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2024年5月19日 (日)

現代人はSNSの奴隷ー Slave to the social media

いうまでもなくSNS(英語だとSocial Media)は重要なインフラの1つにはなっているが、最近はややユーザーが減っているのを感じる。

一方でSNSを巡って誹謗中傷やネットの攻撃の問題、そしてデマやフェイクニュースの問題(私見ではネットの情報の8割近くはデマかフェイクニュースといっていい)はとどまるところを知らない。SNSをからめた動きは屈折したものになっているといわざるを得ない部分がある。

とにかくみんな「バズる」ことばかりこだわりすぎているような気がする。そのため全ての行為をSNSに結び付け変な言いかただけど現代人はSNSの奴隷になりつつあるような気がする。

実は詳細はいえないが今ちょうどそのSNSの「バズり」をテーマとした映画の音楽を制作中なので余計にそういうことを考えてしまう。

ちょうどチャップリンのモダンタイムズのように「便利になるために」機械を使っているようで実は「機械に使われている」状況のように、現代人はSNSを利用していながら、実際は「SNSに使われている」状況に使っている本人も気が付かないでいる状態である。

いい例が今日本で問題になっている外国人観光客のオーバーツーリズムの問題だ。

まだ問題がくすぶっている静岡県のコンビニでの富士山撮影問題。

https://kawaguchiko-haisha.jp/news/violation-of-manners-caution/
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ここで問題になっているのはインスタ等に投稿する「富士山」のよりよい写真を撮るために隣の歯医者の駐車場だけでなく建物の中に無断で立ち入ったり、中央分離帯に上って撮影し交通の妨げになったり(しかもご丁寧にゴミまで散乱させたりしている)近所にも迷惑行為を働いている観光客である。

すべては「インスタ映え」のためで、特にSNSのインフルエンサーが撮った写真と同じ写真、同じ場所を訪れたことを投稿することが「社会的ステータスとなりうる」と考えるため、他人の迷惑など考えず旅の恥はかき捨て、といわんばかりにすべては写真のGood Shot(いい写真)を撮ることを最優先にしている

それだけではない。いわゆる京都や広島の宮島等の歴史的観光地においての文化遺産の破損行為も目立つ。広島の厳島神社には鳥居に自分の名前を刻んでインスタ投稿したり、京都では舞妓さんとの写真を撮ろうとして一部の観光客が住居にまで侵入したり、酷い場合は着物の一部を破ったりタバコの火を押し付けたり等の信じられない行為を行った者もいる。
彼らには日本の文化遺産や文化そのものに対するリスペクトや観光資源を味わうといった意識などない。観光地を味わうのではなく、観光地でのポーズ写真や観光地の「物珍しいもの(彼らにとって)」をインスタ等に投稿することが主目的になっている。全てはインスタを始めとするSNSへの投稿のためであり、それによって「バズる」ためには手段を選ばない輩が少なくないために起きている

はっきりいって今回のオーバーツーリズムは円安というのもあり、「安くてコスパの高い」日本への旅行の状況が「貧乏な人」「あまり知的レベルの高くない人」を大量に呼び込んでいるのも今回のオーバーツーリズムが観光地に問題を起こしている原因の1つである。

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5月 19, 2024 パソコン・インターネット | | コメント (0)

2024年5月13日 (月)

映画製作のパイオニア―ロジャーコーマン氏を悼む

いわゆる「B級映画の帝王」として君臨してきた映画プロデューサーのロジャーコーマン氏が5月9日、カリフォルニア州サンタモニカの自宅で亡くなったという。98歳だった。

Roger Corman, Pioneering Independent Producer and King of B Movies, Dies at 98

https://variety.com/2024/film/news/roger-corman-dead-producer-independent-b-movie-1235999591/

コーマン氏は役者ではロバートデニーロ、といった役者を育て、マーチンスコセッシ、フランシスフォードコッポラ、ステイ―ブンスピルバ―グ、ジェームスキャメロンといったハリウッドを代表とする監督を育て上げた人でもある。

実は今から7年前に東京でのある映画の制作発表にてコーマン氏本人とお会いできる機会を得た。大変光栄でした。一生の思い出といっていい機会だった

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実はこれはコーマン氏の新作制作の発表記者会見のパーテイーだったが、残念ながらこの映画の制作は実現することはなかった。資金面なのか。詳しい理由は不明である。
ただコーマン氏がこの時に述べた言葉は私の脳裏に大きくやきついていた。

