大野リリース作品リスト

ストリーミングページ

2022年11月26日 (土)

サブスクプロモ活動の果てーやはりサブスクの今のシステムに改善すべき点が多数あるといわざるを得ない

さてと私も多くの音源をサブスクの各プラットホームでリリースしているのはこのブログをよく読んでくださる方なら周知のことだと思いますが,,(お知らせページに拙作のSpotify とApple Musicのリリース作品のプレイリストのウイジェットが提示されています)そしてそのプロモーションに悪戦苦闘している模様も何回もレポートしました。

■サブスク再生回数強化作戦 実行

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/03/post-f0ef1e.html

■サブスク再生回数強化作戦 奮戦日記その2

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/05/post-8d648d.html

■サブスクプロモーション強化ーその後最近わかったこと

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/11/post-eb3e1d.html

正直、今でも苦戦しております。それは勿論今サブスクで再生回数を稼ぐ条件が私の曲に揃っていない、という点もあるようだと最近わかってはきています。つまり

(1) 曲は短いこと(長くて3分)

(2) イントロは可能な限り短く最小限に(つまらないとすぐ別の曲にされてしまう)

(3) サビは後ではなくイントロの後に聴かせた方がいいこと

私の曲は長い曲が多くクラブ系の音楽でも平均5-6分、ヒーリング、アンビエントの曲だと10分、スリーピングミュージックに至っては20分を超える...  だめだこりゃ (^^:::)

だがそういう条件をふまえても、サブスクの現状に苦労しているのは私だけではなく、先日シンガー・ソングライターの川本真琴さんがTwitterでサブスクの酷い現状を訴えた発言が論議を呼びました。

■川本真琴、楽曲のサブスク巡る不平等ぶりに我慢の限界 「地獄に堕ちてほしい」「利益がどれだけ少ないか」
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2209/20/news197.html

まあ「地獄に落ちてほしい」云々はともかく気持ちはすごくよくわかります。川本さんは後ほど発言を撤回し謝罪されたようですが、

■川本真琴、サブスク巡る「地獄に堕ちて」発言を謝罪 「つい口調が荒くなってしまいました」と反省つづる
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2210/21/news130.html

この発言の主旨は一部のネットユーザーはともかく、音楽ファン層には伝わったと思います

といっても一部の業界関係者はいまだCDにこだわっていますが、もう音楽ユーザーでもCDプレーヤーを持っていない人が多く、もう時代遅れのメデイアとなったCDの時代が戻ってくることはもはやないでしょう。

続きを読む "サブスクプロモ活動の果てーやはりサブスクの今のシステムに改善すべき点が多数あるといわざるを得ない"

| | | コメント (0)

2022年11月14日 (月)

久々にオーケストラ録音を行いました。

ブログ閉鎖中でしたが、本当に久しぶりに生のオーケストラのレコ―デイングを行いました。

先日オープンしたマイクロネットホールのオープニングイベントとして行われました。

マイクロネットホール

https://www.microscope-net.com/news/micronet-hall/

Mnethall00

 会場には音響設備が全くないので、録音機材は全て持ち込みです。Pro toolsの機材を持ち込み96KHZで32bitで録りました。

Mnethall01

マイクの機材です。

わかる人にしかわかりませんが、大雑把ですが弦楽器はSCHOEPS(ショップス)管楽器はAKGで録音します。

Mnethall02
Mnethall03

オーケストラのリハ まもなく開始。ここだけの話、オーケストラのメンバーは名前は明かせませんが、クラシックを多少知っている方ならだれでも知っているオーケストラのメンバーです。ここでオリジナル曲のレコーディングを行います。(私の曲ではありません。念のため)

Mnethall06 

無事終了。なんと予定より2時間早く終わりました。

Mnethall04
Mnethall07

クラシックの録音の仕事はこれで終わりではありません。帰って編集です。

Mnethall08

久々のオーケストラの仕事でしたが、楽しかったです。いいオーケストラだといい音で録れますね。今度は自作をこのくらいのオーケストラで演奏してもらう機会を作りたいです。

 

| | | コメント (0)

2022年10月25日 (火)

音楽教室とJASRACとの著作権裁判の件、最高裁で決着した件について

このJASRACが音楽教室から教材とは別の部分で著作権料を徴収する件の問題が5年前に発生し、この件では私も署名運動を展開しJASRACのこの行為に対して抗議の意思を示す意味で作曲家としてのJASRACの個人会員を返上する等、この件に関しては異議を唱えてきた。

■音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-99bc.html

JASRAC音楽教室から「著作権演奏権徴収」ーなぜ私は反対するのか?どこに問題があるのか(長文注意!!)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-03a3.html

■JASRAC音楽教室への「演奏権」摘要問題-YAMAHAを始めとする「音楽教育を守る会」が提訴ーJASRAC大橋常務理事の主張の問題点
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/05/jasrac-yamahaja.html

■ふざけるな! 音楽著作権演奏権の摘要に関して政府が「答弁書」を「閣議決定」-著作権訴訟に政府が加入する暴挙
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/05/post-7838.html

■「音楽教育を守る会 」が私大野が展開する署名活動も含め文化庁長官に「反対署名」と「要望及び質問書」を提出
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/07/post-30a1.html

■音楽教室から著作権料を取らないで!! 署名活動正式に終了 皆様ご協力ありがとうございました。
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/02/post-cfc9.html

■ふざけるな文化庁!! JASRACの音楽教室からの徴収前倒しで容認との情報 事実であれば重大な背信行為 
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/03/jasrac-bf1a.html

■音楽教室vs JASRAC ー音楽教室での演奏にも「著作権料の徴収権」認める 不当判決
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/02/post-baf597.html

■久々音楽教室著作権問題の現状とこの問題に関する見解
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/09/post-fc7809.html

我ながらよくこれだけの記事を書いたと思うが、これを見て音楽教室とJASRACのこの件についての動きがおわかりいただけるのではないかと思う。

最近の日本人はエスタブリッシュメントに対して異議を唱える、あるいは署名活動を行うということに対してネガテイブな反応する向きが少なくない。政府が勝手に強引に決めてしまったことを「しょうがない」の一言で片づけてしまうクセがついてしまっている。だがこれは非常に危険なことであることはいうまでもない。

また自民党政権が長く続いてしまったことで日本は「弱者に配慮する」ということをやらなくなった。今回の音楽教室の著作権問題もその流れの中から出ているような気がしてならないのだ。だからこの動きに私も精力的に異議を唱えたのだ。

 そしてJASRAC音楽教室からの著作権料の裁判の件は本日最高裁で決着。署名運動に関わった手前この件に関しては声明を出さないわけにはいかない。なぜなら最高裁での判決が最終決定になってしまうからである。

■音楽教室の著作権料訴訟 「生徒の演奏は徴収できず」最高裁が初判断
https://mainichi.jp/articles/20221024/k00/00m/040/041000c

結論からいうとベストの判決ではないが、最悪の判決は辛うじて免れたという点であろう。教師が生徒に示す「お手本」は著作権対象となるが生徒の演奏はあくまで「練習」であり著作権の対象にはならない、というものである。

生徒の演奏はあくまで「練習」であり人に聴かせるためのものではないから、著作権の対象にはならないという極めて当たり前のことが最高裁で決定したのは評価する。だが教師の「お手本」は著作権対象も決定したので結局支払いは発生する。後は交渉だが街の音楽教室で楽な経営をしているところはほぼ皆無といっていい。その零細な音楽教室を潰すような要求はJASRAC は控えるべきである。音楽文化を守るのではなく音楽文化の苗床を潰すようなことは本末転倒な行為である。

あと著作権の「演奏権」が日本では実質的にJASRACの独占状態になっている点も問題である。もう1つの著作権団体のNext-toneは著作権管理の委託団体であり信託団体ではない。その点アメリカのASCAPやBMIのように2つの団体が競争して管理作品を増やしていくという状況とは違う。仮にNext-toneに作品を委託管理しても「演奏権」の部分はJASRACに信託せざるを得ないという本末転倒の状態がある。これは日本の音楽作品の著作権管理に対して健全な状態とはとてもいえない。この問題を解決するにはJASRACに相当する著作権信託組織をもう1つ作るか、あるいはNext-toneに頑張ってもらって「演奏権」に関する独占状態を解消しないと健全な音楽ビジネスにはならない。

「演奏権」のJASRAC独占状態が解消されないと今回のような横暴とも受け取れる行動は続くであろう。著作権はこれからビジネスがグローバル化していく際に重要な知財と1つだからこそ、ビジネスは独占状態でない健全な状態に一刻も早くしなければならない。

 

| | | コメント (0)

2022年10月15日 (土)

早朝のインターナショナルなミーテイングで海外の作曲家の動向を見て確信ータイアップはストリーミング時代では作曲家を殺すー日本はタイアップを廃止すべき

実は今月からアメリカの映画音楽関係の作曲家エージェント事務所"Film music Productions International" でお世話になることになった。

https://filmmusicproductions.com/

その事務所はノンエクスクルーシブな作曲家のエージェント事務所で世界中の作曲家と「登録契約」をして私もその中の一人となった。

今朝今後の体制つくりについてアメリカ東部時間の午後4時ー日本時間午前5時にミーテイングがあった、

310656870_5517374341642971_8396177394984

ミーテイングはアメリカ、南米、ヨーロッパ、アフリカ、そして私は東京から参加した。全世界から同時に参加したオンラインミーテイングに参加する、映画や音楽が国境がない、グローバルになっていることを実感した一瞬でもあった。かねがね私は映画や音楽がグローバルで国境がなくなっている、なんてことをいってきたが、こういう実例を見てそれが嘘でないことを実感していただけるだろうか?(私は画面右下)

この会社は作曲家の作品をデモにしてハリウッドのプロデューサーや有名監督にプレゼンをしてくれる。ハリウッド映画はアメリカ人や一部のヨーロッパ系(主にイギリス系)だけで作られていると考える人が未だに多いが、実態は全く違う。一本の映画を作るのに本当に世界中からスタッフ、クルーが仕事に参加して出来上がったものが世界中に配給される、もはやこういう形が世界標準になっていることをまだ日本人の大多数は知らない。

年内のクリスマスまでに何らかのハリウッドプロジェクトに事務所で登録している作曲家の可能な限り多くが仕事として携わる方向で今動いているが、同時にテーマソング、主題歌等もグループメンバーからライセンシングできるように曲を用意しておくようにという話にもなった。

さてと、この話の中で海外の作曲家の動向を見てわかったことがある。

それはハリウッドやテレビ等に自分の楽曲をライセンシング(使用許可を与える)という活動で、いまや海外の作曲家の主な活動になりつつあるのだ。

これは勿論もはや、CDがなくなりサブスクになったはいいが、実はサブスクはあまりに見返りが少ないため、はっきりいえば「金にならない」のである。

私もこのブログに書いているが、ストリーミングの再生回数を上げるために日々悪戦苦闘をしていることは周知のことと思う

まあエドシーランとかレデイーガガとかなら放っておいても何億回再生てできるけど、そうでない人はやはりせいぜい頑張って10万―100万再生。1回再生0.3円のSpotifyじゃ限界がある。とにかくサブスクの一回の再生回数がどの程度のものか、いかにご覧ありたい

 各ストリーミングサービスの1再生あたりの収益2021年10月(単位:円)

Amazon Music Free 0.14
Amazon Music Unlimited 0.87
Amazon Prime Music 0.38
Apple Music 0.81
AWA 0.82
Deezer 0.40
dヒッツ powered by レコチョク 1.24
iTunes Store 0.10
LINE MUSIC 0.67
Rakuten Music 1.87
Spotify 0.27

続きを読む "早朝のインターナショナルなミーテイングで海外の作曲家の動向を見て確信ータイアップはストリーミング時代では作曲家を殺すー日本はタイアップを廃止すべき"

| | | コメント (0)

2022年9月21日 (水)

音楽担当した卓球のバタフライ社のCMが本日情報解禁ーテレビCMとしてもオンエアへ

もう3か月近く前になりますが当ブログでも書きましたレコ―デイングの案件

CM音楽レコ―デイングーコロナのトンネル抜けて事業正常化を軌道に https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2022/06/post-8087a7.html

この案件でCMの音楽のレコ―デイングを行ったんですが、本日ようやく情報解禁になりましたのでお知らせいたします。

卓球のButterfly 社CM

作曲:大野恭史
テナーサックス:中村有里
                      Brian Yasuhiro Seymour

CMデイレクター Andrew Goldie

15秒のテレビCMバージョン

個人的には音楽の面でちょっと変な編集にも思えますが、元々WEB CMとして作っていたので仕方ないかもしれません

 

最近の日本企業は何事を決定するにも時間がかかる傾向が強いですが、今回もレコ―デイングしてから情報解禁まで3カ月近い時間を要しました。

しかしグッドニュースもあり、上記の映像を編集してテレビCMにもなります。
10月からテレビ東京の深夜ですが、「世界卓球2022」(深夜1時36分)でそのCMが半年間、(計26回のみですが)上映されることも決定いたしました。

https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/

CMの放映回数としては多くはありませんが、1つの実績にはなりました。

いい形で仕事を終えることができてよかったと思っています。(^^)

 

 

| | | コメント (0)

2022年9月 4日 (日)

最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ージャズ&ポピュラー編

「最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽」。今日はジャズとポピュラー編。
昨日も書いたように音楽の趣味その他が多様化している現代にわざわざクラシックとポピュラーを分ける必要があるのか、とも考えるがあくまで「わかりやすく」するのが目的であり、音楽のジャンルを超えた順位は皆さんなりに考えていただく、ということでご理解願いたい

そして昨日も書いたように私の独断と偏見によるもので、皆さんの中では異論がある方、もしくはもっと大事な曲を私が見逃している、とか選曲の仕方がおかしい、とかいろいろご意見や批判もあるだろうと思う。そうしたご意見や批判は甘んじて受けることにする。大事なことはここで揚げられている曲は間違いなく歴史に残るべくして残った人類史上最高の傑作であるという点である。

例によって順位の基準は以下の3つの要素から決めたものである。いずれもポイントは私の独断と偏見によるもので異論がある方もおられるだろう。

芸術表現の創造性(クリエイテイブ)ー芸術作品として先進性がみられる

芸術作品の完成度         ー作品としての完成度、完璧度

エンタテインメント性      ー高いエンタテインメント性の作品(クラシックの場合 クラシックに詳しくない人でも楽しめる作品)

例によってポピュラー編も僅差であり、しかも第一位が3点もある。

第十位 Brian Eno「Ambient 1 "Music for Airport"」(アルバム) 28.4p

ポップな曲しか聴かない方にはなじみが薄いのかもしれないが確実に音楽の歴史を変えたアルバムであり、今あるヒーリングミュージック、案ビエントミュージックは全てこのアルバムの影響と考えていただいていい。個人的には私の人生を変えたアルバムである。このアルバムはポップカルチャーから芸術音楽まで幅広い影響を与えていたという意味ではこのリストになくてはならないアルバムだと思う。

 

第八位タイ Yes「 And you and I」 28.8p

プログレの普及の名作。メロデイの美しさ、演奏のレベルの高さ、高い芸術性、そしてプログレはクリエイテイビテイの塊である。現代でも最高の演奏家が集まった壮大なシンフォニーといっていい。

 

第八位タイ 「マイルスデイビス"Round about midnight"」(アルバム) 28.8p

「帝王」と呼ばれたマイルスデイビスと伝説のSaxプレーヤーのジョンコルトレーンの共演、これだけでJazzの歴史に残るアルバムだ。誤解を呼ぶ表現かもしれないが、ジャズの演奏は「完璧」にはならないし、逆にあってはならない。演奏自体に無限の可能性を見せるのがジャズの神髄であり、ソロも100人がやれば100通りの演奏になる。それがジャズであり、その神髄を表現したのがこのアルバムである。

番外編 "TUTU"

ジャズファンにはあまり評価が芳しくないのだが個人的にはマーカスミラーのプロデユースが光る大好きなアルバム。日本が誇る故石岡瑛子氏のデザインでも知られるマイルスデイビスの”TUTU”

Jazzのアルバム(だったはず)なのにいきなりオーケストラヒットで始まる等、当時としてはかなり斬新なアルバムだったといっていい

 

第七位 Duke Ellington Take A train 29.0p

 A トレーンとはニューヨークの地下鉄の番号でハーレムからダウンタウンまで行く急行の地下鉄。今のジャズの歴史を作った曲といっていい。1939年に作曲され現代でもスタンダードで確固たる地位を築いている曲、もはや「クラシック」の部類に入れてもいいかもしれない。日本の名だたるジャズ演奏家でこの曲を演奏していない人はいないといっていいかもしれない。

第六位  Beatles Michelle 29.2p

ご存じアルバム「ラバー・ソウル」に収録されている曲だがビートルズの数ある有名曲の中でも私はこの曲が実は最高傑作といっていいのではないかと思っている。興業的にもベルギー、フランス、オランダ、ニュージーランド、ノルウェーのシングルチャートでは第1位を獲得した。また「ミッシェル」は、1967年の第9回グラミー賞で最優秀楽曲賞を受賞した。

この曲のポイントはキーはFminor (へ短調)だが冒頭のコードはなんとヘ長調 (F Major)で始まる。斬新でなおかつおしゃれなコード進行で作られており作品の完成度も高い。ビートルズの隠れた最高傑作といっていいかもしれない。

続きを読む "最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ージャズ&ポピュラー編"

| | | コメント (0)

2022年9月 3日 (土)

最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ークラシック音楽編

音楽は芸術であると同時にエンタテインメントである。これに異論がある人は殆どいないだろう。

しかし音楽の名曲は数えきれないほどあるものの、最高の芸術性と最高のエンタテインメント性両方を兼ね備えた作品は以外に多くはないのではないかと思う。ということで既に9月に入ってしまったが久々の「夏休み特集」の記事は「最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽」のベスト10を揚げようと思う。

勿論いうまでもないことだが、私の独断と偏見によるもので、皆さんの中では異論がある方、もしくはもっと大事な曲を私が見逃している、とか選曲の仕方がおかしい、とかいろいろご意見や批判もあるだろうと思う。そうしたご意見や批判は甘んじて受けることにする。大事なことはここで揚げられている曲は間違いなく歴史に残るべくして残った人類史上最高の傑作であるという点である。

 尚、当初はジャンルに関係なくリストを作る予定だったし、音楽の趣味その他が多様化している現代にわざわざクラシックとポピュラーを分ける必要があるのか、という風に考えるが、一方でそうすると「わかり辛い」という意見が出たこともあり、熟慮の末あえて両者をわけることにした。

むろん「クラシック」と「ポピュラー」でどちらが芸術完成度が高い、とかそんな議論は全くのナンセンスであり私はクラシックでもポピュラーでもどちらもリストに入っている作品は人類史上最高の音楽作品である。という見解に変わりはない

さて以下のリストは次の3つ指標を基にまとめている。

芸術表現の創造性(クリエイテイブ)ー芸術作品として先進性がみられる

芸術作品の完成度         ー作品としての完成度、完璧度

エンタテインメント性      ー高いエンタテインメント性の作品(クラシックの場合 クラシックに詳しくない人でも楽しめる作品)

いずれも10点満点で評価する。

それによる私の独断と偏見の順位は以下のようになる。

第十位 ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」 29.1p

日本人がもっとも好きなクラシック曲の1つであろう。二楽章はよく学校の「下校時間のテーマ」に使われるし、第四楽章はゲーム音楽、最近では大河ドラマの一部に使われる等クラシックを知らない人でも一度は聴いたことがあるはずの曲である。エンタテインメント性は申し分ない。但し一部の人が誤解しているようにこの曲にはネイテイブアメリカンやゴスペル(黒人霊歌)のモチーフは使われていない。また一部音楽評論家でネイテイブアメリカンと二グロスピリチュアルを混同するような議論が起きているのはとても残念である。

 

第九位 チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」 29.15p

>

ご存じクリスマスではもはや定番となっているこのバレエ曲。あらゆるバレエ曲でももっとも人気があり子供から老人まで楽しめるこの曲はバレエ公演としても高いエンタテインメント性を誇る曲である。惜しむらくは台本がややガサツに作られているが、チャイコフスキーの芸術性とエンタテインメントを両立させた音楽がそれを感じさせない。

 

第八位 ドビュッシー「月の光」 29.3p

 

ご存じドビュッシーの曲でももっとも知られている曲で比較的初期に書かれた作品。フランス音楽の影響を受けつつもドビュッシーらしい幻想的な雰囲気を持たせた曲で(ドビュッシーは自分を「印象派」と呼ばれることを嫌っていた)音楽も美しくやはりこのリストに入るべくして入った曲である。芸術性とエンタテインメントを両立したピアノ曲の傑作

番外編

この曲もリストに入ってもおかしくない曲だし、私自身も好きな曲なのでここで揚げておく。ドビュッシー「夢」

尚、ドビュッシー自身はこの曲を気に入ってなかったという。私はドビュッシーらしい雰囲気をもっているし調整も不明確な所が好きなのだが..

続きを読む "最高の芸術性と最高のエンタテインメント性を兼ね備えた音楽ークラシック音楽編"

| | | コメント (0)

2022年8月25日 (木)

サブスク定着後の音楽業界

コロナが日本ではいまだに収まる気配がありませんが、その関係で相変わらずサブスク関係のプロモーション作業は続きます。先日ある音楽事務所の社長らしき人が「コロナが収まればまたCDが復活する」という発言を小耳にはさんで思わず「え?」って思ってしまいましたが、結構特に昭和脳を持っている人たちの間でそう思っている人が多いようです。

しかし残念ながらコロナが終わっても「コロナ以前」の社会には戻りません。そのためコロナ以後の音楽産業は以前とは全く違うものにならざるを得ません。

例えば作曲家にとっては重要な著作権使用料明細書

300691164_5375277595852647_6234535128052

これをみるとサブスク時代にメジャーレコードや音楽出版社と契約するのは損だな。という風に思ってしまいます。分配率がCDの時代とたいして変わらないということもいえるのですが、これなら直接tunecoreやOrchard にディストリビュートしてもらった方が遥かにマシ、ということ風に感じます。

まあこの出版社通しているのは私の昔の音源、復刻版の著作物だからしょうがないんだけど、ストリーミング時代は業界の構造も変えざるを得ないんだね、と改めて感じてしまいます。

まして日本のレコード会社は日本の市場のみを想定してストリーミング再生を行っています。

ストリーミングは世界のトップ再生は億単位の再生数を稼いでいます。それだけの再生数を以前と比べだいぶ普及してきたとはいえ、日本国内のみでそれだけの再生数を稼ぐのはほぼ不可能といっていいでしょう。つまりストリーミングは全世界のマーケットを前提としたストリーミングを行うということを考えなければならないのです。

今日本の若手アーチストの目標というといまだに「メジャーデビュー」という人が多いですがその目標を、もつことが果たして正しいのだろうか、ということが考えてみてもいいのではないかと思います。

つまり
1. 日本国内のみの市場ではストリーミングの再生数が限られてしまう(当然収入も)
2. さらにレコード会社を通すとその数パーセント、多くても10%-12%程度の収入しかならない

もっとはっきりいえばメジャーデビューってメリットあるの?

ということです。

最近日本の業界筋でもようやく「プレイリスト」という言葉が通用するようになりましたが、世界に対してそのサブスク関係の作業をしているうちに世界中の人と話をする機会があります。(私の場合ードイツ、スウエーデン、インド、アフリカ、シンガポール、インドネシア、そして勿論アメリカやイギリスの人達) その人たちと話をすると日本という国がいかに世界から置いて行かれているかを実感します。もはやこの分野では日本は世界でも最も遅れている国といっていいでしょう。

サブスク時代での音楽家の生き方、私も構築していくのは道半ばですが、グローバルな路線で続けていこうと考えています。

 

 

 

| | | コメント (0)

2022年6月29日 (水)

CM音楽レコ―デイングーコロナのトンネル抜けて事業正常化を軌道に

2年以上に及ぶコロナウイルスの停滞。私の会社も過去最低の売り上げを記録し持続化給付金、一時支援金等で何とか生きながらえてきましたが、現在取り組んでいるCMの音楽のレコ―デイングを行いました。


本格プロのレコ―デイングスタジオで作業するのは久しぶりでコロナ以降では初めてです。


Freedom1

関東地方 観測史上最早の梅雨明けの猛暑の日にスタジオまで徒歩で移動。本格的プロスタジオは久しぶり。テンション上がります。 


Freedon3

今回はスポンサーの要望もあってテナーサックスを使ったレコ―デイング。二人の優秀なSaxプレーヤーを呼びました。


Freedom3

いいミュージシャンだと順調で僅か1時間で終了
これからミックス作業を行っていますが、そちらも何とか終了


Freedom4

とりあえずコロナの長い低迷期間を脱し、ようやくレコ―デイング案件を1つ決めることができました。しかしまだ正常化の一歩にすぎません。事業復活支援金を先月になりますが着金し、とにかくこれで事業の正常化を何とか軌道に乗せたいと思います。


284589725_5131122336934842_6361996275827>

事業復活支援金(申請終了)。もうこういうのにおせわにならなくていいようにしたいです。


 





 


| | | コメント (0)

2022年4月30日 (土)

不条理劇「小節線のないサテイ」ー雨の中足元の悪い中ご来場ありがとうございました。

昨日日中は土砂降りの雨の中、小生の2年ぶりのライブパフォーマンス「不条理劇「小節線のないサテイ」とラグタイム」が無事取り行われました。

Violon2022042901
Violon202904

足もとの悪い中ご来場いただきありがとうございました。m(_ _)m

Violon202905

今回のライブのセットリストです。

前半: 

(1) Gymnopedis  (ジムノペディ) No.1-3   Erik Satie (エリックサテイ)
(2) Original Rag (オリジナル ラグ) Scott Joplin (スコットジョップリン) *
(3) The Entertainer (ザ エンタテイナー) Scott Joplin (スコットジョップリン)*1
(4) Maple Leag Rag (メイプルリーフ ラグ) Scott Joplin (スコットジョップリン)*1
(5) Heliotrope Bouquet (ヘリオトロープの花束) Scott Joplin (スコットジョップリン)*2
(6) Bethena (ベシーナ) Scott Joplin (スコットジョップリン)*3
(7) Easy Winners (イージーウイナーズ) Scott Joplin (スコットジョップリン)*4
(8)Picadelly (ピカデリー)  Erik Satie (エリックサテイ)*5
(9) Gotham City Waltz (ゴッサムシテイワルツ) 大野恭史
(10) Short Story (ショートストーリー) 大野恭史

後半: 

(1) Gnoscenne  (グノシェンヌ第一番ー五番) No.1-5   Erik Satie (エリックサテイ)
(2) Veritables Preludes Flasques- pour une chien(ぷよぷよとした真の前奏曲ー犬のために) Erik Satie (エリックサテイ)
(3) Embryons desseches(乾涸びた胎児) Erik Satie (エリックサテイ)
(4) Trois Valses distinguees du precieux degoute (気難しい気取り屋の3つのお上品なワルツ) Erik Satie (エリックサテイ)
(5) Sonatine beuratique  (官僚的ソナチネ) Erik Satie (エリックサテイ
(6) Ragtime Sonatine(ラグタイムソナチネ) 大野恭史
(7) Avant-derniers Pensees (最後から二番目の思いつき) Erik Satie (エリックサテイ)
(8) Je te veux (お前が欲しい) Erik Satie (エリックサテイ)

*ラグタイム
*1映画「ステイング」テーマ曲
*2映画「ステイング2」テーマ曲
*3映画「ベンジャミンバットンの数奇な運命」挿入曲
*4拙音楽担当Vシネマ「暴走」のエンデイングに使用
*5原曲はラグタイムの人気曲「ケークウオーク」サテイのラグタイム曲

まどれーぬさんの即興演劇+台詞付き

私はピアノ弾いていて後ろ向きでしたが、まどれーぬさんのパフォーマンスが会場を引き立てました

Violon042906

Violon042907  

やはりライブはいいですね。音楽コンテンツを配信するのとは違います。当たり前ですが...

雨の中、ご来場頂きありがとうございました。
2年ぶりのライブ、楽しかったです。次回ライブは6月30日です。よろしくお願いします。

Violon042908_20220430155601

 

 

| | | コメント (0)

2022年4月 5日 (火)

グラミー ウイルスミス事件の余波から ポストコロナへ

前代未聞の事件がおきてしまったアカデ三ーから一週間

先週の余波はまだ続いていた。そのためMCのトレバーノアは以下の言葉でMCを開始した。

We gonna be keeping people's names out of our mouth

and we'll be giving awards

It is going to be such a beautiful night

Don't even think about this as an award

this is a concert while giving awards all right?

We gonna be listening to some music

We gonna be dancing

We gonna be singing

We gonna be keeping out of our mouth

And we gonna be giving out awards

All through the night

(訳)

人の名前を口にしないようにします。

そして賞を授与していきます。

今晩はとても美しい夜になるでしょう。

これを授賞式だとは思わないでください。

これは賞を授与するコンサートです。

音楽を聴き、踊り、歌い、人の名前を口にしないようにします。

夜通し賞これをやります

 

まあアカデミーで起きたようなハプニングは起きませんよ、ご安心を
という意味もあったのだろう。それくらいあの事件は強烈だったのだ。

グラミー受賞者は以下の通り(英語)

https://www.grammy.com/awards

日本語の方がよければこちら

https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/us-vogue-grammys-2022-winners

 

結論からいうとジョン・バティステが最多5冠、そしてシルク・ソニックの年間最優秀楽曲賞の「Leave the Door Open」、年間最優秀レコード賞にリル・ナズ・X「Montero (Call Me by Your Name)」最優秀新人賞にオリヴィア・ロドリゴが輝いた。

さてアカデミー賞では濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」のノミネートが話題だったが、グラミーではクラシック部門で日本人のチェロ奏者の松本エルさんの受賞があったが、いわゆる主要部門では日本人など相手にされず.. しかしお隣韓国のBTSは二年連続ノミネート、今回も惜しくも受賞を逃した。やはり欧米のアーチストの層の厚さに対抗するのは簡単なことではない

日本と違い海外では完全にサブスクが主要になっているが、CDにあくまでこだわる日本の業界と違い、アナログレコードのセールスもチャートで重要視されている。日本ではいまだにアナログレコード=インデイース or クラブミュージック といってメジャーレコード系はいまだにバカにしたような感じでみているが、遅れているのは日本の方である。まあそれをいっても無駄かもしれない。

今回所用で最初から最後までじっくり見ることができなかったが、今音楽で注目されているNFTの話は出てこなかった印象がある。まだ商品として本格化していない、ということもあり時期尚早だったのだろうか?

