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2022年9月21日 (水)

音楽担当した卓球のバタフライ社のCMが本日情報解禁ーテレビCMとしてもオンエアへ

もう3か月近く前になりますが当ブログでも書きましたレコ―デイングの案件

CM音楽レコ―デイングーコロナのトンネル抜けて事業正常化を軌道に https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2022/06/post-8087a7.html

この案件でCMの音楽のレコ―デイングを行ったんですが、本日ようやく情報解禁になりましたのでお知らせいたします。

卓球のButterfly 社CM

作曲:大野恭史
テナーサックス:中村有里
                      Brian Yasuhiro Seymour

CMデイレクター Andrew Goldie

15秒のテレビCMバージョン

個人的には音楽の面でちょっと変な編集にも思えますが、元々WEB CMとして作っていたので仕方ないかもしれません

 

最近の日本企業は何事を決定するにも時間がかかる傾向が強いですが、今回もレコ―デイングしてから情報解禁まで3カ月近い時間を要しました。

しかしグッドニュースもあり、上記の映像を編集してテレビCMにもなります。
10月からテレビ東京の深夜ですが、「世界卓球2022」(深夜1時36分)でそのCMが半年間、(計26回のみですが)上映されることも決定いたしました。

https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/

CMの放映回数としては多くはありませんが、1つの実績にはなりました。

いい形で仕事を終えることができてよかったと思っています。(^^)

 

 

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2022年8月17日 (水)

音楽担当した新潟県Sabo coffee のWEB-CMが情報解禁

実は拙音楽担当のCMで公開を控えているのが二件ありますが、そのうちの一つ、新潟県佐渡のsabo coffeeが一部情報解禁になりました。


当初は3-4曲という話だったんですが結局9曲くらい作りました。順次公開だそうです。


https://sado.sabocoffee.com/


一応スタンダードパターンの曲(のはずだったんですが...)


 

さらに私が行っているラグタイムライブシリーズの影響かもしれませんが、エリックサテイがラグタイム風に書いた曲"ピカデリー"をもじりました。ユーモラス、カワイイ、そしておしゃれというイメージを両立させる、という無理難題を解決しようとするときにこのパターンを考えました。



そしてこれが一番苦労したパターンなんですが、「昭和レトロ風のCM」で昭和風の音楽という、これまた小生にとって無理難題のテーマで昭和風のアレンジの曲を作るという結構精神的に抵抗があった点、あと結局サテイの「ジュトウヴ―」を昔風の曲で作ったのと2パターン作りました。 2パターン提案してスポンサー社内でも2つに好みが割れ結局2つ制作。



昭和レトロ風ー昭和風BGMバージョン

昭和レトロ風ーサテイ Je te veux バージョン

まあいくら仕事とはいえ、昭和風のBGMアレンジはやっていて少々恥ずかしい感じがしました。正直あまり人に聴かせたくはないですが...


これ以外に以前SAX2本のレコ―デイングを行ったブログ記事がありましたが、その関係CMの公開を待機中です。


CM音楽レコ―デイングーコロナのトンネル抜けて事業正常化を軌道に
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2022/06/post-8087a7.htm


詳細発表できる段階になればお知らせします


 





 


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2022年7月26日 (火)

ミニシアター応援映画「銀幕彩日」完成!!

さて撮影は2年前のちょうど今頃だったんですが、それから紆余曲折ありまして再度の撮影をはさんだりしたんですがようやく二年越しの作業で完成いたしました。

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この映画はコロナ禍で存続の危機に瀕したミニシアターを応援する意図で作られました。映画好きの方を刺激するような映画になっておりますし、映画音楽的には過去の名曲のパロデイーがふんだんに入っておりますのでわかる人はニヤリくらいはすると思います。ミニシアターは映画文化の苗床となるものですので是非このコロナ禍でも何とか支援して存続できるようにしなければなりません。しかしコロナによる緊急事態宣言を始め様々な事情により二年以上の時間がかかってしまいました。

今回の「銀幕彩日」では
1.映画音楽
2.エキストラ
3.英語字幕制作    の3つを行いました。

エキストラもヒッチコックよろしく一瞬出るのではなく、結構映ってます(苦笑)

Ginmaku

今回の映画では手塚眞監督と数十年ぶりに会いました。以前「快感サロメ」「幻想オフェーリア」というオリジナルビデオ作品でお世話になりましたがそれ以来になります。遙か昔の作品ですが..

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先日追撮を行いました。今回は音響スタッフを私も手配したので撮影にたちあっています。

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私の本職である音楽の方、MA作業です。MAとは(Multi-Audio)の略ですがこれは和製英語で日本の外では使いません。海外では普通に"Audio Recording"といいます。

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無事全ての作業が終了いたしました

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二年越しの制作。
本日終了。月末に夕張ファンタスティック映画祭にて上映。劇場公開はいつになりますか。

映画「銀幕彩日」

監督/脚本 中田圭
プロデューサー 鮑智行、金子尚樹、土田真樹
出演 小沢仁志、白本彩奈、田中要次、川村エミコ(たんぽぽ)、佐藤永典、小澤雄太(劇団EXILE)、しゅはまはるみ、松田賢二、大島葉子、ダイアモンド☆ユカイ、手塚眞
スタッフ 今泉尚亮(撮影)/大野恭史(音楽)/金子尚樹(編集)

特報です。

 

 

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2022年6月 3日 (金)

シンウルトラマン鑑賞(ネタばれ注意!!) レビュー

正直SNSをみるとこの「シンウルトラマン」に関するネタバレが入ってこないか心配なので、目と耳を塞ぎながらSNSをツールに特化して使っていたんだけど、ようやく見ることができた。

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そしてまだ見たくても都合で見れない人もまだ大勢いらっしゃるとは思うので最小限度にしようとは思うが、やはり多少ネタバレが出てしまうのはご容赦いただきたい。

とはいえ結論からいうとこの映画たとえ「ネタバレ」が頭に入っても見に行って絶対に損はない映画である。というのもウルトラマンについて全く知らなくとも楽しめる内容になっている。とはいえ総合監修の庵野秀明はファンサービスに抜かりないというか、ウルトラマンをリアルで見た人のノスタルジーをくすぐることを随所で行っている。何を隠そうたぶんウルトラマンの最大のファンは庵野氏自身ではないかと思う。

- - - - - ↓- - - - 以- - 下---- ネタばれ あり- - -↓ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

一応映画音楽をやっている立場からするとウルトラマンのテレビシリーズの音楽をやっている立場からするとどうしても音楽の方に話がいくがとにかくオリジナルの宮内圀郎先生の音楽がたくさん使われていた。特に「科学特捜隊マーチ」は私が大好きな曲だった。それが「禍特対」出動の時に流れた時は思わずノリノリになった。庵野さんのファンサービスといっていい。

映画はのっけから「ウルトラQ]の話から始まる。原作と違うがウルトラマンを知らない世代では「科学特捜隊」ならぬ「禍特対」がこれら「ウルトラQ」に出てきた怪獣(改め禍威獣) をやっつけた(駆除した)ことになっている。オリジナルと設定は違うが、ゴメス、マンモスフラワー、ぺギラといった懐かしの「ウルトラQ怪獣」(しかもきちんと4K仕様にマスタリングされて入っている点は抜かりない)が出てくるとそんなことはどうでもよくなってしまう。

もともとウルトラマンは「ウルトラQ」の中のシリーズで制作されたものなのだ。映画では初めの部分しか出されていないが「ウルトラQ」のオープニングは私は最高傑作の1つといっていいと思う。

このオープニングのサウンドトラックは自然音、日常音を電気的に変換したサウンドで今では死語だが「ミュージックコンクレート(具体音楽)」という手法で作られている。このサウンドトラックはミュージックコンクレートの中でも最高傑作の1つといっていい。

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2022年4月26日 (火)

ダマー国際映画祭2022終了報告

昨年はコロナウイルスによる緊急事態宣言で一度開催を延期せざるを得なかったのですが、今年は無事予定通り開催することができました。


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ダマー国際映画祭、内容とクオリテイの割にまだまだ知名度はいまひとつなんですが、この映画祭のウリは豪華すぎる審査員の面子にあります。既に当ブログでは何回も紹介していますが、面子はあまりにすごすぎるために信じてもらえないケースもあるんですが、改めて審査員は以下の面子で行われています。


審査員
・バリー・クック(CG アニメーアニメ版「ムーラン」「アラジン」)
・佐倉寛二郎(映画プロデューサー「インセプション」「鉄人28号」)
・マーク・ジョセフ(映画プロデューサー「レーガン」)
・ジャネット・スコット・バチェラー(脚本家-『バットマン フォーエヴァー』)
・ハワード・カザンジアン(映画プロデューサー 「スターウオーズ」「レイダース」)
・グレイ・フレデリクソン(映画プロデューサー「ゴッドファーザー」)
・ラルフ・ウィンター(映画プロデューサー「X-MEN 2」)
・ジェラルド・R・モーレン(映画プロデューサー「ジュラシック・パーク」「シンドラーのリスト」)


バリークック氏のあいさつ
https://www.facebook.com/100001113790125/videos/515140266980960/


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二日にわたって開催されましたが、世界トッププロデューサーが選んだだけにいい短編映画が沢山ありました。またサプライズ上映や発掘上映なるものがあり、クォリティは最高でした。 


またダマーはアジア、ショートショート映画祭(SSFAFF) や広島国際アニメ映画祭に並ぶアメリカアカデミーの公認映画祭に匹敵する映画祭といっていいです。(もともと広島国際と同じ場所で同時開催されていました) 残念ながらコロナの影響で昨年は外国からの人が少なかったですが今年はそこそこいます。海外のスポンサーさんも来日されているようです。


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上映後は作品について「どの作品が一番印象に残ったか。一番好きだったか」についての投票を行うことができます。QRコードで投票ページから投票できます。ちなみにQRコード、すっかり世界的にも定着しましたね。今では日本よりも海外の方が使われているくらいです。日本発のITツールで数少なく定着しているツールといっていいでしょう。

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2022年4月 3日 (日)

第94回アカデミー賞の余波と日本映画が本当に世界のレベルに追い付くための提言ー「芸能界」から「ショービジネス」への転換を

日本時間の今週月曜日に行われた第94回アカデミー賞の「ウイルスミス平手打ち事件」の余波が続いている。これに関しては私の周囲もそうだし私自身も前回の記事で現在病に苦しんでいるウイルスミスの妻のジェイダ・ピンケット・スミスを揶揄されたことに対する行動で、勿論暴力は正当化はできないが、行動には理解を示した旨を書いた。ネットやSNSを見てもだいたいそういう趣旨の意見が日本国内では多かった。

しかしアメリカ では「ウイルスミスが悪い」の反応がもっぱらで、日本とは真逆な反応となっている。

■アカデミー賞“ビンタ”事件、欧米では日本と真逆の反応「最も恥ずべき」「見るにたえない絵面」
https://joshi-spa.jp/1151377?cx_clicks_art_mdl=21

私自身もアメリカ生活が長いのだが、このアメリカ国内の論調でいささか戸惑ったのはクリスロックのお世辞にもセンスのいいとはいえないギャグで病のジェイダ・ピンケット・スミスを腐した行為に対してはアメリカはほぼ不問で、ウイルスミスの平手打ちこれ一本に絞って非難をしている点である。それどころかジェンダー平等主義の論客から「女性は自分で自分の身を守れる。女性を守ると称してあのような行動をとったのは女性に対する侮辱でもある」という見解がかなり広い範囲で出てきている点。

私はジェンダー平等と「愛するものを守る」というのは全く別問題だと思うのだが、アメリカではかなりの層がそう考えているらしい。おそらくフェミニズム運動の影響もあるかと思うが、そこの部分を論じると話が別の方向に議論がいってしまうので、ここでは割愛する。

今回の件ではウイルスミスは公式に謝罪しているが、それでもアメリカの世論は収まっておらずウイルスミスは映画アカデミーの委員を辞職した。
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今回のオスカーは前回の記事でも書いたが障害者の映画の「コーダーあいのうた」の作品賞、脚色賞、助演男優賞(史上初! 聴覚障害者がオスカー受賞)という画期的なことが起きたことでもあり、「歴史が動いた」オスカーでもあっただけに残念だ

さて本題に入ろう。

今回「ドライブ・マイ・カー」は「外国語映画作品賞」は受賞したものの、残念ながら「脚色賞」「最優秀監督賞」「作品賞」は受賞できなかった。私見ではそのことだけで「日本映画」の勝利にはならないと思う。
そして私と同じ見解を持っていた方がいた。朝日新聞の小峰健二記者である。

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2022年3月28日 (月)

第94回アカデミー賞 ストリーミングの影響拡大、障害者のダイバーシテイ、そして日本人監督の主要部門へのノミネートー今回も歴史が大きく動いたオスカー授賞式

世界の映画界の最高峰である「第94回アカデミー賞授賞式」が日本時間の午前から正午にかけて行われた。


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受賞者は英語だが以下のページに掲載されている。
https://www.oscars.org/oscars/ceremonies/2022


今回は授賞式のオンエアでテレビ局の視聴率の都合でメインな受賞以外は事前録画でメインから割愛されていたが、やはりこれは放送局の都合とはいえいただけない。ヘアメイク、衣装、編集、音響といった部門も映画にとって重要な分野であり、そういった分野が映画において「二の次」のような扱いになっていくのではないかと危惧する。


特に今回作曲賞の扱いが小さかった。受賞者がハンスジマ―でなんか当たり前すぎてつまらん、というのと本人が授賞式に出席しなかったこともあり、正直「こんなに短いのか」という印象。音響賞は事前録音とはいえきちんとやったのに作曲賞はこの程度?映画音楽作家の端くれとしては不満である。せめてハンスジマー以外でノミネートされた他の候補の作品も聴きたかったというのが正直な印象だ。


日本映画が音楽や音響を重要視していない、というか何か後回しか二の次のような扱いを受けていることに対する異論を私はかねてからこのブログで主張してきたが、今回の作曲賞の扱いはハリウッドでもそういう動きにつながるのではという危惧を感じる。


今年のアカデミー授賞式はレジーナ・ホール、エイミー・シューマー、ワンダ・サイクスの三人の女性が務め、ジェンダー多様性を明確に打ち出したものになった。


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我々日本人からみれば濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が4部門にノミネートされ、その受賞結果が気になったがその中でアカデミーの多様性の推進が図らずもみえてきたこと。結論からして「ドライブ・マイ・カー」は最優秀外国映画賞を受賞したものの、ほかの「脚色賞」「監督賞」「作品賞」は残念ながら受賞できなかった。


これは「コーダ あいのうた」がまず実際に聴覚障害者で映画に出演したトロイ・コッツアさんが「助演男優賞」を受賞。これに始まり「l脚色賞」「作品賞」とノミネートされた全部門を受賞したためだが、デイバーシテイ、聴覚障害の人にも希望を与える意味でもそれでよしとしよう、と思う。デイバーシテイ、SRGsは世界の流れであり、その意味でも障害者やそれをテーマとした映画が受賞したという事実は感動的だ。


映画監督賞も、こちらは下馬評がジェーンカンピオン「パワーオブザドッグ」が受賞。濱口監督残念!! でもまだまだチャレンジを期待したい。


日本人監督がオスカーノミネートが当たり前になるようになってほしい。それには日本の映画界の意識改革が必要だ。
繰り返すが今回で終わりではない。
今回から始まるのである


今回は主演男優賞を受賞したウイルスミスが台に上り、コメディアンのクリス・ロックさんの顔をたたく一幕があった。2人はその後もやり合ったが、米国ではテレビ中継が一時期止まる騒ぎとなったが、ウイルスミスの奥さんを揶揄した表現でこの一幕は残念だが、気持ちは理解できる。「主演男優賞受賞」の受賞時のコメントで謝罪しているが、映画"King Richard" は家族を守ることもテーマとしているので起きたことは残念だが妻や家族を守り一人の男性としてはよく理解できる行為である。