それは
「自国一国のマーケットだけを念頭に映画製作する時代は終わった」ということ。

これはかねがね私も思っていたことであり、マーケットは急速にグローバル化している。そして制作、ビジネスルールについても「世界共通のルール」というものによって「グローバルスタンダード」というものが出来上がっている。

そのプレス発表パーテイーで私がかねがね思っていたことが全て確信になり、それが現在の私の活動の規範になっている。

関連記事

■映画、音楽の分野でのグローバリズムについて

https://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/04/post-589d.html

コーマン氏はこれだけの方であるにもかかわらず大変気さくで、私も気兼ねなく自己紹介をすることができた。映画音楽作家としてハリウッドは元より全世界で活躍したいとコーマン氏に行って、私のプロフィールとデモを喜んで受け取っていただいた。

素晴らしい方だった。惜しむらくはこのプロジェクトが制作に入ることなく終わってしまった点。それが残念でならない

ご冥福をお祈り申し上げます R.I.P

 

 

 

5月 13, 2024 映画テレビ18- | | コメント (0)

2024年5月 5日 (日)

日本のオーバーツーリズムの現象を見るにつけ実は日本の価値が価格の面でも精神面でも下がってしまったー日本人が「安物」のランクに入ってしまったことに気づく

ネットのニュースを見ても外国人旅行者が京都や広島の宮島を始め日本に代表的観光地に外国人観光客が殺到する「オーバーツーリズム」が連日伝えられている。観光客の大幅な増加によって観光地が過度に混雑し、地域住民の生活や自然環境に悪影響を及ぼす状態になっており、またゴミ捨ても多く、酷い場合は観光の建物に名前を削って書く等、観光資源を破損する例も報告されている。

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特に問題になっているのは観光客数の殺到よりは一部の心無い観光客のマナーの低下である。静岡県のローソンで富士山の写真を撮るために隣の歯医者の駐車場に無断駐車したり酷い人間は屋根に上ったりして富士山をマナー違反で撮る人間が後を絶たなかったことで、社会問題になってしまった。隣の歯科医院は今回の「黒い幕」の対応処置が苦渋の決断であったことを書いている。

■外国人観光客のローソン+富士山の写真撮影 マナー違反問題について
https://kawaguchiko-haisha.jp/news/violation-of-manners-caution/

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また京都では舞妓さんとの写真を撮ろうとして一部の観光客が住居にまで侵入したり、酷い場合は着物の一部を破ったりタバコの火を押し付けたり等の信じられない行為を行った輩までいた。

これらの内容を見て感じるのは
1.観光客の質そのものが落ちていること。文化や日本の習慣に対するリスペクトの姿勢が見られない人間が一部にいること

2. いわゆるSNSのオンライン上のつながりや場合によってはインフルエンサーと、同じ場所を訪れたことを投稿することが「社会的ステータスとなりうる」ため「インスタ映え」を優先してしまい、コンテンツづくりを最優先し結果として自己中心的な旅行を助長してしまうこと

私もSNSのヘビーユーザーではあるが、特に2のような行為に走らないように可能な限り自重しているつもりである。

だが今回の諸問題はSNSも影響もあるが、1の観光客数の増加による平均的質の低下が大きいのではないだろうか?

というのもなぜこれだけ日本に観光客が殺到しているかというと、円安等の要因により価格とサービスのクオリテイのコストパフォーマンスが他の国と比べても格段に高い点が揚げられる。今から5年前に私も久々にニューヨークに旅行して実感したのはアメリカの物価の高さである。私が昔会社の駐在員として生活している時は日本の方が物価が高く、アメリカの方がはるかに安かった。今は完全に真逆になっている。

だがらある意味今の日本は「貧乏な人」「あまり知的レベルの高くない人」が旅行者としてくる国になってしまったのである。

■「日本は貧乏な人が行く国」訪日客の素直な見方「安くてコスパがいい」日本が陥っているワナ
https://toyokeizai.net/articles/-/750788 

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5月 5, 2024 経済・政治・国際 | | コメント (0)

2024年5月 3日 (金)

