が日本国内の「芸能界ムラ」しか見ていないしそれ以外を見ようともしていない。

ジャニーズや宝塚の件も日本社会がガラパゴスであるがゆえに、あのような先進国とはいいがたいことが当たり前に起きてきたわけである。しかし何度も言うように情報、コンテンツが国境関係なしに行き来する現代では、いつまでも「ガラパゴス」体制にこだわることは不可能である。日本のエンタテインメントをビジネスとして「グローバルスタンダード化させる」、これを宣言することは日本の芸能界のトップ、音事協のトップにケンカを売るのと同じだといわれるが、上等である。そのケンカをしないと日本のエンタテインメントは滅びの道を進む。

私は既に古い芸能界のトップ、音事協のトップから「好ましからざる人物」と思われているようで、その妨害活動の一環として私に対しておかしな情報や噂を流す輩がいるという情報をつかんだが、日本の文化を守るために戦い続ける所存である。(それらが真実ではないことは私の行動をご覧になればわかるはずである。「詐欺」というのなら被害者は一体どこにいるというのだ?、これは完全に誹謗中傷、名誉棄損案件であり、犯人を捕まえ動かぬ証拠をつかみ次第、法的手段をとるつもりである。)

そして日本が「世界から置いて行かれている」といっているのが私一人ではないことは次の記事でわかるであろう

「アジアで取り残される」日本映画が直面する現実」
https://toyokeizai.net/articles/-/716369?

日本の業界関係者の多くは日本国内の「芸能界ムラ」しか見ないクセがしみついている。また日本国内のくだらない芸能雑誌とか国内記事ばっかり読んでいると、今日本の外で何が起きているか、全く見えなくなってしまう。特に「グローバリズム」を陰謀論とか新自由主義とかに結び付けている人が日本では多いが、そんなことを大真面目に論じているのは日本人くらいである。一時Qアノン、DS(Deep State)に基づく陰謀論がネットを折檻したが、今ではそういう陰謀論を信じている方が恥ずかしい、というのが外国の状況である。

参考記事
■陰謀論の「Qアノン」、主要ソーシャルメディアから姿消す=調査
https://jp.reuters.com/article/socialmedia-qanon-idJPKCN2D72TW

そういった陰謀論がいかにくだらないものか、については海外の記事や外国人とのやりとりをしていると気づいてくる。そしてコンテンツビジネスは国内マーケットだけを見ていればいい、という時代は終わり、すべてがグローバルになっていく。

そんな中、海外の映画製作会社で「日本で撮影したい」という会社が驚くほど多いことをつかんでいる。以前はそういう案件は某大手広告代理店がほぼ独占に近い形で窓口になっていたが、例のオリンピックスキャンダルでハリウッドを始め海外の映画界から信用を失ってしまった結果、海外のフィルムメーカーをサポートする態勢が急務になった。

実はそれに向けて私も動いている。詳細な内容はここでは書けないが、海外のフィルムメーカーをサポートするチームを発足させた。
そしてそれをやっているのが私たちだけではない、ことも最近判明した。

自分だけがユニークで最先端だと考えるのは思い上がりで、同じことを考えている奴は必ずいる。そして私がやろうとしている内容と同様なことをしようとしている会社が私以外に少なくとも4社あることを確認した。
差しさわりがあるので会社名は控えるが、彼らはライバルであると同時に同志でもある。同じ志を持った者同士が盛り上げていけば日本のガラパゴス状態も変わっていくと信じている。

チャンスが目の前にぶら下がっているのだ。やらない手はない。

 

 

12月 3, 2023 音楽16-23映画テレビ18- | | コメント (0)

2023年11月13日 (月)

楽器博2023行ってきました!

拙作担当の映画の公開初日のあと楽器フェアが東京九段下の北の丸公園の中の科学技術館で開催されていましたので行ってきました。コロナ明けの久々の参加です。

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会場はシンセだけでなくギター、ドラムス、その他の関連の展示が行われてましたが、私はキーボーデイストなのでシンセ関係に集中しました。

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タンス型のシンセ見ると血が騒ぎますね。最近のタンス方はmidi対応でUSBまで装備しているようです。シンセ黎明期の楽器ですがやはり時代の影響は無視できません

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YAMAHA DX1 ‼️

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型番でおわかりのようにFM音源の最高機種。YAMAHA いわくDX7二台分と言っているが値段はDX7の10倍近く(190万!)
まあそこまでFM音源に入り込んでないので私は遠慮しておきます。(笑)

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ハモンド!!
テクノロジーがどんなに進もうがいいものはいいです。ブルースコード12小節弾き出すと止まらなくなるから適当な所でやめておきますが、あと一歩ではまりそうになりました。あまり弾き出すと他の型の迷惑になりますので(汗)

コロナの関係でこういうイベントは長らくできませんでしたね。今回の楽器博、ことシンセ関係に関しては特に目新しいものはなかったのですが、それでもビンテージ的な味を出す方向に製品が行っている印象があります。まあ」当然かもしれまぜんね。

さて来年はおそらく5年ぶりになるのではないか、という楽器フェアが開催されることを期待します。やはり電子楽器、エレクトロニックだけでなく、生の楽器の展示もあるとやはり楽器の祭典という感じになりますからね。

来年を楽しみにしたいと思います。例によって高級ピアノのブースに行くと思います。(笑)

よろしくお願いします

 

 

 

11月 13, 2023 音楽16-23イベント・コンサート17- | | コメント (0)

2023年10月 8日 (日)

AIによる作曲について

昨年から喧しいAIの出現による作曲について

ネットではAIの出現でもはや「作曲家など不要(笑)」といった言質が垣間見るが、確かにまだプロが使う程度のレベルではないが作曲ツールのソフトが沢山発売されている。

■文章が「音楽」に。AI作曲は音楽家にとって脅威か、よきツールか。来るべき音楽制作の未来を考える
https://www.cinra.net/article/202306-ai_ymmtscl 

■音楽生成AIの実力とは?作曲ツール「Boomy」を使ってみた
https://yourclip.life/post/about-ai-composition/ 

基本的に私のAIのスタンスをいうと「新たなツールが出てきた」という認識以上のものはもっていない。また一部の人のようにこれでパニックに近い状況に陥るわけではない。あくまでAIの生成レベルが現段階のままである限りは、という条件付きだが..

というのもAIそしてその生成される音楽、そしてその記事について次の点が見逃されている傾向があると思う。

(1)  AIは必ず「元ネタ」をベースに生成されるものであり、「元ネタ」は著作権フリーのものでない限り著作権が存在する、という点
(2)  映像と違い音楽は日本のJASRACは元より世界的にも音楽の著作権は保護されている点

特に(2)が大きな問題で生成AIの元ネタが著作権のある音源だとすれば、折角カッコいい音源をAIで生成、「作曲」できたとしてもそれがあなたの作品として認められる可能性は低いのだ。少なくとも現在の生成AIのレベルでは

但し生成された曲が元ネタの組み合わせが複雑で元ネタの判別が難しいくらいの高度な生成AIだと事情が変わってくるかもしれない。但しその場合は作曲や音楽に関する高度な知識も必要になるので、どのみち趣味レベルで作る人には難しいだろう。

まあ私の周囲にもAIのみで作曲⇒録音して大ヒット曲を作って見せる、などと息巻いている人物がいるが、いわゆる「売れセン」(この言葉も死語になりつつあると思うが)メロデイをAIで生成して曲を作ることは可能だ。

だがそれがヒットするかは、また別の話。音楽のビジネスはそう単純なものではないし、頭で描いたようにはいかないものだ。

まして私が関わっている映画音楽にしても映像や脚本、その他多くの要素を考えつつ作ることになるのでAIだけにまかせればできるというわけでもない。但しあまり音楽について考えていない監督ならそれでもOKかもしれないが...

しかし音楽は著作権法できちんと守られているが役者さんの肖像権、脚本家の著作権とかの規定は音楽ほどしっかりしていない。先日のWGAの交渉結果でもAIに関して「脚本家の仕事機会を奪わない」という規定はもうけたものの、具体的かつ詳細な部分での詰めがあったようには思えない。現在SAG-AFTRAの交渉もAIがらみで難航しているようだが、こちらもどこまで規定されるのか不透明だ。

いずれにせよ音楽より映画、ドラマの方がAIに関して今後も紆余曲折がありそうである。

 

 

10月 8, 2023 パソコン・インターネット文化・芸術音楽16-23 | | コメント (0)

2023年7月17日 (月)

価値観が変遷の時代―業界にも起きている大きな分断

このブログで何回も私は論じているが、好むと好まざるに関わらず現代は数百年に一度の大変革が起きている時代である。価値観が大きく変化しており、10年前の常識がもはや崩れてしまっているのが現代である。日本人同士や日本のマスコミの記事ばかり読んでいるとこの「価値観の変遷」というものが理解できないかもしれないがこれは事実である。とりわけ日本のマスコミはオーソリティに対する忖度しか考えないので世界的に見てももっとも信用できないメデイアといっていい。またネットにはその価値観の変遷を「陰謀論」でとらえる向きが多々あり、間違った捕らえ方や理解の仕方をしている人も少なくない、

インターネット時代に入って最近大きな問題を感じるのは「どれが正しい情報なのか分かり辛い」という点である。

どれも我こそが正論であるかのように書いているウエブサイトが多いが、はっきり言おう、そういう類のもので正しい情報を発信しているところは殆どない。特に陰謀論は99.99%フェイクニュースであり、詐欺的なものと考えて間違いない。

昨今の価値観の違い、いずれもネットでは見事なほどに「陰謀論」に汚染され、しかもそれを本気で信じ込んでしまっている輩が少なくないという点。やっかいなことは陰謀論者は「自分はみんなの知らないことを知っている」という変な思い込みをしている傾向があり、実際には何も知らないのに「自分は人より知識がある」と思い込んでいる点である。

以下の価値観の変遷はネットでは陰謀論に絡めて論じられることが多い、

1.グローバリズム(この言葉嫌いならボーダーレス社会)

2,多様性- ジェンダー、LGBTQ、障害者、人種による差別をしない社会

3.SDG(温暖化も含む)

無知とは恐ろしい。無知は偏見を呼び暴力につながる。

これら3つをその辺の「もっともらしく言うウエブサイト」のことを全面的に信用し、きちんとした学者や学会の説を「デマ」と決めつける人間が多い。

特にグローバリズムをアメリカの陰謀であるかのように主張するのは無知の証明である。トランプ前大統領は反グローバリズムだったし、現在共和党を中心に多様性、LGBTQに反対する運動が大きなうねりとなって起きており、アメリカ社会でも深刻な分断が起きている。こんな状況では陰謀どころの話ではないはずであるが、日本でもその陰謀論を信じ込んでいる人間が少なくない。

そしてもっと嫌なことはこの陰謀論を適用して日本のガラパゴスの状況を守ろうとする動きがあることである、

アメリカ社会と同じように映画でも音楽でも分断が起きている

例えば日本の映画関係者でテレビや大手制作会社との付き合いが主な所は従来の日本のガラパゴス的な体制を遵守し、日本国内の市場のみを見た制作活動を行っている。一方で先日参加した映画プロデューサーの会合で現場で動いている人たちの殆どが海外との合作プロジェクトを行っており、その意味では映画のグローバリズム、ボーダーレス社会の状況についてほぼ私と同じ認識をもっていることを感じた。

現場の第一線で動いている人たちこそが実際に今世の中が何が起きているのかを実感しており、その辺のネットの中途半端な情報で全てを分ったつもり(実際には何もわかっていない)の人たちとは一線を画す。そういうものである。

この分断、世の中の流れがどちらに向くか、おそらくもうすぐ見えてくるだろう。

私は旧態依然の国内のみを見たマーケット観、ガラパゴスな価値観の方向にはいかないと思うし、そちらの方向に日本の映画産業、音楽産業が向かうようでは「滅びの道」を行くことは避けられないと考える。

 

 

 

7月 17, 2023 文化・芸術音楽16-23映画テレビ18- | | コメント (0)

2023年7月10日 (月)

続 ジャニーズ発言の松尾さんに関する山下達郎さんのコメントについて

先日の記事でジャニーズ発言で契約解除された松尾さんの件について書いたが、それに関する山下達郎氏のコメントがまた反響をよんでいる。

■山下達郎、ジャニーズ性加害問題「許されない」松尾潔の契約解除は関与を否定
https://kai-you.net/article/87191

私は一度だけ、それもとんでもない昔にスマイルカンパニーさんとお取引させていただいたことがあるが、スマイルさんとはそれほど深いお付き合いはなかったため今回の件は比較的冷静に見れるつもりである。また山下達郎氏とジャニーズのこれまでの関係、スマイルカンパニーとジャニーズとの関係を踏まえたとしても、正直にいうとこの記事に大きな違和感を感じてしまう。

まず性加害問題について「擁護しているわけではない」「ご恩やご縁”と性加害は別問題」と主張するも「忖度」と解釈する人を「きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」と突き放す発言もしている。この部分は一部の人から悪い印象を持たれているように思う。
ただ公平を期すためにスマイルカンパニーと近い関係にあった仲間の作曲家の話だと「自分の「今」を産み出したシステムを、否定できないために、否定できない自分の発言を、もし嫌うなら、いっそのこと自分の全てを切り捨てて欲しいという意味で述べたのではないか」という。

また松尾氏の契約解除への関与を否定している点は松尾氏の主張と一致していないが、その真偽はともかくこの記事を読むと何か不正がバレた時の政治家の発言を思い出してしまう。正直「逃げ」と「保身」の姿勢がみえてしまうのだ。傍から見るとこの件が今後どう展開しようが自分がダメージを受けないようにうまく立ち回ろうとしているという印象がぬぐえない。

私が音楽界のトップに君臨する人から聞きたいのはそんな話ではない。性被害や忖度なる言葉が当たり前であるかのような現在の日本の音楽界で本当にいいのか、という点だ。そのためこの危機的な状況で音楽界のトップとして襟を正しこのような事件の再発防止に行動しよう、とかそういう言葉がこの記事に見られなかったのが残念だ。勿論法的、刑事の面で性被害の容疑は確定してないがそもそもそんな話が出ること自体日本の音楽界の恥である。

それをジャニーズに関わりの深かった達郎さんが事態収拾するために行動する、とかすれば説得力があるが、それが見られなかったこと、そしてどこか他人事のように聞こえることに大きな違和感を感じる。

先ほどの作曲家仲間の話だと「山下達郎氏は自分のことを「音楽界のトップ」とは思っていないのではないか、と思う。あくまで、「音楽職人」で、音楽大好きな、偉大なるアマチュア的なモノと思っていそう。音楽政治家の皆さんに、そういう問題の解決は完全に任せているといった心持ちなんじゃないかなと想像する」との話だったが、今年は坂本龍一や幸宏さんという重鎮が逝去し、音楽界の立ち位置では達郎さんはトップにならざるを得ないということを自覚してほしい、とも思うが無理だろうか?正直私には無責任な発言に聞こえてしまう。

はっきりいって今未曾有の芸能界崩壊の危機と言っていい状態だが、その意味で誰かがトップの自覚として襟を正す行動をしないとこのまま全部崩壊してしまうと思う。今の音事協のトップにもそういう深刻な事態に対する危機感が全く見られず、ただ自らの「保身」や既得権益を守ることだけに執心しているように見える

まあ私がかねてからこのブログに書いていた日本の音楽業界に関する意識の低さ、認識の甘さがこういうところにも出ているのかもしれない。音事協トップの反発を覚悟の上で書くとこれだけ忖度や一部の大手事務所が特権的に支配している業界状況が当たり前のように続いてきた現状で、それに対する反省、や新時代に対応するための改革の見込みがないのならいっそのこと全部崩壊して更地になってくれた方がいいとも思う。

誰もこの状況を治癒するための方策をやる気がないのなら、いっそのことその方がいいかもしれない。

 

 

 

7月 10, 2023 芸能・アイドル音楽16-23 | | コメント (0)

2023年7月 7日 (金)

ジャニーズ発言で契約解除された松尾さんの件にふれ

ジャニーズ喜多川氏の性加害問題は社会的にも大きな波紋を呼び、この問題の報道にあまり積極的とはいいがたい大手メデイアも最近よく報道するようになったが、まだ芸能マスコミ系などは積極的に報道しているとはいいがたい。この件は元々BBCのレポートがきっかけで広がったもので、日本の大手マスコミでは唯一文春のみが報道した。その文春の報道から外国人記者クラブでの被害者の会見、その関係からNHKまでが扱うようになり、本格的な性被害問題としてようやく大々的に報道された。

この件はエンタテインメントに関わる人間として極めて破廉恥な事件であり、日本のエンタテインメントの良識が著しく問われるものと言わざるを得ない

そんな中スマイルカンパニーの松尾潔氏が公のメデイアでジャニーズを批判したとの理由でスマイルカンパニーの契約を解除されたことが話題になっている。

きっかけは松尾氏のこのツイートである。

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私もこのツイートをみて以下の引用リツイートを行った。

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このツイートも私のツイートにしてはかなりバズり、 7600を超える表示になった。普段は3桁行くのがやっとな私だが(笑)

ただこのブログを時々見ていただいている方はおわかりだろうが、私はだいぶ前から日本の音楽業界の体制批判を続けてきた。続けてきてもおかげさんでそこそこのお仕事はさせていただいているが、その関係で業界のトップからは「好ましからざる人物」という風に思われているらしい。

実際3年前に私の身の上である「事件」が起きたのだが、それはおそらく音事協のトップに仕込まれた可能性が高いと考えている。「事件」の内容については、事なきを得たので今は触れないが、確実にハメられたと感じている。そのため隙あらば私を抹殺しよう、くらいのことは今でも考えているかもしれない。この件もここまで批判が広がらなかったら私も何も書いていないだろう。

そのため今様々なことを秘密時に動くようにしている。特にSNSでは誰が情報を漏らすかわからない、ということを例の「事件」で痛感したので

松尾氏が所属していたスマイルカンパニーは実はジャニーズ事務所と非常に近い事務所であることは知られており、ジャニーズエンターテイメントの社長は山下達郎さんのプロデューサーでもある。ジャニーズタレントの曲も多数かいているのも事実。まあそういうしがらみの強い会社からすれば松尾氏の行動は許せない、というのもわからないではないが、しかしこういうセクハラ、パワハラをその結果容認するのと同じ行為をする点は私も失望を禁じ得ない。

失礼ながら現状ではジャニーズは事実上崩壊しているといわざるを得ず、「解体的出直し」ができない限り再生は不可能である。その場合創業者から絶縁するくらいの覚悟がないと無理だ。性被害の件を有耶無耶にせずきれいさっぱり精算するくらいのことをしないといけないが、今までの様子を見ると無理かなあという気もする。音事協としても自浄能力があることを世間に示さない限りかつてのような復活はない

まあ私はもうJ-POPなんて書こうとは思っていないし、海外向けのキャステインググループを主宰(秘密のグループにしているため一般の人は閲覧不可能)にしていることで音事協幹部に睨まれているようなので、逆に好き勝手にいえますが(笑)

日本のエンタテインメントが「芸能界」という旧態依然の体質ではなくグローバルな「ショービジネス」に脱皮することが、日本のエンタテインメントの復活に重要なことだと考える次第。まあこの考え方自体が音事協の皆さんには気に入られないんでしょうね。

 

 

 

7月 7, 2023 芸能・アイドル音楽16-23 | | コメント (0)

2023年5月19日 (金)

サブスクとライセンシングによる印税ー何度でもいいます。日本の業界はタイアップをいい加減やめましょう!

さて、私が2年前にリリースしたここ10年+αの映画音楽、ドラマ作品の音楽を集めた作品をSpotify やApple Music その他各プラットホームにてリリースしたことを以前お知らせした。

さてそのアルバムの著作権印税が今月入ることがわかったけど、今頃気づいたのは著作権はJASRAC経由ではなくNextoneだったのね。Nextoneの方が何かと面倒くさくないという点とどうせ配信中心ということもあるけど、まあ日本の音楽著作権の権利ー「信託」と「委託」の違いがあるけど、まだJASRACの実質独占状態(特に「演奏権」の面で)が続いているのはやはり問題かなと思う。なかなかアメリカのASCAPやBMIのようにはいかない。

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ちなみに「演奏権」というのはどういう時にかかるかというと、例えば私の劇伴作品が演奏会とかカフェその他で演奏家によって演奏された場合に発生するもので、演奏会ホールはともかく現在日本ではライブハウス、クラブ、カフェ等は殆どJASRAC特有の「包括契約」によって分配される。だが一般的には私の劇伴の曲が「有名」になった場合に限られるので、今回のケースは「演奏権」のないNextoneの委託契約で十分ということなんだろう。

さて、リリースから一年たってようやく分配に至った経緯は、やはりサブスクのみの印税だとタカが知れている。しかし放送局のライセンシングが入るとガラッと変わる、という点。日本はタイアップがあるから実質的に放送局のライセンシングの道が絶たれているという面もあるけど、放送局が私の劇伴の曲をあるところで使ったことが大きいようだ。

アメリカではサブスクの印税ではなく、ライセンシングが作曲家のメイン収入になっている現状を聞いたけど、それが図らずも証明されたらしい。まあとにかく地道に曲を作り続けないといかん、ということかな? というわけで私の劇伴音楽の二枚組のアルバム。もし映像に使えそうな音源がありましたらどうかお使いください。音源はこちらのページにあります。
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/03/post-828022.html

申請につきましてはヴェイス・ミュージック・パブリッシング株式会社(担当石田)にお問合せ下さい。

あるいは曲のプレイリストがあるのでよろしければお聴きください。ライセンシング完全にオープンですので必要な方はお問合せ下さい
・Spotify https://open.spotify.com/playlist/0pND7vMnCcvDs4UpL0C5zU?si=5620c05eb58e4b08
・Apple Music https://music.apple.com/jp/playlist/kyojis-film-music/pl.u-DdANrkBTykE79 
・Amazon Music https://music.amazon.co.jp/user-playlists/d0f5b40557064560873dd55a9432802ejajp?ref=dm_sh_c83b-a9f5-cAmazon Music  
・You tube music https://www.youtube.com/playlist?list=PLbzBwA8YMlP84SkpYDsSR2bq8cM9IWv_m

とにかく今回ではっきりしたのはサブスクの印税なんて微々たるものだけど、ライセンシングをすると印税額がドーンとあがるという点。日本は「タイアップ」という「悪慣習」があるため日本の作曲家はライセンシングの収入がほぼ絶たれているに等しい状況。しかしインストでもテレビや映画に使われれば金額がドーンとあがるので、こちらにエネルギーを注入すべき、という結論に達する

というわけで業界から総スカンくらうのを覚悟でいいますが、日本の業界はタイアップをいい加減やめましょう!

 

 

5月 19, 2023 音楽16-23 | | コメント (0)

2023年4月 3日 (月)

緊急投稿!坂本龍一氏逝去ー世界を念頭に置いた作曲家の訃報とその実績を少しでも継承することを誓う

今年に入ってから本当に訃報が多い。余りに多くてうんざりするが今日入ってきた訃報は極めつけだ。

いや、この訃報はそう遠くないうちに来るのはわかっていた。覚悟はしていたのだが、ついに来てしまったわけだ。

■坂本龍一さん死去 がん闘病 「ラストエンペラー」アカデミー作曲賞
https://digital.asahi.com/articles/ASR4276VGR42UCVL019.html

実は昨年の12月11日、既にステージ4の癌に侵されていた坂本龍一氏の配信ライブを見ていた。

 

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この時点で希望は捨ててなかったが、これが最後のライブになるかもしれない、と思った。そうはなってほしくはなかったが...

日本を代表する作曲家、坂本龍一氏の最後のライブの模様

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自分にとってこの方はある意味目標であり、追いかけよう、追いつこうと思い続けた方だった。結局一度もお会いすることなく追いつくこともできずに逝ってしまわれた。とても悲しくとても悔しい、そんな思いだ。

YMOもそうだが、坂本龍一氏が遺した数々の映画音楽の作品群も私にプロの作曲家の道を選ばせた大きなきっかけだった。坂本氏のように世界をまたにかけて仕事したい。アカデミー賞の作曲賞を取りたい。そんな思いをさせてくれた作曲家である。この人がいなかったら今の自分はなかったといっていい。

と同時に日本の音楽界にとって世界の映画界にとっていかに大きな損失になったか。言葉では言い表せない。日本の音楽シーンにぽっかり穴が空いてしまった、というのが実感。

坂本氏の訃報についてYMO第四のメンバーの松武秀樹先生は弔意を表すためSNSに以下の黒一色の写真を掲載した。私も同じ思いである。

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まずは教授安らかに、微力ながら坂本氏の事績を継承することに残りの音楽家人生、全力を挙げたいと思う次第

それにしても1月に高橋幸宏氏が亡くなってから三カ月もしないうちに、日本の音楽界の重鎮を2人も失うとは

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坂本龍一氏の遺族に哀悼の意を表すると同時に、故人の生前の事績に最大限の敬意を表し、心からご冥福をお祈り申し上げます

 

 

 

4月 3, 2023 音楽16-23 | | コメント (0)

2023年2月25日 (土)

MXテレビ「ペルーの旅」のケーナ奏者 福田さんの訃報ーまだ二か月経ってないのに今年は訃報が多すぎる

今年はまだ二か月経っていないのに本当に訃報が多い。

今年に入って有名ミュージシャンで、ジェフベック、高橋幸宏、デビッドクロスビー、そして今日はムーンライダースの岡田徹さんの訃報が流れた

■「ムーンライダーズ」岡田徹さん死去、73歳心不全 プリプリら作品プロデューサーとしても活躍
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202302220000931.html

ムーンライダースのサウンドを支えた方だった。また映画、アニメ、ゲーム音楽の作曲も手がけられ、私にとっても同業者としての先輩に当たる。

また個人的にも先日リリーズの真由美さんの訃報を聞き、気分的に落ち込んでいたが昨日また、私の音楽関係者の訃報が飛び込んできた。

今から10年近く前にMXテレビだったが南米ペルーへの旅行をテーマとした番組「Viva! Peru! 」のテーマ曲を手掛けた。その時にペルーの雰囲気を出すために民族楽器ケーナを使おうと思いケーナ奏者に演奏を依頼した。福田さんという方だけど今日、白血病でお亡くなりになったというお知らせを受けた。とても悲しい気持ちであり残念である。

福田さんは南米の民族楽器ケーナ(写真)の奏者で日本の尺八に似た楽器である。 

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ケーナは日本の尺八に近い楽器でまさにペルーの雰囲気を醸し出す音色の楽器である。今日は追悼の意味も含め番組「Viva! Peru! 南米の旅」のテーマ曲をここで披露させていただく

  • Viva! Peru! メインテーマ試聴
  • Viva! Peru! Fiestaテーマ試聴
  • Viva! Peru! しっとりテーマ試聴

福田さん。ありがとうございました。心からご冥福をお祈り申し上げます。R.I.P

それにしても今年は訃報が多い。有名人だけでなく私の関係者まで…
死神仕事し過ぎだぜ(ー ー;)

 

 

 

 

2月 25, 2023 日記22ー音楽16-23 | | コメント (0)

2023年2月 7日 (火)

Grammy2023 音楽を「文化」として尊重せずアーチストにトリビュートもリスペクトもしない日本 グローバルスタンダードも拒否する業界

本日恒例のグラミー賞の授賞式が行われたが、受賞者の情報はこちらを参照されたい

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グラミー受賞者

英語
https://www.grammy.com/news/2023-grammy-nominations-complete-winners-nominees-list

日本語はこちら
https://xn--qck0e3a7e272rw29a14yc.com/prediction/2023.php

日本と海外の音楽家のレベルの差云々は散々書いたので改めて書くつもりはない。グラミーはコロナパンデミックで厳しい時代を経たものの授賞式自体は権威があり、世界の音楽文化を引っ張る存在であり続けている。片や日本のレコード大賞などは常連だったスポンサーの多くが降板し、スポンサー枠自体が縮小され、もはや「懐メロ」メドレーを入れない限り視聴率がとれない。(それもそのはず、実質レコード業界忖度大賞と言っていい内容だからだ)

 日本が「ガラパゴスな体制」といったことは何度もこのブログでも書いているが、日本と海外のミュージシャンの質の違いレベルの違い云々は元より深刻な差になっている点が2点ある。そしてそれが今の日本という国の文化の本質的な問題となっている。

■グローバルスタンダードに全くなっていない。

これは映画や音楽に限った話ではない。日本の産業のあらゆる面でグローバルスタンダードが全くできていない。その中でいわゆる芸能界、音楽も映画もガラパゴスといわれるくらい諸外国とはかけ離れたシステムになっている。

しかしコンテンツはインターネットを通して世界中に拡散され、最近は制作もボーダーレスに進む。その中で日本のガラパゴスのシステムを押し通すと必ず酷い状況になる。

しかし最近知ったが映画や音楽の世界もグローバルスタンダードにしましょう、というと業界トップにケンカを売ることになるらしい。しかしそれをやらなければ日本の映画界も音楽界も滅びる。他のあらゆる業界が取り入れようとしているのに映画界も音楽界もなぜ頑なに拒否するのか、理解に苦しむ。

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しかし日本と諸外国との文化の扱い方の違いで、特に顕著な点がある

■音楽を文化として尊重していない日本。音楽家、アーチストをリスペクトしない日本

それは何よりも音楽でも映画でも文化として尊重する姿勢で、実績あるアーチスト、役者、クルー等の関係者に対しトリビュートとリスペクトを授賞式で表明する点だ。グラミーでもそうだしオスカーでも同じコーナーがある。

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画像はモータウンレコードの社長も務めたスモーキーロビンソン氏の音楽活動50周年記念のライブ

こうした姿勢は日本と海外では顕著な違いがある。文化を尊重するアメリカを始め海外と文化をただの消費財としか見ない姿勢。その姿勢には歴然たる違いがある。実際問題として私があるレコード会社へのプレゼンで音楽を文化として尊重すると言ったら嘲笑と非難の嵐が返ってきたことを思い出す。

日本の音楽界に絶望した瞬間である。

グラミーでもオスカーでも毎年必ず行われるのはここ1年で没した業界への貢献者に対するトリビュートとリスペクトである。

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 音楽でも映画でも日本の業界関係者がここ一年の間になくなった文化人、アーチスト、プロデューサー、クルーに対するトリビュートとリスペクトを行っていたのを私はみたことがない。

グラミーは先日亡くなった高橋幸宏さんにもトリビュートしてくれた。たとえ日本人でも音楽文化に貢献した人をたたえるのをグラミーは忘れない。

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文化を尊重し、文化に関わる人間を尊重するどころか軽蔑や差別すらする国は三流国家であることの証明といっていい

いい加減日本の文化の状況の情けない部分を書くのをやめたいのだが、毎年このシーズンが来てしまうとどうしてもそうなってしまう。ある意味私にとって憂鬱な時期でもある。

 

 

2月 7, 2023 音楽16-23 | | コメント (0)

2023年2月 1日 (水)

コンテンツ文化のストリーミングの過度な依存に警鐘ーアーチストの収入にも影響

CDやDVDの時代は終わった。

この事実を認めようとしない業界関係者がいまだに少なくないが、残念ながらこれは事実である。そしてCDもDVDの時代は二度と戻ってこないのだ。

ブルーレイですら生産中止となる

■録画用ブルーレイディスク 生産完了のご案内
https://panasonic.jp/media/products/info_230123.html?

しかし一方では映画やドラマ、音楽をこれからストリーミングのプラットホームに全てをゆだねていいのか、というと私も正直その考えに心の底からイエスとはいえない。

ストリーミングは確かに便利である。月額低額を払えば家で、パソコンでスマホでどこでも映画も音楽も楽しめることができる。こういう楽しみ方がいまや世界の大多数の人たちの楽しみ方になってしまった。

私自身も音楽のサブスクのプロモーション等に毎日明け暮れているのだが、だがそれでも一つの思いが払拭できない。

つまり 本当にこれでいいのか? という思いである。

例えば私は音楽家ながら映画の世界に深く入り込んでいるがやはり映画はストリーミングプラットホームがどれだけ発達しようが、やはり映画は劇場で見た方がいい、という風に思う。

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321512525_5518228358300202_6886825337665これは先日最近終わったばかりの音楽ドキュメンタリー映画(というより音楽映画といった方がいいかもしれない。詳細は情報解禁後に)の試写会が行われた時に実感したことである。関係者とも話した。「やはり映画は劇場で見た方がいいね」という話になった。その時に改めて思ったことである。

音楽がコンサートホール等での演奏を聴いた方がいいのに対し、映画はやはり基本的には劇場でみるべきである。やはり「生の体験」というのはインターネット環境やバーチャル環境がどんなに発展しようが、実際に「生」を体験するとしないでは天と地くらいの差がある。

映画関係者でもコロナの長い間のパンデミックで動員数に影響を受けたとはいえ、劇場に行くことを提唱している。「アバター」は日本での興行成績は今一つだが、数々のヒット作を生んだジェームスキャメロンも危機感を抱いている。

■「SF映画の使命は未来を守ること」ジェームズ・キャメロンが抱く危機感 「アバター」13年ぶり続編で伝えるメッセージ
劇場文化も「このままでは滅ぶ」と警告しています。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2212/16/news143.html

パンデミックで大きな打撃をこうむったものの映画館もコンサートホール、ライブハウスも決してなくならない。なくしてはならない

■マーベル社長の語る「映画館がなくならない理由」 ─ 「アメフトもテレビ観戦できるのに、雨が降ってもみんなスタジアムに行くだろう」
https://theriver.jp/feige-movie-theaters/

この問題は映画も音楽もお互いの立ち位置に関係なく、全員の問題として観客を戻ってくるようにすべきである。

ストリーミング中心はアーチストの収入の額にも大きく影響する。とりわけ音楽家は厳しい影響がある。

ストリーミングによるデータはSpotifyやAppleMusic 等のストリーミングプラットホームによって管理される。アーチスト側は各プラットホームの開示されたデータによって収入が予測できるのだが、最近必ずしもそうではないケースもある。

実はSpotifyである時期急激に再生回数が伸びた時期があった、

Spotify_jun2022_20230201171301

だがこの急上昇が分配データに反映されなかったのである。デイストリビューターに問い合わせても、「本当のデータはSpotify」が管理するのでわからない、というデータが帰ってきてまさに埒があかない状態だった。正直Spotifyに対する不信感が沸いた一瞬だった。

となるとストリーミングだけの収入、ではなくやはり他のものを探さないといけない、ということで今こんなこともやっている

早朝のインターナショナルなミーテイングで海外の作曲家の動向を見て確信ータイアップはストリーミング時代では作曲家を殺すー日本はタイアップを廃止すべき
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2022/10/post-404f60.html

日本ではほぼ不可能だが海外とのライセンシングである。

あとパッケージといえばアナログレコードはまだ生きている、本当に「いい音で」聴きたい人へのおすすめのメデイアである。

ということで過剰にストリーミングに固執するのは逆に危険でもある

2月 1, 2023 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2023年1月15日 (日)

ジェフベック そして高橋幸宏の相次ぐ訃報ーTerrible week for music で落ち込む日々

先週は音楽を愛好する人たちにとって悪夢の週だった。まず現代最高のギタリストであるジェフベックの訃報

■ジェフ・ベックさん死去 世界的ギタリスト、78歳
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023011200323&g=int

ギターをやる全ての人のヒーロー的存在。またレジェンドの訃報。嘘であってほしかった。細菌性髄膜炎という感染症がどういうものかわからないが、非常に残念である。

SNSでもこの話題や追悼で持ち切りだった。ジェフベックは何を弾いてもレジェンドクラスの演奏をするのでどれにすればいいか迷ったが、私はこれにした。
プッチーニの「誰も寝てはならぬ」をギターで。こんなに壮大な曲に。プッチーニの曲ももともとポップな感じがあるので見事にフィットした名演奏

音楽文化にこの上ない損失であることは言うまでもない。R.I.P.

Queenのフレデイマーキュリーの代わりは誰にも務まらないのと同じようにジェフベックの代わりはだれにも務まらない。

そして今朝またできれば嘘であってほしい情報が飛び込んできた。

■高橋幸宏さん死去 YMO「ライディーン」作曲、70歳
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023011500196&g=soc

ジェフベックに続き高橋幸宏さん。私はYMO世代に入るのでこの訃報はまさにトドメといっていいくらいにショックだった。

2020年に脳腫瘍の手術を受けていたのは知っていて「手術は成功」という風に聞いていたが、その後の経過の発表はなく心配していた。
回復を祈っていたのに…
70歳、早すぎる。とんでもない昔とあるパーティーでお会いしたことがある。気さくに応対して下さったのがありがたかった。

現在ステージ4でがん闘病中のYMOのメンバーの坂本龍一氏は追悼の意味を込めてグレー一色のツイートを出した。

 Ryuichikyoju

追悼のための曲、これも迷うほどたくさんあったがこの曲にした。

幸宏さんの曲作りの特徴を前面に出した個人的にお気に入りの曲。40年前にレコ―デイングされたのに古さが感じられない。感心するのは英語の発音も結構よくきちんと英語で歌えていること。YMO時代に海外で鍛えられたからね
R.I.P.

ジェフベック そして高橋幸宏の相次ぐ訃報ーTerrible week for musicである。

いうまでもなく落ち込む

 

 

1月 15, 2023 音楽16-23 | | コメント (0)

2022年12月28日 (水)

年の瀬に何者かが弊社に成りすましスタジオ代の請求を発行させたというハプニング

いやー年の瀬の今の時期にこんな目に逢うとは思わなかった。

本日私が経営する「ハイブリッドミュージック」に業界では有名な撮影スタジオのKスタジオのブッキング担当から電話があり、いきなり「請求書」などという話が出て耳を疑った。

話によると先週の22日の木曜日にブッキングして直前にキャンセルしたためにキャンセル料が発生したというが

「全く身に覚えがない。そんな制作案件などない」

しかも担当者名がうちの会社にはいない名前、存在しない社員になりすまして何者かがスタジオブッキングを行ったということらしい

何、これ?嫌がらせ? 

全く根耳に水、何者かがうちの会社の人間に成りすまして撮影スタジオをブッキングしたようで、うちの会社の名を語って迷惑行為が行われましたのでこれから調査をしなければならない。

弊社としましてはそのような行為を業務妨害と認定し犯人を特定した場合は法的措置を検討せざるを得ない状況です。

ついでに携帯で予約してきたらしく、うちからその携帯の番号を聞いたものの、スタジオの担当者が「個人情報」という名目で教えてくれなかった。しかし向こうはこちらの連絡先や会社名をしっているわけなので、うちとしてはブッキングした人間を問い質す必要がある、と強く主張。結局「調査して連絡する」で終わってしまったが、電話番号がわかればある程度トレースはできるはずなので、犯人特定のための作業を行おうと思う。

結局うちとしては請求は来ていないが、犯人がまた再度同じ行動を起こす可能性があるので、一応警察に被害届けを出そうかと検討中

まさか年末のいまの時期にこんなことが起き、こんなことに巻き込まれるとは思わなかった。今日は本当に驚いた。

とりあえず関係各所に連絡し、どのような対応をすればいいか、今回の件についての調査についても検討しようと思う。明らかな犯罪行為である。

続報を待ってほしい

 

 

12月 28, 2022 日記22ー音楽16-23 | | コメント (0)

2022年12月18日 (日)

音楽業界総スカン覚悟でいうがサブスク時代に入りメデイアとの「タイアップ」はやめるべきだ。このシステムでのタイアップは作曲家を殺す

先日こういう記事を当ブログに書いた。

■サブスクプロモ活動の果てーやはりサブスクの今のシステムに改善すべき点が多数あるといわざるを得ない
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2022/11/post-a6d36e.html

サブスクのプロモーションを含む全般の記事だったので今一つ私の意図が伝わっていなかったようなので、改めてこちらでも書かせていただく

最近私、もしくは私の会社が映画音楽だけでなくCM音楽の制作も行っていることから音楽関係の事務所から「タイアップお願いできませんか?」という問い合わせが来る。それも結構大手だったりしているので驚いている。                                

Tieup1Tieup2また最近SNSでは映画や映像関係のコミュニテイで「タイアップ募集」の投稿が多い。まあ以前なら音楽関係者が映像関係のコミュニテイに参加すること自体が珍しかったが、最近はバンドやユニットだけでなく作曲家、クリエイターも積極的に参加するようになったようだ。

事実「映画人交流会」でも以前では考えられなかった音楽家関係の参加がものすごく多くなった。またコロナで最近開催されていないが「ゲームアニメ交流会」では大勢のミュージシャンが参加していた。

タイアップを取るのは大変、というのは私もやっていたのでわかるが、しかし希望に水を差すつもりはないが映画やドラマ,CMのタイアップで「売れるようになる」時代などとっくに終わっている。

そして何よりも"CDの時代"ではないのだ。つまり構造的にタイアップを取る=ミリオンセラーになる、なんていう時代はもう終わっているのだ。

そしてサブスクの時代にミリオンセラーは可能か? いやビックアーチストならミリオンセラー=100万回再生は可能だろう。だが100万回再生したところでサブスク時代ではいくらの収入になるのか? ちょっと考えればわかることだ。

Spotifyで一回再生したところで0.3円である。100万回再生したところでせいぜい30万(!!) これじゃ事務所代も出ないだろう。
以前も書いたが各プラットホームの一回の再生の分配額は以下の通り

 各ストリーミングサービスの1再生あたりの収益2021年10月(単位:円)

Amazon Music Free 0.14
Amazon Music Unlimited 0.87
Amazon Prime Music 0.38
Apple Music 0.81
AWA 0.82
Deezer 0.40
dヒッツ powered by レコチョク 1.24
iTunes Store 0.10
LINE MUSIC 0.67
Rakuten Music 1.87
Spotify 0.27

この傾向は勿論日本だけではない。全世界共通である

私は上記の記事で私はせめて分配額が現状の10倍の分配額があればまだ何とかなるかもしれないが、このレベルでは厳しい、と書いた。前にも書いたがエドシーランとかレデイーガガとかなら放っておいても何億回再生てできるけど、そうでない人はやはりせいぜい頑張って10万―100万再生がせいぜいだ。これではアーチストや作曲家に対して十分な報酬を渡せるレベルではない。昔のCD時代ならCDのセールスによるロイヤルテイや著作権印税でそれらを補うことができたけどストリーミングが主体だと少額過ぎてそれもできない。そのため従来の発想のプロモーションではもはや対応はできないのである。

そこで先日も書いたが、海外では作曲家の収入においてストリーミングではなく別のチャンネルからの収入に主眼を置き始めている。

それがライセンシングである。

ライセンシングとは(使用許可を与える)ことで映画やテレビ、CM等での音源使用料をロイヤルテイとして徴収するしくみで、特にハリウッドの映画やテレビだと下手すりゃ億単位の金になる。私は映画音楽制作の面で海外の映画音楽事務所とつきあいがあるが、もう海外の作曲家もアーチストもサブスク関係の分配額があがらない限り、そのチャンネルの収入よりはライセンシングに主眼を置いた戦略に切り替えている。

日本人、特に日本の音楽業界は顕著だが、「従来からのカタチ」に固執する傾向が強い。

「以前からこういうやり方でやってきたから引き続きこのやりかたでやる」

「以前このやりかたでミリオンセラーで成功したんだ。これからもこのやり方で成功するはずだ」

......     申し訳ないがあまりにも思考停止の度がすぎる。

欧米はこのライセンシングのやり方で業績も回復しているし、作曲家の生活も改善している。だが日本は残念ながらそれができない。

理由はおわかりだろう。

なぜならタイアップがあるからである。

日本のタイアップは作曲家が日本国内でライセンシング収入を得ることをほぼ不可能にする。JASRACは建前上一つの曲にタイアップを一回のみに限定、としているがタイアップ契約を作るときに権利ががんじがらめになり(それも訳の分からない「代理店」以外の会社があたかもタカリのように集まってくる)そして事実上他のところでライセンシングを行うことを不可能にしてしまう。

特に東京オリンピックで元電通プロデューサーが逮捕されているがこれもオリンピックよろしく自分では何もしないくせにマージンだけわんさか持っていく利権構造がある。はっきりいうが、これはいかにも「昭和」の発想でありストリーミング時代になればこれは作曲家を事実上殺すシステムとなる。

作曲家を殺すだと? 当然だ。ライセンシング収入の道をたたれサブスクによる「雀の涙」の収入しか入らない。これではとてもやっていけない。

ということで以前も書いたが改めて書く業界から非難轟轟、総スカン食らうことを覚悟の上でいわせてもらう。

日本のタイアップを廃止せよ!!! 

これだけ以前のビジネスモデルにこだわるのは日本の音楽業界がいまだCDからストリーミングへのパラダイムシフトを公式に受け入れていないからだと思われる。事実誰とは言わないが日本の有名アーチストでいまだサブスクリリースしていないのが少なくない。従来のやりかたに固執し、時間がたてばまた元の「音楽バブル」のような時代が戻ってくる、などという愚かなことを期待しているのではあるまいか?

あえていうが、マシンガンの時代に火縄銃で戦おうとするようなものだ。

認めたくないかもしれないが時代は変わったのだ。カビが生えた昭和の利権構造など捨てて、新たな時代に合ったビジネスモデルの構築を考えようではないか。お隣の韓国はすでにそういう道を歩み始めている。

いい加減日本がコンテンツ製作の面で世界で最も遅れた国であることを認めるべきである。

 

 

12月 18, 2022 音楽16-23 | | コメント (0)

2022年12月 7日 (水)

名刺を改造ーもはや作曲家のデモにCDは完全に不要な時代に

以前の記事の続報になります。

年末に入り忘年会の季節にもなりました。我々フリーランスにとって忘年会や交流会というのは飲み会ではなく「営業のチャンス」であると以前からこのブログで書いていると思います。結構その意味ではこの時期というのは重要なのです。コロナの影響でここ数年殆ど忘年会というものがありませんでしたが、今年は少ないですがぼちぼちあります。

その時我々作曲家の「営業活動」に以前ならプロフィールとサンプル音源のCDをプロデューサーやデイレクタ―に渡すというのが普通でしたが、もはやCDの時代は確実に日本でも終焉しており、やはりサンプルを渡す新しい形を考えなくてはなりません。そのため私はコロナ以前からある試みをしてきました。このブログでご紹介しておりますが

■CDがなくなることで変わって行く作曲家の宣材の形ーあくまで1つの案です。
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/09/cd-565c.html

「ポストCD時代」での作曲家の宣材の形ー改良版
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/12/post-784a78.html

■海外に音楽サンプルリンクを送信する日々
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2022/04/post-e23bf7.html

プロフィールに自分のサンプルや動画のウエブページのQRコードを貼る、ということを始めました。当時はめずらしがられましたが...

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先日今年最初の忘年会で自分のサンプルを今までのようにQRコードでまとめていたミュージシャンがいました。

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なるほど。考えることは同じだな。と同時に自分のやりかたは基本間違っていないことを確信しました。

QRコードが日本で生まれた数少ないITツールであり、スマホの普及により全世界に普及しました。やはりこれを利用しないてはありません。ということで私自身の名刺を日本語と英語用に次のように作り変えました。

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プロフィール(左) とサンプルミュージックサイト(右)をQRコードです。スマホ翳すとサイトが出てきます(実験済)

音源サンプルをCD-Rで渡す時代は終わりました

同じく英語の名刺。最近外国人の業界関係者は名刺を持っていないケースが多いんですが、一応必要な時もあったりしているので..

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とりあえず名刺を渡しただけでプロフィールや自己のサンプル音源を聴かすこともできます。重い荷物をわざわざ渡す必要もありません。

しばらくはこれでやっていこうと思います。たぶん、このやり方でうまくいくのではないかと考えます

 

 

 

12月 7, 2022 日記22ー音楽16-23 | | コメント (0)

2022年11月26日 (土)

サブスクプロモ活動の果てーやはりサブスクの今のシステムに改善すべき点が多数あるといわざるを得ない

さてと私も多くの音源をサブスクの各プラットホームでリリースしているのはこのブログをよく読んでくださる方なら周知のことだと思いますが,,(お知らせページに拙作のSpotify とApple Musicのリリース作品のプレイリストのウイジェットが提示されています)そしてそのプロモーションに悪戦苦闘している模様も何回もレポートしました。

■サブスク再生回数強化作戦 実行

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/03/post-f0ef1e.html

■サブスク再生回数強化作戦 奮戦日記その2

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/05/post-8d648d.html

■サブスクプロモーション強化ーその後最近わかったこと

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/11/post-eb3e1d.html

正直、今でも苦戦しております。それは勿論今サブスクで再生回数を稼ぐ条件が私の曲に揃っていない、という点もあるようだと最近わかってはきています。つまり

(1) 曲は短いこと(長くて3分)

(2) イントロは可能な限り短く最小限に(つまらないとすぐ別の曲にされてしまう)

(3) サビは後ではなくイントロの後に聴かせた方がいいこと

私の曲は長い曲が多くクラブ系の音楽でも平均5-6分、ヒーリング、アンビエントの曲だと10分、スリーピングミュージックに至っては20分を超える...  だめだこりゃ (^^:::)

だがそういう条件をふまえても、サブスクの現状に苦労しているのは私だけではなく、先日シンガー・ソングライターの川本真琴さんがTwitterでサブスクの酷い現状を訴えた発言が論議を呼びました。

■川本真琴、楽曲のサブスク巡る不平等ぶりに我慢の限界 「地獄に堕ちてほしい」「利益がどれだけ少ないか」
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2209/20/news197.html

まあ「地獄に落ちてほしい」云々はともかく気持ちはすごくよくわかります。川本さんは後ほど発言を撤回し謝罪されたようですが、

■川本真琴、サブスク巡る「地獄に堕ちて」発言を謝罪 「つい口調が荒くなってしまいました」と反省つづる
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2210/21/news130.html

この発言の主旨は一部のネットユーザーはともかく、音楽ファン層には伝わったと思います

といっても一部の業界関係者はいまだCDにこだわっていますが、もう音楽ユーザーでもCDプレーヤーを持っていない人が多く、もう時代遅れのメデイアとなったCDの時代が戻ってくることはもはやないでしょう。

となると今のサブスクの現状に関してやはり何らかの改革を訴えるしかないと思います。サブスクの今の現状をいいと思っている人は少なくともアーチストサイドには殆どいないと思います。

今サブスクをレコード会社経由でサブスク関係の著作権計算書が来ても悲しいほど金額が少ないのは事実です。

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しかしインデペンデントで直接レコード会社経由でなくサブスクのdistributer (CD Baby, Orchard 等)でも現状はそんなに変わりません。

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基本的な問題としてサブスクの一回あたりの再生のアーチストへの金額が致命的に少ない点が揚げられる。 昨年の2021年のデータだが各音楽ストリーミングサービス1再生あたりの収益比較をいかに示します。

引用元 musmus
■各音楽ストリーミングサービス1再生あたりの収益比較2021年10月
https://musmus.main.jp/blog/revenu-music-streaming-2021-10/

サービス 1再生あたり収益(円)
Amazon Music Free 0.14
Amazon Music Unlimited 0.87
Amazon Prime Music 0.38
Apple Music 0.81
AWA 0.82
Deezer 0.40
dヒッツ powered by レコチョク 1.24
iTunes Store 0.10
LINE MUSIC 0.67
Rakuten Music 1.87
Spotify 0.27
TOWER RECORDS MUSIC powered by レコチョク 3.92
うたパス 1.59

レコチョクとうたバスを除いては全て一回再生数一円未満。ここが基本的な問題ですね。
まあエドシーランとかレデイーガガとかなら放っておいても何億回再生てできるけど、そうでない人はやはりせいぜい頑張って10万―100万再生。1回再生0.3円のSpotifyじゃ限界があります。
その点から考えてもサブスクの現状を少し考えてほしいものです。

希望としては

(1) 一回の再生回数の分配金額を少なくとももう一桁あげてほしい。(本当は二けたww、といいたいところですが...)

(2) プロモーションしやすくなるアルゴリズムを改善してほしい。現状では「有名」かそうでないかの格差が生じてしまい新人にはどうしても不利になる。

(3) Editorialのプレイリストのハードルを下げてもう少し入りやすいようにしてほしい

まずはこの三点ですかね。この3点が改善されただけでもかなり楽にはなります。ただ勿論これらを実現するにはプレミア会員(有料会員)が増えないといけません。現状ではまだ難しいかもしれません。

ちなみに海外の作曲家の間では「サブスク離れ」が始まっています。理由は勿論サブスクは「金にならない」からです。

そこで今海外の作曲家が今主眼においているのが「ライセンシング」です。ハリウッド映画やテレビ、CM等のライセンシングだと下手すりゃ億単位の金になります。1回再生0.3円のSpotify0.8円のApple Music じゃ余程の有名人でない限り再生回数を億単位にもっていくことは不可能です。ということで今朝のハリウッド映画音楽事務所でも「ライセンシング」にも主眼を置くようになっています。

 だが問題では日本国内ではその対策ができません... できても大したものにはなりません。

なぜならタイアップがあるからです。

日本のタイアップは作曲家が日本国内でライセンシング収入を得ることをほぼ不可能にします。JASRACは建前上一つの曲にタイアップを一回のみに限定、としていますがタイアップ契約を作るときに関係者の利権でがんじがらめになり、事実上他のところでライセンシングを行うことを不可能にしてしまうが現状です。

特に東京オリンピックで元電通プロデューサーが逮捕されていて、昨日も電通が強制捜査されましたが、このタイアップ案件もオリンピックよろしく自分では何もしないくせにマージンだけわんさか持っていく利権構造があります。はっきりいわせてもらえば、これはいかにも「昭和」の発想でありストリーミング時代になればこれは作曲家を事実上殺すシステムとなるといわざるを得ません。

よってタイアップは廃止すべきです。

とサブスクとは違う方向に話はいってしまいましたが、いずれにせよサブスクの現状のシステムだけに頼るのは危険かな、とも思い始めています。

 

 

11月 26, 2022 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2022年11月14日 (月)

久々にオーケストラ録音を行いました。

ブログ閉鎖中でしたが、本当に久しぶりに生のオーケストラのレコ―デイングを行いました。

先日オープンしたマイクロネットホールのオープニングイベントとして行われました。

マイクロネットホール

https://www.microscope-net.com/news/micronet-hall/

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 会場には音響設備が全くないので、録音機材は全て持ち込みです。Pro toolsの機材を持ち込み96KHZで32bitで録りました。

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マイクの機材です。

わかる人にしかわかりませんが、大雑把ですが弦楽器はSCHOEPS(ショップス)管楽器はAKGで録音します。

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オーケストラのリハ まもなく開始。ここだけの話、オーケストラのメンバーは名前は明かせませんが、クラシックを多少知っている方ならだれでも知っているオーケストラのメンバーです。ここでオリジナル曲のレコーディングを行います。(私の曲ではありません。念のため)

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無事終了。なんと予定より2時間早く終わりました。

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クラシックの録音の仕事はこれで終わりではありません。帰って編集です。

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久々のオーケストラの仕事でしたが、楽しかったです。いいオーケストラだといい音で録れますね。今度は自作をこのくらいのオーケストラで演奏してもらう機会を作りたいです。

 

11月 14, 2022 音楽16-23 | | コメント (0)

2022年10月25日 (火)

音楽教室とJASRACとの著作権裁判の件、最高裁で決着した件について

このJASRACが音楽教室から教材とは別の部分で著作権料を徴収する件の問題が5年前に発生し、この件では私も署名運動を展開しJASRACのこの行為に対して抗議の意思を示す意味で作曲家としてのJASRACの個人会員を返上する等、この件に関しては異議を唱えてきた。

■音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-99bc.html

JASRAC音楽教室から「著作権演奏権徴収」ーなぜ私は反対するのか?どこに問題があるのか(長文注意!!)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-03a3.html

■JASRAC音楽教室への「演奏権」摘要問題-YAMAHAを始めとする「音楽教育を守る会」が提訴ーJASRAC大橋常務理事の主張の問題点
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/05/jasrac-yamahaja.html

■ふざけるな! 音楽著作権演奏権の摘要に関して政府が「答弁書」を「閣議決定」-著作権訴訟に政府が加入する暴挙
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/05/post-7838.html

■「音楽教育を守る会 」が私大野が展開する署名活動も含め文化庁長官に「反対署名」と「要望及び質問書」を提出
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/07/post-30a1.html

■音楽教室から著作権料を取らないで!! 署名活動正式に終了 皆様ご協力ありがとうございました。
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/02/post-cfc9.html

■ふざけるな文化庁!! JASRACの音楽教室からの徴収前倒しで容認との情報 事実であれば重大な背信行為 
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/03/jasrac-bf1a.html

■音楽教室vs JASRAC ー音楽教室での演奏にも「著作権料の徴収権」認める 不当判決
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/02/post-baf597.html

■久々音楽教室著作権問題の現状とこの問題に関する見解
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/09/post-fc7809.html

我ながらよくこれだけの記事を書いたと思うが、これを見て音楽教室とJASRACのこの件についての動きがおわかりいただけるのではないかと思う。

最近の日本人はエスタブリッシュメントに対して異議を唱える、あるいは署名活動を行うということに対してネガテイブな反応する向きが少なくない。政府が勝手に強引に決めてしまったことを「しょうがない」の一言で片づけてしまうクセがついてしまっている。だがこれは非常に危険なことであることはいうまでもない。

また自民党政権が長く続いてしまったことで日本は「弱者に配慮する」ということをやらなくなった。今回の音楽教室の著作権問題もその流れの中から出ているような気がしてならないのだ。だからこの動きに私も精力的に異議を唱えたのだ。

 そしてJASRAC音楽教室からの著作権料の裁判の件は本日最高裁で決着。署名運動に関わった手前この件に関しては声明を出さないわけにはいかない。なぜなら最高裁での判決が最終決定になってしまうからである。

■音楽教室の著作権料訴訟 「生徒の演奏は徴収できず」最高裁が初判断
https://mainichi.jp/articles/20221024/k00/00m/040/041000c

結論からいうとベストの判決ではないが、最悪の判決は辛うじて免れたという点であろう。教師が生徒に示す「お手本」は著作権対象となるが生徒の演奏はあくまで「練習」であり著作権の対象にはならない、というものである。

生徒の演奏はあくまで「練習」であり人に聴かせるためのものではないから、著作権の対象にはならないという極めて当たり前のことが最高裁で決定したのは評価する。だが教師の「お手本」は著作権対象も決定したので結局支払いは発生する。後は交渉だが街の音楽教室で楽な経営をしているところはほぼ皆無といっていい。その零細な音楽教室を潰すような要求はJASRAC は控えるべきである。音楽文化を守るのではなく音楽文化の苗床を潰すようなことは本末転倒な行為である。

あと著作権の「演奏権」が日本では実質的にJASRACの独占状態になっている点も問題である。もう1つの著作権団体のNext-toneは著作権管理の委託団体であり信託団体ではない。その点アメリカのASCAPやBMIのように2つの団体が競争して管理作品を増やしていくという状況とは違う。仮にNext-toneに作品を委託管理しても「演奏権」の部分はJASRACに信託せざるを得ないという本末転倒の状態がある。これは日本の音楽作品の著作権管理に対して健全な状態とはとてもいえない。この問題を解決するにはJASRACに相当する著作権信託組織をもう1つ作るか、あるいはNext-toneに頑張ってもらって「演奏権」に関する独占状態を解消しないと健全な音楽ビジネスにはならない。

「演奏権」のJASRAC独占状態が解消されないと今回のような横暴とも受け取れる行動は続くであろう。著作権はこれからビジネスがグローバル化していく際に重要な知財と1つだからこそ、ビジネスは独占状態でない健全な状態に一刻も早くしなければならない。

 

10月 25, 2022 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2022年10月15日 (土)

早朝のインターナショナルなミーテイングで海外の作曲家の動向を見て確信ータイアップはストリーミング時代では作曲家を殺すー日本はタイアップを廃止すべき

実は今月からアメリカの映画音楽関係の作曲家エージェント事務所"Film music Productions International" でお世話になることになった。

https://filmmusicproductions.com/

その事務所はノンエクスクルーシブな作曲家のエージェント事務所で世界中の作曲家と「登録契約」をして私もその中の一人となった。

今朝今後の体制つくりについてアメリカ東部時間の午後4時ー日本時間午前5時にミーテイングがあった、

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ミーテイングはアメリカ、南米、ヨーロッパ、アフリカ、そして私は東京から参加した。全世界から同時に参加したオンラインミーテイングに参加する、映画や音楽が国境がない、グローバルになっていることを実感した一瞬でもあった。かねがね私は映画や音楽がグローバルで国境がなくなっている、なんてことをいってきたが、こういう実例を見てそれが嘘でないことを実感していただけるだろうか?(私は画面右下)

この会社は作曲家の作品をデモにしてハリウッドのプロデューサーや有名監督にプレゼンをしてくれる。ハリウッド映画はアメリカ人や一部のヨーロッパ系(主にイギリス系)だけで作られていると考える人が未だに多いが、実態は全く違う。一本の映画を作るのに本当に世界中からスタッフ、クルーが仕事に参加して出来上がったものが世界中に配給される、もはやこういう形が世界標準になっていることをまだ日本人の大多数は知らない。

年内のクリスマスまでに何らかのハリウッドプロジェクトに事務所で登録している作曲家の可能な限り多くが仕事として携わる方向で今動いているが、同時にテーマソング、主題歌等もグループメンバーからライセンシングできるように曲を用意しておくようにという話にもなった。

さてと、この話の中で海外の作曲家の動向を見てわかったことがある。

それはハリウッドやテレビ等に自分の楽曲をライセンシング(使用許可を与える)という活動で、いまや海外の作曲家の主な活動になりつつあるのだ。

これは勿論もはや、CDがなくなりサブスクになったはいいが、実はサブスクはあまりに見返りが少ないため、はっきりいえば「金にならない」のである。

私もこのブログに書いているが、ストリーミングの再生回数を上げるために日々悪戦苦闘をしていることは周知のことと思う

まあエドシーランとかレデイーガガとかなら放っておいても何億回再生てできるけど、そうでない人はやはりせいぜい頑張って10万―100万再生。1回再生0.3円のSpotifyじゃ限界がある。とにかくサブスクの一回の再生回数がどの程度のものか、いかにご覧ありたい

 各ストリーミングサービスの1再生あたりの収益2021年10月(単位:円)

Amazon Music Free 0.14
Amazon Music Unlimited 0.87
Amazon Prime Music 0.38
Apple Music 0.81
AWA 0.82
Deezer 0.40
dヒッツ powered by レコチョク 1.24
iTunes Store 0.10
LINE MUSIC 0.67
Rakuten Music 1.87
Spotify 0.27

レコチョクのdヒッツ以外は全て1円を切っている。そう。そんなものなのだ。

一応私も引き続き頑張ってはいるが、やはり有名人とか強大なインフルエンサーでもない限り再生回数が億単位、十億単位に行くのは正直難しい

 そこで今海外の作曲家が今主眼においているのが「ライセンシング」である。ハリウッド映画やテレビ、CM等のライセンシングだと下手すりゃ億単位の金になる。1回再生0.3円のSpotify0.8円のApple Music じゃ余程の有名人でない限り再生回数を億単位にもっていくことは不可能だ。ということで今朝のハリウッド映画音楽事務所関係の早朝ズーム会議ではそれにも主眼を置くという話になった。

 だが日本国内ではそれができない... できても大したものにはならない。

なぜならタイアップがあるからである。

日本のタイアップは作曲家が日本国内でライセンシング収入を得ることをほぼ不可能にする。JASRACは建前上一つの曲にタイアップを一回のみに限定、としているがタイアップ契約を作るときに権利ががんじがらめになり、事実上他のところでライセンシングを行うことを不可能にしてしまう。

特に東京オリンピックで元電通プロデューサーが逮捕されているがこれもオリンピックよろしく自分では何もしないくせにマージンだけわんさか持っていく利権構造がある。はっきりいうが、これはいかにも「昭和」の発想でありストリーミング時代になればこれは作曲家を事実上殺すシステムとなる。

なぜならサブスクの作曲家のロイヤルテイ―は先ほどの表をご覧になればいいようにきわめて少額。昔のCD時代ならCDのセールスでそれらを補うことができたけどストリーミングが主体だと少額過ぎてそれもできない。ライセンシングもできない、サブスクの金額が低い、ということでこれでは作曲家が日干しになってしまう。

それを考えると私は業界から総スカン食らうことを覚悟の上でいわざるを得ない。

日本のタイアップを廃止せよ!!! 