最後に追悼のコーナーに和田エミさんとソニー千葉さんがちゃんと揚げられていた。
こういうところがハリウッドだ
映画を文化として尊重する、映画に関係する人を文化に関わる人としてリスペクトする。今の日本人にこういう姿勢が欠けてないか、と思う。文化の後進国たる日本。日本人全員で考えてほしい


今回配信作品は作品賞とれないというジンクスが崩れた。いろんな意味で歴史が変わったアカデミー授賞式だった。
ストリーミングが主流、障害者のデイバーシテイ、そして日本人監督の主要部門へのノミネート。
時代は確実に変わっていると思う。パラダイムも変わっているし..
日本人は変化を好まない人が多いが、多様性は受け入れないといけない。でないと日本という国は世界から取り残されてしまう。


そしてくどいようだがもう一度繰り返す。


今回日本人監督、濱口竜介監督作品の4部門のノミネート、1部門のみの受賞にとどまった。


だがこれで終わりではない。寧ろこれが新たな時代の始まりなのだ。他の日本の映画人もこれに続け、といいたい


 





 


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2022年3月14日 (月)

週刊文春の映画界のセクシャルハラスメント報道ー映画界として再発防止を真剣に議論すべき

ご存じの方も多いと思うが映画「蜜月」の監督が出演女優に性行為を強要したセクシャルハラスメント事件が発生し、その関係で映画の25日に公開予定だった映画「蜜月」の上映中止が決定した。

おおもとの情報源はこれらしい

「性被害」映画監督による性加害を女優が告発 脚本家からも疑問の声
https://bunshun.jp/articles/-/52554

まず私も映画の世界に関わっているが、まず私自身はこの問題となっている監督とは面識はない。しかし今回の事件に関してコメントを発表した撮影監督の早坂伸氏とは面識があるし、その他この問題の監督と面識がある多くの映画関係者からの情報も入ってきている。

撮影監督の早坂氏のコメント
https://shin1973.hatenablog.com/entry/2022/03/10/025155

だが最近ネットによる多情報化社会にあって「人から聞いた話」を安易にシェア拡散することは経験上、事態を良い方向に導かないと考える。そのためそれについてはあえて語らない。全ての情報が間違ってはいないかもしれないが、100%正しい情報とも限らないからである。だからこの件にもし警察その他の捜査の手が入ればその結果をまつのが適当だと考える。

その一方で私の耳にはこの問題の監督に関してかなりの量の悪評も入ってきており、火のない所に煙はない。いざ仕事をするということを考えるとやはりこの人物は忌避すべき人物であると考える。少なくとも私はこの人物の名前がメインに入ったプロジェクトで仕事することは未来永劫ないだろう。

さて今回の例の「文春砲」によって困ったことはせっかく濱口監督の「ドライブ・マイ・カー」のオスカーノミネートというグッドニュースが入ってきたのにこの事件でまた映画の世界に悪いイメージが世間一般に広がってしまったことである。やはりこれに対しては映画産業全体として襟を正さないとダメだろう。そのためには今回の事件の背景について考えなければならない。

実は映画でもドラマでも「売れっ子」の俳優は別として、大多数の役者は「選ばれる立場」にある。つまり監督や制作会社、プロダクションからみても「弱い立場」にある。そして中にはその役者(特に女優)が弱い立場にあることを悪用する輩がいることも事実なのだ。そのため「枕営業」なるよからぬ用語まで蔓延っている。

それらは勿論日本に限った話ではない。お隣の韓国では映画監督のキムキドクの性暴力事件、そしてハリウッドで"Me too"運動のきっかけとなったハービーワインシュタインの例もある。「弱い立場」であることを悪用する不埒な輩は洋の東西いる、というのが悲しいかな。事実である。

セクシャルハラスメントの再発防止をどうするか

映画界として今回の件の再発防止対策を明確に打ち出す必要がある。今回は映画監督やプロデューサーが自分の立場を悪用して起きた。それを背景にセクシャルハラスメントだけでなくパワーハラスメントも昔から起きているのも事実である。これらの行為に対する社会的制裁が必要になる。
前述の性暴力事件のキムキドクは業界から永久追放、ハーヴェイ・ワインスタインは強姦罪などで有罪の判決が下り、3月11日に禁固23年の刑が言い渡され事実上の永久追放となった。今回のこの監督も4人の女優への性行為の強要の被害が事実だと証明されれば永久追放されてしかるべきだろう。

では再発防止をどうするか?これは簡単な問題ではない。あえて言えば「日本の芸能界のタブー」にまで入り込まないといけない。

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2022年2月 9日 (水)

濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」オスカーで4部門ノミネートー映画製作で世界から置いてけぼりの日本は他国に追い付けるか?

当ブログでも何回も書いた。どんどんグローバル、ボーダーレス化している映画の世界の中で日本だけが「ガラパゴス」の体質で世界の動きから隔絶したままでいる。そしてそのことに無関心な日本人、ガラパゴスであることをなんとも思わない業界関係者が多すぎる点。現状を改革しよう、という関係者がいない、とはいわないが極めて少ないのである。

昨年のオスカーでは北京市で生まれ育ち現在はアメリカ国籍を取得しているクロエ・ジャオ監督 が映画「ノマドランド」でアカデミーの監督賞と作品賞を受賞、合わせて韓国系アメリカ人監督のリー・​アイザック・チョン監督の"Minari"でユン・ヨジョンが助演女優賞でオスカーを獲得。中国勢と韓国勢の躍進が目立った。

■クロエ・ジャオ監督やユンヨジョンのオスカー受賞とアジア勢進出に歴史が動いたが、日本だけが置いて行かれている構図がより鮮明になった第93回アカデミー賞
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/04/post-6d1f9e.html

そしてもう2年前になるが韓国人監督ポン ジュンノの「パラサイト」「作品賞」始め4部門制覇!! この時は「革命が起きた」と私も思った

■「パラサイト」旋風吹き荒れ「作品賞」始め4部門制覇!! 「革命」が起こった今年のアカデミー賞授賞式 歴史が変わりグローバルな映画新時代が本格到来!!
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/02/post-730a55.html

韓国、中国も世界の映画界で躍進。日本だけが蚊帳の外、グローバル、ボーダーレスの世界的なうねりで置いてきぼりを食っている現状だった。

しかし今回のオスカーでは歴史的事実が起きた。正直思いもしなかった朗報である。

濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が作品賞含む4部門ノミネート。昨年までオスカーは韓国勢中国勢の躍進で日本勢だけ置いてけぼり状態だったが、ようやく日本追いつこうとしている。

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日本の映画監督がスピルバーグやケナスブラナー他の偉大な映画人と共にノミネート!こんなことがこんなに早く実現するとは思わなかった。

まあ原作の村上春樹はアメリカでも人気作家なので、それも幸いしたのだろう。

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2022年1月 9日 (日)

紅白の視聴率最低は史上最低は地上波の時代の終わりの象徴。

紅白などもう10年以上見ていない。昔は一応業界関係者の端くれとして「義務感」として見ていたがもはやJ-POPに何の興味も覚えなくなった今、もはや完全に紅白を見ようとも思わなくなった。

そもそも流行が画一的で以前なら老若男女誰でも歌うような国民的ヒットなど生まれる時代などとっくに去っている中、アイドルから演歌まで男女に分かれて競う、ということがデイバーシテイー(何度でもいう、あえて「ダイバーシテイ」とは言わない。英語としてはデイバーシテイが正しい)多様性の時代にもはやそぐわなくなっていることはまともな時代感覚を持っていれば誰しもわかることだろう。

加えて最近は民放だけでなくNHKまでもが、地上波の「オールバラエテイー化」していて、これだけでもうんざりするのに十分である。テレビ局ーそれも民放がやたらにバラエテイばかりになるのは単に「企画が通りやすい」「有名人や時の人を入れれば視聴率がとれる」という理由だけで国民全員が番組のバラエテイ化を望んだ結果ではない。そこをNHKが何を勘違いしたのか民放の真似をする必要などないのである。

紅白はNHKのもっともNHKらしい番組である。NHKは建前上「皆様のNHK」で子どもから高齢者まで楽しめる番組を作る、ということを信条としている。昭和のようなテレビの黎明期ならそれでよかったのだが、価値観や趣味が多様化した現代ではそのNHKの信条の実現はほぼ不可能に近い。

したがって図のように紅白の視聴率が1993年を最後に実質的に右肩下がりになっているのは単に「多様性」だけの問題ではない。

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既にご存じの通りテレビの平均視聴率自体が右肩下がりなのである。

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もう20年以上も右肩下がり、どこぞの業界に似ている。というか全く同じ道を歩んでいる。

しかし音楽業界はサブスクによって日本以外の国はV字回復しているが、テレビ業界の将来はある意味映画や音楽業界以上に暗い。それは以前紹介した記事によって明らかである。

■10~20代の約半数、ほぼテレビ見ず「衝撃的データ」
https://digital.asahi.com/articles/ASP5N6FM8P5NUCVL032.html

全国10歳以上の7200人を無作為に抽出し、郵送によって、4247人から有効な回答を得て、テレビを15分以上視聴した場合のみ「見た」として集計。記事にも書いてあるが年代別の結果が以下の通りである.

10~15歳56%(前回2015年は78%、22ポイント減)
・16~19歳47%(同71%、24ポイント減)
・20代51%(同69%、18ポイント減)
・30代63%(同75%、12ポイント減)
・40代68%(同81%、13ポイント減) 
・50代83%(同90%、7ポイント減)
・60代94% (前回と同じ)
・70歳以上95%(同96%1ポイント減)

関連記事

あと数十年で誰も地上波テレビを見なくなることが判明ーにもかかわらずテレビ業界で現状改革の動きは皆無

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/05/post-edc095.html

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2021年11月13日 (土)

京王線事件にからみ映画「ジョーカー」オンエア禁止に対して物申す

もう2週間前だが京王線で乗客刺傷事件が発生し17人けが、1人意識不明の重体(のち意識回復) の大事件を起こしたのは記憶に新しいが、問題はその事件を起こした犯人が逮捕後の取り調べでジョーカーへの憧れについて言及していた点である。

「人を殺して死刑になりたかった」という犯人だが、8月にも小田急線で刺傷事件が起きたが今回の事件はその模倣犯ということだろう。

私事だがその時に東宝シネマ新宿に行っていたために通常は京王線で帰るところを京王線が使えず、やむを得ず小田急線で遠回りで帰宅した。余計な時間と費用がかかってしまったが、それにしても8月の小田急線の事件、そしてその後も新幹線で模倣犯が現れる等、頭のおかしい人間が本当に増えている。

尚、選挙日当日なのでネットには例によって陰謀論がまきおこってるようだが事件が起きたのは8時過ぎで投票が終わった時間なのでそれはないだろう。選挙妨害目的ならやるなら朝かお昼付近にやるはず、最近のネットSNSは何かが起きるとすぐ陰謀論がまことしやかに広がるのは困ったものである。 

しかし映画に関わる人間として看過できない情報が入ってきた。アカデミー賞をもとった映画「ジョーカー」が日本の地上波でオンエア禁止になるとのこと

■映画『ジョーカー』の日本での地上波放送が禁止に
https://hypebeast.com/jp/2021/11/joker-movie-will-be-banned-from-being-broadcast-in-japan

一人のバカのためにこんなことになってしまった。 

18人が重軽傷を負った同事件の容疑者が、逮捕後の取り調べでジョーカーへの憧れについて言及していたことが判明。映画ではジョーカーが電車内で人を殺害するシーンがあり、また同容疑者は犯行時にジョーカーを模した派手なスーツを着用していたことから、同作に強い影響を受けていることが窺える。さらに、その後も同容疑者に倣うかのような電車内での凶行が多発しており、映画『ジョーカー』を地上波で放送することによって、同様の犯罪を助長しかねないとの意見が各方面から上がっているとのこと

はっきりいってこの事件とこの映画を結びつけること自体、全くのナンセンスである。だいたい映画をきちんと見ていれば、人間の心の病み、いい人間がだんだん悪人になる様を描いており、決してジョーカーを擁護してるわけでもはないし、況んや賛美してるわけでもない。ハリウッドやアメリカ映画アカデミーもそれを理解しているから主演のホアキンフェニックスにオスカーの主演俳優賞を授与したのだ。

これは日本社会にすっかり定着してしまった「事なかれ主義」が背景にあり、日本社会全体が考える力が低下してるのとヒステリーの要素増加しているためにこのようなことになる。「事なかれ主義」は社会の悪影響を考慮するのではなく一言でいえば関係者の「保身」が背景にある。責任転嫁を恐れる向きと無気力、無関心、無感動がこのような動きを誘発してしまうのだろう。そしてその「事なかれ主義」と「関係者の自己保身」が自然に社会に「タブー」を作ってしまう。タブーがあり過ぎるのは原始的な社会であり、事なかれ主義を人々に押し付けたら逆に犯罪者、暴徒が増える気がする。

ひとえにこれも日本人の劣化現象の一つといわざるを得ない 

この国の将来は本当に危うい

 

 

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2021年10月13日 (水)

ヌーのコインロッカー使用禁止ー舞台版鑑賞 レビュー

コロナということもあり、本当に久しぶりにライブで演劇を見に行った。マドリード国際映画祭でグランプリを取った作品の舞台化(というより演劇の方が先行して作られたようだ)
劇団テンアンツの座長の上西雄大が演出、脚本、主演を行った。

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いや、本当のこの劇の主役は発達障害でコインロッカーに捨てられたヌーこと那須叶(なすかなえ)という主人公で自分と母をつなぐコインロッカーを守るように毎日その前で絵を描き続けていた。そんな中出所したばかりのチンピラ カーブこと黒迫和眞との出会いからストーリーが展開する。

発達障害のヌーだが絵の才能があり(なんでも実在のモデルがいるらしく劇で出てきた絵はその実在のモデルの山﨑宥氏によるものだという。絵のイメージは私見でいえばパウルクレーを思わせる絵だった。)

この絵をインスタに思いつきでカーブこと黒迫和眞が投稿したことからストーリーが展開する。

ネタばれになるのでこれ以上は書かないが脚本は今世界的な潮流であるダイバーシテイ(実はこれは「和製英語化」していて英語では「ディバーシテイ」が正しい)がテーマで障害者の自立やLGBTの要素もある、(ちなみに宝塚のベルサイユのバラのパロデイ―が出て笑いを誘うが、いささか悪ノリしすぎではと思わないでもないww)  脚本も「笑い」や涙腺を緩ませる場面等、よく練られており、3時間半の舞台だが長さを感じない劇となっている。

そして特筆すべきはヌー役の女優でマドリード国際映画祭で主演女優賞受賞した古川藍と徳竹未夏(公演日ごとに野良犬役と交代でこの2人が演じる)の演技力だろう。障害を持ちながらたくましく生きる主人公を存在感たっぷりに演じる。私が見たのは徳竹未夏バージョンだがそれでも十分に演技を堪能できた。マドリードで受賞した古川バージョンも見たくなる

日本のインデペンデントでも世界でも評価される映画が時たまでるがこの映画もその1つだろう。映画は来年ユーロスペースその他で劇場公開予定。下北沢小劇場では17日まで行われる。ちなみに14日、15日の公演のチケットはまだ余裕があるという。

http://www.honda-geki.com/gekisho/#anchor1

演劇も映画も一見の価値ありの作品である。来年の映画公開も要注目作品である。

https://nu-coinlocker.com/

 

 

 

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2021年10月 4日 (月)

ダマー国際映画祭に行ってきました

本来なら今年の5月に行われるはずだったダマー国際映画祭、コロナウイルスの第四波による緊急事態宣言の関係で延期になっていたが、10月2日と3日ようやく行われることになった。

 日本の他の映画祭とは違う国際的な雰囲気を持つ映画祭だが、残念ながらコロナ禍の影響で海外からの来場者はほぼ皆無。それでも関係者に外国人が多いこともあってそれが辛うじて日本国内の映画祭と少し違う趣をもたせた。

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入選作は全世界からの応募から20作品、全般的に前回よりクォリティが高くなっており、前回は取り分けサウンドやポスプロ関係で日本と外国作品に明確な差があったが、今回は一部の作品を除きそれほど気にならなかった。とはいえ海外作品の方が日本よりバジェットをかけているのがよくわかり、日本映画の不利は変わらない。とはいえ前回よりは確実に底上げになっている。

特に私がかねてから主張しているのは主に日本の「自主映画」に顕著な「ポスプロ軽視」「サウンド軽視」の部分で、カメラのマイクを映画の音声にするのは邪道、と何度もいっているのだがそれがなかなかできない人が多い。例えば自主映画バジェットが100万とすると100万全てを撮影に使ってしまい、あとのポスプロ費用について全く考えていない人が多い。かくして日本の映画のとりわけサウンドやポスプロ部分はクオリテイが低い、というのが定評となっている。いまだにこれをいうと驚かれるが、海外の大手の映画祭では映画のサウンドに「ステレオ」という項目はない。最低でも5.1かドルビーが標準なのである。たとえ短編であっても..