コロナでライブの機会を奪われてしまったミュージシャン、苦しい時期はまだ続くが今年から何とか「普通の生活」が戻る方向にいってほしいものである。今年こそ「ポストコロナ」といえるように願いたいものだ。

 

 

| | | コメント (0)

2021年11月13日 (土)

サブスクプロモーション強化ーその後最近わかったこと

今年の3月に小生の以前のビクターエンタテインメントの復刻版のリリースを含めコロナのパンデミックに対してサブスクリプションのプロモーションの強化を進めてきた。

だが残念ながら少しは再生回数はふえたもののまだ微々たるものでまだまだ道半ばどころか目的には程遠い。

Img_3084 Img_3083

しかしこれだけ苦戦している原因は私の多くの作品がストリーミングのマーケットの需要に合っていないからではないかとも思うようになった。

私の曲の多くが環境音楽、ヒーリング音楽等で結構長い曲が多い。しかしそれがどうもそれがネックになっているである。

CD等のパッケージの時代と違い、ストリーミングの時代は全く従来と違う発想にしなければならない。

具体的には「音楽をできるだけ多くの人に、可能であれば何回も聞いてもらうようにもっていかなければならない。(再生回数を稼ぐ)

それが影響しているのか、ストリーミングで再生回数を稼ぐには以下の条件がどうも必要なようである。

(1) 曲は短く(長くて3分)

(2) イントロは可能な限り短く最小限に(つまらないとすぐ別の曲にされてしまう)

(3) サビは後ではなくイントロの後に聴かせた方がいい

私の曲は長い曲が多くクラブ系の音楽でも平均5-6分、ヒーリング、アンビエントの曲だと10分、スリーピングミュージックに至っては20分を超える...  だめだこりゃ (^^:::)

しかしそんなこといっていたら何もできないので、とりあえず今は「プレイリスト」中心に聴いてもらうようにしている。

例えば「眠りのプレイリスト」

 

プレイリストを提示しているページがありますのでよろしければそちらをご覧ください

https://www.hybridmusic.jp/playlist.html

 

| | | コメント (0)

2021年9月 6日 (月)

久々音楽教室著作権問題の現状とこの問題に関する見解

当ブログをお読みの方は以前私はこういう運動をしていたことを覚えていらっしゃるかもしれない

 ■音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-99bc.html

署名活動も行っていた

■音楽教室から著作権料を取らないで!! 日本の音楽教育存続のために
https://www.change.org/p/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E5%AE%A4%E3%81%8B%E3%82%89%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E6%96%99%E3%82%92%E5%8F%96%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E8%82%B2%E5%AD%98%E7%B6%9A%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB

なぜ私が反対するのか、その理由についてはこちらをお読みください
JASRAC音楽教室から「著作権演奏権徴収」ーなぜ私は反対するのか?どこに問題があるのか(長文注意!!)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-03a3.html

これだけの活動を行っている関係上、この問題は決着がつくまで見守ろうと思っているが、確かに最近動きがない。そんな折、こんな記事をみつけた。

■結局、「JASRAC vs ヤマハ音楽教室」ってどうなったのか
https://rocketnews24.com/2021/09/06/1532765/

尚、上記の記事ではヤマハとJASRACとの訴訟と書いてあるがこれは誤った印象を与える。実際はほかの大手音楽教室や零細な音楽教室を含む集合体が共同で起こしている訴訟である。私も面識があるがたまたまその集団の代表がヤマハ音楽教室の関係者であるにすぎない

裁判だが結論からいってまだ続いている。上記の記事にもかいてあるが今までの裁判の内容は以下の通りです

1.地方裁ーJASRAC勝訴ーJasracの主張を全面的に認める

                           ↓

2. 第二審でも、音楽教室側に著作物使用料の支払い義務があるという結論は変わらず。ただし、「生徒の演奏については著作権対象外」と音楽教室側の主張も一部認めている。

そして現在最高裁にて審議中である

私も一応「売れない作家の端くれ」(笑)なので音楽教室からの著作権支払いを否定しているわけではない。ただし今回の発案の内容で一部無理がある点があると感じている。それは拙ブログ「なぜ私は反対するのか、何が問題なのか?」を読んでいただければ幸いである。

私が特に違和感を感じたのは「生徒の演奏」に著作権の演奏権を適用しようとした点である。音楽の世界を知らない人には理解できないかもしれないが音楽教育は基本「個人レッスン」を中心に進行され個人レッスン」は演奏家の場合は「演奏の技術」を習得、練習するための「訓練」の時間のことをいう。著作権法では「公衆に聞かせるための演奏は使用料が発生する」と書かれているが、音楽教室では音楽的にみて「演奏」といわれるまでのレベルになるための「訓練の時間」であり、教師以外はその「演奏の訓練、練習」を聞いている人間はいないーつまりそこに聴衆はいないのだ。パリ改正条約に「演奏権」の規定がない、よく考えれば当たり前の話だ。なぜなら教育課程では「演奏」は一般に「訓練」であり人からお金をとるレベルの「演奏」ではないからである。これは国際的にコンセンサスが取れているはずであり、「訓練」「教育課程」である以上「演奏権」の規定などする必要はない

この考えは今も変わらない

それゆえ二審の「生徒の演奏については著作権対象外」という判断が出たことは評価している。

そして教材その他で発生する著作権料は今までも発生してきたし、これからも発生するのは当然だ。殆どのケースでは楽譜、教材を買うことで出版社その他から著作権料が支払われる。これは当たり前の話である。

さてそれを考えると「生徒の演奏については著作権対象外」という判断が出たが「教師の模範演奏は著作権の対象になるのか」。いってみれば「訓練」の模範を見せる場合生徒を「聴衆」ととらえるのかどうか?その判断については分かれるかもしれない。

ただし仮に発生したとしても1レッスンでかなりの少額になるべきである。繰り返すが音楽教室の大多数が「個人レッスン」である。殆どが1対1である。包括契約にしたとしてもそんなに高額にすべきではないし、それをやれば町のピアノ教室、音楽教室の大多数がやっていけなくなるだろう。それは絶対に避けなければならない。

ここ10年自民党政権になって以来日本は「弱者に配慮する」ということをやらなくなった。今回の音楽教室の著作権問題もその流れの中から出ているような気がしてならない。

 

| | | コメント (0)

2021年8月26日 (木)

Dare to Overcome アンセム(テーマソング)公開とこのテーマソングの背景について

私が"Dare to Overcome "というムーブメントに関わったのは確かダマー国際映画祭で”Religious Freedom and Business Foundation"代表のブライアングリムに会ったときでその時は「パラリンピックをサポートするイベント」でテーマソング(アンセム)を書いてくれる作曲家を探している、との話だった。当時はまだコロナの脅威とか全くない時で、非常に軽い気持ちで「パラリンピック関連イベント」のテーマソングを書けるということで喜んで引き受けた。まさか今日のような事態になるとは思ってもいなかったが...

 アンセムだから当然曲だけでなく歌詞も必要である。ということで作詞家も公募したが私自身も書いてみることになった。だが作詞作業をしているうちに今回の"Dare to Overcome "の背景にここ10年で社会の価値観が大きく変わっている事実に直面することになった。

その変化は大きく分けて2つある、厳密には"Dare to Overcome "関連でもう1つあるのだが、それは別項で述べる

Dare to overcome

https://dtojp.org/

・ダイバーシテイ(多様性)

ニュースとかあまり見ない人もLGBTやジェンダー問題、人種、そして"Dare to Overcome "が主にみつめている障害者をたちの違いをリスペクトし尊重する、という動きが世界的に広がってきていることはわかるだろう。これらは世界的にも重要な問題として扱われ特に欧米社会でジェンダーや人種に基づく差別を行ったために業界、社会から追放されていく例が多く起きている。

・SDGs(持続的発展目標)

ムリな目標をたてることなく、誰もが取り残されることのない社会、全ての人は社会的発展の恩恵を享受する社会を目指すということ。これはヨーロッパを中心として広がってきた考え方である。

ダイバーシテイとSDGs 残念ながら日本はこの両面で世界から著しく遅れているといわざるを得ない

とりわけダイバーシテイについての日本の状況は悲惨といっていい。日本人は島国のためか「ムラ社会」的メンタリテイが強く「他人と違う」ということは「悪いことである」といった考え方が何となくある。そのため「他人と違う」ことが原因で差別やいじめが日常的に起きている。

これがもっとも顕著に表れたのが今年の東京オリンピックだ。いじめをあたかも武勇伝のように語る音楽プロデユーサー、女性差別をしつこいくらいに繰り返す組織委員長、そして下積み時代の若気のいたりとはいえホロコーストをギャグにしてしまう演出担当者

結果として開会式も閉会式も演出家不在のセレモニーとなり私のようなエンタテインメントに関わる人間としては穴があったら入りたいほどの恥ずかしい内容のものになった。

日本人にもっと「他人と違う」ことをリスペクトして尊重する気風があったら、そうすればこんなことは起きなかったであろう。社会からいじめも差別もなくなるかもしれない、少なくとも少なくすることはできる

"Dare to Overcome " を日本語に訳すと「あえてそれを乗り越える」という意味になる。自分と違うから忌避するのではなくその忌避したい気持ちを「あえて乗りこえる」。それを日本人の端くれである私が音楽で表現する、ということは意味があるように思う。日本人がもっとも苦手とすることだからこそ..

SDGsも最近日本の企業で云い始めてはいるものの、政府や経団連を始めとする日本の大手企業には受け入れられている、とは言い難い。これというのも日本はいまだ「新自由主義」(弱者切り捨てを正当化する弱肉強食の経済政策)に固執する向きがあり、とりわけ政府の経済や人事労務政策を取り仕切る人間が某人材派遣会社代表で筋金入りの新自由主義者だからである。経団連の多くの企業もそれを支持しており、SDGsが本格的に広まるにはおそらくは政権が変わらないと無理かもしれない。いずれにせよ日本はこの面でも大きく遅れている。

「他人と違う」ことを「あえて乗りこえる」 ="Dare to Overcome " それが広まれば差別はもとより戦争もなくなっていくだろう。そして誰もが取り残されることのない平和で自由で平等な社会を目指すことができる。その思いを音楽に私はこめたつもりである。そしてその気持ちをこの曲を聴くことによって共有していただければ幸いである。

ちなみにミュージックビデオの冒頭に手をつないでいる男女が出てくる。一人はイスラエル人、もう一人はパレスチナ人である。この両国がどれだけ悲劇の歴史を歩んできたことはご存じの方も多いと思う。しかしそういう悲劇な歴史を「あえて乗りこえる」 ="Dare to Overcome " ようになってくれればと思う。「違いがある」から憎しみあうのではなく、わかりあう。憎しみは憎しみしか生まないからである。

長くなったがそうした思いを共有していただければ幸いである。

Dare to overcome anthem

作曲、編曲:大野恭史
作詞:大野恭史 Brian Grim

 

 

| | | コメント (0)

2021年8月23日 (月)

東京芸術大学に「ジャズコース」ができたという情報ー日本の音楽大学の方向性、体質は本当に変わるのか?

おそらく日本の家庭の少なくとも3軒に1軒が 24時間テレビを見ているだろうが私の周囲は皆 youtube 経由でフジロック をずーっと見ていた。
その中であるジャズフュージョンバンドのライブの時に「東京芸術大学ジャズコース卒業」なる紹介が出て驚いた。

東京芸術大学にジャズコース?

その記述が一瞬信じられなかった。何かの間違いではないか、と思ったのである。

東京芸術大学の音楽学部といえば日本の音楽アカデミズムの総本山クラシック音楽以外芸術と認めず否定の対象としていた大学である。少なくともついこの間までは...

実際あるミュージカルシンガー(東京芸術大学声楽家出身)から聞いた話がある。

在学中からミュージカルが好きだったその人は芸大の奏楽堂でミュージカルの「シカゴ」を公演したという。その方は主役でシカゴだから当然ヴェルマ役のきわどい衣装で"All that's Jazz"を歌ったようである。ところがそれが当時の芸大の声楽家の教授陣の逆鱗にふれ危うく退学させられそうになったという話。その時の大学関係者の拒絶反応ぶりは凄まじかったという。

私も芸大の器楽卒業に酷い目、というか嫌な思い出がある。

とあるレコーデイングで弦楽器を使っていたのだが、急いでいたこともありレコーデイング当日にスコア(当然パート譜)の修正をかなりの部分で行わなくてはならなかった。

ところがそれがその弦楽器の演奏家の一人が気に入らなかったらしく、怒り出した。なんでも芸大の器楽科を主席で卒業し海外のコンクールで優勝した経験がある男だという。そいつの私に対して放った暴言を今でも忘れない

「私はあなたの曲を演奏してあげるんだ。ありがたいと思いなさい」

当時は私も若かったので頭に血が上り、頭に来てそいつをレコーデイング現場から追い出した。ふざけるな。何様だ、と。

その日一応レコーデイングは弦楽器(バイオリン)一人足りない状態で行ったが一日気分が悪い状態で行った。あんな嫌な思い出のレコーデイングしたのは後にも先にもその時だけだ

まあそんな経験があっただけに「芸大にジャズコース」という情報がにわかに信じられなかったのである。だがどうやら嘘ではないらしい

日本の音楽大学もようやくウイーン、パリ一辺倒の音楽教育からより広い視野で音楽教育をやるバークリー型に転換する雰囲気になったんだろう。正直遅きに失した感はあるんだが、まあやはりどんなに保守的な世界でも時代の流れに取り残されるようじゃ生き残れない、ということに気づいたんだろうな。それが音楽に関して極端なほど保守的といわれてきた東京芸大ですら例外ではなかったということらしい。

話をきくと国立音大や洗足学園もジャズコース、ミュージカルコース、が存在するらしい。国立音大も洗足も多くのポピュラー肌の音楽家が出ているので、こちらはそんなに驚かない。東京音大も伊福部先生が作った映画音楽やコマーシャル(商業音楽)をやる「放送音楽部」というのが存在するし、器楽もオプションだがジャズコースも入っているという。

調べてみると新たな学部を創設した、ということではなさそうだ。従来の器楽科の中にジャズのカリキュラムが入ったということのようである。
https://www.geidai.ac.jp/department/music/outline

都内にある国立大学の准教授をしている知り合いの話しだと東京23区の大学には「どんなに新しい学科を作ろうとも大学全体の学生定員を絶対に増やしてはいけない」というお触れがあるという。なぜそのようなものがあるのかわからないが、それもあって大学のカリキュラムを増やすということは生半可なことではないだろうと思う。

だからただでさえ保守的な体質を持っている大学に従来の方向とは真逆のカリキュラムを入れるのは我々が想像する以上に大変だっただろうと思う。音楽学部のお迎えにある美大では日比野克彦が学長になって劇的に変わったという。元々芸大でも美術学部は面白い、クリエイテイブな人間が多かったが、それが更に強化された感じだ。
実際「映画コース」とか「舞台コース」ができたし、クリエイテイブの幅が広がったのは確かである。その関係で保守的で凝り固まっていた音楽学部も変わらざるを得なくなったのかもしれない。

私はとんでもない昔に芸大の作曲学科を受けようと考えたことがあったが、その時の雰囲気を覚えているだけに余計にこの事実に驚きを覚えるが、しかし19世紀で頭が止ったような教授陣が少なくない大学の体質を考えると、ジャズコースを取り入れたとはいえ音楽学部の体質がドラステイックに変わったとは思えないのだ。

今大河ドラマで幕末から明治を描いた「青天を衝け」をやっているが、幕末から明治という価値観がドラステイックに変わった時代に「近世」から「近代」に脱皮するのに戊申戦争と最後は西南戦争が必要だった。その間四半世紀の時間を要したのである。芸大の中も実際に戦争がおきるかはともかく、同じような学内の葛藤が起きていることは想像に難くない。

何にせよ、東京芸術大学音楽学部が「ジャズコース」のカリキュラムを持ち、より広い視野で音楽に取り組むようになった動きを歓迎する。音楽のレベルで世界から大きく取り残されている日本。ここから世界に追い付くのは生半可なことではないが、望ましい動きであることは確かである。

 

 

| | | コメント (0)

2021年8月18日 (水)

「過去の成功体験」が日本の音楽業界、芸能界をダメにした。日本人全体が「昭和」を脱ぎ捨て新時代に対応できるかが日本復活のポイント

未曽有といってもいいコロナの感染爆発の中政府が強行した「東京オリンピック」も終了し、しかも感染爆発が全く収まる気配がない中、政府も東京都も「東京パラリンピック」の開催を強行する構えだ。この暴挙はさらなる感染拡大に結び付けることは確実であり、緊急事態宣言の延長や地域の拡大も全く意味がなくなるだろう。

これも自粛とか飲食店の営業時短を要求しながら巨大スポーツイベントを強行するという矛盾が国民の緊急事態宣言に対する意識低下に直結しているためである。詳しいことは私のもう1つのブログに書いてあるので参照されたい。

 ■コロナの感染爆発の背景を私なりに分析ー首都圏の感染爆発は決して東京オリンピックと完全に無関係とはいえない。菅首相と小池都知事の失政の結果である
https://kyojiohno.hatenadiary.com/entry/2021/08/16/134943

このオリンピック強行の背景には日本政府、自民党を中心とした利権政治がある。いわずとしれた電通、パソナといった政府与党の「お友達企業」を潤わせることで政治家が献金も得るといういわゆる昭和の時代から存在する利権政治である。

今回のオリンピックはいろんな意味で「昭和の時代」がもはや過去のものであり、また「過去のもの」にしなければならないことを様々な面でみせつけた。オリンピック関係者から飛び出た次から次の問題発言、運営スタッフのお粗末ぶり(実質プロデユーサー不在)よくもまあこれだけトラブルが起きたものだといわざるを得ない内容だ。

ダイバーシテイ、LGBT, SDG,そしてパラリンピックがらみで障害者の社会的復帰と独立を推進するERG

これらは世界的な潮流であるが、今の日本でそれらを完全に理解している人たちがどれだけいるだろうか?これというのも日本社会、日本のエンターテインメントの「ガラパゴス体質」が大きい。

関連記事(当ブログ)
■東京五輪の次々と起きる不祥事は組織委員会のプロデユーサー不在の実質シロウトによる運営と日本の文化のガラパゴス体質がもたらしたもの
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/07/post-4a4601.html

もう1つ私が感じたのは「昭和の時代からの脱却」が現代の日本人、取り分け日本の政官財のトップが全くできていない、どころかいまだに「昭和の時代」を絶対視する傾向すらあるという点である。

「昭和」とりわけ「戦後の昭和時代」はある意味日本にとっての「黄金時代」だったのは事実だろう。高度成長時代からバブル時代、日本は先進国の仲間入りし、世界第二位(現在は第三位)の経済大国に発展したのはこの時代。これはあたかもアメリカ経済の1950年代のような「黄金期」のように日本人にとって「戦後の昭和時代」は日本が繁栄した時代であった。

しかしここであえて1つのことを指摘する。それは...

成功体験は人をダメにする

続きを読む "「過去の成功体験」が日本の音楽業界、芸能界をダメにした。日本人全体が「昭和」を脱ぎ捨て新時代に対応できるかが日本復活のポイント"

| | | コメント (0)

2021年5月11日 (火)

新作リリース"So Happy Dream"と「愛犬と飼い主のためのサブスクのプレイリスト」作成のお知らせ

大分前にやった仕事ですが、業務用ノルバサンシャンプーのキャンペーンソングとして"So happy Dream"という曲を書きました。

■大野恭史の最新作"So happy Dream"公開と作品とマーケテイングの背景 https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2013/04/so-happy-dream-.html

その後CDも作ったりしたのですが、昨今のサブスクリリースが続いたこともあり、このまま「引き出しにしまう」よりはサブスクリプションのプラットホームにて公開した方がいいと考えました。

Sohappydream_jacket_b
>  

 また3月24日にリリースされました小生の旧作"Pet Music"と合わせてSo Happy Dream"を含め「Pet Music playlist for dogs and owner/愛犬と飼い主のためのプレイリスト」を作りました。

Pet Music playlist for dogs and owner/愛犬と飼い主のためのプレイリスト

 

愛犬と飼い主で楽しむ音楽のプレイリストです。是非お楽しみください

 

 

 

| | | コメント (0)

2021年4月 9日 (金)

サブスク大量リリースに伴い「シン日本の音楽産業」の構築を目指そうなどと考えている今日この頃

3月中に私の人生でもかつてないほどの大量のサブスクリリースが行われた折、これをどうやって有効にプロモーションしていくかあれこれ考えております。

日本以外の国は全てサブスクが中心に音楽産業自体が回っており、それによって欧米の音楽産業はいずれもV字回復しておりますが、日本だけがまだCDという発想から逃れられないためか、音楽産業自体がV字回復から完全な蚊帳の外になっているというのが残念ながら実情であります。

実際日本の他のミュージシャンと話していてもサブスク関係の話はあまり盛り上がらず、結局CDを中心に音楽制作の話をしている、というのが実情で私のようにサブスクリリースをブログ等で大々的に記事を書いたり、そのプロモーションについてSNS他でやっている現状をみても完全に私だけが日本の音楽産業の中では浮いているという印象は拭えません。

まあ日本の外ではありとあらゆる面で劇的に価値観が変化していますが、その価値観の変化とは無縁のガラパゴスな環境で全く変化していない日本国内で「日本のムラ社会の一員同士」が話をしても世界が変化している、という実感はなかなか得られないのかもしれません。

はっきりいいます。日本はもはやありとあらゆる面で後進国になっているのです。とりわけ日本の音楽や映像、その他のコンテンツ制作についてはかつて日本がバカにしていた発展途上国より制作予算、ギャラその他の条件が酷いほど低い状態となっており、日本人のアーチストもクリエイターも世界一条件の悪い環境下での仕事を余儀なくされているのです。

実際海外、それも台湾や中国とかで仕事をすれば日本の数倍のギャラが稼げる、というのはもはや常識になりつつあり、ある意味日本国内で仕事をするー日本国内で日本人のみと仕事をする、という行為自体がバカバカしくなるくらい日本のギャラを始めとする諸条件は悪いのです。

驚くなかれ、かつて日本人が最貧国とバカにしていたインドにも日本はもはや負けているのです。

信じられない? ネットとかSNSとかで調べるとわかりますよ。最貧国とバカにされても仕方ないのは寧ろ日本の方なのです。

たった10年の間で日本と諸外国との立場は完全に逆転してしまったのです。それだけ日本の外は劇的に変化したのです。

しかしガラパゴス化した日本人は、日本国内のことしか関心を示さないことが多いのです。そのため残念ながら日本人の大多数は「井の中の蛙」になってしまい、日本の外の劇的な変化に無関心、あるいは理解できない状態になってしまっています。

昨今の政治家や官僚、財界関係者の発言をみてもその状況は明らかです。ここ10年間の世界の変化に気づかず、いまだに「昭和の発想」でしか物事を進められないため、様々な歪みが出ています。コロナ対策然り、オリンピック然り。正直日本人でいること自体が恥ずかしくなるほどです。

そういうこともあって、私は今回の一連のサブスクリリースですが、実は日本の市場だけを前提にしたマーケッテイングなどハナからやっておりません。少なくとも「日本人にだけ」今回リリースされた音楽を聴いてもらおうなどとは全く考えていないのです。

日本人はまだ国内向けという発想しかできない人が多いですが、サブスクは基本的に全世界がマーケットであり全世界の人に聞いてもらう(=再生回数を稼ぐ=お金になる)という発想でないと成功しません。そのためには日本人自身の意識改革が必要です。

まあ話は変わりますが、「シンゴジラ」や「シンウルトラマン」の庵野秀明が監督が今度手掛ける「シン仮面ライダー」を発表して以来、何でも「シン」がつくのが流行りつつありますが、(笑)私はその意味でいえば「シン日本の音楽産業」の構築を考えたいと思います(笑)

そのためには変な話、サブスク関係のプロモーションで「巨万の富を得た」くらいのことを誰かが体験しないと日本人は変わらないと思います。理屈でいくら能書きをいったところで日本人って動かないんですよね。何か従来の常識ではありえないことを実現した人が出てきて初めて日本国内が変わるんです。

まあそんなわけで私はこれに関してはこれ以上理屈っぽいことをいうのを控えることにします。無駄ですから、それよりもそのためには今回の一連のサブスクリリースで結果を出さなくてはいけない。その結果を出すために全力を揚げることにします。

日本のこれ以上の後進国化を止めるにはそれしかないでしょうね、と考える次第。

 

| | | コメント (0)

ビクターエンタテインメントの大野作品の旧作ーサイコジェネシス他ヒーリング音楽アルバムを中心とした25タイトルのリリース詳細

前の記事でも触れましたがかつて私がビクターエンタテインメントでリリースしていたサイコジェネシスシリーズを始めヒーリング関係のアルバムがさる3月24日に各サブスクリプションのプラットホームにてリリースされました。

https://www.jvcmusic.co.jp/-/Newrelease/90.html#/20210301/20210331

再リリースの詳細についてまだ書いていなかったので、改めて書こうと思いますが、なにせ25タイトルもありますので一度に書くのは大変です。しかもアルバムによっては音源、作品がかなり重複している部分があります。特に下記の健康盤についてですが、これらは一度サイコジェネシスが事情により販売中止(某オウム事件の影響ですが..)で出し直したものなので音源的には寧ろオリジナルはサイコジェネシスであります。

当時の世相で「サイコジェネシス」というネーミングが某カルト宗教を連想させる、ということで1996年に「健康盤」という名前で再リリースされたという事情があります。

Kenkoban1

Kenkoban2

よって「健康盤」のご紹介は割愛させていただきます。(7枚もあるのですが...)
また「ペットミュージック」の「リラックス」と「エンジョイ」の2枚、ならびに<COLEZO!>ストレス解消は既存の商品ですのでこれも割愛させていただきます。(「万引き防止」の2枚も事情により割愛させていただきます)

4

というわけで以下の旧作13枚のご紹介です。

Sleep
サイコジェネシス・シリーズ 眠り(NEMURI)
Meditation
サイコジェネシス・シリーズ 瞑想
Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901
Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001
Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901
大野の実質的にメジャーデビュー作となった眠りの音楽。100人の被験者に聴かせ8割が寝たというデータがあり、CDとしてもヒーリングものとしてはベストセラー級の売り上げを記録しました。 立体音響の録音の自然音によるデイープなメディテ―ション音楽
Kakusei
サイコジェネシス・シリーズ 覚醒(KAKUSEI)
Kutsurogi
サイコジェネシス・シリーズ くつろぎ(KUTSUROGI)
Spotify_20210408224901 Spotify_20210408224901
Applemusic_20210408225001 Applemusic_20210408225001
Amazonmusic_20210408224901 Amazonmusic_20210408224901
左右の急速なパニングによる実験的な環境音楽。一部の方から熱烈な支持を受けた作品です。 くつろぎー実質的に大野のニューエージアルバムになっています。

続きを読む "ビクターエンタテインメントの大野作品の旧作ーサイコジェネシス他ヒーリング音楽アルバムを中心とした25タイトルのリリース詳細"

| | | コメント (0)

2021年4月 4日 (日)

昔のビクターエンタテインメントのサブスク復刻リリースに基づき新たなプレイリストを作りました

プライベートな事情等いろいろあって告知が遅れましたが、かつて私がビクターエンタテインメントでリリースしていたサイコジェネシスシリーズを始めヒーリング関係のアルバムがさる3月24日に各サブスクリプションのプラットホームにてリリースされました。

https://www.jvcmusic.co.jp/-/Newrelease/90.html#/20210301/20210331

Jvc_release2 Jvc_release1
Jvc_release3  

トータル25タイトルのアルバムが数十年ぶりに復活したことになります。私にとってはまさに失ったものを取り戻せたような感覚になります。

そしてそれらのサブスクリリースに基づいて主にSpotifyとAppleMusicにてプレイリストを作りました。

サブスクをプロモーションするにあたってプレイリストでいかに再生されるか、再生回数を稼げるかが重要なポイントになります。今回はユーザーにとっていかに「使いやすい(聴きやすい)」プレイリストを作るか、について重点をおき、作成しました。

まずは新規プレイリストとしまして以下の5つのプレイリストをご紹介します。

 

1.眠りのプレイリストーMusic for sleeping. (ヒーリング)

眠りを誘発する音楽のプレイリストです。このプレイリストは音量はやや小さめに、就寝時にお聴き下さい。
是非お試しになって下さい

2.Deep Relaxation. . (ヒーリング)

濃いアンビエントのプレイリストです。立体音像と空間を意識したスペーシーな音楽です

続きを読む "昔のビクターエンタテインメントのサブスク復刻リリースに基づき新たなプレイリストを作りました"

| | | コメント (0)

2021年3月22日 (月)

大野恭史久しぶりのアンビエントアルバム 「Consolation and peace」リリース!!

今月はサブスクリリースが続きます。

 大野恭史。久しぶりのアンビエントアルバムがサブスクリリースされました。2002年のmetanature以来ですから20年ぶりですかね?
また「眠り」を志向した音楽になっています。特に後半の曲のラインアップがそうです、

Consolationpeace
Consolation and peace

試聴その他のプロモーションページはこちら

サブスクリプション Subscription
 

尚、これも別記事でお知らせしましたが、24日に大野の旧作「サイコジェネシス」がサブスクでリリースになります。このアルバムと24日にリリースされる旧作とで後日プレイリストを発表しますのでよろしくお願いします(3月末予定)

 

| | | コメント (0)

大野の映画映像音楽を厳選20曲のサブスクリリース

既にお知らせしたとおり最近10年の間に作曲した映画やドラマの音楽を10曲ずつのアルバムにしました。一昨日の3月20日にリリースしました。

Waltz for My Love
Waltz_for_my_love_20210322104301
1.moshimo to my love 映画「もしもに愛を」より
2.pizzicatto humor3 映画「雷蔵と笑い水」より
3.pizzicatto humor4 映画「中野JKー退屈な休日」より
4.pizzicatto humor5 テレビドラマ「鉄子の育て方」より
5.solitude 教育映像「いじめと戦おう」より
6.tema triste.vers2{悲しみのテーマ) 映画「俺たちの世界」より
7.Tetsuko tema テレビドラマ「鉄子の育て方」より
8.Tomurai 映画「弔い」より
9.Waltz for my love 映画「サメロメ」より
10.Yamaoni 短篇アニメ「Yamaoni」より
サブスクリプション Subscription
Memories of Tomurai

Memories_tomurai_20210322104301

1.Adagio  
2.battle scene3  
3.Battlescene tema  
4.friends 映画「海に浮かぶ月」より
5.Homage to Morriconne 映画「銀幕彩日」より
6.in.danger 映画「俺たちの世界」より
7.issues approaching 教育映像「いじめと戦おう」より
8.Memoories Tomurai 映画「弔い」より
9.moshimo 映画「もしもに愛を」より
10.moshimo tema 映画「もしもに愛を」より
サブスクリプション Subscription

上記の音源の放送メデイア、ソーシャルメデイア(SNS)その他の動画へのライセンシングを受け付けております。この音楽を皆様の今後の作品に使いたいとお考えの方、ご興味ある方はヴェイス・ミュージック・パブリッシング株式会社
https://vmp.co.jp/contact/
もしくは info@vmp.co.jp までお問い合わせください

 

| | | コメント (0)

2021年3月18日 (木)

大野恭史 2021年3月、続々サブスクリリースのお知らせ

世界的に音楽産業の変化の波が押し寄せている現状,日本だけが世界のパラダイムシフトに関して置いて行かれている現状であることは既に何回もこのブログで述べております。

サブスクに関する強化はちょうど1年前、コロナウイルスのパンデミックが本格的に始まってからイベントもできない状況からサブスクの強化に励んできました。そしてそれはおかげさまで一定の成果は出始めたのですが他の日本ミュージシャンたちを見るとまだCD中心に考えてサブスクにあまり関心がないようにみえます。正直私一人だけ日本の音楽界では完全に浮いている感じです。

しかしそんな中、私の作品の多くを今月サブスクリリースすることになりました。まず手始めに先週リリースしたばかりですが、かつて一世を風靡した恋愛シミュレーションゲーム "Little Lovers 2nd"のテーマ曲を本日再リリース。ゲームのファンの間では絶大な支持をいただいた「明日への扉」 Yui Little Lovers 2nd リリースされました。

App Icon Apple Music

これ以外にも実は自分でも驚くほどのリリースが続きます

ここ10年くらいに作った映画劇伴音楽が3月20日にサブスクでリリース されます。アルバムとしては2タイトルありますが、共に10曲ずつ入っております

Waltz_for_my_love_20210317235001
Waltz for My Love
Memories_tomurai_20210317235001

https://www.tunecore.co.jp/artists/Kyoji-Ohno

3月20日 Spotify , Apple Music, Amazon Music その他大手サブスクリプションサービスからリリースされます!

 次は大野の本当に久しぶりのアンビエントアルバムです。ストレスで疲れた方、眠れない方のためのアルバムです。

Jacket2_20210317235701
Consolation and Peace

試聴その他はこちら
https://kyoji.hearnow.com/

3月21日 Spotify , Apple Music, Amazon Music その他大手サブスクリプションサービスからリリースされます!

実はそれだけではありませんでした。実はSpotify for Artists というSpotifyのストリーミングデーターを管理するアプリを見てわかったことですが、実は..

Jvc5_20210317235001

続きを読む "大野恭史 2021年3月、続々サブスクリリースのお知らせ"

| | | コメント (0)

2021年3月15日 (月)

コロナ禍が未だ続く中、グラミー2021年を見てー日本のガラパゴスぶりが目立ってしまった件

ロサンジェレス時間3月14日午後5時(日本時間15日午前9時)例年より1か月以上遅くグラミー賞授賞式が開催された。

昨年は直前にLAレイカーズの名選手だったコービーブライアントの突然の事故死の訃報が報じられた直後だったが、今年はワクチン接種が始まったとはいえ未だ続くコロナ禍の中の開催。 当然ながら例年とは違う趣向で授賞式は開催された。

ひとことでいえばまさに日本のミュージックステーションのようにスタジオ内のライブ、それと屋外の会場で行われた。ホストはトレバーノア

Img_7892 Img_7899

詳しい受賞者その他の情報はグラミーの公式サイトをご覧いただくとしてこのブログでは所感を述べさせていただく
https://www.grammy.com/

授賞式ではいつも通り世界のアーチストのトップパフォーマンスが開催された。いつもと違うのはこれは(会場の1つとして)無観客のステープルセンターをいわば放送のスタジオとして使用していた点

Img_7895

そして会場にその他のアーチストが「控え」かつスペクテーターとして応援していた点

Img_7902 

今回コロナ禍によって日本でも同じだが、アメリカで多くのライブハウスや音楽のパフォーマンス会場が実質的に1年観客を入れられない状態が続いた点。この「音楽インフラ」を応援する意味もあって、今回ライブハウス関係者が時々プレゼンターとしてグラミー受賞者を発表するということが行われた

Img_7904
この方はLAのライブバーのバーテンダーの方

本当に何どでも書くがコロナウイルスは当たり前のことを当たり前でなくし、世界中に計り知れない損害を与えた。経済だけでなく文化の面でも。ワクチン接種開始されたとはいえ、来年には果たして正常化ができるのだろうか。そうあってほしいとは思うが..

もう1つ気になったのは今回BTSがノミネートされたこともあり、日本のワイドショー系は小川慶太さんとBTSのことしか取り上げず、世界中でヒットしている音楽、あるいはビヨンセが史上最多のグラミー28回目の受賞、といった点を完全にスルーしている点である。

これやばくないか?日本人のガラパゴス体質 JPOPとKPOP以外興味ないのか?サブスク時代に入り音楽は完全にワールドワイドになっているのに、海外の音楽状況に今の日本人は全く無関心なようである。

正直いうと私は今回ノミネートされたBTSには興味がない。別に韓国のアーチストだからではない。ただ日本のアーチストと彼らがどう違うのかといえば最初から海外で売るつもりで作ってる点だ。日本人にはなかなかそういう発想ができない。特に若い世代は洋楽聴かなくなったから海外の音楽状況に無関心だから、その関係も日本のマスコミも海外の音楽に関してはあまり報じない。

このままでは日本はますます世界から取り残されてしまうだろう。サブスクでワールドワイド、つまり世界同時発売が当たり前の時代に入り日本だけガラパゴスな世界に固執する、という点は今後の日本の音楽文化に関して深刻な事態を呼び起こすだろう。

グラミーを毎年観る度に日本と諸外国の状況のギャップを嫌でも感じてしまうのだが、状況が毎年深刻かつ、ある意味絶望的な状況に見えてしまうことが辛い

 

 

| | | コメント (0)

2021年3月12日 (金)

今月拙作のサブスク続々リリース準備作業中に日本のレコード会社もいよいよ軸足を本格的にサブスクに移すことが判明した点

先日今年はサブスクリリースを大幅に増やす旨を当ブログに書いた。

コロナ禍の中、サブスク強化の日々ー今年はサブスクリリース数を大幅に増やします。
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/02/post-23352c.html

後程詳細に伝えるが、まず3月20日に私がここ10年+α くらいに映画やドラマのために制作した劇伴の音楽の中の20曲をサブスクリリースすることになった。

10曲単位でアルバムになり20曲リリースされる

Waltz_for_my_love
 Waltz for my love3月20日リリース

Memories_tomurai
 Memories of Tomurai3月20日リリース

そして私の19年ぶりのアンビエントのアルバム ”Consolation and peace" 3月21日にリリースされる

Jacket2

過去3回のリリースではSpotifyの公式プレイリスト編集担当者(Editorial)への提出ができなかったが、今回4回目の正直でそれができた。但しEditorialに提出したからSpotifyの公式プレイリストに入るとは限らないが...