ピーターガブリエルの新アルバム、I/Oボックスにサブスク時代の「音楽の商品」の形を見る

サブスク時代に入ってから長いが、日本の業界筋ではいまだにCDに固執する向きが根強く存在する。それどころか「アナログレコードを出す」といっただけで嘲笑する向きすら存在する。

しかしそうした雰囲気を持っているのは日本の業界筋だけであるということを私は何度もいっているがいまだにそれを理解しようとしない人がいる。正直どんだけ頭が硬いんだと言わざるを得ない

先日発売されたピーターガブリエルの新アルバム I/O ボックスは以下のような商品になっている。あちらのアーチストの音楽の売り方の1つとしてご参考になればと考える

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ボックスで販売
(1) アナログレコード3枚
(2) ライナーノーツノートブック+CD3枚
(3) 写真集

全て合わせて123スターリングポンド(約2万5千円)

ちなみにサブスクでは3曲のみリリース(シングルカットと同じ)
ファンで結構買っている人がいるようです
いろいろと議論があるところでしょうがあくまで参考まで、

確かにサブスクに偏ると収入が増えないのもまぎれない事実
特にSpotifyの先日の支払いルール変更があれば余計にそうなるでしょうね

 尚、サブスク時代だけでなくCDの末期からこの傾向が出ていましたが、アルバム一枚をじっくり聴くということをしなくなっている人が増えているように思います。特に最近の日本人にその傾向を感じます。しかしアーチストの曲をじっくり聴くというのは必要なことだと思います。その意味でも改めてアルバム一枚じっくり聴こうという風習を復活させるべきだと考えます。

 

 

5月 3, 2024 音楽 | | コメント (0)

2024年4月27日 (土)

ドラマ「Shogun」レビュー

ハリウッドが制作したサムライドラマー"Shogun" 1980年に三船敏郎、リチャードチェンバレン、島田陽子のリブート版が約10週にわたってDisney Plusにてストリーミングされた。

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配信開始してから6日間で全世界で驚異の900万再生を記録し.デイズニープラスプラットホームで歴代No.1となった。Rotten Tomatoesでも平均99% (オーデイアンスは91%)という高評価である。
https://www.rottentomatoes.com/tv/shogun_2024

Shogunは基本一部を除き、日本語のドラマである。つい10年強の昔は特に英語圏の人たちは字幕になれていない、英語でないというだけでドラマを見ないというのが常識だったが、それも今は昔の話。映画コンテンツがグローバルに広がっている現在、もはや言語にバリヤーはない。また吹き替えを望むのなら今やストリーミングプラットホームでも多数の言語を用意している。そのため世界中どこの人でもドラマや映画を好きな言語で楽しむことができる。そういう時代になった。

また以前ならハリウッドが日本を描くときはよく日本人が見ると失笑するような描き方をされてきた。当時の水準ではかなり日本を適格に描いていた「ラストサムライ」ですらもはや明治時代には存在していない忍者部隊が登場する。

しかし今回のShogunではそういった要素は全く見られなかった。撮影は主にカナダのバンクーバーで撮られていたが、それを感じさせないほど日本のセットはきちんと作られていた。そういった点もあり、日本人の間でも今回のShogunは高い評価を得ていた。

また原作に極めて忠実な作り方になっており、そのため関ケ原などの描写は一瞬にとどまり、主人公の虎長(モデルは徳川家康)の策略の中身が主眼に置かれている

真田広之、浅野忠信だけでなく、二階堂ふみの落ち葉の方(淀殿に相当)の演技もよかった、しかし何よりも今回大ブレークしたのは鞠子役の澤井杏奈だろう。ニュージーランド生まれの彼女は英語は問題なくても日本語の台詞はどうか、と心配したが杞憂であった。存在感たっぷりの演技は世界からも高い評価を得るだろう。今アジア系の役者のニーズが高まっているだけに今後もオファーが殺到するだろう。

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日本語と英語のバイリンガルの貴重な人材です。海外を拠点に活動されているそうだが、それでいいと思う。日本のガラパゴス環境には絶対に染まってほしくない。それは彼女自身の後退を意味するし、またくだらない日本の芸能マスコミも近くに寄ってほしくない。

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4月 27, 2024 映画テレビ18- | | コメント (0)