日本の既得権益を守る体制は強い。東京オリンピックもかなり強い既得権益、利権構造が存在したが、日本のタイアップも同じである。そう簡単に崩せないだろう。何よりも「タイアップ廃止」を訴えただけで業界のあちこちから非難轟轟になるのは目に見えている。

そのためますます私は日本国内の市場から離れようと考えるようになった。語学力もあるので海外で完全に勝負しようと思うようになった

ちなみに私が現在登録契約しているFilm Music Productions Internationalの代表に海外から「タイアップ」のシステムについて質問が来たので説明すると「酷いシステムだ」という言葉が真っ先に帰ってきた。昔のCD時代ならCDのセールスでそれらを補うことができたけどストリーミングが主体だとそれもできない。それでもこのシステムをやめようとしないのは、例の東京オリンピックと同じ利権構造になっているからである。それを瓦解させるのは至難の業なので当グループからこれから海外やハリウッド等のライセンシングを推奨することにする。どれか決まると日本の邦楽の分野で仕事するのがアホらしくなるだろう。

もう一度いう

日本のタイアップシステムを廃止せよ!!!

 

 

10月 15, 2022 音楽16-23 | | コメント (0)

2022年9月21日 (水)

音楽担当した卓球のバタフライ社のCMが本日情報解禁ーテレビCMとしてもオンエアへ

もう3か月近く前になりますが当ブログでも書きましたレコ―デイングの案件

CM音楽レコ―デイングーコロナのトンネル抜けて事業正常化を軌道に https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2022/06/post-8087a7.html

この案件でCMの音楽のレコ―デイングを行ったんですが、本日ようやく情報解禁になりましたのでお知らせいたします。

卓球のButterfly 社CM

作曲:大野恭史
テナーサックス:中村有里
                      Brian Yasuhiro Seymour

CMデイレクター Andrew Goldie

15秒のテレビCMバージョン

個人的には音楽の面でちょっと変な編集にも思えますが、元々WEB CMとして作っていたので仕方ないかもしれません

 

最近の日本企業は何事を決定するにも時間がかかる傾向が強いですが、今回もレコ―デイングしてから情報解禁まで3カ月近い時間を要しました。

しかしグッドニュースもあり、上記の映像を編集してテレビCMにもなります。
10月からテレビ東京の深夜ですが、「世界卓球2022」(深夜1時36分)でそのCMが半年間、(計26回のみですが)上映されることも決定いたしました。

https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/

CMの放映回数としては多くはありませんが、1つの実績にはなりました。

いい形で仕事を終えることができてよかったと思っています。(^^)

 

 

9月 21, 2022 音楽16-23映画テレビ18- | | コメント (0)

2022年9月 4日 (日)

最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ージャズ&ポピュラー編

「最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽」。今日はジャズとポピュラー編。
昨日も書いたように音楽の趣味その他が多様化している現代にわざわざクラシックとポピュラーを分ける必要があるのか、とも考えるがあくまで「わかりやすく」するのが目的であり、音楽のジャンルを超えた順位は皆さんなりに考えていただく、ということでご理解願いたい

そして昨日も書いたように私の独断と偏見によるもので、皆さんの中では異論がある方、もしくはもっと大事な曲を私が見逃している、とか選曲の仕方がおかしい、とかいろいろご意見や批判もあるだろうと思う。そうしたご意見や批判は甘んじて受けることにする。大事なことはここで揚げられている曲は間違いなく歴史に残るべくして残った人類史上最高の傑作であるという点である。

例によって順位の基準は以下の3つの要素から決めたものである。いずれもポイントは私の独断と偏見によるもので異論がある方もおられるだろう。

芸術表現の創造性(クリエイテイブ)ー芸術作品として先進性がみられる

芸術作品の完成度         ー作品としての完成度、完璧度

エンタテインメント性      ー高いエンタテインメント性の作品(クラシックの場合 クラシックに詳しくない人でも楽しめる作品)

例によってポピュラー編も僅差であり、しかも第一位が3点もある。

第十位 Brian Eno「Ambient 1 "Music for Airport"」(アルバム) 28.4p

ポップな曲しか聴かない方にはなじみが薄いのかもしれないが確実に音楽の歴史を変えたアルバムであり、今あるヒーリングミュージック、案ビエントミュージックは全てこのアルバムの影響と考えていただいていい。個人的には私の人生を変えたアルバムである。このアルバムはポップカルチャーから芸術音楽まで幅広い影響を与えていたという意味ではこのリストになくてはならないアルバムだと思う。

 

第八位タイ Yes「 And you and I」 28.8p

プログレの普及の名作。メロデイの美しさ、演奏のレベルの高さ、高い芸術性、そしてプログレはクリエイテイビテイの塊である。現代でも最高の演奏家が集まった壮大なシンフォニーといっていい。

 

第八位タイ 「マイルスデイビス"Round about midnight"」(アルバム) 28.8p

「帝王」と呼ばれたマイルスデイビスと伝説のSaxプレーヤーのジョンコルトレーンの共演、これだけでJazzの歴史に残るアルバムだ。誤解を呼ぶ表現かもしれないが、ジャズの演奏は「完璧」にはならないし、逆にあってはならない。演奏自体に無限の可能性を見せるのがジャズの神髄であり、ソロも100人がやれば100通りの演奏になる。それがジャズであり、その神髄を表現したのがこのアルバムである。

番外編 "TUTU"

ジャズファンにはあまり評価が芳しくないのだが個人的にはマーカスミラーのプロデユースが光る大好きなアルバム。日本が誇る故石岡瑛子氏のデザインでも知られるマイルスデイビスの”TUTU”

Jazzのアルバム(だったはず)なのにいきなりオーケストラヒットで始まる等、当時としてはかなり斬新なアルバムだったといっていい

 

第七位 Duke Ellington Take A train 29.0p

 A トレーンとはニューヨークの地下鉄の番号でハーレムからダウンタウンまで行く急行の地下鉄。今のジャズの歴史を作った曲といっていい。1939年に作曲され現代でもスタンダードで確固たる地位を築いている曲、もはや「クラシック」の部類に入れてもいいかもしれない。日本の名だたるジャズ演奏家でこの曲を演奏していない人はいないといっていいかもしれない。

第六位  Beatles Michelle 29.2p

ご存じアルバム「ラバー・ソウル」に収録されている曲だがビートルズの数ある有名曲の中でも私はこの曲が実は最高傑作といっていいのではないかと思っている。興業的にもベルギー、フランス、オランダ、ニュージーランド、ノルウェーのシングルチャートでは第1位を獲得した。また「ミッシェル」は、1967年の第9回グラミー賞で最優秀楽曲賞を受賞した。

この曲のポイントはキーはFminor (へ短調)だが冒頭のコードはなんとヘ長調 (F Major)で始まる。斬新でなおかつおしゃれなコード進行で作られており作品の完成度も高い。ビートルズの隠れた最高傑作といっていいかもしれない。

第五位 Led Zeppelin 天国への階段 29.3p

いわずとしれたロック音楽の不朽の名作。Zeppelinの代表作とする声が多いが、特にこの天国への階段は曲の構成も当時のロック曲としては斬新で、アコーステイックな静かな曲から最後はハードロック調の激しい曲になる等変化に富んだ曲調になっている。クリエイテイブな創りである意味ラベルのボレロのように広い意味での変奏曲に似た構成だといえるかもしれない。

ロックの中でも今でも高い人気を得ている曲であり、作品のクリエイテイビテイもさることながら当然このリストに入ってしかるべき曲である

第四位 Beatles「The white album」(アルバム) 29.5p

ビートルズ唯一の二枚組アルバムであり、「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」や「レボリューション1」といったビートルズの有名曲もあるが実験音楽を始め多種多様な楽曲が収録されており、現代音楽の全ての要素が詰まっていると評されるほど多彩な作品が集められている。その意味でもクリエイテイブとポップ性両方が入っているアルバムといっていい。

 

第一位タイ Steely Dan  Peg 30.0p

ドナルドフェイゲンさんのクリエイテイブさには毎回舌を巻かれる思いだが、このPeg はステイ―リーダン最高のヒット曲である、しかしこの曲のコード進行はちょっと凡人では思いつかないだろう。単純なスリーコードなど1つもない。圧巻は一番を終わったあとの短い間奏ーDMaj7- F#minor- F#minor- DMaj7- CMaj 7 というコード進行。どうすればこんなコード進行が思いつくんだと思う。

Steely Danの曲のクリエイテイビテイの高さはこの曲だけにとどまらないが、これほど創造性、エンタテインメント性、そして曲の完成度を備えた作品はそうないと思う。

 

第一位タイ  Pink Floyd ”The other side of the moon”(狂気)(アルバム) 30.0p

世界で最も売れたアルバムの一つであり、ロックアルバムの最高傑作であることに異論の余地はない。Billboard 200に15年間(741週連続)にわたってランクインし続け、さらにカタログチャート[注釈 4]では30年以上(1,630週以上)に渡ってランクインするというロングセラーのギネス記録を打ち立てた歴史的なアルバムであることからも、高いエンタテインメント性だけでなく高いクリエイテイブと高い完成度をもったアルバムといっていい。それはアルバムのレコ―デイング終了時メンバーだけなく、プロデューサーのアランパーソンズも疲れ果ててしまったことからもわかる

間違いなくロック史上の最高傑作である。

 

第一位タイ  Queen ”Bohemian Rhapsody"  30.0p

今回の個人的な最高の芸術性と最高のエンタテインメント性両方を兼ね備えた作品のチャートを作ろうとしているときに失敗したと思ったのは、どちらも一位になるような曲が複数あり、どれか1つに絞ることができなかった点にある。

このボヘミアンラプソデイーもよくみると普通のポップな曲と全く構成が違う

驚くなかれ、サビがないのである

バラード風に曲が始まるが、サビがなく。イントロとバラードのセグメント、オペラのパッセージ、ハードロックのパート、コーダの複数のセクションで構成されている。何も可も全く異例でありながらリスナーに強力な印象を与え、しかも「オペラ」という切り口とハードロックが驚くほど違和感なく調和している。まさにクリエイテイブとエンタテインメント性、そして曲の完成度、どれをとってもけなす所がない。全く完璧な芸術作品に仕上がっている。

単体の曲としてはロックの最高傑作といっていいだろう。同名の映画も公開されたが、やはり音楽文化の中でも最高峰を見せた曲といっていい。


以上、昨日今日とに二日間にわたり私の独断と偏見によるベスト10を揚げたが、勿論これ以外に歴史に残るような名曲は数えきれないほどあることは事実である。そのためベスト10の中に入れられずお叱りを受けることは覚悟の上だが、私なりの音楽観、芸術観がこれらのリストでわかるのではないかと勝手に考えている。

クラシック、ポピュラーいずれも素晴らしい曲ばかりなのは事実なのでこれを機会にたっぷり音楽を聴いていただければ幸いである。

 

 

9月 4, 2022 文化・芸術音楽16-23 | | コメント (0)

2022年9月 3日 (土)

最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ークラシック音楽編

音楽は芸術であると同時にエンタテインメントである。これに異論がある人は殆どいないだろう。

しかし音楽の名曲は数えきれないほどあるものの、最高の芸術性と最高のエンタテインメント性両方を兼ね備えた作品は以外に多くはないのではないかと思う。ということで既に9月に入ってしまったが久々の「夏休み特集」の記事は「最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽」のベスト10を揚げようと思う。

勿論いうまでもないことだが、私の独断と偏見によるもので、皆さんの中では異論がある方、もしくはもっと大事な曲を私が見逃している、とか選曲の仕方がおかしい、とかいろいろご意見や批判もあるだろうと思う。そうしたご意見や批判は甘んじて受けることにする。大事なことはここで揚げられている曲は間違いなく歴史に残るべくして残った人類史上最高の傑作であるという点である。

 尚、当初はジャンルに関係なくリストを作る予定だったし、音楽の趣味その他が多様化している現代にわざわざクラシックとポピュラーを分ける必要があるのか、という風に考えるが、一方でそうすると「わかり辛い」という意見が出たこともあり、熟慮の末あえて両者をわけることにした。

むろん「クラシック」と「ポピュラー」でどちらが芸術完成度が高い、とかそんな議論は全くのナンセンスであり私はクラシックでもポピュラーでもどちらもリストに入っている作品は人類史上最高の音楽作品である。という見解に変わりはない

さて以下のリストは次の3つ指標を基にまとめている。

芸術表現の創造性(クリエイテイブ)ー芸術作品として先進性がみられる

芸術作品の完成度         ー作品としての完成度、完璧度

エンタテインメント性      ー高いエンタテインメント性の作品(クラシックの場合 クラシックに詳しくない人でも楽しめる作品)

いずれも10点満点で評価する。

それによる私の独断と偏見の順位は以下のようになる。

第十位 ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 29.1p

日本人がもっとも好きなクラシック曲の1つであろう。二楽章はよく学校の「下校時間のテーマ」に使われるし、第四楽章はゲーム音楽、最近では大河ドラマの一部に使われる等クラシックを知らない人でも一度は聴いたことがあるはずの曲である。エンタテインメント性は申し分ない。但し一部の人が誤解しているようにこの曲にはネイテイブアメリカンやゴスペル(黒人霊歌)のモチーフは使われていない。また一部音楽評論家でネイテイブアメリカンと二グロスピリチュアルを混同するような議論が起きているのはとても残念である。

 

第九位 チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」 29.15p

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ご存じクリスマスではもはや定番となっているこのバレエ曲。あらゆるバレエ曲でももっとも人気があり子供から老人まで楽しめるこの曲はバレエ公演としても高いエンタテインメント性を誇る曲である。惜しむらくは台本がややガサツに作られているが、チャイコフスキーの芸術性とエンタテインメントを両立させた音楽がそれを感じさせない。

 

第八位 ドビュッシー「月の光」 29.3p

 

ご存じドビュッシーの曲でももっとも知られている曲で比較的初期に書かれた作品。フランス音楽の影響を受けつつもドビュッシーらしい幻想的な雰囲気を持たせた曲で(ドビュッシーは自分を「印象派」と呼ばれることを嫌っていた)音楽も美しくやはりこのリストに入るべくして入った曲である。芸術性とエンタテインメントを両立したピアノ曲の傑作

番外編

この曲もリストに入ってもおかしくない曲だし、私自身も好きな曲なのでここで揚げておく。ドビュッシー「夢」

尚、ドビュッシー自身はこの曲を気に入ってなかったという。私はドビュッシーらしい雰囲気をもっているし調整も不明確な所が好きなのだが..

第七位 ガーシュイン「ラプソデイーインブルー」 29.4p

ジャズとクラシックの融合、とかシンフォニックジャズなる名称とかそんなことはどうでもいいのだ。これはまぎれもなく1920年代当時の音楽の表現で誰もやってこなかった新しい音楽の時代の幕開けである。そもそもジャズとの融合というが1920年代はまだ現代のようなジャズの語法が完成していない時代で、ガーシュインはジャズという新たな芸術表現の推進者の一人である。ラグタイムのスコットジョップリンが作曲家として認められるために悪銭苦闘したように、ガーシュインはいまだ不当に低い評価を得ているように思う。まさに高い芸術性とエンタテインメント性を両立させた音楽であり20世紀の音楽の歴史を大きく変えた作品である。

番外編

昨年亡くなったガーシュインの音楽を継承した作品。ニコライカプースチン「Concert Etude op. 40 no. 8」

この曲との出会いは衝撃的だった。またたくまにカプースチンにはまった私だが、カプースチンは今侵攻を受けているウクライナの作曲家だけに特にこの曲を揚げたい。ガーシュインと比べモダンジャズの要素を盛り込んでいる。旧ソ連時代のような環境を考慮してもこれだけの作品を作ることができたことは驚愕に値する

 

 

第六位 モーツアルト「フルートとハープのための協奏曲≫ ハ長調 K.299」 29.5p

モーツアルトの数ある協奏曲の中であえてこれを選んだのは1)協奏楽器がやや変則的なこと、2)しかしそれでいて作品として傑作としてできあがっていたこと。
モーツアルトには有名なコンチェルトがたくさんあるが特にこの曲を推薦したい。特に二楽章がとびぬけて美しい

 

第五位 J.S.バッハ「トッカ―タとフーガ二短調」 29.6p

バッハの自筆楽譜が存在せず、他のフーガとは異なった趣を持ち、また曲の規模のわりに内容が平易であるといったことからバッハの作品ではないのではないか、という説もあるようだがこの曲はバッハが即興(バロック時代は即興が寧ろ当たり前だった)で作った曲であり、この曲のボイシング(コード進行)はバッハが多用する7thやデイミニッシュのコード進行はバッハ独特のものと考える(特にこの曲のエンデイング部分のコード進行)イエスを始めEggといったプログレバンドもこの曲を演奏しており、芸術性とエンタテインメントを両立させたバッハの最高傑作の1つといっていい。

 

第四位 モーツアルトピアノ協奏曲第20番二短調 K.466 29.7p

モーツアルトには珍しい短調の協奏曲だが全体として美しく作品としても完成度が高い、二楽章はご存じ映画「アマデウス」のエンデイングに使われた曲である。モーツアルトの数ある協奏曲の中でも群をぬいて美しい

 

第三位 ベートーベン交響曲第九番 作品125 29.8p

やはりこの曲を入れないわけにはいかないだろうな、と思っていたが、この曲自身が後の交響曲の歴史、19世紀から20世紀の初頭の音楽までとてつもない影響を与えたのは事実なので..
ただ私個人は合唱が入った第四楽章を評価しつつも、この曲の最高傑作は二楽章のスケルツオだと思う。オクターブの跳躍の動機とフーガによるスケルツオの最高傑作といっていい。この後幾多の交響曲にスケルツオの楽章があったが、この曲を超えた曲はないと思う。クリエイテイビテイ、曲の完成度、どれをとってもけなすところがない、完璧といっていい作品だ。

 

第一位タイ モーツアルト歌劇「魔笛」  30p

 モーツアルトの魔笛、今でもモーツアルトの歌劇で群を抜いて人気であり、子供から大人までみてこんな楽しいオペラはない。いや、厳密にいうとジングシュピーレ、という今でいうミュージカルの原型といっていい作品である。悪役の「夜の女王」も悪役が出るのにこんなにワクワクさせてくれるオペラがあるだろうか?あの「アリア」を早く聴きたい。そう思わせてくれる。そして当時としては斬新な音楽表現がふんだんに盛り込まれている。まさしく芸術性、エンタテインメント性が見事に両立された作品である。

第一位タイ J.S.バッハ「シャコンヌ」  30p

ラスト、魔笛と一位で同じくパーフェクトなのがこのバッハのシャコンヌ、本来は無伴奏パルテイータ二短調の中の一曲だが、特にこの曲の高い表現力、芸術性、そして作品の完成度、どれをとっても完璧なのだ。私がまだ子供だった頃この曲を聴いて衝撃を受けて以来、私にとってはこれは最高の楽曲という位置づけになっている。バイオリン一本でこれほどまでのインパクトとこれほどまでの壮大な曲はないだろう。

間違いなく人類の最高傑作の1つである。



以上、最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ークラシック音楽編を終わらせていただく。異論その他はあるだろうと思われるが、続きは懲りもせずポピュラー編に行かせていただく。

 

9月 3, 2022 文化・芸術音楽16-23 | | コメント (0)

2022年8月25日 (木)

サブスク定着後の音楽業界

コロナが日本ではいまだに収まる気配がありませんが、その関係で相変わらずサブスク関係のプロモーション作業は続きます。先日ある音楽事務所の社長らしき人が「コロナが収まればまたCDが復活する」という発言を小耳にはさんで思わず「え?」って思ってしまいましたが、結構特に昭和脳を持っている人たちの間でそう思っている人が多いようです。

しかし残念ながらコロナが終わっても「コロナ以前」の社会には戻りません。そのためコロナ以後の音楽産業は以前とは全く違うものにならざるを得ません。

例えば作曲家にとっては重要な著作権使用料明細書

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これをみるとサブスク時代にメジャーレコードや音楽出版社と契約するのは損だな。という風に思ってしまいます。分配率がCDの時代とたいして変わらないということもいえるのですが、これなら直接tunecoreやOrchard にディストリビュートしてもらった方が遥かにマシ、ということ風に感じます。

まあこの出版社通しているのは私の昔の音源、復刻版の著作物だからしょうがないんだけど、ストリーミング時代は業界の構造も変えざるを得ないんだね、と改めて感じてしまいます。

まして日本のレコード会社は日本の市場のみを想定してストリーミング再生を行っています。

ストリーミングは世界のトップ再生は億単位の再生数を稼いでいます。それだけの再生数を以前と比べだいぶ普及してきたとはいえ、日本国内のみでそれだけの再生数を稼ぐのはほぼ不可能といっていいでしょう。つまりストリーミングは全世界のマーケットを前提としたストリーミングを行うということを考えなければならないのです。

今日本の若手アーチストの目標というといまだに「メジャーデビュー」という人が多いですがその目標を、もつことが果たして正しいのだろうか、ということが考えてみてもいいのではないかと思います。

つまり
1. 日本国内のみの市場ではストリーミングの再生数が限られてしまう(当然収入も)
2. さらにレコード会社を通すとその数パーセント、多くても10%-12%程度の収入しかならない

もっとはっきりいえばメジャーデビューってメリットあるの?

ということです。

最近日本の業界筋でもようやく「プレイリスト」という言葉が通用するようになりましたが、世界に対してそのサブスク関係の作業をしているうちに世界中の人と話をする機会があります。(私の場合ードイツ、スウエーデン、インド、アフリカ、シンガポール、インドネシア、そして勿論アメリカやイギリスの人達) その人たちと話をすると日本という国がいかに世界から置いて行かれているかを実感します。もはやこの分野では日本は世界でも最も遅れている国といっていいでしょう。

サブスク時代での音楽家の生き方、私も構築していくのは道半ばですが、グローバルな路線で続けていこうと考えています。

 

 

 

8月 25, 2022 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2022年6月29日 (水)

CM音楽レコ―デイングーコロナのトンネル抜けて事業正常化を軌道に

2年以上に及ぶコロナウイルスの停滞。私の会社も過去最低の売り上げを記録し持続化給付金、一時支援金等で何とか生きながらえてきましたが、現在取り組んでいるCMの音楽のレコ―デイングを行いました。


本格プロのレコ―デイングスタジオで作業するのは久しぶりでコロナ以降では初めてです。


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関東地方 観測史上最早の梅雨明けの猛暑の日にスタジオまで徒歩で移動。本格的プロスタジオは久しぶり。テンション上がります。 


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今回はスポンサーの要望もあってテナーサックスを使ったレコ―デイング。二人の優秀なSaxプレーヤーを呼びました。


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いいミュージシャンだと順調で僅か1時間で終了
これからミックス作業を行っていますが、そちらも何とか終了


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とりあえずコロナの長い低迷期間を脱し、ようやくレコ―デイング案件を1つ決めることができました。しかしまだ正常化の一歩にすぎません。事業復活支援金を先月になりますが着金し、とにかくこれで事業の正常化を何とか軌道に乗せたいと思います。


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事業復活支援金(申請終了)。もうこういうのにおせわにならなくていいようにしたいです。


 





 


6月 29, 2022 音楽16-23 | | コメント (0)

2022年4月30日 (土)

不条理劇「小節線のないサテイ」ー雨の中足元の悪い中ご来場ありがとうございました。

昨日日中は土砂降りの雨の中、小生の2年ぶりのライブパフォーマンス「不条理劇「小節線のないサテイ」とラグタイム」が無事取り行われました。

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足もとの悪い中ご来場いただきありがとうございました。m(_ _)m

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今回のライブのセットリストです。

前半: 

(1) Gymnopedis  (ジムノペディ) No.1-3   Erik Satie (エリックサテイ)
(2) Original Rag (オリジナル ラグ) Scott Joplin (スコットジョップリン) *
(3) The Entertainer (ザ エンタテイナー) Scott Joplin (スコットジョップリン)*1
(4) Maple Leag Rag (メイプルリーフ ラグ) Scott Joplin (スコットジョップリン)*1
(5) Heliotrope Bouquet (ヘリオトロープの花束) Scott Joplin (スコットジョップリン)*2
(6) Bethena (ベシーナ) Scott Joplin (スコットジョップリン)*3
(7) Easy Winners (イージーウイナーズ) Scott Joplin (スコットジョップリン)*4
(8)Picadelly (ピカデリー)  Erik Satie (エリックサテイ)*5
(9) Gotham City Waltz (ゴッサムシテイワルツ) 大野恭史
(10) Short Story (ショートストーリー) 大野恭史

後半: 

(1) Gnoscenne  (グノシェンヌ第一番ー五番) No.1-5   Erik Satie (エリックサテイ)
(2) Veritables Preludes Flasques- pour une chien(ぷよぷよとした真の前奏曲ー犬のために) Erik Satie (エリックサテイ)
(3) Embryons desseches(乾涸びた胎児) Erik Satie (エリックサテイ)
(4) Trois Valses distinguees du precieux degoute (気難しい気取り屋の3つのお上品なワルツ) Erik Satie (エリックサテイ)
(5) Sonatine beuratique  (官僚的ソナチネ) Erik Satie (エリックサテイ
(6) Ragtime Sonatine(ラグタイムソナチネ) 大野恭史
(7) Avant-derniers Pensees (最後から二番目の思いつき) Erik Satie (エリックサテイ)
(8) Je te veux (お前が欲しい) Erik Satie (エリックサテイ)

*ラグタイム
*1映画「ステイング」テーマ曲
*2映画「ステイング2」テーマ曲
*3映画「ベンジャミンバットンの数奇な運命」挿入曲
*4拙音楽担当Vシネマ「暴走」のエンデイングに使用
*5原曲はラグタイムの人気曲「ケークウオーク」サテイのラグタイム曲

まどれーぬさんの即興演劇+台詞付き

私はピアノ弾いていて後ろ向きでしたが、まどれーぬさんのパフォーマンスが会場を引き立てました

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Violon042907  

やはりライブはいいですね。音楽コンテンツを配信するのとは違います。当たり前ですが...

雨の中、ご来場頂きありがとうございました。
2年ぶりのライブ、楽しかったです。次回ライブは6月30日です。よろしくお願いします。

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4月 30, 2022 音楽16-23 | | コメント (0)

2022年4月 5日 (火)

グラミー ウイルスミス事件の余波から ポストコロナへ

前代未聞の事件がおきてしまったアカデ三ーから一週間

先週の余波はまだ続いていた。そのためMCのトレバーノアは以下の言葉でMCを開始した。

We gonna be keeping people's names out of our mouth

and we'll be giving awards

It is going to be such a beautiful night

Don't even think about this as an award

this is a concert while giving awards all right?

We gonna be listening to some music

We gonna be dancing

We gonna be singing

We gonna be keeping out of our mouth

And we gonna be giving out awards

All through the night

(訳)

人の名前を口にしないようにします。

そして賞を授与していきます。

今晩はとても美しい夜になるでしょう。

これを授賞式だとは思わないでください。

これは賞を授与するコンサートです。

音楽を聴き、踊り、歌い、人の名前を口にしないようにします。

夜通し賞これをやります

 

まあアカデミーで起きたようなハプニングは起きませんよ、ご安心を
という意味もあったのだろう。それくらいあの事件は強烈だったのだ。

グラミー受賞者は以下の通り(英語)

https://www.grammy.com/awards

日本語の方がよければこちら

https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/us-vogue-grammys-2022-winners

 

結論からいうとジョン・バティステが最多5冠、そしてシルク・ソニックの年間最優秀楽曲賞の「Leave the Door Open」、年間最優秀レコード賞にリル・ナズ・X「Montero (Call Me by Your Name)」最優秀新人賞にオリヴィア・ロドリゴが輝いた。

さてアカデミー賞では濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」のノミネートが話題だったが、グラミーではクラシック部門で日本人のチェロ奏者の松本エルさんの受賞があったが、いわゆる主要部門では日本人など相手にされず.. しかしお隣韓国のBTSは二年連続ノミネート、今回も惜しくも受賞を逃した。やはり欧米のアーチストの層の厚さに対抗するのは簡単なことではない

日本と違い海外では完全にサブスクが主要になっているが、CDにあくまでこだわる日本の業界と違い、アナログレコードのセールスもチャートで重要視されている。日本ではいまだにアナログレコード=インデイース or クラブミュージック といってメジャーレコード系はいまだにバカにしたような感じでみているが、遅れているのは日本の方である。まあそれをいっても無駄かもしれない。

今回所用で最初から最後までじっくり見ることができなかったが、今音楽で注目されているNFTの話は出てこなかった印象がある。まだ商品として本格化していない、ということもあり時期尚早だったのだろうか?

コロナでライブの機会を奪われてしまったミュージシャン、苦しい時期はまだ続くが今年から何とか「普通の生活」が戻る方向にいってほしいものである。今年こそ「ポストコロナ」といえるように願いたいものだ。

 

 

4月 5, 2022 音楽16-23 | | コメント (0)

2021年11月13日 (土)

サブスクプロモーション強化ーその後最近わかったこと

今年の3月に小生の以前のビクターエンタテインメントの復刻版のリリースを含めコロナのパンデミックに対してサブスクリプションのプロモーションの強化を進めてきた。

だが残念ながら少しは再生回数はふえたもののまだ微々たるものでまだまだ道半ばどころか目的には程遠い。

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しかしこれだけ苦戦している原因は私の多くの作品がストリーミングのマーケットの需要に合っていないからではないかとも思うようになった。

私の曲の多くが環境音楽、ヒーリング音楽等で結構長い曲が多い。しかしそれがどうもそれがネックになっているである。

CD等のパッケージの時代と違い、ストリーミングの時代は全く従来と違う発想にしなければならない。

具体的には「音楽をできるだけ多くの人に、可能であれば何回も聞いてもらうようにもっていかなければならない。(再生回数を稼ぐ)

それが影響しているのか、ストリーミングで再生回数を稼ぐには以下の条件がどうも必要なようである。

(1) 曲は短く(長くて3分)

(2) イントロは可能な限り短く最小限に(つまらないとすぐ別の曲にされてしまう)

(3) サビは後ではなくイントロの後に聴かせた方がいい

私の曲は長い曲が多くクラブ系の音楽でも平均5-6分、ヒーリング、アンビエントの曲だと10分、スリーピングミュージックに至っては20分を超える...  だめだこりゃ (^^:::)

しかしそんなこといっていたら何もできないので、とりあえず今は「プレイリスト」中心に聴いてもらうようにしている。

例えば「眠りのプレイリスト」

 

プレイリストを提示しているページがありますのでよろしければそちらをご覧ください

https://www.hybridmusic.jp/playlist.html

 

11月 13, 2021 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2021年9月 6日 (月)

久々音楽教室著作権問題の現状とこの問題に関する見解

当ブログをお読みの方は以前私はこういう運動をしていたことを覚えていらっしゃるかもしれない

 ■音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-99bc.html

署名活動も行っていた

■音楽教室から著作権料を取らないで!! 日本の音楽教育存続のために
https://www.change.org/p/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E5%AE%A4%E3%81%8B%E3%82%89%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E6%96%99%E3%82%92%E5%8F%96%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E8%82%B2%E5%AD%98%E7%B6%9A%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB

なぜ私が反対するのか、その理由についてはこちらをお読みください
JASRAC音楽教室から「著作権演奏権徴収」ーなぜ私は反対するのか?どこに問題があるのか(長文注意!!)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-03a3.html

これだけの活動を行っている関係上、この問題は決着がつくまで見守ろうと思っているが、確かに最近動きがない。そんな折、こんな記事をみつけた。

■結局、「JASRAC vs ヤマハ音楽教室」ってどうなったのか
https://rocketnews24.com/2021/09/06/1532765/

尚、上記の記事ではヤマハとJASRACとの訴訟と書いてあるがこれは誤った印象を与える。実際はほかの大手音楽教室や零細な音楽教室を含む集合体が共同で起こしている訴訟である。私も面識があるがたまたまその集団の代表がヤマハ音楽教室の関係者であるにすぎない

裁判だが結論からいってまだ続いている。上記の記事にもかいてあるが今までの裁判の内容は以下の通りです

1.地方裁ーJASRAC勝訴ーJasracの主張を全面的に認める

                           ↓

2. 第二審でも、音楽教室側に著作物使用料の支払い義務があるという結論は変わらず。ただし、「生徒の演奏については著作権対象外」と音楽教室側の主張も一部認めている。

そして現在最高裁にて審議中である

私も一応「売れない作家の端くれ」(笑)なので音楽教室からの著作権支払いを否定しているわけではない。ただし今回の発案の内容で一部無理がある点があると感じている。それは拙ブログ「なぜ私は反対するのか、何が問題なのか?」を読んでいただければ幸いである。

私が特に違和感を感じたのは「生徒の演奏」に著作権の演奏権を適用しようとした点である。音楽の世界を知らない人には理解できないかもしれないが音楽教育は基本「個人レッスン」を中心に進行され個人レッスン」は演奏家の場合は「演奏の技術」を習得、練習するための「訓練」の時間のことをいう。著作権法では「公衆に聞かせるための演奏は使用料が発生する」と書かれているが、音楽教室では音楽的にみて「演奏」といわれるまでのレベルになるための「訓練の時間」であり、教師以外はその「演奏の訓練、練習」を聞いている人間はいないーつまりそこに聴衆はいないのだ。パリ改正条約に「演奏権」の規定がない、よく考えれば当たり前の話だ。なぜなら教育課程では「演奏」は一般に「訓練」であり人からお金をとるレベルの「演奏」ではないからである。これは国際的にコンセンサスが取れているはずであり、「訓練」「教育課程」である以上「演奏権」の規定などする必要はない

この考えは今も変わらない

それゆえ二審の「生徒の演奏については著作権対象外」という判断が出たことは評価している。

そして教材その他で発生する著作権料は今までも発生してきたし、これからも発生するのは当然だ。殆どのケースでは楽譜、教材を買うことで出版社その他から著作権料が支払われる。これは当たり前の話である。

さてそれを考えると「生徒の演奏については著作権対象外」という判断が出たが「教師の模範演奏は著作権の対象になるのか」。いってみれば「訓練」の模範を見せる場合生徒を「聴衆」ととらえるのかどうか?その判断については分かれるかもしれない。

ただし仮に発生したとしても1レッスンでかなりの少額になるべきである。繰り返すが音楽教室の大多数が「個人レッスン」である。殆どが1対1である。包括契約にしたとしてもそんなに高額にすべきではないし、それをやれば町のピアノ教室、音楽教室の大多数がやっていけなくなるだろう。それは絶対に避けなければならない。

ここ10年自民党政権になって以来日本は「弱者に配慮する」ということをやらなくなった。今回の音楽教室の著作権問題もその流れの中から出ているような気がしてならない。

 

9月 6, 2021 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2021年8月26日 (木)

Dare to Overcome アンセム(テーマソング)公開とこのテーマソングの背景について

私が"Dare to Overcome "というムーブメントに関わったのは確かダマー国際映画祭で”Religious Freedom and Business Foundation"代表のブライアングリムに会ったときでその時は「パラリンピックをサポートするイベント」でテーマソング(アンセム)を書いてくれる作曲家を探している、との話だった。当時はまだコロナの脅威とか全くない時で、非常に軽い気持ちで「パラリンピック関連イベント」のテーマソングを書けるということで喜んで引き受けた。まさか今日のような事態になるとは思ってもいなかったが...

 アンセムだから当然曲だけでなく歌詞も必要である。ということで作詞家も公募したが私自身も書いてみることになった。だが作詞作業をしているうちに今回の"Dare to Overcome "の背景にここ10年で社会の価値観が大きく変わっている事実に直面することになった。

その変化は大きく分けて2つある、厳密には"Dare to Overcome "関連でもう1つあるのだが、それは別項で述べる

Dare to overcome

https://dtojp.org/

・ダイバーシテイ(多様性)

ニュースとかあまり見ない人もLGBTやジェンダー問題、人種、そして"Dare to Overcome "が主にみつめている障害者をたちの違いをリスペクトし尊重する、という動きが世界的に広がってきていることはわかるだろう。これらは世界的にも重要な問題として扱われ特に欧米社会でジェンダーや人種に基づく差別を行ったために業界、社会から追放されていく例が多く起きている。

・SDGs(持続的発展目標)

ムリな目標をたてることなく、誰もが取り残されることのない社会、全ての人は社会的発展の恩恵を享受する社会を目指すということ。これはヨーロッパを中心として広がってきた考え方である。

ダイバーシテイとSDGs 残念ながら日本はこの両面で世界から著しく遅れているといわざるを得ない

とりわけダイバーシテイについての日本の状況は悲惨といっていい。日本人は島国のためか「ムラ社会」的メンタリテイが強く「他人と違う」ということは「悪いことである」といった考え方が何となくある。そのため「他人と違う」ことが原因で差別やいじめが日常的に起きている。

これがもっとも顕著に表れたのが今年の東京オリンピックだ。いじめをあたかも武勇伝のように語る音楽プロデユーサー、女性差別をしつこいくらいに繰り返す組織委員長、そして下積み時代の若気のいたりとはいえホロコーストをギャグにしてしまう演出担当者

結果として開会式も閉会式も演出家不在のセレモニーとなり私のようなエンタテインメントに関わる人間としては穴があったら入りたいほどの恥ずかしい内容のものになった。

日本人にもっと「他人と違う」ことをリスペクトして尊重する気風があったら、そうすればこんなことは起きなかったであろう。社会からいじめも差別もなくなるかもしれない、少なくとも少なくすることはできる

"Dare to Overcome " を日本語に訳すと「あえてそれを乗り越える」という意味になる。自分と違うから忌避するのではなくその忌避したい気持ちを「あえて乗りこえる」。それを日本人の端くれである私が音楽で表現する、ということは意味があるように思う。日本人がもっとも苦手とすることだからこそ..

SDGsも最近日本の企業で云い始めてはいるものの、政府や経団連を始めとする日本の大手企業には受け入れられている、とは言い難い。これというのも日本はいまだ「新自由主義」(弱者切り捨てを正当化する弱肉強食の経済政策)に固執する向きがあり、とりわけ政府の経済や人事労務政策を取り仕切る人間が某人材派遣会社代表で筋金入りの新自由主義者だからである。経団連の多くの企業もそれを支持しており、SDGsが本格的に広まるにはおそらくは政権が変わらないと無理かもしれない。いずれにせよ日本はこの面でも大きく遅れている。

「他人と違う」ことを「あえて乗りこえる」 ="Dare to Overcome " それが広まれば差別はもとより戦争もなくなっていくだろう。そして誰もが取り残されることのない平和で自由で平等な社会を目指すことができる。その思いを音楽に私はこめたつもりである。そしてその気持ちをこの曲を聴くことによって共有していただければ幸いである。

ちなみにミュージックビデオの冒頭に手をつないでいる男女が出てくる。一人はイスラエル人、もう一人はパレスチナ人である。この両国がどれだけ悲劇の歴史を歩んできたことはご存じの方も多いと思う。しかしそういう悲劇な歴史を「あえて乗りこえる」 ="Dare to Overcome " ようになってくれればと思う。「違いがある」から憎しみあうのではなく、わかりあう。憎しみは憎しみしか生まないからである。

長くなったがそうした思いを共有していただければ幸いである。

Dare to overcome anthem

作曲、編曲:大野恭史
作詞:大野恭史 Brian Grim

 

 

8月 26, 2021 文化・芸術音楽16-23 | | コメント (0)

2021年8月23日 (月)

東京芸術大学に「ジャズコース」ができたという情報ー日本の音楽大学の方向性、体質は本当に変わるのか?

おそらく日本の家庭の少なくとも3軒に1軒が 24時間テレビを見ているだろうが私の周囲は皆 youtube 経由でフジロック をずーっと見ていた。
その中であるジャズフュージョンバンドのライブの時に「東京芸術大学ジャズコース卒業」なる紹介が出て驚いた。

東京芸術大学にジャズコース?

その記述が一瞬信じられなかった。何かの間違いではないか、と思ったのである。

東京芸術大学の音楽学部といえば日本の音楽アカデミズムの総本山クラシック音楽以外芸術と認めず否定の対象としていた大学である。少なくともついこの間までは...

実際あるミュージカルシンガー(東京芸術大学声楽家出身)から聞いた話がある。

在学中からミュージカルが好きだったその人は芸大の奏楽堂でミュージカルの「シカゴ」を公演したという。その方は主役でシカゴだから当然ヴェルマ役のきわどい衣装で"All that's Jazz"を歌ったようである。ところがそれが当時の芸大の声楽家の教授陣の逆鱗にふれ危うく退学させられそうになったという話。その時の大学関係者の拒絶反応ぶりは凄まじかったという。

私も芸大の器楽卒業に酷い目、というか嫌な思い出がある。

とあるレコーデイングで弦楽器を使っていたのだが、急いでいたこともありレコーデイング当日にスコア(当然パート譜)の修正をかなりの部分で行わなくてはならなかった。

ところがそれがその弦楽器の演奏家の一人が気に入らなかったらしく、怒り出した。なんでも芸大の器楽科を主席で卒業し海外のコンクールで優勝した経験がある男だという。そいつの私に対して放った暴言を今でも忘れない

「私はあなたの曲を演奏してあげるんだ。ありがたいと思いなさい」

当時は私も若かったので頭に血が上り、頭に来てそいつをレコーデイング現場から追い出した。ふざけるな。何様だ、と。

その日一応レコーデイングは弦楽器(バイオリン)一人足りない状態で行ったが一日気分が悪い状態で行った。あんな嫌な思い出のレコーデイングしたのは後にも先にもその時だけだ

まあそんな経験があっただけに「芸大にジャズコース」という情報がにわかに信じられなかったのである。だがどうやら嘘ではないらしい

日本の音楽大学もようやくウイーン、パリ一辺倒の音楽教育からより広い視野で音楽教育をやるバークリー型に転換する雰囲気になったんだろう。正直遅きに失した感はあるんだが、まあやはりどんなに保守的な世界でも時代の流れに取り残されるようじゃ生き残れない、ということに気づいたんだろうな。それが音楽に関して極端なほど保守的といわれてきた東京芸大ですら例外ではなかったということらしい。

話をきくと国立音大や洗足学園もジャズコース、ミュージカルコース、が存在するらしい。国立音大も洗足も多くのポピュラー肌の音楽家が出ているので、こちらはそんなに驚かない。東京音大も伊福部先生が作った映画音楽やコマーシャル(商業音楽)をやる「放送音楽部」というのが存在するし、器楽もオプションだがジャズコースも入っているという。

調べてみると新たな学部を創設した、ということではなさそうだ。従来の器楽科の中にジャズのカリキュラムが入ったということのようである。
https://www.geidai.ac.jp/department/music/outline

都内にある国立大学の准教授をしている知り合いの話しだと東京23区の大学には「どんなに新しい学科を作ろうとも大学全体の学生定員を絶対に増やしてはいけない」というお触れがあるという。なぜそのようなものがあるのかわからないが、それもあって大学のカリキュラムを増やすということは生半可なことではないだろうと思う。

だからただでさえ保守的な体質を持っている大学に従来の方向とは真逆のカリキュラムを入れるのは我々が想像する以上に大変だっただろうと思う。音楽学部のお迎えにある美大では日比野克彦が学長になって劇的に変わったという。元々芸大でも美術学部は面白い、クリエイテイブな人間が多かったが、それが更に強化された感じだ。
実際「映画コース」とか「舞台コース」ができたし、クリエイテイブの幅が広がったのは確かである。その関係で保守的で凝り固まっていた音楽学部も変わらざるを得なくなったのかもしれない。

私はとんでもない昔に芸大の作曲学科を受けようと考えたことがあったが、その時の雰囲気を覚えているだけに余計にこの事実に驚きを覚えるが、しかし19世紀で頭が止ったような教授陣が少なくない大学の体質を考えると、ジャズコースを取り入れたとはいえ音楽学部の体質がドラステイックに変わったとは思えないのだ。

今大河ドラマで幕末から明治を描いた「青天を衝け」をやっているが、幕末から明治という価値観がドラステイックに変わった時代に「近世」から「近代」に脱皮するのに戊申戦争と最後は西南戦争が必要だった。その間四半世紀の時間を要したのである。芸大の中も実際に戦争がおきるかはともかく、同じような学内の葛藤が起きていることは想像に難くない。

何にせよ、東京芸術大学音楽学部が「ジャズコース」のカリキュラムを持ち、より広い視野で音楽に取り組むようになった動きを歓迎する。音楽のレベルで世界から大きく取り残されている日本。ここから世界に追い付くのは生半可なことではないが、望ましい動きであることは確かである。

 

 

8月 23, 2021 音楽16-23 | | コメント (0)

2021年8月18日 (水)

「過去の成功体験」が日本の音楽業界、芸能界をダメにした。日本人全体が「昭和」を脱ぎ捨て新時代に対応できるかが日本復活のポイント

未曽有といってもいいコロナの感染爆発の中政府が強行した「東京オリンピック」も終了し、しかも感染爆発が全く収まる気配がない中、政府も東京都も「東京パラリンピック」の開催を強行する構えだ。この暴挙はさらなる感染拡大に結び付けることは確実であり、緊急事態宣言の延長や地域の拡大も全く意味がなくなるだろう。

これも自粛とか飲食店の営業時短を要求しながら巨大スポーツイベントを強行するという矛盾が国民の緊急事態宣言に対する意識低下に直結しているためである。詳しいことは私のもう1つのブログに書いてあるので参照されたい。

 ■コロナの感染爆発の背景を私なりに分析ー首都圏の感染爆発は決して東京オリンピックと完全に無関係とはいえない。菅首相と小池都知事の失政の結果である
https://kyojiohno.hatenadiary.com/entry/2021/08/16/134943

このオリンピック強行の背景には日本政府、自民党を中心とした利権政治がある。いわずとしれた電通、パソナといった政府与党の「お友達企業」を潤わせることで政治家が献金も得るといういわゆる昭和の時代から存在する利権政治である。

今回のオリンピックはいろんな意味で「昭和の時代」がもはや過去のものであり、また「過去のもの」にしなければならないことを様々な面でみせつけた。オリンピック関係者から飛び出た次から次の問題発言、運営スタッフのお粗末ぶり(実質プロデユーサー不在)よくもまあこれだけトラブルが起きたものだといわざるを得ない内容だ。

ダイバーシテイ、LGBT, SDG,そしてパラリンピックがらみで障害者の社会的復帰と独立を推進するERG

これらは世界的な潮流であるが、今の日本でそれらを完全に理解している人たちがどれだけいるだろうか?これというのも日本社会、日本のエンターテインメントの「ガラパゴス体質」が大きい。

関連記事(当ブログ)
■東京五輪の次々と起きる不祥事は組織委員会のプロデユーサー不在の実質シロウトによる運営と日本の文化のガラパゴス体質がもたらしたもの
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/07/post-4a4601.html

もう1つ私が感じたのは「昭和の時代からの脱却」が現代の日本人、取り分け日本の政官財のトップが全くできていない、どころかいまだに「昭和の時代」を絶対視する傾向すらあるという点である。

「昭和」とりわけ「戦後の昭和時代」はある意味日本にとっての「黄金時代」だったのは事実だろう。高度成長時代からバブル時代、日本は先進国の仲間入りし、世界第二位(現在は第三位)の経済大国に発展したのはこの時代。これはあたかもアメリカ経済の1950年代のような「黄金期」のように日本人にとって「戦後の昭和時代」は日本が繁栄した時代であった。

しかしここであえて1つのことを指摘する。それは...

成功体験は人をダメにする

この昭和時代の「成功体験」が日本の発展を阻害している、などといったら驚く人もいるかもしれない。

しかし実際過去の「成功体験」は過去のやりかたを絶対視させ、思考停止に導いているのだ。
例えば日本の財界人や経済学者はいまだに「バブルの時代」を基準に考え、全てそれと比較して現在の経済指標を否定的にみる傾向がいまだに強い。「バブル時代」の方が寧ろ異常なのにその「バブル時代」を全ての経済指標の基準に考える人がいまだに多いのだ。

これが「過去の成功体験」による思考停止のまさに典型的な例だ。過去のやりかたを絶対視しているためそうなってしまう。

 そしてその「過去の成功体験」による思考停止が業界全体に及んでいて、深刻な状況になっているにも関わらず「過去のやり方」をやめようとしていない産業がある。他ならぬ音楽業界や芸能界である。いよいよ本題に入る。

ご存じの通り当ブログはいわゆる「CD不況」が始まった1990年代末から日本の音楽業界のありかたについて批判をしてきた。そして業界関係者からことごとく無視されてきたのは周知のとおり。その理由はいわゆる1990年代の「音楽バブル」時代の「成功体験」を業界関係者が忘れることができず、あくまで当時のタイアップを中心としたビジネスモデルに固執してきたからである。

「CDが売れなくなった」と言われ始め,海外ではストリーミングや配信を中心としたビジネスモデルに転換しても日本の音楽業界はいまだCDという商品形態に固執した。これは現在でもそうだ。

特に例のAKBを始めとするアイドルの「握手券」関係でCDが売れた例(大半はロクに聴かれず不燃ごみになってしまうのだが..) もレコード会社の「成功体験」の1つになってしまっていることが各メーカーがパッケージに固執させる原因にもなっているようである。

■ 伸び悩む日本の音楽産業を3つの理由から分析してみた。データから見るストリーミングサービスとの関係性とは…(有料記事)
https://evening-mashup.com/archives/104998

結果全世界的に続いていた「音楽不況」から日本以外の国は全てV字回復したにも関わらず日本だけは置いて行かれている現状がある。当ブログでも何回も関連記事を投稿している。

■ストリーミングでアメリカ音楽市場がV字回復-でも日本ではこのままでは無理
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/04/v-6f77.html

 ■CDの時代が終了! もはや待ったなし!! 映画も音楽も100年に一度という大変革の時代が到来している
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/08/post-6c392a.html

音楽業界関係者にいつもいっているのが音楽の世界も映画の世界も100年に一度という大変革が起き始めている。その事実を肝心の業界関係者の大半がいまだに理解できていない、というのは驚くべきことである。

それは日本人は国民性として変化を好まない傾向があるが、音楽界は特に「ムラ社会」的傾向が強く変化というものを極端なほどに忌み嫌うという点もあるだろう。しかし変化は好むと好まざるに関わらず起きるのだ

■NiziUの大ヒットが日本の音楽産業を打開する――ジャニーズ事務所は既得権益に縛られたまま
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani/20200731-00191043/

そしてそのジャニーズ事務所を故ジョニー喜多川氏とともに支えてきたジャニーズ藤島メリー泰子名誉会長の訃報が伝えられた

ジャニーズ藤島メリー泰子名誉会長死去93歳 長年経営実権握った“女帝”
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202108170000680.html

仕事上のお付き合いもないし、当然面識もないのでお悔みの言葉は省略させていただく。ただはっきりいえるのは昭和の芸能の一時代の終焉が来たということ。おそらくジャニーズも事実上解体じゃないかなあ?