あとそれ以外に以前リリースしていたのだが事情により一旦リリースをとめた小生作曲の人気曲 Little Lovers 2nd 「明日への扉」も昨日の3月11日にリリースされた。勿論Spotify , Apple Music. Amazonといったプラットホームで配信中である。


Spotify


Apple Music

だが本日たまたまSpotify for Artist を見ていたら驚くべきことを発見した 

続きを読む "今月拙作のサブスク続々リリース準備作業中に日本のレコード会社もいよいよ軸足を本格的にサブスクに移すことが判明した点"

| | | コメント (0)

2021年2月21日 (日)

コロナ禍の中、サブスク強化の日々ー今年はサブスクリリース数を大幅に増やします。

緊急事態宣言が発令されてから1か月半。東京ではいまだ新規感染者が百人単位で発生し、医療現場のひっ迫の状況は改善されておりません。

エンタテインメント関係は撮影もライブも音楽制作も思うようにできない状況が続いてます。その中で昨年のコロナのパンデミックが日本を含む世界に広がろうとしているころから、日本の音楽関係者が世界から大きく遅れているサブスク関係の強化を図っていました。実際CDbabyその他経由で過去の音源のいくつかをリリースしていたのですが、インストが多かったこともありましたが正直ほぼやっていないに等しい状況でした。

しかしコロナでライブ活動、その他制作がほぼできない状態になり、音楽家としてはこのサブスクを強化することで何とか活路を見出すしかない、という点、そして何よりも音楽の世界のパラダイムシフトが起きている状況で全く新たなノウハウを取得する必然性を感じたこともあります。一年間やってきましてようやく一定の再生回数を得ることはできました。

Img_7563 Img_7564

これはAppleで3つの再生回数を稼げるplaylist, Spotifyで4つのPlaylistに参加することによって再生回数を得られていますが正直そろそろ限界を感じています。といいますのはPlaylistチームに参加で再生回数を稼ぐのはある意味自転車操業に参加しているようなもので、リスナーの反響がよくて増えているというのは違うからです。

Playlistチーム参加の目的は再生回数を稼ぐことによってSpotifyやApple Musicのプラットホームのアルゴリズムを刺激することが目的でした。確かに一定の成果は出ていますが私が期待したレベルには程遠いので少し考えを改める必要性を感じました。

何の話をしているかわからない人も少なくないと思いますので以下の記事をよろしければお読みください

■サブスク再生回数強化作戦 実行

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/03/post-f0ef1e.html

■サブスク再生回数強化作戦 奮戦日記その2

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/05/post-8d648d.html

やはりこれではいけない、ということで方策を考えました。

(1)ファンベースを育てる

実はMy space経由で海外の私の音楽ファンの方がこのサイトで作品を出すように勧めてくれました。

Iyashi_onngaku

ナンバーワンミュージック

https://www.n1m.com/Iyashichannel

正直最初はこのサイトの意味がわからなかったんですが、やっているうちに見えてきました。つまりこれはサブスクやストリーミングのファンベース獲得用のツールに使える、という点です。

続きを読む "コロナ禍の中、サブスク強化の日々ー今年はサブスクリリース数を大幅に増やします。"

| | | コメント (0)

2021年1月26日 (火)

「流通」が無くなった音楽産業ー新たなビジネスモデルの構築が果たして日本の業界でできるか?

インターネットが普及し、さらに今回のコロナ禍、

音楽産業ほど大きな変化を余儀なくされた産業はないかもしれない。

一方ではその大きな変化に対して一番鈍感で対応が遅いのも日本の音楽業界ということができる。それはもう数十年も前から感じてきたことであり、私などは大昔から変革を唱えてきた(そしてことごとく無視された...) が日本の音楽産業の遅れぶりはもはや火をみるより明らかになった。

■新時代への変化への対応を拒否してきた日本の音楽業界がいよいよ壊滅状態にー一方ではサブスク、プレイリスト中心への動きも https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/11/post-5d279a.html

その証拠に日本では斜陽産業の代名詞となっている音楽業界だが、海外では完全にV字回復している。もう何回も提示したリンクだが

■ ストリーミングでアメリカ音楽市場がV字回復-でも日本ではこのままでは無理
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/04/v-6f77.html

世界ではサブスクによるストリーミングが完全に主流になっているにも関わらず、日本の音楽産業があくまでCDに固執するのは理由がある。
それはCDの流通を中心とした音楽業界の既得権益が存在するからである。
つまりその権益で食べている人たちが確実に存在し、その権益によって業界全体を支配する構造が存在したからである。

音制連、音事協の業界全体の支配はCDの流通を中心に構築されてきた。その支配はCD工場にまで及ぶ。日本の音楽業界はその既得権益に基づき、日本の音楽業界人同士の「ムラ社会」を構成し、それを維持することをトッププライオリテイとして運営されてきた。これは今でも基本的には変わらない。音楽業界というのは今の日本のガラパゴス体質のあらゆる悪い面が反映している業界なのである。日本の官僚組織、政治家の黒い癒着と本質的に構造が同じである。それゆえ、グローバル社会であり全てが対等な競争など彼らからすれば「とんでもないこと」ということになるのだろう。

実際日本の音楽関係者をみていると「自分たちはガラパゴスでいいんだ」と考えているとしか思えない人たちが多い。

■日本の音楽業界はなぜ遅れてしまうのか
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/06/post-64f0cf.html

だが来たるべき新時代の流れはもはや誰にも止められない。旧時代のビジネスモデルにあくまでこだわる人たちはいずれは滅亡の道をたどることは避けられないと思う。 

はっきりいってそういう人たちに同情しない。私は再三再四業界関係者にいってきたことは全て無視されてきた。その結果がそうなったのだから自業自得である。

CDを中心とする古いビジネスモデルにあくまでこだわる人たちだが、新時代のビジネスでとりわけ音楽業界のビジネスが他のいかなる業界とも違う形態に変貌していることに気が付かない人が多いだろうと思う。

それは「流通のない」業界になる、という点だ

続きを読む "「流通」が無くなった音楽産業ー新たなビジネスモデルの構築が果たして日本の業界でできるか?"

| | | コメント (0)

2020年12月 8日 (火)

サブスク時代でまた1つくずれた「音楽業界の常識」

このブログでも何回も指摘してきたが、日本の音楽産業は「変化」というものを極端に忌み嫌う

そして何でも「カタチ」にこだわり、少しでも「カタチ」からはずれたものに拒絶反応を示し、「カタチ」とか業界の「慣習」等を絶対視する。結果思考が極端なまでに硬直化し、今やCDなど日本以外の国ではとっくに姿を消しているにもかかわらず日本だけがCDという商品形態にいまだに固執している。

そのことで残念ながら日本の音楽業界は世界でもっとも遅れた国になってしまった..

音楽ビジネスがサブスクによるストリーミングがどう変わったいたかはこの記事を読んでいただくとして

もう1つ従来の日本の音楽界の常識では考えられなかった現象が起きた。

今から41年前にリリースされた曲がなんと海外のサブスクのストリーミングチャートで世界47ヵ国でTOP10入りしたのだ

■1979年リリースの日本のシティポップの名曲が、まさかの世界47ヵ国でTOP10入りの快挙!
http://www.m-on.press/music-news/0000279011

ちなみに松原みきさんは今から16年前にガンで早世してしまった。残念である。

139744_218860_201119tr091046

まあ日本の業界関係者の反応はだいたい予想がつく。
「たまたま」とか「奇跡」とか酷い場合は「外人は古い曲が好きなんだな」といった程度の反応だろう

だが違うのだ。筆者はこれからこういうケースがどんどん出て来るのではないか、と考えている。

なぜなら日本では「昔の曲」でもボーダーレスに音楽を聴ける現代の環境では、海外のリスナーには「新しい曲」に聴こえる、ということは十分に考えられるからである。

、レコード会社や芸能プロ関係者など考えもしなかった現象だろうと思うが、当時の日本発売ではたいしたことなくても、サブスクで世界中に拡散されて海外で爆発的ヒットとか、サブスク(ストリーミング)がメインになっている現代だからこそ起こりうることなのである。

これは音楽業界に限らないことかもしれないが、今日本社会全体が「カタチ」にこだわり、「カタチ」に対して思考停止をしている。
その結果海外でとてつもない大きな変化が起きているのにそのことに無関心で思考も硬直化してしまう。今日本社会全体がそういう病気に侵されている印象がある。

今までの「日本の音楽界の常識」なるものに固執することがいかに愚かな行為であるか、ということをそろそろ本気になって考えて見てはいかがだろうか? とも思うが、云っても無駄だろうな。 

たぶん..

 

| | | コメント (0)

2020年11月12日 (木)

新時代への変化への対応を拒否してきた日本の音楽業界がいよいよ壊滅状態にー一方ではサブスク、プレイリスト中心への動きも

久々に音楽業界についての話。

私は日本の音楽業界のありかた自体にかなり批判をしてきたが、特にCDからストリーミングへ「パラダイム」が変化していることに対応しようとしない日本の音楽業界に対して、半ばあきれ、もはや何をいっても無駄だと諦めすら感じていた。

そしてこのコロナウイルス禍の影響でCDの販売店やイベントでのCD販売の機会も激減しおそらくかなり壊滅的な影響を受けるだろうという予測はしていた。そして次の記事をみてもその通りの展開になるようである。

■「音楽業界は連鎖破綻する」コロナ廃業が迫る音楽関係者、38人の生の声
https://diamond.jp/articles/-/244575

音楽業界のトップのエイベックスですら希望退職を募っていることが報道されている。

■エイベックス、初の希望退職募集
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20201105_02.html

同社はこの苦境を本社ビルを売却することで乗り切ろうとしているらしい。

■ エイベックス「虎の子」南青山の本社ビル売却へ
https://toyokeizai.net/articles/-/387953

青山骨董通りの一等地とはいえ、コロナで不動産市場が暴落している。果たして思惑通りの金額で売却できるかどうか

この状態を全て「コロナ禍」のせいにするのは実は間違っている。
音楽業界の惨状についてこうなることはほぼわかっていたにも関わらず、業界の改革を頑なに拒み、変化に対応してこなかったツケが出てきているのだ。実は音楽産業は日本では斜陽産業の代名詞のようになっているが海外では完全にV字回復をしているのである。(いまだに日本の業界関係者でこれを信じようとしない人間が多い)

■ ストリーミングでアメリカ音楽市場がV字回復-でも日本ではこのままでは無理
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/04/v-6f77.html

■ 世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界ー音楽のグローバル化を頑なに拒否し続ける日本の音楽業界
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/04/post-675e.html

まあ音楽業界に対する提言、批判はもう数えきれないほどやってきたが、業界筋の誰からも聞く耳をもたれていないので上記の記事についても同様である。もう慣れっこになっているので今さらどうこう言おうとは思わない

続きを読む "新時代への変化への対応を拒否してきた日本の音楽業界がいよいよ壊滅状態にー一方ではサブスク、プレイリスト中心への動きも"

| | | コメント (0)

2020年9月12日 (土)

日本ではサブスクいまだ定着せず、プロモーションのためのストリームチーム構成断念。日本の音楽界の今後に懸念

コロナウイルスの影響で音楽の世界が大きな打撃を受けたこともあり、またここ1-2年で世界の音楽産業がCDからサブスクリプションによるストリーミングにパラダイムシフトが起きている一方、日本ではいまだCD中心の音楽のビジネスに固執する向きが強い。しかしコロナウイルスの影響でそれも変わるのではないかという期待もあり、日本でもミュージシャンがこのパラダイムシフトを乗り越えるためにfacebookグループの「サブスクリプション演奏回数増加、プレイリスト登録互助会」なるグループを3月に立ち上げた。
しかし実際にやってみて様々なことがみえてきた。

1.日本のミュージシャンで「サブスクリプション」のことをよく理解していない人が圧倒的に多いこと

2.したがってこの姉妹グループで何をしようとしているのか、意味を掴めていない人が大多数であったこと

そして何人かの音源でグループのプレイリストも作ったのだが、(現在は廃止)

Img_4623

しかしここから何かが発展することは残念ながらなかった。本当は海外でもはや当たり前になっている「ストリームチーム」にしようと思ったのだが、結局「ストリームチーム」でみんなでいっしょに曲をプロモーションをしようと同調する人は殆どいなかった。

1.「ストリームチーム」とはプレイリストに参加しているアーチストが最低1回Spotify ならSpotifyで演奏すること

2. そして「ストリーム」したPlayerを演奏したことを証明するためのスクリーンショットを投稿する

Img_4622Img_4621

この作業に何の意味があるかというとSpotifyもApple等のその他のストリーミングのプラットホームはストリーミングされている曲の再生回数を管理しており、再生回数が急速に増える曲はプラットホームのアルゴリズムを刺激し、プラットホームの有力プレイリストへの誘導等、さまざまな再生回数を増やすための作動をしてくれるからである。

私は4か月以上さまざまなプレイリストに参加することによってアルゴリズムのプレイリストで曲が入るところまで来た

続きを読む "日本ではサブスクいまだ定着せず、プロモーションのためのストリームチーム構成断念。日本の音楽界の今後に懸念"

| | | コメント (0)

2020年8月 6日 (木)

CDの時代が終了! もはや待ったなし!! 映画も音楽も100年に一度という大変革の時代が到来している

このブログで私は何度も書いた。そして確信どころかもはや誰の目にも明らかである(はずだ)

100年にに一度という大変革の時代が到来している。
そしてその大変革は避けることはできない 

日本人は国民性として変化を好まない傾向があるが、音楽界は特に「ムラ社会」的傾向が強く変化というものを極端なほどに忌み嫌う

■NiziUの大ヒットが日本の音楽産業を打開する――ジャニーズ事務所は既得権益に縛られたまま
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani/20200731-00191043/

この記事、まあ一見私の論調ににているように見えるが、それでも私からすればいささか視点がずれているようにも見える。いや、CDという商品形態はもう終わる、そしてこのコロナウイルスの影響でアイドルの握手券はもはや成立しなくなる、それらはその通り、というか「今さら」といっていい見解だ。そしてCDにこだわる日本の音楽業界の多数を旧態依然というのはその通りではある。だがこの手の日本の記事で決定的に欠けている視点がある。それはパッケージではなく配信、ストリーミングという形だけの問題ではない。もっと本質的なところを切りこまないといけない。

具体的にはコンテンツのビジネスが100年に一度の大変革の時代に来ているー殆ど革命ーといっていい時代に入っているのだ。どうもこの手の記事をみるとそこまで切り込んだ記事が見当たらないのだ。産業を根底から覆すパラダイムシフトが起きており、価値観そのものも大きく変化しているのだ。

例えばCDからストリーミング、サブスクリプションに商品が変わるというだけでビジネスモデルがこれだけ変わる

1) マーケットが国内だけでなく全世界になる。そのため「ワールドマーケット」を想定したコンテンツ作りをしなくてはならない。リリースされた作品は全て「全世界発売」になる。

2) ストリーミングのチャンネルは全て「グローバル企業」を通じてのものになり、ビジネスは全て「全世界共通のルールのもとで管理され、ビジネスは全て「データ」中心に解析される

これを読んでもおそらく多くの音楽事務所関係者は「意味がわからない」かもしれない

(1)のマーケットが「全世界販売」にならざるを得ないのはストリーミングの一回の単価が極端に低いためである。Sporifyは年ごとにMAU(有料契約者数)によって違うが1回再生あたり0.3円ー0.4円 比較的高いApple Musicでも1再生1円である。そのため日本の音楽業界が従来の通りに国内市場しか発売しない発想にたつとビジネスとしてはあまりにも小規模になってしまう。

しかしこれが全世界だとどうなるか、途端に再生回数が2ケタくらいあがる。チャートでトップのアーチストは月Sporifyだけで1億4000万―5000万再生を得ることができる。ストリーミングはSpotify以外にApple Deezer Amazon, Google Play その他のプラットホームを合わせると全世界で一月数億回の再生回数を得ることができる。これは全世界だからこそ、この数字になる

今までのように日本国内だけみていてもこの数字には決してならない

これは音楽だけでなく映画、映像でも同じである。NetflixやAmazon Primeの存在で映画制作が自動的に「全世界」を対象としたものになる。もはやコンテンツ制作でボーダーレス、グローバルな影響を避けることは不可能である、

続きを読む "CDの時代が終了! もはや待ったなし!! 映画も音楽も100年に一度という大変革の時代が到来している"

| | | コメント (0)

2020年7月 7日 (火)

ニコライ・カプースチン、エンニオ・モリコーネと偉大な作曲家の相次ぐ訃報について

ここ数日の間歴史に間違いなく名を残す偉大な作曲家の訃報が相次ぎ驚いている。どちらも私自身が大きく影響を受けた作曲家でありそれぞれの分野のパイオニアといっていい作曲家だからだ。わずか数日で音楽文化の至宝を私達は失ったのである。

ニコライ・カプースチン(Nikolai Kapustin 1937-2020) 

001fcd1e

日本では今一つ知られていない作曲家だが、ウクライナの作曲家ながらジャズのイデイオムを発展させた作曲家でジャズ系の作曲家という意味ではガーシュインを継承した作曲家といっていい。

活動時期に冷戦時代が大きくかぶったこともあり、なかなか活動の実態が日本に伝わらなかったが旧ソビエト時代にジャズオーケストラのメンバーとして活躍する傍ら自作の発表を行った。モスクワ音楽院卒業期がフルシチョフの「雪解け時代」に重なったこともジャズの活動を容易にさせていたかもしれない。ガーシュインと違うのは明らかにモダンジャズのイデイオムが入っている点からもガーシュインの音楽をある意味継承したといっていいだろう。それをアメリカ国内ではなく旧ソビエト国のウクライナでやっていたことが興味深い。演奏を見ると単にジャズだけでなく最近の音楽のいろんな要素を取り入れているのがわかる

恥ずかしながらカプースチンの作品を知ったのは最近である。たまたま新人ピアニストのリサイタルに付き合いで行ってこの曲を聴いたら気が付いたらノリノリになっている自分がいた。ガーシュイン以降、本当の意味の新しい音楽、現代「の」音楽(現代音楽ではない)を書いていた人の遭遇は私にとって大ショックだった。追悼の意味をこめて私が最初に知ったカプースチンの曲「コンサート・エチュード作品40第八番

R.I.P マエストロ!!

今。実は映画音楽関係の作業をしているので落ち着いてからこの記事を書こうと思っていた矢先に、一応映画音楽をやっている人間として書かざるを得ない大家の訃報を聞いてしまった

偉大な映画音楽作家のエンニオ・モリコーネ先生の訃報である。

 

続きを読む "ニコライ・カプースチン、エンニオ・モリコーネと偉大な作曲家の相次ぐ訃報について"

| | | コメント (0)

2020年6月22日 (月)

サブスク奮戦続いているうちに考えたーサブスク時代の「レコード会社」の存在意義って?

サブスク奮戦、コロナ災禍が始まる前からテコ入れ初め早、3か月、おかげさんで成果は徐々に出てきました。現在のストリーミング数

以前はポツ、ポツだったストリーミング数が現在はご覧の通り

Audience_062220

現在毎月数千回の再生回数(ストリーミング数)まで行きました。そしてその結果アルゴリズムも動いてくれました

Algoruthm062220

何度もいうように日本以外ではもはやこのサブスクリプションによるストリーミングが完全に主役です。おそらくCDという商品形態にいまだにこだわっているのは今や世界でも日本だけといっていいでしょう。しかも今回のコロナは確実にCDという商品が主役から降りる方向に動かざるを得ません。
なぜならもはやコロナ災禍で握手会もできないし、ミュージシャンのCD手売りももはやできなくなります。
CD販売網もアマゾンを除けばただでさえ長いCD不況で体力が弱くなっているCD販売店に壊滅的な打撃を与えることになるでしょう。

日本人は変化を好まない国民であることは私も重々承知していますが、サブスクリプションと今回のコロナによるリモート作業が定着することによって音楽の世界は100年に一度という大変革を迫られています。元々こういう流れだったのですが、コロナによってその流れが決定的になりました。

前にも書きましたがCDの時代からサブスクの時代の変化は、とりわけガラパゴスといわれた日本の音楽産業に根本的な変化を嫌がうえにももたらします。今まで音事協を中心にCDの流通網を含めた権益を築いてきた音事協、音制連を中心とする勢力で、一部の会社はあえていいますが反社勢力との結びつきをちらつかせながら支配をしてきたわけですが、サブスクの時代となると相手はSpotify, Apple, Amazon. Googleといった「グローバル企業」です。

グローバル企業というのはコンプライアンスも非常に厳しく、当然ながら音事協の連中の常套手段である圧力など通用しません。そんなマネをしたら逆に追放されるのは音事協側です。

なぜならグローバル企業は「世界共通のルール」で公平公正に運営していく、といいのが大前提だからです。

そして音楽のアウトプットの全てはデータです。一切ごかましはできません。各プラットホームでどれだけ再生ストリーミングされるか、そのデータが全てです。だからそのデータをよりよいアウトプットに結び付けるためにSNSを始めさまざまな手段でプロモーションしていきます。私はまさにそのノウハウを現在蓄積しています。

前にも書きましたがそのデータを分析してプロモーションやマーケテイングを行う専用の人間が海外の音楽事務所には常駐しています。日本の音楽事務所関係者のこの仕事の話をしてもいまだに、何の話か理解できない人が殆どですが、もはや海外では常識。日本は本当に後進国で遅れた国になってしまいました。こういう「データアナライザー」という今までの音楽事務所にはいなかった職種を育てるのが急務です。

さて、サブスクの時代に入ると従来と根本的に違うのは、フィジカルーつまり物としての商品がなくなるわけで、要するに「流通」がなくなるわけです。これは今まで「流通」を抑えていたレコード会社の優位性が完全になくなることを意味します。特に多くのレコード会社は実質的に単なるデイストリビューターに過ぎなくなっていたのに、もはやその流通自体がなくなるのですから

サブスクでのリリースは別にレコード会社を通す必要などありません。Tune core, CD baby , faith,orchard等結構あります。そこから各プラットホームを通じてリリースする、あとは 「データアナライザー」の腕次第です。

そうなるとサブスク時代のレコード会社の存在意義って一体何なんでしょうね? これは音事協のような音楽プロダクションについても同じことがいえますが、正直言ってよほど何らかの新しい方針を示さないとレコード会社や音楽事務所の不要論が出てくると思います。

今私が管理しているエンタテインメント系のFacebookグループにてサブスクの話をしても本当に反応が鈍いですね。その辺りの音楽事務所系の人と話してもはっきりいってトンチンカンな答えしか返ってきません。

既に新しい時代に突入しているのに、本当に大丈夫ですかね? 

 

 

| | | コメント (0)

2020年5月25日 (月)

サブスク再生回数強化作戦 奮戦日記その2

さて本日で予定通りいけば1か月半の長きに渡った緊急事態宣言が解除されるわけですがこの間何していたかというと自らリリースしたサブスクのプロモーション作業を行っておりました。具体的にはSpotifyの大手プレイリストに入り再生回数を稼ぎ、そのことによってSpotifyのアルゴリズムを刺激する、ということを目標にする作業です。

サブスクは従来のCDとかのタイアップと違い全てはデータです。一切ごかましはできません。各プラットホームでどれだけ再生ストリーミングされるか、そのデータが全てです。そのデータを改善するためにあらゆる作業を行います。

再生回数を稼げるプレイリストはプレイリストの参加者が協力しあってプレイリストを少なくとも1回(プレイリストにょっては3回)全員が再生することで再生回数を稼ぐことができます。これを殆ど毎日行います。それを怠るとプレイリストから外されます。そのため毎日再生しますが、これ結構しんどい作業です。そのため今夜寝ている時もスマホやPCのSpotifyやApple Musicを再生しっぱなしにしています。

しかし一か月近くそれをやってようやく成果が出てきました。Spotifyのアルゴリズムを少しですが刺激することができました。(図1) 1週間で1000回(1K再生)を続けるとアルゴリズムが動くようですね。プレイリストも私が仕掛けたプレイリスト以外に拙曲が入るようになりました。(図3)ようやく動き出したという感じです。

Spotify_algorithm
図1

Stream052020_spotify
図2

Spotify_playlist
図3

目標はあくまでEditorial (公式プレイリスト)に乗る事です。これが達成できると再生回数が今の1ケター2ケタ確実に上がります。下手すりゃチャートインの可能性もあります。

実際やってみると想像以上に大変な作業だと実感します。だからこういう仕事を専門にやる人が欧米の音楽事務所では当たり前のようにいるのです。今までの日本の音楽事務所にはいない職種ですがこれからは必要不可欠のものです。一般にこういう仕事をする人を「データアナライザー」といいます。私の知る限り日本では片手に数えるくらいしかこの仕事をできる人はいません。日本がもはや後進国となってしまった現在、復活するにはこういう人材を育てるしかないと思います。

 

 

| | | コメント (0)

2020年5月 1日 (金)

ゴールデンウイーク入りステイホームされるための relaxation piano - for the quaratine people

今日で4月が終わりました。


政府は正式発表は後日とはいったものの5月6日に終了予定だったあ緊急事態宣言の一ヶ月程度の延長を事実上決定しました。ここのところ東京の感染者も減ってきたとはいえ、まだ高水準でここで制限解除すれば。また感染者が100人-200人の単位になることは火を見るよりも明らかです。


そんな中玉城 デニー 沖縄県知事が自粛を呼びかけたにも関わらず、6万人規模が沖縄への旅行に行ったようです。あれだけコロナでマスコミで騒いでいるのに、ゴールデンウイーク、どうしても旅行しないと気が済まない人が少なくないようですね。


コロナウイルスの恐ろしいところは自分が一見大丈夫なように見えても、実は無症状で感染している場合がかなりあるとみられる点です。しかも無症状な人でも2週間ー1か月は感染能力を維持するといわれ、その意味ではどこに感染者がいるかわからない点です。実際自分は絶対大丈夫と思っている人が感染していたケースがあとを絶ちません。その場合知らないうちに人に感染させてしまう。それが高齢者とか基礎疾患を持っている人だと命に関わってしまう。つまり自分一人だけの問題ではない、という点の理解が今一つ伝わっていないようです。とにかく6日までの1週間、沖縄で大パンデミックが起きないことを祈ります。


さて、コロナウイルスの恐ろしさを一定限度ご存じで、折角のゴールデンウイーク、どこかに行きたいのに行かない方。そんな方のためになるかどうかわかりませんが、拙作の癒し系のピアノ曲でリラックスしていただければ幸いです。



まあ私はデビュー当時から「癒し系音楽の作曲家」というイメージが業界全体で流れているんですが、取りあえず今回はそれで少しでもリラックスできれば幸いです。


ちなみに曲名は


1.3つの夜のリラクセーション小品
2.メモリーズ
3.ロストフォレスト
4 静かな夜です


よろしくです。


 





 


| | | コメント (0)

2020年4月11日 (土)

コロナウイルス―緊急事態宣言下、少々気が早いが「ポストコロナ」時代について考えると「コロナ以前」のあの時代はもう戻ってこないことがわかる

4月8日午前0時をもってコロナウイルスに伴う「緊急事態」が宣言され東京他7都県がその宣言下の元で店舗の自粛を始め、多くの影響が出た。

政府は今フリーランスを含む個人事業主への支援を検討しているようだが、一般世帯への30万が実質「生活保護世帯のみ」あと「収入が半減した」世帯のみ、という場合同様、フリーランスを含む個人事業主も「昨年より収入が半減した会社及び事業主」であり半減したことを証明する文書(そもそもどうやって証明するのだ?-確定申告?)必要があるため、はっきりいってあまりあてにならないが、各自治体の助成金や支援金の申請等が可能なものもあるので、「在宅勤務」とはいえ実はやることがメチャクチャ多い。

あと小さな仕事だが1つありそれをやりつついろんな作業をしているが、やはりこういう状況になるとインターネットを使った「配信」関係の環境を充実させることにエネルギーを投入する

既に多くのアーチストが実施し始めているが

1.配信ライブー you tube のライブ配信、Zoom 及びSNSを介したライブ映像の配信

2.ストリーミング、サブスクリプションの強化ー 海外では完全に主流になっているSpotify, Apple Music, Amazon等のストリーミングの強化、

実際みてわかったのは日本以外のストリーミングが完全に主流となっている海外ではインデイースアーチストや音楽事務所もそれに伴い大きく変化しているが、いまだCDが中心の日本ではサブスクリプションについてきちんと理解している人が殆どいない、ということがわかったのだった。特に今回のコロナウイルスによる災禍の時こそ、ミュージシャンはサブスクリプションを利用して自らの収入アップにつなげることを考えないといけないのだがが、なかなかそこが理解されず。そもそも上記の姉妹グループで何をやろうとしているのか意味を掴めていない方が大多数だった。

私はこれに大きな危機感を覚えた。

というのも仮に現在のコロナウイルスの災禍が収束したとしても日本の音楽の世界がかつてのような「CD中心」の世界に戻るのは難しいと考える。

そもそもコロナウイルスの感染拡大でアルファベット3文字や坂道のついたアイドルグループお得意の「握手会」の開催が極めて難しくなる。「握手権」を目的としたCDを買わせたという戦略はこの時点でもはや成り立たない。

これはアイドルに限らず、ライブでCDを手売りしていた多くのインデイースアーチストも同様である。そして今回の「緊急事態宣言」で多くのCDショップも営業停止に追い込まれ、これを気に店を閉めるCD店も相当数あると思われる。CDの販売網はもはやズタズタである

つまりコロナウイルスの感染は結果的にCDの時代の本格終焉を余儀なくさせるものなのだ。音楽業界関係者がどんなにCDにこだわろうとしてももはやこの動きを復すのはもはや不可能である

続きを読む "コロナウイルス―緊急事態宣言下、少々気が早いが「ポストコロナ」時代について考えると「コロナ以前」のあの時代はもう戻ってこないことがわかる"

| | | コメント (0)

2020年3月17日 (火)

CDの時代からサブスクの時代に移行した現代ーまだ日本の音楽関係者やミュージシャンにそのことがを実感されていない気が

コロナウイルスの関係でこれを機会に再生回数を伸ばすことに格闘していたサブスク関係をテコ入れしていることは先日の記事で述べた。

音楽業界は体質的に変化を忌み嫌う体質があるためかサブスクリプションのストリーミングに対する抵抗感が根強いということは知っているが、ストリーミングは日本でも既に昨年の段階でダウンロードを追い抜いている。

■音楽ストリーミング売上がはじめてダウンロードを超えた、日本レコード協会発表
https://jp.techcrunch.com/2019/02/26/music-streaming/ 

■世界の音楽市場、191億ドルで9.7%成長。音楽ストリーミングが牽引、日本の音楽業界は
https://news.yahoo.co.jp/byline/jaykogami/20190403-00120770/

世界の潮流は完全にストリーミングが中心だが、私自身は完全にそちらのモードに移りつつある。そんなこともあり今まで自分が関わったCD関係を部屋から片付けた。片付けをやっていて自分が制作に関わったパッケージがこんなにあるのかと改めて驚いた。(音楽だけでなく「音響」だったりデイレクターだったり...)

