日本人の感覚では信じられないかもしれないが、欧米では男性が女性に「奢る」という行為を女性への侮辱だと考える向きがあるらしい。
■Paying while dating: meet the men who pick up the check (and those who don't)
(訳)「デートの時におごる男性と奢らない男性について」
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/2015/aug/27/dating-men-paying-bill-gender-equality
昨今のジェンダーの多様性、男女平等に関する話で現在欧米でも実は意見が分かれている、というかデイべートの対象になっている話だが、欧米社会で多様性が論じられている中の一環として議論されている。
アメリカのワシントンポスト紙の人気コラム「ミス・マナー」の記事にこんなものもある。
■Miss Manners: When generosity can be seen as insulting
(訳)「なぜ親切心が侮辱とも受け取られかねない場合があるか?」
https://www.washingtonpost.com/lifestyle/style/miss-manners-when-generosity-can-be-seen-as-insulting/2014/10/01/71907532-48d7-11e4-a046-120a8a855cca_story.html
勿論日本人の感覚だと思いやりでやろうとしたことが相手にとって「侮辱」と受け取られる、などとは考えもしないだろう。この記事に関しては異論がある人も多いだろうと思うので皆さんの判断に委ねることにする。
勿論欧米の全ての女性が奢られて「自分が侮辱された」と感じているわけではない。
■ANSWERS FROM A HOT GIRL: SHOULD YOU EVER GO DUTCH ON A DATE?
(訳)モテる女性からの回答ーデートで割り勘にすべきだと思う?
https://www.muscleandfitness.com/women/dating-advice/answers-from-a-hot-girl-should-you-ever-go-dutch-on-a-date/
さてなぜこんな話をこのブログで話すのかというと近々行われる「映画人交流会」ー私はこの会の主催者の一人でもあるのだが...

上記のイベントで入場料で男性を3000円、女性を2500円と料金設定しているのだが、男性と女性の入場料の違い(男性の方が500円高い)について在日外国人でイチャモンつけてきた女性がいた。料金の金額が違うのが男女平等に反するということである。詰問してきたのが男性ではなく女性である、という点がポイントである
私の対応としては一応英語で「食事で男性と女性の食べる量が違うのでそう配慮した」と説明して納得してもらった。その場で納得してもらったからよかったが、その女性が上記の上記のワシントンポスト紙の「ミスマナー」の記事のように親切心を侮辱と受け取るような人だったら炎上状態にもなったかもしれない。実際問題として女性に男性がそういう配慮するとそれは男性の「傲慢だ」と考える女性が欧米では多いらしい、ということは上記のワシントンポスト紙の「ミスマナー」の記事からも読み取ることができる。
(著者注:この後全く別の男性から私を「女性差別主義者」呼ばわりした人物がいた。事情を説明しても聞く耳を持たなかった)
ただ繰り返すが全ての欧米女性がそう考えるわけではない。ただ人によってはそういう解釈をする人がいる、ということである。
ただ多様性が様々な見解から議論されている欧米と比べ日本はそういった問題にやや無頓着なのでこういう話を聞くと「面倒くさい」と感じる人がおそらく日本では多数ではないかと思われるが、ただ多様性、男女平等のあり方という議論のありかたは日本国内でももう少しあってもいいのではないかとも思う。
要するにここ10年ばかりの価値観の変化に伴い欧米でもデートを始めとした身近な点からも真剣に考えている風潮があるのと同時に、それに伴う社会の分断が起きている、ということも考えなくてはならない。具体的にはここ10年の全世界的な価値観の変遷ー多様性、SDGs, グローバリズムによる価値観の変化を受け入れる層と拒否する層との間で深刻な分断が起きている、という点だ。アメリカでは前者は民主党支持者でありハリウッドなども前者の価値観の変化を受け入れ推進する層になっている。後者は例えばトランプ支持者を始めそういった価値観の変遷を頑なに拒否する層だ。そしてこの分断は深刻であるが、日本も他人事ではない。日本でも価値観の変化に基づく分断は実は既に深刻である。マスメデイアがそのあたりを報じないだけで実は深刻な分断は既に起きている。特に日本では新しい価値観と陰謀論を結びつける向きが強く、話をさらにややこしくさせている。
日本人はあまり議論が得意な人が少ないし、そういう価値観に触れるチャンスにもなるかもしれないイベントをやりますので「映画関係者」という縛りはありますが、よろしければ映画プロデューサー、映画監督、俳優や女優さんにも会えますのでお越しください。
○日時 : 2023年3月11日(土)
○時間 : 19時・受付開始 22時終了
○会場 : 白夜書房 BSホール
○住所 : 豊島区 高田3丁目10−12 地下1階BSホール
〇行き方 : 高田馬場駅から、早稲田通りを渡ると、パチンコのエスパスがあります。
エスパスと星乃珈琲との間の道を入った道の右側の建物の地下1階です。ビルの1階にはAEON。向かいにはDomino’s Pizzaがあります。※地下へ直接、入る階段を使ってください。ビルの正面玄関は閉まってます
○入場料 : 男性3000円(1ドリンク付)、女性2500円(1ドリンク付)
軽食をご用意いたしますが、遅れて来たら無くなっているかもしれません。
ドリンクは二杯目からは500円です。
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