一部の映画で音が割れている、歪んでいるのがあったが、前回よりは改善され全般的な底上げになっている印象がある

招待作品も素晴らしかった。
特に篠原哲雄監督の「お茶をつぐ」はインデペンデント作品ながら心を打つ作品となっている、

「お茶をつぐ」は絶滅寸前の職業茶筅を聴覚障害者が後継する際に父親の愛情、家族の愛情を絡めた心温まる作品。主人公と突如現れた主人公のライバル(?)に感情移入させる演出はさすがだった。お茶に詳しくなくても映画作品として堪能できる良作。この映画は一見の価値あり

作品上映だけでなくトークセッションも多くあり観客には飽きさせない内容だった

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今回の映画祭の受賞者は以下の通り

観客賞:小澤雅人監督「Little Wishes」

U-15部門グランプリ:ニコラス・ノイホルト監督 「Faleminderit」

U-30部門グランプリ:浜崎正育子監督「Lunch in the Bathroom」

匠賞(今回より新設): 篠原哲雄監督

 ダマーは運営関係者がみな旧知ということもあるが前回は自分が関係した作品があったが今回はなし。しかし入選作の関係者に知り合いが多く1日目終了後も関係者と話し込んでしまった。ということでコロナ禍の関係で海外からの参加者は参加できなかったが、映画祭としては充分に楽しめた。

来年は2022年の4月22日と23日に同じ日比谷図書館地下のコンペンションセンターで開催予定。来年はコロナ禍が収まり、海外の方も普通に来日して参加できることを祈りたい

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30 分未満の受賞作 賞金120,000円 (税込)
15分未満の受賞作 賞金60,000円 (税込)
2022年ダマーの特別賞新設のお知らせ
アニメーション賞 賞金50,000円 (税込)
ヤング・クリエイター賞 賞金30,000円 (税込)
※ヤング・クリエイター賞は、高校生以下を対象とします。
(これら特別賞は、ダマー国際映画祭委員にて選出されますが、同時にコンペ部門の対象ともなります。)


最終締切;2022年1月5日

 

 

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2021年9月28日 (火)

映画「MINAMATA 」レビューー本来なら日本人が作らなければならない作品が見事な映画となっていた

映画「MINAMATA 」については以前も当ブログにて紹介させてもらった。

■ジョニーデップ主演「MINAMATA」(9月23日全国公開) 水俣市が後援を拒否 ー行政の変わらぬ体質と日本の民度
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2021/09/post-fca8e7.html

そして今日公開初日からやや遅れて鑑賞

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以前も書いたが、一応映画関係に関わっている者、さらに大学のゼミの教授が哲学者として水俣問題に深くかかわっていたこともありこの問題について語らないわけに、見ないわけにはいかないと思っていた。 

ジョニーデップ自身が企画からかかわっていたこの映画、本来なら日本人自身が作らなければならないこの映画を見事な映画作品に仕上げている。昔はハリウッドが日本を描くとどうしても日本人がみて違和感を感じる描き方が多かったがこの映画はそんなところは全くない。ジョニーデップの演技もすばらしく、映画の内容も多少脚色はあるもののほぼ史実通りに水俣の問題を描いている。この作品が見事に水俣問題を描いているだけに、今の日本人の「臭いものに蓋」をする体質には情けなく恥ずかしい気持ちになった。「考えること」を放棄した日本人、「都合の悪い所」は見ない=臭いものに蓋をする、これを続けている限り日本という国が世界から尊敬されることはないだろう。この映画をみてそれを実感した次第

日本人キャストで真田広之さんや浅野忠信さんは二人とも英語が堪能なのにこの映画では英語のセリフは1つもなかったのが驚いた。アイリーン役の美波さんはところどころたどたどしいところはあったものの頑張って英語のセリフで演じていた。國村さん、今回はかなりきちんとした英語のセリフを言っていた。キルビルのイメージがいまだにあるので..(^^;)

またユージンスミスが報道写真史上最高傑作の1つといわれる水俣患者を入浴させるシーン ”Tomoko and Mother in the Bath”その撮影の模様を描いたシーンは実に感動的だ。

本当にアメリカ人に日本の戦後最大の公害問題を見事に描かれてしまったが、この映画を見て少し救われている点があるとすれば水俣市民のチッソへの市民運動に光をあて彼らの裁判で勝利する様子を克明に描いているところだと思う。日本人は権力に従順な人間、長いものに巻かれるばかりの人でなくきちんと声を揚げて社会運動してきた人たちもいたという点。そのことに焦点をあててくれた点がこの映画をみて救われた気分になった。これはアメリカ人監督だからそういう描き方になったのだろうか?日本では市民運動、社会運動というものをどうしてもネガテイブに受け取る人が少なくないことも事実なので...

最後に2013年に当時の安倍総理が銀による健康・環境破壊を防ぐための「水銀に関する水俣条約」外交会議の開会式(9日)にて「日本は水銀による被害を克服した」との発言は水俣患者と家族の気持ちを踏みにじるものだ、という批判を映画の最後にテロップでいれているのも非常に評価できる点といえる

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公式サイト
https://longride.jp/minamata/

予告編

 

リベラル派だけでなく、政権よりの人、保守的な考えの人も日本人ならぜひ見るべき映画と推奨したい。

監督 アンドリュー・レヴィタス
脚本 デヴィッド・ケスラー
製作 ジョニー・デップ
アンドリュー・レヴィタス
ビル・ジョンソン
ガブリエル・タナ

キャスト

ジョニー・デップ: W・ユージン・スミス役
真田広之 - :ヤマザキ・ミツオ役
美波 -: アイリーン役
國村隼 :ノジマ・ジュンイチ役
加瀬亮: キヨシ役
浅野忠信 :マツムラ・タツオ役
岩瀬晶子:マツムラ・マサコ役
ビル・ナイ : ロバート・"ボブ"・ヘイズ役

劇場 (全国200を超える劇場で公開)
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=minamata

 

 

 

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2021年9月17日 (金)

映画「信虎」試写会にて鑑賞ーあまり焦点があたることがない武田信玄の父の晩年を描いた興味深い時代劇

特に関係者でもないんですが、試写会にお招きいただき拝見させていただきました。最近コロナの影響で見たい映画をあまり見ていないのと、基本的に出不精のためこういう機会がないと出向かないかもしれません。

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歴史ドラマであまり焦点があたることがない、武田信玄の父の「武田信虎」のそれも信玄没後の最晩年を描いた作品。
武田信玄が登場する歴史ドラマではたいてい悪役として描かれるけど、この映画では主役、とりわけ晩年武田氏滅亡の可能性を感じて苦悩しあらゆる手をうつ様子が描かれています。

武田信虎を演じたのはあまり映画では主役をはることがない寺田農(てらだみのり)さん。ご存じない方も多いでしょうが「天空の城ラピュタ」でムスカ役をやった人といえばお分かりの方も多いでしょう。老齢ながら知力の衰えない、威厳のある武田信虎を演じられていました。

一応歴オタの端くれなので、この手のドラマは好きなんで、私自身は見入ってしまいましたが戦国時代に対する一定の知識がないとついていけないところもあるかもしれません。しかし大河ドラマのような「セット」ではなく衣装もよかったしと本物の寺を借り切って撮影した等が逆にリアリテイが感じられ、実際武将同士のやりとりも全く違和感なく見ることができました。史実もこの手の時代劇ではかなり忠実に描かれているのではないかと思います。

さて一応映画音楽作家の端くれなので、今回極めて評判のいい池辺晉一郎氏の音楽について。
金子秀介監督は池辺氏に自由に作らせた、との話ですがその言葉通り伸び伸びと作業をしていることを感じました。まあ池辺氏の実績というのもあるのでしょうが個人的にはうらやましいです。なかなか日本の映画の現場では音楽を自由にやらせてもらえないので。

テーマ曲が時代劇にマッチしている、ということで好評ですが、おそらく楽器編成は弦(6-4-2-2 それと1?コントラバス目立たなかったけどあったかな?)管楽器はオーボエとトランペット
和楽器で琵琶と鼓を始めパーカッション類(大太鼓もあったかな)日本ではなかなかジョンウイリアムス級のオーケストラの予算は出ないけど、このレベルの演奏家の数なら何とかなるんでしょう。
まあベテランでそろそろご高齢でもあるので、そういう音楽の創り方になっていると思いました。

私は時代劇って結構好きでいつか時代劇の映画の音楽もやりたい、と思ってますが、そもそも時代劇ってなんでこんなに減ったんでしょうか?。もちろん衣装とか小道具とかでお金がかかる、というのもあります。でもそれだけではないような気がしますね。

1つ思うのは歴史に詳しい人とそうでない人の差が激しいこと、昔の俳句、和歌という文語体(「信虎」ではちゃんと字幕で表示しています)に対して抵抗感(?) があること、というのも大きいかもしれません。若い人で戦国時代の登場人物と江戸時代の登場人物を混同する人が少なくないですしね

その意味ではオーデイアンス(観衆)の平均レベルも落ちたのかなあ?という気もしますがいかがでしょうか?

映画「信虎」
10月22日~ 山梨・TOHOシネマズ甲府【先行公開】
11月12日~ より全国TOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ錦糸町その他で劇場公開

https://nobutora.ayapro.ne.jp/

劇場情報

https://nobutora.ayapro.ne.jp/info/theater

○監 督:金子修介 ※『デスノート』2部作、『(平成)ガメラ』3部作
○共同監督・脚本・製作総指揮・プロデューサー:宮下玄覇
○音 楽:池辺晋一郎 ※『影武者』
○演 奏:東京コンサーツ
○撮 影:上野彰吾
○照 明:赤津淳一
○美術・装飾:宮下玄覇 籠尾和人
○衣 裳:宮本まさ江
○特殊メイク・かつら:江川悦子
○VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
○編 集:宮下玄覇 山本浩史
○整 音:臼井 勝
○音響効果:丹 雄二
○武田家考証:平山 優
○題 字:森田彦七 ※『乱』揮毫・今井凌雪門下
○助監督:村上秀晃・西山太郎
○美術装飾担当 助監督:生駒 誠
○製作担当:丹羽邦夫・安達 守
○プロダクション統括:芳川 透
○プロデューサー:西田宣善
○協力プロデューサー:榎 望

キャスト

・寺田 農 :武田信虎・無人斎道有 役(主役)
・榎木孝明 :上杉謙信 役 ※「天と地と」上杉謙信 役
・渡辺裕之 :織田信長 役
・永島敏行 :武田信玄/武田逍遥軒 役(二役)
・矢野聖人 :黒川新助 役
・谷村美月 :お直(末娘)役
・荒井敦史 :武田勝頼 役
・柏原収史 :柳澤保明(吉保)役 ※山梨県出身
・隆 大介 :土屋伝助(家老)役 ※「影武者」織田信長 役
・伊藤洋三郎 :清水式部丞 (家老)役 ※静岡県出身
・左伴彩佳(AKB48):お弌(信虎の娘)役 ※山梨県出身
・杉浦太陽 :一条信龍 役
・石垣佑磨 :武田信直(青年期の信虎)役
・堀内正美 :長坂釣閑斎 役 ※父が山梨県出身
・安藤一夫 :跡部勝資 役
・川野太郎 :春日弾正忠(虎綱)役
・葛山信吾 :山県昌景 役
・永倉大輔 :馬場信春 役
・井田國彦 :内藤昌秀 役
・嘉門タツオ :安左衛門尉 役
・螢 雪次朗 :日伝上人(久遠寺住持) 役
・橋本一郎 :穴山信君(梅雪斎)役
・森本のぶ :矢作勘太夫役
・剛たつひと :孕石源右衛門尉 役 ※山梨県出身
・外波山文明 :今井信元(かつてのライバル)役 ※長野県出身

 

 

 

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2021年9月13日 (月)

ジョニーデップ主演「MINAMATA」(9月23日全国公開) 水俣市が後援を拒否 ー行政の変わらぬ体質と日本の民度

一応映画関係に関わっている者、さらに大学のゼミの教授が哲学者として水俣問題に深くかかわっていたこともありこの問題について語らないわけにはいかないと思っていた。

ご存じ水俣病を世界に伝えたフォトジャーナリスト、ユージン・スミス(1918-1978) を描いた映画『MINAMATA』が9月23日に全国の劇場で公開される。その公開に先立って水俣市での上映会で水俣市が後援を拒否したことが報道された

■ジョニー・デップ主演映画の上映会、後援を拒否した水俣市に監督「何が優先されているのか」と苦言
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/minamata-3?

私は大学の講義でこの水俣問題についていろいろと聞いたが、ひとことでいって高度成長時代の日本の「経済優先」の論理で水俣による公害病に目をつぶり明らかに当時の日本窒素肥料(現チッソ)も最後まで水銀化合物が公害の原因であることを認めなかったこと、そして行政も水俣市がチッソの企業城下町であったことから、被害を実質的に見て見ぬふりをしてきた経緯もある。そうした話を授業で聞かされていた。私の大学のゼミの教授の水俣問題についてのさまざまな業績は以下を参照されたい。

第2章 水俣病史における「不知火海総合学術調査団」の位置 人文・社会科学研究の「共同行為」について
https://www.ritsumei-arsvi.org/publication/center_report/publication-center14/publication-115/

市井三郎(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%82%E4%BA%95%E4%B8%89%E9%83%8E

市井三郎 自主ゼミページ
http://www.ichiisaburo.com/

水俣市がこのことをテーマとした映画の後援を拒否したことはその水俣市の体質が全く変わっていないことを示している。

そもそもこういう映画を日本人ではなく海外の監督に監督されてしまうこと自体が恥ずかしい事実だが、なおかつ日本側がその史実に向き合おうとせず協力を拒否する姿勢は国際的にも日本人として恥ずかしい。

先の大戦についてのこの国の対応でもいえることだがいつまでも不都合な事実を隠す、臭いものに蓋をする姿勢を日本人が続けるようでは日本という国の民度が世界に問われることになる。これらの行為自体が日本が三流以下の国に堕ちてしまう原因になる

日本人の端くれとして恥ずかしいと言わざるを得ない

映画 MINAMATA  9月23日より全国の劇場にて公開される。

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公式サイト
https://longride.jp/minamata/

予告編

監督 アンドリュー・レヴィタス
脚本 デヴィッド・ケスラー
製作 ジョニー・デップ
アンドリュー・レヴィタス
ビル・ジョンソン
ガブリエル・タナ

キャスト

ジョニー・デップ: W・ユージン・スミス役
真田広之 - :ヤマザキ・ミツオ役
美波 -: アイリーン役
國村隼 :ノジマ・ジュンイチ役
加瀬亮: キヨシ役
浅野忠信 :マツムラ・タツオ役
岩瀬晶子:マツムラ・マサコ役
ビル・ナイ : ロバート・"ボブ"・ヘイズ役

劇場 (全国200を超える劇場で公開)
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=minamata

 

 

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2021年7月 6日 (火)

拙音楽担当「銀幕彩日」A Theater with a View 第74回カンヌ国際映画祭マルシェ・ドゥ・フィルム(マーケット)部門で上映決定!!