89550875_2824632980917134_32313968779748

そう、私自身も長い間パッケージに関わってきたので実はパッケージに対するこだわりはかなり強いほうだった。軸足は完全にストリーミングにうつりつつあるが、後で話すがアナログレコードというパッケージは残っておりストリーミングは今やアナログレコードを売るためのインキュベーションといっていい。

音楽も映画同様、何十年に一度という大変革が起きている時代でそれを睨んでFacebookでも「ストリーミング関係」のグループを立ち上げた。

■サブスクリプション演奏回数増加、プレイリスト登録互助会
https://www.facebook.com/groups/2427644280822324/

そのグループを立ち上げてみてまだ日本は業界関係者もミュージシャンも私のいう「ストリーミングの時代に移行」に対して温度差、というか新しい時代への実感を感じていない人が多いことがわかり正直愕然とした。

続きを読む "CDの時代からサブスクの時代に移行した現代ーまだ日本の音楽関係者やミュージシャンにそのことがを実感されていない気が"

| | | コメント (0)

2020年3月 4日 (水)

サブスク再生回数強化作戦 実行

コロナウイルス関係でライブやイベントが次々と中止になる事態になり、これは音楽家ーとりわけ演奏してナンボのクラシック系、ジャズ系のミュージシャンには実に辛いのですが、そんな中こういう時にこそ現在悪戦苦闘中のサブスクの再生回数の強化の方法について思案をしていて本日から実行開始しました。

日本ではまだCDを中心にアーチストの活動(とりわけアイドル系はそうですが)がいまだ主流な感じですが、レコード店もどんどんなくなっていく現状、業界ではまだ認めたがらない人が多いですがもうどんなにがんばったところでCDの時代はもう戻ってこないと思います。残念ながらこれは事実です。そのためサブスクリプション(本来は「登録」の意味)であるSpotify Apple Music, AmazonMusic, Line Music, Google Play、といった各サービスにおける再生回数を稼ぐというのはこれからのミュージシャンにとって必要不可欠なことです。

その再生回数のために今まで私はSpotify Apple Music, AmazonMusicの各曲の再生リンクをtwitter等でシェアする等の活動をしてきましたが、なかなか思うような成果が得られず困っていたところ、FacebookでSpotifyを中心に曲のリンクを自由に投稿できるコミュニテイグループを見つけたので即参加、自分の曲のリンクを投稿しました。

Fb_spotify

写真のサイトはSpotify専用のグループですが、これは要するにサブスクをリリースするアーチストの互助会のようなもので、Spotifyの曲のリンクを投稿する代わりに相手のアカウントをフォロー、互いの曲を自分のプレイリストに掲載してシェアすることによって再生回数の増加を図るというものです。全世界で膨大な数の曲がありますので、そこそこメジャーのアーチストも再生回数が安定するわけではありません。そのためにできるだけ多くのプレイリストで再生してもらう、というのは不可欠で 海外の音楽事務所はこういうデータ担当の専用のポストがあり、Spotifyその他のサブスクの再生回数のプロモーション、さらには音楽リスナーのデータ分析とそのデータをベースに行うマーケテイング担当をする人間で、海外の音楽事務所ではもはや最も重要なポストになってきています。(日本の音楽事務所にこのことを話しても何のことが理解できない人が多いようです)

いずれにせよ新時代の音楽コンテンツの産業はまず作品をリリースしたら可能な限りの多くの人に聴いてもらい再生回数を稼ぐ、ということに全力を揚げるべきなのです。

そのためにFacebookのコミュニテイサイトで自分の曲のリンクを片っ端から貼る作業をしました。
Fb_spotify2

続きを読む "サブスク再生回数強化作戦 実行"

| | | コメント (0)

2020年2月28日 (金)

音楽教室vs JASRAC ー音楽教室での演奏にも「著作権料の徴収権」認める 不当判決

当ブログをご覧になっている方ならご存じだろうが、私はJASRACが「演奏権」を根拠にヤマハ音楽振興会や河合楽器製作所の音楽教室から著作権演奏権を徴収すると発表して以来、それに反対してきた。

署名活動も率先して行っている

■音楽教室から著作権料を取らないで!! 日本の音楽教育存続のために  (署名終了)

これは単に私が仕事上の関係でカワイ音楽教室の教材の音源制作に関わっているからではない。そんなケチなことから本案件には反対しない。そうではなく街の個人のピアノ教師{今回は仮にこのまま判決が決定しても当面この人たちは対象からはずれる、但しあくまで「当面」である)から大手が運営する音楽教室にいたるまで、JASRACの包括契約に基づいて規模に応じて著作権料を徴収するというのは、既に楽譜、教材等で正当な著作権料が支払われているにも関わらず、教室の練習にJASRACの「演奏権」を適用する、ということがどう考えてもおかしいと感じたからである。

果たして本日の判決の内容はまるでJASRACの主張を100%同調するという酷い内容のものだった

■JASRAC勝訴、音楽教室での演奏にも「著作権料の徴収権」認める 東京地裁
https://www.bengo4.com/c_18/n_10855/

 この内容ははっきりいって不当判決といわざるを得ない

ではどこが酷いのか。基本的には全部だが特に争点となった次の2点について指摘したい

(1) 「演奏権」(著作権法22条)音楽教室での演奏は「公衆」に対する「公の演奏」にもあたるのか

本日の裁判では

音楽の利用主体は、「教師や生徒ではなく、音楽教室事業者であると認めるのが相当」としたうえで、生徒の入れ替わりなどがある実態を踏まえて、「音楽教室の生徒は、不特定または多数にあたるから『公衆』に該当する」

この判例を聞いて耳を疑うのはそもそも裁判官は音楽教室というところは何をするところなのか理解しているのか?という点。音楽教室を「音楽鑑賞」を練習する場所と勘違いしていないか、という点。音楽演奏の技術を練習し、学ぶ場所である。つまり基本的な作業は演奏技術の会得のための反復であり主目的はあくまで音楽を聴くのではなく演奏技術の会得を目的としている。

その演奏技術を学ぶための生徒が入れ替わりがあろうが、「不特定多数の生徒」は演奏技術の会得を目的としている人たちで「音楽を聴く」ことを目的としているのではない、その人たちを「公衆」と認定するのはあまりに論理に飛躍が過ぎる

(2)  「音楽教室のレッスンは、教師が演奏をおこなって生徒に聞かせることと、生徒が演奏をおこなって教師に聞いてもらうことを繰り返す中で、演奏技術の教授がおこなわれる」という実態などから「聞かせることを目的」として演奏している

続きを読む "音楽教室vs JASRAC ー音楽教室での演奏にも「著作権料の徴収権」認める 不当判決"

| | | コメント (1)

2020年2月 9日 (日)

日本という国にはもはや真の意味での「音楽評論」がなどなく、ネットには偏った「ゴミ評論」しかない

音楽雑誌なるものを読まなくなったのはいつ頃からだろうか?昔は音楽評論家という職業が成り立っていたが、最近では音楽の基礎的な知識はもとより文化史や文化観を踏まえた音楽評論が少なくなった。かつては黒田恭一さん、中村とうようさん、相倉久人さんといった広い視野から音楽を語る人たちがいた。 だが自分のしっかりした音楽見識のある音楽評論家の多くは鬼籍に入ってしまい音楽雑誌の一部はまだ細々と続いてはいるものの音楽リスナーに対する影響力は残念ながら強いとはいえない。僅かにピーターバラカン氏や湯川れい子さんとかが頑張っているが日本の音楽評論は残念ながら事実上死んだ状態になっているといわざるを得ない。

なぜこうなってしまったのか。原因を探る

メーカーに「買収された」エセ評論が氾濫する音楽雑誌やネット

いつのころだろうか、レコード会社がアルバム新譜紹介から正当な「音楽評論」が消えてしまったのは。これはレコード会社が発売するアルバムが「悪いことを書かれないように」あらかじめ音楽評論家を「買収」(同様に出版社にも「広告料」としてお金がいく)するものでかくしていつの間にか音楽雑誌にはレコード会社子飼いの評論家によるアルバムの「レビューという名の広告」であふれた。一種のステマのようなことがだいぶ前に音楽雑誌で行われていたのである。これは勿論音楽雑誌の売れ行き不振にもつながっている。

勿論これはネットでのアーチストのアルバム紹介、SNSのアーチストページとかでもこの手の「レビューという名の広告」があふれることになった。当然これは音楽評論の質の低下に拍車をかけることになった。

Magazines_music
音楽雑誌で辛うじて生き残っている雑誌は確かにあるが..

音楽を理解していない「自称評論家」の偏った見解が影響力を持ってしまった

ネットというのは「検索」で何でも情報が手に入る。ネット社会では誰でも情報を発信できる時代になった反面、昨今の風潮は教養が軽視されているところがあるため、一部の人間は評論するうえで、ベーシックに共有している筈の、歴史観、文化史、文化観が欠落している人が多くそういう人が音楽を評論する場合、非常に偏った薄っぺらの見解になりがちで文化批評とはとても成立しない内容になってしまう。そしてそのようなあえていうが「自称評論家」の見解が今ネットではあたかも正論であるかのように受け止められ、身分不相応な影響力をもってしまったのである。

しかし昨今のネットの状況をみると残念ながらその手の「自称評論家」の見解があたかも正論として広まっている傾向が強く、かくしてこのようなことが起きてしまう

続きを読む "日本という国にはもはや真の意味での「音楽評論」がなどなく、ネットには偏った「ゴミ評論」しかない"

| | | コメント (0)

2020年1月29日 (水)

Kobe Bryantの突然の事故死の中開催されたグラミー

日本時間の1月27日ー現地LA時間の1月26日の夜 恒例のグラミー授賞式が行われる予定だったが、とんでもない訃報が飛び込んできた


■NBAレジェンドのコービー・ブライアントがロサンゼルス郊外でのヘリコプター墜落事故により死亡、享年41歳
https://sportsbull.jp/p/694303


Kobe Bryant (注:日本の神戸市で生まれたことから名前がKobeになっている。日本との縁も浅からぬ大スターである)は単にNBAのレジェンドという存在でなくアメリカ スポーツ界の象徴的存在でもある。私はLA レイカーズファンではないが、コービー・ブライアントの訃報には大きなショックを受けた。正直このニュース 嘘であってほしかった.


痛ましいのはコービーの長女 ジアンナ(通称ジージー)のバスケットボールの試合観戦でジアンナといっしょに事故死してしまったこと。ジアンナは13歳ながら既にWNBAが目をつけている有望選手でもあった。コービーは彼女を可愛がった。殆ど溺愛していたといっていい。
他にも大学野球チームのコーチを始めコービー親子を含む9人が亡くなった。痛ましい事故である。
R.I.P Kobe


LAレイカーズの本拠地であるステイプルセンターにはKobeの死を悲しむファンで埋まった。LAだけでなくアメリカのスポーツヒーローを無くしたアメリカの悲しみは大きい。


Kobememoriallafans


そしてこともあろうに、このステイプルセンターがグラミーの会場なのである。そのため一時は開催を危ぶむ声もあった。


しかし結果的には無事開催されたが、 MCアリシアキーズは「こんな状況でグラミーを始めなければならないとは」と沈痛な面もちで語り、Kobeへの黙祷とボーイズツーメンのゴスペルコーラスによって追悼を行った。


異例ずくめで始まったグラミー、しかしその後はつつがなく行われた。


グラミーと今の日本の音楽の現状に関しては既に何度も述べたのでここではもういわない。興味ある方は


■グラミー2019年で日本がいかに「音楽後進国」であるかを改めて実感
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/02/2019-7ecb.html


■グラミー2018-見るたびに思う事。音楽を「文化」として尊重する国と100均以下の消耗品としか見ない日本との差が痛すぎる
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/01/100-b944.html


今年のグラミーの受賞者リストはこちら(英語ですが)
https://www.grammy.com/


パフォーマンスで特筆すべきはやはり「プリンストリビュート」あっという間におわったので正直もっと曲をやって欲しかった。それとRun DMCとエアロスミスが実際にライブで共演して"Walk This Way!"を演奏したのはうれしかった。Run DMCもメンバーの一人がニューヨークで銃で殺害されるという悲劇があった。


今回の話題はなんといっても若干18歳でレコード賞、アルバム賞、楽曲賞、新人賞の主要4部門すべてを独占したビリーアイリッシュ


83060275_2725349100845523_80736820226917


「ベッドルームで兄(右)と曲を作っていた」というから宅録で主要4部門を征したというのが興味深い。だがエンジニアは一流のプロが参加していたというからただの打ち込みポップスでもしっかり作っていたということだろう。おそらく史上最年少の受賞だと思われるが、あまりにも早く頂点を極めすぎてしまった感があり、少し今後が心配になった、というのは余計なお世話だろうか?


取りあえずおめでとうございます





 


| | | コメント (0)

2020年1月14日 (火)

ストリーミング時代でのミュージシャンの生き方ーまずは自分の音楽をどんどん聴いてもらう。聴いてもらうことがお金になり活動にもつながる

今週あたりからいよいよ2020年の動きが本格化すると思いますが、このブログで「CDはもうなくなる!」といって落ち込んでいるミュージシャンの皆さん。確かにCDはなくなるのはおそらく避けられませんが逆にストリーミング時代に入ったからこそミュージシャンの活動にとってプラスになる、という話をしておきましょう。

・音楽を聴かれれば聴かれるほどお金になる時代

実はストリーミング時代にとって今までとは根本的に変わってくる点があります。それは今までネット上で音楽の不正ダウンロードとか「試聴は望ましくない」などといった話が音楽の業界筋からよく聴かれますが、ストリーミング時代は各プラットホーム上の音楽で再生(音楽が聴かれること)されれば再生されるほどそれがお金に換算できるという点です。

例えば以下の主要なストリーミング、サブスクリプションプラットホーム

Spotify Applemusic Amazonmusic

プラットホーム上で多少違いますが、1回再生されるごとに1円の収入になります。これを友達やファンだけでなく日本国内、しいては世界中の人に聴いてもらうようにすれば相当の回数、あなたの音楽は聴かれることになります。日本はなんだかんだいわれながら既にストリーミング市場は世界第三位だそうです。私も最近知ったのですが、オリコンの再生回数ですとトップは1週間で4万再生回数を超えます

https://music.oricon.co.jp/php/ranking/RankingOriconList.php

トップのPretenderはすでに1億回の再生回数を突破したそうです。これは1億円の収入を得たということと同じです。

http://www.billboard-japan.com/special/detail/2765

これは日本での再生回数のみをカウントしていますが、全世界的でもトップアーチストはいずれも億単位の再生回数を得ています。

つまりミュージシャンならとにかく上記のプラットホームで「自分の音楽をできるだけ多く聴いてもらう(再生回数を稼ぐ)」ことに全神経を集中すべきなのです。

私は残念ながらまだ再生回数を稼ぐのに悪戦苦闘しています..(涙)

Img_2069

特にSpotify等で再生回数を稼ぐには有力なプレイリストにて再生してもらう必要があります。私の場合はそこで苦戦しているため、なかなか再生回数を稼げないでいるのですが、とにかく自分でもプレイリストを作り、ソーシャルネットその他で各プラットホームのリンクをシェアしまくるしかないようです。まあ既に人気のあるアーチストはそんなことしなくても大勢聴いてもらえるんでしょうけどね (汗)

まあとにかく自分にとって自信のある曲、レコーデイングができれば迷わず各プラットホームにてストリーミングさせて、とにかくできるだけ多くの人に自分の曲を聴いてもらう、ということを最優先すべきでしょう。

それがさまざまな点で好影響をもたらすことになります。

勿論ストリーミング時代に入って音楽のプロモーションのセオリーが全て変わったわけではありません。

実は音楽のプロモーションの基本はCD時代と何ら変わらないです。CDというパッケージがストリーミングに変わっただけの話です。一部のプラットホームでまだダウンロード(旧来の音楽配信)は残ってますが、とにかく多くの人達にきいてもらうためにはSpotify, Apple Music. Amazon Music そして日本ではLine Music等で大勢の人に音楽を聴いてもらうための「告知」は必要です。

そしてその「告知」は日本の場合は相変わらず続いている地上波TVのタイアップだったり(正直、年々この効果がうすれていますが、メジャーレコードの連中はいまだにこれに固執しています)ラジオだったりします。

メジャーレコードは最近ようやく導入しはじめたSNSも大きなツールです。万単位のフォロワーがいる「インフルエンサー」が発言力を増しているのもこういう背景があります。

私にとって致命的なのはフォロワーが少ないことです。それがプレイリストを始め再生回数を稼ぐことに苦戦している元凶になっています。

まあとにかく続けていくしかありませんが...

とにかく「まず音楽をできるだけ多くの人に聴いてもらう」そのための努力を全てに優先することです。億単位で再生されれば億の収入です。(笑)

しかも再生は日本だけに限りません、全世界の人に聴いてもらうチャンスがあります。

 

続きを読む "ストリーミング時代でのミュージシャンの生き方ーまずは自分の音楽をどんどん聴いてもらう。聴いてもらうことがお金になり活動にもつながる"

| | | コメント (0)

2019年12月14日 (土)

「ポストCD時代」での作曲家の宣材の形ー改良版

グローバルでコンテンツ制作にもはや国境がなくなっている現代。作曲家の「宣材」(ポートフォリオ)も変わって行かざるを得ないのでは、と思いこういう記事を書いたことがある。

■CDがなくなることで変わって行く作曲家の宣材の形ーあくまで1つの案です。 https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2018/09/cd-565c.html

Img_2266

つまりデモをスマホ等で聴けるように、デモ音源のurlをQRコード化すること、を1つの試みとして行った

これが意外に好評だったので、これを更に改良することにした。具体的には音源はSoundcloud 動画はyou tubeのタグ埋め込みをまとめたウエブページを作ったことによる。具体的には基本映画音楽作家として売り込んでいるので (1)映画音楽、劇伴のページ (2)歌もの、テーマソング等のページ (3)動画、ミュージックビデオ、予告編等 を掲載したページ 

いずれもPCでも見れるがスマホでも聴いたりみたりすることができるものである

(1)映画音楽、劇伴のページ

PCではこう見えるが

Song_page

Img_2005

スマホではこうなります。

これはSoundcloudのプラットホームを使わせていただき、それでストリーミングしています。こちらでオーデイオのストリーミングタグを今まで使っていたんですが、メモリーも自由に使えるのでこちらにしました。

https://www.hybridmusic.jp/music_samples_soundtrack.htm

QRコードからアクセスできます。

Qr_code1576071698soundtrack

続きを読む "「ポストCD時代」での作曲家の宣材の形ー改良版"

| | | コメント (0)

2019年11月27日 (水)

CDはもはや絶滅するーストリーミング経由で取って代わるはずだったアナログレコードに逆に「取って代わられる」ことに

昨日ある作業している間に気がついた。CD-Rのストックがなくなっていた。

まだ全く使わないわけにいかないのでおそらく買いにいくとは思うが、もう日本以外の国ではCDを使わないので逆に買いにいくのに抵抗がある。日本の音楽関係者で認めたがらない人がいまだに多いがCDはもう完全に絶滅する運命にある。

歴史の皮肉だと思うのは、もともとCDはアナログレコードにとってかわるメデイアとして普及した。しかしアナログレコードは主にクラブシーン、Bootlegの分野で生き残り今やアーチストの主力製品として完全復活している。なぜならベース音やキック音、またはストリングスの音などCDだと薄っぺらな音だが、アナログだと厚いサウンドになる。特にベースやキックなどはサブソニック成分があるのでCDでは絶対に出せない音がアナログでは出すことができる。その結果、本来「とって代わられるべきメデイア」が逆に「とってかわるはず」のCDを逆に凌駕しつつあるという、何とも皮肉な逆転現象が起きている。

この現象が単なる「回顧趣味」ではないのは欧米の音楽産業の図式が以前とは大きく変わっていることからもわかる

つまり既に欧米では

<ストリーミングでリリース>
      ↓
<再生回数を増加 → ファンを増加>
      ↓
<アナログレコード その他のマーチャンダイス販売>

という図式が定着しつつあるからである。

もともとサブスクリプションによるストリーミングサービスは本来「曲をプロモーションする」「アーチストをプロモーションする」目的で考えだされたもので欧米ではSpotifyと同じくらい普及しなぜかいまだに日本でのサービスが開始されないパンドララジオなどは実に有効なプロモーション手段の可能性を秘めている

Spotify, Apple music, Amazon Premiere 等の各サービスには「アーチストページ」がもうけられていて、アーチストの音楽が世界のどの地域、どの年齢層、どういう音楽の嗜好性を持った人が聴いているかわかるようになっている。そのためストリーミング時にそれらをデータ解析してマーケテイングする、という図式が成立している。ストリーミングのデータ分析こそがコンテンツのマーケンテイングの成功のカギを握る。今や世界の音楽ビジネスの重要な手段となっている

これを日本の音楽事務所関係者にいっても私が何をいっているのか、意味が全く理解できない人が殆どだ。だが欧米では既に常識になりつつある。日本が後進国になっている原因がここにもある。

もう1つ日本の音楽業界関係者がCDに固執する理由としてレコードメーカーとCDショップの販売網(日本レコード協会)の間に特定のメーカー以外参入することができない、或る種の「既得権益」のようなものが存在するからである。だがサブスクリプションが主役になれば大手メーカーでなくてもSpotify, Apple music, Amazon Premiere 等に音源を流すことができる。アナログレコードの流通網も同様である

そういうわけでCD-Rコピーの機会は今後減っていくだろう。でも日本ではすぐにはなくならないからまだしばらく使うかな。但し最近ではコンビニ等でCD-Rをみつけることも少なくなった。量販店でないと手に入らないかもしれない

つまりそもそもCD-R自体がもう手に入らなくなるかもしれない

アナログレコードが結局CDにとってかわる。
なんという皮肉だろう

これらの現象はいつも私がいっていることが間違っていないことを証明している。

つまり

今何十年に一度という大変革の時代である。
そしてこの大変革は避けることはできない

変化を極端なほど忌み嫌う音楽業界の皆さん。
残念ながらこれが現実なのです

 

 

| | | コメント (0)

2019年11月20日 (水)

JASRACの「変革宣言」も もっと根本的に変革すべきところがあるのではないか?

昨日こんな記事を目にした

■JASRACが「変革宣言」。新規事業への着手や著作権管理手数料率の抜本的見直しなど構想発表
https://www.phileweb.com/news/hobby/201911/19/2687.html 

詳細な発表はまだしていないが概要を表すと

1.今年2019年に創立80周年を迎えたことを受けて「文化芸術を発展させるための新たな取組」「音楽著作権の保護と音楽著作物の利用の円滑を図ることによる文化芸術の普及と発展」による文化事業を展開

 2.「デジタルトランスフォーメーション」と「組織人事の見直し」を進め、「委託者の方々への付加価値の向上、委託者・利用者のみなさまへのサービス・満足度の向上、そして、そのための透明性の確保と経費削減を実現し、権利者の方々に向けた変革として、委託者の方々への使用料の分配を、これまで以上に増加させる取組を強化するとともに、委託者ご自身の音楽作品の管理状況が、より分かりやすくなるシステムを整える」

3.現在の演奏権、複製権、インタラクティブ配信や放送にかかわる著作権管理事業の手数料を3年間かけて抜本的に見直し、2022年に新管理手数料率を完成させ、データベースの整備や分配明細書の精緻化などの取組をさらに充実させる

4.ライブハウスや飲食店などにおける演奏に対して支払われた使用料の分配を、サンプリング調査による分配方式から、使用された全ての音楽作品の報告を元に分配比率を決める、全曲分配方式への移行を進める。

としている。何とも抽象的でよくわからないのだが、3と4に関しては悪名高い「包括契約」による使用料分配が絡んでいるとも受け取れるが具体的に何をどうするのか、これだけだとわかり辛い。また未確認情報だが1、の「文化事業」も「包括契約」による使用料徴収の収入から文化事業の資金にする、などという話もある。

いずれにせよJASRACを改革するというのなら取りあえずその悪名高い「包括契約」をで街のライブハウスその他から徴収したお金を信託した作家にきちんと分配することだ。そのこと自体が全くできていないためにこの「包括契約」 についてはさまざまな問題がある。

改革というのならまずは「包括契約」 をより透明性を高め詳細な内容を発表することだ。「包括契約」による徴収額がJASRACの役員の高額な退職金に消えてしまう実態では「改革」なんていったって誰が信じるというのだ?「包括契約」の透明性確保こそJASRACの社会的信用の礎になる

あとメジャー系のアーチストで未だにNextoneの存在すら知らない人間が多いし、実質的に著作権の「演奏権」に関してはJASRACの独占状態が続いているためそれによってお店の強制徴収だけでなく私が反対している音楽教室からの著作権徴収等、横暴な行動に出ている。Nextoneには著作権管理委託だけでなく信託の権限も与えるべき。それこそが最大の改革だ

関連記事
■音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-99bc.html

■JASRAC音楽教室への「演奏権」摘要問題-YAMAHAを始めとする「音楽教育を守る会」が提訴ーJASRAC大橋常務理事の主張の問題点
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/05/jasrac-yamahaja.html


アメリカはASCAPとBMIという2つの著作権信託機関があり両者の公正な競争で成り立っている。日本は形だけNextoneがあるが実質JASRACの独占状態が続いているため公正な競争とはいえない。

JASRACが音楽文化の発展のための事業ー具体的にはどういうものを考えているのかわからないが、そのこと自体を否定するものではない

■著作権管理80年、音楽文化を振興
https://www.jasrac.or.jp/news/pdf/1118.pdf

音楽利用者に対する変革として、音楽利用の手続きの利便性向上を今まで以上に実現させると宣言。「お支払いいただいた使用料が、きちんと権利者に届いていることを、利用者の皆さまにも実感いただけるような仕組みを整えます」としているが、それを示すためにも 「包括契約」の透明性と作家への正当な分配等、やるべきことを行動を示す必要があろう。

 

 

 

| | | コメント (0)

2019年10月27日 (日)

ブログのアーカイブ整理をしてここ15年くらいの音楽業界の激しい変化を実感する

このブログは開設してもう15年たちます。最初はパラッパラッという感じで記事を書いていましたが、途中から「自称ブロガー」としての活動を展開。これは当時既に深刻な音楽不況の状況に対し音楽の世界で仕事をする人間の端くれとしてどうすべきか、私なりに考察をしていくという目的もありました。勿論ライブやイベントの報告もありましたが、改めてみてここ15年の音楽業界の変化をみて愕然とするわけです。

音楽業界でメインストリームを歩いている人たち、いわゆる音事協の人達は概して変化を忌み嫌う人たちが多く、マーケットの劇的な変化に対しても変化に対応することに極めて消極的な人が多かったということができます。しかしその音楽業界も15年の間にさまざまな変化が起こり、とりわけマーケットの形態、プラットホームに関しては劇的な変化に見舞われました。そのためとりわけマーケテイング、業界のありかた等を論じたブログ記事は一時は重要なポイントを指摘した記事もありましたが、もはや時代遅れの論点となってしまった記事も多く出てきました。

しかし一方では当時の状況から音楽のビジネスをどのようにやっていこうかという議論を真剣に行っていたこともあり、時代遅れだからといって削除するのも忍びないということもあり、ブログ記事と切り離したアーカイブとして残すことにいたしました。

http://www.kyojiohno.com/archive.htm

音楽業界がどのように変化したか、簡単にまとめると以下のようになります。

1.マーケットのプラットホームの変化

  CDパッケージ  ➡ ダウンロード ➡ ストリーミングサブスクリプション


2.マーケットの市場範囲

 従来の国内中心市場  ➡ グローバルな展開

Lgf01a2014080706004

続きを読む "ブログのアーカイブ整理をしてここ15年くらいの音楽業界の激しい変化を実感する"

| | | コメント (0)

2019年9月26日 (木)

金ピカ先生 佐藤忠志先生を悼む

昨日突然の訃報を聞いて驚きました

■佐藤忠志さんか、自宅で遺体発見 「金ピカ先生」
https://www.asahi.com/articles/ASM9T3D9SM9TUTFL003.html

「金ピカ先生」といわれタレント予備校講師の先駆けのような方でした。実は佐藤忠志の「受験英語の歌」のCDをずいぶん前ですがプロデユースしたことがあります。般的には秋元康の方が有名ですが。私の方でも2枚出させて頂きました

Satoh Satoh2

受験生のための「英語の歌」の歌、いろんな無茶な要求にもこたえていただきました。本当に楽しく仕事をさせていただいたことを覚えています。

お仕事をさせていただいた当時は、サンミュージックの所属でしたが、その後大学の客員教授とかも努められていたようですが、最近は私の方もあまり連絡を撮らなくなっていました。

今回の訃報、本当に残念です。改めてご冥福をお祈り申し上げます

 

 

| | | コメント (0)

2019年9月22日 (日)

ゴスペルコーラスのレコーデイングを行いました

詳しい内容については情報解禁前なのでここでは書けません。

とあるテーマソングのレコーデイングでゴスペルコーラスとボーカルのレコーデイングを西東京市のスタジオで録りました。初めて使うスタジオです。

Studio_tlive1

西東京市にあるスタジオTlive というpro toolsのスタジオです。例によってオケその他は既にpro toolsファイルをあらかじめファイル転送で転送し、私はハードデイスクを持って行きました。それがここしばらくの外部スタジオを使う際のやりかたです。

Studio_tlive2 
ブースも意外に広いですね。もっとも普段私が使う地元のスタジオは天井も高くライブに録れますが、コーラスやボーカルを取るならこれで十分です。

Studio_tlive3でも、スタインウエイのグランドが置いてありましたね。今回のレコーデイングでは使いませんでしたが、スタインウエイが録れるなら、別のレコーデイングの時に考えてもいいかもしれません。ちょこっと触ってみましたがいい音していました。..

ブースは結構音的にデッドな印象は受けました。

今回はとあるテーマソングでコーラスとボーカルのレコーデイング、ゴスペルのコーラスの活動をしている人たちにお願いしました。

最近日本でも教会とかでゴスペルを歌うところが増えていることがわかりました。伝統的な西洋の教会と比べてやはり楽しいのか歌いに行くだけでもゴスペルのメンバーが増えているようです

Rec092001

実際に録ってみてゴスペルを本格的にやってる人達は歌唱力が違うのを実感しましたね。今某メジャーレコードで「自称R&B」というニセモノをあたかも本物であるかのように売り出しているレコード会社がありますが、本物を聴かせたらたぶん大多数の人は考え方が変わると思います。とにかく普通の日本のボーカリストと比べても歌唱力が違いすぎます。

最近教会のゴスペルコーラスが増え、ゴスペルシンガー自身も増えているということであれば、これは日本の音楽シーンの底上げに繋がるのでは、という期待が出てきます。

録音後、とてつもないトラック数になりました。

Rec092002

でもなんとか次の日にはTD(トラックダウン)作業を行うことができました。

このレコーデイングされた曲の詳細は現段階では申し上げられません。ただ私が推進しようとしている「グローバルなコンテンツ制作」の一環と申し上げておきましょう。実は歌詞は日本語ではなく英語です。

歌詞は基本私ですが、スタッフとの協議で事実上共作となっています。作曲と編曲は私です

発表できる段階になればこのブログで発表したいと思います。

 

 

| | | コメント (0)

2019年6月 8日 (土)

日本の音楽業界はなぜ遅れてしまうのか

当ブログのだいぶ前の記事だが日本の大手の音楽事務所の社長がネットフリックスを知らなかったという記事を書いた

■ネットフリックスすら知らなかった某音楽業界トップの時代遅れ
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/03/post-6d78.html

ある程度映像やその他のコンテンツ産業に関わっていれば、こんなセリフを聞いて耳を疑うだろうと思うのだが、これが日本の音楽業界の実態である。私はこういった体質にもう長い間戦ってきたわけだが、最近はそれらに対抗するのはアホらしくすら感じるようになってきた。

Spotify導入に何年かかったのかわからないし、今でも正直「嫌々ながら」やっているのが現状で、いまだに世界ではもはや旧態依然となったCD販売というビジネスモデルにいまだに固執している。

Riaa_01

Riaa_02

欧米ではストリーミングによって音楽産業がV字回復しているのだが、それに対し日本の業界筋からは信じられない 嘘だありえないという反応しか返ってこない。これは今でもそうだ。

残念ながら日本はもはや音楽に関しては完全な後進国となりはてている、音楽のクオリティの面でもインフラの面でも.. これは残念ながらもはや否定しようもない事実だ

それにしてもどうして日本の音楽業界はこうも遅れてしまうのだろうか?

いくつか考えられる理由を上げてみると

続きを読む "日本の音楽業界はなぜ遅れてしまうのか"

| | | コメント (0)

2019年5月 6日 (月)

ストリーミング時代に入り「廃盤」という概念が変化するのではないか?と考える

私も音楽の世界で長く仕事をしているのだが、恥ずかしながら「廃盤」の憂き目にあったアルバムは数知れない。いや、もう殆どのメジャー発売のCDは事実上廃盤になったといっていいかもしれない。

「廃盤」というのはCDを始めパッケージの流通が止まる、ということを意味する。昨今なら音楽配信(ダウンロード販売)もストップするということになる。

だがメジャー販売ではなく、いわゆる自主流通(Tunecore , CD baby , その他)を経由した場合いわゆるメジャーレコードの場合と事情が違うと思うのだ。

パッケージの流通は「廃盤」と通知すれば事実上パッケージは流通されない。販売が事実上中止となる。

だがストリーミングが主体となっている現代では例えパッケージの流通が終わってもSpotify ,Apple Music, Amazon Premiere 等で流し続けることは可能だ。その判断は「メーカー」である私自身に委ねられているからである。

実は私の作品でCD等のパッケージの流通は止めたが、まだストリーミングを続けている作品がある。6曲入りのミニアルバムでジャンル的にはいわゆるJ-popのカテゴリーに入るのかもしれないが、いくつかの曲はリスナーの受けがいいかに関係なく個人的には結構自信作も入っているためである。

 


  • 奥津恵 「未来」

興行的には成功したとは言い難い。また個人的にはこの作品のプロモーションその他であまりいい思い出はない。寧ろ嫌な思い出の方が多い。

だが曲の中にはこのままお蔵入りさせてしまうのは忍びない作品もあり、結局パッケージの流通はストップしてもストリーミングだけは引き続き継続している。

無論このアルバムや曲を今後どうしようなどとは全く考えていない。しかし機会があればまだ聴いてもらいたい。そう思っただけだ。

私は今後こういうケースは私だけでなく他の作曲家、アーチストについても出て来るのではないか、と考えている。流通にはコストがかかるためあまり販売が見込めないものは「廃盤」という処置をせざるを得ない。だがストリーミングは一度やってしまえば別に新たなコストなど必要ない。まかり間違ってこの曲が好きだ、などという人が現れれば少額でも収入にはなる。

つまりストリーミング時代には「廃盤」という概念がなくなる、少なくともパッケージの時代と比べると変わっていく。

そう考え、感じているのは私だけだろうか?

とにかくこんなアルバムなのでよろしければ聴いてみて下さい。取りあえずApple MusicとSporifyのウイジェットを貼っておきます。

 

 

 

| | | コメント (0)

2019年3月23日 (土)

ネットフリックスすら知らなかった某音楽業界トップの時代遅れ

先日なりゆきでとある某音制連の非公式な集まり、というか飲み会に行きました。

正直自分にとってはもはや場違いの空間なのであまり居心地はよくなかったんですが、某音楽事務所の社長とか某プロダクションの社長とか(いずれも年配といっていいです)適当に挨拶をして昨今の業界状況の雑談になりました。

その話の流れの中でいささか耳を疑う言葉が発せられました

ネットフリックスってなんですか?

聞いたことあるんですけど

おいおい、マジか。 

いくら音楽、映像の違いがあるとしても、いくらなんでもそれはないだろ?と思いました。

一応この方たちの名誉のためにいうと、昨今の業界の現状でAppleとかSpotifyとかの「ストリーミング」は勿論知っていました。しかし予想通り否定的な意見が返ってきました。

「ストリーミング、あれは最悪だ」

IT系がレコード会社つぶすためにやった陰謀だ、という話まで出てくる始末。欧米では完全にストリーミング、サブスクリプションで音楽業界がV字回復していることを知らないことはないでしょう?