昭和の芸能界を良くも悪くも作った人たちがどんどんいなくなっていく。あと残るのは例の方だけかも。

好むと好まざるに関わらずパラダイムのシフトは起きており、日本は昭和の芸能界から世界のショービズに昇華すべき時代に来ていると思う。そしてその変化は誰にも止めることはできない。例え「ドン」といわれる人でもだ

オリンピックの状況で残念ながら「日本はダメな国になった」と実感せざるを得ない状況が明らかになった。ここから復活するのは並大抵のことではない。日本人の大多数が意識改革をしなくてはならない。最大のポイントは「昭和を脱ぎ捨てること」ができるかどうかだ。日本人全体が「昭和」を脱ぎ捨て新時代に対応できるかが日本復活のポイントといっていい。

 

 

 

8月 18, 2021 音楽16-23 | | コメント (0)

2021年5月11日 (火)

新作リリース"So Happy Dream"と「愛犬と飼い主のためのサブスクのプレイリスト」作成のお知らせ

大分前にやった仕事ですが、業務用ノルバサンシャンプーのキャンペーンソングとして"So happy Dream"という曲を書きました。

■大野恭史の最新作"So happy Dream"公開と作品とマーケテイングの背景 https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2013/04/so-happy-dream-.html

その後CDも作ったりしたのですが、昨今のサブスクリリースが続いたこともあり、このまま「引き出しにしまう」よりはサブスクリプションのプラットホームにて公開した方がいいと考えました。

Sohappydream_jacket_b
>  

 また3月24日にリリースされました小生の旧作"Pet Music"と合わせてSo Happy Dream"を含め「Pet Music playlist for dogs and owner/愛犬と飼い主のためのプレイリスト」を作りました。

Pet Music playlist for dogs and owner/愛犬と飼い主のためのプレイリスト

 

愛犬と飼い主で楽しむ音楽のプレイリストです。是非お楽しみください

 

 

 

5月 11, 2021 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2021年4月 9日 (金)

サブスク大量リリースに伴い「シン日本の音楽産業」の構築を目指そうなどと考えている今日この頃

3月中に私の人生でもかつてないほどの大量のサブスクリリースが行われた折、これをどうやって有効にプロモーションしていくかあれこれ考えております。

日本以外の国は全てサブスクが中心に音楽産業自体が回っており、それによって欧米の音楽産業はいずれもV字回復しておりますが、日本だけがまだCDという発想から逃れられないためか、音楽産業自体がV字回復から完全な蚊帳の外になっているというのが残念ながら実情であります。

実際日本の他のミュージシャンと話していてもサブスク関係の話はあまり盛り上がらず、結局CDを中心に音楽制作の話をしている、というのが実情で私のようにサブスクリリースをブログ等で大々的に記事を書いたり、そのプロモーションについてSNS他でやっている現状をみても完全に私だけが日本の音楽産業の中では浮いているという印象は拭えません。

まあ日本の外ではありとあらゆる面で劇的に価値観が変化していますが、その価値観の変化とは無縁のガラパゴスな環境で全く変化していない日本国内で「日本のムラ社会の一員同士」が話をしても世界が変化している、という実感はなかなか得られないのかもしれません。

はっきりいいます。日本はもはやありとあらゆる面で後進国になっているのです。とりわけ日本の音楽や映像、その他のコンテンツ制作についてはかつて日本がバカにしていた発展途上国より制作予算、ギャラその他の条件が酷いほど低い状態となっており、日本人のアーチストもクリエイターも世界一条件の悪い環境下での仕事を余儀なくされているのです。

実際海外、それも台湾や中国とかで仕事をすれば日本の数倍のギャラが稼げる、というのはもはや常識になりつつあり、ある意味日本国内で仕事をするー日本国内で日本人のみと仕事をする、という行為自体がバカバカしくなるくらい日本のギャラを始めとする諸条件は悪いのです。

驚くなかれ、かつて日本人が最貧国とバカにしていたインドにも日本はもはや負けているのです。

信じられない? ネットとかSNSとかで調べるとわかりますよ。最貧国とバカにされても仕方ないのは寧ろ日本の方なのです。

たった10年の間で日本と諸外国との立場は完全に逆転してしまったのです。それだけ日本の外は劇的に変化したのです。

しかしガラパゴス化した日本人は、日本国内のことしか関心を示さないことが多いのです。そのため残念ながら日本人の大多数は「井の中の蛙」になってしまい、日本の外の劇的な変化に無関心、あるいは理解できない状態になってしまっています。

昨今の政治家や官僚、財界関係者の発言をみてもその状況は明らかです。ここ10年間の世界の変化に気づかず、いまだに「昭和の発想」でしか物事を進められないため、様々な歪みが出ています。コロナ対策然り、オリンピック然り。正直日本人でいること自体が恥ずかしくなるほどです。

そういうこともあって、私は今回の一連のサブスクリリースですが、実は日本の市場だけを前提にしたマーケッテイングなどハナからやっておりません。少なくとも「日本人にだけ」今回リリースされた音楽を聴いてもらおうなどとは全く考えていないのです。

日本人はまだ国内向けという発想しかできない人が多いですが、サブスクは基本的に全世界がマーケットであり全世界の人に聞いてもらう(=再生回数を稼ぐ=お金になる)という発想でないと成功しません。そのためには日本人自身の意識改革が必要です。

まあ話は変わりますが、「シンゴジラ」や「シンウルトラマン」の庵野秀明が監督が今度手掛ける「シン仮面ライダー」を発表して以来、何でも「シン」がつくのが流行りつつありますが、(笑)私はその意味でいえば「シン日本の音楽産業」の構築を考えたいと思います(笑)

そのためには変な話、サブスク関係のプロモーションで「巨万の富を得た」くらいのことを誰かが体験しないと日本人は変わらないと思います。理屈でいくら能書きをいったところで日本人って動かないんですよね。何か従来の常識ではありえないことを実現した人が出てきて初めて日本国内が変わるんです。

まあそんなわけで私はこれに関してはこれ以上理屈っぽいことをいうのを控えることにします。無駄ですから、それよりもそのためには今回の一連のサブスクリリースで結果を出さなくてはいけない。その結果を出すために全力を揚げることにします。

日本のこれ以上の後進国化を止めるにはそれしかないでしょうね、と考える次第。

 

4月 9, 2021 音楽16-23 | | コメント (0)

ビクターエンタテインメントの大野作品の旧作ーサイコジェネシス他ヒーリング音楽アルバムを中心とした25タイトルのリリース詳細

前の記事でも触れましたがかつて私がビクターエンタテインメントでリリースしていたサイコジェネシスシリーズを始めヒーリング関係のアルバムがさる3月24日に各サブスクリプションのプラットホームにてリリースされました。

https://www.jvcmusic.co.jp/-/Newrelease/90.html#/20210301/20210331

再リリースの詳細についてまだ書いていなかったので、改めて書こうと思いますが、なにせ25タイトルもありますので一度に書くのは大変です。しかもアルバムによっては音源、作品がかなり重複している部分があります。特に下記の健康盤についてですが、これらは一度サイコジェネシスが事情により販売中止(某オウム事件の影響ですが..)で出し直したものなので音源的には寧ろオリジナルはサイコジェネシスであります。

当時の世相で「サイコジェネシス」というネーミングが某カルト宗教を連想させる、ということで1996年に「健康盤」という名前で再リリースされたという事情があります。

Kenkoban1

Kenkoban2

よって「健康盤」のご紹介は割愛させていただきます。(7枚もあるのですが...)
また「ペットミュージック」の「リラックス」と「エンジョイ」の2枚、ならびに<COLEZO!>ストレス解消は既存の商品ですのでこれも割愛させていただきます。(「万引き防止」の2枚も事情により割愛させていただきます)

4

というわけで以下の旧作13枚のご紹介です。

Sleep
サイコジェネシス・シリーズ 眠り(NEMURI)
Meditation
サイコジェネシス・シリーズ 瞑想
Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901
Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001
Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901
大野の実質的にメジャーデビュー作となった眠りの音楽。100人の被験者に聴かせ8割が寝たというデータがあり、CDとしてもヒーリングものとしてはベストセラー級の売り上げを記録しました。 立体音響の録音の自然音によるデイープなメディテ―ション音楽
Kakusei
サイコジェネシス・シリーズ 覚醒(KAKUSEI)
Kutsurogi
サイコジェネシス・シリーズ くつろぎ(KUTSUROGI)
Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901
Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001
Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901
左右の急速なパニングによる実験的な環境音楽。一部の方から熱烈な支持を受けた作品です。 くつろぎー実質的に大野のニューエージアルバムになっています。
Nemuri_ac_20210409111401
マインド・コントロール・ミュージック 「眠り」
Acstress_20210409111401
マインド・コントロール・ミュージック 「ストレス解消」
Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901
Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001
Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901
スリーピングミュージックの続編ならびにアコ―ステイックアレンジ。特にスリーピングミュージックNo.3は好評でした。 アコ―ステイックな「ストレス解消」。完全にニューエージアルバムとして制作しております。
Mezame_20210409111401
マインド・コントロール・ミュージック 「目覚め」
Nagusame_20210409111501
マインド・コントロール・ミュージック 「慰め」
Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901
Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001
Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901
朝のアコ―ステイック音楽として作りました。ほどよい「目覚め」になれば幸いです。 悲しみから慰めという音楽療法的な編成になっています。
91vm2vcy7cl_ss500__20210409111501
マインド・コントロール・ミュージック 「ダイエット」
Ecstacy_20210409111501
マインド・コントロール・ミュージック 「Ecstasy」
Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901
Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001
Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901
美容用の音楽として作りました。「目覚め」と違い夜のイメージで制作しております。 大野恭史のテクノアルバムとして作りました。手塚眞のビデオ作品"Opheria" "Salome"のサウンドトラックとして作ってます。

リラックスイリュージョン

単なる自然音?いや音響系? 実は自然音の中にメロデイが隠されています、究極の癒しのCDとして作りました。一般向けのヒーリングではないですが、是非聴いてみて下さい

Forest_20210409111501
リラックス イリュージョン ~FOREST 森
Stream_20210409111501
リラックス イリュージョン ~STREAM せせらぎ
Wave_20210409111501
リラックス イリュージョン ~WAVE さざなみ
Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901
Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001
Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901

上記以外の旧作もございますが、音源の面で重複しておりますので、ビクターエンタテインメントの公式サイトのリンクのみ提示しておきます。

健康盤 快眠

健康盤 美身

健康盤 爽快

健康盤 集中

健康盤 気力

健康盤 実力

健康盤 心身解放

既にCDとしてリリース中のもの

<COLEZO!>ストレス解消

ペットミュージック

 

以上沢山ありますが、自分に合いそうなアルバムを聴いてみて下さい。

よろしくお願いします

 

 

4月 9, 2021 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2021年4月 4日 (日)

昔のビクターエンタテインメントのサブスク復刻リリースに基づき新たなプレイリストを作りました

プライベートな事情等いろいろあって告知が遅れましたが、かつて私がビクターエンタテインメントでリリースしていたサイコジェネシスシリーズを始めヒーリング関係のアルバムがさる3月24日に各サブスクリプションのプラットホームにてリリースされました。

https://www.jvcmusic.co.jp/-/Newrelease/90.html#/20210301/20210331

Jvc_release2 Jvc_release1
Jvc_release3  

トータル25タイトルのアルバムが数十年ぶりに復活したことになります。私にとってはまさに失ったものを取り戻せたような感覚になります。

そしてそれらのサブスクリリースに基づいて主にSpotifyとAppleMusicにてプレイリストを作りました。

サブスクをプロモーションするにあたってプレイリストでいかに再生されるか、再生回数を稼げるかが重要なポイントになります。今回はユーザーにとっていかに「使いやすい(聴きやすい)」プレイリストを作るか、について重点をおき、作成しました。

まずは新規プレイリストとしまして以下の5つのプレイリストをご紹介します。

 

1.眠りのプレイリストーMusic for sleeping. (ヒーリング)

眠りを誘発する音楽のプレイリストです。このプレイリストは音量はやや小さめに、就寝時にお聴き下さい。
是非お試しになって下さい

2.Deep Relaxation. . (ヒーリング)

濃いアンビエントのプレイリストです。立体音像と空間を意識したスペーシーな音楽です

3. Acoustic Relaxation.(ヒーリング)

昔のアコースティック作品を中心にプレイリストを作りました。よろしければお聴き下さい

4. Kyoji Ohno's Film music works..(映画劇伴音楽)

私大野がここ10年ほどの映画、ドラマ用に作曲した拙作の中から厳選した映画劇伴音楽作品のリリースした音源に別の映画関係に使用した音源を加えてプレイリストです。

5. Kyoji's Club Music(クラブ音楽)

既にリリース済のアルバム"metanature "と先日再リリースした「エクスタシー」によるクラブテクノ系作品のプレイリストです。

サブスクリリースを成功させるためにはリリースした作品をいかに多くの人の個人のプレイリストの中に入れてもらうか、というのがきーポイントになりますが、今回とりわけ「眠り」や「リラクゼーション」に関してはプレイリストの編成そのものをプロモート拡散させようという考えでおります。

是非皆さんにはこのプレイリストを聴いていただき、このプレイリストそのものを何回も聴いていただくようにお願いできればと思います。特に不眠症の方がいらっしゃれば是非この眠りのプレイリストーMusic for sleeping をお試しくだされば幸いです。特Sleeping Music No.1はある調査で8割の方が寝たというデータがございます。

日本国内ではいまだCDパッケージを商品の中心に、という考え方に固執する向きが強いです。また日本人はまだ国内向けという発想しかできない人も多いです。でもサブスクは基本的に全世界がマーケットであり全世界の人に聞いてもらう(=再生回数を稼ぐ=お金になる)という発想でないと成功しません。そのためには日本人自身の意識改革が必要だと思います。実際問題としてサブスクのプロモーションしてるといかに日本が全世界から遅れているかを痛感します。その意味でもこのサブスクのプロモーションには今後も力をいれていきたいと考えております。

参考記事:https://realsound.jp/2021/04/post-734706.html?

まあ昨日映画監督の庵野秀明氏が「シン・仮面ライダー」の制作の発表をしましたが、私はシン日本の音楽産業の構築」を目指しましょうかね。

私のいう「シン日本の音楽産業」とは以下のようなものです。

1.業界構造の面でもコンテンツの内容的にも「ガラパゴス」でない音楽産業

2.最初から『世界中』をマーケットとしている商品コンテンツ

3.作品のクオリティ、スキルの面でもワールドクラスの作品と肩を並べる内容のもの

新年度に入り、その活動内容についてこの方向で徹底しようと思います。

 

 

4月 4, 2021 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2021年3月22日 (月)

大野恭史久しぶりのアンビエントアルバム 「Consolation and peace」リリース!!

今月はサブスクリリースが続きます。

 大野恭史。久しぶりのアンビエントアルバムがサブスクリリースされました。2002年のmetanature以来ですから20年ぶりですかね?
また「眠り」を志向した音楽になっています。特に後半の曲のラインアップがそうです、

Consolationpeace
Consolation and peace

試聴その他のプロモーションページはこちら

サブスクリプション Subscription
 

尚、これも別記事でお知らせしましたが、24日に大野の旧作「サイコジェネシス」がサブスクでリリースになります。このアルバムと24日にリリースされる旧作とで後日プレイリストを発表しますのでよろしくお願いします(3月末予定)

 

3月 22, 2021 音楽16-23 | | コメント (0)

大野の映画映像音楽を厳選20曲のサブスクリリース

既にお知らせしたとおり最近10年の間に作曲した映画やドラマの音楽を10曲ずつのアルバムにしました。一昨日の3月20日にリリースしました。

Waltz for My Love
Waltz_for_my_love_20210322104301
1.moshimo to my love 映画「もしもに愛を」より
2.pizzicatto humor3 映画「雷蔵と笑い水」より
3.pizzicatto humor4 映画「中野JKー退屈な休日」より
4.pizzicatto humor5 テレビドラマ「鉄子の育て方」より
5.solitude 教育映像「いじめと戦おう」より
6.tema triste.vers2{悲しみのテーマ) 映画「俺たちの世界」より
7.Tetsuko tema テレビドラマ「鉄子の育て方」より
8.Tomurai 映画「弔い」より
9.Waltz for my love 映画「サメロメ」より
10.Yamaoni 短篇アニメ「Yamaoni」より
サブスクリプション Subscription
Memories of Tomurai

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1.Adagio  
2.battle scene3  
3.Battlescene tema  
4.friends 映画「海に浮かぶ月」より
5.Homage to Morriconne 映画「銀幕彩日」より
6.in.danger 映画「俺たちの世界」より
7.issues approaching 教育映像「いじめと戦おう」より
8.Memoories Tomurai 映画「弔い」より
9.moshimo 映画「もしもに愛を」より
10.moshimo tema 映画「もしもに愛を」より
サブスクリプション Subscription

上記の音源の放送メデイア、ソーシャルメデイア(SNS)その他の動画へのライセンシングを受け付けております。この音楽を皆様の今後の作品に使いたいとお考えの方、ご興味ある方はヴェイス・ミュージック・パブリッシング株式会社
https://vmp.co.jp/contact/
もしくは info@vmp.co.jp までお問い合わせください

 

3月 22, 2021 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2021年3月18日 (木)

大野恭史 2021年3月、続々サブスクリリースのお知らせ

世界的に音楽産業の変化の波が押し寄せている現状,日本だけが世界のパラダイムシフトに関して置いて行かれている現状であることは既に何回もこのブログで述べております。

サブスクに関する強化はちょうど1年前、コロナウイルスのパンデミックが本格的に始まってからイベントもできない状況からサブスクの強化に励んできました。そしてそれはおかげさまで一定の成果は出始めたのですが他の日本ミュージシャンたちを見るとまだCD中心に考えてサブスクにあまり関心がないようにみえます。正直私一人だけ日本の音楽界では完全に浮いている感じです。

しかしそんな中、私の作品の多くを今月サブスクリリースすることになりました。まず手始めに先週リリースしたばかりですが、かつて一世を風靡した恋愛シミュレーションゲーム "Little Lovers 2nd"のテーマ曲を本日再リリース。ゲームのファンの間では絶大な支持をいただいた「明日への扉」 Yui Little Lovers 2nd リリースされました。

App Icon Apple Music

これ以外にも実は自分でも驚くほどのリリースが続きます

ここ10年くらいに作った映画劇伴音楽が3月20日にサブスクでリリース されます。アルバムとしては2タイトルありますが、共に10曲ずつ入っております

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Waltz for My Love
Memories_tomurai_20210317235001

https://www.tunecore.co.jp/artists/Kyoji-Ohno

3月20日 Spotify , Apple Music, Amazon Music その他大手サブスクリプションサービスからリリースされます!

 次は大野の本当に久しぶりのアンビエントアルバムです。ストレスで疲れた方、眠れない方のためのアルバムです。

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Consolation and Peace

試聴その他はこちら
https://kyoji.hearnow.com/

3月21日 Spotify , Apple Music, Amazon Music その他大手サブスクリプションサービスからリリースされます!

実はそれだけではありませんでした。実はSpotify for Artists というSpotifyのストリーミングデーターを管理するアプリを見てわかったことですが、実は..

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何と昔のJVCの私の作品がSpotify for Artistの"Upcoming"(近日リリース)のラインアップに入っていました。これはJVCでリリースしているのでしょうか、と昔のビクターエンタテインメントの関係者に確認しました。

そしてそれが事実であることがわかりました。多くは一旦廃盤になってしまったアルバムなので、まるで失ったものが一気に取り戻せるといった感じです。

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これにはさすがの私も驚きました。3月24日にリリースということだそうです。

本日ビクターエンタテインメントの担当者の方とズームで打ち合わせを行い、アンビエント関係はビクターエンタテインメントさんと共同でプレイリストプロモーションを行うことで合意しました。

 再生回数を可能な限り増やします。一人よりチームでやった方がいいに決まっていますからね

とにかく全く予期しないことでしたが、私の作品の大半が結果として今月サブスクでリリース、ということになりました。本格的に新しいパラダイムの時代に入ったということができます。さすがにこういうことは小生の経験でも過去ございません。それだけに興奮しております。
よろしくお願いします

 

 

3月 18, 2021 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2021年3月15日 (月)

コロナ禍が未だ続く中、グラミー2021年を見てー日本のガラパゴスぶりが目立ってしまった件

ロサンジェレス時間3月14日午後5時(日本時間15日午前9時)例年より1か月以上遅くグラミー賞授賞式が開催された。

昨年は直前にLAレイカーズの名選手だったコービーブライアントの突然の事故死の訃報が報じられた直後だったが、今年はワクチン接種が始まったとはいえ未だ続くコロナ禍の中の開催。 当然ながら例年とは違う趣向で授賞式は開催された。

ひとことでいえばまさに日本のミュージックステーションのようにスタジオ内のライブ、それと屋外の会場で行われた。ホストはトレバーノア

Img_7892 Img_7899

詳しい受賞者その他の情報はグラミーの公式サイトをご覧いただくとしてこのブログでは所感を述べさせていただく
https://www.grammy.com/

授賞式ではいつも通り世界のアーチストのトップパフォーマンスが開催された。いつもと違うのはこれは(会場の1つとして)無観客のステープルセンターをいわば放送のスタジオとして使用していた点

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そして会場にその他のアーチストが「控え」かつスペクテーターとして応援していた点

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今回コロナ禍によって日本でも同じだが、アメリカで多くのライブハウスや音楽のパフォーマンス会場が実質的に1年観客を入れられない状態が続いた点。この「音楽インフラ」を応援する意味もあって、今回ライブハウス関係者が時々プレゼンターとしてグラミー受賞者を発表するということが行われた

Img_7904
この方はLAのライブバーのバーテンダーの方

本当に何どでも書くがコロナウイルスは当たり前のことを当たり前でなくし、世界中に計り知れない損害を与えた。経済だけでなく文化の面でも。ワクチン接種開始されたとはいえ、来年には果たして正常化ができるのだろうか。そうあってほしいとは思うが..

もう1つ気になったのは今回BTSがノミネートされたこともあり、日本のワイドショー系は小川慶太さんとBTSのことしか取り上げず、世界中でヒットしている音楽、あるいはビヨンセが史上最多のグラミー28回目の受賞、といった点を完全にスルーしている点である。

これやばくないか?日本人のガラパゴス体質 JPOPとKPOP以外興味ないのか?サブスク時代に入り音楽は完全にワールドワイドになっているのに、海外の音楽状況に今の日本人は全く無関心なようである。

正直いうと私は今回ノミネートされたBTSには興味がない。別に韓国のアーチストだからではない。ただ日本のアーチストと彼らがどう違うのかといえば最初から海外で売るつもりで作ってる点だ。日本人にはなかなかそういう発想ができない。特に若い世代は洋楽聴かなくなったから海外の音楽状況に無関心だから、その関係も日本のマスコミも海外の音楽に関してはあまり報じない。

このままでは日本はますます世界から取り残されてしまうだろう。サブスクでワールドワイド、つまり世界同時発売が当たり前の時代に入り日本だけガラパゴスな世界に固執する、という点は今後の日本の音楽文化に関して深刻な事態を呼び起こすだろう。

グラミーを毎年観る度に日本と諸外国の状況のギャップを嫌でも感じてしまうのだが、状況が毎年深刻かつ、ある意味絶望的な状況に見えてしまうことが辛い

 

 

3月 15, 2021 音楽16-23 | | コメント (0)

2021年3月12日 (金)

今月拙作のサブスク続々リリース準備作業中に日本のレコード会社もいよいよ軸足を本格的にサブスクに移すことが判明した点

先日今年はサブスクリリースを大幅に増やす旨を当ブログに書いた。

コロナ禍の中、サブスク強化の日々ー今年はサブスクリリース数を大幅に増やします。
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/02/post-23352c.html

後程詳細に伝えるが、まず3月20日に私がここ10年+α くらいに映画やドラマのために制作した劇伴の音楽の中の20曲をサブスクリリースすることになった。

10曲単位でアルバムになり20曲リリースされる

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 Waltz for my love3月20日リリース

Memories_tomurai
 Memories of Tomurai3月20日リリース

そして私の19年ぶりのアンビエントのアルバム ”Consolation and peace" 3月21日にリリースされる

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過去3回のリリースではSpotifyの公式プレイリスト編集担当者(Editorial)への提出ができなかったが、今回4回目の正直でそれができた。但しEditorialに提出したからSpotifyの公式プレイリストに入るとは限らないが...

あとそれ以外に以前リリースしていたのだが事情により一旦リリースをとめた小生作曲の人気曲 Little Lovers 2nd 「明日への扉」も昨日の3月11日にリリースされた。勿論Spotify , Apple Music. Amazonといったプラットホームで配信中である。


Spotify


Apple Music

だが本日たまたまSpotify for Artist を見ていたら驚くべきことを発見した 

Spotify for Artistの"Upcoming" (リリース予定)を見て過去私がリリースしたJVCの作品が揃って3月24日にリリースされる、となっていたのだ。たまたま近々リリースする予定の先の2タイトルのその後の状況についてみていたのだが、みていたら昔なつかしいジャケットがSpotify for Artistの"Upcoming"の画面に並んでいる。

一瞬目を疑った。

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多くは一旦廃盤になってしまったアルバムである。すぐにビクターエンタテインメントの関係者に確認したが、どうやら本当らしいことがわかった。過去の私の作品の懐かしいジャケットがダーッと並んでいた...

つまり2021年の3月に新譜や再リリースを含めて拙作の大半が大半が今月だけでリリース、という考えもしなかった事態になる。

これにはさすがの私も驚いた。

これならプレイリストを共同で作るとかプロモーションする、とかいろいろとできますし、私自身もモーテイベーションが大いに上がろうというものだ。過去の私の作品と今回出る新譜とでかなりバラエテイに富むプレイリストを作ることができる。

それにしてもあれほどCDにこだわっていた日本のレコードメーカーがいよいよサブスク、ストリーミングに軸足を本格的に移すことが判明した。遅まきながら本格的なパラダイムシフトが日本でも起きることになりそうである。

コロナ禍になりイベントもできない状況からサブスクの強化に励んできて一定の成果は出始めたが他の日本のミュージシャンたちを見るとまだCD中心に考えてサブスクにあまり関心がないようにみえる。私一人だけ日本の音楽界では完全に浮いている感じ。でも世界の状況を見ると日本の方が異常だ。

だがこの状況はそんな日本のミュージシャンたちも意識改革をせざるを無くなると思います。なんせCD時代とあらゆることが根本的にかわるのだから..

いよいよ日本でも新時代到来である!!

 

 

3月 12, 2021 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2021年2月21日 (日)

コロナ禍の中、サブスク強化の日々ー今年はサブスクリリース数を大幅に増やします。

緊急事態宣言が発令されてから1か月半。東京ではいまだ新規感染者が百人単位で発生し、医療現場のひっ迫の状況は改善されておりません。

エンタテインメント関係は撮影もライブも音楽制作も思うようにできない状況が続いてます。その中で昨年のコロナのパンデミックが日本を含む世界に広がろうとしているころから、日本の音楽関係者が世界から大きく遅れているサブスク関係の強化を図っていました。実際CDbabyその他経由で過去の音源のいくつかをリリースしていたのですが、インストが多かったこともありましたが正直ほぼやっていないに等しい状況でした。

しかしコロナでライブ活動、その他制作がほぼできない状態になり、音楽家としてはこのサブスクを強化することで何とか活路を見出すしかない、という点、そして何よりも音楽の世界のパラダイムシフトが起きている状況で全く新たなノウハウを取得する必然性を感じたこともあります。一年間やってきましてようやく一定の再生回数を得ることはできました。

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これはAppleで3つの再生回数を稼げるplaylist, Spotifyで4つのPlaylistに参加することによって再生回数を得られていますが正直そろそろ限界を感じています。といいますのはPlaylistチームに参加で再生回数を稼ぐのはある意味自転車操業に参加しているようなもので、リスナーの反響がよくて増えているというのは違うからです。

Playlistチーム参加の目的は再生回数を稼ぐことによってSpotifyやApple Musicのプラットホームのアルゴリズムを刺激することが目的でした。確かに一定の成果は出ていますが私が期待したレベルには程遠いので少し考えを改める必要性を感じました。

何の話をしているかわからない人も少なくないと思いますので以下の記事をよろしければお読みください

■サブスク再生回数強化作戦 実行

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/03/post-f0ef1e.html

■サブスク再生回数強化作戦 奮戦日記その2

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/05/post-8d648d.html

やはりこれではいけない、ということで方策を考えました。

(1)ファンベースを育てる

実はMy space経由で海外の私の音楽ファンの方がこのサイトで作品を出すように勧めてくれました。

Iyashi_onngaku

ナンバーワンミュージック

https://www.n1m.com/Iyashichannel

正直最初はこのサイトの意味がわからなかったんですが、やっているうちに見えてきました。つまりこれはサブスクやストリーミングのファンベース獲得用のツールに使える、という点です。

各トラックにはSpotify Apple Music とAmazonとの直接リンクを入れることができるようになっており、同時にここで公開しているトラックのリスナーの反応を直接聞くことができます。このサイトも例によって日本人は殆どいなくて全世界の人が聴いてくれています。日本人の大多数はいまだにきがついていませんが、今世界では従来の音楽業界とは根本的に違う動きがものすごい勢いで動いています。日本は完全に世界から置いて行かれていますね

ここには最近10年くらいに作った私のアンビエント系、環境音楽を公開していましたが、その反応が予想以上にいいので近々それらをサブスクリリースしようと思っています。環境音楽/ヒーリングはサブスクには向かない、という話は聞いたことはありますが、そこはプレイリストその他の工夫で出してみようと思います。とにかく頭を使う事です。まあ1億回再生は難しいかもしれませんがうたものが2曲(いち一曲は一旦ダウンロードでリリースして、サブスクで再リリース)
そして環境音楽(アンビエント)を6曲リリースしようと思います。

(2)リリース数を増やす

サブスクリプションによる1回の再生は0.5円にも満たない場合が多いのでそこが日本の音楽関係者が二の足を踏む原因になっています。しかし従来のCD等と比べるとリリースのハードルは低く、基本的にはアカウントや窓口さえあれば誰でも自由にリリースできます。

変な話レコード会社とか音楽事務所とか通す必要など全くありません。プロモーションもSNSやウエブが中心なので、あとはハズる方法を考えればいいのです。その辺りのノウハウは日本の音楽事務所の方々を見ると持っていないところが殆どだと思います。

そういうことでこれから上記のナンバーワンミュージックでの好評のトラック、そしてちょうど過去の劇伴の音源をまとめてメディア用の音源ライセンシング並びに各サブスクストリーミングサービスにリリースするお話をいただいたので曲の選定作業及び編集を行いました。

Sabusuku

音源はいずれも私が映画、教育映像、もしくはドラマに実際に使用したものばかりで私自身が権利をもっている音源全ジャンル100曲は提出しようと作業し、何とか100曲揃えました。全部ではないかもしれませんが多くはサブスクでもリリースする予定です。まあその前に窓口に入っている音楽出版社からどういう反応がかえってくるか、ですが..

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日本の音楽関係者の間ではいまだにサブスク、ストリーミングに対してネガテイブな反応をする人が多いように思います。それはある意味日本だけの市場でも中途半端にやって行けてしまった時代があまりにも長すぎたためだと思います。

また日本の音楽関係者がCDに固執する理由として業界のトップの支配構造がCDの流通を中心に音楽業界の既得権益が存在してきた点もあります。つまりその権益で食べている人たちが確実に存在し、その権益によって業界全体を支配する構造が存在したからで、日本でサブスクがなかなか定着しないのはその理由の方が多いかもしれません。

先日クラブハウスのルームを覗いたら音楽関係者のスピーカーになり、この記事で書いていたことを述べましたが一部の方は興味をもっていましたが、またすぐ日本の音楽の世界のみの話に戻ってしまいましたね。やはり日本人の意識改革も大きな課題になるかと思います。

くどいようですが、本当に今の日本、世界から置いて行かれていますよ。

もっとも日本の音楽関係者をみていると「自分たちはガラパゴスでいいんだ」と考えているとしか思えない人たちが多いのが悲しいですが..

 

2月 21, 2021 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2021年1月26日 (火)

「流通」が無くなった音楽産業ー新たなビジネスモデルの構築が果たして日本の業界でできるか?

インターネットが普及し、さらに今回のコロナ禍、

音楽産業ほど大きな変化を余儀なくされた産業はないかもしれない。

一方ではその大きな変化に対して一番鈍感で対応が遅いのも日本の音楽業界ということができる。それはもう数十年も前から感じてきたことであり、私などは大昔から変革を唱えてきた(そしてことごとく無視された...) が日本の音楽産業の遅れぶりはもはや火をみるより明らかになった。

■新時代への変化への対応を拒否してきた日本の音楽業界がいよいよ壊滅状態にー一方ではサブスク、プレイリスト中心への動きも https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/11/post-5d279a.html

その証拠に日本では斜陽産業の代名詞となっている音楽業界だが、海外では完全にV字回復している。もう何回も提示したリンクだが

■ ストリーミングでアメリカ音楽市場がV字回復-でも日本ではこのままでは無理
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/04/v-6f77.html

世界ではサブスクによるストリーミングが完全に主流になっているにも関わらず、日本の音楽産業があくまでCDに固執するのは理由がある。
それはCDの流通を中心とした音楽業界の既得権益が存在するからである。
つまりその権益で食べている人たちが確実に存在し、その権益によって業界全体を支配する構造が存在したからである。

音制連、音事協の業界全体の支配はCDの流通を中心に構築されてきた。その支配はCD工場にまで及ぶ。日本の音楽業界はその既得権益に基づき、日本の音楽業界人同士の「ムラ社会」を構成し、それを維持することをトッププライオリテイとして運営されてきた。これは今でも基本的には変わらない。音楽業界というのは今の日本のガラパゴス体質のあらゆる悪い面が反映している業界なのである。日本の官僚組織、政治家の黒い癒着と本質的に構造が同じである。それゆえ、グローバル社会であり全てが対等な競争など彼らからすれば「とんでもないこと」ということになるのだろう。

実際日本の音楽関係者をみていると「自分たちはガラパゴスでいいんだ」と考えているとしか思えない人たちが多い。

■日本の音楽業界はなぜ遅れてしまうのか
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/06/post-64f0cf.html

だが来たるべき新時代の流れはもはや誰にも止められない。旧時代のビジネスモデルにあくまでこだわる人たちはいずれは滅亡の道をたどることは避けられないと思う。 

はっきりいってそういう人たちに同情しない。私は再三再四業界関係者にいってきたことは全て無視されてきた。その結果がそうなったのだから自業自得である。

CDを中心とする古いビジネスモデルにあくまでこだわる人たちだが、新時代のビジネスでとりわけ音楽業界のビジネスが他のいかなる業界とも違う形態に変貌していることに気が付かない人が多いだろうと思う。

それは「流通のない」業界になる、という点だ

これは他のいかなる業界とも異なる。例えば私が関わっている映画業界もNetflix, Amazon Prime, Disney Plus といった三大映画サブスクリプションサービスが主導になりつつある。

だが今コロナ禍で厳しい状況にあるとはいえ、劇場による映画公開、は例えサブスクが盛んになってもなくなることはない。劇場にて映画のパンフレット、フィギュア、その他のグッズ等を購入することもできる。つまり物品商品が存在するのである。そして何よりも「劇場への配給」という流通の形態が存在し続けるのである。

いかに家で見たい時に映画を見ることができる、といっても劇場の臨場感、迫力は劇場にいかないと経験できないものである。3D, 4D, Imaxなど説明の必要なないであろう。だからストリーミングサービスがどんなに普及しようが劇場で映画を見る、という形式はなくならない。(ただ以前よりは規模が小さくなるかもしれんが)

だが音楽の場合どうか?

音楽は基本はSpotify, Apple, Amazon Music といったサブスクリプションサービス中心にストリーミングが行われる。CDというパッケージはもはや商品としてなりたたくなり、サブスクリプションを通じての再生回数によってアーチスト関係者の収入を発生させるシステムとなる。

いわばストリーミングのサブスクリプションがある意味「流通」ととらえることはできるが、Spotify, Apple, Amazon Music いずれもグローバルな会社であり、それらにデイストリビュートする会社は「流通」というよりは「窓口」である。そこには日本のCDの流通システムのような音制連、音事協の支配構造など生まれるはずもない。全世界共通のルールにて公平かつ公正に運営が行われているし、おこなわれるべきなのである。

しかもその「窓口」は必ずしも大手レコード会社とは限らない。サブスクリプションではメジャーもインデイースも完全に同じ土俵で戦うことになる。
音制連、音事協の既得権益の層は当然それが気に入らない。だから彼らはCDビジネスに固執し、サブスクリプションによるストリーミングを嫌う。最近ではさすがに拒否できずに大半の会社はサブスクを導入しているが、正直「嫌々ながら」やっているのは見ていてよくわかる。

勿論、それでは音楽関係者で「物品の販売」が全く行われなもいのか、というと必ずしもそうではない。 欧米ではアーチストのファンのためにさまざまなグッズ販売を行っている。ファンにとってはやはり好きなアーチストの公式グッズというのは重要な位置をしめるからである。

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ビリーアイリッシュの公式グッズショップ https://www.pgs.ne.jp/view/category/BILLIEEILISH

それらは多くの場合、ファンクラブ、アーチストの公式サイトもしくは公式ショップ、アーチストのライブ会場等で販売される。これらはCDショップの流通網とは少しニュアンスが違うものである。

映画の「劇場」に相当するのがミュージシャンのライブ、コンサートである。今はコロナ禍によって開催は難しくなっているがこれもサブスク、ストリーミングの時代に入ってもなくなることはない。

あとアナログレコードもアーチストの重要な商品になりつつある。「いい音」で「大好きなアーチストの音楽」を聴くという動きもなくなることは決してない、特にストリーミングサービスがmp3がメインとなっている現代ではなおさらである。これらも多くは「グッズ」の中で売られていくものである。

サブスクが中心となっている時代では音楽のビジネスの形も大きく変化する。これも何度も書いているがサブスクのプロモーションでキーワードとなるのは「プレイリスト(選曲リスト)である」。ひとことでいえば再生回数を分析したデータが音楽ビジネスにとって大きな意味をもつ。

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上記のデータで音楽がどういう人たち(女性か男性か、年齢層、国層)というのがわかるシステムになっている。この膨大なデータを分析しマーケテイングを行うことが今後の音楽業界関係者に必要不可欠になる。欧米では既に「データアナライザー」という名のポストが存在し各音楽事務所で重要な役割をもつ。これも数えきれないくらいこのブログで言及した。

残念ながら日本の音楽事務所関係者の大半に「データアナライザー」という名のポストの話をしても私が何の話をしているのか皆目理解しない人がまだまだ多い。

しかしさすがの変化を忌み嫌う日本の音楽業界でも少し違う流れが出始めている

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■日本コロムビア、デジタルプロモーションに特化したラボ「colutte」を設立 プレイリスト企画に富田美憂が登場
https://www.musicman.co.jp/business/354528

正直メジャーレコード筋から初めて「プレイリスト」という言葉を聞いたような気がする。さすがに世界中から置いて行かれる現状をみて「これではいかん」と考えている人たちは少しは存在するらしい。この人たちの今後の健闘に期待したいものである。

もはや「流通」といえるものがなくなった音楽業界。しかし時代に適応すればまだ挽回の可能性はある、と信じたい

 

1月 26, 2021 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年12月 8日 (火)

サブスク時代でまた1つくずれた「音楽業界の常識」

このブログでも何回も指摘してきたが、日本の音楽産業は「変化」というものを極端に忌み嫌う

そして何でも「カタチ」にこだわり、少しでも「カタチ」からはずれたものに拒絶反応を示し、「カタチ」とか業界の「慣習」等を絶対視する。結果思考が極端なまでに硬直化し、今やCDなど日本以外の国ではとっくに姿を消しているにもかかわらず日本だけがCDという商品形態にいまだに固執している。

そのことで残念ながら日本の音楽業界は世界でもっとも遅れた国になってしまった..

音楽ビジネスがサブスクによるストリーミングがどう変わったいたかはこの記事を読んでいただくとして

もう1つ従来の日本の音楽界の常識では考えられなかった現象が起きた。

今から41年前にリリースされた曲がなんと海外のサブスクのストリーミングチャートで世界47ヵ国でTOP10入りしたのだ

■1979年リリースの日本のシティポップの名曲が、まさかの世界47ヵ国でTOP10入りの快挙!
http://www.m-on.press/music-news/0000279011

ちなみに松原みきさんは今から16年前にガンで早世してしまった。残念である。

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まあ日本の業界関係者の反応はだいたい予想がつく。
「たまたま」とか「奇跡」とか酷い場合は「外人は古い曲が好きなんだな」といった程度の反応だろう

だが違うのだ。筆者はこれからこういうケースがどんどん出て来るのではないか、と考えている。

なぜなら日本では「昔の曲」でもボーダーレスに音楽を聴ける現代の環境では、海外のリスナーには「新しい曲」に聴こえる、ということは十分に考えられるからである。

、レコード会社や芸能プロ関係者など考えもしなかった現象だろうと思うが、当時の日本発売ではたいしたことなくても、サブスクで世界中に拡散されて海外で爆発的ヒットとか、サブスク(ストリーミング)がメインになっている現代だからこそ起こりうることなのである。

これは音楽業界に限らないことかもしれないが、今日本社会全体が「カタチ」にこだわり、「カタチ」に対して思考停止をしている。
その結果海外でとてつもない大きな変化が起きているのにそのことに無関心で思考も硬直化してしまう。今日本社会全体がそういう病気に侵されている印象がある。

今までの「日本の音楽界の常識」なるものに固執することがいかに愚かな行為であるか、ということをそろそろ本気になって考えて見てはいかがだろうか? とも思うが、云っても無駄だろうな。 

たぶん..

 

12月 8, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年11月12日 (木)

新時代への変化への対応を拒否してきた日本の音楽業界がいよいよ壊滅状態にー一方ではサブスク、プレイリスト中心への動きも

久々に音楽業界についての話。

私は日本の音楽業界のありかた自体にかなり批判をしてきたが、特にCDからストリーミングへ「パラダイム」が変化していることに対応しようとしない日本の音楽業界に対して、半ばあきれ、もはや何をいっても無駄だと諦めすら感じていた。

そしてこのコロナウイルス禍の影響でCDの販売店やイベントでのCD販売の機会も激減しおそらくかなり壊滅的な影響を受けるだろうという予測はしていた。そして次の記事をみてもその通りの展開になるようである。

■「音楽業界は連鎖破綻する」コロナ廃業が迫る音楽関係者、38人の生の声
https://diamond.jp/articles/-/244575

音楽業界のトップのエイベックスですら希望退職を募っていることが報道されている。

■エイベックス、初の希望退職募集
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20201105_02.html

同社はこの苦境を本社ビルを売却することで乗り切ろうとしているらしい。

■ エイベックス「虎の子」南青山の本社ビル売却へ
https://toyokeizai.net/articles/-/387953

青山骨董通りの一等地とはいえ、コロナで不動産市場が暴落している。果たして思惑通りの金額で売却できるかどうか

この状態を全て「コロナ禍」のせいにするのは実は間違っている。
音楽業界の惨状についてこうなることはほぼわかっていたにも関わらず、業界の改革を頑なに拒み、変化に対応してこなかったツケが出てきているのだ。実は音楽産業は日本では斜陽産業の代名詞のようになっているが海外では完全にV字回復をしているのである。(いまだに日本の業界関係者でこれを信じようとしない人間が多い)

■ ストリーミングでアメリカ音楽市場がV字回復-でも日本ではこのままでは無理
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/04/v-6f77.html

■ 世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界ー音楽のグローバル化を頑なに拒否し続ける日本の音楽業界
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/04/post-675e.html

まあ音楽業界に対する提言、批判はもう数えきれないほどやってきたが、業界筋の誰からも聞く耳をもたれていないので上記の記事についても同様である。もう慣れっこになっているので今さらどうこう言おうとは思わない

ただ日本でCDからサブスクリプションによるストリーミングへのパラダイムシフトがなかなか行われないのは音楽業界の体質もさることながら日本人の意識改革も必要であることも実感した。

実はコロナ禍が始まった折に、日本国内の「プレイリスト」でプロモーションチームを作る目的のFacebook グループを立ち上げた。だが残念ながら時期尚早で断念した経緯がある。

日本ではサブスクいまだ定着せず、プロモーションのためのストリームチーム構成断念。日本の音楽界の今後に懸念
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/09/post-930ad1.html

実は世界の音楽産業がCDからサブスクリプションによるストリーミングにパラダイムシフトが起きている一方、日本ではいまだCD中心の音楽のビジネスに固執する向きが強いことを痛感せざるを得なかった。実際にやってみて次の様々なことがみえてきたのである。

1.日本のミュージシャンで「サブスクリプション」のことをよく理解していない人が圧倒的に多いこと

2.したがってこのグループで何をしようとしているのか、意味を掴めていない人が大多数であったこと

当ブログの記事をみていただければ私がいかにサブスクの時代に向けてノウハウを蓄積しようとしているかわかると思う。

サブスクのプロモーションでキーワードとなるのは「プレイリスト(選曲リスト)である」3月くらいからそのセルフプロモーションを行っている。正直今ある数字の壁で伸び悩んでいるが今年の初めと比べれば格段に違っている。(とはいえ最近再生数が伸び悩んでおり、有料のプロモーションへ予算を投入しようかどうか、迷っているところである)

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なんでこんなことをしているのか、わからない人はこちらの記事を読んで下さい

■サブスク再生回数強化作戦 奮戦日記その2 https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/05/post-8d648d.html

ただ変化を頑なに拒否する体質の日本の音楽業界でも少し変化の兆しが見えてきている

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■日本コロムビア、デジタルプロモーションに特化したラボ「colutte」を設立 プレイリスト企画に富田美憂が登場
https://www.musicman.co.jp/business/354528

正直メジャーレコード筋から初めて「プレイリスト」という言葉を聞いたような気がする。ついこの間までは「プレイリストのプロモーション」といっても何の話しているのか全く理解されなかったから...

ただ見ている範囲では、まだ内向きの発想しかないので、うまく機能するかどうか疑問である。

ストリーミングは全世界が市場だから、ワールドマーケットを視野にいれないと成功しないと思う。もっと具体的にいうと従来の日本の音楽業界でいう「洋楽」と「邦楽」の差が全くなくなる、ということだ。そこまで発想を転換できる音楽関係者がどれだけいるか、だと思う。

とはいえ、変化というものを極端に嫌う日本の音楽業界にしてはよい動きだと思う。

 

 

11月 12, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年9月12日 (土)

日本ではサブスクいまだ定着せず、プロモーションのためのストリームチーム構成断念。日本の音楽界の今後に懸念

コロナウイルスの影響で音楽の世界が大きな打撃を受けたこともあり、またここ1-2年で世界の音楽産業がCDからサブスクリプションによるストリーミングにパラダイムシフトが起きている一方、日本ではいまだCD中心の音楽のビジネスに固執する向きが強い。しかしコロナウイルスの影響でそれも変わるのではないかという期待もあり、日本でもミュージシャンがこのパラダイムシフトを乗り越えるためにfacebookグループの「サブスクリプション演奏回数増加、プレイリスト登録互助会」なるグループを3月に立ち上げた。
しかし実際にやってみて様々なことがみえてきた。

1.日本のミュージシャンで「サブスクリプション」のことをよく理解していない人が圧倒的に多いこと

2.したがってこの姉妹グループで何をしようとしているのか、意味を掴めていない人が大多数であったこと

そして何人かの音源でグループのプレイリストも作ったのだが、(現在は廃止)

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しかしここから何かが発展することは残念ながらなかった。本当は海外でもはや当たり前になっている「ストリームチーム」にしようと思ったのだが、結局「ストリームチーム」でみんなでいっしょに曲をプロモーションをしようと同調する人は殆どいなかった。

1.「ストリームチーム」とはプレイリストに参加しているアーチストが最低1回Spotify ならSpotifyで演奏すること

2. そして「ストリーム」したPlayerを演奏したことを証明するためのスクリーンショットを投稿する

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この作業に何の意味があるかというとSpotifyもApple等のその他のストリーミングのプラットホームはストリーミングされている曲の再生回数を管理しており、再生回数が急速に増える曲はプラットホームのアルゴリズムを刺激し、プラットホームの有力プレイリストへの誘導等、さまざまな再生回数を増やすための作動をしてくれるからである。

私は4か月以上さまざまなプレイリストに参加することによってアルゴリズムのプレイリストで曲が入るところまで来た

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何とかEditorial(公式プレイリスト)に入るようにいまだ格闘中だが、今更ながらサブスク、ストリーミング時代でさまざまなことが変わるということを実感した。

しかし残念ながら「ストリームチーム」の日本版の結成を試みたがうまくいかず、断念。グループも一旦解散することにした。

なぜ日本人はこんなにもストリーミングのプロモーションに消極的なのか、いろいろと考えた時にアーチストのT君の発言が今の日本の現状を大きく表していると思うので、ここで引用させていただく

僕はサブスクによるプレイリストはめちゃくちゃ大賛成です。
ただアーティスト活動してると、お客さんは、まだやはりCDに価値を見出だしてるように感じます。
音楽制作に関わってない部署の人たちも、音楽はYouTubeで無料で聞いて好きなアーティストのCDを買うと言います。
そもそもSpotifyを利用していない人がまだまだ多すぎるとも感じます。

日本は海外と違い独特なオタク文化が根強く、インディーズでアーティスト活動をするとは、ライブ後に物販でお客さんと直接お話をしてCD含むグッズを買って貰い、サインをして一緒に写真を撮って、と、地下アイドルのような事をしてはじめてファンになって貰えるのを実感します。
僕のまわりの若いアーティストもタワレコにCDが並ぶ事をまだステータスに感じているようで不思議です。
日本で最もサブスクで再生回数が多い、あいみょんの最新アルバムでさえ2枚組CDで販売され、CDが売れるようなプロモーションの展開がされたように感じました。
日本の音楽業界ってなんなんや?と本当に心から感じます。
日本でアーティスト活動する以上、この事実は無視できないのが本音です。
ただ、このコロナ禍で情報処理システムは劇的に変化し浸透するのは間違いないので、またのタイミングでこういうプレイリストをやる際には是非参加したいです!

気を使ったコメントはしていただいたが、結局アーチストのみならず観客、しいては日本人全体が意識を変えないとまだダメなのか、という風に感じた。日本人は国民性として変化を好まない国民性なのは知っていたが、日本以外の全世界では劇的な変化が起きているのに日本だけがそれを拒んでいる。そしてその拒否の壁が私が想像する以上に高かった ということだろう。

つまり 海外ではもはや当たり前のことが日本では時期尚早だったという結論に達せざるを得なかった。

オタク文化やアイドルにしてもアイドルの女の子や声優さんの握手会なるものはコロナ禍で開催不可能であるにも関わらず、いまだに「握手会」が開催されるかのような前提でイベントの計画まで出ているという現状。

日本人の大多数は「日本はガラパゴスでいいんだ」と本当に考えているのだろうか?

もしかして日本だけ半永久的にCDというビジネスモデルに最後までこだわり、サブスクによる革命というのは日本では起きないのだろうか?

取りあえず私の方は自分の曲の「サブスク強化作戦」を引き続き行う。人から何をいわれようとも..

 

 

 

9月 12, 2020 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2020年8月 6日 (木)

CDの時代が終了! もはや待ったなし!! 映画も音楽も100年に一度という大変革の時代が到来している

このブログで私は何度も書いた。そして確信どころかもはや誰の目にも明らかである(はずだ)

100年にに一度という大変革の時代が到来している。
そしてその大変革は避けることはできない 

日本人は国民性として変化を好まない傾向があるが、音楽界は特に「ムラ社会」的傾向が強く変化というものを極端なほどに忌み嫌う

■NiziUの大ヒットが日本の音楽産業を打開する――ジャニーズ事務所は既得権益に縛られたまま
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani/20200731-00191043/

この記事、まあ一見私の論調ににているように見えるが、それでも私からすればいささか視点がずれているようにも見える。いや、CDという商品形態はもう終わる、そしてこのコロナウイルスの影響でアイドルの握手券はもはや成立しなくなる、それらはその通り、というか「今さら」といっていい見解だ。そしてCDにこだわる日本の音楽業界の多数を旧態依然というのはその通りではある。だがこの手の日本の記事で決定的に欠けている視点がある。それはパッケージではなく配信、ストリーミングという形だけの問題ではない。もっと本質的なところを切りこまないといけない。

具体的にはコンテンツのビジネスが100年に一度の大変革の時代に来ているー殆ど革命ーといっていい時代に入っているのだ。どうもこの手の記事をみるとそこまで切り込んだ記事が見当たらないのだ。産業を根底から覆すパラダイムシフトが起きており、価値観そのものも大きく変化しているのだ。

例えばCDからストリーミング、サブスクリプションに商品が変わるというだけでビジネスモデルがこれだけ変わる

1) マーケットが国内だけでなく全世界になる。そのため「ワールドマーケット」を想定したコンテンツ作りをしなくてはならない。リリースされた作品は全て「全世界発売」になる。

2) ストリーミングのチャンネルは全て「グローバル企業」を通じてのものになり、ビジネスは全て「全世界共通のルールのもとで管理され、ビジネスは全て「データ」中心に解析される

これを読んでもおそらく多くの音楽事務所関係者は「意味がわからない」かもしれない

(1)のマーケットが「全世界販売」にならざるを得ないのはストリーミングの一回の単価が極端に低いためである。Sporifyは年ごとにMAU(有料契約者数)によって違うが1回再生あたり0.3円ー0.4円 比較的高いApple Musicでも1再生1円である。そのため日本の音楽業界が従来の通りに国内市場しか発売しない発想にたつとビジネスとしてはあまりにも小規模になってしまう。

しかしこれが全世界だとどうなるか、途端に再生回数が2ケタくらいあがる。チャートでトップのアーチストは月Sporifyだけで1億4000万―5000万再生を得ることができる。ストリーミングはSpotify以外にApple Deezer Amazon, Google Play その他のプラットホームを合わせると全世界で一月数億回の再生回数を得ることができる。これは全世界だからこそ、この数字になる

今までのように日本国内だけみていてもこの数字には決してならない

これは音楽だけでなく映画、映像でも同じである。NetflixやAmazon Primeの存在で映画制作が自動的に「全世界」を対象としたものになる。もはやコンテンツ制作でボーダーレス、グローバルな影響を避けることは不可能である、

同じく(2)のストリーミング=サブスクのビジネスは各プラットホームが計算するデータで全てが来る。一切ごかましはできない

ストリーミングのプラットホームは主なものだけでこれだけある。(これでも全ては網羅していない)

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Spotifyは確かにこの中で一番シェアを得ているがトータルすると世界のトップアーチストは毎月数億ー10億近くを稼いでいることになる。くどいようだがこれは全世界だからできるのである。そしてそのデータはサーバーで自動計算されるので一切ごかましはできない。例えばCDのように公称何万枚とか、実際の数字と違う(多くの場合は遙かに大きな数を発表する)ことはストリーミングでは一切できない。つまり音楽事務所や業界関係者の都合で売り上げ額を実際と違う「公称」などということはストリーミング時代ではできないのだ。

世界第2位の規模の日本の音楽産業は、旧態依然としたままだ。このままであれば、この先に待ち構える未来は間違いなく厳しいものとなる。理由はシンプルだ。インターネットはなくならないからだ。 

インターネットだから、ではない。インターネットは単なる手段に過ぎない、問題はインターネットを介した配信、ストリーミングというビジネスモデルは従来の日本の音楽ビジネスとは根本的に違うものなのだ。だからCD時代の終焉は従来のビジネスモデルとは殆ど相いれないほどの変化が起きる。そしてその世界で生き残るには「ムラ社会的価値観」は排除しないといけない。そうでないと海外との競争に負けるからである。 

ストリーミングがもたらす新しい音楽業界の流れは2-3年前から大きく動き出してきた。そして今回のこのコロナウイルスがもたらす影響がその流れを決定的なものにした。もはや待ったなしである。

「日本の音楽の常識」「日本の音楽業界のしきたり」なんてものは捨てるべきである。もはやそんなものが通用する社会ではなくなってきているのだ。しかし残念ながらこのことを理解できる日本の音楽事務所関係者はまだ少ない。圧倒的に少数といっていいだろう。

だが例え「従来と根本的に違う音楽界に変わってきた」であることに気づいた時はもう既に遅い。新しい時代とビジネスモデルに対応したところと既得権益や旧態依然の体制にこだわる業界では天と地くらいの差ができているはずだ

私は勿論後者を目指す

 

8月 6, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年7月 7日 (火)

ニコライ・カプースチン、エンニオ・モリコーネと偉大な作曲家の相次ぐ訃報について

ここ数日の間歴史に間違いなく名を残す偉大な作曲家の訃報が相次ぎ驚いている。どちらも私自身が大きく影響を受けた作曲家でありそれぞれの分野のパイオニアといっていい作曲家だからだ。わずか数日で音楽文化の至宝を私達は失ったのである。

ニコライ・カプースチン(Nikolai Kapustin 1937-2020) 

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日本では今一つ知られていない作曲家だが、ウクライナの作曲家ながらジャズのイデイオムを発展させた作曲家でジャズ系の作曲家という意味ではガーシュインを継承した作曲家といっていい。

活動時期に冷戦時代が大きくかぶったこともあり、なかなか活動の実態が日本に伝わらなかったが旧ソビエト時代にジャズオーケストラのメンバーとして活躍する傍ら自作の発表を行った。モスクワ音楽院卒業期がフルシチョフの「雪解け時代」に重なったこともジャズの活動を容易にさせていたかもしれない。ガーシュインと違うのは明らかにモダンジャズのイデイオムが入っている点からもガーシュインの音楽をある意味継承したといっていいだろう。それをアメリカ国内ではなく旧ソビエト国のウクライナでやっていたことが興味深い。演奏を見ると単にジャズだけでなく最近の音楽のいろんな要素を取り入れているのがわかる

恥ずかしながらカプースチンの作品を知ったのは最近である。たまたま新人ピアニストのリサイタルに付き合いで行ってこの曲を聴いたら気が付いたらノリノリになっている自分がいた。ガーシュイン以降、本当の意味の新しい音楽、現代「の」音楽(現代音楽ではない)を書いていた人の遭遇は私にとって大ショックだった。追悼の意味をこめて私が最初に知ったカプースチンの曲「コンサート・エチュード作品40第八番

R.I.P マエストロ!!

今。実は映画音楽関係の作業をしているので落ち着いてからこの記事を書こうと思っていた矢先に、一応映画音楽をやっている人間として書かざるを得ない大家の訃報を聞いてしまった

偉大な映画音楽作家のエンニオ・モリコーネ先生の訃報である。

 

エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone 1928-2020)

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映画の世界に少しでも関わっている人なら、映画ーとりわけ洋画が好きな人にはモリコーネ先生について今さら述べる必要はないであろう。ローマのサンタ・チェチーリア音楽院を卒業してから早くからテレビ・ラジオ・映画の音楽の作曲の仕事をされている

映画音楽の傑作は数多く、全てを列挙するのは不可能である。だがモリコーネ先生といえば「ニューシネマパラダイス」とか「アンタッチャブル」等は映画に詳しくなくてもご存じの方が多いだろう

ここではあえてその作品には触れず、小学校の同級生であり生涯を通じて盟友だったセルジオレオーネとの名コンビといわれる作品をいくつか追悼の意味をこめて揚げようと思う。セルジオレオーネ監督といえば「マカロニウエスタン{アメリカではスパゲテイウエスタン)」の監督として西部劇ドル箱三部作といわれる『荒野の用心棒』(Fistful of dollarsー黒澤明監督の「用心棒」のリメイク)、『夕陽のガンマン』(For a few dollars more),そして『続・夕陽のガンマン』(The good , the bad , the uglyー前作の『夕陽のガンマン』とは一切無関係)とヒット作を飛ばした。半世紀以上前の作品だがクリントイーストウッドをスターにした作品。まだ現役バリバリというのがすごい!