昨年の第一回緊急事態宣言が終了した直後に撮影した映画、当ブログでも紹介しましたがミニシアター応援映画「銀幕彩日」

昨年の6月から7月にかけて撮影➡ポスプロという強行スケジュールで制作された作品で昔の名作映画のオマージュ満載の映画好きにはたまらない映画になっています。 

中田圭監督作品
大野恭史 音楽
小沢仁志/白本彩奈/田中要次/川村エミコ(たんぽぽ)
佐藤永典/小澤雄太(劇団EXILE)/しゅはまはるみ/大島葉子/松田賢二/工藤俊作/川本淳市/中山来未/真野未華/木下綾菜/宮内桃子/穐田和恵/塩田時敏
ダイアモンド☆ユカイ 手塚眞

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ちなみにこの映画で小生は音楽だけでなくエキストラ出演、英語字幕の作成も担当しています。

小生は「カンヌ映画祭応募作品」は数えきれないほど関わっていますが今回はコンペ作品ではないにせよ、実際にカンヌ映画祭で上映されるのは初体験となります。何度目の正直でしょうか?

劇場公開は秋頃と聞いていますが正式に決定次第お知らせします

 

 

 

 

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2021年5月21日 (金)

あと数十年で誰も地上波テレビを見なくなることが判明ーにもかかわらずテレビ業界で現状改革の動きは皆無

NHK放送文化研究所が20日に発表した国民生活時間調査
記事は「衝撃的」と銘打っているが私は極めて当然の結果だとみている。

■10~20代の約半数、ほぼテレビ見ず「衝撃的データ」
https://digital.asahi.com/articles/ASP5N6FM8P5NUCVL032.html

全国10歳以上の7200人を無作為に抽出し、郵送によって、4247人から有効な回答を得て、テレビを15分以上視聴した場合のみ「見た」として集計。記事にも書いてあるが年代別の結果が以下の通りである.

10~15歳56%(前回2015年は78%、22ポイント減)
・16~19歳47%(同71%、24ポイント減)
・20代51%(同69%、18ポイント減)
・30代63%(同75%、12ポイント減)
・40代68%(同81%、13ポイント減) 
・50代83%(同90%、7ポイント減)
・60代94% (前回と同じ)
・70歳以上95%(同96%1ポイント減)

衝撃の結果? 極めて当然のデータだと考える。なぜならいわずもがな、地上波のテレビ番組は本当につまらないからである。私も地上波はほぼ見ない。週末で数える程度の番組しか見ていない。
あとはBS.ケーブル(CSのチャンネル)、そしてNetflix, Amazon Prime, Disney Plus等のストリーミングサービスである。

テレビがつまらない、と言われ始めてからどのくらい経つだろう?それだけいわれても地上波のテレビ局は現状を改革するどころか、「無難な道」「差し障りのない路線」ばかり追求し余計につまらないものになっていった。現状改革を事実上拒否してきたのである。

身も心もサラリーマン化した放送局のトップは「ただ自分の任期中、つつがなく勤める」ことのみを考え、テレビの未来やメデイアのあり方について考えているようには全く見えない。だからこういう結果は極めて当然である。

60代、70代はテレビを見ることが形骸化しているが、この人たちはあと10-20年以内には寿命でいなくなってしまうだろう。その時に地上波テレビは果たしてどうなるか? 

今の放送局のトップを見てもそんなことなど考えたこともないのではないか?少なくともそう我々には見える。

また地上波テレビの主要視聴者だった高齢者ですら地上波テレビ離れが始まっている。高齢者にNetflix, Amazon Primeとかを見せるとそちらに切り替えるケースが多い。
しかし地上波テレビの関係者はいまだ先進国には珍しく(?) メデイアの影響力のトップを守り続けていることに「あぐらをかいている」人間が多いように見える。正直これらのことを書いても馬の耳に念仏かもしれない。

■地上波テレビは末期症状ーそう遠くないうちに統合や消滅もありうる
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/06/post-4ac71b.html

変な話、高齢者施設等でAmazonとNetflix、YouTubeのレクチャーと切り替え運動を大々的に始める、というのはどうだろう?60代以上の地上波テレビ離れを画策するというのも手だ。 

現状改革を拒否し「滅びの道」を行くことを選ぶのなら視聴者側でもっと地上波テレビ離れを徹底することも必要かもしれない

 

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2021年5月 3日 (月)

映画Junk head を見る。久々に日本が世界に誇れる映像クリエイターの登場!! この映画は見ないと後悔する。

緊急事態宣言が東京で発令され、東京の映画館は軒並み休館、と思いきや途中で渋谷アップリンクは一時休館したものの公開していることを知った。これは先月の段階で今月の5月20日に閉館することが既に発表されている関係で今休館は逆にできないという判断に変えたものと思われる

■アップリンク渋谷閉館のお知らせ
https://shibuya.uplink.co.jp/news/2021/58802

個人的には私が関わった映画の多くがこの劇場で公開されたこともあり、非常に思い入れのある劇場である。それだけに残念であるが、同時に緊急事態宣言で外に遊びに行けないが、どうしても早く観たいと思っている映画があったので、結局我慢できずに本日渋谷アップリンクに向かった。

いわゆるネットの「自粛廚」「正義感で人を叩きたい廚」「正義のミカタ」廚といった連中のターゲットになるかもしれないが、とにかく絶対に見ておかなければならない映画の1つ "Junk head"を見に行った。

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監督の堀貴秀氏が全編をほぼ一人で、約7年間かけて作り上げた作品で映画製作もほぼ独学、映画関係者とのつながりも殆ど皆無だったという堀氏、しかし作り上げた世界は独創的でまさに驚異的な世界を作り上げた。実際みにいって結論からいって「想像以上に凄かった」。久々に日本が世界に誇れる映像クリエイターの登場といっていい。ギレルモ・デルトロが大絶賛するのもわかる。

もともとこの作品は今日見に行った渋谷アップリンクでのイベント上映でまずは短編として上映した。「面白くなかったらお金はいらない」という投げ銭形式だったという。その後続き製作のためにクラウドファンデイングを試すも失敗、しかし国内企業からの出資により数人のスタッフを雇えたようだが、二年間ほぼ休みなしで制作したという。その凄まじいほどの情熱と努力は見事に映像に反映されているといっていい。今までみたことのない世界が広がっている。日本人のクリエイターでこのような世界を作る人がいたことに驚きと喜びを感じた。映像はグロテスクなところもあるが、そこがまたよかったりする。とにかく論より証拠この映画を見に行くことを強く勧めたい。

それにしても甘かった。緊急事態宣言下だから空いてるだろうと思ったらとんでもない。席は満席で密な状態だった

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2021年4月26日 (月)

クロエ・ジャオ監督やユンヨジョンのオスカー受賞とアジア勢進出に歴史が動いたが、日本だけが置いて行かれている構図がより鮮明になった第93回アカデミー賞

本日日本時間の午前9時頃から第93回アメリカ映画アカデミー賞が開催された。

詳細な受賞者はオスカーの公式サイトをご覧いただくとして(英語ですが)

https://www.oscars.org/oscars/ceremonies/2021

どんどんグローバル、ボーダーレス化している映画の世界、今年も歴史が動いた。アジア系の女性のクロエ・ジャオ監督 が映画「ノマドランド」でアカデミーの監督賞と作品賞を受賞した。北京市で生まれ育ったジャオ監督は現在はアメリカ国籍を取得しているとはいえ、れっきとした中国人である。

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女性監督としては『ハート・ロッカー』(2008)のキャスリン・ビグロー監督以来史上2人目、アジア系女性監督としては史上初の快挙だ。
これは素晴らしい快挙であり、手放しで礼賛したい

また同じアジア系で韓国系アメリカ人のリー・​アイザック・チョン監督の"Minari"でユン・ヨジョンが助演女優賞でオスカーを獲得。これもまた快挙だ。彼女は韓国人女優ながらアメリカ生活も長いためとても流暢な英語でユーモアたっぷりに受賞スピーチをしていたが、あまりに素晴らしかったのでここで動画を掲載させていただく

今アメリカ国内では凄まじいほどのアジア系へのバッシング、攻撃があり殆どのアジア系が何らかの身の危険を感じたことがあるという。そんな中でも実績を正当に評価するのはアメリカのアメリカたるところだ。

一つだけいえるのはアジア系ヘイトをむき出す奴らにとって、中国人、韓国人、そして日本人の見分けなどつかない点だ。アジア系というだけで敵意をむき出しにして攻撃してくる。友人が大勢アメリカやカナダに在住しているので彼らの安全について心配している

しかしそのレイシスト連中からは同じアジア系として「見分けのつかない」日本人だけはこの映画のグローバル、ボーダーレス化の中で置いて行かれている印象はぬぐえない

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2021年4月18日 (日)

「上級国民」と一般庶民の女性を主人公とした映画「あのこは貴族」レビュー

複数の映画関係者から「この映画は見ておいた方がいい」と勧められたこともあって、東京も急速な第四波と思われる感染拡大の中昨日、見に行った。ワクチン接種も遅々として進まない現状では、このままいけばGWにまた「緊急事態宣言」は避けられないと思われる。いずれにせよ事態は深刻な状況であることに変わりはない。

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門脇麦と水原希子という演技力のある両女優の主演で片や東京の高級住宅地で育った筋金入りのお嬢様ともう一方は地方出身で実家が豊かでないが必死に這い上がろうとしている一見水と油の女性の両者の主人公が心ふれあいをしていき、自らの生き方を見直すきっかけになる映画。今時の女性の生き方を原作者も監督も女性であることから、女性ならではの観点から描いている。

「あのこは貴族」というが、実際日本社会のここ10年の様々なできごとを見ても「日本社会はイギリスと違い階級などない社会である」ということが大嘘であることがみんなわかってきている。

かくして皮肉たっぷりの意味をこめて「上級国民」なる言葉がネットでも当たり前のように使われるようになったが、実際その「上級国民」の存在はデマでも噂でもフィクションでもなく確実に日本社会に存在する。彼らは昔からある一族の権益、資産を守ることを至上命題としていて、実際本人の意思に関係なく人生のレールがあらかじめ決まっており、そこから外れることが許されない。(それこそ封建時代から存在する「家」制度と本質的に同じ-「一般庶民」の感覚からすれば時代錯誤といってもいい世界だ)そのようなことがこの現代においても公然と行われていることが驚きである。勿論この層はここ10年くらいに日本の外で劇的に変化したジェンダー問題、LTBG ダイバーシテイーといった問題など理解できるはずもない。それはオリンピック関係での某森発言をみてもそれは明らかである。

問題はそういう「上級国民」層が政治家は勿論のこと財界、官僚の世界を事実上支配し、現在の政権与党を始め日本社会を仕切っているという現実があるためだ。映画で主人公の夫となる人物は日本人なら誰でも知っている某有名大学の出身だが、私事だが私の大学はその大学の滑り止めのような大学で構造は本質的に同じである。(まずいことに前首相の出身大学でもあるため、余計にイメージが悪くなった)そしてその大学にも「上級国民」といわれる人間は少なからず存在した。

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2020年12月20日 (日)

映像サブスクリプション台頭でこのままでは地上波の滅亡はもはやカウントダウン段階?時代の変化に対応できない日本企業の体質

音楽の方もサブスクリプションサービスが完全に日本以外では中心になりつつあるように、映画でもサブスクリプションサービスが完全に既存の映像メデイアを凌駕しつつある。昨年サービスを開始したデイズニープラス(デイズニー、ピクサー、マーベル、スターウオーズ等を配信)が急激な伸びを示しており、もはやサブスクリプションサービスとして三大サービスになりつつある

■開始1年でDisney+のサブスク会員が7300万人超え
https://jp.techcrunch.com/2020/11/13/2020-11-12-disney-73-million-subscribers/

音楽でもそうであるように映画、映像でももはやこの流れはとまりそうにない。今や映画は

1)ネットフリックス

2) アマゾンプライム

3) デイズニ―プラス

の3大サブスクリプション中心になるだろう。

とりわけデイズニープラスの急激な伸びはあるものの、ネットフリックスが既存のサブスクリプションで群を抜いている理由は以下の通りかもしれない

■Netflixとテレビ「利用者から見た」決定的な差
https://toyokeizai.net/articles/-/397127?


日本のテレビ局の場合「いかにウィズコロナのガイドラインに沿って放送を続けられるか」「コンプラを重視した番組を制作できるか」に力点が置かれていますが、ネットフリックスの力点は「いかに利用者をネットフリックス中毒にさせるか」の1点にあるように思えます。ここが日本の放送事業者に決定的に欠けている視点です。

<中略>

その成功が逆に視聴者のテレビ離れを起こしていることに気づかないか、気づいていても変えられない地上波という競争相手が目の前にある。だったらそれを壊したら自分たちの勝ちじゃないかと考えるのがネットフリックスという組織です。

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2020年11月20日 (金)

自殺がダントツに多い日本、周囲に心のSOSを出せない人たちを描いた映画「クローゼット」レビュー

日本は他の国と比べても突出して自殺が多いといわれる。芸能人でも三浦春馬、竹内結子、芦名星といった人たちが自殺して世間に衝撃を与えたが、それは芸能人に留まらない。電車の人身事故も増えている。多くは飛び込みによる自殺が原因だ。統計的には2003年の約3万4000人をピークに、特にこの10年ほどで急激に減少し、2019年には約2万人となったが、また増加傾向を示している。2020年の10月の自殺者数が2153人と、とうとう2000人を超え、男性は前年同月比で21.3%増えて1302人。女性は前年同月比でなんと82.6%も増えて851人だそうだ。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5fb4cf09c5b664958c7c0f6

コロナによる死亡者を遙かに超えた自殺者数

この原因はどこにあるのだろうか?

それと関連して企画した事務所の度重なる打診で、実在した自殺した女子大生が登場人物の一人となっていた映画「クローゼット」を見に行った。

Closet_flyer

クローゼットは=引き出しで、人間が他人になかなか話せない事柄を「心の引き出し」にしまっておく。というのが映画のテーマとなっている。映画は「添い寝屋」なる商売をやっている人たちが登場する。派遣で、マッサージ、寄り添い、話を聞いて眠りに誘導する(しかしセックスはしないし、してはならないことになっている)商売だ。客が男性の場合もあるが多くは女性。しかしホストとか風俗とは違う、といっていいだろう。ちなみに主人公はバイク事故で性的不能になったという設定になっている。

実際に本当にそういう商売が存在するのかはわからないが、現代の日本はそういう職業があってもそんなに違和感を感じない。存在しても不思議ではないように思ってしまう。それほど現代の日本は病んでいる。皆精神的な孤独にさいなまれ、自分の「秘密」「悩み」を打ち明けることができず悶々とする人が多いのだろう。そういったことで精神の極限状態に陥り自殺する人もいるのかもしれない。

映画の展開は最近の自主映画によくあるパターンで主人公がさまざまなシチュエーションにある「お客」の登場人物が入れ代わり立ち代わり出てくる。最近こういうパターンが多いがこれは映画に関わる役者さんを増やすということもあるのかもしれない。しかし出演の役者さんたちはいずれも自然な演技をしているので違和感を感じない。

さまざまなことを語り合いながら主人公はいろんな人たちと「添い寝」をしていく。どの登場人物もゲイのデザイナー役で出演している渡辺いっけいさんはともかく、あとはどこにでもいるような感じの人たちである。

この映画を見ながら思った。この人たちを苦しめているのは何なのだろうか? うまくいえないが1つだけはっきりしているのは日本社会というのは非常に居心地が悪く精神衛生上悪い、風通しが極めて悪い社会になっているという点だと思う。

一体何が、もしくは誰がそうさせているのか?