ネットフリックスもわかりやすく「ネットのテレビです」と回答したらいかにもバカにしたように「たかがネット放送ですよね」という返事が返ってくる。そうか、この人たちはネット放送に関してまだその程度の認識しか持っていないのか、と改めて愕然としました。

確かに10年前のネット放送はたいしたレベルではなかったですよ。でも今は違います。

これは音楽業界で長年続いていた「タイアップ」の弊害だと考えます。つまり基本的にテレビといえば地上波以外に興味を示さない。

日本のガラパゴスの世界しか見ておらず日本の外で何が起きているか、ということには無関心、だからストリーミングで海外で音楽市場が回復している、という情報も本気にしていない、という状況で実際「あんなの嘘だろう?」などと云っている人もいました。おいおいその辺のネットのいい加減な情報ならともかくまがりなりにもRIAA (アメリカレコード協会)が発表したデータなんだから嘘であるはずないでしょうよ。

全くどんだけ時代遅れの業界だよ、と思わざるを得ませんでした

まあとにかく長居は無用、ということで適当に見計らってその場を後にしましたが、帰路に向かっている時には頭の中は「いかりや長介」モードでしたね

だめだこりゃ

まあこういう人たちがいまだ日本の音楽界の多数を占めている、牛耳っているという悲しい現実がありますからね。この会で参加して残念ながらこの方々が引退、もしくは棺桶にでも入っていただかないと日本の音楽業界は変わらないんだろうな。と思いました。それにはあと5年?いや10年かかるかもしれません。また悲観的なモードが増幅されてしまいます

日本の音楽の夜明けはまだまだ遠そうです

 

 

 

| | | コメント (0)

2019年2月17日 (日)

ますます活性化する映画の世界、どんどん衰退化している音楽の世界、あまりの対照ぶりに愕然としその原因を考える.

私は基本音楽家だが映画音楽をやっているということもあり、映画の世界にどっぷりつかってしまっている。さらにFacebookというSNSで「エンタテインメント業界キャステイング」というグループの管理人もしている。これは音楽だけでなく映画、アニメ、ゲーム、グラビア等あらゆる形のエンタテインメントの分野を扱う関係上、音楽以外の分野の人と接する機会も多い。それは現在のようなエンタテインメントが多様化している現在では寧ろいいことだとは思っている。

しかしそういう中でどうしても気になってしまうことがある。

一昨日私が管理するグループと提携関係を結んでいるシネマプランナーズが新宿に新拠点である「シネマプランナーズラボラトリー」をオープンしてそのオープニングパーテイーに出席した。前日からのFacebookページの状況から参加者が会場のキャパいっぱいになるのでは、と思うくらい参加者がふえたのだが、結局当初見込みの100人の倍近い人間がオープニングパーテイーに出席した

Cinema_party1

実はこのシネマプランナーズに限ったことではなく、最近私が主催者側になった映画イベントもいずれも盛況で会場キャパいっぱいの状態が続いている

Shinnennkai20190121

Shinnennkai2019012102_2
1月20日に開催された「カフェで短編上映会兼新年会

 

Eigajin12291801_2
昨年の12月の映画人交流会

これに対して昨年の私が主催した音楽ライブイベントだが

続きを読む "ますます活性化する映画の世界、どんどん衰退化している音楽の世界、あまりの対照ぶりに愕然としその原因を考える."

| | | コメント (0)

2019年2月11日 (月)

グラミー2019年で日本がいかに「音楽後進国」であるかを改めて実感

本日2019年のGrammy授賞式が開催されました。
主な受賞者は以下のページをご覧ください(英語ですが)

https://www.grammy.com/grammys/news/2019-grammy-awards-complete-nominees-and-winners-list

尚、日本人関連ではChildish Gambino のミュージックビデオを監督したヒロ・ムライさんが「ベストミュージックビデオ」を受賞されました。ヒロ・ムライ氏は作曲家の村井邦彦先生のご子息だったんですね。村井邦彦先生はアルファレコードの創立者でもあり、作曲家として多くのヒット作を書かれています。
息子のヒロさんは9歳からアメリカに住んでいて、ハリウッドの映画監督の道を歩んでいらっしゃるようです。東京で生まれましたがLAで育っていますので悪い意味での「日本の業界」には染まっていないようですね。それがよかったのかもしれません。

ヒロ・ムライ氏はドラマでゴールデングローブを受賞されていますが、そう遠くない内に劇場公開の映画も監督するでしょう、

もうこれからこういう映画監督さんがどんどん出てきますね。またでなければならないと思います。映画のグローバル化、ボーダーレス化はどんどん進んでいます。

その他欧米の音楽シーンと日本との差などもうさんざん述べたので今回は触れません。もう両者を同じテーブルにおいて比較するなんて欧米のミュージシャンに失礼ですし、日本人としても恥ずかしくてそんなことを論じたくもありません

さて「日本の業界に染まっていない」という観点からすれば日本とアメリカの音楽業界の収益構造の違いが今回改めて浮き彫りになった形です。

Riaa_2017musicshare

上記のグラフからアメリカでは既に音楽産業の収入の65%がストリーミング経由のものであり"Physical"というCDやアルバムは17%に過ぎません。音楽配信の今や15%に過ぎずいずれも減少の一途をたどっています。(但し後述しますがビニールーいわゆるアナログレコードは増加しています)

日本の音楽業界、レコード会社について一応ストリーミングで音源を流してはいますが、いまだに業界関係者の大多数がストリーミングに関して否定的な見解を持っており、アメリカをを始め、ヨーロッパ各国は完全にCDは過去のメデイアであるかのようにいわれているのに、日本ではいまだに"CD"という盤の販売というビジネスモデルに固執しているのが現状です。

ストリーミングの欧米での普及は単にユーザーのニーズ、その他によってCD等のパッケージからストリーミングへのパラダイムシフトが起きたのではどうやらないようです。そして以下の記事を読んで日本の音楽産業と欧米の音楽産業の決定的な姿勢の違いが、欧米と日本の差を生み出したということがわかりました。

ひとことでいえば新しいプラットホームに対する業界の姿勢の違い、が日本と欧米のストリーミングでの収益の差に直結している、という点です

以下の記事をお読みください

続きを読む "グラミー2019年で日本がいかに「音楽後進国」であるかを改めて実感"

| | | コメント (0)

2018年12月 8日 (土)

拙音楽担当ドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ」、テーマ曲のストリーミング開始!!

久々のリリースです

 

2016年に全国11劇場で公開されましたドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ

 

Nkw01_thmb

 

この映画のテーマ曲である「金毘羅ふね船JAZZ」が本日Spotifyを始めデジタルでストリーミング開始となりました。

 

 

 

ご存じ「金毘羅ふねふね」のジャズバージョンです。
2versionありまして最初のバージョンです

 

 

 

こちらは弱音器を使い若干マイルスを意識したものです。

 

 

 

Apple Music のリンクです

 

Vers1

 

 

Vers2

 

シェア大歓迎です。よろしくお願いします

 

 

 

 

 

| | | コメント (0)

ジャズだけでなくアレンジの名手だった前田憲男先生を悼む

一昨日まで海外出張の仕事で日本を離れていましたが、海外出張の際中に実に悲しいニュースを聴いてしまいました。

ジャズだけでなく、日本の音楽でも先駆者的存在だった前田憲男先生が亡くなりました。

先生が体調を崩されていたのは存じておりましたが、本当に残念です。

ジャズピアニストの前田憲男さん死去「ミュージックフェア」「題名のない音楽会」手がけるhttps://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181127-00000120-spnannex-ent&fbclid=IwAR1wEv8Gx175MDi8H21q65R2mftlChqsxO0XHLq0y57cp2rc5emsHk14BAc

Pp_maeda

先生には様々なことを教えていただきました。特に「アレンジに不可能なし」は私のクリエイターとしての財産となりました。私が楽譜化作業で悪戦苦闘している時にSNS経由で叱咤激励していただいたことも覚えています。実にありがたかったです。

慎んでご冥福をお祈りし申し上げ、多くのことを教えていただいた先生に心から感謝を申し上げます。


| | | コメント (0)

2018年11月24日 (土)

ストリーミングが中心の時代で意味がなくなるいわゆる「メジャーデビュー」について

既に何回も当ブログの記事でも書いてあるように海外の音楽業界ではSpotify , Apple Musicを中心としたストリーミングサービスにより業績はV字回復し、日本を除くすべての「先進国」(もっとも日本は既に先進国ではないかもしれない、詳しいことはこちら)では音楽不況は過去のものになっている。

【主要国の2017年の音楽市場】

アメリカ:86億2000万ドル(約9064億円、前年比16.5%
日本:2893億円(前年比3.0%
ドイツ:15億8800万ユーロ(約2100億円、前年比0.3%7
イギリス:8億3940万ポンド(約1276億円、前年比10.6%
フランス:5億8300万ユーロ(約772億円、前年比3.9%
 

Riaa_02

ストリーミングはサービスによって一回の再生数に権利者に入るお金は違うがざっと計算すると

  • Spotify 0.4円
  • Apple Music 0.8円
  • Tidal 1.3円
  • Amazon Music 0.4円

といった感じである。
だが誤解する人がいるかもしれないが、これは1つお断りをいれると上記の金額はあくまで「アーチスト自身」が自らストリーミングを行った場合の料金である。

実は「レコード会社」がストリーミングの窓口に入ると事情は全く違う。それはレコード会社からアーチストに支払われるロイヤルテイの配分としてアーチストに支払われる

実はこれが問題なのだ

続きを読む "ストリーミングが中心の時代で意味がなくなるいわゆる「メジャーデビュー」について"

| | | コメント (0)

2018年9月30日 (日)

CDがなくなることで変わって行く作曲家の宣材の形ーあくまで1つの案です

以前こんな記事を書いたここでアメリカを始め欧米諸国ではCDがもはやなくなる運命にあることを述べた。なかなか日本ではこのことを実感を持って理解してもらえないのだが.でも実際外国人の映画業界関係者にプレゼンの資料をデモCD入りで渡すと

「ありがとう、でもうちはCDプレーヤー持ってないんだよね」

日本人は本当に理解しにくいことかもしれないが、本当にみんなCDプレーヤー自体を持っていないのだ。なかなか理解できない人が日本で多いのでアメリカレコード協会(RIAA)のデータを見ればわかる。このデータに残念ながら嘘はない

■米レコード協会が発表、CDの消滅速度はアナログ盤隆盛の3倍,
http://rollingstonejapan.com/articles/detail/29034

というわけで映画や音楽の分野でグローバル化に対応するために少なくとも外国人の業界関係者に渡すのに従来のプロフィールとデモCDという形式自体、宣材としてはもはや時代遅れといわれても仕方がない

無論自分のウエブサイトやソーシャルネット経由で自分の作品を試聴できるようにするのは当然(かつてはそれすら音事協、音制連は「望ましくない」といって横槍を入れてきた)しかしそれだけでは不十分である。

そこで1つ提案、あくまで1つのアイデアである。この方法がいいとは限らない。いい方法かどうかもわからない、もしかしたら対策として不適当かもしれない

それはデモをスマホ等で聴けるように、デモ音源のurlをQRコード化すること

 

Img_2266

Img_2267

QRコードはご存じのとおり日本で生まれた二次元のバーコードである。アジアでは驚異的に普及はしているが、欧米では一部普及はしているようだが、正直メジャーとは言い難い

 

ただアメリカ人は新しいもの好きだから、こういうのを見せたら「興味は示す」だろうという話もある。PCだとリンクを見せればそれをクリックすればデモを聴くことができるが、スマホだとどうだろうか? デモCDを渡せないのであればQRコードでスキャンしてもらい直接デモを聴いてもらう。音源はいずれもSoundcloudにアップしてPCからでも聞こえるようにしておく

 

プロフィールを合わせてこんな感じになる

 

Img_2268

賛否両論あるかと思いますが、これも新しい時代へのトライ&エラーの一環ということで
(^^)

実際これが名案かどうかは私もわからないので..

 

 

| | | コメント (0)

2018年9月27日 (木)

スコットジョっプリン生誕150周年につきまして

2015年より主に名曲喫茶ヴィオロンにて開催されていました「ラグタイムコンサート」

ラグタイムの王といわれているアメリカのアフリカ系アメリカ人の作曲家スコットジョっプリンの生誕及び没後の記念日にも差し掛かるということでそれまでシリーズとして展開していましたが

Scottjoplin

スコットジョっプリン 1868-1917

実は長年ににわたり、誕生日が1868年11月24日であると考えられてきた。しかし、これが不正確であったことがラグタイム研究家のエドワード・バーリン(Ed Berlin)によって明らかにされており、現在では1867年6月から1868年1月までの間に出生したのではないかという説が有力であることがわかりました。

つまりラグタイム王のスコットジョっプリンの生誕150周年記念は実は昨年すでにやってしまっていたわけですね

Ragtime112406_2

無事誕生パーテイーということでケーキも用意しました。

Ragtimeconcert112401

確かにジョっプリンが生まれた1867年、もしくは68年のアメリカは南北戦争の直後であり奴隷解放も間もない時期であったことは確かなので、誕生日、それと我々のいう戸籍のようなものもアフリカ系アメリカ人に対しては整備されているわけではないので、当然のことながら誕生の日にちが正確であるはずがない、というのが現実と思われます。

いずれにせよ今年の11月にやろうと思っていたジョップリンの生誕アニバーサリーは既に昨年、没後100年も昨年の4月(死亡日時は病院が記録するのである程度正確です)とやってしまったことになりますので、取りあえずジョっプリン研究家の研究成果を尊重することでジョップリンのラグタイムシリーズを一旦締めようと思います。

とはいえ数々のラグタイムの名曲を残したジョっプリンの曲はこれから折を見て時々演奏しようと思います。何度もいいますようにラグタイムは現代のポピュラーミュージックのご先祖様のような存在。現代の音楽史に大きな影響を与えた作品の価値を引き続き広めていきたいと思います、

| | | コメント (0)

2018年9月22日 (土)

Spotifyが自由に音源をアップロード可能になり、台頭する「レコード会社不要論」

すでに先日の記事でアメリカではもはやCDではなくSpotify,Apple Music , Amazon Premiere といったストリーミングサービスが主流になっていることを述べた。かくいう私も試験段階ではあるが音源をストリーミング配信している。

Apple music  そしてサイドバーにSpotifyのウイジェットがあるのでご興味ある方は聴いてみて下さい

実際 アメリカレコード協会(RIAA)でCDが急速になくなっていっている様が伝えられている。
http://rollingstonejapan.com/articles/detail/29034

そして以前にも引用したがこのストリーミングによって欧米の音楽市場は完全に回復している、

Riaa_01

Riaa_02

そして最近Spotifyに新しい動きが出てきた。"Spotify for artists"のプラットホームを通じて新たな音源をアップロードできるシステムを作ったという。

■Spotify opens the floodgates: artists can now upload tracks direct to the streaming platform for FREE
https://www.musicbusinessworldwide.com/spotify-opens-the-floodgates-users-can-now-upload-tracks-to-the-streaming-platform-for-free/

これは私の予想だが、おそらくこういう背景があったからだと思う

■5兆円弱の音楽産業、アーティストの取り分はわずか12%「我慢は限界」
https://www.businessinsider.jp/post-172867

どうしてこういうことが起きたか、というと元々ストリーミングのアーチストへの分配のひながたはCDの分配システムをベースに作られている。アーチストは音源に対する分配はアーチスト印税を含めても低い場合は5%、上記記事には7%と書いてあるがレコーデイング費用を全てアーチスト側がもってもせいぜい10%の分配しかない。
これ以外に著作権料、作曲、作詞を含めても5.8%、しかも音楽出版社を通すとその印税は半分出版社に持って行かれる。だからアーチスト印税を10%確保してもせいぜい15%くらいにしかならない(上記記事は12%と書いてあるが..)
あとは丸々レコード会社の収入となる。

だがCD等は盤のプレス代、ジャケット代、その他の費用がかかるのでそういった分配率になるわけだが、ストリーミングにはそんなものはない。またストリーミングはレコード会社のプロモーションといっても基本ソーシャルネット中心だが、一人でやろうと思えばできる。

つまりそもそもSpotify,Apple Music , Amazon Premiere といったストリーミングサービスが産業の中心になるとレコード会社は窓口の機能しか果たせない。そしてその窓口ですらアーチスト直、にするとSpotify,は表明したわけで、ここで出てくるのは

レコード会社不要論

ということになる。実際私見では私はレコード会社などもはや不要と考えている。実際もしApple Musicとかこの動きに追随したら完全にレコード会社はいらないものになる可能性がある。もちろん懸念もある。レコード会社がなくなることで音源のクオリティにばらつきが出るー糞と味噌がいっしょになるー可能性もある。だがはっきりいって現行のメジャーでも大半はもはや「音楽で売っていない」盤も多く、ある意味インデペンデントよりもメジャーの方が糞音源が多い、という考えもある。いずれにせよそれらは「自然に」淘汰されていくのではないか、と思う。

もっとも仮にApple Musicが追随しなくてもいわゆるレコード会社を通さずとも大手のストリーミングサービスに自作品をアップする方法はいくらでもある。tunecoreもそうだし海外だとCD Baby とかorchardとかいくらでもある

勿論そうすんなりはいかないかもしれないが、基本はミュージシャンはレコード会社とか音楽事務所とかをあてにするのではなく、自立して自分の音源やライブ活動を続けていく、という意識にこれからは変わって行かなければならない。

いずれにせよ音楽も映画も今一大変革期にある。ここでどういう作品をつくり、どういう打ち出し方をし、そのことによっていかに多くの人を魅了できるか、がこれからの時代生き残っていく上で重要であることは間違いない

| | | コメント (0)

2018年7月25日 (水)

久々弦のレコーデイングを行いました。やはり生音アコ―ステイックの録音はいいです。

ここのところ打ち込み中心の仕事ばかり、ボーカルや楽器があっても自宅のレコーデイングで済む範囲のものだったので、そろそろきちんとした生音のレコーデイングの仕事ないかな、と思っていたら、1ついただくことができました。

 

 

 

某リゾート系会社の商業映像(社名は残念ながら公開できません)の仕事で編成は弦楽四重奏+コントラバス いろいろとスタジオを当たったら結局私がかつて根城にしていたビクター青山スタジオになりました。

 

Img_0019

 

ニッパー君、なつかしいです

 

 

 

Nipper

 

今回はスポンサーとの打ち合わせでとあるクラシック曲ー弦楽四重奏曲を商業映像のために編曲したもので、本来は弦カル(弦楽四重奏)なのですが、曲の性質上低音がそのままやると寂しくなるのでコントラバスを加えました。

 

 

 

Thc072407

 

 

Thc072403

今回は最初から「クラシック曲のアレンジ」ということだけは決まっていたけど、どの曲にするのか、というのがなかなか決まらず、私の方からいくつか作品の生まれた逸話をからめた提案をいくつかしたところ、とあるクラシックの名曲に決まりました。
クライアントの方にもわかりやすいようにシミュレーション音源を作ります。クライアントは音楽にはシロウトだから分かりやすく進めないといけません。

当然クラシックの演奏家に演奏してもらいますからきちんとした楽譜も起こします

 

 

 

Thc_before

 

昔は生オケの楽譜を読めてmidi打ち込みもできる人って日本では珍しいと言われたけど今はどうなんでしょう? ちなみにハリウッドを始め海外では当たり前ですよ。
映画音楽、劇伴やってる人はたぶんみんなできると思います。できないと仕事になりませんから

 

 

続きを読む "久々弦のレコーデイングを行いました。やはり生音アコ―ステイックの録音はいいです。"

| | | コメント (0)

2018年7月 8日 (日)

新しいパラダイムにおける日本国内の音楽のインフラ整備とミュージシャンの意識変革の必要性

このブログでも何回も音楽も映像コンテンツもグローバル化してアーチスト、ミュージシャンの意識もこれから大きく買えざるを得ない旨の記事を書いた。SpotifyApple Musicを始め新たな音楽のチャンネルが発展するに辺り、音楽に関するパラダイムが変化していることを当ブログでは何回も書いている。

そうした折、以下の記事を読んだ

 

■音楽人のサバイブ術
https://www.timeout.jp/tokyo/ja/music/TMOtalk

はっきりいってこの記事を読んでもし全く意味がわからなかったら、あなたは既に世界の音楽の潮流から大きく後れをとっていることを意味している。

twitterをツールとした音楽の告知を始め、上記のSpotifyApple Musicを通して世界に対して自らの音楽を問う、というのはもはや世界中のミュージシャンにとって常識となりつつある。

にも関わらず私は業界関係者や日本のミュージシャンたちの発言を聞くと旧態依然とした内容の発言をいまだによく耳にする

 

・メジャーデビューしたい

・オリコンのチャートトップを目指すぞ

正直いって君らは一体いつの時代の人間か、と聞きたくなる。

SpotifyApple Musicを配信ならいわゆるメジャーレコードでなくてもtunecores経由で配信できるし、メジャーレコードを通すと殆どの取り分をレコード会社に持って行かれ、自分のところにはたいした配分は来ない

またYouTubeに入る広告は、自身の番組だったらYouTuberに広告収入が入るんだけど、それがミュージックビデオになるとその音楽の版権所有者の元、つまりレコード会社に収入が100パーセント行ってしまうため、全く自分のところには収入が入らない

つまり今の時代メジャーデビューしたところで殆どメリットがないのだ。

こんなことをいうと日本ではまだ「嘘だ」なんていう人がいるけど本当なんですよ。一応私もかつてはメジャーレコードの中で仕事をしていたけど、だからといって私は今メジャーレコードと契約しようなんて、これっぽっちも考えていない

上記文章にも書いてあるように作詞作曲をしているミュージシャンではない人たちは特に、自分たちが版権を持っていないと、お金にはならない。版権元がどこにあるかを明確にして、自分で保持していくことが重要なのだ

 

続きを読む "新しいパラダイムにおける日本国内の音楽のインフラ整備とミュージシャンの意識変革の必要性"

| | | コメント (0)

2018年5月 6日 (日)

ショパンはなぜオーケストラ曲を「ピアノ協奏曲」以外書かなかったか

昨日ラ・フォル・ジュルネという音楽イベントで久々にショパンのピアノ協奏曲第一番を聴いた。
ショパンなんてめったに聴かない私だが昨日の演奏はすばらしいもので久々にいいショパンを聴かせてもらった

ピアノ:ルーカス ゲネ―シャス
オーケストラ:シンフォニア:ヴァルソビア (ポーランド)
指揮:リオ・クォクマン

その時ある疑問が頭に浮かんだ

実はショパンは実質的にオーケストラの曲を3曲しか書いていない

ピアノ協奏曲第一番と第二番 そしてアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズでいずれもショパンが若いうちに書かれたものだ。実はピアノ協奏曲は二曲あるが実質二番が一番で一番が二番である。二番はまだワルシャワ音楽院に在学中に書かれたもので、オーケストレーションはまあまあなものの、正直まだ稚拙なところがある。アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズもオーケストレーションはそれほど効果的とはいえず、一部のショパン研究家からこのオーケストレーションが本当にショパンの手によるものなのか疑問視している向きもある。

330pxchopin_by_wodzinska

フレデリックショパン 1810-1849

だがピアノ協奏曲第一番のオーケストレーションだけは他の二曲とは明らかに一線を画す。昨日の演奏会で実はショパンのピアノ協奏曲にトロンボーンが1本使われているのを実は初めて知ったのだが、(主に低音を受け持っていたらしい) それ以外にもホルンや木管楽器の使い方も他の二曲と比べるとかなり効果的になっている。まあベルリオーズやラベルのようなオーケストレーションの魔術師というまでのレベルではないが、これだけのオーケストレーションができるのなら、交響曲や交響詩など十分に書けるだけの技量はあるとみていい

ではなぜそれをやらなかったのか?

これ以降ショパンの作品のほぼすべてがピアノ独奏曲で他の楽器のためには一切書いていない。これはショパンの特殊な事情にもよることが多いという

1.人の前に出ることを嫌ったため演奏会を特にパリ移住以降殆どやらなかった

2.肺結核は持病となり健康がすぐれなかった

3.神経過敏で情緒不安定なところがあったため大作への意欲がわかなかった

の3つが考えられるが無論本当のところはわからない。病弱だったのは事実だが、私は元々鬱病だったのではないかと考える。

鬱は真面目過ぎて神経が細やかな人間がなりやすい。あの作品の感じからしても神経過敏な部分を感じるし、おそらく並みの男性なら決して友達になりたくないだろう。

同じピアニストとして有名だったリストはオーケストラ曲も多数残しており、かなり当時としては長命だった(1886年に75歳で永眠)とは対照的だ。もしショパンが健康に問題が無かったらシューマンやメンデルスゾーン以上の交響曲作品とか残せたのではないかと思うのだ

ショパンは既にクラシックでは人気作曲家(特に日本でもファンが多い)だが、それでも本来のポテンシャルを発揮できずに他界してしまったような気がする。そう考えるのは私だけだろうか?

| | | コメント (0)

2018年5月 5日 (土)

日本の偉大なギタリスト 井上堯之さん死去ーR.I.P

1960年代にグループサウンズ「ザ・スパイダース」で活躍したギタリストの井上堯之さんの訃報を耳にした。

■井上堯之さん死去 「ザ・スパイダース」で活躍 マッチ「愚か者」作曲
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/05/05/kiji/20180504s00041000425000c.html

日本のロックの巨星が落ちた

沢田健二のバックバンドも努めたけどたぶん当時では日本で一番うまいバンドだったと思う。演奏が本当にロックしていたのが印象的。

そして何よりも刑事ドラマ「太陽にほえろ」の劇伴はロックベースの劇伴としての最高傑作といっていいだろう。実にすばらしい劇中音楽。刑事ドラマの劇伴としてこれを超えるのはなかなか難しいと思う。「傷だらけの天使」も名曲。その意味で私にとってもお手本になった人だった。

テーマ作曲は劇伴の大家である大野克夫さん(私と姻戚関係はありませんww)
オープニングのギターは井上さん。
何度聴いてもめっちゃカッコいい

ご冥福をお祈り申し上げます。

| | | コメント (0)

2018年4月26日 (木)

世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界ー音楽のグローバル化を頑なに拒否し続ける日本の音楽業界

前々回の記事で欧米でストリーミング配信の普及で業績が回復しているとの情報を書いた。
日本の音楽業界筋はいまだにストリーミングというものに懐疑的であり、Spotifyに関しても一部メーカーの反発も根強く残っている

その関係で先日の記事での欧米のV字回復の記事を「嘘だ」「信じられない」「ありえない」という反応が日本の音楽業界筋の専らの反応だが、それはストリーミング普及による音楽の再生回数の多さだ。13億回の再生回数から多いのは30億回数の再生が行われているという。

そしてこれに関して海外で音楽業界が大きく回復しているのに対し、日本だけが蚊帳の外になっている点を述べた記事がある。

世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界だった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55423

【主要国の2017年の音楽市場】
アメリカ:86億2000万ドル(約9064億円、前年比16.5%
日本:2893億円(前年比3.0%
ドイツ:15億8800万ユーロ(約2100億円、前年比0.3%7
イギリス:8億3940万ポンド(約1276億円、前年比10.6%
フランス:5億8300万ユーロ(約772億円、前年比3.9%
 

 

私は先日の記事では日本国内の市場だけを念頭にストリーミングしたところでそれだけの再生回数を得ることはほぼ不可能であり、そのためにも世界全体をマーケットとした音楽制作のグローバル化が日本の音楽業界の再生に不可欠であると述べた.。

ところが日本はあまりにも内向き、日本国内向けのみーの音楽制作を長く続けていたこともあり、いまだにその発想から抜け出せないでいる。

「理由としては、レコード産業のビジネスモデルの構造的な変化に日本の音楽業界が乗り遅れたということが大きい。」(上記の記事の著者)

ではなぜ乗り遅れたのか。それは日本の音楽業界の特異性にある

続きを読む "世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界ー音楽のグローバル化を頑なに拒否し続ける日本の音楽業界"

| | | コメント (0)

2018年4月14日 (土)

ストリーミングでアメリカ音楽市場がV字回復-でも日本ではこのままでは無理

日本ではSpotifyが数年前にようやくサービスを開始してApple MusicAmazonもサブスクリプションによるストリーミングサービスが開始されたが、日本の業界筋はいまだにストリーミングに対して否定的だ。

だがアメリカではそのストリーミングサービスを中心に音楽業界の業績がV字回復しているという

Riaa_01

■アメリカ音楽市場がV字回復、音楽ビジネスの新モデル

https://moneyforward.com/media/hobby/48591/

全米レコード協会(RIAA)が発表した最新の統計発表によると、2017年上半期のアメリカ音楽業界の売上は前年に比べて17%増加。約40億ドルになったという。

日本と同じようにCDの売上がピークだった1998年から徐々に減少を続けてきたアメリカの音楽市場だが、2015年に底を打ち、以後は再び成長の動きを見せているという

Riaa_02

そしてその拡大を牽引するのがApple MusicSpotifyなどの定額制ストリーミング配信サービスの普及だという。同発表によると、サービスの有料加入者数は、約3040万人に達し、2016年上半期の2020万人から約50%も増加。音楽業界全体の収益の6割以上をストリーミングサービスが占めるようになっている。一方、ダウンロード配信は19%、CDなどのパッケージメディアの売り上げは16%にとどまっているという。

特にIT系論客が「音楽配信こそが音楽産業の新モデル」と信じて疑わなかったが、音楽配信自体は伸び悩み寧ろ減少の傾向すらあるという。その関係でitunes の音楽配信のサービスを終了し、Apple Musicに統合するという。まだ正式な発表ではないが、itunesの音楽配信サービスが終了するのは時間の問題だろう

続きを読む "ストリーミングでアメリカ音楽市場がV字回復-でも日本ではこのままでは無理"

| | | コメント (0)

2018年3月 6日 (火)

JASRACの音楽教室からの徴収前倒しで容認ー天下り癒着と三権分立を無視した暴挙ー請求が来た音楽教室は絶対に支払には応じないで下さい

一昨日の記事の続きになるが「音楽教育を守る会」の齋藤事務局長とも連絡を取り合い昨日文化庁内で行われる
文化審議会著作権分科会において音楽教室への徴収前倒し容認について審議される、との情報があった。
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1401785.html

 

そしてこの記事

 

■著作権料徴収認める答申=JASRACに音楽教室から―文化審
http://sp.m.jiji.com/generalnews/article/genre/social/id/1976724

答申は、同法で使用料規定は届け出制になっており、裁定制度で個別の利用に著作権が及ぶか否かは判断できないと指摘。裁定による徴収保留は予定していないとし、長官が裁定をした日から徴収可能とした。

 ただ、JASRACに対し、徴収に応じない音楽教室には司法判断確定まで督促をしないなど、社会的混乱を回避する措置を取るよう求めた。
 

 

確かに文化庁長官の最終裁定はおりていないものの、通常これjは答申どおりに長官の裁定が降りるのが通例なので、事実上これで裁判係争中であるにも関わらず音楽教室に対する請求を行うことが事実上可能になった

 

私は高級官僚のいかなる形での天下りに反対するのが持論だが、それはこういった官僚と関連団体の癒着を呼ぶからであり、今回のこのケースはまさにその典型といえる。

 

JASRACと文化庁の間でどのような「裏取引」があったか知らないが、間違いなく天下りがらみで今回の答申が行われたとみるべきだろう

 

この裁定には2つ大きな問題がある

 

1、「音楽教育を守る会」及びその他の音楽教室の著作権の演奏権に関する支払い請求をしないよう行政指導の申し入れがあったにも関わらず、その申し入れを事実上無視する答申を出したこと→ 重大な背信行為 道義的問題

 

2.裁判係争中であるにも関わらず著作権演奏権の請求を事実上強行すること 三権分立を事実上否定する暴挙

 

齋藤事務局長も「徴収の是非が判断されず、裁判係争中にこのような答申がでることは大変残念」とコメント

 

裁判の口頭弁論ではJASRAC側に司法の判断を待たずに請求を強行する暴挙を徹底的に糾弾すべきであろう。また全国の音楽教室もこのような姑息な手段を取るJASRACに対して抗議の声をあげて欲しい。音楽文化の明日を守るためにも是非皆さんの力が欲しい

 

一点だけ全国の音楽教室に申し上げたいのは

 

仮にJASRACから著作演奏権の支払いの請求が来ても少なくとも裁判が結審するまでは決して支払に応じないでいただきたい。

 

例え1つの音楽教室が請求に対して支払ってもそれはJASRACにとって「既成事実」となり裁判に悪影響を与えることになる。これこそがJASRACの狙いである。

 

裁判に勝つためには手段を選ばないJASRAC  今回のような姑息な手段に屈してはならない

 

 

 

 

| | | コメント (0)

2018年3月 4日 (日)

ふざけるな文化庁!! JASRACの音楽教室からの徴収前倒しで容認との情報 事実であれば重大な背信行為 

本日目を疑うような驚くべき情報が飛び込んできました

28576944_1608502202552750_311931887

まあJASRACが裁判に勝つためには手段を選ばないことは知られていますが、裁判係争中であるにもかかわらず音楽教室への著作権料の請求→容認ということがもし事実であるとするならば、これはJASRACの音楽教室における楽器の指導・練習のための演奏に対する著作権徴収を少なくとも裁判の裁定が下るまでJASRACによる徴収は延期になるといった申し入れを行った、「音楽教育を守る会」及びその意図に賛同した音楽教室側にたいする重大な背信行為にあたるといわざるを得ません。

そしてこのような動きが事実上裁判ではJASRACが勝つことのみを想定しているわけですから。行政がそう判断したことは、少なからず裁判に影響を与えるでしょう。少なくともJASRAC側はそれを主張して裁判を有利に進めることができるはずです。

JASRACは文化庁の天下りの受け入れ機関の1つですから、今回の動きがそれと無関係とは思えません。何らかの談合が文化庁とJASRACの間で行われたと考える方が妥当でしょう、いずれにせよ相も変わらず姑息なことをやってくるなと大きな怒りを覚えます。

音楽教室の皆さんにたいしてはもしJASRACから著作権請求が届いたとしても、それは少なくとも現時点では法的拘束力のないものですから、その請求には応じないようにしていただきたいと思います。

同時に「音楽教育を守る会」としてこの報道が事実であるかを含め、文化庁に対して公開質問状を提出し、事実であった場合は厳重に抗議すべきであると考えます。

音楽教育と無関係の方にも是非この件については重大な関心を持っていただきたいと考える次第です。

関連記事
さすがの文化庁 JASRACの音楽教室からの徴収前倒しで容認
https://blog.goo.ne.jp/krmmk3/e/4095461596d5a3b4c83249c0a0cd14b9

 

 

 

 

| | | コメント (0)

2018年2月 7日 (水)

音楽教室から著作権料を取らないで!! 署名活動正式に終了 皆様ご協力ありがとうございました。

もう4日前に正式に終了でしたのでご報告が遅れましたがJASRACが著作権の「演奏権」の摘要における全国の音楽教室からの著作権徴収の反対署名、私の方の署名はお陰様で30176人の方からご署名いただきました。
これ以外に連携を取っている「音楽教育を守る会」のネットや書面での著名活動をいれますと「音楽教育を守る会」の齋藤事務局長によりますと50万を超す署名が集まったそうです。ご協力いただいた皆様に感謝を申し上げます。 m(_ _)m

250pxjasrac_head_office_shibuya

既に裁判の初公判も始まり「音楽教育を守る会」の原告団は当署名とともに文化庁長官に提出済です。裁判は長丁場になると思いますが引き続き当グループとしても応援していきたいと思います。

音楽文化を守るために!!