その中でこれと同じ音創れといってもなかなかできないこの作品を追悼の意味をこめてシェアします

あと名作は数多くあるのだが、映画音楽というのはテーマ曲だけでどういう映画かわかるようにしなくてはならない。この曲はその典型といっていい
原作が池田満寿夫のこの名作

公開当時はエロス部分ばかり焦点があてられたが、エーゲ海の風景が美しい作品である。尚、女声の声のボカリーズもモリコーネ先生はよく使用する。この作品もその典型

最後にセルジオレオーネとのコンビの最後の作品であり、映画音楽の傑作のこの曲。英国アカデミー賞の作曲賞を受賞した作品

素晴らしい、こういう映画音楽を書きたいよ。本当に

ちなみにこの曲はモリコーネ先生が別の映画に使おうとして監督からNGが出され「ワンスアポンアタイムインアメリカ」で使用したもの。正直いうとこういうことは決して珍しいことではない。私も別の作品のために作った作品を他の作品に転用したことがあります。

モリコーネ先生は映画音楽作曲の第一人者でありながら、なかなかアメリカ映画アカデミー(オスカー)と縁遠い人だった。しかし最後にタランテイーノの作品「ヘイトフル・エイト」でアカデミー作曲賞を88歳にて受賞できたのはよかったと思う。
偉大な映画音楽作家エンニオ・モリコーネ受賞映像

変な話、この事実は我々のような「無名の」映画音楽作家にも変な意味で希望を与えてくれた。それはエンニオ・モリコーネ先生のような誰もが認める偉大な映画音楽作家も88歳までオスカー受賞できなかった。だから88歳までアカデミー賞作曲賞を受賞できるように頑張ろう!、という気持ちが湧いて来た

まだ88歳まで数十年ある。特に今映画はボーダーレス、グローバルの時代。不可能では決してない。それを死ぬまで目指すことにしようと思っている

しかしここ数日、ニコライ・カプースチン、エン二オモリコーネとあまりにも偉大すぎる作曲家の訃報に接した。今は喪に服そうかと考える次第

 

7月 7, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年6月22日 (月)

サブスク奮戦続いているうちに考えたーサブスク時代の「レコード会社」の存在意義って?

サブスク奮戦、コロナ災禍が始まる前からテコ入れ初め早、3か月、おかげさんで成果は徐々に出てきました。現在のストリーミング数

以前はポツ、ポツだったストリーミング数が現在はご覧の通り

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現在毎月数千回の再生回数(ストリーミング数)まで行きました。そしてその結果アルゴリズムも動いてくれました

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何度もいうように日本以外ではもはやこのサブスクリプションによるストリーミングが完全に主役です。おそらくCDという商品形態にいまだにこだわっているのは今や世界でも日本だけといっていいでしょう。しかも今回のコロナは確実にCDという商品が主役から降りる方向に動かざるを得ません。
なぜならもはやコロナ災禍で握手会もできないし、ミュージシャンのCD手売りももはやできなくなります。
CD販売網もアマゾンを除けばただでさえ長いCD不況で体力が弱くなっているCD販売店に壊滅的な打撃を与えることになるでしょう。

日本人は変化を好まない国民であることは私も重々承知していますが、サブスクリプションと今回のコロナによるリモート作業が定着することによって音楽の世界は100年に一度という大変革を迫られています。元々こういう流れだったのですが、コロナによってその流れが決定的になりました。

前にも書きましたがCDの時代からサブスクの時代の変化は、とりわけガラパゴスといわれた日本の音楽産業に根本的な変化を嫌がうえにももたらします。今まで音事協を中心にCDの流通網を含めた権益を築いてきた音事協、音制連を中心とする勢力で、一部の会社はあえていいますが反社勢力との結びつきをちらつかせながら支配をしてきたわけですが、サブスクの時代となると相手はSpotify, Apple, Amazon. Googleといった「グローバル企業」です。

グローバル企業というのはコンプライアンスも非常に厳しく、当然ながら音事協の連中の常套手段である圧力など通用しません。そんなマネをしたら逆に追放されるのは音事協側です。

なぜならグローバル企業は「世界共通のルール」で公平公正に運営していく、といいのが大前提だからです。

そして音楽のアウトプットの全てはデータです。一切ごかましはできません。各プラットホームでどれだけ再生ストリーミングされるか、そのデータが全てです。だからそのデータをよりよいアウトプットに結び付けるためにSNSを始めさまざまな手段でプロモーションしていきます。私はまさにそのノウハウを現在蓄積しています。

前にも書きましたがそのデータを分析してプロモーションやマーケテイングを行う専用の人間が海外の音楽事務所には常駐しています。日本の音楽事務所関係者のこの仕事の話をしてもいまだに、何の話か理解できない人が殆どですが、もはや海外では常識。日本は本当に後進国で遅れた国になってしまいました。こういう「データアナライザー」という今までの音楽事務所にはいなかった職種を育てるのが急務です。

さて、サブスクの時代に入ると従来と根本的に違うのは、フィジカルーつまり物としての商品がなくなるわけで、要するに「流通」がなくなるわけです。これは今まで「流通」を抑えていたレコード会社の優位性が完全になくなることを意味します。特に多くのレコード会社は実質的に単なるデイストリビューターに過ぎなくなっていたのに、もはやその流通自体がなくなるのですから

サブスクでのリリースは別にレコード会社を通す必要などありません。Tune core, CD baby , faith,orchard等結構あります。そこから各プラットホームを通じてリリースする、あとは 「データアナライザー」の腕次第です。

そうなるとサブスク時代のレコード会社の存在意義って一体何なんでしょうね? これは音事協のような音楽プロダクションについても同じことがいえますが、正直言ってよほど何らかの新しい方針を示さないとレコード会社や音楽事務所の不要論が出てくると思います。

今私が管理しているエンタテインメント系のFacebookグループにてサブスクの話をしても本当に反応が鈍いですね。その辺りの音楽事務所系の人と話してもはっきりいってトンチンカンな答えしか返ってきません。

既に新しい時代に突入しているのに、本当に大丈夫ですかね? 

 

 

6月 22, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年5月25日 (月)

サブスク再生回数強化作戦 奮戦日記その2

さて本日で予定通りいけば1か月半の長きに渡った緊急事態宣言が解除されるわけですがこの間何していたかというと自らリリースしたサブスクのプロモーション作業を行っておりました。具体的にはSpotifyの大手プレイリストに入り再生回数を稼ぎ、そのことによってSpotifyのアルゴリズムを刺激する、ということを目標にする作業です。

サブスクは従来のCDとかのタイアップと違い全てはデータです。一切ごかましはできません。各プラットホームでどれだけ再生ストリーミングされるか、そのデータが全てです。そのデータを改善するためにあらゆる作業を行います。

再生回数を稼げるプレイリストはプレイリストの参加者が協力しあってプレイリストを少なくとも1回(プレイリストにょっては3回)全員が再生することで再生回数を稼ぐことができます。これを殆ど毎日行います。それを怠るとプレイリストから外されます。そのため毎日再生しますが、これ結構しんどい作業です。そのため今夜寝ている時もスマホやPCのSpotifyやApple Musicを再生しっぱなしにしています。

しかし一か月近くそれをやってようやく成果が出てきました。Spotifyのアルゴリズムを少しですが刺激することができました。(図1) 1週間で1000回(1K再生)を続けるとアルゴリズムが動くようですね。プレイリストも私が仕掛けたプレイリスト以外に拙曲が入るようになりました。(図3)ようやく動き出したという感じです。

Spotify_algorithm
図1

Stream052020_spotify
図2

Spotify_playlist
図3

目標はあくまでEditorial (公式プレイリスト)に乗る事です。これが達成できると再生回数が今の1ケター2ケタ確実に上がります。下手すりゃチャートインの可能性もあります。

実際やってみると想像以上に大変な作業だと実感します。だからこういう仕事を専門にやる人が欧米の音楽事務所では当たり前のようにいるのです。今までの日本の音楽事務所にはいない職種ですがこれからは必要不可欠のものです。一般にこういう仕事をする人を「データアナライザー」といいます。私の知る限り日本では片手に数えるくらいしかこの仕事をできる人はいません。日本がもはや後進国となってしまった現在、復活するにはこういう人材を育てるしかないと思います。

 

 

5月 25, 2020 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2020年5月 1日 (金)

ゴールデンウイーク入りステイホームされるための relaxation piano - for the quaratine people

今日で4月が終わりました。


政府は正式発表は後日とはいったものの5月6日に終了予定だったあ緊急事態宣言の一ヶ月程度の延長を事実上決定しました。ここのところ東京の感染者も減ってきたとはいえ、まだ高水準でここで制限解除すれば。また感染者が100人-200人の単位になることは火を見るよりも明らかです。


そんな中玉城 デニー 沖縄県知事が自粛を呼びかけたにも関わらず、6万人規模が沖縄への旅行に行ったようです。あれだけコロナでマスコミで騒いでいるのに、ゴールデンウイーク、どうしても旅行しないと気が済まない人が少なくないようですね。


コロナウイルスの恐ろしいところは自分が一見大丈夫なように見えても、実は無症状で感染している場合がかなりあるとみられる点です。しかも無症状な人でも2週間ー1か月は感染能力を維持するといわれ、その意味ではどこに感染者がいるかわからない点です。実際自分は絶対大丈夫と思っている人が感染していたケースがあとを絶ちません。その場合知らないうちに人に感染させてしまう。それが高齢者とか基礎疾患を持っている人だと命に関わってしまう。つまり自分一人だけの問題ではない、という点の理解が今一つ伝わっていないようです。とにかく6日までの1週間、沖縄で大パンデミックが起きないことを祈ります。


さて、コロナウイルスの恐ろしさを一定限度ご存じで、折角のゴールデンウイーク、どこかに行きたいのに行かない方。そんな方のためになるかどうかわかりませんが、拙作の癒し系のピアノ曲でリラックスしていただければ幸いです。



まあ私はデビュー当時から「癒し系音楽の作曲家」というイメージが業界全体で流れているんですが、取りあえず今回はそれで少しでもリラックスできれば幸いです。


ちなみに曲名は


1.3つの夜のリラクセーション小品
2.メモリーズ
3.ロストフォレスト
4 静かな夜です


よろしくです。


 





 


5月 1, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年4月11日 (土)

コロナウイルス―緊急事態宣言下、少々気が早いが「ポストコロナ」時代について考えると「コロナ以前」のあの時代はもう戻ってこないことがわかる

4月8日午前0時をもってコロナウイルスに伴う「緊急事態」が宣言され東京他7都県がその宣言下の元で店舗の自粛を始め、多くの影響が出た。

政府は今フリーランスを含む個人事業主への支援を検討しているようだが、一般世帯への30万が実質「生活保護世帯のみ」あと「収入が半減した」世帯のみ、という場合同様、フリーランスを含む個人事業主も「昨年より収入が半減した会社及び事業主」であり半減したことを証明する文書(そもそもどうやって証明するのだ?-確定申告?)必要があるため、はっきりいってあまりあてにならないが、各自治体の助成金や支援金の申請等が可能なものもあるので、「在宅勤務」とはいえ実はやることがメチャクチャ多い。

あと小さな仕事だが1つありそれをやりつついろんな作業をしているが、やはりこういう状況になるとインターネットを使った「配信」関係の環境を充実させることにエネルギーを投入する

既に多くのアーチストが実施し始めているが

1.配信ライブー you tube のライブ配信、Zoom 及びSNSを介したライブ映像の配信

2.ストリーミング、サブスクリプションの強化ー 海外では完全に主流になっているSpotify, Apple Music, Amazon等のストリーミングの強化、

実際みてわかったのは日本以外のストリーミングが完全に主流となっている海外ではインデイースアーチストや音楽事務所もそれに伴い大きく変化しているが、いまだCDが中心の日本ではサブスクリプションについてきちんと理解している人が殆どいない、ということがわかったのだった。特に今回のコロナウイルスによる災禍の時こそ、ミュージシャンはサブスクリプションを利用して自らの収入アップにつなげることを考えないといけないのだがが、なかなかそこが理解されず。そもそも上記の姉妹グループで何をやろうとしているのか意味を掴めていない方が大多数だった。

私はこれに大きな危機感を覚えた。

というのも仮に現在のコロナウイルスの災禍が収束したとしても日本の音楽の世界がかつてのような「CD中心」の世界に戻るのは難しいと考える。

そもそもコロナウイルスの感染拡大でアルファベット3文字や坂道のついたアイドルグループお得意の「握手会」の開催が極めて難しくなる。「握手権」を目的としたCDを買わせたという戦略はこの時点でもはや成り立たない。

これはアイドルに限らず、ライブでCDを手売りしていた多くのインデイースアーチストも同様である。そして今回の「緊急事態宣言」で多くのCDショップも営業停止に追い込まれ、これを気に店を閉めるCD店も相当数あると思われる。CDの販売網はもはやズタズタである

つまりコロナウイルスの感染は結果的にCDの時代の本格終焉を余儀なくさせるものなのだ。音楽業界関係者がどんなにCDにこだわろうとしてももはやこの動きを復すのはもはや不可能である

となると、どうなる?

これはいまだに音楽関係者、芸能関係者がいまだ嫌がっている「サブスクリプション」-ストリーミングに日本も本格移行をせざるを得なくなる。

日本は既にストリーミング市場でも世界3位といわれるが実は日本国内でビッグアーチストでサブスク、ストリーミングをしていないアーチストはまだ多いのだ。現在わかっている範囲でいうと

サザンオールスターズ、B'Z  米津玄師、中島みゆきあたりはサブスクをしていない。おそらく事務所がこれに消極的だからと思われる

実は近々サブスクに関するオンラインセミナーをやろうと考えているが、サブスクになると従来のCDとあらゆることが根本的に変わるのだ。そこを理解している音楽業界関係者はどれだけいるだろうか? どう変わるというと

1.市場が日本国内中心 ➡ 全世界グローバルとなる

Spotify 、Apple Music, Amazon はプラットホームによっても違うが1回の再生0.4円ー1円の範囲である。つまりサブスクの場合は再生回数を多くしないと収益にはならない。現在のストリーミングの世界トップは20億回の再生回数を誇るが、日本国内のみでそれだけの再生回数を達成するのはほぼ不可能と考えていい。全世界に対して音楽を売る必要がある。つまり従来の「日本国内向け」のみの曲作りをしているようではダメなのである

2.世界共通のルールに乗っ取ってストリーミングが行われる。従来の「日本の芸能界の常識」など通用しない

サブスクリプションはSpotify 、Apple Music, Amazon 、Google Play等グローバルなプラットホームの会社が運営している。それらのプロモーションはそのグローバルな会社のオフイシャルなデイレクターとリスナーが作るプレイリストによって行われる。それらは「世界共通なルール」の元に公正に行われる。これは各グローバル会社がかなり厳正な管理のもとで行われ、例えば日本の音事協の会社あたりがやりかねないが、オフィシャルデイレクターをプロダクションが「買収して」なんて行為は厳しく禁じられる。発覚すればアーチストともども永久追放が待っている。そのくらい厳しいのである。つまり音事協あたりが日本国内で普通に行っていた「音事協風」はSpotify 、Apple Music, Amazon 、Google Play等グローバル会社には通用しないし、そのような行為を行えばどんなに日本国内でビッグアーチストであっても永久追放となり、以後各プラットホームでのリリースは殆ど不可能になる。

サブスクリプションの時代になれば従来の「日本の芸能界の常識」などもはや通用しないのである

3.全世界のリスナーが音楽を選ぶ 日本国内でメジャーかメジャーでないか、は関係ない

サブスクリプションの時代では当然「有名アーチスト」は再生回数の観点からも有利ではある。但しサブスクリプションのプラットホームは実はそもそも無名のアーチストが自分の作品をプロモーションしやすいように作られたものである。だからインデイースのアーチストだから不利というわけではなく,寧ろインデイースアーチストのプロモーションツールとしても有効である。

最近の海外のインデイースアーチストは  

      サブスクリリース

        ⇩

     ファンを獲得(再生回数増加、チャートイン)

        ⇩

      データに基づいてツアー計画

        ⇩

   アナログレコード、Tシャツ等のマーチャンダイス(グッズ)販売

以前も書いたが本来CDがとって代わるはずだったアナログレコードが逆にCDにとって変わるという何とも皮肉な現象が起きている

5月に日本でコロナが収束するのか、私はたぶん完全収束は特効薬やワクチンが生まれない限りほぼ不可能と考える。

仮に収束できたとしても、音楽産業が「コロナ以前」のような状態に戻るのはほぼ不可能であると思われる

 

4月 11, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年3月17日 (火)

CDの時代からサブスクの時代に移行した現代ーまだ日本の音楽関係者やミュージシャンにそのことがを実感されていない気が

コロナウイルスの関係でこれを機会に再生回数を伸ばすことに格闘していたサブスク関係をテコ入れしていることは先日の記事で述べた。

音楽業界は体質的に変化を忌み嫌う体質があるためかサブスクリプションのストリーミングに対する抵抗感が根強いということは知っているが、ストリーミングは日本でも既に昨年の段階でダウンロードを追い抜いている。

■音楽ストリーミング売上がはじめてダウンロードを超えた、日本レコード協会発表
https://jp.techcrunch.com/2019/02/26/music-streaming/ 

■世界の音楽市場、191億ドルで9.7%成長。音楽ストリーミングが牽引、日本の音楽業界は
https://news.yahoo.co.jp/byline/jaykogami/20190403-00120770/

世界の潮流は完全にストリーミングが中心だが、私自身は完全にそちらのモードに移りつつある。そんなこともあり今まで自分が関わったCD関係を部屋から片付けた。片付けをやっていて自分が制作に関わったパッケージがこんなにあるのかと改めて驚いた。(音楽だけでなく「音響」だったりデイレクターだったり...)

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そう、私自身も長い間パッケージに関わってきたので実はパッケージに対するこだわりはかなり強いほうだった。軸足は完全にストリーミングにうつりつつあるが、後で話すがアナログレコードというパッケージは残っておりストリーミングは今やアナログレコードを売るためのインキュベーションといっていい。

音楽も映画同様、何十年に一度という大変革が起きている時代でそれを睨んでFacebookでも「ストリーミング関係」のグループを立ち上げた。

■サブスクリプション演奏回数増加、プレイリスト登録互助会
https://www.facebook.com/groups/2427644280822324/

そのグループを立ち上げてみてまだ日本は業界関係者もミュージシャンも私のいう「ストリーミングの時代に移行」に対して温度差、というか新しい時代への実感を感じていない人が多いことがわかり正直愕然とした。

先日の記事でFacebookでSpotifyを中心に曲のリンクを自由に投稿できるコミュニテイグループでプレイリストに入れてもらう、再生回数強化の作戦を実行したことを述べた。Facebookのコミュニテイサイトで自分の曲のリンクを片っ端から貼る作業を行った。

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このグループはアメリカやヨーロッパだけでなく東南アジア、アフリカ、インド系も含む全世界の人が参加していた。このからもストリーミングサブスクリプションは世界の潮流であることがわかる。取り交わす言葉は全て英語。
率直にいって日本人は私しかいなかった。いや、ひょっとしたら私の見落としがあっ手日本人がいたかもしれないが、とにかく極端なほど少なかったのは事実。

一つこのグループに参加してわかったのは海外のアーチストと日本のアーチストの著しい温度差だ。海外の人は再生回数やフォロー数を増やすべく必死にグループのスレに参加してくる。ところが日本は私が立ち上げたグループではグループのプレイリストや新規のサブスクのリンクの投稿はこちらから促してもなかなかやらない。投稿や反応する人はだいたい決まった人に留まっている。

そもそも「みんなでプレイリストのフォローそして再生回数を伸ばそう!」、といっても何かレギュラーで投稿している人たち以外は意味を理解しているように思えないのだ。どうも

再生回数=自分の収入に直結  ということを理解せず、CDのようにパッケージがうれて「ストリーミングで聴かれる」という感覚でいるようなのだ。それは勘違いなのだが

実際 日本のサブスクは世界のベストスリーに入っているとはいえ実はまだ日本の音楽の世界では主役になってはいないのだ。それはヒットチャートの常に上位にいる米津玄師や星野源などのトップアーティスト、サザンオールスターズ、B'zといったようなアーチストがいまだにサブスクをやっていないためである。

おそらく事務所側がそれをさせないのだろう。単価が極端に低い(そのため全世界に向けて再生回数を増やさなくてはならない)ストリーミングを嫌い、CDのパッケージを買ってもらった方がまだ利益を出せるという旧態以前のビジネス観に固執しているためである。日本の音楽業界には「ストリーミング否定派」が根強くいるというのはそういう点だ。

海外のアーチストは全世界を対象としたマーケットで作品を作っており日本以外の国ではもはやそれが常識となっている。日本だけが従来のCDパッケージ観にいまだに固執し「ガラパゴス」を維持しようとしている。

日本が今世界から置いて行かれている、日本だけが他の国と全く違うビジネスモデルに固執している。完全に後進国に転落した日本。ここまで遅れると追いつくのは大変である。

その世界観に影響を受けているアーチストがインデイースにもまだ根強く存在する、ということなのかもしれない。

それが続けられる時代はまだそれでいいかもしれない。

だがそのビジネスモデルが維持できなくなったらどうする?

それにパッケージが完全になくなるわけではないのだ。今欧米ではアナログレコードが完全に復活しており、そのアーチストの真のファンはアナログレコードを買う。以前も書いたが本来アナログレコードにとってかわるCDが今アナログレコードにとってかわられるという逆転現象が起きているのだ

そしてその時期はもうすぐそこまで来ているのだ。その時期までに日本のオリコンヒットチャートのアーチストよりも稼ぐ人間が出てきたらどうする? いずれ誰かがそれを実現するだろう。誰が最初にやるかわからないが、誰かが必ずそれをやる。

 

3月 17, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年3月 4日 (水)

サブスク再生回数強化作戦 実行

コロナウイルス関係でライブやイベントが次々と中止になる事態になり、これは音楽家ーとりわけ演奏してナンボのクラシック系、ジャズ系のミュージシャンには実に辛いのですが、そんな中こういう時にこそ現在悪戦苦闘中のサブスクの再生回数の強化の方法について思案をしていて本日から実行開始しました。

日本ではまだCDを中心にアーチストの活動(とりわけアイドル系はそうですが)がいまだ主流な感じですが、レコード店もどんどんなくなっていく現状、業界ではまだ認めたがらない人が多いですがもうどんなにがんばったところでCDの時代はもう戻ってこないと思います。残念ながらこれは事実です。そのためサブスクリプション(本来は「登録」の意味)であるSpotify Apple Music, AmazonMusic, Line Music, Google Play、といった各サービスにおける再生回数を稼ぐというのはこれからのミュージシャンにとって必要不可欠なことです。

その再生回数のために今まで私はSpotify Apple Music, AmazonMusicの各曲の再生リンクをtwitter等でシェアする等の活動をしてきましたが、なかなか思うような成果が得られず困っていたところ、FacebookでSpotifyを中心に曲のリンクを自由に投稿できるコミュニテイグループを見つけたので即参加、自分の曲のリンクを投稿しました。

Fb_spotify

写真のサイトはSpotify専用のグループですが、これは要するにサブスクをリリースするアーチストの互助会のようなもので、Spotifyの曲のリンクを投稿する代わりに相手のアカウントをフォロー、互いの曲を自分のプレイリストに掲載してシェアすることによって再生回数の増加を図るというものです。全世界で膨大な数の曲がありますので、そこそこメジャーのアーチストも再生回数が安定するわけではありません。そのためにできるだけ多くのプレイリストで再生してもらう、というのは不可欠で 海外の音楽事務所はこういうデータ担当の専用のポストがあり、Spotifyその他のサブスクの再生回数のプロモーション、さらには音楽リスナーのデータ分析とそのデータをベースに行うマーケテイング担当をする人間で、海外の音楽事務所ではもはや最も重要なポストになってきています。(日本の音楽事務所にこのことを話しても何のことが理解できない人が多いようです)

いずれにせよ新時代の音楽コンテンツの産業はまず作品をリリースしたら可能な限りの多くの人に聴いてもらい再生回数を稼ぐ、ということに全力を揚げるべきなのです。

そのためにFacebookのコミュニテイサイトで自分の曲のリンクを片っ端から貼る作業をしました。
Fb_spotify2

日本ではまだCD中心の考えの人が多いためか、理解できない人も一部いるようなので、まずどのサブスクリプションサービスも再生回数を増やすには「プレイリスト」に自分の曲を登録しなければなりません。プレイリストはアーチストが作るもの(アルバムそのものの再生も含む)からファンや一般の方が選曲して「プレイリスト」を作りそれを公開する場合もあります。各サブスクのサービスのユーザーが自分の聴きたい音楽を自分の好きなように選んでプレイリストを作ることができます。そして勿論各サブスクには専用のデイレクターが作るプレイリスト"Editorial"があります。各サービスのお勧め曲を掲載するプレイリストがあり、これに登録されるとあっという間に万単位の再生回数になります

そんなことでいろんなプレイリストアーチストが自分のプレイリストを作るために他のアーチストのリンクを募集していることに自分の曲のリンクを入れます。みんなプレイリストに登録に血眼になっているわけです。

しかし実際やってみたらこれが結構楽しい。

自分の曲にリンクをコメント欄に入れると早速反応が返ってきて、相互フォローをします。

ちゃんとフォローしたよという証拠のスクショをします。

Img_2177

フォローするとお互いのアーチスト情報、新プレイリスト、その他新譜の情報が来ますがその際に相手のアーチストや関係者とやりとり(勿論英語)します。世界中の人とこれをやりながら自分のリンクをどんどんいれていきます。まさしくネットではありますが、自分が音楽を通して世界中の人と接していることが実感できます。

私は音楽でも映画でも今何十年に一度という大変革が起きている時代だとこのブログでも何でも書きました。

従来の内向きではなく、自分の音楽が一気に世界中の人にどう受け止められるか、どう受け入れらるか

それを今の時代すぐに実感することができます。

手前味噌ですが自分の曲のリンクを貼っている時にある種、手応えを感じました。

新時代でも生きていける実感がありますね。日本人もいつまでも内向きの考えにこだわるのではなく、世界に勝負するのが当たり前になるように意識改革をしないといけないと思います。

さてプレイリスト登録希望者にも曲のリンクを貼りました。

とにかくできるだけたくさんのプレイリストで自分の曲を再生してもらうことは重要です。

Img_2178Img_2176 

これはプレイリスト制作者のフォローが条件になります。

双方が同じことをしてお互いのメリットになる。まさに互助会です。

初日でしたが結構楽しかったですし、成果もありました。プレイリストも今日だけでいくつか曲に入れてもらえそうです

Img_2179

さて、コロナウイルスの騒ぎの中しばらくはこの作業を続けようと思いますが、よく考えれば日本にこのFacebookグループのようなものがないので、私が管理する「エンタテインメント業界キャステイング」に姉妹グループを作ってこういうサブスクの互助会のようなものを作ってみようと思いました。
条件は、1.グループに参加していること。(エンタテインメント各方面のプロであることが条件) 2.サブスクのサービスをリリースしている、もしくはリリースする予定があること
Facebookをやっている人しか見れませんが.. 
■エンタテインメント業界キャステイング
https://www.facebook.com/groups/musicians.and.industry/

日本のアーチストのサブスクの環境も同時に整えようと思います。

 

3月 4, 2020 パソコン・インターネット音楽16-23 | | コメント (0)

2020年2月28日 (金)

音楽教室vs JASRAC ー音楽教室での演奏にも「著作権料の徴収権」認める 不当判決

当ブログをご覧になっている方ならご存じだろうが、私はJASRACが「演奏権」を根拠にヤマハ音楽振興会や河合楽器製作所の音楽教室から著作権演奏権を徴収すると発表して以来、それに反対してきた。

署名活動も率先して行っている

■音楽教室から著作権料を取らないで!! 日本の音楽教育存続のために  (署名終了)

これは単に私が仕事上の関係でカワイ音楽教室の教材の音源制作に関わっているからではない。そんなケチなことから本案件には反対しない。そうではなく街の個人のピアノ教師{今回は仮にこのまま判決が決定しても当面この人たちは対象からはずれる、但しあくまで「当面」である)から大手が運営する音楽教室にいたるまで、JASRACの包括契約に基づいて規模に応じて著作権料を徴収するというのは、既に楽譜、教材等で正当な著作権料が支払われているにも関わらず、教室の練習にJASRACの「演奏権」を適用する、ということがどう考えてもおかしいと感じたからである。

果たして本日の判決の内容はまるでJASRACの主張を100%同調するという酷い内容のものだった

■JASRAC勝訴、音楽教室での演奏にも「著作権料の徴収権」認める 東京地裁
https://www.bengo4.com/c_18/n_10855/

 この内容ははっきりいって不当判決といわざるを得ない

ではどこが酷いのか。基本的には全部だが特に争点となった次の2点について指摘したい

(1) 「演奏権」(著作権法22条)音楽教室での演奏は「公衆」に対する「公の演奏」にもあたるのか

本日の裁判では

音楽の利用主体は、「教師や生徒ではなく、音楽教室事業者であると認めるのが相当」としたうえで、生徒の入れ替わりなどがある実態を踏まえて、「音楽教室の生徒は、不特定または多数にあたるから『公衆』に該当する」

この判例を聞いて耳を疑うのはそもそも裁判官は音楽教室というところは何をするところなのか理解しているのか?という点。音楽教室を「音楽鑑賞」を練習する場所と勘違いしていないか、という点。音楽演奏の技術を練習し、学ぶ場所である。つまり基本的な作業は演奏技術の会得のための反復であり主目的はあくまで音楽を聴くのではなく演奏技術の会得を目的としている。

その演奏技術を学ぶための生徒が入れ替わりがあろうが、「不特定多数の生徒」は演奏技術の会得を目的としている人たちで「音楽を聴く」ことを目的としているのではない、その人たちを「公衆」と認定するのはあまりに論理に飛躍が過ぎる

(2)  「音楽教室のレッスンは、教師が演奏をおこなって生徒に聞かせることと、生徒が演奏をおこなって教師に聞いてもらうことを繰り返す中で、演奏技術の教授がおこなわれる」という実態などから「聞かせることを目的」として演奏している

当たり前かもしれないが、今回の裁判関係者で音楽教室側の人はともかくそれ以外の人達で音楽教室で演奏技術を学びにいった人たちがいるとは思えない。つまり音楽レッスンのプロセスをきちんと理解しないで、文言だけで考えるとこういう表面的な理解になってしまう。

確かに先生が「お手本」として演奏することはある。しかし多くの場合は次の場合に限られる

(i)  生徒の次の課題新曲を示すためにまず演奏の模範例を示す(生徒が教室で新曲を練習する前の段階)

(ii) 生徒が課題曲で演奏がうまくいかない、うまく演奏できない場合のお手本を示す

ちなみに先生が「全曲を弾く」場合は上記の(i) の場合に限られる。それ以外全曲を弾くことは極めて稀である点は付記しておく

さて、次は生徒が弾く場合である。私が音楽教室で演奏技術を学びにいった人たちがJASRAC側や裁判官側にいない、という断定するのは生徒の演奏技術の会得のプロセスについて論じている形跡が見られないためである。私がこの生徒のレッスンの過程を「聴くことが目的」と解釈するのが表面的だというのは、レッスンというのは「音楽を鑑賞」するのではなく、あくまでピアノであれば「よい弾き方」で演奏されているか、「人に聴かせるに耐える演奏レベルになっているか」ということを「チェックする」ためのものである。

ピアノ演奏を例にとれば一般に教師は生徒の演奏の中で 

(a) 指使いに無理がないか

(b)演奏の手の形に無理がないか(指が寝ておらず立てているか等)

(c) 演奏のメロデイ、その他が「正しく」演奏されているかー 間違って弾いてないか、違う音を弾いてないか

等をチェックするのが目的である。

表面的に「聴いている」ように見えるかもしれないが、実は生徒の技術向上のためにあらゆる面からその演奏を見ている。

今回の判例で決定的なところが見逃されているのは「生徒の演奏」は「公衆に聴かせる=いわば商品レベルになる」レベルの演奏ではないという点だ。

生徒の演奏を見ることを「聴いている」と主張するなら、例えば料理人が新しい料理を作るための試作品のレシピを研究してその過程で味見をするーその料理人の「試作品料理の試食」行為を「食事する=お客様に出すレベルの料理」といっているのに等しい

つまりシェフの料理の試作品=商品化した料理、といっているのに等しいのである。だから生徒の演奏を「公衆向け」の「演奏」と規定するのは無理があるのだ。

それゆえ、今回の判決は到底承服できる内容ではない

尚、一応先程YAMAHAさん、カワイさんを中心とする 音楽教育を守る会の齋藤事務局長からご連絡をいただいて控訴する方向で検討しているとのご連絡をいただいた。

闘いはまだ続き次回は東京高裁が戦場となる。

 

2月 28, 2020 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (1)

2020年2月 9日 (日)

日本という国にはもはや真の意味での「音楽評論」がなどなく、ネットには偏った「ゴミ評論」しかない

音楽雑誌なるものを読まなくなったのはいつ頃からだろうか?昔は音楽評論家という職業が成り立っていたが、最近では音楽の基礎的な知識はもとより文化史や文化観を踏まえた音楽評論が少なくなった。かつては黒田恭一さん、中村とうようさん、相倉久人さんといった広い視野から音楽を語る人たちがいた。 だが自分のしっかりした音楽見識のある音楽評論家の多くは鬼籍に入ってしまい音楽雑誌の一部はまだ細々と続いてはいるものの音楽リスナーに対する影響力は残念ながら強いとはいえない。僅かにピーターバラカン氏や湯川れい子さんとかが頑張っているが日本の音楽評論は残念ながら事実上死んだ状態になっているといわざるを得ない。

なぜこうなってしまったのか。原因を探る

メーカーに「買収された」エセ評論が氾濫する音楽雑誌やネット

いつのころだろうか、レコード会社がアルバム新譜紹介から正当な「音楽評論」が消えてしまったのは。これはレコード会社が発売するアルバムが「悪いことを書かれないように」あらかじめ音楽評論家を「買収」(同様に出版社にも「広告料」としてお金がいく)するものでかくしていつの間にか音楽雑誌にはレコード会社子飼いの評論家によるアルバムの「レビューという名の広告」であふれた。一種のステマのようなことがだいぶ前に音楽雑誌で行われていたのである。これは勿論音楽雑誌の売れ行き不振にもつながっている。

勿論これはネットでのアーチストのアルバム紹介、SNSのアーチストページとかでもこの手の「レビューという名の広告」があふれることになった。当然これは音楽評論の質の低下に拍車をかけることになった。

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音楽雑誌で辛うじて生き残っている雑誌は確かにあるが..

音楽を理解していない「自称評論家」の偏った見解が影響力を持ってしまった

ネットというのは「検索」で何でも情報が手に入る。ネット社会では誰でも情報を発信できる時代になった反面、昨今の風潮は教養が軽視されているところがあるため、一部の人間は評論するうえで、ベーシックに共有している筈の、歴史観、文化史、文化観が欠落している人が多くそういう人が音楽を評論する場合、非常に偏った薄っぺらの見解になりがちで文化批評とはとても成立しない内容になってしまう。そしてそのようなあえていうが「自称評論家」の見解が今ネットではあたかも正論であるかのように受け止められ、身分不相応な影響力をもってしまったのである。

しかし昨今のネットの状況をみると残念ながらその手の「自称評論家」の見解があたかも正論として広まっている傾向が強く、かくしてこのようなことが起きてしまう

■日本のクラシックは「オタク」に殺されつつある
https://news.line.me/issue/oa-president/60bf5c1eec33

日本のクラシック業界が衰退している。それはなぜか。指揮者の大友直人さんは「評論家やジャーナリストの質が変化している。極端にオタク的な評論が増えた結果、嫌いなものを認めない感性を持つ人を増やし、初心者は聞き方を押し付けられるようになってしまった」と指摘する――。

昨今のネットの現状を見るに自分の好きなものしか評価しない人、嫌いなもの=悪 という風潮が強くなっている。音楽だけでなく情報でも自分の好きなもの、興味があるもの、しか見ようとせず、嫌いなもの、興味がないものはたとえ客観的、社会的に重要なものであっても情報として見ない傾向が強くなっている。全世界的にみても日本人は特にこの傾向が顕著である。

その結果ネットでは基礎的な音楽観、文化観、知識など持たない単なる好き嫌いだけで全ての価値をきめる「自称音楽評論家」の「評論(らしきもの)」があたかも正論であるかのように伝わってしまっている、というのが今の現状ではないだろうか?

「音楽はこうでなければならない」、「それが音楽の正統派の道」と主張する人間は音楽を本当に理解していない人間の主張である

クラシックでもジャズスタンダードでもそうだが、時代を超えて残っているものは表面的な形式論や中途半端な知識の受け売りだけで語りつくされるものではない。そのような薄っぺらなものではない。しかし音楽を本当に理解していない人間ほどそういった情報に左右され、表面的な知識、マウンティング合戦で重箱の隅の知識で自分が専門家になったつもりになり、評論家気取りで自分の好き嫌いをベースにした論法があたかも音楽を語る上で正論であるかのように語る。今のネットの「自称音楽評論」をみるとそんなものばかりである。いずれも基礎的な知識に裏打ちされたものではないので本当の専門家が聞けばメチャクチャな理論とすぐわかるのだが、本人たちが自分の見解が非常に偏ったものということに気づかない。

今のネットは本当の意味での正しい。誤りではなく「間違った正義ーエセ正義」が大手をふってまかりとおり、基本はすべて自分の好き嫌いのみで判断する。酷い場合は「自分と意見が違う」というだけで自分が侮辱されたなどと勘違いし、結果他人の揚げ足取り、価値観の押し付けという空虚なコメント応酬になる。これはもはや議論ではない。揚げ足とり合戦であり無意味で無駄な空しい行為である。あえていう。ネットにはこういった偏った「ゴミ評論」しかない

サブスク時代に正規な音楽評論復活への期待

CDの時代が世界では終わりをつげ、日本ではまだCDにこだわる向きも少なくないが、そういう時代では音楽評論のありかたも自然に変わってくる。結論からいえば「いい音楽は聴かれる可能性が高い」時代になっているということだ。

アルバム、という形は辛うじて残っていはいるが基本的には曲単位になるだろう。その曲にたいしてきちんとした音楽の基礎、文化観をきちんと理解した音楽評論が果たして復活するか。

ストリーミング、サブスクの世界ではステマはほぼ不可能である。SporifyもApple MusicもAmazon MusicのEditorialなプレイリストを作る人は特定の企業や個人の意向でプレイリストを作ることは堅く禁じられている。日本のようにレコード会社や大手プロのpayrollでプレイリスト制作は禁止されているし、もしばれると永久追放が待っている。グローバルなネット環境では限りなくフェアでないとダメなのである。

そうした雰囲気で真の意味の音楽評論が果たして復活するか、淡い期待をするものである。

 

2月 9, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2020年1月29日 (水)

Kobe Bryantの突然の事故死の中開催されたグラミー

日本時間の1月27日ー現地LA時間の1月26日の夜 恒例のグラミー授賞式が行われる予定だったが、とんでもない訃報が飛び込んできた

■NBAレジェンドのコービー・ブライアントがロサンゼルス郊外でのヘリコプター墜落事故により死亡、享年41歳
https://sportsbull.jp/p/694303

Kobe Bryant (注:日本の神戸市で生まれたことから名前がKobeになっている。日本との縁も浅からぬ大スターである)は単にNBAのレジェンドという存在でなくアメリカ スポーツ界の象徴的存在でもある。私はLA レイカーズファンではないが、コービー・ブライアントの訃報には大きなショックを受けた。正直このニュース 嘘であってほしかった.

痛ましいのはコービーの長女 ジアンナ(通称ジージー)のバスケットボールの試合観戦でジアンナといっしょに事故死してしまったこと。ジアンナは13歳ながら既にWNBAが目をつけている有望選手でもあった。コービーは彼女を可愛がった。殆ど溺愛していたといっていい。
他にも大学野球チームのコーチを始めコービー親子を含む9人が亡くなった。痛ましい事故である。
R.I.P Kobe

LAレイカーズの本拠地であるステイプルセンターにはKobeの死を悲しむファンで埋まった。LAだけでなくアメリカのスポーツヒーローを無くしたアメリカの悲しみは大きい。

Kobememoriallafans

そしてこともあろうに、このステイプルセンターがグラミーの会場なのである。そのため一時は開催を危ぶむ声もあった。

しかし結果的には無事開催されたが、 MCアリシアキーズは「こんな状況でグラミーを始めなければならないとは」と沈痛な面もちで語り、Kobeへの黙祷とボーイズツーメンのゴスペルコーラスによって追悼を行った。

異例ずくめで始まったグラミー、しかしその後はつつがなく行われた。

グラミーと今の日本の音楽の現状に関しては既に何度も述べたのでここではもういわない。興味ある方は

■グラミー2019年で日本がいかに「音楽後進国」であるかを改めて実感
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/02/2019-7ecb.html

■グラミー2018-見るたびに思う事。音楽を「文化」として尊重する国と100均以下の消耗品としか見ない日本との差が痛すぎる
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/01/100-b944.html

今年のグラミーの受賞者リストはこちら(英語ですが)
https://www.grammy.com/

パフォーマンスで特筆すべきはやはり「プリンストリビュート」あっという間におわったので正直もっと曲をやって欲しかった。それとRun DMCとエアロスミスが実際にライブで共演して"Walk This Way!"を演奏したのはうれしかった。Run DMCもメンバーの一人がニューヨークで銃で殺害されるという悲劇があった。

今回の話題はなんといっても若干18歳でレコード賞、アルバム賞、楽曲賞、新人賞の主要4部門すべてを独占したビリーアイリッシュ

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「ベッドルームで兄(右)と曲を作っていた」というから宅録で主要4部門を征したというのが興味深い。だがエンジニアは一流のプロが参加していたというからただの打ち込みポップスでもしっかり作っていたということだろう。おそらく史上最年少の受賞だと思われるが、あまりにも早く頂点を極めすぎてしまった感があり、少し今後が心配になった、というのは余計なお世話だろうか?

取りあえずおめでとうございます

 

1月 29, 2020 スポーツ音楽16-23 | | コメント (0)

2020年1月14日 (火)

ストリーミング時代でのミュージシャンの生き方ーまずは自分の音楽をどんどん聴いてもらう。聴いてもらうことがお金になり活動にもつながる

今週あたりからいよいよ2020年の動きが本格化すると思いますが、このブログで「CDはもうなくなる!」といって落ち込んでいるミュージシャンの皆さん。確かにCDはなくなるのはおそらく避けられませんが逆にストリーミング時代に入ったからこそミュージシャンの活動にとってプラスになる、という話をしておきましょう。

・音楽を聴かれれば聴かれるほどお金になる時代

実はストリーミング時代にとって今までとは根本的に変わってくる点があります。それは今までネット上で音楽の不正ダウンロードとか「試聴は望ましくない」などといった話が音楽の業界筋からよく聴かれますが、ストリーミング時代は各プラットホーム上の音楽で再生(音楽が聴かれること)されれば再生されるほどそれがお金に換算できるという点です。

例えば以下の主要なストリーミング、サブスクリプションプラットホーム

Spotify Applemusic Amazonmusic

プラットホーム上で多少違いますが、1回再生されるごとに1円の収入になります。これを友達やファンだけでなく日本国内、しいては世界中の人に聴いてもらうようにすれば相当の回数、あなたの音楽は聴かれることになります。日本はなんだかんだいわれながら既にストリーミング市場は世界第三位だそうです。私も最近知ったのですが、オリコンの再生回数ですとトップは1週間で4万再生回数を超えます

https://music.oricon.co.jp/php/ranking/RankingOriconList.php

トップのPretenderはすでに1億回の再生回数を突破したそうです。これは1億円の収入を得たということと同じです。

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2765

これは日本での再生回数のみをカウントしていますが、全世界的でもトップアーチストはいずれも億単位の再生回数を得ています。

つまりミュージシャンならとにかく上記のプラットホームで「自分の音楽をできるだけ多く聴いてもらう(再生回数を稼ぐ)」ことに全神経を集中すべきなのです。

私は残念ながらまだ再生回数を稼ぐのに悪戦苦闘しています..(涙)

Img_2069

特にSpotify等で再生回数を稼ぐには有力なプレイリストにて再生してもらう必要があります。私の場合はそこで苦戦しているため、なかなか再生回数を稼げないでいるのですが、とにかく自分でもプレイリストを作り、ソーシャルネットその他で各プラットホームのリンクをシェアしまくるしかないようです。まあ既に人気のあるアーチストはそんなことしなくても大勢聴いてもらえるんでしょうけどね (汗)

まあとにかく自分にとって自信のある曲、レコーデイングができれば迷わず各プラットホームにてストリーミングさせて、とにかくできるだけ多くの人に自分の曲を聴いてもらう、ということを最優先すべきでしょう。

それがさまざまな点で好影響をもたらすことになります。

勿論ストリーミング時代に入って音楽のプロモーションのセオリーが全て変わったわけではありません。

実は音楽のプロモーションの基本はCD時代と何ら変わらないです。CDというパッケージがストリーミングに変わっただけの話です。一部のプラットホームでまだダウンロード(旧来の音楽配信)は残ってますが、とにかく多くの人達にきいてもらうためにはSpotify, Apple Music. Amazon Music そして日本ではLine Music等で大勢の人に音楽を聴いてもらうための「告知」は必要です。

そしてその「告知」は日本の場合は相変わらず続いている地上波TVのタイアップだったり(正直、年々この効果がうすれていますが、メジャーレコードの連中はいまだにこれに固執しています)ラジオだったりします。

メジャーレコードは最近ようやく導入しはじめたSNSも大きなツールです。万単位のフォロワーがいる「インフルエンサー」が発言力を増しているのもこういう背景があります。

私にとって致命的なのはフォロワーが少ないことです。それがプレイリストを始め再生回数を稼ぐことに苦戦している元凶になっています。

まあとにかく続けていくしかありませんが...

とにかく「まず音楽をできるだけ多くの人に聴いてもらう」そのための努力を全てに優先することです。億単位で再生されれば億の収入です。(笑)

しかも再生は日本だけに限りません、全世界の人に聴いてもらうチャンスがあります。

 

・ストリーミングのデータをライブ企画やマーチャンダイズに役立てる

さて、ここからが従来と大きく違う点かもしれません。

Spotifyの場合「アーチストページ」というものがあり、あなたの音楽がどの地域に男女を含めどの年齢層に聴かれているかがわかるようになっています。

Img_2071 Img_2072

このデータをもとにツアーの企画、Tシャツその他のマーチャンダイス商品の企画、そしてご存じのようにアナログレコードという「アルバム」をファンに販売することもできます。アーチストページではどの地域に多くのファンがいるか、というデータまでわかりますのでアーチストはどの国のどの地域にツアーを開催するか、というのがわかるようになっています。欧米の音楽事務所では既にこのデータを分析する専門職(データアナライザー)がいて、ツアーはマーチャンダイスの企画に携わります。これがストリーミング時代の新しい音楽ビジネスの形です。

CDが絶滅しようという時代に逆にアナログレコードが復活するという、本当にこれは歴史の皮肉といわないでなんていうのでしょうか

■CDはもはや絶滅するーストリーミング経由で取って代わるはずだったアナログレコードに逆に「取って代わられる」ことに https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/11/post-e67f4a.html

つまりこういう図式が出てくるわけです

 ストリーミング、サブスクで音楽をどんどん聴いてもらう

          

そのデータをもとにツアーを企画(どこの国のどこの都市をターゲットにするか)

          

ライブもしくは販売店でTシャツやアナログレコード、写真集等々のマーチャンダイス商品を販売

そう、なんか日本の業界関係者は「ストリーミングリリースで終わり」みたいな勘違いをしている人がいますが、ストリーミングで再生回数上位に入ってからが本当の勝負なのです。

アナログレコードを販売するためのストリーミング、ということを理解できない業界関係者もまだ少なくないようですが、それが新時代のビジネスモデルに全世界的になりつつあります。

・音楽ビジネスのグローバル化

Pretendersが億の再生回数を達成したことは驚きですが、私は基本的には世界を基本相手にしないと億単位の再生回数は稼げないと考えます。Pretennderは中国語の字幕とかもあることからアジア全般にファンがいると考えていいでしょう。

そのために音楽制作の段階から全世界のリスナーが聴く、という前提で音楽を作る時代がやってきたと思います。それでないと億の再生回数を稼げない。それは残念ながら事実だと思います。

というわけで私の悪戦苦闘は続きますが、皆さんといっしょにがんばりたいと思います。

目指せ 億再生!!(笑)

 

 

1月 14, 2020 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年12月14日 (土)

「ポストCD時代」での作曲家の宣材の形ー改良版

グローバルでコンテンツ制作にもはや国境がなくなっている現代。作曲家の「宣材」(ポートフォリオ)も変わって行かざるを得ないのでは、と思いこういう記事を書いたことがある。

■CDがなくなることで変わって行く作曲家の宣材の形ーあくまで1つの案です。 https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/09/cd-565c.html

Img_2266

つまりデモをスマホ等で聴けるように、デモ音源のurlをQRコード化すること、を1つの試みとして行った

これが意外に好評だったので、これを更に改良することにした。具体的には音源はSoundcloud 動画はyou tubeのタグ埋め込みをまとめたウエブページを作ったことによる。具体的には基本映画音楽作家として売り込んでいるので (1)映画音楽、劇伴のページ (2)歌もの、テーマソング等のページ (3)動画、ミュージックビデオ、予告編等 を掲載したページ 

いずれもPCでも見れるがスマホでも聴いたりみたりすることができるものである

(1)映画音楽、劇伴のページ

PCではこう見えるが

Song_page

Img_2005

スマホではこうなります。

これはSoundcloudのプラットホームを使わせていただき、それでストリーミングしています。こちらでオーデイオのストリーミングタグを今まで使っていたんですが、メモリーも自由に使えるのでこちらにしました。

https://www.hybridmusic.jp/music_samples_soundtrack.htm

QRコードからアクセスできます。

Qr_code1576071698soundtrack

(2)歌もの、テーマソング等

Img_2006  

 

 

歌もの、テーマソング、その他ボーカルものです

下のQRコードをスマホでスキャンすれば入ることができます。

同じくSoundCloudのプラットホームを使っています

Qr_code1576159522utamono

https://www.hybridmusic.jp/music_samples_songs.htm

前にも書いたが

なかなか日本ではこのことを実感を持って理解してもらえないのだが.でも実際外国人の映画業界関係者にプレゼンの資料をデモCD入りで渡すと

「ありがとう、でもうちはCDプレーヤー持ってないんだよね」

日本人は本当に理解しにくいことかもしれないが、本当にみんなCDプレーヤー自体を持っていないのだ。なかなか理解できない人が日本で多いがそれが現実なのである。一応日本ではまだCDを使っているしCD-Rが必要な場合もあるので一応CD-Rは用意はしている。だがこれからいつ不要な時代になってもおかしくない状況である。

Img_2004_20191214143701

(3)動画、ミュージックビデオ、予告編等 を掲載したページ 

最後は自分が仕事として関わったミュージックビデオ、コマーシャル、映画の予告編等をまとめたページを作りました。

Img_2007

 

私が関係した動画のページも加えました。ミュージックビデオ、ビデオアート、予告編等をいれている。

ページは下記のQRコードでアクセスして下さい

Qr_code1576159545video

 https://www.hybridmusic.jp/video_samples.htm

 

取りあえずこんな形で宣材をつくっていきます。日本向けには取りあえず当分の間はCD-Rの音源サンプルもつけます。

Img_2002

これから忘年会のシーズンですが、業界関係者向けの忘年会、交流会は我々フリーランスにとって単なる「飲み会」ではありません。「営業の機会」でもあるわけです。

しばらくこの宣材でがんばってみようと思います.

 

 

 

12月 14, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年11月27日 (水)

CDはもはや絶滅するーストリーミング経由で取って代わるはずだったアナログレコードに逆に「取って代わられる」ことに

昨日ある作業している間に気がついた。CD-Rのストックがなくなっていた。

まだ全く使わないわけにいかないのでおそらく買いにいくとは思うが、もう日本以外の国ではCDを使わないので逆に買いにいくのに抵抗がある。日本の音楽関係者で認めたがらない人がいまだに多いがCDはもう完全に絶滅する運命にある。

歴史の皮肉だと思うのは、もともとCDはアナログレコードにとってかわるメデイアとして普及した。しかしアナログレコードは主にクラブシーン、Bootlegの分野で生き残り今やアーチストの主力製品として完全復活している。なぜならベース音やキック音、またはストリングスの音などCDだと薄っぺらな音だが、アナログだと厚いサウンドになる。特にベースやキックなどはサブソニック成分があるのでCDでは絶対に出せない音がアナログでは出すことができる。その結果、本来「とって代わられるべきメデイア」が逆に「とってかわるはず」のCDを逆に凌駕しつつあるという、何とも皮肉な逆転現象が起きている。

この現象が単なる「回顧趣味」ではないのは欧米の音楽産業の図式が以前とは大きく変わっていることからもわかる

つまり既に欧米では

<ストリーミングでリリース>
      ↓
<再生回数を増加 → ファンを増加>
      ↓
<アナログレコード その他のマーチャンダイス販売>

という図式が定着しつつあるからである。

もともとサブスクリプションによるストリーミングサービスは本来「曲をプロモーションする」「アーチストをプロモーションする」目的で考えだされたもので欧米ではSpotifyと同じくらい普及しなぜかいまだに日本でのサービスが開始されないパンドララジオなどは実に有効なプロモーション手段の可能性を秘めている

Spotify, Apple music, Amazon Premiere 等の各サービスには「アーチストページ」がもうけられていて、アーチストの音楽が世界のどの地域、どの年齢層、どういう音楽の嗜好性を持った人が聴いているかわかるようになっている。そのためストリーミング時にそれらをデータ解析してマーケテイングする、という図式が成立している。ストリーミングのデータ分析こそがコンテンツのマーケンテイングの成功のカギを握る。今や世界の音楽ビジネスの重要な手段となっている

これを日本の音楽事務所関係者にいっても私が何をいっているのか、意味が全く理解できない人が殆どだ。だが欧米では既に常識になりつつある。日本が後進国になっている原因がここにもある。

もう1つ日本の音楽業界関係者がCDに固執する理由としてレコードメーカーとCDショップの販売網(日本レコード協会)の間に特定のメーカー以外参入することができない、或る種の「既得権益」のようなものが存在するからである。だがサブスクリプションが主役になれば大手メーカーでなくてもSpotify, Apple music, Amazon Premiere 等に音源を流すことができる。アナログレコードの流通網も同様である

そういうわけでCD-Rコピーの機会は今後減っていくだろう。でも日本ではすぐにはなくならないからまだしばらく使うかな。但し最近ではコンビニ等でCD-Rをみつけることも少なくなった。量販店でないと手に入らないかもしれない

つまりそもそもCD-R自体がもう手に入らなくなるかもしれない

アナログレコードが結局CDにとってかわる。
なんという皮肉だろう

これらの現象はいつも私がいっていることが間違っていないことを証明している。

つまり

今何十年に一度という大変革の時代である。
そしてこの大変革は避けることはできない

変化を極端なほど忌み嫌う音楽業界の皆さん。
残念ながらこれが現実なのです

 

 

11月 27, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年11月20日 (水)

JASRACの「変革宣言」も もっと根本的に変革すべきところがあるのではないか?