SNSも大いに発展したが、逆に人間同士の心のつながりは希薄になっていく。少しでも気に入らない投稿があれば「偽りの正義感」を持ち出して他人を叩く機会を探しているような輩ばかりだ。SNSで逆に日本人の想像力や文章読解力がどんどん低下しているのを感じる。

そこになぜ今の日本がこんなにも閉塞状況にあるのか、こんなに息苦しい社会になっているのか、を解くカギがあるのかもしれない。

この映画をみてもその答えは出てこない。しかし考えるきっかけにはなるかもしれない

私が見たのはテアトル新宿だが、今日で上映は終わり。27日からアップリンク渋谷で見れるそうだ。興味ある方は是非

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https://shibuya.uplink.co.jp/

映画クローゼット公式サイト
https://www.closet-movie.com

 

 

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2020年6月21日 (日)

ソーシャルデイスタンスを保った映画撮影に参加しました。

次回の拙担当作品


ミニシアター応援映画ということで観客役のエキストラが大量に必要ということで阿佐ヶ谷のミニシアター「ラピュタ」に行きました。自分の音楽担当作品でエキストラにも参加する、というのは過去何回かありましたが久しぶりです。ミニシアター応援にも一役買って、ソーシャルディスタンスを守って撮影します。中田圭監督の新作「銀幕彩日」という作品です。


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今回のコロナ災禍でどこの映画館も大きな損害を被りましたが、取り分け弱い立場にいるミニシアターはどこも存亡の危機にたたされました。ミニシアターのシーンを結構撮りました。写真は手塚眞監督
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コロナのせいでどこの現場も3か月近いブランクを強いられました。撮影は最大限の注意をもって行われております。


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台本を読んで現在音楽の構想を考えていますが、とにかく映画愛、ミニシアター愛にあふれた作品です。そうした心境を表現しようと考えております。


 




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2020年2月20日 (木)

国内マーケットではなくインターナショナルなマーケットに向けた仕事を画策

もう10日あまりの日にちが経つが、ポン ジュンノ(英語だとボンジュンホ- Bon Jung Ho)監督の「パラサイト」がアメリカアカデミー賞で作品賞を始めとする4部門を受賞するという歴史的できごとが起きた。台詞が英語でない映画が外国語映画賞ではなく作品賞、監督賞にノミネートされること自体が数年前では考えられなかったからである。(昨年のキュアロン監督の"Roma"からその兆しはあったのだが)


 私はこれは単に韓国作品が受賞ということよりも映画、音楽を始めとするコンテンツに関する世界での価値観の大きな変化に伴って起きたことであり、時代が大きく変わったことを象徴するできごとだと考える。つまり良質なコンテンツ、面白いものであれば国境、国籍に関係なく世界が評価する時代になったのである。もはや1つの国のマーケットのみで作品を作る時代は終焉し最初から全世界のマーケットにコンテンツを売り込むことを念頭において仕事をするべき時代に入ったのである。


パラサイト」の作品賞、監督賞でのオスカー受賞は単にコンテンツ新時代を象徴するだけなく日本の映画界にとってもある意味深刻な現実をつきつけている。韓国はおそらく映画「シュリ」がきっかけだと思うが国策として映画関係者をハリウッドに留学させ、ハリウッドのトップのスキルを学んで帰国しているため、映画制作のノウハウは世界のトップレベルにまで上り詰めた。だから今回の「パラサイト」の受賞は起こるべくして起きたのだ。対して日本の映画界はいまだ旧態依然の価値観にしがみつき、最先端のスキルも学ばないままでいる。つまり日本の映画のキャストもクルーも世界から大きく取り残されつつあるのだ。この現状は日本の映画関係者は危機感をもたないといけないはずである。


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 だが日本のメジャーの映画会社、その関係者をみる限りそのような危機感を感じているようにはみえない。これは当ブログで20年以上続いた音楽不況の中でメジャーのレコード会社のプロデユーサー、デイレクター連中に関しても同様なことがいえる。日本の映画も音楽も国内市場のみでなまじっかやってこれたという「成功体験」が日本の新時代への対応策を遅らせる結果にもなっている。特に「バブル」の時代に美味しい思いをした世代が今映画でも音楽の大手会社のトップになっていることが、新しい時代への動きへの関心を鈍らせ、過去の「成功体験」に固執させている元凶かもしれない


だが過去、このブログでもそういった業界のトップ、メジャー関係者に対する批判をしてきたが、最近はもうそういうことにエネルギーを費やすよりは彼らなどもう放っておいて、「わが道を行く」という風にした方がいいと考えるようになった。


また最近私が管理するSNSのコミュニテイグループーFacebook「エンタテインメント業界キャステイング」と提携しているシネマプランナーズや他の外国人関係の映画関係の交流会に行ってみてわかったのは、業界トップの考えとは裏腹に「わが道を行く」方向で動いている人が少なからずいることもわかった。
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時代の流れをよんで考えている人は考えている。寧ろ大企業のような組織にいて染まってしまうと世の中の流れがみえにくくなっている。
今そんな現状ではないだろうか?いや、仮に世の中の流れをみてわかっていても今の「サラリーマン体質化」した大手製作会社の人間はその「グローバル路線」に踏み出せないのかもしれない。(例によって「こんなことは前例がない」という官僚化した前例主義がどこの大企業にも現在支配しているのが現状)


だがわかる人は注視していると思う。問題は「誰が最初にそれをやるか」である。日本という国は1つ大きな成功例を出すと業界全体がダーッとそちらの方に動く。もしかしたらみんながそれを待っているのかもしれない。


私も含めてそれを推し進めようとはおもっている。成功しないかもしれない、だが大事なことは目的をもって突き進むことである。


 




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2020年2月10日 (月)

「パラサイト」旋風吹き荒れ「作品賞」始め4部門制覇!! 「革命」が起こった今年のアカデミー賞授賞式 歴史が変わりグローバルな映画新時代が本格到来!!

本日第92回アカデミー賞授賞式がアメリカ、LAのドルビーシアターにて開催された。開催前からデイズニー「アナと雪の女王2」"Frozen2"の主題歌の"into the unknown"で松たか子を始め9か国語でパフォーマンスしたり、メイクアップ賞で「カズ ヒロ」さんの二度目の受賞の話とかあったが、何よりも韓国映画の「パラサイト」が6部門ノミネートといった多くの話題があった。

そして結果は私が予想した以上の内容だった。はっきりいって歴史が変わったのである。

もっといえば

革命が起きたのである。

そもそも英語圏を中心とした映画アカデミーの体質として台詞が英語以外の映画は見ない、という体質があった。そのためわざわざ台詞が英語でない「外国語映画賞」というものを別にもうけていた。

だが昨年もアルフォンソ・キュアロン監督の「ローマ」が外国語映画賞・監督賞・撮影賞の3部門を受賞したが、「ローマ」は台詞がスペイン語である。(キュアロン監督もメキシコ人)そのため昨年からその傾向は崩れ始めてはいたのだが..

それにしてもポン ジュンノ(英語だとボンジュンホ- Bon Jung Ho)監督の作品賞、監督賞、脚本賞、外国語映画賞の4部門受賞は期待はしたがそこまで取るというのはさすがに予想できなかった。これはどこの言語のどこの国の映画作品だろうが質が高く面白い作品であれば世界の映画界の頂点にたつことができる、ということを「パラサイト」の受賞は証明したのである。

アジアの作品が作品賞を取るのは初の快挙、監督賞は2005年の台湾のアン・リー監督 以来二人目(ブロークバック・マウンテン ) 脚本賞もたぶんアジア人で初めてである。

当ブログでも映画制作はボーダーレス、グローバルになっている点を再三再四指摘してきた。だが今回の「パラサイト」4部門受賞はそのボーダーレス、グローバル化はうわべなものではないことを証明してみせた。たとえば2005年監督賞受賞の台湾のアン・リー監督のブロークバック・マウンテン は映画自体はアメリカ映画である。しかし今回の 「パラサイト」は紛れもなく韓国映画であり韓国社会の「格差」による社会のゆがみを描いた作品といっていい。その作品がアカデミー賞で作品賞を取る、というのは意味が全然違うのである。そしてこの「パラサイト」の受賞がフロックでないことはこの作品がカンヌのパルムドール受賞作品であることからもわかる。

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つまり面白い、質の高い作品でさえあれば英語圏でない作品でもオスカーの最高峰である「作品賞」や「監督賞」を取ることができる時代になったのである。私はここが「革命」たるゆえんだと考える。

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2020年1月25日 (土)

今インデペンデント映画が面白い! アンシユル・チョウハン監督の「東京不穏詩ーBad Poetry」に映画新時代の可能性を見る

もう先週の話になるが友人の俳優が出演していた映画「東京不穏詩ーBad poetry Tokyo」を見に行った。

この映画は海外の映画祭で多くの受賞をした作品であることは知っていた。監督のアンシユル・チョウハンの評判も以前から聞いていた。だから劇場公開された時は見に行こうと思っていた。

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公式サイトに記されているようにこれだけの映画祭で受賞している。

最優秀賞 – ブリュッセル・インディペンデント映画祭
最優秀女優賞 - 大阪アジアン映画祭
最優秀女優賞 - スレマニ国際映画祭
オフィシャルセレクション - レインダンス映画祭
最優秀女優賞 - 熱海国際映画祭
最優秀撮影賞 - 熱海国際映画祭
最優秀作品賞 - ヴェネチア・フィルムウィーク
最優秀作品ノミネート - マドリード国際映画祭
最優秀女優ノミネート - マドリード国際映画祭
最優秀作品ノミネート - ストックホルム・インディペンデント映画祭
最優秀作品ノミネート - ウィンチェスター・インディペンデント映画祭

インド出身のアンシュール チョウハン監督は外国人とは思えないほどの今の日本の底辺の現実をリアルに描いた作品に仕上げている。それは外国人監督が日本を描く時にありがちな「オリエンタリズム」ではなくまさしく今の日本の現実を現代の日本人に全く違和感なく描いていたからである。しかし映画の切り口、描き方は日本人だとなかなか気づかない点は確かにあったかもしれない。現代日本を実に鋭い眼光で描いている印象だった。社会のダークな部分と人間の精神のダークな部分を描いているが作品にあまり重さを感じない。これは役者さんの自由度を監督がだいぶ許しているからではないかと思う。実際出演する役者さんはのびのびと役柄を演じている印象があり、重くて悲劇的な内容の映画なのに見ていてそういう印象を受けない。

そして上記のこの映画の受賞歴をみてもわかるようになんといってもこの映画は主役の「ジュン」を演じた飯島珠奈さんの日本人離れした演技が光る。この映画を見た誰もが驚いたと思う。主役の「ジュン」が絶望的な状況に陥りつつも必死に戦う様を全身全霊を込めて演じきり圧倒された。これほど凄まじい演技をする日本人女優は初めて見たと言っていい。日本国内だけでなく全世界の人に是非見てもらいたいと思う作品。世界レベルの女優の登場である。

映画はインド出身のチョウハン監督、撮影監督はエストニア出身、役者はアメリカ人、日本人、私の知り合いのロシア人の女優も出演しており、キャストもクルーもインターナショナルな顔触れ。これだけインターナショナルな顔触れの制作陣でありながらこの映画はまぎれもない日本映画である。そこに私は新時代の到来を感じる。ちょうど私が一昨年中国ドラマでミュージシャン役で出演した時を思い出した。その時も日本語、英語、広東語、北京語が飛び交う現場、これが新しい時代の制作現場のありかたなのだ。

■東京不穏詩 Bad Poetry Tokyo 【1月18日から2月7日まで上映予定)
http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/3126/

そしてそれは「メジャー」映画よりもインデペンデント映画で顕著になっているところが面白い 

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2019年12月30日 (月)

スターウオーズEpisode 9 "The Rise of the Skaywalker"(スカイウオーカーの夜明け)ネタバレしない範囲での感想

前回のEpisode 8はかなり大きく失望した。たぶん古参のStar Wars ファンの大多数は私と同じ気持ちだったろうと思う。

その証拠に大きな期待があったにも関わらず「ラストジェダイ」は世界的な興業失速に入っていた。

■「最後のジェダイ」興収失速、ディズニーに懸念
http://jp.wsj.com/articles/SB10498810886951743680904584013791848532038

北米興行収入はアナリスト予想を下回り、中国では不振で既に公開は終了してしまったのだが、問題はEpisode9でデイズニーがEpisode 8での「新傾向路線」に固執するのかどうかが心配された。

そんな懸念の中Episode9 "The Rise of the Skywalker"を見に行った。

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しかしどうやら杞憂に終わってよかった。 結論からいって古きSWファンにとってEpisode8のような違和感はないと思う。Episode8"Last Jedi"ははっきりいってメチャクチャだった。それまでのSWの内容を熟知している人からすれば矛盾点があまりにも多かったし、Episode8の監督のライアンジョンソンは「スノークは何ものかなんて興味ない」とか「フォースが誰でも使えるという設定に変えたかった」とかいっているが、それ自身完全に従来のsequelと完全に矛盾する。サーガとsequelそのものを実質的に破壊したとまでいっていい

その点JJエイブラハムは昔ながらのSWファンなのでそういった「反則」は犯していない。Rise of the Skywalker は少なくともそれがないだけ昔からのSWファンは安心してみていい。何よりもパルパテイーンという最強のヴィランが復活しただけで映画が締まった。SWの読者の書いたスピンオフ小説で皇帝がクローンで復活したというのがあるが、おそらくそれをストーリーに盛り込んだのだろう。やはり悪役が強いというのは映画では大事である。しかし逆にEpisode 7 と8に出てきた悪役が余計に小者にみえてしまう。

この映画でレイが実は本当は何ものなのかが明かされるが、それもEpisode8のレイについての記述より何倍も納得できる。いささか驚きはしたけど、いやああいう設定にするしかないか.. でないとなぜあんなに強いフォースを持っているかが説明できない。

 そしてシリーズ最後の舞台はやはりあそこであった。あの星のあの場所でシリーズが終わる、というのがファンを何倍も満足させるものにするだろう。

ということであとは劇場にいって堪能して下さい

Episode8の流れがそのまま来たらどうしようかと恐れていたが、この終わり方なら納得できる。

ちなみにRotten Tomatoesでは映画批評家の評価とオーデイアンス評価は全く違う。オーデイアンスは8割Likeを押しているが、批評家は賛否両論という感じです。批評家は「ラストジェダイ」路線の方を評価している人が多いようだ。(前回は批評家は8割評価、オーデイアンスは4割しか評価していない)そこはオーデイアンスの好みとかなりずれているということだが、まあよくあることではある。
個人的にはオーデイアンス評価の方が私は大事だと思う。実際その方が興行成績に結び付くし

https://www.rottentomatoes.com/m/star_wars_the_rise_of_skywalker

 

 

 

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2019年8月22日 (木)

マスコミ完全無視の「新聞記者」の大ヒット、ロングランにみる「インデペンデント映画の時代」到来と地上波テレビ時代の終焉

当ブログでもレビューを書いた映画「新聞記者」ー私が限りなくノンフィクションに近いフィクションと評したこの映画は6月28日に全国8月8日時点で動員40万人、興行収入約5億円を記録した映画。

この映画の私なりのレビューはこちらをご覧いただきたい

■映画「新聞記者」レビュー 政治に無関心な人な人に是非見て欲しい映画。選挙前にこの映画を見ることを強く推奨します https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/07/post-6760b4.html

実はこの映画、「メジャー映画」ではないのである。メジャー映画会社はみんな「干される」といって引いたのだが、これだけヒットしても彼らの考えは変わらないだろうか?