ご協力ありがとうございました。

https://t.co/fXjvr2SlMN

署名活動の文言

これまで著作権の徴収において教育現場での使用料徴収は教育を重視する立場から著作権料徴収はしない、というのが通例となっていたにもかかわらずその通例をJASRACは「演奏権」を根拠に破ろうとしていることがわかりました。手始めにヤマハ音楽振興会とカワイ音楽教室から音楽授業での音楽講師の「演奏」を根拠に著作権の「演奏権」使用料を徴収すると発表しました。

今までは学校でCD,DVDを配布する、楽譜をコピーして配布する、そして文化祭等にアーチストに対して報酬を払った場合のみを規定し、「演奏権」に関する音楽教育に対する規定は確かにありませんでした、JASRACはそれをいいことに今回本来は「免除規定」の対象にいれるべき音楽教育にその「演奏権」を摘要しようとしています。

ヤマハやカワイといった日本で庶民を対象とした音楽教育の根幹を担ってきた会社に対する「演奏権」の一方的な著作権料徴収が街の小さな音楽教室にまで及べば 音楽教室がの殆どが存続の危機にたたされることになり、さらに一般の学校の授業にまで及べば、学校から音楽の授業そのものが消える可能性すらあります。これは決して大袈裟なことではありません

このことによって日本中から殆どの音楽教室が消え、日本の音楽教育の苗床がズタズタになることは避けられず音楽の文化全体の不活性化につながります。100年後、日本から音楽文化そのもが消えてしまう可能性すらあります。

このような暴挙を阻止するために 一般社団法人 日本音楽著作権協会に対して 音楽教室、音楽教育に対して著作権の「演奏権」の著作権料徴収方針の撤回を求めます。

日本の音楽教育、次世代の音楽家を育てる苗床を守るために皆さんのお力を賜りたくお願いします

 

 

 

 

| | | コメント (0)

2018年1月30日 (火)

グラミー2018-見るたびに思う事。音楽を「文化」として尊重する国と100均以下の消耗品としか見ない日本との差が痛すぎる

初めにお断りしておくがグラミーの話をするとどうしても日本の音楽界の現状に辛口な表現になるが、今回もかなり辛辣なことを書くのでそういう記事を読みたくない方はこの記事を読まないことをお勧めする
===========================================================================
昨日グラミー2018年が開催された。各受賞者についてはグラミーの公式サイトを参照されたい。ひとことでいえばブルーノマーズが三冠を含め旋風を巻き起こしたといっていい
https://www.grammy.com/grammys/awards

司会は昨年につづきジェームスコーデン

Img_1453

・コラボレーションが普通に行われる欧米の音楽シーン

グラミーは毎回ながらアーチストの素晴らしいパフォーマンスを見ることができるのが楽しいが特に海外ではもはや当たり前な「異ジャンル」のコラボレーションが普通に見ることができるのが楽しい

今年は60周年ということもあるのか、例年はLAのステイプルセンターだが今年はニューヨークのMSG(マデイソンスクウアーガーデン)で開催された。そのこともあってかステイングは名曲";Englishman in New york"を披露した

Img_1459

なんかレゲエ風のリズムでやっているな、と思ったらShaggyが出てきてのコラボレーションステージ

Img_1461

同じように先日引退を表明したエルトンジョンとカントリー歌手のマイリーサイラスのコラボレーションステージ

Img_1468

何度もいっているが欧米ではこういう「異ジャンル」のコラボレーションは当たり前になっている、しかし日本ではこういう「異ジャンル」のコラボレーションに対して躊躇する向きが少なくない。あるミュージシャンが全く違うジャンルのミュージシャンとコラボレーションをしても、「同ジャンルの他の人に知られないように」あまり大っぴらにしたがらない傾向が強い。

私はこのメンタリテイは到底理解できない。
違うジャンルのミュージシャンとコラボすることに他の同ジャンルのミュージシャンにどんな不都合が生じるというのだろうか?寧ろ「ジャンルが違う=対立軸」として考える日本の音楽の風潮こそ時代錯誤の音楽観に捉われているといえないだろうか? これはジャンルごとのミュージシャンで作る「ムラ社会」が音楽の視野を極端に狭め表現の可能性を閉ざしているものだと私は考える。

あえていう。

そんな「ムラ社会」は音楽の発展に障害にしかならないからぶち壊してしまうべきである。

まあこんなことを毎年グラミーを見ていると思わされるのだ

さて気をとりなおしてグラミーに話を戻そう

続きを読む "グラミー2018-見るたびに思う事。音楽を「文化」として尊重する国と100均以下の消耗品としか見ない日本との差が痛すぎる"

| | | コメント (0)

2018年1月15日 (月)

これからは音楽やアーチストが本当に好きな人と音楽が好きなつもりで実は全然好きじゃない人たちで両極化

先日ネットの記事でこんな記事を読んだ

■なぜCDを買うのか…アーティスト愛があふれる熱い持論に共感の声
http://news.livedoor.com/article/detail/14142574/

2fe10_1593_8c7fc3b8_f2fed7ce

tricotファイターほな(@mu_mk_re_trk)さんの友人はCDを買うことがないそうで、CDを買う派のほなさんに「アホか」といったといいます。

しかし、ほなさんはその言葉に「盤を手元に残すことに意味があるから」と反論。それでも納得しない友人を見て、「なぜCDを買うか」を改めて考え、まとめました。

ほなさんの、情熱あふれる持論がこちら!

 

CDを買う1番の大きな理由は、アーティストが1枚のCDを出すのに、どれだけの労力を使っているかを知っているからだと思う。

 

曲を作って、レコーディングして、マスタリングして、ジャケットのデザインを作って、アーティスト写真を撮って、歌詞カードを作って…。たった1枚の円盤を制作するのにも、すごく労力がかかっている。

CDは、ただの音源ではなく、芸術作品みたいなもの。だからこそ、買って手元に残しておきたい。

歌詞カードの行間1つからCDの帯まですべてに意味があって、アーティストのこだわりを感じ取れる。

そして、ほなさんは最後に、「CDを買って帰り、プレイヤーで再生して感じた、音楽に触れ始めた時のワクワク感みたいなものを忘れたくないから、CDを買うのかもしれない」とも語りました。

まず音楽の世界で仕事している人間から見て、非常にありがたい。こういう人がまだいるだけアーチストは救われる。

ストリーミングや配信の状況については私も業界人の端くれとして理解はしているが、しかしネット等で配信だけでなくストリーミングについて語っている論客の論調を見ると、IT系からの音楽の見方しかしていない人が多く読んでいて正直すごく違和感を感じるのだ。たぶんこの人たちは特定のアーチストのファンになったことなどない人達なのだろうと思ってしまう。そしておそらく上記引用のtricotファイターほなさんの気持ちなど到底理解できないだろう。

続きを読む "これからは音楽やアーチストが本当に好きな人と音楽が好きなつもりで実は全然好きじゃない人たちで両極化"

| | | コメント (0)

2017年12月 4日 (月)

急速にグローバル化する映画を始めとする映像制作現場ーこのままだと音楽だけ取り残される

私はご存じのとおりFacebookでグル―プ「音楽&映像関係者キャステイング」の管理人をしており、そのサイトではを映画、と音楽両方の分野のオーデイションや人材募集の情報を掲載している。

その中で最近大きな変化が起き始めているのとを感じる。

それはアマゾンやネットフリックスが最近始めている全世界での配信や劇場公開の映画製作を日本で始めたり、Facebookを始めとするSNS経由で海外からの募集案件が増えてきた点である。

とりわけ詳細はここではいえないが、カンヌ入選監督の長編映画での日本人キャスト募集やハリウッドの募集案件等、以前では考えられなかった内容の募集案件が次から次へと出てきた。

例えばつい5-6年前だったら日本の俳優が「ハリウッド映画に出たい」などと云おうものなら周囲から「お前バカじゃねえか?」とか「身の程を考えろ」とかいわれて袋叩きにあったものだ。
だが今私の周囲のFacebookでつながっている俳優を含め、多くの日本人俳優が当たり前のようにハリウッド、や中国等の外国映画に出演する時代になった。これはかつて私が映像制作はどんどんグローバル化し、国境と関係なくキャストもクルーも仕事をする時代が来る当ブログで書いたことが現実になり始めたことを示している。時代は確実に動いている、そして誰もそれを止めることができない そういう時代の到来である。

さて制作現場のグローバリズムについて論じてはいるが、日本でも世界でもグローバリストというと「新自由主義者、市場原理主義者」でもあるというイメージがあると思うが、私はネットによくいるグローバリズムを唱えるエコノミスト、IT系論客と一線を画しているということは以前述べた

映画、音楽の分野でのグローバリズムについて
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/04/post-589d.html

この記事は私は行きすぎた新自由主義と不幸なことに結び付いてしまったグローバリズムが全世界的に安価なナショナリズムを呼び起こした事態を批判している。

詳細は上記の記事を読んでいただくとして世界の1%の人間しか幸せになれない、新自由主義と結びついたグローバリズムは否定しなければならないというのが私の主張だ。 

続きを読む "急速にグローバル化する映画を始めとする映像制作現場ーこのままだと音楽だけ取り残される"

| | | コメント (0)

2017年11月26日 (日)

業界右肩下がり20年ー音楽業界の業績回復を阻んでいる音楽業界の5つの体質

私が一応まで仕事している音楽業界は1998年から現在に至るまで20年間売上額が前年を下回る右肩下がりの事業運営を続けている。
普通これだけ長い低迷を続けていれば、その蟻地獄のような右肩下がり傾向から脱却すべく何らかの対策をうつのがまともな事業者としてのありかただと思うのだが、前に何度も書いたが不思議なことに、それに対する対策、創意工夫というのを今にいたるまで全くといっていいほどやっていない

全ては「CDが売れなくなったから」とか酷い場合は「音楽がこうなったのは全てネットのせいだ」といって、むしろ半分開き直って斜陽産業であることを理由に対策らしいことをしていないというのが実態である。

映画やドラマ等の映像制作が最近活気をおびて大きなうねりを描いているのとは対照的に音楽の世界は「活気がない」「元気がない」、はっきりいってもはや業界というのもおこがましいほど、殆ど機能していない状態といっていい。映像制作はグローバル化してどんどん発展していくのとは対照的にこのままでは音楽だけが置いてけぼりを食う可能性がきわめて高い。しかし相変わらず音楽業界関係者の危機感は極めて低いといわざるを得ない

そこであえてその音楽業界の業績回復を妨げている原因を考えると、実は原因は音楽業界関係者そのものに原因があるといえるのだ。こういうとおそらく反発をくらうことを承知の上で「音楽業界の回復」を妨げている音楽業界の体質についてここで述べようと思う。
大きくわけて5つある

1.カタチに極端にまでこだわる体質

ここでいう「カタチ」とはさまざまなものを指す。勿論ビジネスモデルもそうだし、音楽のジャンル、商慣習、全ての形式について音楽関係者は他の業界に比べて極端なまでに「カタチ」に固執する

ビジネスモデル、プロモーションに関しても「ちょっとでも以前と違う」やりかたをやっただけでロコツなまでの拒絶反応を示す。

またミュージシャンの方も「ジャンル」という音楽の「カタチ」にこだわる傾向が日本の場合特に強い。欧米ではクラシックやその他のジャンルのミュージシャンが他のジャンルのミュージシャンとコラボレーションする、というのは普通に行われているのだが、日本ではなかなか行われない。仮にやっても、「特定のジャンルの他のミュージシャンの目」を気にしてあまり大っぴらにしたがらないミュージシャンも少なくない。

プロモーションに関してもそうだ。信じられないことだがいまだにメジャーのレコード会社を見てもとっくに終わった「音楽バブル」の頃の発想から抜けきっていないという実態がある。「音楽バブル」の時の「常識」からちょっとでも外れたことをすると拒絶反応を起こす体質が強いためだ。この業界ほど「カタチ」に極端なまでに固執する業界もないのではないかと思う。

だが「カタチ」なんてものは所詮ビジネス、表現、その他の単なる「手段」に過ぎない。そして「手段」なんてものは状況、環境、時代によってどうにでも変わるものである。だから「手段」を絶対視しその他の「カタチ」を受け付けないことは思考の硬直化をまねき、客観的にみても極めてナンセンスなものだ。だがそのナンセンスにこだわる人間が音楽の世界はスタッフ側もミュージシャンも非常に多いというのは困ったものだ。

2 頭を使うことを極端に嫌う体質

音楽業界は現在でもそうだが、タイアップとか音楽でのメデイアの露出をプロモーションの主眼点においていて、「音楽を説明する」つまり「説明を必要とする商品」というものを極端に苦手している。長い間そういうやりかたをやってきたため「創意工夫」とか「頭を使う」ということを極端に嫌がる体質ができあがってしまった。

そしてそれは音楽のプロモーションの部分だけに留まらない。

ライブやアルバムの企画、プロモーション戦略ー全て頭を使うような作業には拒絶反応を示す

営業面、集客面、ありとあらゆる点で創意工夫等の「頭を使う」ということを極端にまで嫌う業界体質になってしまった

云ってみれば「業界全体が思考停止」 という状態

これだけでも音楽業界が回復しない理由は明らかだろう

続きを読む "業界右肩下がり20年ー音楽業界の業績回復を阻んでいる音楽業界の5つの体質"

| | | コメント (0)

2017年8月24日 (木)

映画にしてほしい作曲家、映画にはとてもならない作曲家

夏休みになると「夏休み記事」のようなものを毎年かいているけど、今年はまだ夏休みを取っていないし、業務多忙になるとやはりブログ更新自体が正直負担になっている。ブロガーというのはヒマ人でないとできないというがその通りで、こういう記事も今年で最後にしようかな、などと考えたりもする。

一応作曲ということをやっている人間の端くれからみれば歴史に名を残している作曲家がどのような人生を送ったかについては興味がある。そしてその作曲家の人生をさまざな観点から描いた映画も多い。今年は映画の中で描かれた作曲家について考えてみたい

ただ、作曲家の人生を描いた映画の場合、当たり前だがたいていの場合はその作曲家の作品が背景音楽として使われるため我々のような映画音楽、劇伴に関わっている人間の出番はないのだが、いずれにせよ歴史に残るような偉大な作曲家の音楽を聴きながらであるから作品しては興味を大いにそそる

作曲家をテーマとした映画をググってみたらこんなにもあったのでびっくりした

クラシック音楽家(作曲家)がテーマの「映画」作品集
https://matome.naver.jp/odai/2142937575071429501

予想以上に多く、全部入れると大変なので主だったものをリストにいれておく。正直、結構私が見ていない映画、知らない映画も多い。また正直いってすべてが傑作であるとは限らないことも付記しておく

ヨハンセバステイアンバッハ アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記 (公開題「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」) [1968年映画 DVD] 音楽家J・S・バッハの半生を彼の作った名曲をバックに、第二の妻アンナ・マグダレーナの日記をナレーションに綴った伝記映画。
ジョージフレデリックヘンデル ヘンデルの生涯(1985年 イギリス映画)
(現在は販売停止)
廃盤 J・S・バッハと一緒に行ったリューベックの作曲家ブクステフーデ訪問、ローマでのドメニコ・スカルラッティとのチェンバロ競演,ヘンデルにまつわる有名なエピソードがふんだんに紹介されている。
ウオルフギャング・アマデウス・モーツアルト 『モーツァルトの恋』(1942年 オーストリア映画) [DVD] 宮廷付き指揮者になることを夢見ていた若きモーツァルトは、ウェーバー家の娘コンスタンツェと結婚する。しかし、モーツァルトが本当に愛しているのはコンスタンツェの姉で歌手のルイーゼだった。
ウオルフギャング・アマデウス・モーツアルト アマデウス(1984年 アメリカ映画) [DVD] アントニオ・サリエリ。オーストリア皇帝に仕えた秀才作曲家比類なき才能をいかんなく発揮するモーツァルトの下劣な性格に嫌悪感を抱きながらも才能に嫉妬し、モーツァルトを貶めようと策を巡らせる。
ルッドヴィヒ・ヴァン・ベートーベン 楽聖ベートーヴェン (1936年 フランス映画)[DVD] 19世紀はじめ、若きベートーヴェンはウィーンの娘ジュリエッタに思いを寄せていたが、彼女は伯爵と結婚してしまう。失意の彼を慰めるテレーゼとの愛も報われぬまま、彼は次第に聴覚を失っていく。
ルッドヴィヒ・ヴァン・ベートーベン 不滅の恋 ベートーヴェン デラックス版(1994年 イギリス・アメリカ) [DVD] 本作は単なるラブ・ロマンスではない。
物語は一通の手紙を通し、生涯女性の愛に恵まれず、民衆からも偏屈な人物と思われていたこれまでの彼のイメージを一掃し、その屈折した生い立ちゆえに人々から誤解されてきた彼の本当の姿、そして聴覚障害の為自らの偉大な音楽も聴衆の賞賛も聴くことも出来なかった彼の心に秘めた激情と苦悩を、その壮絶な軌跡と共に描いてゆく。
フランツシューベルト 未完成交響楽(1933年 オーストリア) [DVD] 貧しい作曲家・シューベルトは上流階級のサロンでピアノ演奏を行ったのをきっかけに貴族の娘の家庭教師になる。やがて2人は恋に落ちるが、親の妨害により、娘は軍人と結婚することになる。
ニコロ・パガニーニ パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(通常盤-2013年ドイツーDVD) 1830年、イタリア。敏腕マネージャー、ウルバーニの働きで富と名声を手にしたパガニーニは、私生活では女や酒、ギャンブルにまみれた堕落した毎日を送っていた。ある日、指揮者ワトソンの尽力でロンドン公演を行うことになったパガニーニは、そこでワトソンの娘シャーロットと出会う。美しい声を持つシャーロットと音楽を通して心をかよわせ、初めて本当の恋を知るパガニーニだったが……。
へクターベルリオーズ 『幻想交響楽』 1944年 フランス(販売中止) 廃盤 1830年、ロマンチスムの花が咲きにおうころ。エクトル・ベルリオーズは医学生としてパリに上京した。しかし彼には父が望む医道に進むことは堪えられぬ事だった。いつか音楽に心身を打込んで医学には遠ざかったので父親は送金しなくなってしまった。
フレデリック・ショパン ショパン 愛と哀しみの旋律 (2002年 ポーランド)[DVD] 祖国ポーランドを逃れ、たどり着いたパリでは作曲家として認められず失意の底にいたショパンは、女流作家ジョルジュ・サンドと出会う。彼女の情熱にのまれるように愛が始まり、ショパンは次々と名曲を生み出していく。
ロベルト・シューマン 愛の調べ(1947年 アメリカ) [DVD] 天才的ピアニストの折紙つきのクララ・ヴィークは、父ヴィーク教授の弟子ロベルト・シューマンと恋仲だったが、教授はシューマンの才を認めず結婚を許さない。
フランツ・リスト フランツ・リスト 愛の夢(1971 旧ソ連・ハンガリー合作)(販売停止)

808307_01

ハンガリー生れのフランツ・リスト(I・シンコビッチ)は、幼い頃から天才ピアニストとしてずば抜けた才能をみせ、今は芸術の都パリでサロンの人気を集めていた。リストは、芸術に理解が深いマリー・ダグー伯爵夫人(K・ルーチコ)の励ましで、世界一のピアニストといわれるタールベルグとの弾きくらべに勝ち、センセーションを呼んだ。。
リヒャルト・ヴァーグナー 『ワーグナー/偉大なる生涯』(1983)( 1983年 イギリス・ハンガリー・オーストリア合作)(販売停止)

 

廃盤 1849年、ドレスデンの三月革命の渦中に飛び込んだワーグナーは、首謀者として目をつけられ、各面の失敗と共に祖国を追われ逃亡生活を送ることに。妻ミンナを愛しながらも、出資者である豪商ヴェーゼンドンクの妻マティルデと恋に落ち、その不倫の情熱を『トリスタンとイゾルデ』の完成に注ぐ…
ヨハン・シュトラウス(息子) グレートワルツ(1938年 アメリカ) [DVD] 若きヨハン・シュトラウス勤めていた銀行をクビになり恋人であるパン屋の娘ボルディの心配をよそに、近所の音楽愛好者たちを集めて管弦楽団を組織し、自分の作曲したワルツをカフェーで演奏した。それは始め客に喜ばれなかったけれどもそこへ帝室オペラ劇場の歌姫カーラと歌手シラーが現われて称賛したことから、町行く人々まで楽の音に聞きとれるのだった。カーラはこの若い作曲家に興味を感じて、彼女のパトロンであるホーヘンフリード伯の夜会に招待した。そしてその席で、彼女はシュトラウスの作曲になるワルツを歌った。
ピョートル・イリッチ・チャイコフスキー) チャイコフスキー (1970年旧ソ連)[DVD] ピアノ協奏曲を完成させたチャイコフスキーは、それを“難しすぎる”の一言で切って捨てた恩師とトラブルを起こす。打ちひしがれた彼に、援助の手を差し伸べたのは、富豪の未亡人フォン・メック夫人だった…。
セルゲイ・ラフマニノフ ラフマニノフ ある愛の調べ (2007年 ロシア)[DVD] セルゲイ・ラフマニノフは10歳くらいの頃、両親が離婚、厳格な名教授ズヴェレフに引き取られる。ラフマニノフの才能をひと目で見抜いたズヴェレフは、毎日のように精魂込めて彼を指導していた。しかし数年後、ピアニストとしての精進を求めるズヴェレフと、作曲の喜びに目覚めたラフマニノフは決裂してしまう。ラフマニノフはその頃、アンナという年上の女に恋をしていた。

上記を見ておわかりのように、既に廃盤で手に入らないものもあるが、時代に残るほどぼ名作ではなかった、ということかもしれない。個人的には「未完成交響楽」などは映画としてはかなりいただけない出来だったように記憶している。

そしてバッハとかモーツアルト、ベートーベンを除けばやはりロマン派の作曲家が多い。恋愛遍歴も多い作曲家が多く、不倫、駆け落ち、略奪愛、なんでもあり、というところも映画にしやすいのも事実だ、

尚、番外編として作曲家が主役ではないが、次の3作品もあげておこう

番外編

カストラート ジョージフレデリック・ヘンデル かつて存在したボーイソプラノの声を保つため去勢した歌手(カストラート)の話。オランダの俳優ジェローン・クラッブがヘンデルを演じた。クラッブはオランダ人だがこの映画ではフランス語、英語、イタリア語をしゃべっている。
クララ・シューマン 愛の協奏曲 [DVD] ロベルト・シューマン、ヨハネスブラームス コンサートホールで観客の喝采を浴びる作曲家ロベルト・シューマンと妻でピアニストのクララは、ヨハネス・ブラームスと名乗る男に呼び止められる。クララはヨハネスとの出会いに運命的なものを感じ、波止場の薄暗い居酒屋へ足を運ぶ。そこでヨハネスの演奏を聴き、彼の才能を一瞬で見抜く。ロベルトは持病の頭痛に苦しんでいた。クララは夫を救うため、自ら指揮者として楽団員の前に立つ。そして女性の指揮者への偏見をはねのけ、見事な演奏を引き出す。ある日、ヨハネスがシューマン家を訪れる。ヨハネスは夫妻の子供たちに気に入られ、シューマン家で共同生活を送ることになる。
ベニスに死す [DVD] グスタフ・マーラー、アーノルドシェーンベルク 映画の役柄では別名になっているが、主役の「エッシエンバッハ教授」は明らかにグスタフマーラーのモデルであり、映画劇中で芸術論をエッシャンバッハに挑んでいるアルフレッドなる若者は、若き日のアーノルドシェーンベルクである。映画史上、普及の名作という評価が高く、ビスコンテイの代表作にも揚げられる。で映画の中の美少年は日本の少女マンガでも大いに素材として使われている。

表ばかり並べてしまったが、ここから本題に入る。勿論上記以外にもまだたくさんあるのだが、作曲家をテーマとした一定の知名度がある映画作品というとだいたいこんなものではないかと思う。作曲家の生き様と愛情を描いた作品だが、まだ映画になっていない大作曲家がいるので、こんな作曲家の映画というのはどうだろう。

続きを読む "映画にしてほしい作曲家、映画にはとてもならない作曲家"

| | | コメント (0)

2017年7月 5日 (水)

「音楽教育を守る会 」が私大野が展開する署名活動も含め文化庁長官に「反対署名」と「要望及び質問書」を提出

お知らせページのトップにも書いてありますように、ヤマハ、カワイを始めとする全国の音楽教室が参加している「音楽教育を守る会」が昨日7月4日、AP新橋虎ノ門(東京都港区)にて記者会見を行い、署名活動に多くの方のご賛同を頂いていること、及び、文化庁長官へ「要望及び質問書」を提出したことを発表した。

170704_topics_img02

先日6月20日「音楽教育を守る会」の会員団体249社で原告団を結成しJASRACによる音楽教室における著作物の使用料徴収に関し、音楽教室でのレッスンには著作権法に定める演奏権は及ばず、JASRACの徴収権限は無いことを確認するための「音楽教室における著作物使用にかかわる請求権不存在確認訴訟」を東京地方裁判所に提起した上での文化庁長官への「要望及び質問書」提出である

■文化庁長官に「反対署名」と「要望及び質問書」を提出し、記者会見を行いました。
https://music-growth.org/topics/170704.html

170704_topics_img01

私は今年の2月に署名活動を開始したが、さすがヤマハ、カワイ、宮地、を始めとする全国の音楽教室のすそ野は広く、私より一か月後に始めたにも関わらず3ヶ月間という短い期間で557,357筆の署名(署名用紙によるもの525,265筆、ネットでの署名32,092筆)を得ることができた。ネット署名の中には私が展開した署名数も参考資料として含まれている。

ちなみに私の署名サイトこちら

さすが組織による署名展開はすごい、私の力など本当に微々たるものだが、「音楽教育を守る会」の事務局長とは何度も連絡を取り合い、今後も必要や要請があれば協力をしていく所存である

既に訴訟を提起しているので、これから裁判が長いと思うが文化庁に対しての要望は以下の通り

・規程変更について合意が成立していないことが明らかであるにも関わらず、当該届出を受理した理由をお聞きしたい。

・使用料規程の変更についての管理事業法に基づく協議を行うにしても、そもそも「音楽教室における演奏が著作権法22条所定の演奏権が及ぶ利用行為に該当するか否か」について訴訟による司法判断が確定するまでは「協議不調」となることは明らかなので、文化庁として、訴訟による司法判断が確定するまでは、同法の裁定手続きを保留し、変更使用料規程を実施できない旨の方針を、広く発表していただきたい。

・「歌謡教室における演奏等に関する運用基準」の規定は「カラオケ設備を用いた演奏」を対象とするにもかかわらず、JASRACが2016年度から、同設備のないボーカルスクール等からの使用料徴収を開始したことについて、JASRACが利用者の意見徴収に関する資料等を提出しているのか否かうかがいたい(提出しているとすれば同資料を開示していただきたい)。また、この件について文化庁としてのお考えを伺いたい。

私は「音楽教育を守る会」を全面的に支持する。

今日この日を迎えることができたことに 皆さんのご協力があってこそ、なので心から感謝申し上げます。私も「音楽教育を守る会」と引き続き連携し、JASRACに対する訴訟に関しても必要あれば協力していく所存である。

 

 

 

| | | コメント (0)

2017年6月 5日 (月)

「音楽をじっくり聴く」日本人は社会の少数派になってしまったのだろうか?ー音楽を聴かなくなった日本人

実は昨日Facebookグループ「音楽&映像関係キャステイング」主催の今年前半のイベントを終了した。今年は音楽関係のライブイベントと映画関係のイベント(お手伝いも含めて)を行ったが、実はこの両者は対象的な結果をもたらした。

ひとことでいえば映画関係は全て満員御礼で想定外の入場者数であふれる等盛況であったのに対し、音楽関係のイベントは一部を除いて全て動員的に不調であった。

一部はっきりいって質の良くないインデイース系アーチストの参加による酷い内容もあり、それは不入りでもしょうがないなとは思うが、私的にみてかなり質の高い音楽を奏でているアーチストのライブでも動員にかなり苦戦した。正直なんでこんないいアーチストのいい曲をみんな聞きたがらないのだろうとも思った。

実際あるイベンターの話しだとVJとかのパフォーマンス等では人が盛り上がり、会場に大勢の人が押し寄せるが、シンガーソングライターとかミュージシャン系がステージに登ると、ぞろぞろと人が出て行く傾向が強いという。

つまり 今日本人は音楽を聴かない国民、になりつつある、いやなっているといっていいだろう

実際最近の日本人、とりわけ若い世代に「音楽離れ」というか「音楽を聴かない」人間が増えているという記事がたくさんある、

■音楽を全く聴かない人が激増! 日本レコード協会の調査に驚きの声
http://next.spotlight-media.jp/article/267705981753402611

音楽への姿勢ということを回答してもらいました。
以下はその結果を前回と今回で抜き出したものです。

有料聴取(購入して聴く) 44% → 32%
無料聴取(無料のみ聴く) 19% → 13%
無関心層(既知の曲のみ) 19% → 19%
無関心層(本当に無関心) 17% → 34%

無関心層がほぼ2倍に膨れ上がっています。
年代別に見ても、多くの世代で、「無関心層(本当に無関心)」つまり、音楽そのものにまったく関心を抱かない方々が急激に増えていることが分かりました。

■音楽離れは「有料の音楽」離れに限らず「音楽そのものから距離を置く」と共に
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20160407-00056129/

歌はおろか、音楽そのものへの関心がうすれていることを如実に表すものだという。

実際、図らずもこうした傾向を音楽イベントを運営して実感するに至った。非常に残念な話だが

それにしてもどうしてこんなことになってしまったのだろう?

いろいろと分析を試みようとは思うが

続きを読む "「音楽をじっくり聴く」日本人は社会の少数派になってしまったのだろうか?ー音楽を聴かなくなった日本人"

| | | コメント (0)

2017年5月21日 (日)

ふざけるな! 音楽著作権演奏権の摘要に関して政府が「答弁書」を「閣議決定」-著作権訴訟に政府が加入する暴挙

最初、このニュースが耳に入った時は正直冗談かデマかと思った。だがNHKが報道している以上は実際にこういう「答弁書」を発行したというのは事実なのだろう

■音楽教室の演奏に著作権者の許諾必要な場合も 政府答弁書
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170519/k10010987501000.html

正直何をかいわんや、である

そもそもこれから民事裁判で「音楽教育を守る会」とJASRACが争おうとしている件になぜ政府が介入するのか? ヤマハ、カワイを中心とする「音楽教育を守る会」がJASRACに対して音楽教室の著作権演奏権摘要に関する訴訟の準備を行っているが、これは刑事訴訟ではなく「民事訴訟」である。

その「民事訴訟」になぜ政府が介入するのか? 「民事不介入」の原則はどこにいったのか?

そもそも政治家で著作権法に関してきちんとわかっている奴がどれだけいるか、って話だ

これはどうも文部官僚が裏から手を回して政府に働きかけた、と考えた方が自然だろう。JASRACは伝統的に文部官僚の天下り先だ。今の浅石理事長も文部官僚の天下り。文部省としては絶対に離したくないカモだ。

これは例の「森友」とか「加計」とかの絡みで政治家と文部官僚の「裏取引」があったのでは、と勘繰りたくもなる。

ただ「政府答弁書」や「閣議決定」は全く法的拘束力はない。だから裁判への影響はそれほどないと思う。

しかし残念ながら日本人はおそらく世界でもっとも情報リテラシーの低い国民といっていい。だから政府がこういう答弁をすると鵜呑みにする人間が相当数いるだろうな。つまりこれは一種の姑息な世論操作であり国民をバカにした行為だ。国民を心からバカにしていなければできない行為だ。

こんなことで「音楽教育を守る会」が瓦解するなどと思っていたら大間違いである

ひとこといわせてもらう

ふざけるな!!