昨日こんな記事を目にした

■JASRACが「変革宣言」。新規事業への着手や著作権管理手数料率の抜本的見直しなど構想発表
https://www.phileweb.com/news/hobby/201911/19/2687.html 

詳細な発表はまだしていないが概要を表すと

1.今年2019年に創立80周年を迎えたことを受けて「文化芸術を発展させるための新たな取組」「音楽著作権の保護と音楽著作物の利用の円滑を図ることによる文化芸術の普及と発展」による文化事業を展開

 2.「デジタルトランスフォーメーション」と「組織人事の見直し」を進め、「委託者の方々への付加価値の向上、委託者・利用者のみなさまへのサービス・満足度の向上、そして、そのための透明性の確保と経費削減を実現し、権利者の方々に向けた変革として、委託者の方々への使用料の分配を、これまで以上に増加させる取組を強化するとともに、委託者ご自身の音楽作品の管理状況が、より分かりやすくなるシステムを整える」

3.現在の演奏権、複製権、インタラクティブ配信や放送にかかわる著作権管理事業の手数料を3年間かけて抜本的に見直し、2022年に新管理手数料率を完成させ、データベースの整備や分配明細書の精緻化などの取組をさらに充実させる

4.ライブハウスや飲食店などにおける演奏に対して支払われた使用料の分配を、サンプリング調査による分配方式から、使用された全ての音楽作品の報告を元に分配比率を決める、全曲分配方式への移行を進める。

としている。何とも抽象的でよくわからないのだが、3と4に関しては悪名高い「包括契約」による使用料分配が絡んでいるとも受け取れるが具体的に何をどうするのか、これだけだとわかり辛い。また未確認情報だが1、の「文化事業」も「包括契約」による使用料徴収の収入から文化事業の資金にする、などという話もある。

いずれにせよJASRACを改革するというのなら取りあえずその悪名高い「包括契約」をで街のライブハウスその他から徴収したお金を信託した作家にきちんと分配することだ。そのこと自体が全くできていないためにこの「包括契約」 についてはさまざまな問題がある。

改革というのならまずは「包括契約」 をより透明性を高め詳細な内容を発表することだ。「包括契約」による徴収額がJASRACの役員の高額な退職金に消えてしまう実態では「改革」なんていったって誰が信じるというのだ?「包括契約」の透明性確保こそJASRACの社会的信用の礎になる

あとメジャー系のアーチストで未だにNextoneの存在すら知らない人間が多いし、実質的に著作権の「演奏権」に関してはJASRACの独占状態が続いているためそれによってお店の強制徴収だけでなく私が反対している音楽教室からの著作権徴収等、横暴な行動に出ている。Nextoneには著作権管理委託だけでなく信託の権限も与えるべき。それこそが最大の改革だ

関連記事
■音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-99bc.html

■JASRAC音楽教室への「演奏権」摘要問題-YAMAHAを始めとする「音楽教育を守る会」が提訴ーJASRAC大橋常務理事の主張の問題点
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/05/jasrac-yamahaja.html


アメリカはASCAPとBMIという2つの著作権信託機関があり両者の公正な競争で成り立っている。日本は形だけNextoneがあるが実質JASRACの独占状態が続いているため公正な競争とはいえない。

JASRACが音楽文化の発展のための事業ー具体的にはどういうものを考えているのかわからないが、そのこと自体を否定するものではない

■著作権管理80年、音楽文化を振興
https://www.jasrac.or.jp/news/pdf/1118.pdf

音楽利用者に対する変革として、音楽利用の手続きの利便性向上を今まで以上に実現させると宣言。「お支払いいただいた使用料が、きちんと権利者に届いていることを、利用者の皆さまにも実感いただけるような仕組みを整えます」としているが、それを示すためにも 「包括契約」の透明性と作家への正当な分配等、やるべきことを行動を示す必要があろう。

 

 

 

11月 20, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年10月27日 (日)

ブログのアーカイブ整理をしてここ15年くらいの音楽業界の激しい変化を実感する

このブログは開設してもう15年たちます。最初はパラッパラッという感じで記事を書いていましたが、途中から「自称ブロガー」としての活動を展開。これは当時既に深刻な音楽不況の状況に対し音楽の世界で仕事をする人間の端くれとしてどうすべきか、私なりに考察をしていくという目的もありました。勿論ライブやイベントの報告もありましたが、改めてみてここ15年の音楽業界の変化をみて愕然とするわけです。

音楽業界でメインストリームを歩いている人たち、いわゆる音事協の人達は概して変化を忌み嫌う人たちが多く、マーケットの劇的な変化に対しても変化に対応することに極めて消極的な人が多かったということができます。しかしその音楽業界も15年の間にさまざまな変化が起こり、とりわけマーケットの形態、プラットホームに関しては劇的な変化に見舞われました。そのためとりわけマーケテイング、業界のありかた等を論じたブログ記事は一時は重要なポイントを指摘した記事もありましたが、もはや時代遅れの論点となってしまった記事も多く出てきました。

しかし一方では当時の状況から音楽のビジネスをどのようにやっていこうかという議論を真剣に行っていたこともあり、時代遅れだからといって削除するのも忍びないということもあり、ブログ記事と切り離したアーカイブとして残すことにいたしました。

http://www.kyojiohno.com/archive.htm

音楽業界がどのように変化したか、簡単にまとめると以下のようになります。

1.マーケットのプラットホームの変化

  CDパッケージ  ➡ ダウンロード ➡ ストリーミングサブスクリプション


2.マーケットの市場範囲

 従来の国内中心市場  ➡ グローバルな展開

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音楽市場の著しい変化はとりわけストリーミングによって劇的に変化した、といっていいと思います。正直私も最初Spotify を始めApple Music (ダウンロードのi tunes はもうすぐ廃止します)やAmazon Musicといったサブスクリプションのプラットホームがここまで大きな変化をもたらすとは予想できませんでした。そしてそれは変化を極端に忌み嫌う体質の日本の音楽業界を確実に変えていってます。

実は私も知らなかったのですが気が付いたら日本のストリーミング市場は世界3位になっているんですね。そして業界連中があれほど「嫌々ながらやっていた」ストリーミングのおかげでレコード会社の業績も回復しているので、業界のストリーミングの反対派もだいぶ静かになったようです。(笑)

世界の定額制音楽ストリーミング市場シェア発表[2017年]:MIDiA
https://tokyo-indie-band.com/2017/11/streaming-services-market-shares-report.html

しかしストリーミング市場は世界と日本でずいぶん違うのが興味深いですね。海外ではSpotifyがダントツですが日本はAmazon Musicが首位。これはAmazon Premiereを契約すれば(ほぼ自動でpremiereになるし..)聴くことができわざわざ契約する必要がないのが、首位の原因かもしれません。(海外ではAmazonは3位)

海外ではダントツのSpotifyが日本ではLine Musicの後塵を配し伸び悩んでいる理由が何なのか興味深いですね。いずれにせよどのストリーミングともいかにプレイリストに入ることが重要かがポイントになります。日本国内ではAmazonに力入れた方がさし当りいいかもしれません。

■世界の定額制音楽ストリーミング市場シェア発表[2017年]
https://tokyo-indie-band.com/2017/11/streaming-services-market-shares-report.html

このことにより音楽制作会社、音楽事務所の体制が従来と大きく変わらざるを得なくなります。

Spotifyを始めとする各サブスクリプションのプラットホームにはストリーミングしているアーチストの「アーチストページ」が装備され、その「アーチストページ」でプレイリスト、どこの地域の人、どの年齢層等が音楽を聴いているか、がわかるようになっています。その「ファンベース」向けにライブ、コンサート、イベントのお知らせを行うこともできますし、アーチストのマーチャンダイス(グッズや最近主流になりつつある「アナログレコード」等)のセールス活動も行うことができます。

つまりこれからの音楽制作会社、音楽事務所にはストリーミングのデータ分析とファンベースへのマーケテイング等を行う専用のスタッフが必要になってくるわけです。事実海外の音楽会社の殆どは"Data Analyzer"というポストがあります。しかし日本の音楽事務所の連中にこの話をしても何の話か全く理解できない人が多いようですが..(^^;)

つまり今音楽にしても、そして私が関わっている映画の世界でも何十年に一度という大変革が起きています。そしてその変革は誰にも止められませんし、その変化に対応できたところが生き残ります。

音楽業界はある意味、日本の産業、会社の悪い面の縮図です。残念ながらもはや後進国に堕してしまった日本はとりわけITや産業構造の変化に対応する点で世界から大幅に遅れています。はっきりいって日本の財界、経営者の大半を交代させないと新たな時代への対応は難しいかもしれません。日本のレコード会社、音事協の事務所など特に顕著です。彼らは頭の中が昭和で止まっていますから。

まあその変化を実感するにあたり、日本のメーカーの動向など気にせず自分でグローバル化、と新しいプラットホームへの対応をしていくしかないのかな、と思っています。幸いにしてメジャーレコードで無ければサブスクリプションでのストリーミングができないわけではありませんから、いろんな窓口が幸いにしてありますからね..

 

 

10月 27, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年9月26日 (木)

金ピカ先生 佐藤忠志先生を悼む

昨日突然の訃報を聞いて驚きました

■佐藤忠志さんか、自宅で遺体発見 「金ピカ先生」
https://www.asahi.com/articles/ASM9T3D9SM9TUTFL003.html

「金ピカ先生」といわれタレント予備校講師の先駆けのような方でした。実は佐藤忠志の「受験英語の歌」のCDをずいぶん前ですがプロデユースしたことがあります。般的には秋元康の方が有名ですが。私の方でも2枚出させて頂きました

Satoh Satoh2

受験生のための「英語の歌」の歌、いろんな無茶な要求にもこたえていただきました。本当に楽しく仕事をさせていただいたことを覚えています。

お仕事をさせていただいた当時は、サンミュージックの所属でしたが、その後大学の客員教授とかも努められていたようですが、最近は私の方もあまり連絡を撮らなくなっていました。

今回の訃報、本当に残念です。改めてご冥福をお祈り申し上げます

 

 

9月 26, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年9月22日 (日)

ゴスペルコーラスのレコーデイングを行いました

詳しい内容については情報解禁前なのでここでは書けません。

とあるテーマソングのレコーデイングでゴスペルコーラスとボーカルのレコーデイングを西東京市のスタジオで録りました。初めて使うスタジオです。

Studio_tlive1

西東京市にあるスタジオTlive というpro toolsのスタジオです。例によってオケその他は既にpro toolsファイルをあらかじめファイル転送で転送し、私はハードデイスクを持って行きました。それがここしばらくの外部スタジオを使う際のやりかたです。

Studio_tlive2 
ブースも意外に広いですね。もっとも普段私が使う地元のスタジオは天井も高くライブに録れますが、コーラスやボーカルを取るならこれで十分です。

Studio_tlive3でも、スタインウエイのグランドが置いてありましたね。今回のレコーデイングでは使いませんでしたが、スタインウエイが録れるなら、別のレコーデイングの時に考えてもいいかもしれません。ちょこっと触ってみましたがいい音していました。..

ブースは結構音的にデッドな印象は受けました。

今回はとあるテーマソングでコーラスとボーカルのレコーデイング、ゴスペルのコーラスの活動をしている人たちにお願いしました。

最近日本でも教会とかでゴスペルを歌うところが増えていることがわかりました。伝統的な西洋の教会と比べてやはり楽しいのか歌いに行くだけでもゴスペルのメンバーが増えているようです

Rec092001

実際に録ってみてゴスペルを本格的にやってる人達は歌唱力が違うのを実感しましたね。今某メジャーレコードで「自称R&B」というニセモノをあたかも本物であるかのように売り出しているレコード会社がありますが、本物を聴かせたらたぶん大多数の人は考え方が変わると思います。とにかく普通の日本のボーカリストと比べても歌唱力が違いすぎます。

最近教会のゴスペルコーラスが増え、ゴスペルシンガー自身も増えているということであれば、これは日本の音楽シーンの底上げに繋がるのでは、という期待が出てきます。

録音後、とてつもないトラック数になりました。

Rec092002

でもなんとか次の日にはTD(トラックダウン)作業を行うことができました。

このレコーデイングされた曲の詳細は現段階では申し上げられません。ただ私が推進しようとしている「グローバルなコンテンツ制作」の一環と申し上げておきましょう。実は歌詞は日本語ではなく英語です。

歌詞は基本私ですが、スタッフとの協議で事実上共作となっています。作曲と編曲は私です

発表できる段階になればこのブログで発表したいと思います。

 

 

9月 22, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年6月 8日 (土)

日本の音楽業界はなぜ遅れてしまうのか

当ブログのだいぶ前の記事だが日本の大手の音楽事務所の社長がネットフリックスを知らなかったという記事を書いた

■ネットフリックスすら知らなかった某音楽業界トップの時代遅れ
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/03/post-6d78.html

ある程度映像やその他のコンテンツ産業に関わっていれば、こんなセリフを聞いて耳を疑うだろうと思うのだが、これが日本の音楽業界の実態である。私はこういった体質にもう長い間戦ってきたわけだが、最近はそれらに対抗するのはアホらしくすら感じるようになってきた。

Spotify導入に何年かかったのかわからないし、今でも正直「嫌々ながら」やっているのが現状で、いまだに世界ではもはや旧態依然となったCD販売というビジネスモデルにいまだに固執している。

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欧米ではストリーミングによって音楽産業がV字回復しているのだが、それに対し日本の業界筋からは信じられない 嘘だありえないという反応しか返ってこない。これは今でもそうだ。

残念ながら日本はもはや音楽に関しては完全な後進国となりはてている、音楽のクオリティの面でもインフラの面でも.. これは残念ながらもはや否定しようもない事実だ

それにしてもどうして日本の音楽業界はこうも遅れてしまうのだろうか?

いくつか考えられる理由を上げてみると

1.勉強しない

日本の音楽業界はいわば業界全体が1つの「村社会」になっている。そうであるがゆえに今でもそうだが殆どの音楽事務所は「今の音楽業界のしくみ」と音楽業界のネットワーク、コネクションさえ頭に入れていればいいと思っている。それゆえ「音楽業界の村社会」の外で起きている事には基本的に無関心である。そのため「業界のしきたり」さえ学んでいれば新しいことを学ぼう、勉強しようという考えが全く起きない

だから先程の話ではないが「ネットフリックスってなんですか?」なんて質問が平気で出てくるのだ。

勉強もしよう、努力しようという気が起きないのである

2. 「村社会」であるがゆえに変化を忌み嫌い、新しいことをしようとしない

そうであるがゆえに日本の音楽業界は「自分たちの村社会」を維持することがトッププライオリテイとなり、その「村社会」が変化するようなあらゆるものを好まない。その結果がいまだに日本の音楽業界がCDというビジネスモデルにこだわるのもそういった一例である。

こういった体質から今劇的な変化が起きているコンテンツ制作の世界で対応が著しく遅れてしまう結果になっている

3.頭を使わない、使うことを極端に嫌う

音楽業界の低迷は20年以上続いている、普通これだけ長い間低迷すれば何らかの創意工夫でこの低迷から脱しようと考えるものだが、音楽業界関係者の殆どは全くそういうことをやろうとしていない。頭を使うことを極端に嫌う体質があるーそう業界全体が思考停止なのだ。

やるのはコネと政治力を使って自らの「権益」を作りそれで商売することだ。だから業界でよくあることだが、ある音楽事務所を退職してライブハウスとかラジオ局とか関連業界のその元部下が移籍すると、そのライブハウスやラジオ局をその音楽事務所の社長が意識の上で「私物化」するパターンが少なくない、その場所で自分の事務所が優遇されるのは当たり前だ、という感覚をもってしまうのだ。当然この構図は癒着を生む

だから私は結構企業関係の仕事もよくしているのだが、よくいわれるのは「企業関係者を紹介しろ」ということをひっきりなしにいわれることがある。だがそんなことが簡単にできるはずもない

これらの話を聞いて「どこかで聞いた話」と思った人も多いのではないだろうか?

その通り音楽業界というのは今の日本のガラパゴス体質のあらゆる悪い面が反映している業界なのである。日本の官僚組織、政治家の黒い癒着と本質的に構造が同じなのだ。

これらが「村社会」のレベルに達しているうちはまだいいかもしれないが、今やグローバル社会であり全てが対等な競争とグローバルなルールにのっとったものでなくてはならない。

残念ながら今の音楽業界の関係者の大多数にはそういった意識がまるで欠けている。

だがコンテンツ制作のグローバル化はもはや誰にもとめられない。コンテンツ制作のグローバル化に対応できたところは生き残り、対応できなかったところは滅びるか、先細りしていく世界で狭いパイを分け合って細々と暮らしていくしかないのだ。

私はいうまでもなく前者に行く。悪いが日本の音楽業界と運命を共にする気などさらさらないので...

 

6月 8, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年5月 6日 (月)

ストリーミング時代に入り「廃盤」という概念が変化するのではないか?と考える

私も音楽の世界で長く仕事をしているのだが、恥ずかしながら「廃盤」の憂き目にあったアルバムは数知れない。いや、もう殆どのメジャー発売のCDは事実上廃盤になったといっていいかもしれない。

「廃盤」というのはCDを始めパッケージの流通が止まる、ということを意味する。昨今なら音楽配信(ダウンロード販売)もストップするということになる。

だがメジャー販売ではなく、いわゆる自主流通(Tunecore , CD baby , その他)を経由した場合いわゆるメジャーレコードの場合と事情が違うと思うのだ。

パッケージの流通は「廃盤」と通知すれば事実上パッケージは流通されない。販売が事実上中止となる。

だがストリーミングが主体となっている現代では例えパッケージの流通が終わってもSpotify ,Apple Music, Amazon Premiere 等で流し続けることは可能だ。その判断は「メーカー」である私自身に委ねられているからである。

実は私の作品でCD等のパッケージの流通は止めたが、まだストリーミングを続けている作品がある。6曲入りのミニアルバムでジャンル的にはいわゆるJ-popのカテゴリーに入るのかもしれないが、いくつかの曲はリスナーの受けがいいかに関係なく個人的には結構自信作も入っているためである。

 


  • 奥津恵 「未来」

興行的には成功したとは言い難い。また個人的にはこの作品のプロモーションその他であまりいい思い出はない。寧ろ嫌な思い出の方が多い。

だが曲の中にはこのままお蔵入りさせてしまうのは忍びない作品もあり、結局パッケージの流通はストップしてもストリーミングだけは引き続き継続している。

無論このアルバムや曲を今後どうしようなどとは全く考えていない。しかし機会があればまだ聴いてもらいたい。そう思っただけだ。

私は今後こういうケースは私だけでなく他の作曲家、アーチストについても出て来るのではないか、と考えている。流通にはコストがかかるためあまり販売が見込めないものは「廃盤」という処置をせざるを得ない。だがストリーミングは一度やってしまえば別に新たなコストなど必要ない。まかり間違ってこの曲が好きだ、などという人が現れれば少額でも収入にはなる。

つまりストリーミング時代には「廃盤」という概念がなくなる、少なくともパッケージの時代と比べると変わっていく。

そう考え、感じているのは私だけだろうか?

とにかくこんなアルバムなのでよろしければ聴いてみて下さい。取りあえずApple MusicとSporifyのウイジェットを貼っておきます。

 

 

 

5月 6, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年3月23日 (土)

ネットフリックスすら知らなかった某音楽業界トップの時代遅れ

先日なりゆきでとある某音制連の非公式な集まり、というか飲み会に行きました。

正直自分にとってはもはや場違いの空間なのであまり居心地はよくなかったんですが、某音楽事務所の社長とか某プロダクションの社長とか(いずれも年配といっていいです)適当に挨拶をして昨今の業界状況の雑談になりました。

その話の流れの中でいささか耳を疑う言葉が発せられました

ネットフリックスってなんですか?

聞いたことあるんですけど

おいおい、マジか。 

いくら音楽、映像の違いがあるとしても、いくらなんでもそれはないだろ?と思いました。

一応この方たちの名誉のためにいうと、昨今の業界の現状でAppleとかSpotifyとかの「ストリーミング」は勿論知っていました。しかし予想通り否定的な意見が返ってきました。

「ストリーミング、あれは最悪だ」

IT系がレコード会社つぶすためにやった陰謀だ、という話まで出てくる始末。欧米では完全にストリーミング、サブスクリプションで音楽業界がV字回復していることを知らないことはないでしょう?

ネットフリックスもわかりやすく「ネットのテレビです」と回答したらいかにもバカにしたように「たかがネット放送ですよね」という返事が返ってくる。そうか、この人たちはネット放送に関してまだその程度の認識しか持っていないのか、と改めて愕然としました。

確かに10年前のネット放送はたいしたレベルではなかったですよ。でも今は違います。

これは音楽業界で長年続いていた「タイアップ」の弊害だと考えます。つまり基本的にテレビといえば地上波以外に興味を示さない。

日本のガラパゴスの世界しか見ておらず日本の外で何が起きているか、ということには無関心、だからストリーミングで海外で音楽市場が回復している、という情報も本気にしていない、という状況で実際「あんなの嘘だろう?」などと云っている人もいました。おいおいその辺のネットのいい加減な情報ならともかくまがりなりにもRIAA (アメリカレコード協会)が発表したデータなんだから嘘であるはずないでしょうよ。

全くどんだけ時代遅れの業界だよ、と思わざるを得ませんでした

まあとにかく長居は無用、ということで適当に見計らってその場を後にしましたが、帰路に向かっている時には頭の中は「いかりや長介」モードでしたね

だめだこりゃ

まあこういう人たちがいまだ日本の音楽界の多数を占めている、牛耳っているという悲しい現実がありますからね。この会で参加して残念ながらこの方々が引退、もしくは棺桶にでも入っていただかないと日本の音楽業界は変わらないんだろうな。と思いました。それにはあと5年?いや10年かかるかもしれません。また悲観的なモードが増幅されてしまいます

日本の音楽の夜明けはまだまだ遠そうです

 

 

 

3月 23, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年2月17日 (日)

ますます活性化する映画の世界、どんどん衰退化している音楽の世界、あまりの対照ぶりに愕然としその原因を考える.

私は基本音楽家だが映画音楽をやっているということもあり、映画の世界にどっぷりつかってしまっている。さらにFacebookというSNSで「エンタテインメント業界キャステイング」というグループの管理人もしている。これは音楽だけでなく映画、アニメ、ゲーム、グラビア等あらゆる形のエンタテインメントの分野を扱う関係上、音楽以外の分野の人と接する機会も多い。それは現在のようなエンタテインメントが多様化している現在では寧ろいいことだとは思っている。

しかしそういう中でどうしても気になってしまうことがある。

一昨日私が管理するグループと提携関係を結んでいるシネマプランナーズが新宿に新拠点である「シネマプランナーズラボラトリー」をオープンしてそのオープニングパーテイーに出席した。前日からのFacebookページの状況から参加者が会場のキャパいっぱいになるのでは、と思うくらい参加者がふえたのだが、結局当初見込みの100人の倍近い人間がオープニングパーテイーに出席した

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実はこのシネマプランナーズに限ったことではなく、最近私が主催者側になった映画イベントもいずれも盛況で会場キャパいっぱいの状態が続いている

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1月20日に開催された「カフェで短編上映会兼新年会

 

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昨年の12月の映画人交流会

これに対して昨年の私が主催した音楽ライブイベントだが

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空席が目立つ状態(^^:)

またご来場の方の間でも歴然とした違いがある。交流会などでも話が尽きずみなさん精力的に交流しているし、映画関係者は活発に会場で動いているのに対し、音楽イベントでのミュージシャンも音楽事務所関係者も皆さんどこか元気がない。
映画イベントでの雰囲気、光景は正直、音楽関係者に話がはずんだり、会場でもおおいに盛り上がるといった光景をあまり見かけない気がする。

音楽の世界と映画の世界両方みている私としてはその両者のあまりの違いに愕然としてしまうのである

なぜこんなにも違いが生じるのか?

それは現在の日本の映画界と音楽界の状況を比較すれば答えは明らかである

昨年映画は「カメラを止めるな」の大ヒットを始め、是枝監督の「万引家族」等インデペンデント映画が従来の映画界の常識をくつがえしたことは周知のことと思う。

また何度も書くがFacebookグル―プ「エンタテインメント業界キャステイング」の管理人をしていて募集投稿を投稿していくうちに日本にいながらハリウッドや外国映画のオーデイション案件の情報が入る等、従来では考えられなかったことが起きているのを感じる。かくいう私もミュージシャン役で中国や香港の映画やドラマに出るなどということがあった。また殆どの日本人が知らないが、日本国内に既に欧米系の映像制作会社がビジネスとして広告や映画制作の仕事を行っている、という事実がある。(「エンタテインメント業界キャステイング」の募集投稿の作業で何度も投稿している)。

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中国のドラマで日本人ジャズバンド役として出演:左はトランペットの松尾さん  右がベーシストの大御所でハービーハンコックとも競演された水橋孝さん。

 

つまり映画、映像制作の現場でグローバル化、ボーダーレス化がどんどん推進されているという事実である。

つまり
1) 映画製作のグローバル化による国境を越えた制作体制
2) 日本映画での海外での公開例の増加、
3) メジャー連中のいう「映画ヒットの方程式」の崩壊、
4) 新たな映像クリエイターの台頭による新時代到来

それらすべてが起きている。ということ。大きな変化が起きているため映画業界が活性化し元気になっているわけである。

対して日本の音楽業界はこの「グローバル化」「ボーダーレス化」の状況とはまさに真逆の状態にある。

これも何度も当ブログの記事で書いているが欧米の音楽業界ではもはや音楽不況など過去のことになっておりストリーミングサービスを中心に音楽業界の業績がV字回復しているのは何度も当ブログで書いているとおり。その状況に対し私はガラパゴスに日本の市場だけを見てストリーミングをしても欧米のような億単位の再生回数を得ることはまず不可能なのは明らかであると書いた。日本の音楽産業が復活するにはやはり欧米が行っているように音楽コンテンツを最初から全世界に向けて制作したものをストリーミング発信するしかない。

日本の音楽産業は確かにSpotifyApple MusicAmazonも行っている。でも正直いって嫌々ながらやっているというのが実情である。音楽コンテンツの「グローバル化」「ボーダーレス化」を事実上頑なに拒否、CDという欧米では既に使わなくなったビジネスモデルにあくまで固執する姿勢を崩していない。

そのためこのままいけば世界から日本だけ取り残された事態が続き、世界の音楽産業は復活しても日本だけ足を引っ張ったままの状態が永遠に続き、ついには日本の音楽そのものが滅びることになってしまうということになりかねない。

つまり「グローバル化」「ボーダーレス化」が推進されている映画の世界、とあくまでそれを拒否する音楽の世界

そういった背景がイベントでの人の動員等であまりにも違う状況を生んでいるような気がしてならない。

まあ私は映画音楽の仕事をしているので、その立場を利用し、日本の音楽の「グローバル化」「ボーダーレス化」を推進することを考えるしかないと思う。正直、日本人だけに聴かせる音楽を作るってあまり私は魅力を感じないので...

 

 

 

2月 17, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2019年2月11日 (月)

グラミー2019年で日本がいかに「音楽後進国」であるかを改めて実感

本日2019年のGrammy授賞式が開催されました。
主な受賞者は以下のページをご覧ください(英語ですが)

https://www.grammy.com/grammys/news/2019-grammy-awards-complete-nominees-and-winners-list

尚、日本人関連ではChildish Gambino のミュージックビデオを監督したヒロ・ムライさんが「ベストミュージックビデオ」を受賞されました。ヒロ・ムライ氏は作曲家の村井邦彦先生のご子息だったんですね。村井邦彦先生はアルファレコードの創立者でもあり、作曲家として多くのヒット作を書かれています。
息子のヒロさんは9歳からアメリカに住んでいて、ハリウッドの映画監督の道を歩んでいらっしゃるようです。東京で生まれましたがLAで育っていますので悪い意味での「日本の業界」には染まっていないようですね。それがよかったのかもしれません。

ヒロ・ムライ氏はドラマでゴールデングローブを受賞されていますが、そう遠くない内に劇場公開の映画も監督するでしょう、

もうこれからこういう映画監督さんがどんどん出てきますね。またでなければならないと思います。映画のグローバル化、ボーダーレス化はどんどん進んでいます。

その他欧米の音楽シーンと日本との差などもうさんざん述べたので今回は触れません。もう両者を同じテーブルにおいて比較するなんて欧米のミュージシャンに失礼ですし、日本人としても恥ずかしくてそんなことを論じたくもありません

さて「日本の業界に染まっていない」という観点からすれば日本とアメリカの音楽業界の収益構造の違いが今回改めて浮き彫りになった形です。

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上記のグラフからアメリカでは既に音楽産業の収入の65%がストリーミング経由のものであり"Physical"というCDやアルバムは17%に過ぎません。音楽配信の今や15%に過ぎずいずれも減少の一途をたどっています。(但し後述しますがビニールーいわゆるアナログレコードは増加しています)

日本の音楽業界、レコード会社について一応ストリーミングで音源を流してはいますが、いまだに業界関係者の大多数がストリーミングに関して否定的な見解を持っており、アメリカをを始め、ヨーロッパ各国は完全にCDは過去のメデイアであるかのようにいわれているのに、日本ではいまだに"CD"という盤の販売というビジネスモデルに固執しているのが現状です。

ストリーミングの欧米での普及は単にユーザーのニーズ、その他によってCD等のパッケージからストリーミングへのパラダイムシフトが起きたのではどうやらないようです。そして以下の記事を読んで日本の音楽産業と欧米の音楽産業の決定的な姿勢の違いが、欧米と日本の差を生み出したということがわかりました。

ひとことでいえば新しいプラットホームに対する業界の姿勢の違い、が日本と欧米のストリーミングでの収益の差に直結している、という点です

以下の記事をお読みください

■音楽業界が16.5%の二桁成長したアメリカは、いかに「音楽ストリーミングの国」として成功したか?
https://blogos.com/article/289519/

以下に引用します

ここで注目すべきは、アメリカがいかにして「音楽ストリーミング」を市場に浸透させたかで、その背景には音楽業界各社が収益構造モデルをCD・ダウンロードのビジネスから音楽ストリーミング中心の新しいビジネスへシフトしたことが市場全体の成長に直結していることです。

定額制音楽ストリーミング市場が成長した背景には、SpotifyやApple
Musicなどの大々的なマーケティング戦略とユーザー獲得合戦は無視はできませんが、主にメジャーレーベルや音楽出版社、アーティストとマネジメント会社などが音楽を配信する仕組みをストリーミング中心に転換させた業界内でのパラダイムシフトが成長の大きな要因です。

アメリカの音楽業界では、音楽ストリーミングのビジネスモデルを次の3つのカテゴリーに分けて指標として動向を細かく見ています。

SpotifyやApple Music、Amazon Music、Google Play
Music、Deezer、Tidalなどの定額制音楽ストリーミング。PandoraやSiriusXMなどネットラジオを含むラジオ型音楽ストリーミング。そしてYouTubeやVevoなど広告モデルの音楽ストリーミングの3種類にビジネスをRIAAが分類し、各カテゴリー別の売上推移を出しています。

特にアメリカでは「定額制音楽ストリーミング」への期待が大きく、業界の取り組みによって市場最大の収益源にまで成長させてきました。

音楽業界が音楽ストリーミングやデジタルダウンロードでの限定配信を基準として導入するまでに最も大きな影響を与えたのは、2013年にジェイ・Zがサムスンと組んでアルバム『Magna Carta Holy Grail』をスマホユーザーに先行配信し公式リリース前にミリオン(100万ダウンロード)を記録したことが、業界がヒットの指標を見直すキッカケになったといわれます。その後テイラー・スウィフトがSpotifyのロイヤリティ分配に不満を唱え、テイラー・スウィフトがSpotifyのロイヤリティ分配に不満を唱えたことも、このシステムの最適化を推進することになりました。アーティスト、ファン、音楽業界にとってWin-Win-WInな関係構築を目指すことが、音楽ストリーミング時代のグローバルスタンダードとして定着していき、現在もそれの改善が推進されています。

一方、元々ただでさえ「新しいことをする」ことに消極的な日本の音楽業界ではいまだにストリーミングに対する抵抗感が根強く、アメリカのような最適化に対する議論を深めれば、多くの利益がクリエイターに還元されるシステムや手法を考える方向性に動くことはできるのではないかと思います。

何よりもストリーミングはラジオと同じで「プロモーション」の手段としても活用できる、というのがポイントで、ストリーミングでアーティスト、ファン、音楽業界に十分な収益を得ながら、ライブやアナログレコードの拡販につなげることもできる、というプラスの発想をもっと日本の音楽業界は考慮すべきです

一方で、アーチストのファンはアーチストの商品の「所有欲」もみたすべきだ、という議論があります。好きなアーチストのグッズ、商品も持っていたいというのはファンとしての当然の心理です。

そんな中CDにこだわりたい方は例えばバックストリートボーイズがツアーで行ったファンサービスも検討の余地があるような気がします。

日本のAmazonでは普通に売られていますが、バックストリートボーイズツアーのチケットをアメリカとカナダで購入した人に新アルバム"DNA"をプレゼントする、という「逆の発想」でファンにサービスを行っている。(要するにノベルテイとしてのCDのありかたですね)

 

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新アルバム"DNA" バックストリートボーイズ

■https://www.backstreetboys.com/news/298142
https://www.backstreetboys.com/news/298142

ちなみに必ずしもCDである必要はないと思います。もしかしたら音楽ファイル入りのUSBメモリーとか、DVDとか、アナログレコードはたぶんないでしょうけど、要はファンが喜ぶものならなんでもいいと思います。ジェネレーションZにCDをプレゼントしてもたぶん喜ばない、というかCDプレーヤー自体持っていない可能性の方が高いので...

日本の音楽業界の関係者は特に「新しいこと」「変化」というものを極端なまでに忌み嫌うのを私自身は嫌というほど見てきましたが、ここで本格的にこのストリーミングを中心とする新たなパラダイムシフトについて考えないと日本だけ旧態依然のガラパゴス、という状態がいつまでたっても続くことになると思います。

残念ながら日本は完全な「音楽後進国」
そしてそれを今回のグラミーで嫌というほど実感したといってもいいです。残念ながら..

 

 

 

 

2月 11, 2019 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年12月 8日 (土)

拙音楽担当ドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ」、テーマ曲のストリーミング開始!!

久々のリリースです

 

2016年に全国11劇場で公開されましたドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ

 

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この映画のテーマ曲である「金毘羅ふね船JAZZ」が本日Spotifyを始めデジタルでストリーミング開始となりました。

 

 

 

ご存じ「金毘羅ふねふね」のジャズバージョンです。
2versionありまして最初のバージョンです

 

 

 

こちらは弱音器を使い若干マイルスを意識したものです。

 

 

 

Apple Music のリンクです

 

Vers1

 

 

Vers2

 

シェア大歓迎です。よろしくお願いします

 

 

 

 

 

12月 8, 2018 音楽16-23映画テレビ18- | | コメント (0)

ジャズだけでなくアレンジの名手だった前田憲男先生を悼む

一昨日まで海外出張の仕事で日本を離れていましたが、海外出張の際中に実に悲しいニュースを聴いてしまいました。

ジャズだけでなく、日本の音楽でも先駆者的存在だった前田憲男先生が亡くなりました。

先生が体調を崩されていたのは存じておりましたが、本当に残念です。

ジャズピアニストの前田憲男さん死去「ミュージックフェア」「題名のない音楽会」手がけるhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181127-00000120-spnannex-ent&fbclid=IwAR1wEv8Gx175MDi8H21q65R2mftlChqsxO0XHLq0y57cp2rc5emsHk14BAc

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先生には様々なことを教えていただきました。特に「アレンジに不可能なし」は私のクリエイターとしての財産となりました。私が楽譜化作業で悪戦苦闘している時にSNS経由で叱咤激励していただいたことも覚えています。実にありがたかったです。

慎んでご冥福をお祈りし申し上げ、多くのことを教えていただいた先生に心から感謝を申し上げます。


12月 8, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年11月24日 (土)

ストリーミングが中心の時代で意味がなくなるいわゆる「メジャーデビュー」について

既に何回も当ブログの記事でも書いてあるように海外の音楽業界ではSpotify , Apple Musicを中心としたストリーミングサービスにより業績はV字回復し、日本を除くすべての「先進国」(もっとも日本は既に先進国ではないかもしれない、詳しいことはこちら)では音楽不況は過去のものになっている。

【主要国の2017年の音楽市場】

アメリカ:86億2000万ドル(約9064億円、前年比16.5%
日本:2893億円(前年比3.0%
ドイツ:15億8800万ユーロ(約2100億円、前年比0.3%7
イギリス:8億3940万ポンド(約1276億円、前年比10.6%
フランス:5億8300万ユーロ(約772億円、前年比3.9%
 

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ストリーミングはサービスによって一回の再生数に権利者に入るお金は違うがざっと計算すると

  • Spotify 0.4円
  • Apple Music 0.8円
  • Tidal 1.3円
  • Amazon Music 0.4円

といった感じである。
だが誤解する人がいるかもしれないが、これは1つお断りをいれると上記の金額はあくまで「アーチスト自身」が自らストリーミングを行った場合の料金である。

実は「レコード会社」がストリーミングの窓口に入ると事情は全く違う。それはレコード会社からアーチストに支払われるロイヤルテイの配分としてアーチストに支払われる

実はこれが問題なのだ

ストリーミングのアーチストの分配の雛形は基本的にはCDにおける分配をベースに考えている。一方でストリーミングの場合著作権の計算方法は放送使用料の分配方法に似ているが、こちらはCDが販売されるケースと著しく違う

具体的に整理するとこういうことになる

CD ストリーミング
アーチスト印税 原盤を持つ(制作費を負担)の場合10%, 原盤権を持たない場合1-2% 2017年現在12% (導入当初は7%)
著作権料 総額5.8% (これを作詞家と作曲家で原則分割ー出版社を通す場合は作詞家作曲家1/4) ストリーミング業者の広告費を含む全収入の15%を複製に対する使用料として徴収し、それを楽曲のリクエスト回数を乗じて、楽曲毎に使用料を計算し、使用料を算出する

その結果こういう問題がおきている。

■5兆円弱の音楽産業、アーティストの取り分はわずか12%「我慢は限界」
https://www.businessinsider.jp/post-172867

CDの場合は売上額からジャケット代、CDプレス代といってフィジカルな費用が発生するが、ストリーミングは勿論そういうものは存在しない。そのためそもそもCDのロイヤルテイをベースに算出すること自体が誤っているが、問題はCDと違って定額ストリーミングサービスのためひとことでいえばみんなから集めたお金をパイにし、Spotifyに曲を載せてるアーティスト全員で「賞金山分け」をするシステムではある。
そのため定額利用者がどんどん増えればいいが、もし頭打ちにもなればアーチストの収入も頭打ちになる危険性はある

そもそもストリーミングは世界のトップ再生は億単位の再生数を稼ぐ、それだけの再生数をまだ普及しているとは到底いえないレベルの日本国内で稼ぐのはほぼ不可能である。

つなり全世界のマーケットを前提としたストリーミングを行うということを考えなければならない、そこではタイアップ云々、なんていうことは関係ない

だが日本のレコード会社は勿論のこと、日本の音楽業界関係者の大多数はいまだにそういった発想にうつることはできない、

勿論、アーチストが直接音源をSpotify,Apple Music , Amazon Premiere といったストリーミングサービスに流せばその分配額を全額アーチストは支払を受けることができる。実際レコード会社を通さずとも大手のストリーミングサービスに自作品をアップする方法はいくらでもある。tunecoreもそうだし海外だとCD Baby とかorchardとかいくらでもある。

そうするとストリーミング時代におけるアーチストに「レコード会社」は必要なのだろうか? ということ。もっというと今日本の若手アーチストがもっているメジャーデビュー という目標を、もつことが果たして正しいのだろうか? ということだ

つまり
1. 日本国内のみの市場ではストリーミングの再生数が限られてしまう(当然収入も)
2. さらにレコード会社を通すとその数パーセント、多くても10%-12%程度の収入しかならない

もっとはっきりいえばメジャーデビューってメリットあるの?

ということだ

グローバルなコンテンツ制作が推進されることによっていろんな価値観が変わりつつあるように思う。時代も変わる、これからは「日本国内のメジャーデビュー」なんていう小さな目標ではなく「世界に自分の音楽をストリーミング」して全世界の人に自分の音楽を聴いてもらう。
という目標に変えるべきなんではないかと思う


11月 24, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年9月30日 (日)

CDがなくなることで変わって行く作曲家の宣材の形ーあくまで1つの案です

以前こんな記事を書いたここでアメリカを始め欧米諸国ではCDがもはやなくなる運命にあることを述べた。なかなか日本ではこのことを実感を持って理解してもらえないのだが.でも実際外国人の映画業界関係者にプレゼンの資料をデモCD入りで渡すと

「ありがとう、でもうちはCDプレーヤー持ってないんだよね」

日本人は本当に理解しにくいことかもしれないが、本当にみんなCDプレーヤー自体を持っていないのだ。なかなか理解できない人が日本で多いのでアメリカレコード協会(RIAA)のデータを見ればわかる。このデータに残念ながら嘘はない

■米レコード協会が発表、CDの消滅速度はアナログ盤隆盛の3倍,
http://rollingstonejapan.com/articles/detail/29034

というわけで映画や音楽の分野でグローバル化に対応するために少なくとも外国人の業界関係者に渡すのに従来のプロフィールとデモCDという形式自体、宣材としてはもはや時代遅れといわれても仕方がない

無論自分のウエブサイトやソーシャルネット経由で自分の作品を試聴できるようにするのは当然(かつてはそれすら音事協、音制連は「望ましくない」といって横槍を入れてきた)しかしそれだけでは不十分である。

そこで1つ提案、あくまで1つのアイデアである。この方法がいいとは限らない。いい方法かどうかもわからない、もしかしたら対策として不適当かもしれない

それはデモをスマホ等で聴けるように、デモ音源のurlをQRコード化すること

 

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QRコードはご存じのとおり日本で生まれた二次元のバーコードである。アジアでは驚異的に普及はしているが、欧米では一部普及はしているようだが、正直メジャーとは言い難い

 

ただアメリカ人は新しいもの好きだから、こういうのを見せたら「興味は示す」だろうという話もある。PCだとリンクを見せればそれをクリックすればデモを聴くことができるが、スマホだとどうだろうか? デモCDを渡せないのであればQRコードでスキャンしてもらい直接デモを聴いてもらう。音源はいずれもSoundcloudにアップしてPCからでも聞こえるようにしておく

 

プロフィールを合わせてこんな感じになる

 

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賛否両論あるかと思いますが、これも新しい時代へのトライ&エラーの一環ということで
(^^)

実際これが名案かどうかは私もわからないので..

 

 

9月 30, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年9月27日 (木)

スコットジョっプリン生誕150周年につきまして

2015年より主に名曲喫茶ヴィオロンにて開催されていました「ラグタイムコンサート」

ラグタイムの王といわれているアメリカのアフリカ系アメリカ人の作曲家スコットジョっプリンの生誕及び没後の記念日にも差し掛かるということでそれまでシリーズとして展開していましたが

Scottjoplin

スコットジョっプリン 1868-1917

実は長年ににわたり、誕生日が1868年11月24日であると考えられてきた。しかし、これが不正確であったことがラグタイム研究家のエドワード・バーリン(Ed Berlin)によって明らかにされており、現在では1867年6月から1868年1月までの間に出生したのではないかという説が有力であることがわかりました。

つまりラグタイム王のスコットジョっプリンの生誕150周年記念は実は昨年すでにやってしまっていたわけですね

Ragtime112406_2

無事誕生パーテイーということでケーキも用意しました。

Ragtimeconcert112401

確かにジョっプリンが生まれた1867年、もしくは68年のアメリカは南北戦争の直後であり奴隷解放も間もない時期であったことは確かなので、誕生日、それと我々のいう戸籍のようなものもアフリカ系アメリカ人に対しては整備されているわけではないので、当然のことながら誕生の日にちが正確であるはずがない、というのが現実と思われます。

いずれにせよ今年の11月にやろうと思っていたジョップリンの生誕アニバーサリーは既に昨年、没後100年も昨年の4月(死亡日時は病院が記録するのである程度正確です)とやってしまったことになりますので、取りあえずジョっプリン研究家の研究成果を尊重することでジョップリンのラグタイムシリーズを一旦締めようと思います。

とはいえ数々のラグタイムの名曲を残したジョっプリンの曲はこれから折を見て時々演奏しようと思います。何度もいいますようにラグタイムは現代のポピュラーミュージックのご先祖様のような存在。現代の音楽史に大きな影響を与えた作品の価値を引き続き広めていきたいと思います、

9月 27, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年9月22日 (土)

Spotifyが自由に音源をアップロード可能になり、台頭する「レコード会社不要論」

すでに先日の記事でアメリカではもはやCDではなくSpotify,Apple Music , Amazon Premiere といったストリーミングサービスが主流になっていることを述べた。かくいう私も試験段階ではあるが音源をストリーミング配信している。

Apple music  そしてサイドバーにSpotifyのウイジェットがあるのでご興味ある方は聴いてみて下さい

実際 アメリカレコード協会(RIAA)でCDが急速になくなっていっている様が伝えられている。
http://rollingstonejapan.com/articles/detail/29034

そして以前にも引用したがこのストリーミングによって欧米の音楽市場は完全に回復している、

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そして最近Spotifyに新しい動きが出てきた。"Spotify for artists"のプラットホームを通じて新たな音源をアップロードできるシステムを作ったという。

■Spotify opens the floodgates: artists can now upload tracks direct to the streaming platform for FREE
https://www.musicbusinessworldwide.com/spotify-opens-the-floodgates-users-can-now-upload-tracks-to-the-streaming-platform-for-free/

これは私の予想だが、おそらくこういう背景があったからだと思う

■5兆円弱の音楽産業、アーティストの取り分はわずか12%「我慢は限界」
https://www.businessinsider.jp/post-172867

どうしてこういうことが起きたか、というと元々ストリーミングのアーチストへの分配のひながたはCDの分配システムをベースに作られている。アーチストは音源に対する分配はアーチスト印税を含めても低い場合は5%、上記記事には7%と書いてあるがレコーデイング費用を全てアーチスト側がもってもせいぜい10%の分配しかない。
これ以外に著作権料、作曲、作詞を含めても5.8%、しかも音楽出版社を通すとその印税は半分出版社に持って行かれる。だからアーチスト印税を10%確保してもせいぜい15%くらいにしかならない(上記記事は12%と書いてあるが..)
あとは丸々レコード会社の収入となる。

だがCD等は盤のプレス代、ジャケット代、その他の費用がかかるのでそういった分配率になるわけだが、ストリーミングにはそんなものはない。またストリーミングはレコード会社のプロモーションといっても基本ソーシャルネット中心だが、一人でやろうと思えばできる。

つまりそもそもSpotify,Apple Music , Amazon Premiere といったストリーミングサービスが産業の中心になるとレコード会社は窓口の機能しか果たせない。そしてその窓口ですらアーチスト直、にするとSpotify,は表明したわけで、ここで出てくるのは

レコード会社不要論

ということになる。実際私見では私はレコード会社などもはや不要と考えている。実際もしApple Musicとかこの動きに追随したら完全にレコード会社はいらないものになる可能性がある。もちろん懸念もある。レコード会社がなくなることで音源のクオリティにばらつきが出るー糞と味噌がいっしょになるー可能性もある。だがはっきりいって現行のメジャーでも大半はもはや「音楽で売っていない」盤も多く、ある意味インデペンデントよりもメジャーの方が糞音源が多い、という考えもある。いずれにせよそれらは「自然に」淘汰されていくのではないか、と思う。

もっとも仮にApple Musicが追随しなくてもいわゆるレコード会社を通さずとも大手のストリーミングサービスに自作品をアップする方法はいくらでもある。tunecoreもそうだし海外だとCD Baby とかorchardとかいくらでもある

勿論そうすんなりはいかないかもしれないが、基本はミュージシャンはレコード会社とか音楽事務所とかをあてにするのではなく、自立して自分の音源やライブ活動を続けていく、という意識にこれからは変わって行かなければならない。

いずれにせよ音楽も映画も今一大変革期にある。ここでどういう作品をつくり、どういう打ち出し方をし、そのことによっていかに多くの人を魅了できるか、がこれからの時代生き残っていく上で重要であることは間違いない

9月 22, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年7月25日 (水)

久々弦のレコーデイングを行いました。やはり生音アコ―ステイックの録音はいいです。

ここのところ打ち込み中心の仕事ばかり、ボーカルや楽器があっても自宅のレコーデイングで済む範囲のものだったので、そろそろきちんとした生音のレコーデイングの仕事ないかな、と思っていたら、1ついただくことができました。

 

 

 

某リゾート系会社の商業映像(社名は残念ながら公開できません)の仕事で編成は弦楽四重奏+コントラバス いろいろとスタジオを当たったら結局私がかつて根城にしていたビクター青山スタジオになりました。

 

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ニッパー君、なつかしいです

 

 

 

Nipper

 

今回はスポンサーとの打ち合わせでとあるクラシック曲ー弦楽四重奏曲を商業映像のために編曲したもので、本来は弦カル(弦楽四重奏)なのですが、曲の性質上低音がそのままやると寂しくなるのでコントラバスを加えました。

 

 

 

Thc072407

 

 

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今回は最初から「クラシック曲のアレンジ」ということだけは決まっていたけど、どの曲にするのか、というのがなかなか決まらず、私の方からいくつか作品の生まれた逸話をからめた提案をいくつかしたところ、とあるクラシックの名曲に決まりました。
クライアントの方にもわかりやすいようにシミュレーション音源を作ります。クライアントは音楽にはシロウトだから分かりやすく進めないといけません。

当然クラシックの演奏家に演奏してもらいますからきちんとした楽譜も起こします

 

 

 

Thc_before

 

昔は生オケの楽譜を読めてmidi打ち込みもできる人って日本では珍しいと言われたけど今はどうなんでしょう? ちなみにハリウッドを始め海外では当たり前ですよ。
映画音楽、劇伴やってる人はたぶんみんなできると思います。できないと仕事になりませんから

 

 

そしてリハスタートです

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スタジオ入るとテンション上がります

 

レコーデイングは極めて順調に進みました。

 

 

 

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レコーデイングはスポンサー立ち会いになりますが、早く終わったのでクライアントが来るまで休憩します

 

 

 

 

 

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かつてここでフルオーケストラのレコーディングをここでやりました。このスタジオでジョンウイリアムス級のオーケストラの音、録れますよ。バジェットさえあれば.(^^)  世の映画プロデユーサーさん、よろしくお願いします (^o^)

 

 

 

レコーデイングが思った以上に順調に終了しました!!

 

改めて感じたのはどんなにソフトシンセが進化してもどんなに巧みに打ちこみでごまかしても本物の楽器の音には勝てないという当たり前のことを実感。エレクトロニカか打ち込みに徹した曲を作るのでない限り打ち込みソフトシンセは単なるツールに過ぎません

 

今回の音源は96khz 24bitで仕上げました。現在のハイレゾでは最高のスペックで高設備の劇場にも使用が耐えられます。実はその後MAスタジオでも改めて聴いたのですがやっぱりいい音ですね。
これから映画音楽を作る時もこのスペックを標準にしようと思います。ハリウッドにも対応できるスペックです。これくらいでないと映画のグローバル化に対応できないと思います

 

無事いいレコーデイングができました。

 

皆さんお疲れ様でした

 

 

 

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7月 25, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年7月 8日 (日)

新しいパラダイムにおける日本国内の音楽のインフラ整備とミュージシャンの意識変革の必要性

このブログでも何回も音楽も映像コンテンツもグローバル化してアーチスト、ミュージシャンの意識もこれから大きく買えざるを得ない旨の記事を書いた。SpotifyApple Musicを始め新たな音楽のチャンネルが発展するに辺り、音楽に関するパラダイムが変化していることを当ブログでは何回も書いている。

そうした折、以下の記事を読んだ

 

■音楽人のサバイブ術
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/music/TMOtalk

はっきりいってこの記事を読んでもし全く意味がわからなかったら、あなたは既に世界の音楽の潮流から大きく後れをとっていることを意味している。

twitterをツールとした音楽の告知を始め、上記のSpotifyApple Musicを通して世界に対して自らの音楽を問う、というのはもはや世界中のミュージシャンにとって常識となりつつある。

にも関わらず私は業界関係者や日本のミュージシャンたちの発言を聞くと旧態依然とした内容の発言をいまだによく耳にする

 

・メジャーデビューしたい

・オリコンのチャートトップを目指すぞ

正直いって君らは一体いつの時代の人間か、と聞きたくなる。

SpotifyApple Musicを配信ならいわゆるメジャーレコードでなくてもtunecores経由で配信できるし、メジャーレコードを通すと殆どの取り分をレコード会社に持って行かれ、自分のところにはたいした配分は来ない

またYouTubeに入る広告は、自身の番組だったらYouTuberに広告収入が入るんだけど、それがミュージックビデオになるとその音楽の版権所有者の元、つまりレコード会社に収入が100パーセント行ってしまうため、全く自分のところには収入が入らない

つまり今の時代メジャーデビューしたところで殆どメリットがないのだ。

こんなことをいうと日本ではまだ「嘘だ」なんていう人がいるけど本当なんですよ。一応私もかつてはメジャーレコードの中で仕事をしていたけど、だからといって私は今メジャーレコードと契約しようなんて、これっぽっちも考えていない

上記文章にも書いてあるように作詞作曲をしているミュージシャンではない人たちは特に、自分たちが版権を持っていないと、お金にはならない。版権元がどこにあるかを明確にして、自分で保持していくことが重要なのだ

 

さてそうしたなかで海外の音楽や映像のビジネスのファンダメンタルについて問うブログでも何回も述べていたこと、それは世界的に音楽のパラダイムが既に変わっている時に日本だけ今や完全に置いてけぼりになっているという現状だ。

ストリーミングとかがメインになっている現代ではミュージシャンのビジネスのプラットホームも大きく変わらざるを得ない、

それはつまり日本のミュージシャンにわかりやすくいうとこういうことだ

音楽事務所の所属、なんてことはもはや意味がない。自分で考え自分でプロデユースするセルフプロデユース能力が必要。然る後に自分で音楽のマーケテイングや宣伝チャンネルを考える。

もう一度いう 自分で考えるのだ、 他人や音楽事務所の社長がそのうち面倒見てくれるだろう、なんてことは間違っても期待してはいけない。(だいたいその辺の音楽事務所の社長なんて今時代が大きく変わったことを理解している人は私の経験上、極めて少ないーいや、何人かはいるけど大半は理解していないことが多い)だからあてにならないから、自分で音楽の流し方を考え自分で音楽のメデイア戦略を考えるのだ。

それはソーシャルネットを使うことも重要だし、ミュージックビデオや映画、ドラマといった世界に自分から近づいていくのも1つの方法だ。既に海外のミュージシャンの多くはそれを踏まえて自分の活動を行うのだが日本国内で1つ大きな問題がある。

新しいパラダイムの時代に適したインフラが殆ど整備されていないに等しい

ミュージシャンが独立した意識をもつ、ということは自動的に従来の日本の音楽事務所制とは大きく異なるものだ。

つまりこのブログで何回も論じているエージェント制である。

今日本に必要なのは音楽事務所ではない。グローバルな観点からアーチスト、ミュージシャン、女優、俳優を守ってくれる国際エージェントである。

その国際エージェントは殆ど弁護士が行っている、ハリウッドでもアメリカのスポーツでも弁護士の資格を持ったエージェントがギャランテイの交渉、アーチストの知的財産、著作権、肖像権等を守る役割をする。

実際海外で映画出演、あるいは大きなイベント出演、その他諸々については必ず分厚い契約書をかわす。しかも法律専門用語が書いてあるため、私は英語がある程度わかるがその私が読んでもチンプンカンプンな内容だ。そのように契約書を見ただけでは、素人にその見極めは難しいのだ。そうした場合のエージェントが今後必要になっていくし、今後グローバルに活動していくにあたっては必須項目といっていい

だが日本で国際的なエージェント能力をもつ弁護士を探すのは至難の業である。そのためにも日本の弁護士に是非名乗りをあげてアーチストをサポートする活動を始めて欲しい。日本人の弁護士で国際エージェントに名乗りを揚げて欲しいのだ

もう1つは先ほどの文章にも書いてあったように欧米では音楽に情熱を注ぐビジネスのスペシャリストの存在があり、映画や音楽の活動をサポートしている、

ではすっかり定着したクラウドファンデイングだが、特に日本ではそうだが多額な金額のクラウドファンデイングを失敗するケースが多い、そのため何回かにわけてクラウドファンデイングを行っているケースがあるが、正直そんなに効率がいいとはいえない

アメリカではお金を集め、ビジネスのプロフェッショナルがまだ商業レベルにもなっていない映画や音楽をサポートするシステムがあるが、日本でそういうものを望むのは難しいだろうか?

いずれにせよ 音楽でも映画でも時代は変わった

少なくとも日本を除く全世界で変わったのだ。

そしてコンテンツのグローバル化は日本を容赦なく変える「外圧」を加えていく。そして日本もそのパラダイムにシフトしないと完全に後進国、どころか日本のコンテンツ制作の体制は滅んでしまう

だからこそパラダイムに即した日本でのインフラーこれはハードウエアではない、もっとビジネスのプラットホームのインフラ整備だ。これを一刻も早く整備する必要性があることを声を大にしていいたい

 

 

7月 8, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年5月 6日 (日)

ショパンはなぜオーケストラ曲を「ピアノ協奏曲」以外書かなかったか

昨日ラ・フォル・ジュルネという音楽イベントで久々にショパンのピアノ協奏曲第一番を聴いた。
ショパンなんてめったに聴かない私だが昨日の演奏はすばらしいもので久々にいいショパンを聴かせてもらった

ピアノ:ルーカス ゲネ―シャス
オーケストラ:シンフォニア:ヴァルソビア (ポーランド)
指揮:リオ・クォクマン

その時ある疑問が頭に浮かんだ

実はショパンは実質的にオーケストラの曲を3曲しか書いていない

ピアノ協奏曲第一番と第二番 そしてアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズでいずれもショパンが若いうちに書かれたものだ。実はピアノ協奏曲は二曲あるが実質二番が一番で一番が二番である。二番はまだワルシャワ音楽院に在学中に書かれたもので、オーケストレーションはまあまあなものの、正直まだ稚拙なところがある。アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズもオーケストレーションはそれほど効果的とはいえず、一部のショパン研究家からこのオーケストレーションが本当にショパンの手によるものなのか疑問視している向きもある。

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フレデリックショパン 1810-1849

だがピアノ協奏曲第一番のオーケストレーションだけは他の二曲とは明らかに一線を画す。昨日の演奏会で実はショパンのピアノ協奏曲にトロンボーンが1本使われているのを実は初めて知ったのだが、(主に低音を受け持っていたらしい) それ以外にもホルンや木管楽器の使い方も他の二曲と比べるとかなり効果的になっている。まあベルリオーズやラベルのようなオーケストレーションの魔術師というまでのレベルではないが、これだけのオーケストレーションができるのなら、交響曲や交響詩など十分に書けるだけの技量はあるとみていい

ではなぜそれをやらなかったのか?

これ以降ショパンの作品のほぼすべてがピアノ独奏曲で他の楽器のためには一切書いていない。これはショパンの特殊な事情にもよることが多いという

1.人の前に出ることを嫌ったため演奏会を特にパリ移住以降殆どやらなかった

2.肺結核は持病となり健康がすぐれなかった

3.神経過敏で情緒不安定なところがあったため大作への意欲がわかなかった

の3つが考えられるが無論本当のところはわからない。病弱だったのは事実だが、私は元々鬱病だったのではないかと考える。

鬱は真面目過ぎて神経が細やかな人間がなりやすい。あの作品の感じからしても神経過敏な部分を感じるし、おそらく並みの男性なら決して友達になりたくないだろう。

同じピアニストとして有名だったリストはオーケストラ曲も多数残しており、かなり当時としては長命だった(1886年に75歳で永眠)とは対照的だ。もしショパンが健康に問題が無かったらシューマンやメンデルスゾーン以上の交響曲作品とか残せたのではないかと思うのだ

ショパンは既にクラシックでは人気作曲家(特に日本でもファンが多い)だが、それでも本来のポテンシャルを発揮できずに他界してしまったような気がする。そう考えるのは私だけだろうか?