昨年はご存じの通り昨年は自主映画から大ブレークした「カメラを止めるな!」のヒットが記憶に新しいが、これ以外にもメジャー映画会社が扱わないインデペンデントで高い評価を得た映画は数多い。ちょっと思いつくだけでこれだけある。

・ごっこ (主演:千原ジュニア、優香、平尾菜々花)熊澤尚人監督
  http://gokko-movie.jp/

・あみこ ( 主演: 春原愛良)山中瑶子監督
https://wakeupbluelemonade.tumblr.com/

・下衆の愛 ( 主演: 渋川清彦 でんでん 忍成修吾 岡野真也)内田英治監督

あるいは少し前の作品になるが

・つむぐもの ( 主演: 石倉三郎 キム・コッピ)犬童一利監督
http://www.tsumugumono.com/

他にもたくさんあるが、全部紹介しているとキリがないのでここら辺にしておくが、何がいいたいかというとここ数年に関して言えば今インデペンデント映画の方が確実に面白いということだ。

 音楽もそうだがメジャーの連中は「ヒットの方程式」とか「売れセン」とかくだらないことにいつまでもこだわっていて世の中の本当の動きが読めない、ようにみえる.。メジャー、マスコミみんな「サラリーマン化」したことで昔のような個性派プロデユーサーがいなくなったことも大きい。昔は制作現場でプロデユーサーとデイレクターとかがよくケンカしていたものだ。最近はそういう光景を見た記憶がない。

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2019年7月13日 (土)

しつこくこだわる。映画の「音」についての世界的傾向

一応映画の「音」に関わっている人間として映画の音に関していくつか当ブログでも述べてきた

■映画のサウンドデザイン(音全般)のクオリティの向上をよびかけるー日本映画が世界レベルになるために
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/05/post-ddcc58.html

■映画ー特に自主制作の方にお願いーポスプロの予算はあらかじめ最低限度は確保して下さい
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/03/post-cad0.html

以前も書きましたが日本の映画では「音」関係は全部後回し。「音楽が大事」などといっている割には音楽には全くお金をかけない。

それは多くの場合撮影だけで制作予算の殆どを使い果たしてしまい、ポスプロにかけるお金が殆ど残っていないためにおきる。その結果、海外の映画界では「日本映画の音は酷い」というのが定評になってしまっている。

これは日本の映画が世界のレベルになるためには絶対にこれを改めないといけない。

今、世界の映画祭の傾向をみますと

1.応募作品の「オーデイオ部分」に「ステレオ」がない

  そう5.1なのか、ドルビーなのか、世界三大映画祭はサンダンスを始め海外の主要な映画祭は全てオーデイオは5.1もしくはドルビーが当たり前になっています。当然ながらフロントの2チャンネルしか音がないものは審査の上で極めて不利になります

2.映画祭は字幕でOKだが劇場公開の長編の音声は世界共通の「インターナショナルトラック」を用意する

私は個人的には字幕で映画を見る派ですが、海外では映画公開の時は殆ど字幕はなく英語やそれ以外の言語は全てローカライズされ現地の言語でボイスオーバー(吹き替え)が行われます。そのため台詞以外の現場の音、音響効果、音楽等をまとめた「世界共通トラック」を作る必要があります。この「世界共通トラック」を「インターナショナルトラック」と呼びます。日本の映画作品を海外に売り込む場合は現在必須になります

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MA のpro tools 画面

当然ながらMA(そもそもMAとは和製英語で海外ではAudio mixing とかAudio recordingといいます)だけで軽く数百万は飛びます。

日本では今「お金をかけないこと」がいいとされるおかしな雰囲気がありますが、その発想を捨てないと日本の映画が世界で通用する、日本映画が海外で売れるはずがない、といってインターナショナルトラックを作る予算を渋るのは自らビジネスチャンスを捨てているようなものです。

そんなことから音楽の分野からしてしつこく映画の音のクオリティにこれからこだわっていきたいと考えます。

 

 

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2019年7月 8日 (月)

映画「新聞記者」レビュー 政治に無関心な人な人に是非見て欲しい映画。選挙前にこの映画を見ることを強く推奨します

当ブログで既に言及していたが、言及した以上見ないと話にならないので本日見てきました。

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どの劇場も満席との話でしたが、私は都心ではなく郊外のシネコンで見ました。満席、ではありませんでしたがそれでも平日昼間でこれだけ入っているのはたいしたものです。少しうれしいのは数は多くなかったですが、若い人もチラホラいました。

ひとことでいって限りなくノンフィクションに近いフィクション。この映画を今の時期に公開したスタッフの皆さんに敬意を表します。

「限りなくノンフィクションに近い」フィクション、というのは伊藤詩織さん事件、加計事件、ネトウヨの暴走、「首相がお友達のみ優遇」等まさに登場人物の名前こそ違うものの、今の政権の構造、本質そのものを描いているからです。マスコミのトップに来る政府からの圧力ーそれも脅迫に近い内容のものが来るさまが描かれています。

演出は「内閣情報室」はダークな空間ということで薄暗く描き、新聞社は明るく書いているが、まさしく現政権下でマスコミが実質的に飼いならされている、政権に広報に貶められている現状を良く描いています。ただこれが日本の映画の限界なのか、映画「バイス」等に比べるともう少しサスペンス感、緊迫感があってもいい気がします。まあ日本とハリウッドではお金のかけ方が違うので「バイス」あたりと比較するのは酷でしょうか?

映画音楽作家の観点からいいますと、岩代太郎の音楽はよくできてはいるものの、やはり綺麗すぎて映画の緊迫感、サスペンス感が表現しきれていない印象があります。ここら辺は映画監督の考え方にもよりますが、音楽が目立つのを嫌う監督もいるのでセーブした可能性はあります。しかしハリウッドでは逆をやらないとダメですね。私ならもっと緊迫感を出す音楽にします。

政治に無関心な方、今まで「思考停止」だった人に是非みていただきたい映画。是非皆さんの周囲であまり政治に興味がない方にもおすすめ下さい。

田中哲司扮する「内閣情報調査室」の長官(見事なほど巨悪ーモンスターを演じている)の最後の言葉

「この国の民主主義は形だけでいいんだ」

これ安倍政権及び日本会議、安倍一味は本当にこう思っているでしょう。

最後にこう問うています

「このままで本当にいいんですか?」

皆さんには是非21日の参議院選挙前に観て、そして考えていただければいただければ幸いです。

 

■映画新聞記者公式サイト
https://shimbunkisha.jp/

 

 

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2019年6月 9日 (日)

地上波テレビは末期症状ーそう遠くないうちに統合や消滅もありうる

ご存じのとおり日本では地上波テレビの影響力がまだ突出して大きい、

「テレビを見ない」という若者を始め私の周囲の人間でも増えてはいるものの、いまだ地上波テレビが日本のメデイアの頂点にたっていることに変わりはない。先進国で地上波テレビの影響がダントツであり続けているのはおそらく日本だけではないだろうか?(欧米では「テレビ」というと地上波ではなくケーブルテレビのことを指す)

ただし「今までは」という条件が、もう既についているかもしれない

実は地上波テレビの視聴者層に異変が起きていることがわかった。

今までは地上波の視聴者層のかなり大きな部分に高齢者、年配者がいた。私の母親にも「今はBSー衛星放送というのがあるよ」と進めても「いらない」という言葉が返ってきた。年配者は新しいものには抵抗する

その母親が最近はBS放送しか見ていないのである。

BSならば野球中継もあるし、大好きな時代劇もある(殆どが再放送だが)

地上波だとどのチャンネルも似たようなタレントしか出ていない、内容もないバラエテイーばかり、私などは見たいなどとも思わない。観るのが苦痛ですらある。

しかし母親のこの話だが、親戚の高齢者や他の年配者を見ても「BS放送しかみていない」とか「ケーブルしか見ていない」という人の方が圧倒的に多かった。私の母親が特殊なわけではなかったのである。

つまり、地上波のテレビはかつて視聴者の有力層だった年配者、高齢者の視聴者層を失ったということになる。

若い層、10-20代がテレビを見ない、というのは既に知られている事実だが、高齢者も見ない、その間の世代の私も地上波の番組でみるのは1-2つくらいしかない。

となるとあのくだらないバラエテイは一体誰が見てるのか? という話になる

なぜ、地上波にバラエテイーが多いのか、理由は2つある。

1つは「安く作れる」そしてもう1つは「企画が通りやすい」 この2点である、広告代理店には今流行のお笑いタレント、その他誰もが知っているタレントの名前が入っていればそれでいいのである。正直いってその番組が面白いかどうか、というのはもはや二の次である。

地上波テレビは前々からこんな感じで制作していったが状況は年々悪くなっている。

今日のような状態になるのはだいぶ前から見えていた。なのに誰もこの傾向に異を唱えなかったのか?とまともな人間なら思うのだが、問題はこれはテレビ局に限らない話だが、メデイア、テレビ局、そして映画やレコード会社すべてに云えることだが「業界の徹底的なサラリーマン化」である。

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2019年5月20日 (月)

映画のサウンドデザイン(音全般)のクオリティの向上をよびかけるー日本映画が世界レベルになるために

もう10日近く前の話だけど下北沢でダマー国際映画祭が開催された。ハリウッド一流プロデユーサーが審査員となっている映画祭で日本ではShort Short(SSFA)や広島国際アニメ映画祭とならび国際的な映画祭の開催である。

詳しいレポートは別のブログに書いてありますのでそちらを参照されたい

当グループ推奨のダマー国際映画祭の終了報告です。:
https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/musiciansandindustry/2019/05/post-c4ba7d.html

作品は世界中から提出され会場も国際色豊かな映画祭だったが、ここで図らずも日本の映画と海外の映画で顕著な違いを実感してしまった。

ひとことでいえばサウンドデザイン(音響ー音声、音楽を含む)に関して歴然としたレベルの違いがあった、という点

実は映画の音の部分に関わる人間の端くれとして最近「日本映画の音は酷い」という評判をよく耳にする。実際日本の某映画祭での上映でも音声がロコツにブツっていうノイズが入っていたりなんていうケースがあったが、これ海外の映画祭でこれをやったら一発アウトである。

そしてあえていうが「自主映画なんだからそれくらい大目に見て欲しい」などという人がいるがそれは甘えである。少なくともプロの映画人は云ってはならない言葉だ

これも以前書いたが、日本の特に自主映画、インデペンデント映画では撮影だけで殆どお金を使い果たしてしまい。ポストプロダクション(通称ポスプロ)の予算を確保していないケースが非常に多いのだ。だから整音やカラコレすらロクにしていない作品が平気で出てきたりする。また最近芸能プロが映画を作る、というパターンが増えているが殆どケースで映画制作のプロセス(工程)をきちんと理解していないケースが多く、ポスプロでクオリティを保つための最低限度の費用をかけない、というケースが少なくない

音声って必要なの? カメラのマイクだけじゃダメなの?

MAって何? 必要なのそれ?

某芸能プロが企画した映画で実際某芸能プロの社長が発した台詞だ。どうも誰が云いだしたのか知らないがデジタルカメラ時代に入り「タダ同然で映画が作れる」などという情報が一人歩きした。そのためポスプロでクオリティを保つための最低限度の費用をかけないことが平然と行われることになったのである。

実際いつころからこういう風潮が蔓延したのかわからないが、今テレビの世界でも映画の世界でも「いいものを作る」ではなく「いかに安く作るか」ということが当たり前のように優先される時代になった。例の「カメラを止めるな!」の大ヒットでも予算の300万という数字だけが一人歩きし、「映画って300万でできるんだ」みたいなおかしな先入観が映画業界から一般の報道にまで広まってしまい、映画製作のブラックな状況を余計に悪化させている現状がある。(腹が立つのは300万で映画を作る、という話に飛びついたのはメジャーな某映画会社というのが目も当てられない)これは映画に限らないのだろうが、「コストがかかる=企業努力が足りない」などと短絡的に決めつけ何でも「安く作る」ことが是となっているのが昨今の日本の現状だ

実際まともなクオリティにしようと思ったらポストプロダクション費用だけで200-300万は最低かかる。それなりのポスプロスタジオを使えばそのくらいすぐかかるのだが、撮影で殆どの予算を使い果たしてしまうという結果ポストプロダクションにかける費用が殆どなく、編集だけでなくVFXその他の視覚効果、カラコレ、整音のMA等本来プロレベルの映画にするのに当然な費用をかけないで海外の映画祭に出してしまうというケースが後を絶たないのが昨今の状況だ。

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2019年3月26日 (火)

映画ー特に自主制作の方にお願いーポスプロの予算はあらかじめ最低限度は確保して下さい

ちょっとここでまた苦言を呈させて頂きます。

私は映画音楽をやっている立場ですが、映画の制作工程の中では「ポストプロダクション」(撮影、クランクアップ後の制作工程)の工程の中の一員になります。その点で前々から気になっていたことがあります。とりわけ自主制作や低予算の映画製作にこの傾向が顕著なんですが、誰かがこれを云わないと状況が一向に改善されないので、あえて批判覚悟でいいます。

それは映画のバジェットでポストプロダクションの費用を殆ど残していないケースが日本では本当に多い、という点です。

撮影とか役者さん、クルーにお金がかかるのは当然です。いい映画にしようと思えばそれなりのプロにお金を払うことが必要です。しかし日本の映画、とりわけ自主映画をみますとその撮影だけで殆どお金を使い果たしてしまうケースが見ていてあまりに多いように思います。

昨年大ヒットした「カメラを止めるな!!」は当初専門学校の自主映画として作られていますが、予算は300万といわれます。(実際シネコンや海外でロードショーされている時点でその映画はもはや「自主映画」というレベルではないのですが)

これ自体は素晴らしいことなんですが問題はこの300万という数字だけが一人歩きし、「映画って300万でできるんだ」みたいなおかしな先入観が映画業界から一般の報道にまで広まってしまい、映画製作のブラックな状況を余計に悪くしてしまう、という状況があります。

実際まともなクオリティにしようと思ったらポストプロダクション費用だけで200-300万は最低かかります。それなりのポスプロスタジオを使えばそのくらいすぐかかります。

その結果ポストプロダクションにかける費用が殆どなく、編集だけでなくVFXその他の視覚効果、カラコレ、整音のMA等本来プロレベルの映画にするのに当然な費用をかけないで海外の映画祭に出してしまうというケースが後を絶たないのが昨今の状況です。

酷い状況ですと撮影でまともに録音さん、音声さんを使わずビデオと同じようにカメラのマイクだけで録ってしまう(それこそギアすら使わない)ケースも多く、結果ノイズが酷くとても映画の音声としては使い物にならないケースも実は多いです。私も時々お手伝いで整音とかやりますが、音質があまりにひどくもはや整音どころか手の施しようがないケースも少なくありません。そうなると再度録音に出るか、アフレコをするか等の作業がないとやりようがありません。

音声って必要なの? カメラのマイクだけじゃダメなの?

MAって何? 必要なのそれ?

某芸能プロが企画した映画で実際芸能プロの社長が発した台詞です。ちなみに芸能プロが企画した映画は最近多いですが、かけるべきところにお金をかけていないケースが正直かなり多いため酷いできあがりになっているケースが多いです

ちなみにこんなことを云っているのはポスプロの工程の一員である私のブラックな状況への文句云々だけではありません。もっと根本的な問題で今海外の映画界では「日本映画の音は酷い」というのが定評になってしまっているからです。

実際某映画祭の上映である映画の音声がロコツにブツっていうノイズが入っていたりなんていうケースがありました。これ世界のトップクラスの映画祭でこれやったら一発アウトです。

別にハリウッドなみの予算をかけろといっているわけではないですが、少なくてもクオリティを保つのに最低限度のポスプロのバジェットはあらかじめ確保していただきたい、とお願いする次第

音楽でもそうですね。音楽が大事と皆さんおっしゃる割には日本の映画では音楽に本当にお金をかけない

ネットにある著作権フリーの音源で映画が十分なクオリティになる、という考えは捨てていただきたいと映画音楽をやっている人間から云わせてもらいますが、これって無理なお願いですかね?