尚、政府答弁書とJASRACのワンレッスン50円という条件で「ま、いっか」などと考えているあなたに実際にこれがヤマハ、カワイの音楽教室だけでなく、街の小さなピアノ教室に摘要されたらどうなるか、シミュレーションしてみようと思う。次の記事でそれをやってみよう

 

style="display:block; text-align:center;"
data-ad-layout="in-article"
data-ad-format="fluid"
data-ad-client="ca-pub-3062244771962944"
data-ad-slot="8526296439">

 

| | | コメント (0)

2017年5月17日 (水)

JASRAC音楽教室への「演奏権」摘要問題-YAMAHAを始めとする「音楽教育を守る会」が提訴ーJASRAC大橋常務理事の主張の問題点

「お知らせ」ページでもおわかりのように私は二か月前からJASRACの今回の音楽教室への著作権徴収への反対を唱えてきた、その問題点はこちらに書いてある通りである、最大の争点となりうるのは殆どのケースが教師と生徒の一対一のケースで著作権の「演奏権摘要」というのは適切かどうか、である。

JASRAC音楽教室から「著作権演奏権徴収」ーなぜ私は反対するのか?どこに問題があるのか(長文注意!!)
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/02/jasrac-03a3.html

そんな折、誰もが知っている日本の楽器メーカーのトップのYAMAHAさんも今回の音楽教室への演奏権の著作権徴収に対する反対の署名活動を始めた

JASRACの「音楽教室のレッスンでも著作権料徴収」方針に対抗、ヤマハなどが署名活動
http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/27/jasrac_n_15631238.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

署名サイト ↓

■音楽教育の現場からの演奏著作権料徴収に反対
https://www.change.org/p/%E6%96%87%E5%8C%96%E5%BA%81%E9%95%B7%E5%AE%98%E3%81%ABjasrac%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%94%BF%E6%8C%87%E5%B0%8E%E3%82%92%E8%AB%8B%E9%A1%98-%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%A0%B4%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E6%BC%94%E5%A5%8F%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E6%96%99%E5%BE%B4%E5%8F%8E%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE

私は二か月前に署名活動を開始したが、今日現在2万9366人集めている。既にヤマハを始めとする音楽教室を運営している会社で結成している「音楽教育を守る会」の事務局長とも既に連絡を取り合っており、私としても可能な限りの協力をする旨を伝えた。

そして昨日報道もされたが、

音楽教室側、JASRAC集団訴訟へ 200社超参加か
http://www.asahi.com/articles/ASK5Z5PYKK5ZUCLV00M.html

正直いよいよ始まった、というのが実感だ。

さてここでHuffingpostの記事の中で大橋健三常務理事が東洋経済のインタビューで書いてある件について少し検証させてもらうことにする。とにかく大橋氏の主張をみていて違和感を感じまくり、というのが正直なところだ

JASRAC「金額の問題ならば交渉に応じる」
どうなる?楽器教室「著作権使用料問題」
http://toyokeizai.net/articles/-/159017

大橋常務理事のインタビューについて、知らない人は鵜呑みにするといけないので問題点を洗いざらい揚げようと思う

まず最初に云っておく。金額とかが問題なのではない。(むろん別記事で書くが包括契約のありかたそのものの問題もあるが)

1. そもそもJASRACのトップは音楽教室の現場を本当に理解しているのか疑問、現場を理解しない人間が音楽教室のありかたを語る違和感

続きを読む "JASRAC音楽教室への「演奏権」摘要問題-YAMAHAを始めとする「音楽教育を守る会」が提訴ーJASRAC大橋常務理事の主張の問題点"

| | | コメント (0)

2017年4月17日 (月)

追悼 アランホールズワース ロック、ジャズに強い影響を与えたギタリスト

ここのところこのブログ記事は訃報ばかりだが、また偉大なミュージシャンの逝去の情報を流さなければならないとは

70422

■アラン・ホールズワースが死去
http://amass.jp/87483/

プログレからジャズのフュージョンまで幅広い影響を与えたアランホールズワース

超絶技巧のギタリストとして知られピアノなら弾けるけどギターなら難しいコードをなんなく弾きこなし、いわゆるギター速弾きの先駆者の一人といっていいと思う。

追悼の意味を込めて超絶技巧ぶりの映像を添付します

あとドラムのビルブラフォードとアランホールズワースの超絶技巧対決。キーボードはデーブスチュワート(ユーリズミックスのデーブスチュワートとは別人)というオールスターでの演奏

ご冥福をお祈り申し上げますと同時に故人の偉大な音楽の業績に敬意を表します、 Rest In Peace Allan. With greatest respect to his musical achievements


| | | コメント (1)

2017年4月 5日 (水)

midi TR-808 909の生みの親でローランド創業者の梯郁太郎氏を悼む

私が初めてシンセサイザーなるものを手にしたのはRolandのSH-2という単音しか出ないシンセサイザーだった。今殆どの人が知らないが昔のシンセサイザーは単音ーモノフォニックーしか出なかったのである。それでもその楽器の出す厚い音、暖かい音はすばらしく、初めてシンセサイザーを手にした喜びは大きかった

そのローランドの創業者で日本のみならず世界の音楽シーンに計り知れない影響を与えた梯郁太郎(かけはしいくたろう)氏が逝去された。実際にお会いしたことはなかったけれどこの人の実績に対してはいくら敬意を表しても表しきれないほどのものである。

Ikutaro_kakehashi_3

数えきれなほどの実績があるが、やはり現代の音楽シーンに決定的に影響を与えたのは電子楽器の規格midiの実質的な生みの親となったことだろう。その実績が認められ2013年に米グラミー賞のテクニカル・グラミー賞を個人としては日本人で初めて受賞した。

これ以外にも通称「やおや」と呼ばれたTR-808  そしてクラブミュージックのシンボリックなドラムマシンとなったTR-909
そしてシンセのジュピターシリーズ、JUNOシリーズ等枚挙に暇がない

ちなみに筆者はいまだにmidiすら装備されていないJUNO-60を持っている。数あるソフトシンセでもこの楽器の音の暖かさ、厚みはやはりこの楽器でしか出ない。(余談だが私の初期の作品の「スリーピングミュージックNo.1」はJUNO-60のみを使って作曲されたものである)

この梯氏とDTMの世界では有名な藤本健氏との興味深い対談があるので紹介する。この記事を読むと梯氏はステイーブジョブスを高く評価しながらも、警戒もしていた点が興味深い

■亡くなったローランド創業者・梯郁太郎さん、スティーブ・ジョブズを語る
http://www.dtmstation.com/archives/51993989.html

アップルを評価しながらも警戒していた、そして梯氏自身が実は大変なアップルフリークであったこともわかるが、やはりビジネスの部分はそこをきちんと切り離しているのは、氏がアップル心酔者の多い日本のテクノシーンでやはりビジネスマンとしての冷静の判断も持ち合わせていたことがわかる。

あと梯氏の楽器に対する定義を読んで素晴らしいと思った。そこの部分を引用させていただく

まったく新しい電子楽器というのは面白い。でもメーカーは出した限りは、それを続けていく義務があるんです。そう考えたときにルーツがない楽器をやるのは非常に大変。だからルーツがある楽器をやるというのは、ある意味、僕のポリシーです

シンセサイザというのはあくまでも技術です。だからこのシンセサイザの技術を利用して、ルーツがある、つまり昔から存在する楽器を見直したらどうなるか、ということです。たとえばピアノやオルガンなどの鍵盤楽器をシンセサイザで再現するのもいいし、ギターも非常に面白い。アコーディオンなんかも形状はすべてそのままで音源をシンセサイザに置き換えるのは大きな意義があります。一方で、バイオリンは弦の音をピックアップしてフィルタをかけることしかできそうにない。となると、今のところこれをシンセサイザで作り直してやる意味はあまりないかな…なんて考えるわけです。この判断において、非常に重要なのは、楽器はコモディティ化しちゃいけない、ということなんです。

どんな楽器でも、本来はアマチュア用という楽器は存在しない。これは高いとか安いとかいう次元の話じゃない。プロの使用に耐えられないものは、楽器と言っちゃいかん。その対極にあるのがアップルのiPadにあるGarageBandのようなもの。シーケンサという意味ではいいけれど、誰でもすぐに演奏できてしまうものは、楽器としての面白さがないだろう、と。やっぱり、練習に練習を重ねることで演奏が上達していく。そんなものこそが本来の楽器なんだというのが僕のポリシーなんですよ(笑)。

いわゆるテクノ系やIT系、アップルの心酔者の中には反論があるかもしれないが(注:上記の発言は6年前のものである)、この発言を見て梯氏は優秀な技術者、経営者だけでなく、音楽、楽器というものをきちんと理解していた文化人であったことがうかがえる

それを考えると日本という国は素晴らしい人を失ってしまった、87歳という高齢ではあるがまだまだやってほしかったひとである

心からご冥福をお祈りすると同時に梯郁太郎氏の生前の業績に対し最大限の敬意を表するものです

Rest in Peace to the great man


| | | コメント (1)

2017年3月11日 (土)

ラグタイム王スコットジョップリンの没後100年ー20世紀のポピュラーミュージックに影響を与え、クラシック/ポピュラーの垣根を取り払った孤高の作曲家

大野は一昨年から阿佐ヶ谷の名曲喫茶ヴィオロンにて、ラグタイムコンサートを開催していますが...

Cbfcvl1uuaaorhv

来月の4月1日は特別な意味を持ちます、それはラグタイム王といわれたスコットジョップリンの没後100年に当たる日だからです。

Scottjoplin

スコットジョップリン 1868-1917

日本ではラグタイムというと今1つ馴染みがないようですが、私がラグタイムを重用視するのは

1.20世紀の音楽史を書きかえるほど、ジャズ、ブギウギを通じてロックンロールまで現代のポピュラーミュージックの大きな影響を与えた音楽であること

2.ジョップリンは終生、自らを芸術音楽の作曲家として認められたいという大望を持って音楽活動をしており、その結果「大衆的」といわれた音楽を芸術の領域まで昇華させ、自身はオペラやバレエ曲(現存せずー一部は「ラグタイムダンス」「ストップタイムダンス」として別作品として出版)の作曲まで行ったこと

ジャズやブギウギが勃興して以降、ラグタイムは一次忘れ去られた音楽になっていましたが、ご存じ映画「ステイング」でジョップリンの「エンターテイナー」がテーマ曲になって以降ジョップリンの再評価が行われるようになりました。具体的には突如として、あらゆる人がジョプリンを演奏し始めました-かつてこのように広範囲に及んで、ジョップリンの音楽が正当な評価と理解を得たことはなかったといっていいでしょう。

何よりもクラシックとポップスという双方のジャンルで膨大な数の演奏がなされることで、ジョプリンのラグはその垣根を超越してしまいました.。、1976年には-彼の業績に対しては遅すぎる認識ではありましたが-、ピューリッツアーよりジョプリンに特別賞が贈られました。死後60年になってようやく評価されたのです

続きを読む "ラグタイム王スコットジョップリンの没後100年ー20世紀のポピュラーミュージックに影響を与え、クラシック/ポピュラーの垣根を取り払った孤高の作曲家"

| | | コメント (0)

2017年2月 3日 (金)

音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)

ご存じの通り私が経営している会社の主要取引先は某楽器メーカーであり、音楽教室の教材の制作を行っている。それだけにこのニュースを聞いて驚いた

これまで著作権の徴収において教育現場での使用料徴収は教育を重視する立場から著作権料徴収はしない、というのが通例となっていた。ところがその通例をJASRACは「演奏権」を根拠に破ろうとしていることがわかった
■音楽教室から著作権料徴収へ JASRAC方針、反発も

http://www.asahi.com/articles/ASK213QYXK21UCVL00P.html

そもそも著作権を教育現場に条件的に摘要する場合は非常に限られている
http://www.jasrac.or.jp/info/school/
http://www.jasrac.or.jp/park/inschool/

だがこれらは学校でCD,DVDを配布する、楽譜をコピーして配布する、そして文化祭等にアーチストに対して報酬を払った場合、等のみを規定している。

そして万国著作権条約パリ改正条約の第五条の3-3にも「例外規定」として「この条の規定に基づく許可は、教育又は研究を目的とする場合に限り、与えることができる。」としている、

http://www.cric.or.jp/db/treaty/bap_index.html

だが上記いずれの規定の中にも「演奏権」に関する規定が含まれていない。今回のJASRACのヤマハ、カワイの音楽教室への課金はそれを根拠にしている。やりかたが実に姑息だ。そしてこれは明らかに万国著作権条約パリ改正条約の基本精神に反するものである。

・著作権の「演奏権」徴収を学校教育まで対象にする道を開く暴挙

今回のヤマハ、カワイに対する「演奏権」の著作権徴収は「演奏権」の規定を個人の音楽教室や学校教育にまで広げる道を開くことを意図しているのは明らかだ。ヤマハ、カワイの音楽教室の運営も決して楽ではないし、いわんや町でピアノを教えている個人のピアノ教師を始め小さな音楽教室などまず、徴収されればやっていけない。そして街の小さな音楽教室や学校での音楽授業にも「演奏権」に基づく著作権徴収を広げる可能性がある。いや、殆どそうなるのは時間の問題といっていいだろう。

これはいうまでもなく日本国内のほぼ全ての音楽教室の存続を危うくし、全ての学校の音楽の授業にまで適用すれば日本の学校から音楽の授業が消える可能性すらある、

これは決して大げさなことではない。JASRACが学校の音楽教育にまで「演奏権」の著作権料徴収を強行すればそうなる可能性が高い。

続きを読む "音楽教室から著作権徴収ーJASRACは過剰な著作権「演奏権」信託権濫用による徴収をやめよ!!(緊急声明)"

| | | コメント (0)

2016年12月30日 (金)

「PPAP」「前前前世」にみる「音楽業界ヒットの方程式」崩壊の様相がみえる興味深い傾向

やっと仕事納めができ、ブログ、音楽関係の記事を書く精神的余裕ができた。昨今はイベントやライブ、その他の業務の関係で忙殺され、わざわざブログ記事を書くパワーが著しく衰えている。別記事にも書いたがもはやブロガーを続けることが正直困難になりつつある。

また日本のJ-popや歌謡曲とかにもかなり前から興味を失っているので、本日のレコ大など正直どうでもいいと思っている。
しかしそれでも今年はある意味、少し面白い変化が起きていると感じている。

それは既存のメジャーのレコード会社や大手プロダクションが仕掛ける「タイアップ→メジャーでヒット」という方式が崩壊の体を示しているからである。

その際たるものがピコ太郎の「PPAP」だ。 内容に関しては今更いうまでもないがこのヒットのプロセスを見ると従来の日本のJ-popのパターンとは根底から違う

1.きっかけがyou tubeであること。勿論いわゆる地上波テレビのタイアップなど一切ない

2.そしてそもそものきっかけが海外ージャステインビーバーのtwitterがきっかけだったこと

3.SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービス主導で広がって行ったこと

この中では既存のメジャーレコードや日本の音事協が信じて疑わなかった「ヒット曲の方程式」など微塵もない、単にこの「パイナッポーペン、アッポーペン」という特に意味がない(だからこそ面白い)パフォーマンスが受けたためである、

私見ではこの「パイナッポーペン、アッポーペン」という詞は「英語が苦手な日本人」を逆手に取ったことが功を奏したと考えている。この歌詞自体は英語を自国の言語にしている人間からは絶対に出てこない発想であり、だからこそジャステインビーバーを始め外国で受けたのだ。
変な話ピコ太郎が英語が堪能な人間だったら逆に受けなかっただろう。
これらはレコード会社からは「予想もつかない」ヒットのパターンだろうし、結果的に海外やサブスクリブション(ストリーミング)であれだけヒットしたという数字がなかったら日本のレコード会社など絶対にアルバム等を扱わなかっただろう。

私も経験があるが、レコード会社は「確実にヒットするという『保障』」を要求することが多い

続きを読む "「PPAP」「前前前世」にみる「音楽業界ヒットの方程式」崩壊の様相がみえる興味深い傾向"

| | | コメント (0)

2016年12月27日 (火)

2016 Terrible year for music 訃報の異常なほど多い音楽文化にとって最悪の年

昨日日本はSMAP解散という話題がもっぱらだが、私はそんなことは正直どうでもいい

昨日また衝撃的なミュージシャンの訃報を聞いてしまいそちらの方でかなり動揺している、ジョージマイケルが53の若さで逝去した。死因はいまだ不明だが、ドラッグ関係ではないらしい。

■George Michael: Pop superstar dies at 53,
http://www.bbc.com/news/uk-38432862

よりによって現地時間クリスマスの日に逝去。死因はいまだ不明のままだが、本当に「ラストクリスマス」になってしまった....

それにしても今年は著名なミュージシャンの訃報を一体いくつきいたことだろう、思い出せるだけでこれだけいる。たぶんまだ書き忘れたアーチストもいるはず

ジョージマイケル、レオンラッセル、グレッグレイク、バーニー・ウォーレル、プリンス、キースエマーソン、デビッドボウイ、モーリス・ホワイト、グレン・フライ

そして今日はウエザーレポートの初代ドラマーだったアルフォンス・ムザーンの訃報まで飛び込んできた

■Alphonse Mouzon Dead At 68
http://www.inquisitr.com/3828577/alphonse-mouzon-dead-at-68/

一体今年はどうなっているのだろう? 本当に今年のこの訃報の多さは異常だ。

2016年は音楽文化にとって最悪の年として記憶されるだろう。音楽ビジネスの動向もまだ不透明なところが多い。

今年もあと4日だがもうこれ以上の訃報は聞きたくない

| | | コメント (0)

2016年8月28日 (日)

作曲家に学歴は必要か?

既に何度もこのブログで書いているが私は音大出身ではない

正確には音大の作曲学科の受験を本格的に検討した時代はあったのだが、結局普通大学に入った、しかしながら作曲家になりたいという思いはいささかも揺るがなかった。

今日面白いブログ記事を読ませてもらった。武満徹と小澤征爾の「学歴」に関する記事である

■音楽家を例にして、 日本と世界ー人間を見る目の隔たり。小沢征爾、武満徹、清瀬保二
http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/ed7aa3daf54f1cfb264d7c0fdb42af8c

素晴らしい文章なので全文引用させていただく

Takemitsu

世界的に最も高く評価されてきた日本の現代作曲家は武満徹(たけみつとおる)でしたが、彼は、音楽教育を受けていません。
高卒ですが、高校は、文京区白山にある京華高校で、音楽教育はありませんでした。

武満徹の唯一の先生は、清瀬保(きよせやすじ)ですが、清瀬も音楽学校に学んだことはなく、独学です。名実共に日本を代表する作曲家で、独創的で優れた和声を生み出した人です。

ボストン交響楽団やウィーン国立歌劇場の音楽監督を務め、世界最高の指揮者の一人と言われる小澤征爾斎藤秀雄がはじめた桐朋短大の音楽部卒で、当時は誰も知らない学校、というより私塾の出です。 

 日本を代表する最も優れた音楽家は、みな学歴がありません。この事実くらいは知らないと、芸大卒ならとかNHK交響楽団ならとかという歪んだ評価=間違った評価になるでしょう。

  小澤征爾は、20代前半で音楽武者修行と称して、貨物船にのせてもらい、富士重工から借りたスクーターでフランスのマルセーユ港に上陸しましたが、ブザンソンで指揮者のコンクールというものがあることを教えられました。しかし、申し込むにも郵送では締め切りに間に合わず、なんとかしてもらおうと、日本大使館に飛びこみました。しかし、どこの大学かを聞かれます。芸大でないのが分かると、とり合ってくれません。
 
小沢は困り、はたと思います。「アメリカは自由の国だ、アメリカ大使館に行こう」と。アメリカ大使館に行くと、音楽部があり、そこの責任者の女性に頼みましたが、彼はこう聞かれます「あなたはよい音楽家か?悪い音楽か?」彼は大声で応えました「わたしはよい音楽家になるだろう!」と。すぐには相手方(ブザンソン指揮者コンクール)の了解がとれませんでしたが、結局OKとなり、小沢は急遽、当時世界で唯一の指揮者コンクールを受けることができました。結果は、飛び入り参加で全く無名の小澤征爾が優勝したのでした。

 日本大使館は日本の若者に助力せず、関係のないアメリカ大使館から助力を受け、各国の政府や音楽大学から派遣されている若手指揮者ではなく、飛び入りで参加した東洋の日本人にフランスの審査員は、優勝の栄誉を与えたのでした。

「桐朋短大?聞いたことないね、芸大ではないのか? 残念だが無理だね。と言ったのがパリの日本大使館でしたし、武満徹も、来日したストラヴィンスキーが楽譜を見て、彼を高く評価しなければ、世に出ることはできなかった(日本人は師の清瀬保二しか彼の才能を見抜けない)わけです

 われわれ日本人は、自身の価値観ー考え方ー生き方を反省し変えていかないと、いつまでも人生の充実、愉悦、幸福はやってきません。形・形式・肩書ではなく、中身・内容を見、知ることのできる人間になる努力をはじめないと、人間(自由と責任をもつ「個人」)になれませんね

まあこの文章をみても日本人はこの時代から何も進歩しておらんな、というのが正直なところだが、大使館とか役人とか芸術のゲの字も知らん人間は学歴でしか判断できる指標がないのだろう。

ただ幸いにして私は音大出身ではないが、少なくとも身近の取引先から「どこの音大出身?」なんて聞かれたことは記憶にない。いや現実には二回ほどあったか。一度はNHK そしてもう一階はレコード会社の某S社 いずれも採用云々が大きな影響を与えたとは思えないのだが、もしかしたら私は案外無神経なのか、学歴関係でふるいにかけられたことすら気が付かなかっただけかもしれないが(笑)

続きを読む "作曲家に学歴は必要か?"

| | | コメント (0)

2016年8月14日 (日)

ロックなノリを持っているクラシック曲(独断と偏見ww+長文注意) 

お盆期間ですね。
一応当ブログ恒例の「夏休み」特集の記事ということで投稿させてもらうが、今回は珍しくクラシック音楽のお話

但し、ちょっと変わった切り口で語りたいと思う。

実はクラシック系の演奏家は全部がそうではないけど、概してリズム感を出すーノリで音楽を感じるーということが苦手な人が多い。これは学校等で「楽譜に忠実に弾く」ということを徹底的に叩きこまれるため、どうしても演奏が「楽譜を追いかける」ような演奏になりがちでそのため表現やちょっとリズムの変化の対応に弱く、まして即興的な演奏というのは極端に苦手な人が多いというのが現実だ。

私などはある程度その部分を把握しているために、クラシック系の演奏家の方がある程度対応しやすいような楽譜の作り方を心掛けている。とはいえ、やはり限界があり例えばリズムセクション系の人とクラシック系の人が同じアンサンブルで演奏するとどうしてもその「ノリ」の部分でずれが生じてしまうのが現実だ。

一般的にクラシック音楽というのは「ノリ」を出しにくい音楽である、という風にいわれているわけである。

しかし実はクラシックの曲の中には明らかにノリそれもロック的なノリになっている曲が少なくない。

今日はそういった曲を5曲ご紹介したいと思う。尚、曲の選定基準は私の独断と偏見に基づいており、音楽のアカデミズムの観点からうんたらかんたらいわれても私の感知するところではない、ということは申し上げておく。

まず最初の曲、これはたぶん、異論がある人はいないのではないかと思う。実際ELPを始め冨田勲先生、さらに多くのロックバンドがそのまま曲として演奏している

1.ホルスト「惑星」より火星

これは全体を通して繰り返されるこのリズム(オステイナート)

Mars_rhythm

が、まさにロック的といえるからだ。中間部からの盛り上げ方もpからクレッシェンドでfff からかなりこのリズムをロック的に演奏している部分がある、ELPなどもここを思いっきりロック的なノリで弾いている。

そしてオーケストレーションはまさにスターウオーズのジョンウイリアムズ的なイメージ、「戦争をもたらもの」という題名らしく宇宙戦争ーオーソンウエルズの「火星人襲来」を描いているイメージだ。

この曲はクラシックでも十分にロックである

2.展覧会の絵ーバーバヤーガの小屋

はい、この曲もELPを始め多くのロックバンドが演奏しているので異論がある人は少ないであろう。はっきりいってノッケからロック系でいう「ブレーク」が入る。

その後のオーケストラがツッティ(総奏)で演奏しているリズムはまさにメデイアム系のロックのリズムそのものであり、低音の弦が弾くフレーズからクレッシェンドでフルート、ピッコロが出ていくあとの金管のフレーズ、これはリズム的にシャッフルである。

まさに曲全体のリズムがロックである。中間部のトレモロとファゴットやチューバの演奏は後半のロックのノリの部分のよい序章になっている。ロックのリズムからフィナーレの「キエフの大門」そのまま流れ込むやりかたがニクイ

続きを読む "ロックなノリを持っているクラシック曲(独断と偏見ww+長文注意) "

| | | コメント (0)

2016年7月18日 (月)

「盆踊り」に見る日本人のビート感 なぜ「にんじゃりばんばん」が盆踊りに合うか

昨日のサンシテイ音頭お披露目の盆踊り大会、私にとってはプロの仕事の責任を果たしたという面もあると同時に、音楽ーとりわけ日本人のビート感についていろいろと考えさせられた(そして勿論「夏」を感じさせる催しでもあった)

実はサンシテイ音頭にはちょっとした仕掛けがあるのだが、それはさておきなぜ板橋区中台の盆踊り大会で歌謡曲、演歌でもない私にアレンジの白羽の矢がたったのか何となくわかってきた。

というのもこの盆踊り大会、勿論東京音頭とか「きよしのズンドコ節」といった定番もあったし、一応「子供祭り」ということもあって「アンパンマン音頭」とかあったのだが、AKBの「へビーローテ^ション」とかきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」が鳴った時はさすがに驚いた、

ところがだ、

冷静に音楽を聴いてみるとAKBはともかくきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」は実は極めて盆踊りに適した音楽であることに気づく

え? と思うかもしれないが、楽譜で分析してみるとよくわかる

にんじゃりばんばんを楽譜にしてみると

 

Ninjari_melo

 

 

そして次は太鼓の音ー典型的な盆踊りのリズムである。これを見てほしい

続きを読む "「盆踊り」に見る日本人のビート感 なぜ「にんじゃりばんばん」が盆踊りに合うか"

| | | コメント (0)

2016年5月 8日 (日)

シンセサイザーの先駆者、日本の至宝の訃報ー冨田勲先生ご逝去

今年はまだ半分も過ぎていないのに一体どうなっているのだろう。

デビッドボウイ、グレンフライ、キースエマーソン、プリンス (特にプリンスなんか若すぎる!!) 
そしてまだ神様は満足されていないらしい

今度は日本を代表する音楽クリエーターが天に召されてしまった。

13164229_597545520402122_7895969289

このブログの記事にも投稿しているが昨年の11月に先生の国際交流基金受賞記念講演会を拝聴して83歳という高齢にも関わらずクリエーターとしてチャレンジ精神を忘れず、新しい試みを次々と行う様子を見て感動したことを書いた。昨今の若いクリエーターは「売れセンのパクリ」なんていうくだらないことしか考えない風潮を見て、並居る若手サウンドクリエーターは全員先生の足元にも及ばないレベルであることを痛感した。昨今の日本のクリエーターの現状を見ると本当に情けないレベルであるといわざるを得ない

冨田勲先生といえば映画、ドラマ、アニメの音楽の作家として手塚治虫作品のジャングル大帝やリボンの騎士やNHKの「新日本紀行」そして多くの大河ドラマの音楽も担当されていたが(個人的には大河ドラマの「勝海舟」の音楽がすごく好きだった)、いうまでもなく月の光やホルストの惑星(プラネッツ)のシンセサイザー編曲でアメリカでグラミーでノミネートされた実績を持ってる点は特記すべきだろう。まだシンセサイザーが単音(^_^)しか出なかった時代にこれだけのサウンドを作るのは気が遠くなる手間だったはずである。(シンセサイザーって昔単音しか出なかった、ということを知らない人が殆どかもしれない)

 

日本国内にとどまらず世界レベルで活躍した数少ない日本人の一人である。そして新しいことに果敢にチャレンジする精神を最後まで失うことはなかった。

続きを読む "シンセサイザーの先駆者、日本の至宝の訃報ー冨田勲先生ご逝去"

| | | コメント (0)

2016年4月23日 (土)

また訃報、プリンス57歳若すぎる死

今年はまだ3分の一も終わっていない。

しかし今年に入って一体何人の訃報に接しただろうか

デビッドボウイ、グレンフライ、モーリスホワイト、キースエマーソン
そして昨日は何とプリンスの訃報に愕然とした。前出の4人は60代ー70代だがプリンスはまだ50代である。あまりに若すぎる

■プリンス、57歳で逝去:ペイズリー・パーク・スタジオのエレベーターにて発見
http://www.rollingstonejapan.com/articles/detail/25780

 

Prince01

プリンス、本名:Prince Rogers Nelsonはいわずとしれた現代を代表するミュージシャンであり、その独自の個性とカリスマ性、またロック、ファンク、ソウル、ブルース、ゴスペル、ジャズ、ハード・ロック、ヒップホップ、ディスコ、サイケデリック・ロックを自在に取り込んだ唯一無二のスタイルで音楽を創造しつづけた芸術性と共に高く評価されてきた。最近ではネット時代に入り、大手新聞と提携してノベルテイのCDを読者に無料(実際には新聞社が「買っている」のだが)やコンテンツのありかた(自作のyou tube itunesその他のネット配信制限(についてもさまざまな試みをおこなってきた。レコード会社とのトラブルからアーティスト名「プリンス」を返上して、自分を「元プリンス」というアーチスト名で出したこともある等、さまざまな話題も提供した

個人的に興味があったのはプリンスの「インターネットは終わっている」という発言だ

関連リンク 

■Inside Prince's bizarre life at Paisley Park: This is what happened when we visited the music
http://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/inside-princes-bizarre-life-paisley-233220

関連部分を翻訳すると

「インターネットは完全に終わった。なぜ自分の音楽をi tunesや他の配信サイトに提供しなければならない理由がわからない。全くたいした収入にならないくせに、私が音源提供しないと世間から叩かれる。 とにかくデジタルメデイアはミュージシャンに何の恩恵ももたらさない。

まあちょっと前なら「ネット住民」が憂さ晴らしにアーチストを叩く⇒炎上 という事に日本ならなるだろうが、実際あえて「ネットに自分の情報を流さない」という選択肢もあるし、その選択肢を選ぶアーチストを非難するのはおかしなことである。

音楽に関する鋭い感性と誰にも代えがたい個性、そして現代社会に対する問題意識 私たちはまた偉大な才能を失ってしまったという現実を受け入れなければならない。

そして受け入れるのは辛い

Dear god.please stop summoning another great musician.I've heard enough obituaries.Enough is enough.
神よ これ以上の偉大な音楽家を召さないで欲しい。もう訃報は充分過ぎるほど聞いた

Rest in Peace
ご冥福をお祈り申し上げます

最後にプリンス本人は嫌がるかもしれないが、追悼の意味で私の好きなプリンスの楽曲を紹介する

| | | コメント (0)

2016年4月 1日 (金)

4月1日はエイプリルフール、だけでなくラグタイム王「スコットジョっプリン」の命日でもあります。来年は没後100周年

本日4月1日は勿論「エイプリルフール」の日ですが(笑)
実は日本ではあまり知られていませんがラグタイム王といわれたスコットジョっプリンの命日でもあります

Scottjoplin

スコットジョっプリン(1868-1917)

そして今日はそのスコットジョっプリンの99回目の命日にあたります。そうです。来年が没後100周年、そして再来年が生誕150周年になります。

日本ではラグタイムというとあまりなじみのない音楽という風に言われますが、映画「ステイング」のテーマである「ザ・エンタテイナー」という曲はたぶん一度はどこかで聴いたことがあるのではないかと思います。

ラグタイムといいますとジャズ系のピアニストがよく演奏しますのでジャズとよく勘違いされますが、ジャズの前身の音楽で19世紀末から20世紀初頭にアメリカで流行った音楽で、タバーンと呼ばれるアメリカの居酒屋でよく演奏されていました。西部劇に出てくるような酒場でこれらのタバーンは通称ホンキートンクと呼ばれていました。

そのホンキートンクと呼ばれてたタバーンには必ずアップライトのピアノが置いてありました。多くは埃をかぶり、調律もあまりされていないピアノでした。特に19世紀末から20世紀初頭のアメリカではピアノの調律師が極端に不足しており、大都市のピアノの調律はできてもちょっと田舎のタバーンにまで足を運ぶということは殆どありませんでした。

続きを読む "4月1日はエイプリルフール、だけでなくラグタイム王「スコットジョっプリン」の命日でもあります。来年は没後100周年"

| | | コメント (0)

2016年3月29日 (火)

ご当地ソング(盆踊り)レコーデイングを行いました

実は知り合い関係のつてを通じて夏祭りの盆踊りのためのご当地ソングのアレンジの依頼を受けていました。先月よりアレンジに着手し、本日レコーデイングが行われました。

 

 

 

Bonodori01

ボーカルはポップスから演歌まで幅広いレパートリーをもつふうかまりをさんに依頼しました。歌だけでなく三味線も弾ける方です。

 

 

Fullsizerender

本番前やや緊張しているふうかさんでしたが

Bonodori05

本来の私のジャンルではないではないか、とか、、演歌系は苦手ではなかったのか? などという突っ込みが出てきそうですが(笑) 今回は盆踊りでも若い人や子供にも受けるアレンジにしてほしい、というクライアント側の要望もありました。まあ正統派の演歌、盆踊りの仕事でしたらたぶん受けなかったでしょう。

今回のテーマは日本固有の「盆踊り」と「ダンスミュージック」の融合

というわけでかなり盆踊りとしては斬新なアレンジにしています。(笑)

続きを読む "ご当地ソング(盆踊り)レコーデイングを行いました"

| | | コメント (0)

2016年3月16日 (水)

ドキュメンタリー映画テーマ曲でトランペットのレコーデイングを行いました

現在取り組んでいるドキュメンタリー映画のテーマ曲のためにレコーデイングを行いました。私の地元多摩市にあるスタジオです。

 

0315rec00

 

今回はいわゆる映画音楽的な曲もあるんですがメインはジャズ風のトラックです。詳しくはいえませんがある有名な日本民謡のジャズアレンジで、監督の指定でトランペットを録音しました。

 

 

0315rec01

 

 