5月 6, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年5月 5日 (土)

日本の偉大なギタリスト 井上堯之さん死去ーR.I.P

1960年代にグループサウンズ「ザ・スパイダース」で活躍したギタリストの井上堯之さんの訃報を耳にした。

■井上堯之さん死去 「ザ・スパイダース」で活躍 マッチ「愚か者」作曲
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/05/05/kiji/20180504s00041000425000c.html

日本のロックの巨星が落ちた

沢田健二のバックバンドも努めたけどたぶん当時では日本で一番うまいバンドだったと思う。演奏が本当にロックしていたのが印象的。

そして何よりも刑事ドラマ「太陽にほえろ」の劇伴はロックベースの劇伴としての最高傑作といっていいだろう。実にすばらしい劇中音楽。刑事ドラマの劇伴としてこれを超えるのはなかなか難しいと思う。「傷だらけの天使」も名曲。その意味で私にとってもお手本になった人だった。

テーマ作曲は劇伴の大家である大野克夫さん(私と姻戚関係はありませんww)
オープニングのギターは井上さん。
何度聴いてもめっちゃカッコいい

ご冥福をお祈り申し上げます。

5月 5, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年4月26日 (木)

世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界ー音楽のグローバル化を頑なに拒否し続ける日本の音楽業界

前々回の記事で欧米でストリーミング配信の普及で業績が回復しているとの情報を書いた。
日本の音楽業界筋はいまだにストリーミングというものに懐疑的であり、Spotifyに関しても一部メーカーの反発も根強く残っている

その関係で先日の記事での欧米のV字回復の記事を「嘘だ」「信じられない」「ありえない」という反応が日本の音楽業界筋の専らの反応だが、それはストリーミング普及による音楽の再生回数の多さだ。13億回の再生回数から多いのは30億回数の再生が行われているという。

そしてこれに関して海外で音楽業界が大きく回復しているのに対し、日本だけが蚊帳の外になっている点を述べた記事がある。

世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界だった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55423

【主要国の2017年の音楽市場】
アメリカ:86億2000万ドル(約9064億円、前年比16.5%
日本:2893億円(前年比3.0%
ドイツ:15億8800万ユーロ(約2100億円、前年比0.3%7
イギリス:8億3940万ポンド(約1276億円、前年比10.6%
フランス:5億8300万ユーロ(約772億円、前年比3.9%
 

 

私は先日の記事では日本国内の市場だけを念頭にストリーミングしたところでそれだけの再生回数を得ることはほぼ不可能であり、そのためにも世界全体をマーケットとした音楽制作のグローバル化が日本の音楽業界の再生に不可欠であると述べた.。

ところが日本はあまりにも内向き、日本国内向けのみーの音楽制作を長く続けていたこともあり、いまだにその発想から抜け出せないでいる。

「理由としては、レコード産業のビジネスモデルの構造的な変化に日本の音楽業界が乗り遅れたということが大きい。」(上記の記事の著者)

ではなぜ乗り遅れたのか。それは日本の音楽業界の特異性にある

1.ガラパゴス市場でありつづけたことー 世界から隔絶した音楽のマーケット

日本と欧米(ビルボード等)のヒットチャートを比較すれば一目瞭然、日本だけ全く違うーそれも共通点が全くないヒットチャートの内容である。他の国はそれぞれの国の傾向は違うにせよ、世界的なヒットチャートのアーチストで共通の名前を見ることができるが日本のオリコンチャートにはそういったことはほぼない。あっても極めて稀である

2.既成のビジネスモデル、制作方針に対する過剰なまでの固執ー新たな発想、システムを受け入れない体質

何度も書いているが日本の音楽業界は「従来とちょっとでも違うやりかた」をすると激しい拒絶反応が返ってくる。呆れるのはいまだに音楽バブルの発想から抜け出せない人間も少なくない。、ひとことでいえば時代錯誤の人間が多いのだ。

3.新しいメデイアに対する不理解

音制連の集まりなどいくとわかるがいまだにネットそのものを敵視している人間がいる。「音楽が売れなくなったのは全てネットのせいだ」というわけである。だがそもそもこのストリーミングサービスのSpotifyは設立当初から「より便利な合法サービスを提供することで違法ダウンロードを駆逐する」という理念を持っていたし、業界内でも再三再四その点は説明されていたはずだが、いまだにインターネットそのものを敵視する風潮は業界に根強い

実際ストリーミングがこれだけ普及したのは

1.違法サービスに対しての技術的な優位性

再生遅延の問題を解消し、違法サイト等のダウンロードよりも手軽に音楽を楽しめる

2.基本無料配信と定額制配信を組み合わせたフリーミアムのモデルでユーザーに対する使いやすさ
1再生回数は0.5円と安いが再生回数を増やすことでSpotifyもアーチストも利益を得られる

3.それでいて「音楽ファンに『アーティストに対価を支払うこと』の意味を実感させ、音楽業界を再成長させる」ことが理解されたこと
実際このSpotifyを始めとするストリーミングの普及で違法ダウンロードや海賊版サイトの利用が激減。レコード産業の売り上げ拡大に寄与した実績も出てきた

ストリーミングは再生回数だけでなく、アーチストのファンを増やすことにも寄与している。ストリーミングで逆にアナログレコードの購入者が増えたりという現象も起きている

また昨年秋にSpotifyはアーティスト向けのアプリSpotify for Artists」を公開しアーティストは自身のリスナーの年齢、性別、居住地域などの属性、他にどんなアーティストを好んで聴いているかといった情報も把握することができるようになった。
このことでアーチスト、事務所側は自らのファンに対するマーケテイングも可能になり、ツアーを組む際にも各都市での動員をある程度予測することができるようになったという、
いわばビッグデータを活用することで、より確実性の高い音楽ビジネスにも結び付けるようになった。

とはいえ、音楽コンテンツの世界マーケット展開を考えてきた欧米、海外と日本国内のドメステイックな市場のみを考える発想から抜けられない日本、

やはり制作現場のグローバル化を展開するように持って行くしかないだろう。どう考えても日本の音楽産業を生き返らせるには音楽制作のグローバル化しかない

だが現在少子化で日本国内の人口の減少は既に始まっている、ますます小さくなるパイを複数の会社で取り合うような市場に将来性などあるはずがない。このままの発想ではアメリカやヨーロッパのような産業のV字回復など無理なのである。

でないと世界の音楽産業は復活しても日本だけ足を引っ張ったままの状態が永遠に続き、ついには日本の音楽そのものが滅びることになってしまうだろう。

とはいえ日本の音楽業界人の思考の硬直化は今まで嫌というほど実感している。具体的にはもうそういう連中は放っておいてグローバルな音楽制作を自らやっていくようにするしかないだろう。時代に取り残されたものは滅びるしかないのである。

 

 

 

4月 26, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年4月14日 (土)

ストリーミングでアメリカ音楽市場がV字回復-でも日本ではこのままでは無理

日本ではSpotifyが数年前にようやくサービスを開始してApple MusicAmazonもサブスクリプションによるストリーミングサービスが開始されたが、日本の業界筋はいまだにストリーミングに対して否定的だ。

だがアメリカではそのストリーミングサービスを中心に音楽業界の業績がV字回復しているという

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■アメリカ音楽市場がV字回復、音楽ビジネスの新モデル

https://moneyforward.com/media/hobby/48591/

全米レコード協会(RIAA)が発表した最新の統計発表によると、2017年上半期のアメリカ音楽業界の売上は前年に比べて17%増加。約40億ドルになったという。

日本と同じようにCDの売上がピークだった1998年から徐々に減少を続けてきたアメリカの音楽市場だが、2015年に底を打ち、以後は再び成長の動きを見せているという

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そしてその拡大を牽引するのがApple MusicSpotifyなどの定額制ストリーミング配信サービスの普及だという。同発表によると、サービスの有料加入者数は、約3040万人に達し、2016年上半期の2020万人から約50%も増加。音楽業界全体の収益の6割以上をストリーミングサービスが占めるようになっている。一方、ダウンロード配信は19%、CDなどのパッケージメディアの売り上げは16%にとどまっているという。

特にIT系論客が「音楽配信こそが音楽産業の新モデル」と信じて疑わなかったが、音楽配信自体は伸び悩み寧ろ減少の傾向すらあるという。その関係でitunes の音楽配信のサービスを終了し、Apple Musicに統合するという。まだ正式な発表ではないが、itunesの音楽配信サービスが終了するのは時間の問題だろう

■AppleがiTunes Storeの一部サービスを終了へ
http://www.appbank.net/2018/03/07/iphone-application/1510151.php

しかし日本の音楽業界筋の専らの反応はこうだ  信じられない

実際億単位の収入を得るアーティストが続出している状況をよく見ると、その再生回数が半端ではない
23歳の若手ラッパー、リル・ウージー・ヴァートのシングル「XO Tour Llif3」は、米Billboard Hot 100の7位にランクイン。全世界で13億回の再生回数が記録されているという。若手ラッパー、ポスト・マローン全世界で30億回以上の再生回数と億単位の再生回数だ。

ストリーミングの一回の再生による収入はせいぜい0.5-1円だが再生回数が億単位になると当然億単位の収入になる

だが億単位の再生回数を得るためには、日本国内の市場だけを念頭にストリーミングしたところでそれだけの再生回数を得ることはほぼ不可能だ。

つまりこれには全世界でストリーミング、再生をしてもらう。というのが大前提となる。

私が先日の記事で急速にグローバル化が進む映像制作現場をみて「音楽も映像も復活するのはもはやグローバル化しかない」と述べた。つまりガラパゴスに日本の市場だけを見てストリーミングをしても億単位の再生回数を得ることはまず不可能といっていい。となると日本の音楽産業が復活するには音楽コンテンツを最初から全世界に向けて発信するという前提で作らなければならない

しかし日本の音楽産業は今まで日本国内向けー内向きのみの制作だけに専念してきた。あまりに長い間それを続けていたためにそれ以外の発想になかなか移りにくい。特に日本の音楽産業の思考の硬直化は深刻で以前と少しでも違うことをするというだけで拒絶反応がかえってくる。

だが現在少子化で日本国内の人口の減少は既に始まっている、ますます小さくなるパイを複数の会社で取り合うような市場に将来性などあるはずがない。このままの発想ではアメリカやヨーロッパのような産業のV字回復など無理なのである

だから音楽も映画も生き残るにはグローバル化しかないのである

■音楽も映像も復活するのはもはやグローバル化しかない
 https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/03/post-71a5.html

図らずも音楽の方も私のこの認識が正しいことが証明されたような気がする。もはや自国のマーケットのみを前提としたコンテンツ作りの時代は音楽でも映像でも終わったということができるだろう

4月 14, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年3月 6日 (火)

JASRACの音楽教室からの徴収前倒しで容認ー天下り癒着と三権分立を無視した暴挙ー請求が来た音楽教室は絶対に支払には応じないで下さい

一昨日の記事の続きになるが「音楽教育を守る会」の齋藤事務局長とも連絡を取り合い昨日文化庁内で行われる
文化審議会著作権分科会において音楽教室への徴収前倒し容認について審議される、との情報があった。
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1401785.html

 

そしてこの記事

 

■著作権料徴収認める答申=JASRACに音楽教室から―文化審
http://sp.m.jiji.com/generalnews/article/genre/social/id/1976724

答申は、同法で使用料規定は届け出制になっており、裁定制度で個別の利用に著作権が及ぶか否かは判断できないと指摘。裁定による徴収保留は予定していないとし、長官が裁定をした日から徴収可能とした。

 ただ、JASRACに対し、徴収に応じない音楽教室には司法判断確定まで督促をしないなど、社会的混乱を回避する措置を取るよう求めた。
 

 

確かに文化庁長官の最終裁定はおりていないものの、通常これjは答申どおりに長官の裁定が降りるのが通例なので、事実上これで裁判係争中であるにも関わらず音楽教室に対する請求を行うことが事実上可能になった

 

私は高級官僚のいかなる形での天下りに反対するのが持論だが、それはこういった官僚と関連団体の癒着を呼ぶからであり、今回のこのケースはまさにその典型といえる。

 

JASRACと文化庁の間でどのような「裏取引」があったか知らないが、間違いなく天下りがらみで今回の答申が行われたとみるべきだろう

 

この裁定には2つ大きな問題がある

 

1、「音楽教育を守る会」及びその他の音楽教室の著作権の演奏権に関する支払い請求をしないよう行政指導の申し入れがあったにも関わらず、その申し入れを事実上無視する答申を出したこと→ 重大な背信行為 道義的問題

 

2.裁判係争中であるにも関わらず著作権演奏権の請求を事実上強行すること 三権分立を事実上否定する暴挙

 

齋藤事務局長も「徴収の是非が判断されず、裁判係争中にこのような答申がでることは大変残念」とコメント

 

裁判の口頭弁論ではJASRAC側に司法の判断を待たずに請求を強行する暴挙を徹底的に糾弾すべきであろう。また全国の音楽教室もこのような姑息な手段を取るJASRACに対して抗議の声をあげて欲しい。音楽文化の明日を守るためにも是非皆さんの力が欲しい

 

一点だけ全国の音楽教室に申し上げたいのは

 

仮にJASRACから著作演奏権の支払いの請求が来ても少なくとも裁判が結審するまでは決して支払に応じないでいただきたい。

 

例え1つの音楽教室が請求に対して支払ってもそれはJASRACにとって「既成事実」となり裁判に悪影響を与えることになる。これこそがJASRACの狙いである。

 

裁判に勝つためには手段を選ばないJASRAC  今回のような姑息な手段に屈してはならない

 

 

 

 

3月 6, 2018 文化・芸術経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2018年3月 4日 (日)

ふざけるな文化庁!! JASRACの音楽教室からの徴収前倒しで容認との情報 事実であれば重大な背信行為 

本日目を疑うような驚くべき情報が飛び込んできました

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まあJASRACが裁判に勝つためには手段を選ばないことは知られていますが、裁判係争中であるにもかかわらず音楽教室への著作権料の請求→容認ということがもし事実であるとするならば、これはJASRACの音楽教室における楽器の指導・練習のための演奏に対する著作権徴収を少なくとも裁判の裁定が下るまでJASRACによる徴収は延期になるといった申し入れを行った、「音楽教育を守る会」及びその意図に賛同した音楽教室側にたいする重大な背信行為にあたるといわざるを得ません。

そしてこのような動きが事実上裁判ではJASRACが勝つことのみを想定しているわけですから。行政がそう判断したことは、少なからず裁判に影響を与えるでしょう。少なくともJASRAC側はそれを主張して裁判を有利に進めることができるはずです。

JASRACは文化庁の天下りの受け入れ機関の1つですから、今回の動きがそれと無関係とは思えません。何らかの談合が文化庁とJASRACの間で行われたと考える方が妥当でしょう、いずれにせよ相も変わらず姑息なことをやってくるなと大きな怒りを覚えます。

音楽教室の皆さんにたいしてはもしJASRACから著作権請求が届いたとしても、それは少なくとも現時点では法的拘束力のないものですから、その請求には応じないようにしていただきたいと思います。

同時に「音楽教育を守る会」としてこの報道が事実であるかを含め、文化庁に対して公開質問状を提出し、事実であった場合は厳重に抗議すべきであると考えます。

音楽教育と無関係の方にも是非この件については重大な関心を持っていただきたいと考える次第です。

関連記事
さすがの文化庁 JASRACの音楽教室からの徴収前倒しで容認
https://blog.goo.ne.jp/krmmk3/e/4095461596d5a3b4c83249c0a0cd14b9

 

 

 

 

3月 4, 2018 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2018年2月 7日 (水)

音楽教室から著作権料を取らないで!! 署名活動正式に終了 皆様ご協力ありがとうございました。

もう4日前に正式に終了でしたのでご報告が遅れましたがJASRACが著作権の「演奏権」の摘要における全国の音楽教室からの著作権徴収の反対署名、私の方の署名はお陰様で30176人の方からご署名いただきました。
これ以外に連携を取っている「音楽教育を守る会」のネットや書面での著名活動をいれますと「音楽教育を守る会」の齋藤事務局長によりますと50万を超す署名が集まったそうです。ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げます。 m(_ _)m

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既に裁判の初公判も始まり「音楽教育を守る会」の原告団は当署名とともに文化庁長官に提出済です。裁判は長丁場になると思いますが引き続き当グループとしても応援していきたいと思います。

音楽文化を守るために!!

ご協力ありがとうございました。

https://t.co/fXjvr2SlMN

署名活動の文言

これまで著作権の徴収において教育現場での使用料徴収は教育を重視する立場から著作権料徴収はしない、というのが通例となっていたにもかかわらずその通例をJASRACは「演奏権」を根拠に破ろうとしていることがわかりました。手始めにヤマハ音楽振興会とカワイ音楽教室から音楽授業での音楽講師の「演奏」を根拠に著作権の「演奏権」使用料を徴収すると発表しました。

今までは学校でCD,DVDを配布する、楽譜をコピーして配布する、そして文化祭等にアーチストに対して報酬を払った場合のみを規定し、「演奏権」に関する音楽教育に対する規定は確かにありませんでした、JASRACはそれをいいことに今回本来は「免除規定」の対象にいれるべき音楽教育にその「演奏権」を摘要しようとしています。

ヤマハやカワイといった日本で庶民を対象とした音楽教育の根幹を担ってきた会社に対する「演奏権」の一方的な著作権料徴収が街の小さな音楽教室にまで及べば 音楽教室がの殆どが存続の危機にたたされることになり、さらに一般の学校の授業にまで及べば、学校から音楽の授業そのものが消える可能性すらあります。これは決して大袈裟なことではありません

このことによって日本中から殆どの音楽教室が消え、日本の音楽教育の苗床がズタズタになることは避けられず音楽の文化全体の不活性化につながります。100年後、日本から音楽文化そのもが消えてしまう可能性すらあります。

このような暴挙を阻止するために 一般社団法人 日本音楽著作権協会に対して 音楽教室、音楽教育に対して著作権の「演奏権」の著作権料徴収方針の撤回を求めます。

日本の音楽教育、次世代の音楽家を育てる苗床を守るために皆さんのお力を賜りたくお願いします

 

 

 

 

2月 7, 2018 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2018年1月30日 (火)

グラミー2018-見るたびに思う事。音楽を「文化」として尊重する国と100均以下の消耗品としか見ない日本との差が痛すぎる

初めにお断りしておくがグラミーの話をするとどうしても日本の音楽界の現状に辛口な表現になるが、今回もかなり辛辣なことを書くのでそういう記事を読みたくない方はこの記事を読まないことをお勧めする
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昨日グラミー2018年が開催された。各受賞者についてはグラミーの公式サイトを参照されたい。ひとことでいえばブルーノマーズが三冠を含め旋風を巻き起こしたといっていい
https://www.grammy.com/grammys/awards

司会は昨年につづきジェームスコーデン

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・コラボレーションが普通に行われる欧米の音楽シーン

グラミーは毎回ながらアーチストの素晴らしいパフォーマンスを見ることができるのが楽しいが特に海外ではもはや当たり前な「異ジャンル」のコラボレーションが普通に見ることができるのが楽しい

今年は60周年ということもあるのか、例年はLAのステイプルセンターだが今年はニューヨークのMSG(マデイソンスクウアーガーデン)で開催された。そのこともあってかステイングは名曲";Englishman in New york"を披露した

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なんかレゲエ風のリズムでやっているな、と思ったらShaggyが出てきてのコラボレーションステージ

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同じように先日引退を表明したエルトンジョンとカントリー歌手のマイリーサイラスのコラボレーションステージ

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何度もいっているが欧米ではこういう「異ジャンル」のコラボレーションは当たり前になっている、しかし日本ではこういう「異ジャンル」のコラボレーションに対して躊躇する向きが少なくない。あるミュージシャンが全く違うジャンルのミュージシャンとコラボレーションをしても、「同ジャンルの他の人に知られないように」あまり大っぴらにしたがらない傾向が強い。

私はこのメンタリテイは到底理解できない。
違うジャンルのミュージシャンとコラボすることに他の同ジャンルのミュージシャンにどんな不都合が生じるというのだろうか?寧ろ「ジャンルが違う=対立軸」として考える日本の音楽の風潮こそ時代錯誤の音楽観に捉われているといえないだろうか? これはジャンルごとのミュージシャンで作る「ムラ社会」が音楽の視野を極端に狭め表現の可能性を閉ざしているものだと私は考える。

あえていう。

そんな「ムラ社会」は音楽の発展に障害にしかならないからぶち壊してしまうべきである。

まあこんなことを毎年グラミーを見ていると思わされるのだ

さて気をとりなおしてグラミーに話を戻そう

・楽しいショーマンシップと辛辣な政治風刺

グラミーはさすがにショーでもあるわけだが、今回の舞台はニューヨーク、ジェームスコーデンがニューヨークの地下鉄でステイングとパフォーマンスをしたりというものがあった。

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それと英語というのは皮肉の文化でもある。

しかしかつてグラミーでもそしてもうすぐ開催されるオスカーでもそうだがかつてこれほどやり玉に挙げられたアメリカ大統領はいなかったのではないかと思う。今回グラミーはトランプの暴露本Fire and Furyを関係者が読むというパフォーマンスを行った

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暴露本Fire and Furyの評価についてはここで置いておくがこれが今後のトランプ政権にとってかなりの面で足かせになっていくことは間違いない。アメリカではなかなか手に入らないくらい在庫がないそうだが果たして日本で手に入るかどうか。興味ある方はAmazonで注文されたい

余談だがラップ系の人が本を読むと自然にラップになってしまうというのは何か面白い

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そして極めつけはこの人が暴露本を読んだことである。誰有ろうヒラリークリントンだ。

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ここまで茶化された大統領はかつていなかっただろう。私も記憶にない。

だがこういう政治的メッセージをこういうショーに取り込むというのは日本では難しいだろう。先日日本でウーマンラッシュアワーが政治風刺の漫才をしただけで単にネトウヨだけでなく右寄りの人、保守派から大バッシングを受けたのは記憶に新しい

関連記事 ■ウーマンラッシュアワーのMANZAIはお笑いの本来のあるべき姿、風刺というものを理解できない日本人こそ恥ずかしい 
http://kyojiohno.hatenadiary.com/entry/2017/12/19/112947

・アーチスト、芸人が政治風刺や政治的発言を行うことを極端に嫌う日本という国

日本ではアーチストや芸人が政治風刺や政治的発言をすることをハシタナイ、ダサいと考える向きが強い。特定のアーチストや芸能人、芸人がそういう発言をすると必ずバッシングが起き、それに対する否定的見解が沢山出てくる

だがロジックのご存じ"1ー800ー273ー8255"(アメリカのフリーダイアル:自殺防止相談ホットライン)のような社会的メッセージにあふれた曲を出して非難するような人間は私ははっきりいって人格を疑う (でも日本のアーチストが出せば間違いなく日本ではバッシングが起きるだろう)

日本人はラップを単なる流行スタイルとしてとらえる向きが強いが実はラップアーチストの大半は「社会派」だ。そして社会派メッセージを伝え多くの人がそれによって救われる

ロジックの"1ー800ー273ー8255"で実際本当に救われた人たちだ。

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"You are not alone" (君は一人じゃない)というTシャツでアメリカでも深刻な問題になっている自殺を減らすことに音楽が貢献しているとしたら素晴らしいことだ

日本でも自殺は大きな社会問題となっているが、そういうことに対して社会運動をする、というだけでネガテイブな反応が返ってくる日本という国は一体何なんだろう?

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ロジックのKhalid Robinsonは"Black is beautiful , Hate is ugly"(黒人は美しい、ヘイトスピーチは本当に醜い)と切り出して、「他の国をShithole(肥溜め)」などと平気でいう奴がホワイトハウスにいる危険性について切り出した。

日本だったらアーチストがこういう曲を作りこういう政治的メッセージをだそうもんなら、事務所もレコード会社も必死につぶそうとするだろう。今アメリカにはどうしようもない人間が大統領になっているがそれでもまだアメリカという国は健全な部分を残していてこの問題を乗り越えようとしている

日本は安倍晋三のようなファシストがもう5年も政権をになっているが、それに対抗する動きがなかなか盛り上がらないというのが問題だ。アーチストがもっと発言すれば少しは変わるのだが、事務所やレコード会社は躍起になってそれをつぶそうとする。困ったものだ

・音楽を文化として尊重し敬意を表する欧米、消耗品としか見ていない日本

さらにこれも毎年同じことをいっているがグラミーを見て思うのは欧米と日本の音楽に対する認識の差だ。きちんと音楽を文化として尊重し、リスペクトする姿。だが日本の音楽番組のどれを見てもそういう態度は微塵も見られない、

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ミュージカルの本場ニューヨークでロイドウエーバーのトリビュートパフォーマンスが行われた

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昨年亡くなったリンキンパークのチェスターベニングトン (アーチスト追悼コーナーにて)

正直、日本の現状を考えると絶望的な気分にしかならない。どうも日本人は本質的に農耕民族なのか「モノ」以外に価値を認めようとしない傾向が強いのかもしれない。音楽、芸術、そして映像等「なくても生きていける」(と社会の大部分の人が考えている)ものに関わっている人間を「趣味を仕事としているろくでもない奴ら」として軽蔑している人間も世の中に少なくないように感じる。実際私の関係者でも「映画関係の仕事をしている」という理由だけで突然付き合っていた女性から一方的に別れられたり、「彼氏にしてはいけない3B」の一人がバンドマンだったりする。

また実際音楽家の派遣やイベントの打ち合わせをしている時に「音楽なんて所詮娯楽だ」「空気と同じようなものだ」と受け取れるようなニュアンスの発言をよく聞く。言った本人は必ずしも悪気はないのかもしれないが、「音楽家」に対してある種の偏見を持っていると感じている人が多いと感じる一場面である。当然こういう人たちは「音楽家」になるのにどれだけ厳しい訓練や練習を重ねてきたか、ということなど理解など到底できないだろう。「ノウハウ」というものは取得するのに血のにじむような努力をしていることなど考えようもしない。日本人にとって音楽はタダ同然、よくて100円ショップの消耗品以上のものにはなっていないのである。

 

そうした風潮が欧米と日本の音楽の祭典で明確な違いとなって表れている

 

今コンテンツは全世界的にグローバルな動きになっているが、このままだと日本の音楽だけは完全に置いてけぼりを食らうだろう。そしてそのことについて大多数の関係者が何とも思わない、どうも日本という国はそういう国のようだ

 

あと二年でオリンピックらしいが、このままだと音楽の面では全世界への恥晒しとなるだろう。

 

 

 

 

 

1月 30, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2018年1月15日 (月)

これからは音楽やアーチストが本当に好きな人と音楽が好きなつもりで実は全然好きじゃない人たちで両極化

先日ネットの記事でこんな記事を読んだ

■なぜCDを買うのか…アーティスト愛があふれる熱い持論に共感の声
http://news.livedoor.com/article/detail/14142574/

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tricotファイターほな(@mu_mk_re_trk)さんの友人はCDを買うことがないそうで、CDを買う派のほなさんに「アホか」といったといいます。

しかし、ほなさんはその言葉に「盤を手元に残すことに意味があるから」と反論。それでも納得しない友人を見て、「なぜCDを買うか」を改めて考え、まとめました。

ほなさんの、情熱あふれる持論がこちら!

 

CDを買う1番の大きな理由は、アーティストが1枚のCDを出すのに、どれだけの労力を使っているかを知っているからだと思う。

 

曲を作って、レコーディングして、マスタリングして、ジャケットのデザインを作って、アーティスト写真を撮って、歌詞カードを作って…。たった1枚の円盤を制作するのにも、すごく労力がかかっている。

CDは、ただの音源ではなく、芸術作品みたいなもの。だからこそ、買って手元に残しておきたい。

歌詞カードの行間1つからCDの帯まですべてに意味があって、アーティストのこだわりを感じ取れる。

そして、ほなさんは最後に、「CDを買って帰り、プレイヤーで再生して感じた、音楽に触れ始めた時のワクワク感みたいなものを忘れたくないから、CDを買うのかもしれない」とも語りました。

まず音楽の世界で仕事している人間から見て、非常にありがたい。こういう人がまだいるだけアーチストは救われる。

ストリーミングや配信の状況については私も業界人の端くれとして理解はしているが、しかしネット等で配信だけでなくストリーミングについて語っている論客の論調を見ると、IT系からの音楽の見方しかしていない人が多く読んでいて正直すごく違和感を感じるのだ。たぶんこの人たちは特定のアーチストのファンになったことなどない人達なのだろうと思ってしまう。そしておそらく上記引用のtricotファイターほなさんの気持ちなど到底理解できないだろう。

おそらく「音楽が好きですか?」と聞かれたら殆ど人が「好きです」と答えるだろう、一応

ただその音楽があなたにとってあるアーチストの音楽が「大切なものなのか」と聞かれると果たしてどうだろう? そのアーチストを本当に応援し、そのアーチストの音楽を心から愛しているといいきれないのではないだろうか?

寧ろみんながカラオケボックスで歌っているから、とか携帯スマホでみんな聴いているから聴くというだけの理由でその音楽を聴いていないだろうか?

そういう人たちは決して「音楽」が好きなわけではない。「流行り」もの」が好きなだけである。もっといえば「流行りもの」を追いかけないと学校とか職場とかで仲間はずれにされかねないから、という理由だけでストリーミング等で音楽を聴くだけである。

無論それが悪いというつもりはない。

要は世の中には音楽が本当に好きな人と単に「流行りもの」が好きな人の二種類いるということ。そして残念だが後者の「流行りもの」しか興味ない人の方がたぶん数の上では圧倒的に多いだろう。
だからメジャーレコード会社は後者の「流行りもの」が好きな人のマーケットしか基本的に興味がない。本当に音楽、「アーチスト」を愛しているtricotファイターほなさんのようなファンをレコード会社自体が全く大事にしていない。実に愚かしいことである

だが「ストリーミング」等でネットでの音楽のありかたを「ITの素晴らしいイノベーション」であるかのように礼賛するネット論客だが、未確認の情報ではあるがかつて彼らがCDにとって替わるイノベーションとして絶賛している音楽配信が場合によって終了することになるかもしれないのだ。

■Appleが音楽のダウンロード販売を2019年までに終了させてストリーミング配信を本格化との予測
http://gigazine.net/news/20171210-apple-terminate-music-downloads/

つまりこれまでiTunesを通して行ってきた音楽のダウンロード販売を2019年までに終了させ、ストリーミング配信サービス「Apple Music」へ一本化させる動きがあるといわれている。私自身も複数の情報源からそうなる可能性が大とみている。

この件に関しては先日私が書いた記事に書いているので興味ある方は参照されたい

■2017年も終わりに当たり音楽産業の今後に少し変化を感じた今日この頃
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/12/post-4cae.html

同記事でFacebook上で再生される音楽ビデオについて、ユニバーサルがグローバル契約を結んだと発表、Sony ワーナーも追随だという
https://www.musicman-net.com/business/72129

これらの動きからSpotifyにせよApple Musicにせよ、Amazonにせよ上記のFacebookのストリーミングにせよ私はネットがコンテンツのストリーミングメデイア、つまりラジオやテレビに近いメデイアに脱皮していくだろう。いやもう既になっている。Abema TV などは既に地上波テレビにとって脅威の存在となっている。ネットフリックスもそうだがたまたまネットでつながっているが、「テレビ」であることに変わらないからである。

特定のアーチストのファンではない方、「流行もの」にしか興味のない方はそういうネットメデイアだけで十分である。そしてこの人たちはアルバム作ったアーチストの苦労のことなどたぶん興味ないだろう。これからは音楽が本当に好きな人とそうでない人で両極化される時代だ

しかしだからといって一部のネット論客が主張しているようにパッケージが無用の長物と断じるのはあまりに短絡的である。いや、itunesがApple Musicに統一されネットが完全にストリーミングメデイアとなった場合にパッケージは逆に意味を持ってくる

特定のアーチストのファンはアーチストの作品に対する「所有欲」というものを必ずもっているから、ネット論客、ITギーグ連中がなんといおうが形のある「物欲」が消えることは絶対にない。ネット上のデータで良いものは、所詮その程度のもの

ネット上に散らばってるから売れない、ということはない。ネット上に散らばってたって、1つの「形」に集約されて、ネット上にない付加価値をつけてパッケージ化されたら買う。

寧ろこれからはパッケージング力、パッケージとしてファンに魅力的な作品を作れる能力こそが必要になるのではないだろうか

だからこそアーチストも音楽関係者もtricotファイターほなさんのファンの方を大事にしなくてはならない。もっといくらいってもメジャーレコードの連中は聞く耳持たんだろうが..


1月 15, 2018 音楽16-23 | | コメント (0)

2017年12月 4日 (月)

急速にグローバル化する映画を始めとする映像制作現場ーこのままだと音楽だけ取り残される

私はご存じのとおりFacebookでグル―プ「音楽&映像関係者キャステイング」の管理人をしており、そのサイトではを映画、と音楽両方の分野のオーデイションや人材募集の情報を掲載している。

その中で最近大きな変化が起き始めているのとを感じる。

それはアマゾンやネットフリックスが最近始めている全世界での配信や劇場公開の映画製作を日本で始めたり、Facebookを始めとするSNS経由で海外からの募集案件が増えてきた点である。

とりわけ詳細はここではいえないが、カンヌ入選監督の長編映画での日本人キャスト募集やハリウッドの募集案件等、以前では考えられなかった内容の募集案件が次から次へと出てきた。

例えばつい5-6年前だったら日本の俳優が「ハリウッド映画に出たい」などと云おうものなら周囲から「お前バカじゃねえか?」とか「身の程を考えろ」とかいわれて袋叩きにあったものだ。
だが今私の周囲のFacebookでつながっている俳優を含め、多くの日本人俳優が当たり前のようにハリウッド、や中国等の外国映画に出演する時代になった。これはかつて私が映像制作はどんどんグローバル化し、国境と関係なくキャストもクルーも仕事をする時代が来る当ブログで書いたことが現実になり始めたことを示している。時代は確実に動いている、そして誰もそれを止めることができない そういう時代の到来である。

さて制作現場のグローバリズムについて論じてはいるが、日本でも世界でもグローバリストというと「新自由主義者、市場原理主義者」でもあるというイメージがあると思うが、私はネットによくいるグローバリズムを唱えるエコノミスト、IT系論客と一線を画しているということは以前述べた

映画、音楽の分野でのグローバリズムについて
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/04/post-589d.html

この記事は私は行きすぎた新自由主義と不幸なことに結び付いてしまったグローバリズムが全世界的に安価なナショナリズムを呼び起こした事態を批判している。

詳細は上記の記事を読んでいただくとして世界の1%の人間しか幸せになれない、新自由主義と結びついたグローバリズムは否定しなければならないというのが私の主張だ。 

私は少なくともグル―プ「音楽&映像関係者キャステイング」の中では観点は「誰にでもチャンスが訪れるー機会が均等に訪れる」となるように気を付けている

新自由主義のグローバリズムのように投資関係や大企業のように「持てるもの」に恩恵が集中し、「持たざる者」には大した恩恵をもたらさないようなシステムではダメだ。

しかし同時に日本人自身に意識改革も必要だと思う。そしてそこが一番問題かもしれない

とりわけ音楽家のこの状況に対する意識の低さを心配している。誰にでもチャンスが訪れるということだ。実際日本では無名の俳優さんとか普通にハリウッド映画に出ている時代という数年前なら考えられなかったことが今現実に起き始めているのに、先日の記事にも書いてあるように音楽関係者の7割がこの関係の記事を読まずに完全スルーしている、というのが現状である。

声を大にして言いたいのはミュージシャンも意識改革してほしいということだ。でないと数年後は廃業の憂き目を見ることになる。ただでさえ音楽は業界というにはもはやおこがましいほど機能していないし、業界トップがそのうち何とかしてくれるだろう、などと考えているとしたらどんでもないことだ。日本の音楽業界はあまりにも「内向き」の時代が長すぎたため、そもそもグローバリズムなどというものを理解する頭など持っていない連中が多い。

そもそも音制連や音事協は云うに及ばず日本のレコード会社にそういう状況を理解する頭がないことから、既存のタイアップではなく映像制作現場に密着してテーマ曲や挿入歌を作るという発想でなければ、音楽の効果的なプロモーションになるはずもない。そういう頭もなく業界トップが何もしないなら我々でやるしかないということだ。だから映像という媒体を使って千載一遇のチャンスが手に入る可能性があるのだ。そうするとあなたの曲がハリウッド映画のテーマソングになるなんてことになったらどうだろう?。ハリウッド映画となると日本のみならず全世界に流れるということになる。それが失礼ながら日本でオリコンに入る、なんていうレベルとは全然違うということはおわかりになるだろう。以前ならこういうケースは大手プロが独占していたが、今はそういう時代ではなくなったという意味をもう少し理解してほしい。充分に可能なのだ。

それだけ面白い時代になっているということを理解して欲しい。それに乗っかるつもりがあるか、無関心なままでいるかは勿論個々の選択だが、無関心なままでいる、ということは目の前のチャンスをそのままパスするということで、それで本当にいいんですか? ということだ。

この記事に書いてあるように

■情報に対する接し方ーとりわけ音楽関係者の情報の接し方と活用について
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/11/post-768e.html

人から「声がかかるのが当たり前」という感覚で、ただ口あけて待っているだけでは上記のようなチャンスを逃すことになる、いや、チャンスが来たことすら気が付かないかもしれない。それって少なくとも損だよ。とは言っておく

とにかくせっかく映画製作の方ではグローバル化が本格的に始まろうとしている、しかしこのままだと音楽だけ完全に置いてけぼりになってしまう。「別にいいじゃん」というやつもいるかもしれんが、私はそういう見解には同意しない。少なくとも私は滅ぶほうには行きたくないので

ただ、これは音楽に限ったことではないだろうけど、こういうビジネスがグローバル化する方向にビジネスの可能性を見出す人間と内向きな方向に愚直なまでにこだわる層と今後社会は二極化していく可能性がある。

何でも二極化していくことは私はいいことだとは必ずしも思わない、寧ろ望ましくないとすら思う。情報化社会、情報、コンテンツが自由に往来することはさまざまな可能性も生むと同時に弊害も生んでいくのだろうと思う。

特に音楽の世界はあまりに「内向き」の時代が長すぎた。日本の市場だけ見ていればいい、という体質が根強く、しかも例によって恐ろしく保守的な体質なため従来のやりかたと違うことをすることに対して拒絶反応を示す。

その体質が命取りになってしまうのではないか、と強く危惧する


12月 4, 2017 音楽16-23 | | コメント (0)

2017年11月26日 (日)

業界右肩下がり20年ー音楽業界の業績回復を阻んでいる音楽業界の5つの体質

私が一応まで仕事している音楽業界は1998年から現在に至るまで20年間売上額が前年を下回る右肩下がりの事業運営を続けている。
普通これだけ長い低迷を続けていれば、その蟻地獄のような右肩下がり傾向から脱却すべく何らかの対策をうつのがまともな事業者としてのありかただと思うのだが、前に何度も書いたが不思議なことに、それに対する対策、創意工夫というのを今にいたるまで全くといっていいほどやっていない

全ては「CDが売れなくなったから」とか酷い場合は「音楽がこうなったのは全てネットのせいだ」といって、むしろ半分開き直って斜陽産業であることを理由に対策らしいことをしていないというのが実態である。

映画やドラマ等の映像制作が最近活気をおびて大きなうねりを描いているのとは対照的に音楽の世界は「活気がない」「元気がない」、はっきりいってもはや業界というのもおこがましいほど、殆ど機能していない状態といっていい。映像制作はグローバル化してどんどん発展していくのとは対照的にこのままでは音楽だけが置いてけぼりを食う可能性がきわめて高い。しかし相変わらず音楽業界関係者の危機感は極めて低いといわざるを得ない

そこであえてその音楽業界の業績回復を妨げている原因を考えると、実は原因は音楽業界関係者そのものに原因があるといえるのだ。こういうとおそらく反発をくらうことを承知の上で「音楽業界の回復」を妨げている音楽業界の体質についてここで述べようと思う。
大きくわけて5つある

1.カタチに極端にまでこだわる体質

ここでいう「カタチ」とはさまざまなものを指す。勿論ビジネスモデルもそうだし、音楽のジャンル、商慣習、全ての形式について音楽関係者は他の業界に比べて極端なまでに「カタチ」に固執する

ビジネスモデル、プロモーションに関しても「ちょっとでも以前と違う」やりかたをやっただけでロコツなまでの拒絶反応を示す。

またミュージシャンの方も「ジャンル」という音楽の「カタチ」にこだわる傾向が日本の場合特に強い。欧米ではクラシックやその他のジャンルのミュージシャンが他のジャンルのミュージシャンとコラボレーションする、というのは普通に行われているのだが、日本ではなかなか行われない。仮にやっても、「特定のジャンルの他のミュージシャンの目」を気にしてあまり大っぴらにしたがらないミュージシャンも少なくない。

プロモーションに関してもそうだ。信じられないことだがいまだにメジャーのレコード会社を見てもとっくに終わった「音楽バブル」の頃の発想から抜けきっていないという実態がある。「音楽バブル」の時の「常識」からちょっとでも外れたことをすると拒絶反応を起こす体質が強いためだ。この業界ほど「カタチ」に極端なまでに固執する業界もないのではないかと思う。

だが「カタチ」なんてものは所詮ビジネス、表現、その他の単なる「手段」に過ぎない。そして「手段」なんてものは状況、環境、時代によってどうにでも変わるものである。だから「手段」を絶対視しその他の「カタチ」を受け付けないことは思考の硬直化をまねき、客観的にみても極めてナンセンスなものだ。だがそのナンセンスにこだわる人間が音楽の世界はスタッフ側もミュージシャンも非常に多いというのは困ったものだ。

2 頭を使うことを極端に嫌う体質

音楽業界は現在でもそうだが、タイアップとか音楽でのメデイアの露出をプロモーションの主眼点においていて、「音楽を説明する」つまり「説明を必要とする商品」というものを極端に苦手している。長い間そういうやりかたをやってきたため「創意工夫」とか「頭を使う」ということを極端に嫌がる体質ができあがってしまった。

そしてそれは音楽のプロモーションの部分だけに留まらない。

ライブやアルバムの企画、プロモーション戦略ー全て頭を使うような作業には拒絶反応を示す

営業面、集客面、ありとあらゆる点で創意工夫等の「頭を使う」ということを極端にまで嫌う業界体質になってしまった

云ってみれば「業界全体が思考停止」 という状態

これだけでも音楽業界が回復しない理由は明らかだろう

3 ハングリーさに著しく欠ける体質

先日の記事で私が運営しているFacebookグループでのできごと。このFacebookグループには俳優、女優、映像デイレクターを始めとする映像関係者とミュージシャン、音楽プロデユーサー、演奏家等の音楽関係者双方いるのだが、映像関係者と音楽関係者でグループの投稿、コンテンツに対するスタンスがあまりに違う点を述べている。

情報に対する接し方ーとりわけ音楽関係者の情報の接し方と活用について
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/11/post-768e.html

Facebookグル―プには「インサイト」というアクセス解析機能があるが、それと関係者何人かの聞き取りでわかったのは、映像関係者の大半はグループ投稿をよく見ているにも関わらず、音楽関係者の7割グループ投稿を殆ど読まずにスルーしている という実態が明らかになった

先日私が音楽を担当している映画のタイアップ案件をグループに募集投稿したがなかなか応募が来ない、辛うじて締切間近に来たものの、探している内容にはマッチせず、結局映画プロデユーサー経由のところに決定した。
実はこのグループでは音楽関係の募集投稿について以前から音楽関係者の反応が鈍い、という問題があった。そして今回いろいろと調べていてあることがわかった。

実は私の知り合いの音楽制作関係者でグループに参加している人5名、また別の人が同じグループ参加者で複数の音楽業界関係者のこの件について聞いてみたら驚くべき答えが返ってきたのだ。ほぼ全員口をそろえるように

「え? そんな募集あったの? 全然見てなかった」

中には「なんで教えてくれなかったんだ?」と怒って食って掛かってきた者がいた、勿論募集投稿をきちんと見ない方が悪いのでこちらのせいにするのはお門違いも甚だしいが、どうも私はここに大きな問題があるような気がしている。ここで問題にしているのは「情報に対する接し方、活用の仕方」で現在大きく活性化し始めている俳優、女優を始めとする映画関係者と音楽関係者で情報に対する姿勢が著しく異なる点だ。

グループに多いフリーの女優さん、俳優さんはオーデイションが当たり前なので自分の役を得るために必死に情報を集めているが、どうも音楽関係者はそういう部分がなくて「声がかかるのが当たり前」という考えがあるようだ。だから先程のタイアップ案件に「なんで教えてくれなかったんだ?」と怒って食って掛かってくるのは「声がかかるのが当たり前」と考えているからだ。どうもそれが日本の音楽業界、音楽関係者の体質のようである。

だが実際3000人近いグループ参加者の中からいちいち選別して声をかけるなんて物理的に不可能だし、そこまで手間暇をいちいちかけるほど私はヒマ人ではない

実際これだけ長い間音楽業界が低迷している中, その状況から抜け出したいと本当に思っているのであれば、他人からの情報や声がかかるのを口あけて待っているのではなく、自分から積極的に仕掛けて行動する、というのが普通の発想だと思うのだがどうもミュージシャンも音楽業界関係者もそういう発想にはならないようである。「声がかかるのが当たり前」などという発想では低迷状態から抜け出せるわけがない

これは勿論昨今の日本人の「無関心病」が影響しているともいえる。多情報化社会で人間が多くの知識を得て、賢くなるのではなく、自分の興味ある情報、都合のいい情報のみしか興味を示さず、知識の範囲、情報の範囲が逆に極端といっていいほど狭くなっているという現状だ。

「無関心病」と「そのうちだれか声をかけてくれるだろう」などという甘っちょろい考えで唯々受け身の姿勢で、自分から何かを仕掛けるということを一切しない。

映像デイレクター、女優、俳優さんに比べてハングリーさが無さすぎるといわれても仕方ないだろう

4 企業努力をしない体質

これも当グループで何回か述べている。企業努力らしい企業努力を殆どせず閉鎖に追い込まれたライブハウスの話し

渋谷屋根裏閉鎖に見るライブハウスを始めとする音楽業界全体の原点を忘れた「安易な道」
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2013/04/post-4b79.html

同記事にも書いてあるようにライブハウスだけでなくラジオ、CDショップ等音楽業界の関連全般に共通する部分がある

それは「安易で簡単で確実な方法」を業界全体が選んだことによる弊害  である。

たとえばラジオは本来正規のスポンサーで成り立ち、より多くの人に聴いてもらうオーデイオメデイアであると同時に、昔は新しい音楽を「発見」できるツールとして機能してきた。それがいつのころか、レコード会社から何回オンエアして「広告費」を徴収する「編成買い」が横行しそれにともないラジオ番組のクオリテイも落ちていき、非常につまらないものになった。今一部のラジオ局を除き、大半のラジオは「誰も聴かない」メデイアになっているし、プロモーションチャンネルとしての機能を殆ど果たさなくなってきている。

音楽雑誌なんかひどいもんだ。新譜の「評論」はレコード会社から「悪いことを書かれない」ようにお抱えライターのみの記事で今や音楽雑誌の新譜記事など誰も読まなくなった。もはや日本の音楽ジャーナリズムなど無くなったも同然である。

CD店は「売れセン」のみのCDのみを置き、どの店いっても同じ品揃い、店員もやる気がなく、誰々というアーチストのCDを探していると店員にいっても「自分で探してください」なんていう始末、態度も悪い。だから誰もCDショップなんかに行かなくなった。あるチェーンはCDの売り上げよりもレコード会社の販促費(コーナー作るだけで「販促費」がかなりかかる)で経営がなりたっているところがある。そんな店はもはや小売業とすら呼べないだろう。

どれも末端のユーザーではなくレコード会社の広告費、インストアライブのアーチストからの「参加費」等「安易で簡単で確実な方法」を選んだために起きたことである。

この「安易で簡単で確実な方法」のためにライブハウスもFMラジオもCDショップも「企業努力」というものを行わないで経営が成り立ってしまっている。業界全体がそのやりかたで「企業努力」やらない体質になってしまったのである。

この運営方法は経営する立場からすれば実に楽で確実な方法だ。だから業界関係者の大多数はこのやりかたに固執する。

しかしそのことによって番組。音楽、そしてサービスというものの質が著しく低下していることに業界の大多数は気が付いていない。いや気が付いていてもあたかも麻薬中毒患者のようにこの「楽で確実」なやり方にどっぷりつかってしまいここから離れられないでいる。

だが企業努力を放棄した業界に明日などあるはずがない。業界全体で企業努力を放棄してしまったことが音楽業界が低迷している大きな原因でもある

5 視野が狭い体質

これは1.の「カタチにこだわる体質」にもあるが、「ハングリーさに欠ける体質」に共通する点があるが、ミュージシャンも音楽関係者「自分の世界」に引きこもりのようにこもっている人が多い。そしてそういう人ほど自分の周囲のことだけ考えていればいい、という感じになりますので、必死に情報を求めるということを考えない人が多い。そのため日本はいまだにジャンルにこだわる傾向が強く、クラシックはクラシックの人だけで固まり、ジャズはジャズの人だけで固まる傾向が強い。結果、各々のジャンルの観点からものごとを見ない人が多くなり、極端に視野の狭い人間ができてしまう。

また私が主宰するFacebookグループ「音楽&映像関係者キャステイング」では映像関係者と音楽関係のコラボレーションを推奨しているが、映像関係の募集案件の投稿も少なくないことから、同グループは「映像関係のグループ」であり、「映画、映像関係の募集しかない」と決めつけられ、音楽関係者には関係ないグループであるーそういうイメージがいつの間にか定着してしまったようである。

だが現在のメデイアの状況、音楽のプロモーションの状況を見れば「映像なしに音楽の有効なプロモーションはない」という事実は明らかだ。だが音楽関係者は自分の周囲だけに目がいき、「映像」や「映画」の世界は自分とは関係ないグループであると考えている人間が多いようだ。

それもこれもミュージシャン、音楽業界関係者の「視野の狭さ」がなせる業である。

====================================================================

以上音楽業界の体質の問題について述べたが、もしこの記事を業界に対する誹謗中傷などと受け取った向きがあるとすれば、それは現状認識の甘さから来るといわざるを得ない。何よりも20年低迷状態が続いている以上、根本的な発想の転換が必要なのは明らかなのに、音楽業界のトップは頑ななまでに改革を拒否してきた。残念ながら音事協、音制連の関係者の大多数がこの記事の内容を理解できない可能性が高い

一方で業界では圧倒的な少数派ではあるものの、こうした現状認識のもと新たな道を模索している人間も少なくはない。そういう人たちに期待したい

CDが売れない、とかネットのせいでこうなった、などという前にこの記事の5つの悪しき「体質」を改善することから始めるだけでも打開策が生まれるのではないかと考える次第。この20年間の低迷を何とか脱するために真剣に考えてほしいと思う。


11月 26, 2017 音楽16-23 | | コメント (0)

2017年8月24日 (木)

映画にしてほしい作曲家、映画にはとてもならない作曲家

夏休みになると「夏休み記事」のようなものを毎年かいているけど、今年はまだ夏休みを取っていないし、業務多忙になるとやはりブログ更新自体が正直負担になっている。ブロガーというのはヒマ人でないとできないというがその通りで、こういう記事も今年で最後にしようかな、などと考えたりもする。

一応作曲ということをやっている人間の端くれからみれば歴史に名を残している作曲家がどのような人生を送ったかについては興味がある。そしてその作曲家の人生をさまざな観点から描いた映画も多い。今年は映画の中で描かれた作曲家について考えてみたい

ただ、作曲家の人生を描いた映画の場合、当たり前だがたいていの場合はその作曲家の作品が背景音楽として使われるため我々のような映画音楽、劇伴に関わっている人間の出番はないのだが、いずれにせよ歴史に残るような偉大な作曲家の音楽を聴きながらであるから作品しては興味を大いにそそる

作曲家をテーマとした映画をググってみたらこんなにもあったのでびっくりした

クラシック音楽家(作曲家)がテーマの「映画」作品集
https://matome.naver.jp/odai/2142937575071429501

予想以上に多く、全部入れると大変なので主だったものをリストにいれておく。正直、結構私が見ていない映画、知らない映画も多い。また正直いってすべてが傑作であるとは限らないことも付記しておく

ヨハンセバステイアンバッハ アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記 (公開題「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」) [1968年映画 DVD] 音楽家J・S・バッハの半生を彼の作った名曲をバックに、第二の妻アンナ・マグダレーナの日記をナレーションに綴った伝記映画。
ジョージフレデリックヘンデル ヘンデルの生涯(1985年 イギリス映画)
(現在は販売停止)
廃盤 J・S・バッハと一緒に行ったリューベックの作曲家ブクステフーデ訪問、ローマでのドメニコ・スカルラッティとのチェンバロ競演,ヘンデルにまつわる有名なエピソードがふんだんに紹介されている。
ウオルフギャング・アマデウス・モーツアルト 『モーツァルトの恋』(1942年 オーストリア映画) [DVD] 宮廷付き指揮者になることを夢見ていた若きモーツァルトは、ウェーバー家の娘コンスタンツェと結婚する。しかし、モーツァルトが本当に愛しているのはコンスタンツェの姉で歌手のルイーゼだった。
ウオルフギャング・アマデウス・モーツアルト アマデウス(1984年 アメリカ映画) [DVD] アントニオ・サリエリ。オーストリア皇帝に仕えた秀才作曲家比類なき才能をいかんなく発揮するモーツァルトの下劣な性格に嫌悪感を抱きながらも才能に嫉妬し、モーツァルトを貶めようと策を巡らせる。
ルッドヴィヒ・ヴァン・ベートーベン 楽聖ベートーヴェン (1936年 フランス映画)[DVD] 19世紀はじめ、若きベートーヴェンはウィーンの娘ジュリエッタに思いを寄せていたが、彼女は伯爵と結婚してしまう。失意の彼を慰めるテレーゼとの愛も報われぬまま、彼は次第に聴覚を失っていく。
ルッドヴィヒ・ヴァン・ベートーベン 不滅の恋 ベートーヴェン デラックス版(1994年 イギリス・アメリカ) [DVD] 本作は単なるラブ・ロマンスではない。
物語は一通の手紙を通し、生涯女性の愛に恵まれず、民衆からも偏屈な人物と思われていたこれまでの彼のイメージを一掃し、その屈折した生い立ちゆえに人々から誤解されてきた彼の本当の姿、そして聴覚障害の為自らの偉大な音楽も聴衆の賞賛も聴くことも出来なかった彼の心に秘めた激情と苦悩を、その壮絶な軌跡と共に描いてゆく。
フランツシューベルト 未完成交響楽(1933年 オーストリア) [DVD] 貧しい作曲家・シューベルトは上流階級のサロンでピアノ演奏を行ったのをきっかけに貴族の娘の家庭教師になる。やがて2人は恋に落ちるが、親の妨害により、娘は軍人と結婚することになる。
ニコロ・パガニーニ パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(通常盤-2013年ドイツーDVD) 1830年、イタリア。敏腕マネージャー、ウルバーニの働きで富と名声を手にしたパガニーニは、私生活では女や酒、ギャンブルにまみれた堕落した毎日を送っていた。ある日、指揮者ワトソンの尽力でロンドン公演を行うことになったパガニーニは、そこでワトソンの娘シャーロットと出会う。美しい声を持つシャーロットと音楽を通して心をかよわせ、初めて本当の恋を知るパガニーニだったが……。
へクターベルリオーズ 『幻想交響楽』 1944年 フランス(販売中止) 廃盤 1830年、ロマンチスムの花が咲きにおうころ。エクトル・ベルリオーズは医学生としてパリに上京した。しかし彼には父が望む医道に進むことは堪えられぬ事だった。いつか音楽に心身を打込んで医学には遠ざかったので父親は送金しなくなってしまった。
フレデリック・ショパン ショパン 愛と哀しみの旋律 (2002年 ポーランド)[DVD] 祖国ポーランドを逃れ、たどり着いたパリでは作曲家として認められず失意の底にいたショパンは、女流作家ジョルジュ・サンドと出会う。彼女の情熱にのまれるように愛が始まり、ショパンは次々と名曲を生み出していく。
ロベルト・シューマン 愛の調べ(1947年 アメリカ) [DVD] 天才的ピアニストの折紙つきのクララ・ヴィークは、父ヴィーク教授の弟子ロベルト・シューマンと恋仲だったが、教授はシューマンの才を認めず結婚を許さない。
フランツ・リスト フランツ・リスト 愛の夢(1971 旧ソ連・ハンガリー合作)(販売停止)

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ハンガリー生れのフランツ・リスト(I・シンコビッチ)は、幼い頃から天才ピアニストとしてずば抜けた才能をみせ、今は芸術の都パリでサロンの人気を集めていた。リストは、芸術に理解が深いマリー・ダグー伯爵夫人(K・ルーチコ)の励ましで、世界一のピアニストといわれるタールベルグとの弾きくらべに勝ち、センセーションを呼んだ。。
リヒャルト・ヴァーグナー 『ワーグナー/偉大なる生涯』(1983)( 1983年 イギリス・ハンガリー・オーストリア合作)(販売停止)

 

廃盤 1849年、ドレスデンの三月革命の渦中に飛び込んだワーグナーは、首謀者として目をつけられ、各面の失敗と共に祖国を追われ逃亡生活を送ることに。妻ミンナを愛しながらも、出資者である豪商ヴェーゼンドンクの妻マティルデと恋に落ち、その不倫の情熱を『トリスタンとイゾルデ』の完成に注ぐ…
ヨハン・シュトラウス(息子) グレートワルツ(1938年 アメリカ) [DVD] 若きヨハン・シュトラウス勤めていた銀行をクビになり恋人であるパン屋の娘ボルディの心配をよそに、近所の音楽愛好者たちを集めて管弦楽団を組織し、自分の作曲したワルツをカフェーで演奏した。それは始め客に喜ばれなかったけれどもそこへ帝室オペラ劇場の歌姫カーラと歌手シラーが現われて称賛したことから、町行く人々まで楽の音に聞きとれるのだった。カーラはこの若い作曲家に興味を感じて、彼女のパトロンであるホーヘンフリード伯の夜会に招待した。そしてその席で、彼女はシュトラウスの作曲になるワルツを歌った。
ピョートル・イリッチ・チャイコフスキー) チャイコフスキー (1970年旧ソ連)[DVD] ピアノ協奏曲を完成させたチャイコフスキーは、それを“難しすぎる”の一言で切って捨てた恩師とトラブルを起こす。打ちひしがれた彼に、援助の手を差し伸べたのは、富豪の未亡人フォン・メック夫人だった…。
セルゲイ・ラフマニノフ ラフマニノフ ある愛の調べ (2007年 ロシア)[DVD] セルゲイ・ラフマニノフは10歳くらいの頃、両親が離婚、厳格な名教授ズヴェレフに引き取られる。ラフマニノフの才能をひと目で見抜いたズヴェレフは、毎日のように精魂込めて彼を指導していた。しかし数年後、ピアニストとしての精進を求めるズヴェレフと、作曲の喜びに目覚めたラフマニノフは決裂してしまう。ラフマニノフはその頃、アンナという年上の女に恋をしていた。

上記を見ておわかりのように、既に廃盤で手に入らないものもあるが、時代に残るほどぼ名作ではなかった、ということかもしれない。個人的には「未完成交響楽」などは映画としてはかなりいただけない出来だったように記憶している。

そしてバッハとかモーツアルト、ベートーベンを除けばやはりロマン派の作曲家が多い。恋愛遍歴も多い作曲家が多く、不倫、駆け落ち、略奪愛、なんでもあり、というところも映画にしやすいのも事実だ、

尚、番外編として作曲家が主役ではないが、次の3作品もあげておこう

番外編

カストラート ジョージフレデリック・ヘンデル かつて存在したボーイソプラノの声を保つため去勢した歌手(カストラート)の話。オランダの俳優ジェローン・クラッブがヘンデルを演じた。クラッブはオランダ人だがこの映画ではフランス語、英語、イタリア語をしゃべっている。
クララ・シューマン 愛の協奏曲 [DVD] ロベルト・シューマン、ヨハネスブラームス コンサートホールで観客の喝采を浴びる作曲家ロベルト・シューマンと妻でピアニストのクララは、ヨハネス・ブラームスと名乗る男に呼び止められる。クララはヨハネスとの出会いに運命的なものを感じ、波止場の薄暗い居酒屋へ足を運ぶ。そこでヨハネスの演奏を聴き、彼の才能を一瞬で見抜く。ロベルトは持病の頭痛に苦しんでいた。クララは夫を救うため、自ら指揮者として楽団員の前に立つ。そして女性の指揮者への偏見をはねのけ、見事な演奏を引き出す。ある日、ヨハネスがシューマン家を訪れる。ヨハネスは夫妻の子供たちに気に入られ、シューマン家で共同生活を送ることになる。
ベニスに死す [DVD] グスタフ・マーラー、アーノルドシェーンベルク 映画の役柄では別名になっているが、主役の「エッシエンバッハ教授」は明らかにグスタフマーラーのモデルであり、映画劇中で芸術論をエッシャンバッハに挑んでいるアルフレッドなる若者は、若き日のアーノルドシェーンベルクである。映画史上、普及の名作という評価が高く、ビスコンテイの代表作にも揚げられる。で映画の中の美少年は日本の少女マンガでも大いに素材として使われている。

表ばかり並べてしまったが、ここから本題に入る。勿論上記以外にもまだたくさんあるのだが、作曲家をテーマとした一定の知名度がある映画作品というとだいたいこんなものではないかと思う。作曲家の生き様と愛情を描いた作品だが、まだ映画になっていない大作曲家がいるので、こんな作曲家の映画というのはどうだろう。

私が映画にしてほしい作曲家

・ヨセフ・ハイドン 

Hayden

理由としては今であれば立志伝中の人物になるからだ。生まれの身分も低く、バッハやモーツアルトのように音楽家の家に生まれたわけではない。身分の低さを蔑まれ多くの苦難、障害をのりこえて宮廷楽長の地位を手に入れた人物だ。

結婚してもカミさんとは折り合いが悪く別居、夫婦ケンカを毎日のようにしていたという。歌手の愛人がいたという情報もあるが確かな情報はない(いてもおかしくはないが..) 。まあその辺りが映画にしにくい理由なのかもしれないが、逆境をはねかえし自分の努力と才能だけではいあがった人物の姿を描く、という映画は最近あまり見かけないので、そういう映画があってもいいのではないだろうか?