 

 

 

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2019年2月25日 (月)

アカデミー賞ーオスカー授賞式 人種と女性差別、LGBT 外国語映画のオスカー授賞 新たな時代でいい意味に変化している映画界

本日アメリカ映画アカデミー賞ーオスカー授賞式が開催された。受賞者はリンク先をご参照されたい(英語)

https://www.oscar.go.com/winners

今年のアカデミー賞授賞式はいろんな意味でアメリカ映画アカデミーが多様性を受容したことを示す受賞者の顔ぶれだった。例えば

作品賞のグリーンブックはアフリカ系のジャズピアニストと人種差別が現在でも根強く残っているアメリカ南部(トランプの熱烈な支持層でもある)での実話のストーリーをベースにしたものだし、アルフォンソキュアロン監督の"Roma (注:イタリアのローマではなくメキシコシテイー郊外の町名)は全編スペイン語ながら、最優秀外国語映画賞だけでなく、監督賞、撮影賞も受賞し、映画の世界のボーダーレス化が進んでいる傾向を示したものとして注目される。

また映画界の「はみだしもの」であったスパイクリーの「ブラッククランスマン」はアフリカ系アメリカ人が人種差別秘密結社K.K.K.に潜入捜査する話で脚色賞を受賞した。アカデミー賞授賞式には出席しないという方針だったスパイクリーが今回出席したのは映画アカデミーの環境の変化というものを感じ取ったからではないか、と私は考えている。

あと目立たない賞だが短編ドキュメンタリーの"Period. End of Sentence."は女性の月経とそれに伴う偏見と女性に対する恥辱(とりわけインド、イスラム圏における)を扱ったドキュメンタリーであり、受賞者のイラン系アメリカ人監督を始め制作スタッフは全員女性ー「まさか月経を扱ったドキュメンタリーがオスカーを取るとは思わなかった」と喜びを爆発させた。

また短編映画部門の"Skin"も人種差別を扱った映画、トランプ支持層の多数を占めるWhite Supremacist(白豪主義者)がアフリカ系アメリカ人と仲良くする友人を襲うという映画で、人種差別やヘイトが巻き起こっている昨今のアメリカの風潮とそれを事実上容認しているトランプに対する強烈な皮肉となっている。

このように人種と女性差別、LGBT、そして全編スペイン語の外国映画が主要映画賞にノミネート(3部門受賞)と明らかに以前の流れとは大きく違う傾向を示し始めた今年のオスカー。大きく多様性を受容し始めたといっていいだろう。

これはひとことでいえばハリウッド、映画アカデミー全体がより反トランプ大統領色を鮮明にしたといえると思う。史上最悪の大統領の出現がいい意味で映画の世界を大きく変化させて多様性を受容しているといえよう。

これを見て羨ましく思ったのは私だけではないのでは、と思う。

史上最悪の大統領の影響で逆に人種と女性差別、LGBTを始め世界のボーダーレスを推進して様々な面で改善を進めているアメリカ映画アカデミー、それに対し同じく史上最悪の総理大臣の日本は映画業界ばかりでなくマスコミ、企業体まで首相の顔色ばかり伺って変化をしようとしもしない。何かアメリカと日本の民度の違いが帰って際立ってしまったように思うのだ。要は変化に対してポジテイブに反応するアメリカ国民と変化を忌み嫌い変化に対してなにごともネガテイブになる日本、その大きな差が出てしまったということができる

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2019年2月 6日 (水)

取材旅行をした制作番組「世界の船旅」オンエアを終えて

もう先日の土曜日(2日)の話になるんですが、昨年の11月末ー12月初旬にBSテレビ朝日の番組「世界の船旅」の取材旅行で撮影、取材した番組がオンエアされました。

詳細な内容はこちらをお読みください

「くつろぎの客船で巡る カナリア諸島クルーズ ポルトガル、スペイン」
https://www.bs-asahi.co.jp/funatabi/lineup/prg_331/

 

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 通常はこの番組、カメラマンがデイレクターを兼ねて一人で取材、撮影するというハードなものですが、今回は番組制作だけではなく、スポンサーのJTBの日本向けの集客用VPの素材も撮影するために、通常の取材よりは詳細なものが必要とのことで、私が通訳、ならびに制作のサポート等を行うために帯同しました。

マリーナ号という豪華客船で、個人的に撮った写真でしたが番組でバッテイングするといけないので今まで封印してきましたが、もうオンエアも終わったからいいだろうと思うのでここで船内の写真を改めて公開しちゃいましょう。(^^)

マリーナ号のスイートルーム

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Img_0165 広いベッドです。同型のベッドで寝ましたがとても寝心地がよく、船内の取材はスポンサーのリクエストが多かったため、分刻みのスケジュールでかなりハードでしたが、これでかなり疲労を回復させることができました。

 

Img_0164

 

映画をオンデマンドで見ることができる部屋もあります

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バスルームも広いですね。

 

 

実に贅沢なバスルームです。

 

ちなみに下の写真のようにスイートルームには広いベランダがあり、そこでバスに入ることもできます。

 

 

Img_0156

 

 

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レストランの風景です

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2019年1月27日 (日)

「劇伴音楽」と「映画音楽」は違うーミシェルルグランの訃報に思う

昨日フランス映画音楽の巨匠のミシェルルグラン氏の訃報を聞く。
先日のフランシス レイの訃報に驚き、とうとう大御大 ミシェルルグランの訃報を聞き、映画音楽の1つの時代の終焉を感じた

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ミシェル・ルグランさん死去-フランス映画音楽の巨匠
https://this.kiji.is/461815278378550369

名曲は数あれどやはりこの曲かな。
この「シェルブールの雨傘 」は映画音楽とはかくあるべき、と感じさせるルグランの最高傑作の1つ

 

この「シェルブールの雨傘 」はまさに全ての映画音楽の作曲家のお手本となるべき作品である。映画音楽はこの曲を聴けばあの映画だ、とわかるような音楽でないといけない


本当の映画音楽とはテーマ曲を聴いただけでその映画のイメージがわかる曲であり、また一方で映画から独立しても音楽として美しい名曲たりうる、それが理想である。この「シェルブールの雨傘 」はまさにそういう曲だ

ところが映画音楽制作の仕事をしていて全ての映画監督がそういった音楽を望んでいるわけではない、ということも感じている。

実は最近ようやく理解できるようになったのだが、実は映画音楽を作る場合、特に日本では(とりわけアニメでは)一般に「劇伴音楽」といわれるが、実は「劇伴音楽」と「映画音楽」は違うのだ。
両者は似て非なるものである。

例えば先日亡くなったミシェルルグランを始め、ジョンウイリアムズ、エンニオモリコーネ、故人になってしまったがジェリーゴールドスミスは「映画音楽」の作曲家である。最近ではアレクサンドル・デスプラ もこのカテゴリーに入る

では劇伴作家というと代表的なのがハンスジマーである。この人の手法はまさに「究極の劇伴」といっていい。同様なタイプとしてラミン・ジャヴァディ、ドン・デイヴィス等が揚げられる。厳密には映画音楽的な面もあるがジェームスニュートンハワードもこのカテゴリーに入るかもしれない

どう違うのか? やや乱暴かもしれないが以下のような違いがあるかもしれない

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2018年12月 8日 (土)

拙音楽担当ドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ」、テーマ曲のストリーミング開始!!

久々のリリースです

 

2016年に全国11劇場で公開されましたドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ

 

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この映画のテーマ曲である「金毘羅ふね船JAZZ」が本日Spotifyを始めデジタルでストリーミング開始となりました。

 

 

 

ご存じ「金毘羅ふねふね」のジャズバージョンです。
2versionありまして最初のバージョンです

 

 

 

こちらは弱音器を使い若干マイルスを意識したものです。

 

 

 

Apple Music のリンクです

 

Vers1

 

 

Vers2

 

シェア大歓迎です。よろしくお願いします

 

 

 

 

 

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2018年11月15日 (木)

ボヘミアンラプソデイー 私が「ロック史上最高傑作」と題している理由と私の考えるロック最高傑作ベスト5

昨日ようやく見たくて仕方がなかった「ボヘミアンラプソデイー」を見に行った。

 

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映画は云わずと知れた伝説のバンドクイーンのボーカル、フレデイ―マーキュリーの生涯を描いた映画。クイーンの名曲の制作風景も描き、クイーンだけでなくロック音楽が好きな人にはたまらない作品
ボヘミアンラプソデイーのEMIとの確執の部分、一部史実と違うところがあるが、それ以外はほぼ史実通りに描いている。

名曲が多いので気が付いたらいっしょに歌いそうになったし、"We will rock you"では気が付いたら席でリズムをとっていた。(いけませんね、はいゴメンなさいm(_ _)m )

それにしても「フレデイ―マーキュリーの替わりはフレデイ―マーキュリーにしか勤まらない」といわれるこの強烈な個性のアーチストをよく演じきれる俳優さんを見つけたものだ、と改めて驚く。演じたのはアメリカの俳優のRami Malek という人だが最初は「自分には無理だ」とかなり固辞したというが、周囲の説得でようやく引き受けたという。おそらく想像を超えるプレッシャーだったと思うがよくやり遂げたと思う。心からお疲れ様でしたといいたい。

但し個人的にはクイーンの4人で一番にていたのはブライアンメイ役のGwilym Lee だと思う。本当にブライアンメイ本人ではないかと見紛えるほどだった。

それにしてもこの映画のタイトルがなぜ「フレデイ―マーキュリー」ではなく「ボヘミアンラプソデイー」なのか? おそらくこれはボヘミアンラプソデイーの歌詞にポイントがあるような気がする。無論これは私の勝手な解釈だ。異論がある人もいるだろうがそういう方は読み流していただきたい

以下の詩の部分である

Too late,my time has come, 
Sends shivers down my spine-
Bodys aching all the time,
Goodbye everybody-Ive got to go-
Gotta leave you all behind and face the truth-
Mama ooo- (any way the wind blows)
I dont want to die,
I sometimes wish Id never been born at all-

以下翻訳

もう遅い、私の最期の時が来た
背骨が震えてきたし、いつも体中が痛い
皆さんさようなら。もう行かねばならない(逝かねば?)
みんなの元を去り真実と迎えなければならない
お母さん ああ
死にたくないよ
時々生まれて来なければよかったとさえ思う

ロック好きにはたまらない映画だった。素晴らしい映画で感動した

さて、私はこの「ボヘミアンラプソデイー」はロック史上の最高傑作だと考えている。実は私が勝手に決めている3種類の評価軸があって、それを基準に考えると「ボヘミアンラプソデイー」はいずれも満点の評価なのだ

これは私の評価の仕方なので当然異論がある人もいるだろう。そういう方は読み流していただきたい

その3つの評価軸とはA (芸術性、クリエイテイビテイ) B (大衆性:エンタテインメント性) C(完成度ー作品として完璧なものか)の3つである

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2018年10月20日 (土)

またインデペンデント映画で新たなブーム? 千原ジュニア主演映画「ごっこ」明日より公開

私はスタッフでもなんでもないんだけど、なりゆきでちょっと宣伝のお手伝いをしている映画「ごっこ」が明日より公開されます。

http://gokko-movie.jp/

千原ジュニア主演で早世の鬼才・小路啓之が遺した家族愛の物語の映画化
ユーロスペース他10劇場で明日より公開されます。

予告編トレーラー

今年は「カメラを止めるな」を始めインデペンデントの映画が大きな社会現象になっていますが、この映画も同じくらいのインパクトを社会に与える可能性がある、この映画を見てそう思いました。

「スーパージャンプ」で連載された早世の小路 啓之原作の実写化。
事情により完成から公開まで時間がかかったけどようやく原作者の小路氏の命日にあたる10月20日に公開。一旦お蔵入りになりそうな作品だったんですが結論からいってこの作品をお蔵入りするなんてとんでもない、といっていいほど「素晴らしい映画」でした。あまりに切なくて泣ける映画です。

設定をみるとどなたかおっしゃってましたが確かに『万引き家族』を思わせる設定があります(実際には「万引家族」より先に撮影されています)が、私は寧ろシチュエーションは違うにせよジャンレノと子供時代のナタリーポートマンの「レオン」を思い出しました。ただ「レオン」の場合は恋愛なのか父性なのかわからないところがあるけど、この「ごっこ」は明確に父性による愛情。両方の映画で描かれているのは愛する者を守ろうとする男の姿だと思います。そのために起きてしまう不幸

尚、今のうちにいっておきます。最後のクライマックスシーンは必ずハンカチをご用意ください。たぶん映画を見た大多数の方は泣きます。号泣します。本当にこれでもか、と涙腺を刺激する台詞がたたみかけてきます。

そしてその後とてもいい映画を見ることができた幸福感を感じると思います

「カメラを止めるな!」を始めインデペンデント映画に傑作がふえていますね。この「ごっこ」もその1つといっていいと思います。まさにメジャーにインデペンデントがとってかわるムーブメントが到来しつつあります。映画も音楽の歴史も実はその繰り返しなんですね。面白い時代が来ています

「ごっこ 」
早世の鬼才・小路啓之が遺した家族愛の物語、ついに映画化。

STORY
大阪の寂れた帽子店には、40歳目前にも関わらずニートの城宮と、5歳児・ヨヨ子の親子が仲睦まじく暮らしていた。
実はこの二人、他人に知られてはいけない秘密を抱えた親子だった。
十数年ぶりに城宮が実家に戻ったことを知る幼馴染で警察官のマチは、突如現れたヨヨ子に疑いの目を向ける。
ごっこ生活のような不安定な二人のその日暮らしはある日突然、衝撃の事実によって崩壊してしまう……。

「カメラを止めるな」は大笑いできる映画でしたが、この映画は本当に泣けます。映画で一度も泣いたことのない方、是非この映画をご覧ください

Gokko

この映画で唯一残念なこと?