0315rec02 0315rec03

今回はジャズトランぺッターの牧原正洋さんにお願いしました。さまざまなところでジャズのセッションをやられていて、その演奏ぶりを映像で見て今回のプロジェクトにはぴったりの方だと思いました。偶然ですが先日金 聖雄監督の最新作ドキュメンタリー映画「夢の間の世の中」で谷川賢作さんの音楽でも演奏されていたそうです。

 

 

0315rec04

続きを読む "ドキュメンタリー映画テーマ曲でトランペットのレコーデイングを行いました"

| | | コメント (0)

2016年3月12日 (土)

追悼 キースエマーソン シンセサイザーの素晴らしさを教えてくれたミュージシャン

ここ一年もう十分すぎるほどの訃報を聞いた。
しかし今朝聞いたのは極め付きだ。

シンセサイザーの大先駆者のキースエマーソンの訃報。あまりにも私には重すぎる訃報だ。

Keith Emerson, Emerson, Lake and Palmer Keyboardist, Dead at 71
http://www.rollingstone.com/music/news/keith-emerson-emerson-lake-and-palmer-keyboardist-dead-at-71-20160311

アメリカの芸能ゴシップニュースは状況からキースが自殺の可能性があると書いているがどこまでも正確な情報かわからない。だが、キースエマーソンという人物がもはやこの世にいない、というのは残念ながら事実のようである。

KEITH EMERSON'S DEATH Gunshot to the Head ... LOOKS LIKE SUICIDE

http://www.tmz.com/2016/03/11/keith-emerson-death-suicide/

この報道が正しければ、だがキースの頭に銃創があったという。もしそうならば、なぜ?
という思いがある。自殺する理由などないはずだ。

かなり精神的に動揺していて精神的に立ち上がるのに時間がかかりそうだ。

まだmidiという規格が生まれる遙か前、まだシンセサイザーというものが珍しかった時代からシンセサイザーの可能性を追求し、ロック音楽に新たな新風を吹き込んだのはエマーソン レイク & パーマー(通称ELP)である。

代表作の一つ展覧会の絵

続きを読む "追悼 キースエマーソン シンセサイザーの素晴らしさを教えてくれたミュージシャン"

| | | コメント (0)

2016年2月16日 (火)

グラミー2016 トリビュート多くこの一年で亡くなったアーチストの多さを実感

今日は今年度のグラミー 
日本のレコ大との比較云々は既に昨年の記事に述べたので改めてここでは書かない

興味ある方はこの記事を参照されたい
■まだこだわる、グラミー2015を見た上での日本の音楽業界の現状と「音楽の価値」について
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2015/02/2015-0192.html

今年のグラミーのノミネートされたアーチストと受賞者はこちら

http://www.grammy.com/nominees

20160215_731343

ここ一年、改めて見ると本当に偉大なアーチストの訃報が多かった、そのため今年のグラミーはトリビュートばかりあったような気がする。記憶に新しいデビッドボウイを始め、モーリスホワイト(Earth wind & fire)  グレンフライ(イーグルス)レミーキルミスター(モーターヘッド)そして昨年5月に亡くなった「ブルース王」のBB キングのトリビュートが行われたが、それ以外にも本当に著名なアーチストが亡くなった一年でもあった。

ちなみに当初から計画されていたのだろう、ライオネルリッチートリビュートもあったが、ライオネルリッチーはまだ健在、本人も会場にいて最後の曲の"All night long"では観客席から引っ張り出されて自ら歌った。

そして事前にかなり話題になっていたレデイ―ガガによるデビッドボウイトリビュートです

Grammy201601

この画像を見てヒーローズのジャケットを連想した人はデビットの立派なファンです。

Grammy201602

ナイルロジャースとレディガガ

レッツダンスやってます。(^^)

続きを読む "グラミー2016 トリビュート多くこの一年で亡くなったアーチストの多さを実感"

| | | コメント (0)

2016年1月24日 (日)

デビッドボウイ"BlackStar" レビューー死を目の前にしたアーチストの生き様とファンへのダイイングメッセージ

この記事にはデビッドボウイ"Blackstar" のネタバレの内容が含まれています。同アルバムを聴いていない方はなるべくご遠慮下さい。

先日のデビッドボウイの衝撃の訃報から2週間余り
オーダーが集中したのだろう。なかなか商品が到着しなかったが昨日ようやく商品が到着した。

Blackstar_bowie

デビッドボウイが癌の告知を受けたのは2014年
誰でもそうだががんの告知を受ければ「死」というものを連想する。そして自分が余命いくばくもないことを悟ると「死ぬまでに自分は何をしなければならないか}ということを考えるだろう。そしてこの"Blackstar"はまさに稀代のアーチスト デビットボウイのダイイングメッセージである。

そして率直な感想をいうと実に凄まじい。聴いていて戦慄を覚えた。

特に最後の二曲は泣けた。アーチストの思い、自分の生き方についての思いを感じることができて涙が出た

私なりにアルバムのレビューを書くが当然ながらかなりネタバレの内容を含んでいるのでまだ聴かれていない方はなるべくお読みにならない方がいいと思う。各トラックについてわかる範囲で若干解説も加えてレビューを述べる

続きを読む "デビッドボウイ"BlackStar" レビューー死を目の前にしたアーチストの生き様とファンへのダイイングメッセージ"

| | | コメント (0)

2016年1月11日 (月)

追悼ーデビッドボウイ最後のアルバム発表直後に死去ーR.I.P.

今ネットによくあるデマの1つとして有名人の訃報が流れるケースがよくある。先日もRプラント逝去のデマが流れたばかりだ。よくあるネットのアクセスを稼ぐための「釣り」の手法である。

だから今日流れたD.Bowie(デビッドボウイ)の訃報は正直デマであってほしかった
嘘であって欲しかった。
しかし... 残念だ。

■Legendary Artist David Bowie Dies at 69
http://www.hollywoodreporter.com/news/david-bowie-dead-legendary-artist-854364

■英歌手デビッド・ボウイさんが死去 がん闘病の末に
http://www.asahi.com/articles/ASJ1C5FF0J1CUHBI00M.html

ひとこと  言葉にならないほどショックだ

D_bowie91_2

ご存じのように先日アルバムBlackstarを1月8日に発売させたばかりだが、何とその2日後に家族に見守られて静かに息を引き取ったという情報が入っている。

12417995_943987275656587_2268877462

がんのために一年半以上も闘病生活を続けたというが、それでは結果的に「白鳥の歌ー最後のアルバム」となったBlackstarは闘病しながら制作したのだろうか?

日本ではデビッドボウイというと坂本龍一と共演した「戦場のメリークリスマス」か大ヒットした「レッツダンス!」が有名だが個人的には"Low"とか"Heroes"の方が好きである。

音楽もロックだけでなく、R&B Jazz、Funkなど多彩なサウンドを取り入れ絶えず新しいサウンドを追求したアーチストだった。さらに音楽だけでなく、元々アートスクール出身ということもあってアートや舞台芸術、映像にも多大な影響を与えたアーチストである、

今や金字塔ともいえるジギースターダストの映像である、

現代の音楽だけでなく文化の面でさまざまな貢献をしてくれたデビッドボウイの作品に対して最高の敬意を表し心から冥福を祈るものであります。

Rest in Peace.  And would like to express my deepest condolence to family of David Bowie

| | | コメント (0)

2015年11月 7日 (土)

通販向け化粧品会社のサウンドロゴジングルのレコーデイングを行いました

先々月から着手している通販専用の化粧品メーカーの新商品のサウンドロゴ(商品名や企業名等を音楽で表現するジングル) いろいろと難産だったのですが本日ようやくそのレコーデイングが行われました。

 

 

 

30分のインフォマーシャル(通販商品の説明やデモンストレーションのため30分間の番組形式のCM)に数回使われルサウンドロゴジングルで、ボーカルは岩澤あゆみさん(写真)で偉大なギタリストの寺内タケシとブルージーンズのボーカルを担当されている方です。

 

 

 

Rec110600

 

クライアントに対するサウンドロゴサンプルは17パターン作りましたが、結局レコーデイングしたのは4パターンです。ボーカルのテークは最低3テークどのパターンも録りました、

 

 

 

 

 

Rec110601

 

今回のレコーデイング、どれだけ時間がかかるのかわかりませんでしたが思ったより早く終わりました。

 

 

 

とはいえ、ボーカルのダビング(録音)が終わっただけでボーカリストやクライアントが返ったあと、本当に大変な作業、ミックスが控えています。

 

 

 

Rec110603

 

これが結構孤独で大変な作業です。我々のような音屋の宿命で一人黙々と仕事場で作業を行います。

 

 

 

 

 

Rec110604

 

 

クライアントさんも満足された、ようです

今回のクライアントさんのインフォマーシャルはNHKやWOWOWを除くBS.テレビ神奈川、テレビ埼玉等のローカル地上波(旧UHF、と言ってもわからないですかね? もうwww)で流れます。まあとにかくこのジングルによって商品が売れるようになるといいですが...

 

オンエア開始されたら当ブログでもお知らせします。

 

 

 

 

 

続きを読む "通販向け化粧品会社のサウンドロゴジングルのレコーデイングを行いました"

| | | コメント (0)

2015年9月23日 (水)

大胆新説?-サテイの楽譜に小節線がない理由

もう一か月ほど前だがエリックサテイ展に行った記事をかいたけれど

今年はエリックサテイの没後90年にあたることもあって既にシリーズになっている名曲喫茶ヴィオロンでのラグタイムコンサート、20世紀初頭のアンテイークが沢山あることもあって今度のライブではいつも通りのスコットジョっプリンのラグタイムナンバーに加え、エリックサテイの曲も演奏する。

実はそのエリックサテイ、非常に変わり者の作曲家として知られているがまず、楽譜からして変わっている。

まずエリックサテイの代表作の1つ 3つのグノシェンヌの楽譜をご覧いただこう

Gnosenne1_small

この楽譜を見て何かきがつかないだろうか?
そう小節線がないのだ

サテイの作品にはもう1つおかしな点がある。
普通表情についてはクラシックの場合はdolceとかespressivoとかイタリア語での定番の表現についての記号が使われるが、サテイは違う

「問い直して」 「頭の隅で考えるように」「舌の上で」  とか

「注意深く相談しなさい」「何度もよくみて」 「ぺしゃんこになって」「歯のないうぐいすのように」

等意味不明のものがある。

また題名もおかしなものが多い
『官僚的なソナチネ』『犬のためのぶよぶよとした前奏曲』『冷たい小品』『梨の形をした3つの小品』『胎児の干物』『裸の子供たち』

Coldpieces_2

 

冷たい小品の楽譜

これらは一体何を意味するのか? 単にエリックサテイが変人だからこういうおかしな表現の指定と題名にしたのか? と長い間考えられてきた

続きを読む "大胆新説?-サテイの楽譜に小節線がない理由"

| | | コメント (0)

もう1つのアナログ復活の流れー全米最後のカセットテープメーカーが、創業以来の大黒字

当ブログではアナログレコードの復活そしてRecord Store Daysの動きについて紹介してきたが、

何とカセットテープも復活しているらしい。

■全米最後のカセットテープメーカーが、創業以来の大黒字
http://irorio.jp/sophokles/20150917/261871/

「カセットの温かみのある音を好むプロミュージシャンは多いんだよ。だから売り上げは伸び続けている」

同社は現在、ソニーミュージックエンターテインメントやユニバーサルミュージックグループをはじめ、多くのインディーズレーベルの音楽カセットを生産している。

こうした動きを単なる懐古趣味、と受け取る向きもいまだに根強くあるが、私は違うと思っている。やはりデジタルの薄っぺらな音質、そしてデジタルの音質そのものの限界というものが認識され始めた結果だと思う。

むろんノスタルジックな要素が全くない、とはいわないが...

ちなみに余談だがカセットテープに関しては全く新たな技術も開発進行中である。

カセットテープが将来的に大容量ストレージの主流に返り咲く可能性
http://gigazine.net/news/20121022-cassette-tape-storage/

何と驚くなかれ、カセットテープのメタルテープにデジタル記録させて何と35TBのデータを記録できるという、しかもハードデイスクのように電源とかサーバーの冷却装置も不要になるので大幅なコストダウンが可能になる、

いずれにせよデジタル時代だからメデイアとかは無用の長物、などと決めてかからない方がいいということだ


| | | コメント (0)

2015年9月16日 (水)

久々に生音のレコーデイングー ピアノ5重奏(弦楽四重奏+ピアノ)のレコーデイング

最近の録音の殆どが自宅の仕事場の作業なんですが、昨日は久々に外のスタジオでレコーデイング。それも午前様でした。

 

外のスタジオで午前様なんて何年ぶりでしょうね?

 

Rec091515

 

Rec09151501

 

今回はピアノ5重奏(弦楽四重奏+ピアノ)とボーカルというやや変則的な編成でした。

 

当然オリジナル曲のためリハーサルも行われました。

 

09151504

 

09151502

 

 

続きを読む "久々に生音のレコーデイングー ピアノ5重奏(弦楽四重奏+ピアノ)のレコーデイング"

| | | コメント (0)

2015年8月11日 (火)

ミュージックソムリエ協会理事長、音楽プロデューサー・鈴木健士氏を悼む

お盆期間に入り耳を疑う情報が飛び込んできた。できれば嘘で、冗談であった欲しかったのだが、オリコンのニュースで伝えられてしまうとこれは現実として受け止めざるを得ない

非常に残念だ。本人も志半ばでこのようなことになり、無念だったろう

音楽プロデューサー・鈴木健士さん急逝 54歳
http://www.oricon.co.jp/news/2057446/

よい音楽を自分で評価できる人間を養成する「ミュージックソムリエ」の制度を作り上げミュージックソムリエ協会を設立。その理事長の鈴木健二氏の急逝の報が入ってしまった。あまりに突然のことで自分の耳を疑った。ついこの間まであんなにいつもの感じで放言していたのだが... そういえば確かにここ10日ほどソーシャルネットで記事のアップがなかった。

正直鈴木健士氏とは必ずしもいつも音楽面、音楽に対するスタンス、そして政治面で意見が一致していたわけではなかった。(とりわけ政治面だがww) だが音楽業界をよくしたい、日本の音楽文化を育てたいという気持ちは誰よりも強かったと思う。その意味で私も「同志を失った」という気持ちだ。

ミュージックソムリエ協会だけでなく、それに伴う"CDショップ大賞"や"レコードストアデイズも推進した点でも鈴木氏の功績は大きい。いよいよこれが本格的に日本の音楽業界で定着するかどうかの矢先だっただけに残念でならない。

鈴木氏の展開するさまざまな音楽業界への改革には私もおおいに共感するところがあった。あるイベントで会った時に「私にできることがあれば手伝いますよ」
といったことがある。「それじゃいつかお願いしようかな」などと言っていたがその「いつか」がもはや永遠に来ないのかと思うと残念でならない。

音楽文化をよくしたい、このまま21世紀が音楽文化の不毛な時代に終わってはいけない。そんな思いを共有する人間の訃報で少しテンションが下がっている。

音楽文化の暗黒の時代を残ったものでどうやって希望にあふれる時代にできるのか。それを強力に推進しようとした人物をこの国は失った。

心からご冥福をお祈り申し上げると同時に、鈴木健士氏の蒔いた未来への音楽の種が育つように心から祈るばかりである。

9月にお別れ会があるという。可能な限り出席したいが、「お別れ会」なるものはあまり開催して欲しくない会でもある。

 

 

 

 

| | | コメント (0)

2015年7月30日 (木)

日本の音楽ビジネスの“ガラパゴス化”とそれに関する私なりの分析

だいぶ前からいわれていることだし、当ブログでもこの件に関して再三再四述べてきたと思う。今回のこの記事に関して簡単な見解を述べたあと、今後アーチスト、プロデユーサーとして考えるべきことをまとめようと思う。

 

【キース・カフーン不定期連載】日本の音楽ビジネスの“ガラパゴス化”
http://www.barks.jp/news/?id=1000100644

 

全般的な記事の内容に関しては同意しているが、カフーン氏の論点について個別に私なりの考え方をまとめてみる

 

1.従業員としてのアーティスト 

 

全くそのとおり、そもそも日本ではクリエーターが全く尊敬されておらず、「アーティスト”はあくまでもマネジメント会社の従業員という扱いで、音楽の才能よりもルックスが重視される傾向にある」というのも全く正しい。こと音楽に関しては全くクリエイテイビテイというのは尊重されていない。

 

「リスクを伴う冒険はせずに無難な(つまり予測可能で退屈な)活動をすることを奨励される」

 

だから毒にも薬にもならん音楽しか日本では出てこないし、だからこそ世界の音楽シーンと比べ日本の音楽は本当に退屈でつまらないものが多い。

 

2.革新をもたらすインディーズ 

 

そもそも日本のインデイーズが発展しない大きな理由に「メデイアが全く日本のインデイーズを扱わない」という現実がある。カフーン氏が指摘した「少年ナイフ、バッファロー・ドーター、にせんねんもんだいといった日本発のインディーズ・バンドが殆ど日本メデイアに注目されていない」というのは問題だ。私が懇意にしている名古屋の「ぶどう÷グレープ」も海外では人気あるものの日本の主要メデイアから全く無視されている。

 

これは日本人が関心を持たないのか、日本のメデイアが伝えないから誰も関心を持たないのか、卵が先が鶏が先かという議論になるが、後で述べるが今の日本の企業体に共通した問題がここには見えてくる

 

3.いまだにCDが主流 

 

さて、誤解を恐れずにいえば私はCDがいまだ市場のマーケットグッズの主役であること自体は決して悪いことだとは思わない。アーチストや作曲者、作詞家への印税分配額も音楽配信とは比較にならないほど単価は大きい。そしてカフーン氏も認めているようにライナーノーツやレコーディングの詳細を知りたい熱心なファンにとっては好ましいことである。

 

多くの論客、とりわけ一部のIT系の論客が主張するようにデジタル時代ではCD等のパッケージはもはや無用の長物であるかのような論調には私は賛同しない。但しCD等のパッケージのありかたはかつての時代と大きく異なっていくのは事実である。要するにCD等のパッケージを「マス」向けに売る時代は終わったのである。CDにしても今復活しているアナログレコードにしても「本当に心の底からアーチストを愛する」人たちのための商品ー具体的にはニッチなアーチストのための商品である。

続きを読む "日本の音楽ビジネスの“ガラパゴス化”とそれに関する私なりの分析"

| | | コメント (2)

2015年6月 7日 (日)

日本で知名度が高くない世界三大ピアノブランドの1つベヒシュタインとその原因

ピアノにそれほど詳しくない人でも「世界最高のピアノ」といわれたら「スタインウエイ」という名前くらいは聞いたことがあるでしょう。

あとちょっと詳しい人ならオーストリアの「ベーゼンドルファー」(現在はYAMAHA傘下)もご存じの方もいるかもしれません。

しかし「ベヒシュタイン」と聞いて、それが世界三大ピアノの1つだと答えられる人は日本ではまだそんなに多くはない印象があります。

Bechstein_salon01

「ベヒシュタイン」を愛用しているアーチストは結構多いです。ジャズではチックコリアがそうですし、クラシックではフジコヘミングが愛用しています。しかしそれでも知名度では他の2機種に一歩も二歩も譲ってしまいます。

なぜこうなったのでしょうか?

実は日本では殆ど知られていませんが、第二次大戦前はヨーロッパではこの「ベヒシュタイン」が圧倒的なシェアを持っていました。リストを始めとする現在名を残している多くの大作曲家が愛用し、まさにこの世の春を謳歌していました。

しかしそのことがこの「ベヒシュタイン」にとってかえって不幸の源になってしまいました。

最大の原因はこの「ベヒシュタイン」はドイツ製のピアノであったことでした。

続きを読む "日本で知名度が高くない世界三大ピアノブランドの1つベヒシュタインとその原因"

| | | コメント (0)

2015年4月20日 (月)

ホンキートンクピアノとラグタイム

3月に「La Barraca(バルラッカ)」音楽キャラバンに参加した東京、阿佐ヶ谷での名曲喫茶ヴイオロンでのライブで店長のこだわりでわざとホンキートンクっぽく調律しているピアノを演奏、皆さんから大好評をいただきました。

このホンキートンクピアノ、というものを意外にご存じない方が多かったようなので少しご説明させていただきます。

ピアノの弦のチューニングをわざとずらしたピアノで、独特の音がします。調子っぱずれのピアノといえばそれまでですが、19-20世紀初頭のタバーン(居酒屋)やサイレント映画館などに置いてあり、それらのピアノは多くの場合長期間調律せず、置いてあるために、チューニングがずれてしまうわけです。これは特にアメリカではピアノの調律師自体が非常に少なかったことも影響しています。

そのため別にホンキートンクピアノというピアノが存在するわけではなく、結果的にピアノの弦の調律がずれてしまったピアノのことをいいます。

具体的にはこういう音です。

caravan La Barraca#03 東京阿佐ヶ谷名曲喫茶ヴィオロンピアノソロ大野恭史

Posted by 斎藤 ひろ on 2015年3月14日

このホンキートンクピアノタバーン(居酒屋)のBGMやサイレント映画館の弁士のBGMにだいたい19世紀末から20世紀初めにかけて使われていたのですが、その時メインに演奏されていた音楽がラグタイムという音楽です。

ラグタイムはよくジャズと混同されますが、実はジャズに発展する前の段階の音楽といってよく、ジャズと違い即興音楽的な要素は一切ありません。その意味では寧ろクラシックに近いのですが、従来のクラシック音楽と根本的に違うのは、現在ポピュラーミュージックで当たり前のように使われる「シンコペーション」裏拍の強調という要素があり、その意味では現代のポピュラーミュージックの元祖的ともいえる音楽です。

いわばクラシック音楽とアフリカの音楽のエッセンスが融合してできた音楽ともいえます。

その代表的な作曲家がおそらくアフリカ系アメリカ人で初めて音楽史に名を残すことになったスコットジョップリンです。

Scottjoplin
スコットジョっプリン(1867-1917)

ホンキートンクピアノはまさにラグタイムを弾くためにある楽器といってもいいんですが、20世紀初頭の雰囲気を伝える楽器でもあります。

来たる5月1日に先日の名曲喫茶ヴイオロンでラグタイムコンサートをやります。ラグタイム王といわれたスコットジョっプリンの作品は勿論、映画音楽や私の自作も演奏します。

Violin0

もし好評でしたらシリーズ化もしたいですね。どうせならあと二年後に迫ったスコットジョっプリン没後100周年までがんばってみますか(笑)

| | | コメント (0)

5年目のレコードストアデイズ でアナログレコードの流れが完全に定着

いろんな都合で行けなかったがこれを主宰、運営している人たちは私とは旧知の人たちばかりなのでこういう記事がNHKに出るとやはりうれしいものがある

■アナログレコードで音楽のよさを
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150418/k10010053021000.html

全国のアナログレコードを販売するお店が提携するイベントで、アーチストの全面的な協力によってとりおこなわれている。昨今復権しているアナログレコードの流れが単なる一時的なブームでないことをこのイベントの盛況の状況が証明している。

K10010053021_1504182015_1504182016_

このムーブメントをいまだに「単なる懐古趣味」と決めつける向きも少なくないが、これはデジタルの音は無味乾燥で、豊かなアナログ音質の方がやはり高音質だということをユーザーが理解し始めた証拠でもある。メジャーレコードは一部を除いて相変わらず無関心を装っているが、この流れはたぶん止ることはなく、無関心でいればいるほど時代の変化に取り残されていくだけである。

この流れ、完全に日本でも定着したといっていいだろう

ただ勿論、問題がないわけではない。最大の問題は生産体制だ。国内で唯一のアナログ専業メーカーの東洋化成は生産ラインを増やしたとはいっても、問題はカッテイング技術者だ。アナログレコードのカッテイング技術はCDプレスとは違い、熟練の技術を要する。私の知る限りでは確か国内には現役のカッテイング技術者は一人しかいないはずだ。仮に若手の技術者が新たにカッテイング技術を学ぼうとしてもそう簡単に身に着くものではない。

そして今全世界的にアナログレコードの生産ラインはもう今の段階でどこも満杯で、数か月ー1年待ちのところも少なくない。その生産体制をどこまで強化できるか、が今後の問題である。

そして勿論いくらアナログ復活とはいってもそれがCDや音楽配信を凌駕する、というレベルまで行くかどうかは疑問だ。やはりアナログレコードはニッチなマーケットではあるからだ。心から音楽を愛する人、いい音で音楽を楽しみたい人はアナログレコードに行くが、単に流行り廃りだけの音楽しか興味ない人(残念ながらこちらの方が数が圧倒的に多い)は音楽配信かSpotifyPandora radio 等のストリーミングだけで十分だからだ。

さらなるRecord Store Day Japanのイベント発展を心から望んではいるものの課題も多いのも事実である。


| | | コメント (0)

2015年3月 8日 (日)

ハイレゾ音源の無理解の風潮とハイレゾ音源を台無しにする海苔マスタリングの横行

最近音楽を語る上で「ハイレゾ」という言葉をよく聴かれると思う。

「ハイレゾ」とはHigh Resolution(ハイ、レゾルーション)の意味でキメの細かい音源といえばわかりやすいだろうか? 昔ハイビジョンの映像をHigh Resolution Videoという表現をしていた時代があった。一般的には「高精細」と訳されていたけど音でも意味は実質的に同じである。

そもそもCDの音質は44.1KHZ 16bitというデジタル技術の黎明期の規格でありmp3よりはマシだが圧縮した音データであることに変わりはなくいわゆる人間の耳である可聴域(20Hz-20Khz)以外の音の情報は全て切り捨てられる。

だが最近はさまざまな研究結果から人間は耳の周波数領域以外の音の情報(たとえばある研究結果では皮膚や骨から音の情報を得る)ということもわかっており、デジタル技術の黎明期の規格では十分な音のクオリティは提供できないことがわかっている。

それを補うためにさらにきめ細かくサンプリング周波数を設定し、より音の情報を多く詰めた音源が「ハイレゾ」と考えていただいていい。ちなみに最近復権しているアナログレコードの音源は究極の「ハイレゾ」といっていい。

しかし「ハイレゾ」というものがまだ残念ながら理解されていない。このファミコン通信の記事などは本当に酷い記事である。

ハイレゾって何なんだ!? オーディオ初心者がソニーのアニメ好き担当者に聞くハイレゾ入門インタビュー
http://www.famitsu.com/news/201503/06073367.html

但しこのファミコン通信の記者が「ハイレゾの良さがわからん」発言を擁護するつもりはないが、昨今の特にメジャーレコードでの商品の内容をみると無理からぬところもある。実はこれには原因もある。

続きを読む "ハイレゾ音源の無理解の風潮とハイレゾ音源を台無しにする海苔マスタリングの横行"

| | | コメント (0)

志(こころざし)ー音楽業界で"Last man standing(最後まで生き残る)"になるためのキーワード

先週NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で高杉晋作が吉田松陰の松下村塾に入塾する様が描かれていましたが、その時の高杉の言動が「(こころざし)」を探したいーここなら見つけられる気がする」という言動がありました。

こう始めると私のもう1つのブログ(社会ネタや歴史ネタが書いてあります(笑))の話題になってしまいますが、この「(こころざし)」というの結構キーワードではないかと最近感じています。

実はこんな記事をHuffington postで見つけました。但し文章の題のつけかたはいささか誤解を呼ぶ可能性があるのであらかじめ補足させていただきます。この文章ではライト兄弟やwikipediaを例にとり、あることを成しとげるために必要なのはお金やアイディアではなく、「世界をよくしたいという強烈な志であって、それさえあれば、ほかのものはついてくる」という話で、実はそれは真実である、という話です。

■「志」でほんとうに食っていけるのか
http://www.huffingtonpost.jp/ichiro-wada/desire_b_6797582.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001

つまり「志」でほんとうに食っていけるのか?
        ↓
      食っていけます

ライト兄弟やwikipediaの例を見てわかるように最後は「志」がある人間が勝つのです。上記リンクの文章読めばわかりますがどちらも資金が潤沢でブレーンも大勢いたグループに勝っています

僕の今の実感は、やっぱり、志が正しければ、なんとか食える、ということだ。その成果は、動力飛行機やWikipediaのような画期的なものではなくても、お客様に最高のものを提供しようとして努力を続ければ、お客様に生活を支えていただけるように思う。

これ正直いって実感ですね。

続きを読む "志(こころざし)ー音楽業界で"Last man standing(最後まで生き残る)"になるためのキーワード"

| | | コメント (0)

2015年2月18日 (水)

作曲家、ミュージシャンが「自立」の意識を持つ必要性

私は本職は作曲、編曲、ピアニストなわけだけど制作会社を自分で運営している。勿論吹けば飛ぶような業者で会社といっても事実上私一人でやっている。

そういう私をいまだに普通と違うからおかしいとか、音楽家である以上大手の事務所に所属しないと大きな仕事などできるわけないだろ? みたいに云う人間がいまだに多い。

しかしそのような人間は私一人ではない、という例をご紹介しよう。私の昔からの作曲家仲間で勿論メジャーでの仕事の実績を多数もっている方である。

■違ったフィールドへの進出
http://ameblo.jp/tamutamuphoto/entry-11990952457.html

一昨年、(株)メロディワークスという会社を立ち上げました。;

これは今まで僕がやってきた、音楽業界、ゲーム業界、アニメ業界とは違ったところに進出していく為に、作った会社です。

メロディが少し、軽く見られている昨今、僕の仕事は “ メロディを作ること ” というシンプルな気持ちを込めての会社名です

今までとは違ったフィールドというのは、社会のあらゆる音楽ということです。

社歌や校歌や、幼稚園の園歌、HPのテーマソング、個人のテーマソング、結婚式の曲、スーパーで流れる曲、イベントで流れる曲、、、等々です。

見渡せば、J-POP以外にも、音楽ってたくさんあるんですね。(後略)

私もご存じの通り、いわゆる映画や映像の音楽だけでなく、企業の販促ソングからイベントに至るまで、音楽事務所や広告代理店その他「音楽業界の定石通り」でないルートで仕事をしてきた。この事実を不思議に思う業界関係者が多かったが、上記の友人に限らず私の知り合いの作曲家でも地元のご当地ソング等の仕事を直接取る例が増えている。

典型的な音楽業界人の悪いクセで「業界の枠」でしか物事を考えようとしない傾向が強い。だから私などは音楽以外の分野に首を突っ込み過ぎるとよくいわれる。

だが当ブログでも何回も書いているようにもはや業界の体をなしていない音楽業界

「ちょっと前までの常識」にとらわれていてはどう考えても生き残れない。

困ったことにいわゆるメジャーの世界で長く仕事をした人間であればあるほどそういう「ちょっと前までの常識」に固執する傾向がある。しかしそんな常識は既に10年以上前にとっくに崩壊している。悲劇的なのは業界人の大多数がいまだにその事実に気が付かないことだ。

だが時代は確実に変わっている。私のような作曲家でも演奏家でも上記の友人のように会社を立ち上げて頑張っている人は多い。それぞれ知恵を絞って生き残ろうとしている。

音楽業界のもっとも悪い傾向の一つに「工夫をすること」「頭を使うこと」を極端に嫌う体質になっていった点がある。業界人の大多数がいまだにこの「思考停止病」に犯されている。

しかしそういう「思考停止病」にかかってない人も少しずつだが増えている。上記の私の友人のように

これは一言でいえば音楽家が完全に意識の上でも仕事の上でも「自立する」ということだ。事務所に過度に依存したり、あたかも事務所に所属するのが「就職する」かのような意識ではダメだ。

例えば、バッハからハイドン、モーツアルトなどの時代では作曲家は教会や貴族、宮廷の「雇われ職人」に過ぎなかった。それをベートーベンの時代から作曲家が自立して対等に貴族やその他と「作曲」というビジネスを行い始めた。それと同じ、宮廷がメジャーレコードや事務所に変わっただけの話である、

勿論見通しは明るくはない。だがそういう人たちが増えてくることによって音楽の世界もいい方向に動いていくと強く信じている。

それゆえ音楽家も意識革命を行い、自立の道を考えた方がいいだろう。


| | | コメント (0)

2015年2月10日 (火)

まだこだわる、グラミー2015を見た上での日本の音楽業界の現状と「音楽の価値」について

既にご存じのとおり昨日恒例のグラミー受賞式が行われた。主要部門の授賞内容は既に報道されているのでここでは触れない。

グラミー受賞者の顔ぶれは英語ではあるけどグラミーの公式サイトを参照されたい。
http://www.grammy.com/

概要を簡単に述べると新人のサム・スミスが4部門受賞。多数ノミネートされたテイラースイフトは無冠。その他日本でも人気があるファレル・ウイリアムズビヨンセが各3部門受賞。

パフォーマンスは今年も見せてくれた。いきなりHRの大御所のAC/DCに始まり、アンレノックス、トムジョーンズ(ある年齢以上でないと知らないと思うが)とレデイガガのコラボレーションステージ等盛りだくさん、昨年のポールマッカートニーリンゴスターのサプライズステージほどではなかったものの充分話題性のあるものだった。個人的にはR&B授賞式にスモーキーロビンソンナイルロジャースという大物二人が並んでいた時は思わず感動した。

そのグラミーのコラボレーションやサプライズステージの「仕掛け人」となっているのがグラミー受賞式のエグゼキュテイブ プロデユーサーである ケン・アーウイツクWOWOWがインタビューした時のアーウイックの以下の言葉が印象に残っている。

グラミーの重要なことは音楽をただの流行として扱うのではなく過去の音楽も(文化として)大事にするという点だ

はっきりいわせてもらう。

この言葉の意味を理解できる日本の音楽業界人はどれだけいるだろうか

昨年の当ブログのグラミーの記事にも書いたが日本の音楽業界で「音楽を文化として」などと云おうものなら罵倒と嘲笑がかえってくる。プロデユースした人間がこれが文化などとはハナから思っちゃいない。

続きを読む "まだこだわる、グラミー2015を見た上での日本の音楽業界の現状と「音楽の価値」について"

| | | コメント (2)