人格者としても知られ77歳という当時としては高齢で没したが、葬儀にはハイドンを慕う人の列が絶えなかったという。

・ヨハネス・ブラームス 

Brahms

別表のクララ・シューマン 愛の協奏曲 では登場人物として出てくるものの主役となった映画は私の知る限りない。もっともクララ・シューマン 愛の協奏曲 では若いころのブラームスではあるが、

そのクララシューマンとの「不倫?」(たぶんそういっていいと思うのだが)をテーマに映画にしてもいいかもしれないが、ベートーベンに匹敵する交響曲を書くために悪戦苦闘する日々を描くとか、いろいろとやりようがあるのではないか。確かにクララシューマンをのぞいては女性遍歴というのが少ないのも映画にしづらい理由かもしれない、

個人的には「三大B」の一人といわれる作曲家の人生を描いた映画がないというのはいささかさびしい

・クロード・ドビュッシー

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この人も是非映画にしてほしい作曲家の一人である。

名曲もたくさんあるし、何よりも音楽史上でも革命的な表現手法を作り上げた人物である。その影響は現代音楽だけでなくジャズ、そして現代のアンビエントやポピュラーミュージックにまで及ぶ。加えて当時の著名な作曲家、(ラベル、サテイ、バルトーク、ヒンデミート、ストラビンスキー)を始め、マネ、ルノワール、ドガといった印象派の画家との交流も出てくるので20世紀初頭のフランスの文化、芸術分野ではオールスターを出すことも可能だ。(但しドビュッシー自身は自分が「印象派」と呼ばれるのを嫌がっていたという記録が残っている)

女性遍歴もすごい。不倫、浮気のオンパレードである。映画にはもってこいの題材だと思うがいかがだろう?

・スコット・ジョっプリン

Scottjoplin

別に私が「ラグタイムシリーズ」のコンサート活動をしているからジョップリンを揚げているのではない。だが私は日本の音大を中心にいまだ主流となっている西洋クラシック音楽の史観には異を唱えている人物である。とりわけ20世紀に入ってからジャズを始めポピュラー音楽発展の歴史をほぼ完全に無視している風潮には激しく疑問に思い憤りすら感じている。

ラグタイムというのはジャズの前身の音楽であり、人気ミュージカル「シカゴ」の"All that Jazz"のピアノのフレーズを見ればジャズがラグタイムから発祥した音楽であることがすぐにわかる。このラグタイムからジャズ、ブルース、ブギウギと発展してきているのでいうなれば現代のポピュラーミュージックの「ご先祖様」といっていい音楽である。

そのラグタイムの王といわれるジョっプリンの今年は没後100年、来年は生誕150年を迎えるのだが、その業績に対して私はジョっプリンの扱いが不当に低い、ということは声を大にしていいたい。

先日アメリカのシャーロッツビルでの白人至上主義者の暴動、トランプ大統領がその差別主義を事実上擁護と受け取られてもやむをえない行動をとったことで差別主義に対する批判が高まっている、ジョっプリンはアフリカ系であることから生涯、人種差別と闘うことを余儀なくされた作曲家だ。それを乗り越えていかに「キングオブラグタイム」の地位を獲得したか、そこを描いてもいいし、とにかく生涯はドラマチックである。ヘイトスピーチがいまだに鳴り止まない日本でもこういう映画が必要なのではないかと思うのである。

・ジョージ・ガーシュイン

Gershwin

正直にいう。私はガーシュインのような作曲家でありたいと思っている。20世紀を代表とする作曲家であり、ポピュラーミュージック、そして芸術音楽双方に不滅の実績を残した作曲家である。今でいう「全米一位」(当時は今のようなヒットチャートが出来上がっていなかったが、「スワニー」や「アイ・ゴット・リズム」は間違いなく今でいう全米一位になったヒット曲である)のヒット作家といわずとしれた「ラプソデイーインブルー」や「パリのアメリカ人」そして日本では演奏される機会が少ないが個人的には「ピアノコンチェルトへ長」はラベルの「ト調」とバルトークのピアノ協奏曲第2番 と並べ私は「20世紀の三大ピアノコンチェルト」と勝手に読んでいるほどの傑作である。後にも先にもガーシュインのような作曲家はガーシュイン以外にはいない。

人生は確かに典型的な仕事人間だったためドラマ性は少ないが、まだ人種差別意識が強かった当時に自らアフリカ系のコミュニテイに入り込み彼らの生き様を研究したり、当時まだ黎明期のデイクシーランドジャズを研究し、ジャズの語法を発展させる等、人生として見るべき点も多い。先ほどのジョっプリンの話ではないが、全世界的に右翼的、人種差別的な動きが出ていることから逆にガーシュインのような作曲家の生き方を描くのは意味があると思う、。

やや話がそれるが、ジャズ、ポピュラーミュージックの歴史を踏まえた記事が当ブログにあるのでご興味ある方は参照されたい

間違いだらけの現代音楽史(1)ー1920年代は十二音技法もジャズも「最先端の音楽」だった

間違いだらけの現代音楽史(2)ー1930-1950年代ーコード譜システムの確立と西洋音楽の伝統の事実上の終焉

・エリック・サテイ

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変人が多い作曲家の中でも特に群を抜いた「変人」といわれるエリックサテイだが、この人の人生をみると20世紀初頭の音楽、演劇、美術等のオールスターが出るだろうから是非映画にしてほしいものだ。

ロマンスの記録が少ないが人生で数少ないロマンスの相手が多くの画家と浮名を流し、後ユトリロの母になるシュザンヌ・ヴァラドンだ。この女性の人生自体が映画になったが、ヴァラドンとのロマンスがあの名曲「おまえが欲しいーJe te veux」を生んだことを考えるとこれだけで映画の素材として充分である。

さらにサテイの周辺にはクロード・ドビュッシーを始めサテイを師と仰ぐダリウスミヨー、プーランク等の6人組だけでなく、演劇ではジャンコクトー、美術のパブロピカソ、等、当時のパリ在住の文化人、芸術家のオールスターが出てくる、これだけでも楽しい

サテイは現代音楽だけでなく現代のポピュラーミュージック、環境音楽にも大きな影響を与えた作曲家で私的には「現代音楽(現代音楽ではない)の父」と呼んでいいと思う、その作曲家の人生を映画でみるのも悪くない

・ベーラ・バルトーク

Bartok02

バルトークは私は20世紀最大の作曲家の一人と考えているが正直、お世辞にも「親しみやすい音楽」とはいえない。だから映画にしても一般受けしないのでは、という意見もわからんではない、

実際バルトークの代表作の「弦楽と打楽器とチェレスタの音楽」の第三楽章(あの歌舞伎をお拍子木のような感じで始まる部分)はキューブリックのホラーの名作 映画「シャイニング」の最も怖いシーンに使われたし、実際バルトークの「夜の音楽」というのは「お化けが出そうな」音楽が多い。だがそれはバルトークが生きた時代と密接に関係している。

実はバルトークの時代には本当に「お化け」がいたのだ、その「お化け」の名前はナチスドイツ、とりわけ1930年代に入ってからナチスドイツの存在は周辺諸国に恐怖を与えた、バルトークの「お化けが出そうな」夜の音楽はまさしくそれを表現したものである。これは戦前回帰を画策する「日本会議」やネトウヨのヘイトスピーチの風が吹き荒れる現代日本の風潮、そして白人至上主義が勃興したアメリカ等、昨今の世界情勢を連想させる動きである。

バルトークの人生の後半はそのような暗い世相、ナチスドイツとの闘い、亡命、そうしたものが反映されていて、時代に翻弄された作曲家だったのだ。これだけでも十分に映画になる要素はあろう。最晩年の「オーケストラのためのコンチェルト」や「無伴奏バイオリンソナタ」「ピアノ協奏曲第三番」は亡命先のアメリカで書いたこともあって「お化け」的な要素は減って行っている。バルトークが望んだようなハンガリーの民主化は冷戦終結後、バルトークの死後50年近く待たねばならなかった。

映画にはならない作曲家

・フェリックス・メンデルスゾーン

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まず筋金入りのお坊ちゃんである。銀行家の家に生まれ、子供のころからモーツアルトのような「神童」などと持ち上げられ、何一つ不自由なく苦労らしい苦労もしないで育った。自宅にコンサートホールを持ち、自分のオーケストラすら持っていたという。少し先輩だが自分の作品の演奏機会をなかなか作ることができなかったシューベルトなどからすれば羨ましい限りである。

性格もかなり嫌な奴っだったらしい。まあ上記のような境遇をもつだけでも十分に嫌な奴である。

そして映画的な観点から見ると38歳という若さで死去する以外は特にドラマチックな人生を歩んでいるわけではない、死去するまではすべてが順風満帆である、

ただユダヤ系ということもあって、死後かなり不当な評価や迫害を受けていたことも事実だ。昨今も白人至上主義やヘイトスピーチ等がネットを中心にあふれているが昨今の人種差別が堂々と大手をふってまかり通っている最近の風潮を考えるとメンデルスゾーンのような作曲家を評価するのは必要と考える。ただやはり人生を描くにあたって映画にはならないかなあ(笑)

・アントン・ブルックナー

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ブルックナーファンや研究家には申し訳ないが、このブルックナーはどんなに好意的に描こうとしてもどうひっくりかえしてもこの人の人生だけは映画にならない。

理由? まず地味である。性格もくそまじめでこれといった浮いた話もない。
我々の知っている範囲では女性遍歴もまず0に近い。74歳まで生きたが一生童貞だったという話もある、

この人の人生を見ているとどうやってドラマにしたらいいのかわからないのだ。作品、交響曲もみな長いし雰囲気もどれも似たような感じー教会のコラールのような感じ。映画音楽として使ってもワンパターンになってしまう。

長く無難で地味な人生を送ってきたブルックナー、でも個人的には四番のロマンチックといわれる交響曲や7番、8番は好きですよ、特に8番の第四楽章などは映画やゲーム音楽にしてもいい感じだ。 

ただ人生は映画にはとてもならない 申し訳ないけど

・モーリス・ラヴェル

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個人的には大好きな作曲家なのだがいささかマザコンの気があり、生涯独身であったこと、そして最盛期の頃に病気がだったことを考えると確かに映画にしにくいかもしれない。

ただ個人的にはガーシュインとの出会い、

ボレロを聴いて感動したガーシュインが弟子入りを志願したところ、「あなたは既に一流のガーシュインではないか。なぜ二流のラベルになろうとするのか?}というとことはドラマにしてほしいけどね

でもそこだけ描いても長編映画にはしにくいしね

難しいところだ

=======================================================================

以上、ずいぶん長くなってしまったがやはり映画とクラシック音楽と映画というのは実に密接な関係がある、ということがわかる、私も仕事の中でクラシック音楽を使う場面がずいぶんあるのだが、正直クラシック音楽を「演奏する」というのはいささか辛い。「クラシック音楽」というのは形式主義的な側面が強いので、クラシックの中でもうるさ方はそういうことにこだわるからだ。

まあ作曲家の人生となれば殆どその作曲家の音楽作品を背景音楽として使われることになるだろうけどね。

ちなみに上記でも少しふれたが、私はいまだに音大系中心に支配されている20世紀音楽史観には異を唱えている。詳しい話はここではふれないけれど最後に私が作った20世紀の音楽史観をチャートにしたものがあるのでご興味がある方はこちら。詳しくはこちらの記事をお読みください

間違いだらけの現代音楽史(4)ー生きた文化のありかたを捨てたアカデミズムが支配した「クラシック音楽」とその流れに贖った反アカデミズムの音楽
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2015/08/4-0b92.html

Music_history2_2

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奇人変人が多い大作曲家の人物像

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kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2004/02/post-ad2d.html

 

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8月 24, 2017 音楽16-23 | | コメント (0)

2017年7月 5日 (水)

「音楽教育を守る会 」が私大野が展開する署名活動も含め文化庁長官に「反対署名」と「要望及び質問書」を提出

お知らせページのトップにも書いてありますように、ヤマハ、カワイを始めとする全国の音楽教室が参加している「音楽教育を守る会」が昨日7月4日、AP新橋虎ノ門(東京都港区)にて記者会見を行い、署名活動に多くの方のご賛同を頂いていること、及び、文化庁長官へ「要望及び質問書」を提出したことを発表した。

170704_topics_img02

先日6月20日「音楽教育を守る会」の会員団体249社で原告団を結成しJASRACによる音楽教室における著作物の使用料徴収に関し、音楽教室でのレッスンには著作権法に定める演奏権は及ばず、JASRACの徴収権限は無いことを確認するための「音楽教室における著作物使用にかかわる請求権不存在確認訴訟」を東京地方裁判所に提起した上での文化庁長官への「要望及び質問書」提出である

■文化庁長官に「反対署名」と「要望及び質問書」を提出し、記者会見を行いました。
https://music-growth.org/topics/170704.html

170704_topics_img01

私は今年の2月に署名活動を開始したが、さすがヤマハ、カワイ、宮地、を始めとする全国の音楽教室のすそ野は広く、私より一か月後に始めたにも関わらず3ヶ月間という短い期間で557,357筆の署名(署名用紙によるもの525,265筆、ネットでの署名32,092筆)を得ることができた。ネット署名の中には私が展開した署名数も参考資料として含まれている。

ちなみに私の署名サイトこちら

さすが組織による署名展開はすごい、私の力など本当に微々たるものだが、「音楽教育を守る会」の事務局長とは何度も連絡を取り合い、今後も必要や要請があれば協力をしていく所存である

既に訴訟を提起しているので、これから裁判が長いと思うが文化庁に対しての要望は以下の通り

・規程変更について合意が成立していないことが明らかであるにも関わらず、当該届出を受理した理由をお聞きしたい。

・使用料規程の変更についての管理事業法に基づく協議を行うにしても、そもそも「音楽教室における演奏が著作権法22条所定の演奏権が及ぶ利用行為に該当するか否か」について訴訟による司法判断が確定するまでは「協議不調」となることは明らかなので、文化庁として、訴訟による司法判断が確定するまでは、同法の裁定手続きを保留し、変更使用料規程を実施できない旨の方針を、広く発表していただきたい。

・「歌謡教室における演奏等に関する運用基準」の規定は「カラオケ設備を用いた演奏」を対象とするにもかかわらず、JASRACが2016年度から、同設備のないボーカルスクール等からの使用料徴収を開始したことについて、JASRACが利用者の意見徴収に関する資料等を提出しているのか否かうかがいたい(提出しているとすれば同資料を開示していただきたい)。また、この件について文化庁としてのお考えを伺いたい。

私は「音楽教育を守る会」を全面的に支持する。

今日この日を迎えることができたことに 皆さんのご協力があってこそ、なので心から感謝申し上げます。私も「音楽教育を守る会」と引き続き連携し、JASRACに対する訴訟に関しても必要あれば協力していく所存である。

 

 

 

7月 5, 2017 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2017年6月 5日 (月)

「音楽をじっくり聴く」日本人は社会の少数派になってしまったのだろうか?ー音楽を聴かなくなった日本人

実は昨日Facebookグループ「音楽&映像関係キャステイング」主催の今年前半のイベントを終了した。今年は音楽関係のライブイベントと映画関係のイベント(お手伝いも含めて)を行ったが、実はこの両者は対象的な結果をもたらした。

ひとことでいえば映画関係は全て満員御礼で想定外の入場者数であふれる等盛況であったのに対し、音楽関係のイベントは一部を除いて全て動員的に不調であった。

一部はっきりいって質の良くないインデイース系アーチストの参加による酷い内容もあり、それは不入りでもしょうがないなとは思うが、私的にみてかなり質の高い音楽を奏でているアーチストのライブでも動員にかなり苦戦した。正直なんでこんないいアーチストのいい曲をみんな聞きたがらないのだろうとも思った。

実際あるイベンターの話しだとVJとかのパフォーマンス等では人が盛り上がり、会場に大勢の人が押し寄せるが、シンガーソングライターとかミュージシャン系がステージに登ると、ぞろぞろと人が出て行く傾向が強いという。

つまり 今日本人は音楽を聴かない国民、になりつつある、いやなっているといっていいだろう

実際最近の日本人、とりわけ若い世代に「音楽離れ」というか「音楽を聴かない」人間が増えているという記事がたくさんある、

■音楽を全く聴かない人が激増! 日本レコード協会の調査に驚きの声
http://next.spotlight-media.jp/article/267705981753402611

音楽への姿勢ということを回答してもらいました。
以下はその結果を前回と今回で抜き出したものです。

有料聴取(購入して聴く) 44% → 32%
無料聴取(無料のみ聴く) 19% → 13%
無関心層(既知の曲のみ) 19% → 19%
無関心層(本当に無関心) 17% → 34%

無関心層がほぼ2倍に膨れ上がっています。
年代別に見ても、多くの世代で、「無関心層(本当に無関心)」つまり、音楽そのものにまったく関心を抱かない方々が急激に増えていることが分かりました。

■音楽離れは「有料の音楽」離れに限らず「音楽そのものから距離を置く」と共に
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20160407-00056129/

歌はおろか、音楽そのものへの関心がうすれていることを如実に表すものだという。

実際、図らずもこうした傾向を音楽イベントを運営して実感するに至った。非常に残念な話だが

それにしてもどうしてこんなことになってしまったのだろう?

いろいろと分析を試みようとは思うが

まず上記のデータから音楽が有料か無料か、ということは直接には関係ないようだ。有料、無料に関係なく音楽そのもののへの関心が薄いのである。

あと疑問として

1.そもそもこれは日本だけの傾向なのか? それとも全世界的な傾向なのか?

世界的な傾向なのか?ということに関してはわからないが、私は少しそれに関しては疑問だ。というのは欧米のアーチストは配信だけでなく、CDやアナログレコードも売れ続けているからである。
ある意味日本のJ-popを始めとした「メジャーレコード」の音楽の質の低下、メーカー側で訳の分からない「売れセン」などという思い込みから、リスナーのきちんとしたマーケテイングを怠り、結果画一的なマーケテイングがユーザー離れを引き起こした、というのが主原因である可能性もある。

だがどうもそれだけでもなさそうなのだ。

2.なぜ音楽に対する関心がなくなったのか? 音楽はつまらないのか?
むろんJ-popの音楽的質の著しい低下がユーザーの関心を下げたこともあるようだが、それにしても「映像」やビジュアルが入った時のリスナーの反応と映像のない時のリスナーの反応は本当に雲泥の差といっていい。

実際こんな例もある

■おもしろいなあ。音楽だけだったら聴かないけど、こういうビデオなら観る

図らずも私がFacebookグループ「音楽&映像関係キャステイング」で音楽関係者と映像関係者との連携やコラボレーションを推進しようとしているのは、文字通り「映像がないと音楽が広がらない」という現実があるからである。

これは以前の別の記事で述べたが、とりわけ日本ではラジオが殆ど機能していない点を始め。地上波のテレビの影響力がいまだ突出して高いという現実も影響している。

関連記事;「リーダーミーテイングーなぜ音楽家は映像とのコラボを模索しなければならないのか?」の講演をしてきました
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/05/post-886b.html

しかしだからといって「音楽を鑑賞する」という行為がこのまま途絶えていくのは阻止しなくてはいけないような気がする。こういう団体があるようだが、是非頑張って欲しいものである

公益財団法人音楽鑑賞振興財団
http://pioneer.jp/onkan/

とはいえ、音楽をじっくり聴かない=けしからん。だけでは何の問題も解決しない、やはり現実と昨今の傾向を一旦受け入れてから、そこからいかにマーケテイングを行い少しでも望ましい方向に持って行くかということを考えなければならない。

最近オペラのガラコンサートで、一曲ミュージカルの曲をオーケストラアレンジを行った。

Allthatjazz1

Allthatjazz2

実はガラを含めオペラ系は割と人の入りがいいようでその理由は結構ビジュアルで見せてる点もあるようだ。このコンサートでは最近人気のオペレッタになっている「チャールダッシュの女王」からのアリアも演奏されたが下手なライブハウスより盛り上がっていた。

正直これを見てユニットとか弾き語りとか完全にオペラ系に負けてると思った。

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やはり音楽聴かすだけでは駄目なのか

実際ライブハウスはどこも不入りな状況らしいけど、クラシックコンサートは人の入りが伸びているという確かに衣装含めてエレガントである

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最近気が付いたのだが、どうもとりわけ女性演奏者のドレス、衣装に萌えるオッサン連中が多いという。美人演奏家に対してカメラ小僧(通称DD)が結構いるようだ

エンタテインメントなんだから多少そういう要素も考えないといけない、ということなのだろう

音楽に「無関心な層」と「音楽をじっくり聴く」層で両極化?

では音楽を「鑑賞する」層が全く途絶えつつあるのか、というと必ずしもそうではない。それはアナログレコードが復活していることからもわかる。「いい音楽」を「いい音」で聴きたいという層は確実に増えているのである

人気復活のアナログレコード、市場規模は1千億円到達へ
https://forbesjapan.com/articles/detail/14865

つまり今起きていることは、「音楽に無関心、興味ない層」と「音楽が本当に好きな層」の両極化が進んでいるということだと思う

ライブでも「お客を呼べるアーチスト」と「全く呼べないアーチスト」で両極化していた。よくも悪くも「格差」は起きているのだ・

今私にできることは「音楽が本当に好きな層」をいかにして増やしていくか、ということだ。それには「音楽」の演奏なり、パフォーマンス等がリスナーの心を揺さぶる、感動する体験をいかにして作るか、ということなんだろう。

それが映像なのかもしれないし、舞台やステージでのパフォーマンスかもしれない。これからそういう体験をお客様に与えるために何をしなければならないか。そこを考えなくてはならないようだ。


6月 5, 2017 音楽16-23 | | コメント (0)

2017年5月21日 (日)

ふざけるな! 音楽著作権演奏権の摘要に関して政府が「答弁書」を「閣議決定」-著作権訴訟に政府が加入する暴挙

最初、このニュースが耳に入った時は正直冗談かデマかと思った。だがNHKが報道している以上は実際にこういう「答弁書」を発行したというのは事実なのだろう

■音楽教室の演奏に著作権者の許諾必要な場合も 政府答弁書
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170519/k10010987501000.html

正直何をかいわんや、である

そもそもこれから民事裁判で「音楽教育を守る会」とJASRACが争おうとしている件になぜ政府が介入するのか? ヤマハ、カワイを中心とする「音楽教育を守る会」がJASRACに対して音楽教室の著作権演奏権摘要に関する訴訟の準備を行っているが、これは刑事訴訟ではなく「民事訴訟」である。

その「民事訴訟」になぜ政府が介入するのか? 「民事不介入」の原則はどこにいったのか?

そもそも政治家で著作権法に関してきちんとわかっている奴がどれだけいるか、って話だ

これはどうも文部官僚が裏から手を回して政府に働きかけた、と考えた方が自然だろう。JASRACは伝統的に文部官僚の天下り先だ。今の浅石理事長も文部官僚の天下り。文部省としては絶対に離したくないカモだ。

これは例の「森友」とか「加計」とかの絡みで政治家と文部官僚の「裏取引」があったのでは、と勘繰りたくもなる。

ただ「政府答弁書」や「閣議決定」は全く法的拘束力はない。だから裁判への影響はそれほどないと思う。

しかし残念ながら日本人はおそらく世界でもっとも情報リテラシーの低い国民といっていい。だから政府がこういう答弁をすると鵜呑みにする人間が相当数いるだろうな。つまりこれは一種の姑息な世論操作であり国民をバカにした行為だ。国民を心からバカにしていなければできない行為だ。

こんなことで「音楽教育を守る会」が瓦解するなどと思っていたら大間違いである

ひとこといわせてもらう

ふざけるな!!

尚、政府答弁書とJASRACのワンレッスン50円という条件で「ま、いっか」などと考えているあなたに実際にこれがヤマハ、カワイの音楽教室だけでなく、街の小さなピアノ教室に摘要されたらどうなるか、シミュレーションしてみようと思う。次の記事でそれをやってみよう

 

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5月 21, 2017 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2017年5月17日 (水)

JASRAC音楽教室への「演奏権」摘要問題-YAMAHAを始めとする「音楽教育を守る会」が提訴ーJASRAC大橋常務理事の主張の問題点

「お知らせ」ページでもおわかりのように私は二か月前からJASRACの今回の音楽教室への著作権徴収への反対を唱えてきた、その問題点はこちらに書いてある通りである、最大の争点となりうるのは殆どのケースが教師と生徒の一対一のケースで著作権の「演奏権摘要」というのは適切かどうか、である。

JASRAC音楽教室から「著作権演奏権徴収」ーなぜ私は反対するのか?どこに問題があるのか(長文注意!!)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-03a3.html

そんな折、誰もが知っている日本の楽器メーカーのトップのYAMAHAさんも今回の音楽教室への演奏権の著作権徴収に対する反対の署名活動を始めた

JASRACの「音楽教室のレッスンでも著作権料徴収」方針に対抗、ヤマハなどが署名活動
http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/27/jasrac_n_15631238.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

署名サイト ↓

■音楽教育の現場からの演奏著作権料徴収に反対
https://www.change.org/p/%E6%96%87%E5%8C%96%E5%BA%81%E9%95%B7%E5%AE%98%E3%81%ABjasrac%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%94%BF%E6%8C%87%E5%B0%8E%E3%82%92%E8%AB%8B%E9%A1%98-%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%BC%94%E5%A5%8F%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E6%96%99%E5%BE%B4%E5%8F%8E%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE

私は二か月前に署名活動を開始したが、今日現在2万9366人集めている。既にヤマハを始めとする音楽教室を運営している会社で結成している「音楽教育を守る会」の事務局長とも既に連絡を取り合っており、私としても可能な限りの協力をする旨を伝えた。

そして昨日報道もされたが、

音楽教室側、JASRAC集団訴訟へ 200社超参加か
http://www.asahi.com/articles/ASK5Z5PYKK5ZUCLV00M.html

正直いよいよ始まった、というのが実感だ。

さてここでHuffingpostの記事の中で大橋健三常務理事が東洋経済のインタビューで書いてある件について少し検証させてもらうことにする。とにかく大橋氏の主張をみていて違和感を感じまくり、というのが正直なところだ

JASRAC「金額の問題ならば交渉に応じる」
どうなる?楽器教室「著作権使用料問題」
http://toyokeizai.net/articles/-/159017

大橋常務理事のインタビューについて、知らない人は鵜呑みにするといけないので問題点を洗いざらい揚げようと思う

まず最初に云っておく。金額とかが問題なのではない。(むろん別記事で書くが包括契約のありかたそのものの問題もあるが)

1. そもそもJASRACのトップは音楽教室の現場を本当に理解しているのか疑問、現場を理解しない人間が音楽教室のありかたを語る違和感

まずは大橋氏が東洋経済のインタビューで主張している今回の徴収の範囲だが

著作権法22条の「公の演奏」に該当することが認められています。最高裁が上告を棄却したことで、確定されているのです。公衆がいる場所であれば、鑑賞しているかどうかは関係ない。また、誰から見て「公衆」かと言えば、運営事業者から見た場合です。生徒さんが1人だけレッスンを受けている場合であっても、それは「公衆」になります。

音楽の現場を知らない人はこの説明で納得する人もいるかもしれないが、我々からみれば詭弁以外の何物でもない。、そもそも大橋常務理事本当に音楽教室の授業の模様をきちんと理解しているか甚だ疑問だ。音楽教師と生徒が一対一になった場合(この場合「音楽教師」は「運営事業者」にもなる)、生徒は教師の「お手本」を聴くことはあるが、殆どのケースでは生徒が曲を「演奏」して音楽教師がその「演奏の間違った部分」を指摘し、繰り返し練習させてその演奏の誤りを修正する。つまりJASRACの言い分だとこの場合「運営事業者」である音楽教師が「公衆」となって、生徒の演奏の修正や練習する場所の「指導」を行う。

では教師の指導というものはそもそも何なのか

これは「演奏を正しく行う」もしくは「生徒の演奏が人前に出せるレベルのクオリティに仕上げる」ための練習を生徒の為に上達を補助する、という行為のことを行う。そのため生徒が行っているのはそもそも「演奏」というレベルでは到底ない行為である。少なくとも万国著作権条約パリ改正条約の基本精神では音楽教師=聴衆という規定をしているとは思えない。教師は確かに「聴いて」はいるが、それは適切な指導をするための目的であって、それを一般の人の音楽を聴く行為と同列に考える事はどう考えてもおかしい

また演奏の能力に関して一定のレベルを持っている生徒ならともかく、初心者やピアノを始めた幼児などがそもそも、左手、右手の「手の動かし方」(ピアノの場合)から始めるので、それはとても演奏というレベルのものではない。ピアノを触ってみるというレベルであり、教師も「音楽を聴く」のではなく、「指が適切ぬ動いている」かについてみている。それもJASRACの主張では「教師=聴衆」ということだが、この認識を正しいと考える人はどれだけいるだろうか?

いずれにせよ殆どのケースで生徒対教師が一対一になっているケースで「教師=聴衆」というJASRACの新定義をYAMAHAもカワイも納得するとは到底思えないので、この件が裁判で争点になるだろう。

2. 大橋氏の主張する「ダンス教室内のレッスンでの音楽利用が、著作権法22条の「公の演奏」に該当する」のは「法曹界の常識」である、という主張に疑問

上記記事の該当部分を引用する

2004年に、名古屋高裁で社交ダンス教室内のレッスンでの音楽利用が、著作権法22条の「公の演奏」に該当することが認められています。最高裁が上告を棄却したことで、確定されているのです。公衆がいる場所であれば、鑑賞しているかどうかは関係ない。また、誰から見て「公衆」かと言えば、運営事業者から見た場合です。生徒さんが1人だけレッスンを受けている場合であっても、それは「公衆」になります。

これは、すでに法曹界での常識と言っていい考え方です。これを覆すということであれば、相当なエネルギーが必要になると思います。

さてとこの大橋氏のいう「法曹界の常識」というのが果たして本当にそうなのか。複数の知財や著作権専門の弁護士や弁理士に聞いてみた。なぜか回答が得られなかった方もいるが、その方はもしかしたらJASRAC側の弁護士かもしれない

おおむね以下のような反応がかえってきた

「踊りの練習」のための「音楽」は、鑑賞の対象だと判断されたようですが、「演奏の練習」のための講師の演奏を生徒が聞くことは「鑑賞」であると直ちに判断することはできない

裁判例は、一見似ているようでも、個別の訴訟で事情が異なる場合が多く、すべてが援用できるとは限りません。「一時不再理」は、同一の事件についてのことなので、ヤマハの主張に対するJASRAC側のおっしゃり様は、おかしいです。

上記の意見をみる限りダンスのケースがあるから「今回の徴収は法曹界の常識」とまでいうのはいささか乱暴で言い過ぎである、といわざるを得ない。そもそもダンスレッスンでの音楽の使い方とレッスンでの「演奏の練習」は同じ音楽使用でも同じテーブルに置いて考えるには無理がある。何度もいうが大橋氏が音楽レッスンの実態をどこまで理解して今回の主張をしているのか甚だ疑問だと私がいう根拠はまさにここにある。なぜなら多くの場合音楽レッスンの「練習」はおよそ「演奏」というレベルとは程遠い内容だからである

ちなみに上記のHuffingpostの記事に関してある知財専門の弁護士からは「本来であれば、ヤマハ側の主張も、JASRAC側からの言葉ではなく、掲載すべきであり、この記事には公平さが欠ける」という指摘もあったことを付記しておく

最後に何度も書いているがJASRACの一番の問題で不信感が得られている問題

3. 「包括契約」に基づく徴収額が実際に作家にどのように具体的に分配されているのか、内容をJASRACは一切明らかにしていない。これは甚だ問題である

包括契約で実際にワンレッスン50円だった場合のシミュレーションは別記事に書こうと思うが、徴収された料金が、著作権者に正当に支払われるのであれば問題ないのだが、問題はこれらの「演奏権」に基づく包括契約徴収の分配がJASRACはどれだけ作家に分配しているのか、一向に明らかにされていない点である。この点はJASRACの正会員、準会員の総会でも議論されたがいずれも先送りされ、現在にいたるまで発表されていない。

実はこの点が社会がjASRACに対して不信感を抱く大きな原因となっている

裁判でもこの点は証拠として提出要求すべきだろう。仮に今回の包括契約の徴収が始まった場合の作家への分配内容を公開すべきである

この点はかなり前から議論されていたが、jASRACが頑なに包括契約の作家の分配の詳細の公開を拒否する理由は一体何なのだろうか? 知られては困るような内容でもあるのだろうか? 今回仮に音楽教室からの徴収が実現しても浅石理事長や大橋氏の退職金に殆ど消えるようでは誰も納得しないだろう

いずれにせよ音楽文化を守る闘いが始まった。

私は「音楽教育を守る会」を全面的に支持します

ちなみに余談だが来月に行われる正会員、準会員の総会が荒れなかったら私は驚く。クラシック系は勿論、歌謡曲系でも音楽教室に関わってない人、生徒を持っていない人は殆どいないはず…  その全員が遅かれ早かれ影響受けるからだ

 

 

 

5月 17, 2017 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2017年4月17日 (月)

追悼 アランホールズワース ロック、ジャズに強い影響を与えたギタリスト

ここのところこのブログ記事は訃報ばかりだが、また偉大なミュージシャンの逝去の情報を流さなければならないとは

70422

■アラン・ホールズワースが死去
http://amass.jp/87483/

プログレからジャズのフュージョンまで幅広い影響を与えたアランホールズワース

超絶技巧のギタリストとして知られピアノなら弾けるけどギターなら難しいコードをなんなく弾きこなし、いわゆるギター速弾きの先駆者の一人といっていいと思う。

追悼の意味を込めて超絶技巧ぶりの映像を添付します

あとドラムのビルブラフォードとアランホールズワースの超絶技巧対決。キーボードはデーブスチュワート(ユーリズミックスのデーブスチュワートとは別人)というオールスターでの演奏

ご冥福をお祈り申し上げますと同時に故人の偉大な音楽の業績に敬意を表します、 Rest In Peace Allan. With greatest respect to his musical achievements


4月 17, 2017 音楽16-23 | | コメント (1)

2017年4月 5日 (水)

midi TR-808 909の生みの親でローランド創業者の梯郁太郎氏を悼む

私が初めてシンセサイザーなるものを手にしたのはRolandのSH-2という単音しか出ないシンセサイザーだった。今殆どの人が知らないが昔のシンセサイザーは単音ーモノフォニックーしか出なかったのである。それでもその楽器の出す厚い音、暖かい音はすばらしく、初めてシンセサイザーを手にした喜びは大きかった

そのローランドの創業者で日本のみならず世界の音楽シーンに計り知れない影響を与えた梯郁太郎(かけはしいくたろう)氏が逝去された。実際にお会いしたことはなかったけれどこの人の実績に対してはいくら敬意を表しても表しきれないほどのものである。

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数えきれなほどの実績があるが、やはり現代の音楽シーンに決定的に影響を与えたのは電子楽器の規格midiの実質的な生みの親となったことだろう。その実績が認められ2013年に米グラミー賞のテクニカル・グラミー賞を個人としては日本人で初めて受賞した。

これ以外にも通称「やおや」と呼ばれたTR-808  そしてクラブミュージックのシンボリックなドラムマシンとなったTR-909
そしてシンセのジュピターシリーズ、JUNOシリーズ等枚挙に暇がない

ちなみに筆者はいまだにmidiすら装備されていないJUNO-60を持っている。数あるソフトシンセでもこの楽器の音の暖かさ、厚みはやはりこの楽器でしか出ない。(余談だが私の初期の作品の「スリーピングミュージックNo.1」はJUNO-60のみを使って作曲されたものである)

この梯氏とDTMの世界では有名な藤本健氏との興味深い対談があるので紹介する。この記事を読むと梯氏はステイーブジョブスを高く評価しながらも、警戒もしていた点が興味深い

■亡くなったローランド創業者・梯郁太郎さん、スティーブ・ジョブズを語る
http://www.dtmstation.com/archives/51993989.html

アップルを評価しながらも警戒していた、そして梯氏自身が実は大変なアップルフリークであったこともわかるが、やはりビジネスの部分はそこをきちんと切り離しているのは、氏がアップル心酔者の多い日本のテクノシーンでやはりビジネスマンとしての冷静の判断も持ち合わせていたことがわかる。

あと梯氏の楽器に対する定義を読んで素晴らしいと思った。そこの部分を引用させていただく

まったく新しい電子楽器というのは面白い。でもメーカーは出した限りは、それを続けていく義務があるんです。そう考えたときにルーツがない楽器をやるのは非常に大変。だからルーツがある楽器をやるというのは、ある意味、僕のポリシーです

シンセサイザというのはあくまでも技術です。だからこのシンセサイザの技術を利用して、ルーツがある、つまり昔から存在する楽器を見直したらどうなるか、ということです。たとえばピアノやオルガンなどの鍵盤楽器をシンセサイザで再現するのもいいし、ギターも非常に面白い。アコーディオンなんかも形状はすべてそのままで音源をシンセサイザに置き換えるのは大きな意義があります。一方で、バイオリンは弦の音をピックアップしてフィルタをかけることしかできそうにない。となると、今のところこれをシンセサイザで作り直してやる意味はあまりないかな…なんて考えるわけです。この判断において、非常に重要なのは、楽器はコモディティ化しちゃいけない、ということなんです。

どんな楽器でも、本来はアマチュア用という楽器は存在しない。これは高いとか安いとかいう次元の話じゃない。プロの使用に耐えられないものは、楽器と言っちゃいかん。その対極にあるのがアップルのiPadにあるGarageBandのようなもの。シーケンサという意味ではいいけれど、誰でもすぐに演奏できてしまうものは、楽器としての面白さがないだろう、と。やっぱり、練習に練習を重ねることで演奏が上達していく。そんなものこそが本来の楽器なんだというのが僕のポリシーなんですよ(笑)。

いわゆるテクノ系やIT系、アップルの心酔者の中には反論があるかもしれないが(注:上記の発言は6年前のものである)、この発言を見て梯氏は優秀な技術者、経営者だけでなく、音楽、楽器というものをきちんと理解していた文化人であったことがうかがえる

それを考えると日本という国は素晴らしい人を失ってしまった、87歳という高齢ではあるがまだまだやってほしかったひとである

心からご冥福をお祈りすると同時に梯郁太郎氏の生前の業績に対し最大限の敬意を表するものです

Rest in Peace to the great man


4月 5, 2017 音楽16-23 | | コメント (1)

2017年3月11日 (土)

ラグタイム王スコットジョップリンの没後100年ー20世紀のポピュラーミュージックに影響を与え、クラシック/ポピュラーの垣根を取り払った孤高の作曲家

大野は一昨年から阿佐ヶ谷の名曲喫茶ヴィオロンにて、ラグタイムコンサートを開催していますが...

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来月の4月1日は特別な意味を持ちます、それはラグタイム王といわれたスコットジョップリンの没後100年に当たる日だからです。

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スコットジョップリン 1868-1917

日本ではラグタイムというと今1つ馴染みがないようですが、私がラグタイムを重用視するのは

1.20世紀の音楽史を書きかえるほど、ジャズ、ブギウギを通じてロックンロールまで現代のポピュラーミュージックの大きな影響を与えた音楽であること

2.ジョップリンは終生、自らを芸術音楽の作曲家として認められたいという大望を持って音楽活動をしており、その結果「大衆的」といわれた音楽を芸術の領域まで昇華させ、自身はオペラやバレエ曲(現存せずー一部は「ラグタイムダンス」「ストップタイムダンス」として別作品として出版)の作曲まで行ったこと

ジャズやブギウギが勃興して以降、ラグタイムは一次忘れ去られた音楽になっていましたが、ご存じ映画「ステイング」でジョップリンの「エンターテイナー」がテーマ曲になって以降ジョップリンの再評価が行われるようになりました。具体的には突如として、あらゆる人がジョプリンを演奏し始めました-かつてこのように広範囲に及んで、ジョップリンの音楽が正当な評価と理解を得たことはなかったといっていいでしょう。

何よりもクラシックとポップスという双方のジャンルで膨大な数の演奏がなされることで、ジョプリンのラグはその垣根を超越してしまいました.。、1976年には-彼の業績に対しては遅すぎる認識ではありましたが-、ピューリッツアーよりジョプリンに特別賞が贈られました。死後60年になってようやく評価されたのです

ラグタイムの「ラグ」とはぼろきれの意味ですが、従来の西洋音楽が表の拍を中心にリズムが構成されるのに対し、ラグタイムは表拍の裏拍を中心にリズムが作られます、この裏拍中心のシンコペーションはジャズ、ブギウギを通じて、現代のポピュラーミュージックの殆どに見られます、ラグタイムにはジャズだけでなく、ロック、その他ポップスが現代では当たり前のように使っているリズムを見ることができ、私がラグタイムが「現代のポピュラーミュージックのご先祖様」とまで言い切る理由はそこにあります。

映画「ステイング」以降のジョップリンの音楽の再評価以降、クラシック音楽の世界でもようやくラグタイムを評価するようになってきました。実際には20世紀前半ではエリックサテイ、やチャールスアイヴスといった作曲家がラグタイムを取り入れています。

さて、その4月1日のスコットジョップリンの没後100年に当たる日に「記念ライブ」をやるわけですが、今回はいつもと趣向を変え、ジョップリンの生前の軌跡を追いながら20世紀初頭のアンテイークな雰囲気でジョっプリンの代表作をお楽しみいただきます。

今回は大野恭史のホンキートンクのピアノに加え、前回パフォーマンスを行った即興演劇のまどれーぬさん(写真)によるナレーション+パフォーマンスでジョップリンの没後100周年のライブをお送りします

Ragtimeconcert112409

現代のポピュラ―ミュージック前身の音楽といっていいラグタイムがジョップリンの人生の中でどのように発展して、ジャズやブギウギの苗床となったかをご体験下さい

日時; 2017年4月1日 19:00 Open  19:30 Start

名曲喫茶ヴィオロン

Violonmap_2

大野恭史(ホンキートンクピアノ)

まどれーぬ (ナレーション+パフォーマンス)

予約;03‐3336‐6414

フライヤーです

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皆さまのご来場お待ちしています


3月 11, 2017 音楽16-23 | | コメント (0)

2017年2月 3日 (金)

音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)

ご存じの通り私が経営している会社の主要取引先は某楽器メーカーであり、音楽教室の教材の制作を行っている。それだけにこのニュースを聞いて驚いた

これまで著作権の徴収において教育現場での使用料徴収は教育を重視する立場から著作権料徴収はしない、というのが通例となっていた。ところがその通例をJASRACは「演奏権」を根拠に破ろうとしていることがわかった
■音楽教室から著作権料徴収へ JASRAC方針、反発も

http://www.asahi.com/articles/ASK213QYXK21UCVL00P.html

そもそも著作権を教育現場に条件的に摘要する場合は非常に限られている
http://www.jasrac.or.jp/info/school/
http://www.jasrac.or.jp/park/inschool/

だがこれらは学校でCD,DVDを配布する、楽譜をコピーして配布する、そして文化祭等にアーチストに対して報酬を払った場合、等のみを規定している。

そして万国著作権条約パリ改正条約の第五条の3-3にも「例外規定」として「この条の規定に基づく許可は、教育又は研究を目的とする場合に限り、与えることができる。」としている、

http://www.cric.or.jp/db/treaty/bap_index.html

だが上記いずれの規定の中にも「演奏権」に関する規定が含まれていない。今回のJASRACのヤマハ、カワイの音楽教室への課金はそれを根拠にしている。やりかたが実に姑息だ。そしてこれは明らかに万国著作権条約パリ改正条約の基本精神に反するものである。

・著作権の「演奏権」徴収を学校教育まで対象にする道を開く暴挙

今回のヤマハ、カワイに対する「演奏権」の著作権徴収は「演奏権」の規定を個人の音楽教室や学校教育にまで広げる道を開くことを意図しているのは明らかだ。ヤマハ、カワイの音楽教室の運営も決して楽ではないし、いわんや町でピアノを教えている個人のピアノ教師を始め小さな音楽教室などまず、徴収されればやっていけない。そして街の小さな音楽教室や学校での音楽授業にも「演奏権」に基づく著作権徴収を広げる可能性がある。いや、殆どそうなるのは時間の問題といっていいだろう。

これはいうまでもなく日本国内のほぼ全ての音楽教室の存続を危うくし、全ての学校の音楽の授業にまで適用すれば日本の学校から音楽の授業が消える可能性すらある、

これは決して大げさなことではない。JASRACが学校の音楽教育にまで「演奏権」の著作権料徴収を強行すればそうなる可能性が高い。

・JASRACだけに信託権がある「演奏権」-独禁法に抵触の可能性

そもそもこの音楽著作権の「演奏権」というのは音楽著作権の中で最も古い権利の1つである。これは信託された音楽著作物が演奏会等で演奏するとその著作物の作者(作曲家、作詞家)に対する権利の対価として支払われるものである。これ自体は正当な報酬である。クラシック音楽でも作曲家が没後70年(新規定では70年になる)を過ぎたものでない限りこの音楽著作権の「演奏権」の徴収は法的には可能である。

よく町のカフェバー、レストランでJASRACが「著作権法違反」で摘発するというニュースが流れるが、これは音楽の「演奏権」に対するJASRACに対する手続きを怠ったためこういうことが起きる。原則演奏した曲目をJASRACに報告するのだが、手間な場合は「包括契約」というのを結び年間店舗の規模に応じた金額を支払えば摘発を免れることができる。問題はこの点に関して確かに一般の人の理解が浸透していない部分は確かにある。

だが問題はこの著作権の「演奏権」の信託権利を持っているのはJASRACのみである、という点だ。他の信託機関ー先日e-licenceJRCが合体しNextoneを発足させたが、このNextoneには著作権の「演奏権」の信託権利はない。そのため著作物をNextoneに信託しても演奏権は改めてJASRACに信託し直さなくてはならない、というおかしなことが起きる。

なぜこんなややこしいことになったのかわからないが、JASRACの動きをみるとこの著作権の「演奏権」をタテにあらゆる口実でユーザーから使用料をかすめとろうという動きがみて取れる。Nextoneの前身のe-licenceとJRCが著作権の「演奏権」の主張をしなかったのかJASRACだけがこの権利に固執したのかわからないが(たぶん9割以上の確率で後者だ)いずれにせよ1つの信託機関が著作権でも特定の権利の信託権だけ独占するのは独占禁止法に抵触しないのだろうか。

実際テレビやラジオのメデイアの楽曲の使用料に関してはJASRACの独占禁止法が公正取引委員会から出され裁判でJASRAC自ら独占禁止法に違反していることを認めている
■JASRAC、自らの独禁法違反認める 他社の参入排除
http://www.asahi.com/articles/ASJ9G466TJ9GUCVL00K.html

これらは著作権の「演奏権」に関しても同じことがいえるのではないか。いや、どう考えてもこれは独禁法に抵触するだろう。JASRACに信託権があるのなら当然Nextoneにも信託権があってしかるべきである。

事実上の独占だからJASRACが「演奏権」をたてにやりたい放題できる。今回の音楽教室への課金通告はまさにその一環であり、競争のない独占的権利を背景とした暴走といわざるを得ない。

・超えてはならない一線を越えたJASRAC

JASRACの著作権の「演奏権」の強制徴収。その中のいくつかはやむを得ないものもあった。だが本来は「免除規定」があるはずの音楽教室に対して強制徴収を測るというのは明らかに超えてはならない一線を越えたといわざるを得ない。
特にヤマハやカワイといった日本で庶民を対象とした音楽教育の根幹を担ってきた会社に対する「演奏権」の一方的な課金は単なるアリの一穴ではすまない。そしてその流れが街の小さな音楽教室から個人のピアノの先生にまで及ぶのはほぼ時間の問題である、そしてやがて学校教育にまでその対象を広げるだろう。これが通れば学校で音楽の授業自体の存続が危ぶまれる。このままいくと100%そうなるといっても過言ではない

いうまでもないが街の音楽教室の殆どがやっていけるはずもなく、日本の音楽教育の苗床がズタズタになるのは避けられないだろう。音楽の文化全体の不活性化になることは間違いない

あえていうが  JASRACは日本中の音楽教室をつぶす気か?

                     日本から音楽教育そのものをなくす気か?

何度もいうが決してこれは大げさな話ではない。これは反対運動や署名運動を市民レベルで起こさないと、日本という国には音楽というものがなくなってしまう国になるだろう。早急な反対運動をよびかけたい!!

JASRACは過剰な著作権「演奏権」濫用による徴収をやめよ!! と声を大にしていいたい

反対署名のご協力をお願いします

■音楽教室から著作権料を取らないで!! 日本の音楽教育存続のために(シェア大歓迎)

署名終了:30137人の方の署名をいただきました。ありがとうございました。

 

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2月 3, 2017 経済・政治・国際音楽16-23 | | コメント (0)

2016年12月30日 (金)

「PPAP」「前前前世」にみる「音楽業界ヒットの方程式」崩壊の様相がみえる興味深い傾向

やっと仕事納めができ、ブログ、音楽関係の記事を書く精神的余裕ができた。昨今はイベントやライブ、その他の業務の関係で忙殺され、わざわざブログ記事を書くパワーが著しく衰えている。別記事にも書いたがもはやブロガーを続けることが正直困難になりつつある。

また日本のJ-popや歌謡曲とかにもかなり前から興味を失っているので、本日のレコ大など正直どうでもいいと思っている。
しかしそれでも今年はある意味、少し面白い変化が起きていると感じている。

それは既存のメジャーのレコード会社や大手プロダクションが仕掛ける「タイアップ→メジャーでヒット」という方式が崩壊の体を示しているからである。

その際たるものがピコ太郎の「PPAP」だ。 内容に関しては今更いうまでもないがこのヒットのプロセスを見ると従来の日本のJ-popのパターンとは根底から違う

1.きっかけがyou tubeであること。勿論いわゆる地上波テレビのタイアップなど一切ない

2.そしてそもそものきっかけが海外ージャステインビーバーのtwitterがきっかけだったこと

3.SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービス主導で広がって行ったこと

この中では既存のメジャーレコードや日本の音事協が信じて疑わなかった「ヒット曲の方程式」など微塵もない、単にこの「パイナッポーペン、アッポーペン」という特に意味がない(だからこそ面白い)パフォーマンスが受けたためである、

私見ではこの「パイナッポーペン、アッポーペン」という詞は「英語が苦手な日本人」を逆手に取ったことが功を奏したと考えている。この歌詞自体は英語を自国の言語にしている人間からは絶対に出てこない発想であり、だからこそジャステインビーバーを始め外国で受けたのだ。
変な話ピコ太郎が英語が堪能な人間だったら逆に受けなかっただろう。
これらはレコード会社からは「予想もつかない」ヒットのパターンだろうし、結果的に海外やサブスクリブション(ストリーミング)であれだけヒットしたという数字がなかったら日本のレコード会社など絶対にアルバム等を扱わなかっただろう。

私も経験があるが、レコード会社は「確実にヒットするという『保障』」を要求することが多い

だがそんなものそもそもあるわけなどない。長い間の低迷もあってレコード会社は「100%ヒットするという確証がない限りやらない」という体質になってしまっており、そういうメンタリテイの連中からすれば今回の「PPAP」がヒットしたことなどは到底受け入れられない現実となるだろう。

おそらく「PPAP」がヒットしたということで、このピコ太郎の亜流、パクリで曲を作れ、などといううバカげた動きが業界から出てくることが十分に予想できる。日本の音楽産業はそうやって柳の下に二匹目、三匹目のどじょうがいることを期待して「エセコピー曲」を量産してきた。ここ数十年、そういうやりかたしかやってこなかったし、他のやりかたを教わっていないのだ。ヒット曲をパくったり、真似っこすることが「マーケテイング」という大勘違いを業界を通してやってきたのが日本の音楽業界だ

勿論このヒットは偶発的なものである。言ってみれば「たまたまヒットした」というレベルに過ぎないのだが、1ついえることは「これは面白い」と思う曲、映像があればアーチストは躊躇せずyou tubeにアップすべきであるということ。受ける受けないかはネットのオーデイエンス次第だが、やって損にはならない、ということはできる。今後の音楽のプロモーションの1つの形であろう。但しよほどインパクトのある映像でないと「PPAP」のような現象にはならないが

また「君の名は」の主題歌だった『前前前世』も実は従来のタイアップとは根本的に違う

なぜならこの曲は完全にこのアニメ作品「君の名は」のために作られた曲であり、そのため映画のテーマとなっている「過去の書き換え」と「縁を結ぶ」というモチーフが重要な鍵となっている。だからこそこの曲は効果的なのであり、アニメ作品を見た多くの人の心をとらえたのだ。

映画、アニメ等の内容に関係なく、大手プロやレコード会社が「金で買った」タイアップ枠で曲を押し込んだパターンとは根本的に違うのだ。それはこのアニメ作品の制作スタッフ、監督と直結した部分で主題歌を制作している。実はこれには大きな仕掛けがある
これは主題歌『前前前世』』演奏のRADWIMPSの野田洋次郎は俳優でもあり、自主映画まで作っている経歴の持ち主。今回の「君の名は」の背景音楽の大半は野田洋次郎が作曲していると思われる。

そうこれでおわかりの方も多いだろう。RADWIMPSの野田洋次郎は映像制作のプロセスにも精通しており、だからこそ新海監督とのコミュニケーションもスムーズに行き、アニメのテーマ、イメージにぴったり合った主題歌を作ることができたのだ。

つまりこれにはノウハウが必要なのだ。タイアップの枠を金で買う事しか知らない大手プロに到底できることではない。

私も映画、いわゆる劇伴音楽をやっているが、まさにこういう状況で主題歌を作ることも1つの目標としているし、Facebookグループ「音楽家&映像関係者キャステイング」の管理人でやろうとしていることは、まさにミュージシャンにこうした機会を沢山作ることによって第二、第三の『前前前世』が生まれるチャンスができればいいと思っている

昔ドラマのタイアップが効果的だったのはその主題歌が映画やドラマのシチュエーション、イメージにぴったりだった場合はそのことによって映像の演出も効果的になるし、そのシチュエーションで鳴っていた音楽自身もドラマ、映画の視聴者に愛されるきっかけを作るのである。

だが最近その原則を忘れ、ただひたすら金でタイアップ枠を買い、映画やドラマに全く合わない音楽を押し込んでいるパターンが多すぎた、そのために「いかにもタイアップ」というのが視聴者にダメだしをくらったのである。

これらをかなり的確に分析した記事がある。ご興味のある方は読まれることをお勧めする

■2016年は“誰も予想していなかった”ヒット曲が生まれた? 「前前前世」「恋」「PPAP」から考察
http://realsound.jp/2016/12/post-10784_2.html

「今年のJ-POPシーンはとても面白かったと思います。5年前は『音楽が売れない』『アーティストはどうやって生き残るか』などのようなネガティブなことばかりが言われ、シーンに閉塞感があった。しかし、今年のムードはそうではなかったと思います。一年を通して、何が起こるか予測のつかないワクワク感があった。『ヒットの方程式』みたいな言葉もありますが、そもそも何が“当たる”のかが方程式のように事前にわかったら面白くない。今はヒットが“当たるも八卦、当たらぬも八卦”の世界に戻ってきたような気がしています。『PPAP』はその象徴ですし、『前前前世』と『恋』も、これほどの社会現象になるとは予想していなかった。つまり、“誰も思っていなかった”ことが起きたことが、今年のヒット曲のキーワードだったと思います」

 音楽、映画、ドラマ、お笑い、テレビ、ネット。それぞれが垣根を超え、クロスオーバーすることでヒット曲が生まれた2016年。さて、来る2017年はどうだろうか。予想できるものでは決してないが、今年を上回る勢いで様々なところで音楽が話題にのぼり、音楽やそれを取り囲むカルチャーが多くの人々をエンターテインさせてくれる、そんな一年であってほしいと思う。

 

「PPAP」にしても『前前前世』にしてもこれらの曲が事前にヒットする、などと予想することはほぼ不可能だったといっていい。レコード会社や大手プロが極端に嫌うパターンだ。予想がつかないからこそ面白いのだが、「売れセンで曲を作る」やりかたで、しかもなまじっか音楽バブル時代に成功体験があるものだから、いまだに日本のレコード会社、大手プロはそのやりかたに固執している。

だがそもそもエンタテインメントは「予想できない」から面白いのではないだろうか?こういう面が表面化しつつある現在、長らくつまらなかった音楽の世界が少し面白くなり始めているかな、という風に思う

 

12月 30, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年12月27日 (火)

2016 Terrible year for music 訃報の異常なほど多い音楽文化にとって最悪の年

昨日日本はSMAP解散という話題がもっぱらだが、私はそんなことは正直どうでもいい

昨日また衝撃的なミュージシャンの訃報を聞いてしまいそちらの方でかなり動揺している、ジョージマイケルが53の若さで逝去した。死因はいまだ不明だが、ドラッグ関係ではないらしい。

■George Michael: Pop superstar dies at 53,
http://www.bbc.com/news/uk-38432862

よりによって現地時間クリスマスの日に逝去。死因はいまだ不明のままだが、本当に「ラストクリスマス」になってしまった....