それは私がこの映画の制作に関わることができなかったこと.. (^^;;)

こういう映画の仕事を是非したいものだ..と思います。どなたかいい映画の企画があったら声かけてください。死ぬ気で音楽作りますよ-

10月20日(土)〜
11月24日(土)〜12月7日(金)
12月29日(土)〜1月11日(金)
この映画、お蔵入りにならなくてよかった...   
本当に心の底からそう思います。是非ご覧あれ

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2018年8月21日 (火)

カメラを止めるな!! 盗作疑惑とその背景について 原作者を叩くのはお門違い

インデペンデント映画であり、制作費わずか300万から現在200館を超える劇場のヒットとなる異例のヒットとなった「カメラを止めるな!!」 

私はこの成功を日本の映画界では革命的なできごと、であり非常に喜んでいたが残念ながらミソをつける事態が浮上した。

Flash9月4日号の次の記事

ー大ヒット映画をめぐる著作権侵害疑惑ー

「カメラを止めるな!」は私の作品を無断でパクった

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原作者として劇団"PEACE"主宰していた和田亮一氏が上記の記事で語っており、上田監督もそれをみとめているが、この件に関してはネットの断片的な情報を元に原作者を叩いたりするお門違いの炎上も起きているようなので可能な限り客観的にこの事態について述べようと思う。というのもこれは知的所有権にからむ問題であり、ハリウッドあたりにもこのような問題が生じることが時々あるが、今回は原作者と映画制作者側との間のプロセスに多大な問題があることを明確にするためにも可能な限り事実に近いと思われるものを並べる。

まず今回の盗作騒動が具体的にどういうものかを以下に掲載する

パクリと盗作について

まず「パクリ」とか「作品が似ている」などという議論はしょっちゅうあるし、特に作品がヒットするとその手の「盗作騒動」がよく持ち上がる。例えば音楽で「あの曲とあの曲がよく似ている」などという議論はしょっちゅうあるが、実際仮に似ていたにしてもそれが「盗作」と規定するのは現実問題として非常に難しい

あとJ-popに関して言えば半ば業界人全般に「非公式」に「パクリ」を奨励されている面もあるので仮に曲が「似ている」ものであってもそれにクレームをつけないのが不文律になりつつある。

だが「パクリ」とは一部分の似ているところを作品に取り入れる、というものでたいていの場合「あるところが別の作品に似ている」という程度におさまるものだ。

だが今回のケースはどうだろうか、以下の対比表を見れば一目瞭然である。

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これは「似ている」ではなくほぼ同じプラットホーム、原案をそのまま使っているというレベルだ。これはもはや「パクリ」というレベルではないことは明らかである。

原作者と制作側とのやりとり

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2018年7月27日 (金)

インデイー映画「カメラを止めるな」大ブレークにみる映画界の新時代到来の可能性

日本映画、とりわけインデイース映画はご存じの通り長い間低迷時期にあった。かくいう私も劇場公開とはいえ多くのインデペンデント映画の音楽を担当してきた。しかしそんな中でも「俺たちの世界」(中島良監督)のように海外で高く評価された作品もあったのだが、しかし低迷の状態は明らかだった。ちなみに私の映画音楽作品でもっとも多くの劇場で公開されたドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ」(竹藤恵一郎監督)は11劇場で公開されたものの興行収入はたいしたものではなかった。

しかし私はFacebookグループ「エンタテインメント業界キャステイング」の管理人をやっていて一昨年あたりからある種の変化を感じ始めた。以前なら日本で海外映画に関わるのであればたいてい大手の芸能プロか広告代理店を通さねばならず、役者も思ったような役を得られなかったりというのが普通だった。日本人の俳優、アーチスト、ミュージシャンの海外へのかかわりは閉ざされたものであり、よほどのコネクションがないと無理だった。それが一昨年の初めからFacebookグループで普通に海外映画のオーデイション情報が入ってくるようになり、いわゆる日本での「有名俳優」や大手プロでなくても普通にハリウッド映画に出演する例が出てきたのである。今では「エンタテインメント業界キャステイング」はハリウッドのキャステイングデイレクターがハリウッドのキャステイング案件を普通に投稿する等、数年前だったら考えられなかったことが普通に起きている。インターネットとSNSが芸能界、映画界の既存のプラットホームを壊しつつあるのだ。

そして今年300万という低予算のインデペンデント映画が「日本の常識」をやぶる快挙を達成した。ご存じの方も多いだろうが当初はたった2館のみで上映された本作が、7月25日、TOHOシネマズ新宿などをはじめとする上映劇場が100館を突破したという映画「カメラを止めるな」である。どこの劇場でも満員でチケットがなかなか取れない状態が続いていた。かくいう私もなかなか観にいけず、今週の初めようやく見に行けることができた

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オンラインチケットで買ったのだけどオンラインチケットの発行ですらこの長蛇の列

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会場は立ち見客も大勢いた。この映画がなぜ連日満席、立ち見続出なのかは映画を見てよくわかった。

この映画は日本のメジャー映画の「常識」である以下の2つがない

1. 有名俳優や女優のキャステイング
2. ヒットしたマンガ、小説、等の「原作」がない

これだけで既に日本のメジャー映画の「常識」を根底からくつがえしている

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2018年4月11日 (水)

グローバルな制作現場のすばらしさー中国ドラマにジャズマンとして出演しました

昨年の10月にもある香港映画にピアニスト役で出演したのですが、今回も同じ事務所から今度はジャズマンとして出演してほしいという要請があり、私の方でもミュージシャンを手配したり等を行いました。

 

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場所は「ナイトクラブ」の走りだった横浜のあの有名な場所です。
年代ものの家具等が多く、場所自体が大きなセットという感じです。1946年に建てられたものらしいです

 

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男子トイレ失礼、
あまりに年代物だったので

 

一応この建物はまだダンスホールとして使われているらしく最盛期には、一部の富裕層しか入店できない高級店であり、飲食が提供され、従業員の女性ダンサーが客のダンスの相手をしており、女性ダンサーの数は最盛期には200人ほどであったそうです。

しかし今回のドラマの舞台はそのメインのダンスホールではなくそこはもっぱらスタッフ関係の控室になっていました。

今回は香港系のスタッフも多かったのでてっきり私は昨年と同じ香港映画だと思っていましたがよくよく話をきくと中国のネットドラマだそうです。中国にはネットフリックスのような映画配信サイトの大手が4つあり、その中の1つで放映される予定だそうです。

ドラマのタイトルは「天目危機」

日本と中国を舞台としたアクションドラマで私は脚本をもらっていないので全体のあらすじはつかんでいませんが、復讐がテーマのストーリーでかなり凝った脚本のようです。

その関係でスタッフキャストを含め日本、中国、香港のスタッフクルーによる撮影となりました。

私はかねがね映像制作は凄まじい勢いでグローバル化が進んでいる、ということをこのブログでも数えきれないくらい書きました。

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2018年3月21日 (水)

大野恭史音楽担当、さんみゅー主演「中野JK 退屈な休日」仕切り直し5月20日DVDリリース

拙音楽担当、一昨年の9月に池袋シネリーブルで劇場公開された映画「中野JK 退屈な休日」

DVDが昨年の11月にリリースされる、はずですがいろいろと考えられない手違いがあり、改めて仕切り直しで5月20日にリリースされることになりました。

監督・脚本中田圭

総合プロデューサー:和田敦也
撮影:飯岡聖英(J.S.C.)/録音:山口勉/音楽:大野恭史
編集・ポストプロダクションプロデューサー:金子尚樹

さんみゅ~(木下綾菜/西園みすず/野田真実/長谷川怜華/小林弥生/新原聖生)
山内遥/川村エミコ(たんぽぽ)/ぶっちゃあ(ブッチャーブラザーズ)/志水季里子/久保新二
友情出演:佐藤永典/渡辺知夏子
四方堂亘/工藤俊作

・販売元: エルデイ

・発売日 2018/5/20

Sanmyu

前回の発売元HPに「中野JK退屈な休日」の記述がなかったので心配だったんですがその心配が的中してしまいました。今回はきちんと掲載しているので安心しました。
http://ld-net.com/items/454/

メーカーさんの方との連絡も一応うまくいっているようですし、ジャケットの校正

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わかりつらいと思いますが、一応私のクレジットもDVDに入っています。(^^)

予告編です

という訳で、本日お休みします♡
ある日、学校に行くのが面倒くさくなった女子高生たちは、ズル休みを決定。プチ旅行(と称した散歩)へと出かけるのだった。少女たちが様々な人たちに出会いながら、ほんのちょっと成長していく姿を瑞々しく描いた青春ストーリー。サンミュージックが手掛ける人気アイドルグループ、さんみゅ~第一回主演映画。共演には個性的な面々が集結。彼女たちのドラマに華を添えます。監督は「非金属の夜」「乱暴者の世界」などで注目を受ける俊英、中田圭。

よく考えれば大野が関わった作品。今度こそDVDで発売です

よろしくお願いします

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2018年3月 5日 (月)

オスカーアカデミー賞2018の感想ー急速な映画制作グローバル化で日本人のさらなる挑戦を

本日既にご存じの通りアメリカ映画アカデミー(Oscar)の授賞式が行われた

Img_1563

http://oscar.go.com/

主な受賞作品は以下の通り、全受賞リストはオスカーの公式サイトか以下のサイトを参照のこと

https://www.cinematoday.jp/sp/oscars/nominees/

アカデミー作品賞             ★『シェイプ・オブ・ウォーター』

監督賞             ★ギレルモ・デル・トロ 『シェイプ・オブ・ウォーター』

主演男優賞               ★ゲイリー・オールドマン

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』ー原題"The darkest hour")

主演女優賞             ★フランシス・マクドーマンド(『スリー・ビルボード』)

作曲賞            ★アレクサンドル・デスプラ『シェイプ・オブ・ウォーター』

歌曲賞            ★「リメンバー・ミー」(『リメンバー・ミー』)

音響編集賞    ★アレクサンドル・デスプラ『シェイプ・オブ・ウォーター』

録音賞            ★「リメンバー・ミー」(『リメンバー・ミー』)

撮影賞注2       ★ロジャー・ディーキンス『ブレードランナー2049』

メイクアップ賞注1    辻一弘、デヴィッド・マリノフスキ、ルーシー・シビック

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』ー原題"The darkest hour"

短篇アニメ賞          ★グレン・キーン『Dear Basketball(原題)』

13部門ノミネートされたギレルモ・デル・トロの 『シェイプ・オブ・ウォーター』は他に美術賞を含む4部門受賞、 筋金入りのオタクといわれ日本アニメや特撮ものが好きな監督  『シェイプ・オブ・ウォーター』もウルトラQに出てくる半漁人を思わせるものがある。

日本人では『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で主演のゲーリーオールドマンをまるで別人にメイクした日本人のメイクアーチスト辻一弘さんが受賞、ほかにも短編アニメ部門で桑畑かほるさんがノミネートされたがこちらは残念ながら受賞ならず

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辻一弘さん

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2018年2月 2日 (金)

スターウオーズ「ラストジェダイ」興収失速を見て「やはりそうか」と思った原因ーネタバレ注意!!

「ラストジェダイ」 昨年みたのだがこれに関して書くと必ずネタバレ、それもかなり詳細なネタバレになってしまうので書くのが躊躇われた。しかしそろそろ書いていい頃と思われる。
今回の記事はかなりネタばれがありますので、まだ「ラストジェダイ」を見ていない方は読まないようにお願いします
Warning: The following post includes intensive spoilers, so advice anyone who has NOT seen the "Star Wars - The Last Jedi"  to ignore this post.
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Lastjedi01

ラストジェダイ自体は昨年見ている。だが前回の「フォースの覚醒」は二回みたが今回はもう一度見よう、という気が正直起きなかった。
純粋に映画として考えた場合はよくできている。だがこの映画をみたあと今後のスターウオーズのシリーズがかなり心配になったのは事実だ。実際大絶賛する向きと「最悪の作品」という評価に分かれた。

そして「ラストジェダイ」はRotten Tomatoesで批評家の評価するは
91%
そして注目すべきは一番重要な「オーデイエンス」スコアのLike(よかった)は48%にとどまった。
勿論スターウオーズシリーズでこういうことは初めてではない。
エピソード1"Phantom Menace"の批評家やオーデイアンスの評価などもっと酷かった(批評家55%、オーデイエンス59%)

だが今回の「ラストジェダイ」の問題はかなり深刻な気がする。監督のライアンジョンソンは監督として有能なことは認めるが、スターウオーズファンの「予期しない展開」にこだわるあまり、「超えてはならない」線を越えた気がするのだ。
理由は以下の通り
(ここから先はかなりのネタバレになります)
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2018年1月27日 (土)

文春と小室報道についてーこのままの報道姿勢、番組制作方針を続ければ地上波テレビはいずれ滅亡する

例の小室騒動、まだ尾を引いている感じだが、どうも論点がずれているような気がする。文春がこういった不倫報道やゴシップを報道するのは今回が初めてではないし、結局は報道の対象が
1. 小室哲哉だったこと、
2. 会見の様子から文春の不倫報道とはかなりニュアンスが違ったこと

ということで今回の文春けしからん、という話になっているのであって、これが小室でなく別の小者アイドルだったらこんな騒動にはなっていないだろう。
そもそも文春けしからん、などといっている割には文春の不買運動なんていう話はどこからも聞かないことを考えると、こういうゴシップ誌が芸能人のプライバシーを晒しそれを叩くという行為自体を日本社会は否定しているわけではないということだ。

確かに騒動の最中の文春の記者の「言い訳」も酷い。TBS「サンデージャポン」に登場した週刊文春の記者は「本意ではない結果になった」と語ったそうだが、これは苛めた人間が自殺して「まさか自殺するとは思わなかった」といっているのと同じだ。これが余計に文春への心象を悪くしたのは事実だろう

何とも下品で下劣な社会に日本という国はなってしまったものだ。

だがそれに輪をかけて酷かったのは地上波テレビのワイドショーだ。文春が火をつけたらテレビが即、拡大 つまり地上波テレビが文春になびき、文春の手のひらの上でまんまと転がされ、自分たちで取材する意志を放り投げたかのように、他人のスクープ、取材から甘い汁を吸うようになった。これに関してはかなり的確な分析をしている記事があるのでこちらを読まれたい

■テレビ局が不倫報道をやめれば、この国は変わると思う
https://news.yahoo.co.jp/byline/sakaiosamu/20180126-00080839/

ベッキー騒動以来、週刊文春はピカレスク的メディアとして一目置かれる存在になった。類似のスキャンダルメディアの中でも、文春には理念とポリシー、もっと言うと独特の美学を感じさせるものがあったと思う。不倫を報じるにしてもストーリーがあったのだ。ただ著名人の不貞を暴くのではなく、「○○○なのに不倫していた!」という明らかなメッセージを込めていた。ベッキーも爽やかで健康的なイメージを売りにする、不倫からはほど遠いタレントなのに不倫していた。そのうえ、謝罪の裏で川谷絵音とまったく反省していないLINEのやりとりをしていた。これをも暴露した文春の「そこまでやるか!」と「よくぞここまで!」のギリギリの間を縫って駆け抜けていく様は見事と言うしかなかった。

私は昨年8月に「テレビの不倫報道の過剰」を訴える記事をYahoo!で書いた。その時見せたのがこのグラフだ。

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2018年1月21日 (日)

映画製作にお金を掛けようとしない日本 デジタル時代で「安くできる」が一人歩きしている日本、このままでは日本は映画のグローバル化に太刀打ちすることはできない

事情によりどこのスタジオかは公表できませんが、昨日現在手掛けている短編映画のMA(マルチオーデイオ作業ー但しこれは「和製英語」のため海外では通じません)作業を行い、5.1のサラウンドの作業を行いました。

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フロントのL (左)C(中央)R(右)のスピーカー

Surround02

後ろ(リア)の左のスピーカー

Surround01

後ろ(リア)の右のスピーカー

このフロントのL C R リア(後)のLrear Rrear  で5チャンネルです。ちなみに「5.1ch」という表記は通常のスピーカは1chで1とカウントし、超低音域再生専用のスピーカー(サブウーファー)は、通常のスピーカのch区分とは異なるという意味で「.1ch」とカウントしますが、ピリオドで区別しているだけです<

そしてそのサブウーファー(低音の20HZ以下の周波数成分)は音を大迫力にして、特に映画館に行くとその違いがよくわかります。
やはり迫力が違います。
映画の音創りは毎回こう行きたいですね。

今手掛けているのは15分の短編で日本で開催されるアメリカ映画アカデミーの"Short Short Film Asia"と5月のカンヌ映画祭に出品予定の作品です。

実はこういうと日本の映画関係者から「贅沢だ」という声が上がる可能性がありますが、映画製作がどんどんグローバル化している現代、日本と海外の映画予算の歴然たる差というものが存在します。
実は15分の短編でもこのくらいのポストプロダクション作業を行うのは海外では完全に普通であり、カンヌに提出する作品であればこのくらいの音のポストプロダクション作業を行わないと間違いなく太刀打ちできない、といっていいと思います。

例えば、園子温監督の次の記事をよむと歴然とした差があることがわかります。

■園子温監督が邦画の低予算ぶりを明かす 米中との歴然とした差に嘆き
http://news.livedoor.com/article/detail/11681452/

園監督によると「中国もアメリカも学生の自主映画の平均制作費は1億以上」だとか。一方で、日本の商業映画の平均的な制作費は5000万円以下だという。

中国では「新人監督の第一作目の製作費が平気で10億以上」「俳優のギャラが平気で何億」だそう。これに対して園監督は自身を持ち出し、「映画はじめて25年以上やってる俺は、製作費3000万とか5000万の平均的日本映画を今もこなしております」と綴っている。日本映画で制作費10億円は「巨大大作」だが、アメリカ・中国では10億円は「かなりの低予算映画」になるという。米中では日本に比べ、デビュー当時から恵まれた環境で活動できるというのだ。

この話を聞くと本当にお寒い限りです。

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