それにしても今年は著名なミュージシャンの訃報を一体いくつきいたことだろう、思い出せるだけでこれだけいる。たぶんまだ書き忘れたアーチストもいるはず

ジョージマイケル、レオンラッセル、グレッグレイク、バーニー・ウォーレル、プリンス、キースエマーソン、デビッドボウイ、モーリス・ホワイト、グレン・フライ

そして今日はウエザーレポートの初代ドラマーだったアルフォンス・ムザーンの訃報まで飛び込んできた

■Alphonse Mouzon Dead At 68
http://www.inquisitr.com/3828577/alphonse-mouzon-dead-at-68/

一体今年はどうなっているのだろう? 本当に今年のこの訃報の多さは異常だ。

2016年は音楽文化にとって最悪の年として記憶されるだろう。音楽ビジネスの動向もまだ不透明なところが多い。

今年もあと4日だがもうこれ以上の訃報は聞きたくない

12月 27, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年8月28日 (日)

作曲家に学歴は必要か?

既に何度もこのブログで書いているが私は音大出身ではない

正確には音大の作曲学科の受験を本格的に検討した時代はあったのだが、結局普通大学に入った、しかしながら作曲家になりたいという思いはいささかも揺るがなかった。

今日面白いブログ記事を読ませてもらった。武満徹と小澤征爾の「学歴」に関する記事である

■音楽家を例にして、 日本と世界ー人間を見る目の隔たり。小沢征爾、武満徹、清瀬保二
http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/ed7aa3daf54f1cfb264d7c0fdb42af8c

素晴らしい文章なので全文引用させていただく

Takemitsu

世界的に最も高く評価されてきた日本の現代作曲家は武満徹(たけみつとおる)でしたが、彼は、音楽教育を受けていません。
高卒ですが、高校は、文京区白山にある京華高校で、音楽教育はありませんでした。

武満徹の唯一の先生は、清瀬保(きよせやすじ)ですが、清瀬も音楽学校に学んだことはなく、独学です。名実共に日本を代表する作曲家で、独創的で優れた和声を生み出した人です。

ボストン交響楽団やウィーン国立歌劇場の音楽監督を務め、世界最高の指揮者の一人と言われる小澤征爾斎藤秀雄がはじめた桐朋短大の音楽部卒で、当時は誰も知らない学校、というより私塾の出です。 

 日本を代表する最も優れた音楽家は、みな学歴がありません。この事実くらいは知らないと、芸大卒ならとかNHK交響楽団ならとかという歪んだ評価=間違った評価になるでしょう。

  小澤征爾は、20代前半で音楽武者修行と称して、貨物船にのせてもらい、富士重工から借りたスクーターでフランスのマルセーユ港に上陸しましたが、ブザンソンで指揮者のコンクールというものがあることを教えられました。しかし、申し込むにも郵送では締め切りに間に合わず、なんとかしてもらおうと、日本大使館に飛びこみました。しかし、どこの大学かを聞かれます。芸大でないのが分かると、とり合ってくれません。
 
小沢は困り、はたと思います。「アメリカは自由の国だ、アメリカ大使館に行こう」と。アメリカ大使館に行くと、音楽部があり、そこの責任者の女性に頼みましたが、彼はこう聞かれます「あなたはよい音楽家か?悪い音楽か?」彼は大声で応えました「わたしはよい音楽家になるだろう!」と。すぐには相手方(ブザンソン指揮者コンクール)の了解がとれませんでしたが、結局OKとなり、小沢は急遽、当時世界で唯一の指揮者コンクールを受けることができました。結果は、飛び入り参加で全く無名の小澤征爾が優勝したのでした。

 日本大使館は日本の若者に助力せず、関係のないアメリカ大使館から助力を受け、各国の政府や音楽大学から派遣されている若手指揮者ではなく、飛び入りで参加した東洋の日本人にフランスの審査員は、優勝の栄誉を与えたのでした。

「桐朋短大?聞いたことないね、芸大ではないのか? 残念だが無理だね。と言ったのがパリの日本大使館でしたし、武満徹も、来日したストラヴィンスキーが楽譜を見て、彼を高く評価しなければ、世に出ることはできなかった(日本人は師の清瀬保二しか彼の才能を見抜けない)わけです

 われわれ日本人は、自身の価値観ー考え方ー生き方を反省し変えていかないと、いつまでも人生の充実、愉悦、幸福はやってきません。形・形式・肩書ではなく、中身・内容を見、知ることのできる人間になる努力をはじめないと、人間(自由と責任をもつ「個人」)になれませんね

まあこの文章をみても日本人はこの時代から何も進歩しておらんな、というのが正直なところだが、大使館とか役人とか芸術のゲの字も知らん人間は学歴でしか判断できる指標がないのだろう。

ただ幸いにして私は音大出身ではないが、少なくとも身近の取引先から「どこの音大出身?」なんて聞かれたことは記憶にない。いや現実には二回ほどあったか。一度はNHK そしてもう一階はレコード会社の某S社 いずれも採用云々が大きな影響を与えたとは思えないのだが、もしかしたら私は案外無神経なのか、学歴関係でふるいにかけられたことすら気が付かなかっただけかもしれないが(笑)

だがそういうことを感じないで済むのは私はアカデミズムの作曲家連中が「軽蔑」する商業音楽、ポピュラーミュージック、映画やドラマの音楽という分野で仕事をしているからかもしれない。なぜならこの分野、芸大卒だからバンバン仕事が来る、なんてものではないし最終的にはこの業界「どこで何をしたか」「どんな仕事をしたか」の方が遙かに重要視される分野だからだ。

とはいえ、音大出身でないことから伊福部、冨田、
武満各先生は私にとって作曲家としてのお手本だったことは事実だ。

これというのも友人に音大出身の作曲家が多いので言い辛くはあるのだが、作曲は音大に行ってまで勉強する必要があるものかというと断じてそんなことはない、と断言できる。寧ろ既成概念とか「マニュアル」とかでガチガチになってしまうケースが多く、クリエイテイブな仕事には寧ろ障害になることの方が多い。

東京音大の学長も務めた伊福部昭先生、そして世界に名だたる実績を残した冨田勲先生、いずれも音大出身ではない。そして武満さんを含め私が尊敬する日本の作曲家はいずれも「正規な」音楽教育を受けていないのだ。でもこの3人が間違いなく20世紀の日本の音楽シーンを代表する仕事をしてきた、ということはゆるぎない事実といっていいと思う。偶然だが3人とも映画、ドラマ音楽で大きな実績がある人たちだ。自分が今その方向に行っているのも偶然ではないかもしれない。

実際伊福部昭先生が普及の名作である「ゴジラ」の音楽を作った時、作曲のアカデミズム連中からかなり罵倒されたらしい。佐藤勝先生が「劇伴」という言葉を嫌ったように当時のクラシック音楽のアカデミズムは映画音楽、ドラマ音楽に対して露骨な偏見を持っていたのは事実らしい。実際一昨年の佐村河内事件でも一部のクラシック、現代音楽系作曲家が「映画音楽なんか所詮余技だ」とか「本来の作品ではない」などという言質をまき散らし映画音楽なんか芸術音楽とは呼べない、などと決めつけた者がいた。クラシックのアカデミズムではまだそういう偏見が根強く残っているのである。 オペラは芸術だがミュージカルはもうけるための音楽だ(笑)などといった実にバカバカしい偏見である。

だが悪いが私はプロフェッショナルとして仕事をしていて自分が音大出身でないことに引けめを感じたことは一度もない。なぜなら少なくとも、商業音楽、ポピュラーミュージック、映画やドラマの音楽という分野では音楽の学歴など無意味だからだ。だが本当に日本人というのは肩書にこだわりすぎる。

最後にこの文章の結びの言葉は今の日本人全員に考えて欲しいのでもう一度引用する

われわれ日本人は、自身の価値観ー考え方ー生き方を反省し変えていかないと、いつまでも人生の充実、愉悦、幸福はやってきません。形・形式・肩書ではなく、中身・内容を見、知ることのできる人間になる努力をはじめないと、人間(自由と責任をもつ「個人」)になれませんね

自分で自分の国の文化をきちんと評価できない、

そんな国が世界の一流国の仲間入りなどできるはずがない、からである。

 

 

8月 28, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年8月14日 (日)

ロックなノリを持っているクラシック曲(独断と偏見ww+長文注意) 

お盆期間ですね。
一応当ブログ恒例の「夏休み」特集の記事ということで投稿させてもらうが、今回は珍しくクラシック音楽のお話

但し、ちょっと変わった切り口で語りたいと思う。

実はクラシック系の演奏家は全部がそうではないけど、概してリズム感を出すーノリで音楽を感じるーということが苦手な人が多い。これは学校等で「楽譜に忠実に弾く」ということを徹底的に叩きこまれるため、どうしても演奏が「楽譜を追いかける」ような演奏になりがちでそのため表現やちょっとリズムの変化の対応に弱く、まして即興的な演奏というのは極端に苦手な人が多いというのが現実だ。

私などはある程度その部分を把握しているために、クラシック系の演奏家の方がある程度対応しやすいような楽譜の作り方を心掛けている。とはいえ、やはり限界があり例えばリズムセクション系の人とクラシック系の人が同じアンサンブルで演奏するとどうしてもその「ノリ」の部分でずれが生じてしまうのが現実だ。

一般的にクラシック音楽というのは「ノリ」を出しにくい音楽である、という風にいわれているわけである。

しかし実はクラシックの曲の中には明らかにノリそれもロック的なノリになっている曲が少なくない。

今日はそういった曲を5曲ご紹介したいと思う。尚、曲の選定基準は私の独断と偏見に基づいており、音楽のアカデミズムの観点からうんたらかんたらいわれても私の感知するところではない、ということは申し上げておく。

まず最初の曲、これはたぶん、異論がある人はいないのではないかと思う。実際ELPを始め冨田勲先生、さらに多くのロックバンドがそのまま曲として演奏している

1.ホルスト「惑星」より火星

これは全体を通して繰り返されるこのリズム(オステイナート)

Mars_rhythm

が、まさにロック的といえるからだ。中間部からの盛り上げ方もpからクレッシェンドでfff からかなりこのリズムをロック的に演奏している部分がある、ELPなどもここを思いっきりロック的なノリで弾いている。

そしてオーケストレーションはまさにスターウオーズのジョンウイリアムズ的なイメージ、「戦争をもたらもの」という題名らしく宇宙戦争ーオーソンウエルズの「火星人襲来」を描いているイメージだ。

この曲はクラシックでも十分にロックである

2.展覧会の絵ーバーバヤーガの小屋

はい、この曲もELPを始め多くのロックバンドが演奏しているので異論がある人は少ないであろう。はっきりいってノッケからロック系でいう「ブレーク」が入る。

その後のオーケストラがツッティ(総奏)で演奏しているリズムはまさにメデイアム系のロックのリズムそのものであり、低音の弦が弾くフレーズからクレッシェンドでフルート、ピッコロが出ていくあとの金管のフレーズ、これはリズム的にシャッフルである。

まさに曲全体のリズムがロックである。中間部のトレモロとファゴットやチューバの演奏は後半のロックのノリの部分のよい序章になっている。ロックのリズムからフィナーレの「キエフの大門」そのまま流れ込むやりかたがニクイ

2b.展覧会の絵ープロムナードとキエフの大門(番外編)

バーバヤーガを上げたが、やはり「展覧会の絵」自体がものすごいポピュラー的である。あの有名すぎる「展覧会の絵」のプロムナード

ELPのグレッグレイクは歌詞をつけてこんな歌にしている(歌は1分50秒から)

全く違和感がない。
そしてこれがEmerson Lake & Palmerの代表曲となっていることはいうまでもない。キースが亡くなったのは本当にショックだったが..

3.バッハ「トッカータとフーガ」ニ短調

この曲は私が尊敬するオルガニストのジョンロード(デイープパープル)が「バッハ・オントゥ・ディス(バッハに捧ぐ)」というアルバムまで出しているのでご存じの方も多いだろう。(もちろんウエンデイカルロスの「スイッチドオンバッハ」もトッカータとフーガがあるが)

この曲はバッハが完全に即興で作った曲といわれているが、エンデイングのところなどまさにロックギターの速弾きを思わせ、しかもコードをよく聴くとメジャー7.デイミニッシュ、ナインスまであり、現代の演奏家が作曲したといってもわからなくくらい現代的である。バッハの曲は概して好きなのだが(あと私はシャコンヌニ短調が大好きだ) こんなすごい曲を18世紀に書いているというセバスチャンはやはりすごい

ジョンロードの手にかかるとこうなる

4.ベートーベン交響曲第七番 

ここまではロック系のミュージシャンで実際にアレンジやモチーフとして使った前例があるのだが、この曲は私の知る限りそれにあてはまる例はない。しかしワグナーがいみじくもこの曲を「リズムの聖化」と評したように、この曲は全体的に激しいリズムをベースに作られている、

第一楽章は完全な「シャッフル」のリズムで全体的にできている

本来なら緩徐楽章であるはずの第二楽章ですらそうである。

そして最後の第四楽章は圧巻、形式は確かにロックではないが精神は完全にロックンロールそのものである。もうこの曲を書いている時はベートーベンは完全に頭がぶちきれていた状態で書いていただろう

ベートーベンがもし現代に生きていたら間違いなくハードロックをやっていただろうと思う、いや、寧ろツエッペリンあたりに近いかな?

5.ストラビンスキー「春の祭典」

さて、リズムベースの曲といってやはりこの曲を揚げないわけにいかない。違った拍子のフレーズを弾くポリリズム、変拍子、各小節ごとに変わる拍子。とにかく今までのリズムの試みで西洋音楽でやっていなかったありとあらゆる試みをこの曲で行っている

勿論R&B を始めとするブラックミュージックだけでなく、クラブ系の音楽等ありとあらゆる音楽を含めてもリズムの凄さでこの曲を超えている曲を私は知らない。その意味ではこの曲は「ロックを超越している」といってもいいかもしれない

以上ロックとクラシックとの話をしたのだが、私にとってクラシックやロックの音楽形式云々、なんてことは実はどうでもいいことである。大事なことはどんなジャンルの音楽であろうといい音楽、いいフィーリングの音楽があれば、それを取り入れ新しい音楽表現を作るためのさまざまな試行錯誤を続けることである。

昨今の日本の音楽の世界を見ると本当に新しい試みをすることがなくなっている。業界の一部ではそのような試みを罪悪視する傾向すらある。彼らの思考の硬直化は想像を絶するほどだ。

だがそのような風潮は音楽の表現の可能性を制限し、音楽文化自体を停滞化させる。まさに現代はそれが起こっている現状である。

クラシックだ、ジャズだ、ロックだ、などという形にこだわるのは愚かしい、形などにこだわらずよい音楽の素材、可能性をどんどん活用しようではないか、というのが私の主張である。

8月 14, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年7月18日 (月)

「盆踊り」に見る日本人のビート感 なぜ「にんじゃりばんばん」が盆踊りに合うか

昨日のサンシテイ音頭お披露目の盆踊り大会、私にとってはプロの仕事の責任を果たしたという面もあると同時に、音楽ーとりわけ日本人のビート感についていろいろと考えさせられた(そして勿論「夏」を感じさせる催しでもあった)

実はサンシテイ音頭にはちょっとした仕掛けがあるのだが、それはさておきなぜ板橋区中台の盆踊り大会で歌謡曲、演歌でもない私にアレンジの白羽の矢がたったのか何となくわかってきた。

というのもこの盆踊り大会、勿論東京音頭とか「きよしのズンドコ節」といった定番もあったし、一応「子供祭り」ということもあって「アンパンマン音頭」とかあったのだが、AKBの「へビーローテ^ション」とかきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」が鳴った時はさすがに驚いた、

ところがだ、

冷静に音楽を聴いてみるとAKBはともかくきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」は実は極めて盆踊りに適した音楽であることに気づく

え? と思うかもしれないが、楽譜で分析してみるとよくわかる

にんじゃりばんばんを楽譜にしてみると

 

Ninjari_melo

 

 

そして次は太鼓の音ー典型的な盆踊りのリズムである。これを見てほしい

Bonodori

 

気づいた方はいると思うが、16分音譜の部分

Rhythm01

 

このフレーズが「にんじゃりばんばん」のサビ部分に入っており、これがこの曲全体のビート感を支えている。だからきゃりーぱみゅぱみゅのこの曲で盆踊りの太鼓や鳴り物を合わせても全く違和感を感じないばかりか、これは本当に盆踊りに使われることを想定して作曲されたのでは?、と思うほどだ。

元々この曲、イントロからして日本的である。私は祖母が箏を教えていたし大叔母は新潟県の民謡の歌い手だったのでこのフレーズを見ると箏の日本の伝統曲からパくったのではないかと思う。

 

 

 

そもそも思うのは「日本人のビート感」というものは何だろう?」という点だ。

よさこい節のダンスミュージック風アレンジなるものは既にたくさんあるし、昨日の盆踊りにせよ、そのよさこい節にせよ日本人が踊っても実にさまになっているのだ。

これが例えばブラックミュージック、ブレイクダンスを日本人がやると、例えばエグザイルのような「自称R&B連中」とかがやるともう目もあてられない。

エグザイルは確かに日本人の中ではブラックミュージックのダンスの訓練を受けているがそれでも「さるマネ」の域を出ない(そもそも彼らがどれだけ本物のR&Bを知っているか疑問だが)

確かにアフリカ系のリズムを理解するのはポピュラーミュージックのありかたを理解するのに絶対必要なことである。、ジャズ、ソウル元より現代のポピュラーミュージックでアフリカ系音楽の影響を受けていない音楽はない、といっても過言ではない。

しかし一方ではそれらはホンモノのアフリカ系の人たちのリズム感に非アフリカ系は到底かなうものではない。そのためハードロックやメタル等の「白人の音楽」-もっといえばカントリーですらアフリカ系の音楽を受けているがーとして白人系でも様になるような音楽に作り替えている。

私が思うのは日本のポピュラーミュージックはそういったモデイフィケーションを行おうと意識しているだろうか、という点だ。

アメリカのフォスターはアイルランド系の音楽にゴスペルの要素も取り入れて新たな音楽を作ろうとした、それは現在のカントリーミュージックの源流といっていい。しかしアフリカ系のリズムが西洋音楽の中に入り込んだのはやはり19世紀末から20世紀初頭に流行ったラグタイムが最初であろう。

ラグタイム王スコットジョっプリンの代表作の「メイプルリーフラグ」

Mapleleaf

ラグというのは元々「ボロ」の意味だが西洋音楽しか知らない人の耳にはアフリカ系の「裏拍」のリズムは「ずれた音楽」という風に聞こえたのかもしれない。しかしこれが世界中の音楽に影響を与えていく。ラグタイムはジャズ、ブギウギ、ロックのご先祖様的な存在といっていい(8月12日、に恒例の「ラグタイムコンサート」を阿佐ヶ谷名曲喫茶ヴィオロンにて行います 2016年 8月12日(金) 19:00開場  19:30開演 チャージ¥1000 (コーヒーまたはジュース付))

ラグタイムは初期はアフリカ系のミュージシャンによって演奏されたが、次第に白人を含む多くの人に愛され、演奏されるようになった。そしてそこからさらに独自の音楽が生まれていった。

こういう風なめぐりあわせが日本の音楽シーンに起きなかったのは大変な不幸としかいいようがないのである。今回の盆踊り大会を見て、何かやりようがあるのではないか、と感じている。

ちなみに今回のサンシテイ音頭

実は盆踊りの基本リズムを採用しながら、実は基本リズムはデビッドボウイのレッツダンスをベースにしている。特にイントロのリズムの導入部をよく聴いてほしい

 

 

 

勿論今年亡くなった偉大なアーチストへのトリビュートの意味もある。がイントロの部分が「盆踊り的」なイメージがあったので...

太鼓の音がわかりつらいかもしれないが

 

わかりにくければこちらを

20160429_サンシティ音頭

盆踊り、というのはやはり日本人独自のダンスミュージックである。やはりそれをベースに新たな日本の音楽をあれこれ試行錯誤する、というのも必要なことではないか、とも思うのだ。

 

 

 

 

 

7月 18, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年5月 8日 (日)

シンセサイザーの先駆者、日本の至宝の訃報ー冨田勲先生ご逝去

今年はまだ半分も過ぎていないのに一体どうなっているのだろう。

デビッドボウイ、グレンフライ、キースエマーソン、プリンス (特にプリンスなんか若すぎる!!) 
そしてまだ神様は満足されていないらしい

今度は日本を代表する音楽クリエーターが天に召されてしまった。

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このブログの記事にも投稿しているが昨年の11月に先生の国際交流基金受賞記念講演会を拝聴して83歳という高齢にも関わらずクリエーターとしてチャレンジ精神を忘れず、新しい試みを次々と行う様子を見て感動したことを書いた。昨今の若いクリエーターは「売れセンのパクリ」なんていうくだらないことしか考えない風潮を見て、並居る若手サウンドクリエーターは全員先生の足元にも及ばないレベルであることを痛感した。昨今の日本のクリエーターの現状を見ると本当に情けないレベルであるといわざるを得ない

冨田勲先生といえば映画、ドラマ、アニメの音楽の作家として手塚治虫作品のジャングル大帝やリボンの騎士やNHKの「新日本紀行」そして多くの大河ドラマの音楽も担当されていたが(個人的には大河ドラマの「勝海舟」の音楽がすごく好きだった)、いうまでもなく月の光やホルストの惑星(プラネッツ)のシンセサイザー編曲でアメリカでグラミーでノミネートされた実績を持ってる点は特記すべきだろう。まだシンセサイザーが単音(^_^)しか出なかった時代にこれだけのサウンドを作るのは気が遠くなる手間だったはずである。(シンセサイザーって昔単音しか出なかった、ということを知らない人が殆どかもしれない)

 

日本国内にとどまらず世界レベルで活躍した数少ない日本人の一人である。そして新しいことに果敢にチャレンジする精神を最後まで失うことはなかった。

昨年は先生の生まれ故郷である北京で初音ミクをフィーチャーした冨田先生のイーハトープ交響曲のコンサートが開催されたが、ここでの初音ミクは従来の初音ミクと違い指揮者や演奏家に合わせて動きや初音ミクのボーカルを演奏する、そのためにボカロイドや動きを指揮者とオーケストラに合わせる従来とは逆のパターンをクリプトンフューチャーメディア社の全面協力によって実現した。声も動きも臨機応変に変えられる能力を持っており、プログラムされたゲームキャラではなくまるで本物の生き物のように初音ミクは演奏を行っている

そして残念ながら実現できずに終わってしまったが先生は既に次のプロジェクトの準備を始めていた。それは

本物のダンサーがホログラムと踊る という試み

リアルとバーチャルの競演。素材はバレエで有名なコッペリア-コッペリアは人形に命を吹き込もうとするいわばマッドサイエンテイストの話、これを素材にホログラムとバレエダンサー、場合によっては初音ミクもからませて壮大なダンス公演を想像する、ということで既に先生は着手されていた。昨今の日本の若手サウンドクリエーターは「他人のやったことを真似る、パくる」ということしか考えていない輩が多いが、それは全て所詮は「他人のやったことのコラージュ」、いやコラージュならまだいい、単なる猿真似の域を出ていない人間の方が圧倒的多数だ。

そういうクリエーターの生き方を良しとする昨今の日本の音楽界の風潮、それが音楽の世界をいかにダメにしてきたことか。今や日本の音楽クリエーターはアジアからもバカにされ始めている。極めて恥ずかしい現状である。

誰かのやったことのパクリ、猿真似ではなく、誰もやっていないことをやろうとする。こういう精神が今いつの間にか日本の音楽界から全くなくなってしまいつつある。冨田先生は自らの作品によってそうした日本の音楽界の風潮に一石を投じようとしていたように思う。

特に冨田先生の試みは単に「新しいメデイア」とか流行に流されるのではなく、初音ミクにせよホログラムにせよ、日本の伝統である人形浄瑠璃、文楽、そして浮世絵からマンガという風に、人形や絵に命をふきこんでいく伝統があり、それを踏まえた上でのバーチャルとリアルの競演を、日本人独特の切り口で行う、というコンセプトで作品がプロデユースされている。

これこそが本当の意味でのクールジャパンといっていい

この精神を受け継ぐ人間が今の日本に必要かもしれない。残された私たちにできることはクリエーターの端くれとして先生の新たなことにチャレンジする精神を僅かでもいいから継承していきたいという決意をすることだけである。このコンセプトを引き継ぎ世界から本当の意味で「今のはクールジャパンだぜ」と世界にいわしめる作品を創らなくてはならない。

先生は作品を通して多くのことを教えてくださった。残された我々は先生に呆れられるような仕事をしないように新しいことにチャレンジしていこうと思う。

心からご冥福をお祈り申し上げ、先生の輝かしい業績に心から敬意を表すものであります、


5月 8, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年4月23日 (土)

また訃報、プリンス57歳若すぎる死

今年はまだ3分の一も終わっていない。

しかし今年に入って一体何人の訃報に接しただろうか

デビッドボウイ、グレンフライ、モーリスホワイト、キースエマーソン
そして昨日は何とプリンスの訃報に愕然とした。前出の4人は60代ー70代だがプリンスはまだ50代である。あまりに若すぎる

■プリンス、57歳で逝去:ペイズリー・パーク・スタジオのエレベーターにて発見
http://www.rollingstonejapan.com/articles/detail/25780

 

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プリンス、本名:Prince Rogers Nelsonはいわずとしれた現代を代表するミュージシャンであり、その独自の個性とカリスマ性、またロック、ファンク、ソウル、ブルース、ゴスペル、ジャズ、ハード・ロック、ヒップホップ、ディスコ、サイケデリック・ロックを自在に取り込んだ唯一無二のスタイルで音楽を創造しつづけた芸術性と共に高く評価されてきた。最近ではネット時代に入り、大手新聞と提携してノベルテイのCDを読者に無料(実際には新聞社が「買っている」のだが)やコンテンツのありかた(自作のyou tube itunesその他のネット配信制限(についてもさまざまな試みをおこなってきた。レコード会社とのトラブルからアーティスト名「プリンス」を返上して、自分を「元プリンス」というアーチスト名で出したこともある等、さまざまな話題も提供した

個人的に興味があったのはプリンスの「インターネットは終わっている」という発言だ

関連リンク 

■Inside Prince's bizarre life at Paisley Park: This is what happened when we visited the music
http://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/inside-princes-bizarre-life-paisley-233220

関連部分を翻訳すると

「インターネットは完全に終わった。なぜ自分の音楽をi tunesや他の配信サイトに提供しなければならない理由がわからない。全くたいした収入にならないくせに、私が音源提供しないと世間から叩かれる。 とにかくデジタルメデイアはミュージシャンに何の恩恵ももたらさない。

まあちょっと前なら「ネット住民」が憂さ晴らしにアーチストを叩く⇒炎上 という事に日本ならなるだろうが、実際あえて「ネットに自分の情報を流さない」という選択肢もあるし、その選択肢を選ぶアーチストを非難するのはおかしなことである。

音楽に関する鋭い感性と誰にも代えがたい個性、そして現代社会に対する問題意識 私たちはまた偉大な才能を失ってしまったという現実を受け入れなければならない。

そして受け入れるのは辛い

Dear god.please stop summoning another great musician.I've heard enough obituaries.Enough is enough.
神よ これ以上の偉大な音楽家を召さないで欲しい。もう訃報は充分過ぎるほど聞いた

Rest in Peace
ご冥福をお祈り申し上げます

最後にプリンス本人は嫌がるかもしれないが、追悼の意味で私の好きなプリンスの楽曲を紹介する

4月 23, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年4月 1日 (金)

4月1日はエイプリルフール、だけでなくラグタイム王「スコットジョっプリン」の命日でもあります。来年は没後100周年

本日4月1日は勿論「エイプリルフール」の日ですが(笑)
実は日本ではあまり知られていませんがラグタイム王といわれたスコットジョっプリンの命日でもあります

Scottjoplin

スコットジョっプリン(1868-1917)

そして今日はそのスコットジョっプリンの99回目の命日にあたります。そうです。来年が没後100周年、そして再来年が生誕150周年になります。

日本ではラグタイムというとあまりなじみのない音楽という風に言われますが、映画「ステイング」のテーマである「ザ・エンタテイナー」という曲はたぶん一度はどこかで聴いたことがあるのではないかと思います。

ラグタイムといいますとジャズ系のピアニストがよく演奏しますのでジャズとよく勘違いされますが、ジャズの前身の音楽で19世紀末から20世紀初頭にアメリカで流行った音楽で、タバーンと呼ばれるアメリカの居酒屋でよく演奏されていました。西部劇に出てくるような酒場でこれらのタバーンは通称ホンキートンクと呼ばれていました。

そのホンキートンクと呼ばれてたタバーンには必ずアップライトのピアノが置いてありました。多くは埃をかぶり、調律もあまりされていないピアノでした。特に19世紀末から20世紀初頭のアメリカではピアノの調律師が極端に不足しており、大都市のピアノの調律はできてもちょっと田舎のタバーンにまで足を運ぶということは殆どありませんでした。

かくして多くのホンキートンクと呼ばれてたタバーンのピアノは調子ぱずれのピアノになりそのピアノをいつしかホンキートンクピアノと呼ぶようになりました。19世紀末、20世紀初頭のアメリカの殆どのタバーンではそのラグタイムが演奏され、いつしかラグタイムとホンキートンクピアノは切り離せないほどのコンビネーションになっていきました。

ラグタイムは多くの場合アフリカ系アメリカ人のピアニストによって演奏され、スコットジョっプリンもその中の一人でした。ラグタイムはひとことでいえば西洋音楽ークラシックにアフリカ系のリズムを融合させた音楽で、いわばブラックミュージックの最初のテーストが西洋音楽に入り込んだ音楽といっていいかもしれません。そしてスコットジョっプリンはそのラグタイムを「芸術」のレベルまで引き上げた人ということができます。

このラグタイムをベースにニューオーリアアンズで勃興したデイクシーランドジャズとの連動でジャズ、という音楽に発展し、またメンフィスではこのラグタイムをベースにブルース、シカゴではブギウギに発展しました。このブギウギは後にロックンロールに発展していきます。

つまりラグタイムという音楽がなかったら現代のジャズもブルースもブギウギ果てはロックンロールすらなかったといっていいかもしれません。まさに現代のポピュラーミュージックの「ご先祖様」といっていい音楽なのです。

実証はできないのですが、私は19世紀の偉大なボヘミアの作曲家、ドヴォルザークはおそらく9割以上の確率でアメリカでラグタイムを聴いていると思います。ドヴォルザークは1892年から1895年までアメリカニューヨーク・ナショナル音楽院で作曲の教鞭をとっていました。その根拠はドヴォルザークの晩年の作品「ユーモレスク」に明らかにラグタイムの影響と思われるコード進行があったからです。このコード進行は従来の西洋音楽にはなかったコード進行なので、確かに日記その他での実証は難しいですが、私は確信をもってドヴォルザークはラグタイムを聴いて、その音楽の可能性を感じ晩年の作品に取り入れたのだと思います。

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アントニンドヴォルザーク(1841-1904)

この点に関しては当ブログの私の記事をご覧ください。
■大胆仮説!! ドヴォルザークの「ユーモレスク」に見るラグタイムの影響
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2013/08/post-253a.html

ちなみにドヴォルザークはアメリカ帰国後に1893年5月21日、「ヘラルド・トリビューン」紙上に『黒人の旋律の真の価値』と題するドヴォルザークの論文が掲載され、アメリカのアフリカ系の音楽の世界への影響の可能性について論じています。この論文の原文を何とか手にしたいと思っておりますが、どなたかご存じの方はご教示いただければ幸いです。内容は原文が手元にないので不明ですが、これがアフリカ系音楽の可能性をヨーロッパに知らしめたこと、ヨーロッパの音楽人のラグタイム、ジャズ、ブルースに対する関心が高まったことは間違いないと考えます。

そんなポピュラーミュージックの「ご先祖様」のアニバーサリーをにらんで昨年より続けてきたラグタイムコンサートを本格的に展開し、没後100周年カウントダウンライブとして展開しようと思っております。

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最初は昨年よりラグタイムコンサートシリーズを展開しております名曲喫茶ヴィオロンにてスタートしますが、これからホンキートンクぽいピアノがある会場を積極的に探して展開して行こうと考えております

■アンテイークな雰囲気のカフェでラグタイムコンサートーラグタイム王スコットジョっプリン没後100周年カウントダウンスタートライブ

日時:2016年4月22日(金) 19時開場  19:30 Start

場所:阿佐ヶ谷名曲喫茶ヴィオロン
チャージ¥1000 (コーヒーまたはジュース付)

http://meikyoku-kissa-violon.com/index.html

映画「ステイング」のテーマや「ベンジャミンバトン」の挿入曲を始めとした多くの映画でも使用され、現代のポピュラーミュージックにも多大な影響を与えたラグタイムが流行った20世紀初頭のアンテイークが沢山置いてある「雰囲気たっぷりのカフェでお楽しみ下さい

4月 1, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年3月29日 (火)

ご当地ソング(盆踊り)レコーデイングを行いました

実は知り合い関係のつてを通じて夏祭りの盆踊りのためのご当地ソングのアレンジの依頼を受けていました。先月よりアレンジに着手し、本日レコーデイングが行われました。

 

 

 

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ボーカルはポップスから演歌まで幅広いレパートリーをもつふうかまりをさんに依頼しました。歌だけでなく三味線も弾ける方です。

 

 

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本番前やや緊張しているふうかさんでしたが

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本来の私のジャンルではないではないか、とか、、演歌系は苦手ではなかったのか? などという突っ込みが出てきそうですが(笑) 今回は盆踊りでも若い人や子供にも受けるアレンジにしてほしい、というクライアント側の要望もありました。まあ正統派の演歌、盆踊りの仕事でしたらたぶん受けなかったでしょう。

今回のテーマは日本固有の「盆踊り」と「ダンスミュージック」の融合

というわけでかなり盆踊りとしては斬新なアレンジにしています。(笑)

実際クラブ系のダンスリズムに三味線ソロを入れるという「無謀(?!)」なことをしています。(笑) あくまで新しいことに挑戦する姿勢はくずしません

ふうかさんの歌だけでなく三味線もフィーチャーしています。

 

 

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結果としてはレコーデイングは順調に進みましたが、実はのっけからPro tools関係でトラブルがありました。原因不明ですがpro toolsの"Audio Filesに当然入っていると思っていたトラックのファイルがなぜか入っておらず、トラックが2トラック再生されない、というトラブルが生じていました。どうやらwavファイルがMacの別の場所にいってしまい、なぜかその状態でもpro toolsはセッショントラックとして認識していましたが、スタジオに持ち運び用のpro toolsファイルの中には入らないまま移し替えられました。なぜそんなことが起きたのが原因不明ですが、そのために一旦自宅に帰って作業、ファイルをスタジオに転送なんていう作業がやらざるを得ませんでした。
しかしこういうトラブルが起きても自宅に近いスタジオだと対応が可能になります。今回のスタジオマークは私の地元多摩市にあるため、車で20分ほどで往復できました。その意味で自宅の近くにこういうスタジオがあるのはありがたい、と思いました。

 

まあそうしたトラブルが発生したにも関わらず予定より早く終わりました。やはり優秀なボーカリストをキャステイングしたことが大きかったと思います。
ご当地ソング(盆踊り)のアレンジは初めてなのだけれどその分かなりユニークなアレンジになったと思います。

 

ひとまず無事終わって記念写真(^_^)

 

 

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ふうかさんは色んな声色に対応出来て素晴らしいです。三味線ソロもなかなかのものでした。

 

東京板橋中台のサンシテイ音頭というのが今回のアレンジした曲です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月 29, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年3月16日 (水)

ドキュメンタリー映画テーマ曲でトランペットのレコーデイングを行いました

現在取り組んでいるドキュメンタリー映画のテーマ曲のためにレコーデイングを行いました。私の地元多摩市にあるスタジオです。

 

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今回はいわゆる映画音楽的な曲もあるんですがメインはジャズ風のトラックです。詳しくはいえませんがある有名な日本民謡のジャズアレンジで、監督の指定でトランペットを録音しました。

 

 

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今回はジャズトランぺッターの牧原正洋さんにお願いしました。さまざまなところでジャズのセッションをやられていて、その演奏ぶりを映像で見て今回のプロジェクトにはぴったりの方だと思いました。偶然ですが先日金 聖雄監督の最新作ドキュメンタリー映画「夢の間の世の中」で谷川賢作さんの音楽でも演奏されていたそうです。

 

 

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レコーデイングは私自身も驚くほどに順調にいきました。

 

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今回の演奏家の人選はアドリブ演奏、ソロが自在にできる演奏家かどうか、という点がキーポイントになっていましたが、牧原さんはそれにぴったりでした。同じ曲の2バージョンをやったのですが、感じ、フィーリングをつかめたらあとは私は何もいう必要はないほど素晴らしいテークを録ることができました。ジャズというのは基本即興音楽ですが、やはりジャズの現場をこなしてきた人ですとやりやすいですね。牧原さんは音大出でもあるので細かい譜面もきちんと読めますのでそれも現場が楽に進んだ要因です。

監督も現場に立ち会いました。できあがりに満足されていたようでした。

 

 

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当たり前ですが、やはり生音はいいですね。

特にトランペットのような管楽器の出す空気感、これは打ち込みではどうがんばっても出せません。
やはり映画音楽に関しては毎回生楽器のレコーデイングができるようにしたいですな。勿論予算との相談ですけどどね。

今水面下で動いている件だとハリウッドじゃないけどいつも本物のオーケストラ使えるくらいの予算にしたいものです。もう正直打ちこみの仕事ばっかりやってきてもう飽きてきました。

ちなみに今自分が今管理しているfacebookのグループ「音楽家&音楽及び関連業界キャステイング」のグループ内でオーケストラとか作れるといいね。これは夢なんだけど、そう遠くないうちに実現したいと思っています。

 

 

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3人で記念写真、左が私、真ん中が竹藤監督、右がトランペットの牧原さん

無事ダビングもTDも終了。でも本当の作業はこれからです

 

映画について詳細な情報がわかればお知らせします

 

 

 

 

 

 

 

 

3月 16, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年3月12日 (土)

追悼 キースエマーソン シンセサイザーの素晴らしさを教えてくれたミュージシャン

ここ一年もう十分すぎるほどの訃報を聞いた。
しかし今朝聞いたのは極め付きだ。

シンセサイザーの大先駆者のキースエマーソンの訃報。あまりにも私には重すぎる訃報だ。

Keith Emerson, Emerson, Lake and Palmer Keyboardist, Dead at 71
http://www.rollingstone.com/music/news/keith-emerson-emerson-lake-and-palmer-keyboardist-dead-at-71-20160311

アメリカの芸能ゴシップニュースは状況からキースが自殺の可能性があると書いているがどこまでも正確な情報かわからない。だが、キースエマーソンという人物がもはやこの世にいない、というのは残念ながら事実のようである。

KEITH EMERSON'S DEATH Gunshot to the Head ... LOOKS LIKE SUICIDE

http://www.tmz.com/2016/03/11/keith-emerson-death-suicide/

この報道が正しければ、だがキースの頭に銃創があったという。もしそうならば、なぜ?
という思いがある。自殺する理由などないはずだ。

かなり精神的に動揺していて精神的に立ち上がるのに時間がかかりそうだ。

まだmidiという規格が生まれる遙か前、まだシンセサイザーというものが珍しかった時代からシンセサイザーの可能性を追求し、ロック音楽に新たな新風を吹き込んだのはエマーソン レイク & パーマー(通称ELP)である。

代表作の一つ展覧会の絵

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チャイコフスキーの「くるみ割り人形」をロック風にしたナッツローカー
今ではクラシックをロック風に、というのは割とありますが当時は珍しかった。
同じ「展覧会の絵」に収録されている。

これらはクラシック少年だった私をロックに目覚めさせるのに充分だった。このアルバムがなかったら今の私はなかったといっても過言ではない。

実はFacebookページでキースとやりとりした経験がある。ソーシャルネットというのは本当にすばらしいツールで、ファンとアーチストの距離を縮めてくれる。

先程非常に残念なことに公式Facebookページでもキースの訃報を伝えていた。

https://www.facebook.com/EmersonLakePalmer/

Keith Emerson (1944 - 2016)

We regret to announce that Keith Emerson died last night at his home in Santa Monica, Los Angeles, aged 71. We ask that the family’s privacy and grief be respected.

For any other enquires, please contact management@qedg.co.uk

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そして私がELPの最高傑作だと考えるのは数年前、大河ドラマ「平清盛」で吉松隆氏がオーケストラにアレンジした「タルカス 」である。

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いわゆるプログレッシブロックとしてYes ,ピンクフロイドなどと共にその走りとなったバンドである。
私にシンセサイザーの素晴らしさを教えてくれた人である。
心からご冥福をお祈り申し上げます


3月 12, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年2月16日 (火)

グラミー2016 トリビュート多くこの一年で亡くなったアーチストの多さを実感

今日は今年度のグラミー 
日本のレコ大との比較云々は既に昨年の記事に述べたので改めてここでは書かない

興味ある方はこの記事を参照されたい
■まだこだわる、グラミー2015を見た上での日本の音楽業界の現状と「音楽の価値」について
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2015/02/2015-0192.html

今年のグラミーのノミネートされたアーチストと受賞者はこちら

http://www.grammy.com/nominees

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ここ一年、改めて見ると本当に偉大なアーチストの訃報が多かった、そのため今年のグラミーはトリビュートばかりあったような気がする。記憶に新しいデビッドボウイを始め、モーリスホワイト(Earth wind & fire)  グレンフライ(イーグルス)レミーキルミスター(モーターヘッド)そして昨年5月に亡くなった「ブルース王」のBB キングのトリビュートが行われたが、それ以外にも本当に著名なアーチストが亡くなった一年でもあった。

ちなみに当初から計画されていたのだろう、ライオネルリッチートリビュートもあったが、ライオネルリッチーはまだ健在、本人も会場にいて最後の曲の"All night long"では観客席から引っ張り出されて自ら歌った。

そして事前にかなり話題になっていたレデイ―ガガによるデビッドボウイトリビュートです

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この画像を見てヒーローズのジャケットを連想した人はデビットの立派なファンです。

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ナイルロジャースとレディガガ

レッツダンスやってます。(^^)

BBキング トリビュート

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改めて思うのはこのブルース12小節のコード進行がなぜ麻薬のようにこんなに気持ちよくさせるのか、という点。
増4度音程がグルグルと永遠に解決されないサウンドが演奏する人間も聴く人間も虜にする。

本当に素晴らしい音楽の宝を残してくれた偉大な音楽家に感謝
R.I.P. to the Great BB King

そして昨年亡くなったモーターヘッドのレミー・キルミスターへの追悼の意味もこめたハリウッドヴァンパイア

何とアリスクーバー(!!)

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このバンドはアリスクーパーにエアロスミスのジョーペリー、そしてなぜかジョニーデップが加わったバンド<./p>

ジョーペリーいわくジョニーデップはいいギタリストだそうです。(^^)

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グラミー賞での「メモランダム」
本当に今年はポピュラーからクラシックまで名だたるアーティストの訃報が多いこと。このストを見て改めて思った。全員の名前を揚げるのは大変だが、上記のトリビュートされたアーチスト以外で主だったアーチストを揚げると"Stand by me"Ben E. King"When a man loves a women"のパーシー・スレッジ
またジャズの大御所のオーネットコールマン、映画音楽ではジェームスキャメロンと名コンビを組んだ「タイタニック」のジェームスホーナー。クラシックではピエールブーレーズ、指揮者のクルトマズーア、ジャズとクラシック双方で活躍したガンザーシュラ―(アメリカ音楽教育でも重要な働きをした)
そしてこの「メモランダム」ー"In Loving Memory ..."の結びは早すぎる死を迎えたナタリーコールが父親の「ナットキングコール」とデユエットした"Unforgetable"ーそうみんな忘れられない、忘れてはならない偉大な功績を残した人ばかりである。

In Loving Memory ...
http://www.grammy.com/news/in-loving-memory-2

WOWOWび中継でジョンカヴィラ”Too many”
ナイルロジャース”difficult year”
重鎮を多く失いすぎた一年に改めて愕然

ナイルロジャースも「これほど多くの偉大な音楽家の訃報に接するとそれを受け入れるのが難しい」と話していたが同感だ。

さて詳しい受賞者は上記リンクを英語だけどご参照いただくとして、今回のアルバムオブザイヤーの受賞者は

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この人でした。テイラースイフト 何度目の正直でしょうか?

ちなみにMUSIUM編集部からこんな写真がtwitterで流れてました

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「今の若いもんは」なんていう言い方はしたくないけど、本当に若い人洋楽聴かないみたいですね
歌詞が英語、というだけで聴かない。という傾向を感じます。
映画でも字幕でなく吹き替えでしか見ない人間が今大多数のようですが、 これほど英語の勉強に有効なツールはないんですよ。
英語を覚える、英語が上達したいという気持ちがあるのなら、洋楽を聴いて映画は字幕で見ましょうよ。そして俳優の生の声から言葉を覚える。そういう努力はしてもバチは当たらないと思いますが..

2月 16, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年1月24日 (日)

デビッドボウイ"BlackStar" レビューー死を目の前にしたアーチストの生き様とファンへのダイイングメッセージ

この記事にはデビッドボウイ"Blackstar" のネタバレの内容が含まれています。同アルバムを聴いていない方はなるべくご遠慮下さい。

先日のデビッドボウイの衝撃の訃報から2週間余り
オーダーが集中したのだろう。なかなか商品が到着しなかったが昨日ようやく商品が到着した。

Blackstar_bowie

デビッドボウイが癌の告知を受けたのは2014年
誰でもそうだががんの告知を受ければ「死」というものを連想する。そして自分が余命いくばくもないことを悟ると「死ぬまでに自分は何をしなければならないか}ということを考えるだろう。そしてこの"Blackstar"はまさに稀代のアーチスト デビットボウイのダイイングメッセージである。

そして率直な感想をいうと実に凄まじい。聴いていて戦慄を覚えた。

特に最後の二曲は泣けた。アーチストの思い、自分の生き方についての思いを感じることができて涙が出た

私なりにアルバムのレビューを書くが当然ながらかなりネタバレの内容を含んでいるのでまだ聴かれていない方はなるべくお読みにならない方がいいと思う。各トラックについてわかる範囲で若干解説も加えてレビューを述べる

そもそも今回のアルバムタイトルBlackstarは通常は宇宙の「恒星」が爆発して「白色矮星(輝きのない星」を意味し、それを自分に重ね合わせたという意味もあるが、どうやらプレスリーフリークだったBowieがプレスリー晩年の未発表の作品から取ったといわれる。

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この歌の歌詞を見ると”he knows his time … has come.”(彼は死期が来たことを.悟った)"と書いてある。Bowieがこれを知らないはずはなく、このタイトルからしてこのアルバムは死期を悟ったデビッドボウイのダイイングメッセージであることを示すものである。

1.Blackstar

そしてのっけからぶっとんだ。デビッドボウイの"Low"を思わせる暗いイメージの曲だが

In the villa of Ormen, in the villa of Ormen
Stands a solitary candle, ah-ah, ah-ah

(オルメンの里に  1本のろうそくがたっている,)

Ormenというのはノルウエ―の街の名でデビッドが夢中になったAleister Crowley作のオカルト小説にも登場する大ヘビの名前でもあるらしい。最後に自分の大好きな小説を引用したというのも死を意識したものなのだろうか?

Something happened on the day he died
Spirit rose a metre and stepped aside
Somebody else took his place, and bravely cried

(I’m a blackstar, I’m a blackstar)

(その男が死んだとき何かがおきた)
(魂が上に登って、傍らに降りた)
(誰かが勇気を出して叫んだ)
僕はブラックスター(消えゆくスター) 僕はブラックスター

I can’t answer why (I’m a blackstar)
Just go with me (I’m not a filmstar)
I’m-a take you home (I’m a blackstar)
Take your passport and shoes (I’m not a popstar)
And your sedatives, boo (I’m a blackstar)
You’re a flash in the pan (I’m not a marvel star)
I’m the Great I Am (I’m a blackstar)

なぜかわからないー 僕はブラックスター(消えゆくスター)
とにかくついてきてくれー 僕は映画スターじゃない
家まで送ってあげよう 僕はブラックスター(消えゆくスター)
パスポートと靴を持って 僕はポップスターじゃない
鎮静剤も持ってね 僕はブラックスター(消えゆくスター)
君はなべの上の光 僕は不思議なスターじゃない
僕はあるがままにグレートさー 僕はブラックスター(消えゆくスター)

この歌詞を見ればデビッドが自分の死をみつめ、死を覚悟した上でこの曲のレコーデイングに取り組んだことへの説明の必要はないだろう。自分には死期が近づいてくることに対し、勇敢に死に立ち向かっているアーチストの姿を見ているような気がした。

2.Tis a Pity She's a Whore
4 "Sue (Or a Season in Crime),"

共にボウイの未発表作品を集めたコンビレーションアルバム、ナッシング・ハズ・チェンジドからの曲でいずれもシングルカットされた曲だが、複数のレーベルからのコンビレーションアルバムのために、正式なアルバムの中に最後にデビッドはいれたかったのだろうか? 曲自体も録り直しており最後はデビッド自身が悔いのないように納得したトラックに仕上げたいという意図もあったのだろうか?

3.Lazarus

Lazarusとは聖書でキリストの金持ちと貧乏人のたとえ話に出てくる病気の乞食のことをいいガンと闘病する自らを揶揄したものだろうか?以下の歌詞にはデビッドのファンへの別れのメッセージが込められているという話だ、(プロデユーサートニー・ヴィスコンティの話)

実際に歌詞を訳してみる。意味については皆さんのご想像にまかせる

Look up here, I'm in heaven
I've got scars that can't be seen
I've got drama, can't be stolen
Everybody knows me now


Look up here, man, I’m in danger
I’ve got nothing left to lose
I’m so high it makes my brain whirl
Dropped my cell phone down below
Ain’t that just like me

見上げてごらん、僕は天国にいるんだ
僕には目に見えない傷がある
誰からも盗まれないドラマも見てきた
誰もが僕のことを知っている

見上げてごらん。僕は今危機に瀕している
僕には失うものはない
僕は高いところに上ってくるくる回っている
携帯は地面に置きっぱなしだ
今の僕はそんな感じじゃないかい?

By the time I got to New York
I was living like a king
Then I used up all my money
I was looking for your ass
This way or no way
You know, I’ll be free
Just like that bluebird
Now ain’t that just like me
Oh I’ll be free
Just like that bluebird
Oh I’ll be free
Ain’t that just like me

僕がニューヨークに着いたときには
王様のような暮らしをしていた
でももうお金を使い果たした
そして君のお尻を探していた
こっちに行こうが、あっちに行こうが
僕が自由になることがわかるだろ?
あの青い鳥のようにね
僕はそんな感じじゃないかい?
僕は自由になるんだ
あの青い鳥のようにね
僕は自由になるんだ
僕はそんな感じじゃないかい?

5.Girl Loves Me

この曲はおそらくデビッドが書き溜めていた曲の中の一曲だろうと思う。いわゆるダイイングメッセージとはたぶん関係ないと思われるが、結構意味不明な歌詞がある。

Where the fuck did Monday go? (一体月曜日はどこにいったんだ?)

とか
歌詞に出てくる女の子、チーナ(Cheena) は単なる想像上の女性なのか、デビッドがある特定の女性を念頭に置いているのか。この時点ではわからない。ご存じの方がいればご教示いただければ幸いである、

・さて、実はアルバムの最後の二曲もデビッドの明らかなダイイングメッセージである。勿論ファンに向けてのメッセージでもあるが、それと同時に特に”I can't give anything away”;は死を迎えて何か自分言い聞かせている、シミュレーションをしているようにも思える。

5.Dollar Days

デビッドのファンに対するダイイングメッセージである。

Cash girls suffer me, I’ve got no enemies
I’m walking down
It’s nothing to me
It’s nothing to see

<中略>
Don’t believe for just one second I’m forgetting you
I’m trying to
I’m dying to

(お金をたかる)女には困ったもんだ。僕には敵(恋敵?)などいないのに
今僕はそこから離れて歩いている
僕にとっては何の価値もないものだ
見るべきものなどなにもない

だけど僕が君のことを忘れるなどとは一瞬たりとも思ってはダメだよ。
僕は忘れようとは思わない。
死ぬほど忘れたいと思ってもね

6.I can't give anything away

この曲には泣いた。自分が死に臨んだ時を想像していた気がした。曲の最後には涙がながれてきた。自らの死をシミュレーションしている、そんな気がした。

I know something is very wrong
The pulse returns for prodigal sons
The blackout's hearts with flowered news
With skull designs upon my shoes

I can't give everything
I can't give everything
Away

Seeing more and feeling less
Saying no but meaning yes
This is all I ever meant
That's the message that I sent

I can't give everything
I can't give everything
Away

何かがおかしいことはわかっている。
脈が無駄な音に変わっていくことを
花束に囲まれた心臓の静寂が
靴が骨の大きさに合わせて作られることも

僕は全てを与えられない
僕は全てを捨てられない

いろんなことがみえてわかってくるが 感じなくなる
ノーということがイエスの意味になる
僕はそれを意図していたんだ
そういうメッセージを伝えていたんだ

僕は全てを与えられない
僕は全てを捨てられない

この言葉がデビッドの最後の言葉なのだ。

Rest in peace David.  Thank you for all of your work and all of your memories.

(デビッド安らかに。 たくさんの作品と思い出をありがとう)

一応作曲、クリエーターの端くれとして、自分がデビッドと同じ余命いくばくもないと宣告されたら果たしてどうするだろうか?

どのような作品を最後に作ろうとするだろうか?

自分があとどのくらい生きてどのくらいの作品を作る時間があるのかはわからない。だがデビッドの"Blackstar"を聴いて今後の自分の作品、自分のクリエーターとしての生き様、についてじっくり考える必要性を感じた次第。

改めてデビッドのご冥福を祈りたい。そしてデビッドのダイイングメッセージを自分の今後の生き方に生かしたい、と思う。

(注:歌詞の翻訳は私自ら行いました。私の意訳もかなり入っていますので翻訳内容が正しいかどうかの保証はいたしません。ご了承ください)

1月 24, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)

2016年1月11日 (月)

追悼ーデビッドボウイ最後のアルバム発表直後に死去ーR.I.P.

今ネットによくあるデマの1つとして有名人の訃報が流れるケースがよくある。先日もRプラント逝去のデマが流れたばかりだ。よくあるネットのアクセスを稼ぐための「釣り」の手法である。

だから今日流れたD.Bowie(デビッドボウイ)の訃報は正直デマであってほしかった
嘘であって欲しかった。
しかし... 残念だ。

■Legendary Artist David Bowie Dies at 69
http://www.hollywoodreporter.com/news/david-bowie-dead-legendary-artist-854364

■英歌手デビッド・ボウイさんが死去 がん闘病の末に
http://www.asahi.com/articles/ASJ1C5FF0J1CUHBI00M.html

ひとこと  言葉にならないほどショックだ

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ご存じのように先日アルバムBlackstarを1月8日に発売させたばかりだが、何とその2日後に家族に見守られて静かに息を引き取ったという情報が入っている。

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がんのために一年半以上も闘病生活を続けたというが、それでは結果的に「白鳥の歌ー最後のアルバム」となったBlackstarは闘病しながら制作したのだろうか?

日本ではデビッドボウイというと坂本龍一と共演した「戦場のメリークリスマス」か大ヒットした「レッツダンス!」が有名だが個人的には"Low"とか"Heroes"の方が好きである。

音楽もロックだけでなく、R&B Jazz、Funkなど多彩なサウンドを取り入れ絶えず新しいサウンドを追求したアーチストだった。さらに音楽だけでなく、元々アートスクール出身ということもあってアートや舞台芸術、映像にも多大な影響を与えたアーチストである、

今や金字塔ともいえるジギースターダストの映像である、

現代の音楽だけでなく文化の面でさまざまな貢献をしてくれたデビッドボウイの作品に対して最高の敬意を表し心から冥福を祈るものであります。

Rest in Peace.  And would like to express my deepest condolence to family of David Bowie

1月 11, 2016 音楽16-23 | | コメント (0)