2009年11月16日 (月)

被害を受けている音楽の権利者がなぜ非難されなければならないのか?

さて、私の以前の記事

1. 違法コピーが音楽業界衰退の原因ではないと誰がいったのか?
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/10/post-4c4f.html

あるいは

2. あえて改めて世の中の人に問いたい!!  音楽は世の中にとってもはや不要なものなのだろうか?! 
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/10/post-29ca.html

これに関して上記1.の記事で一般消費者と称する人たちから次のような反応が帰ってきたことに触れました、

一般消費者と称するSさん

「権利や知財についても一消費者でしかないので詳しくはわかっていませんが、既にP2P共有ソフトなどが蔓延している今現在でも、売れるものはしっかり売れていますよね。

ある程度制作側の権利を蔑ろにする要因の一つなのかもしれませんが、今現在を見ていると(違法コピー)それが致命的なものだとは考えられないんです。」

一般消費者 Hさん

「音楽業界は衰退の責任をネットばかりに押し付けていて不愉快だ。違法コピーはあるにせよ、それが業界衰退や崩壊につながっているとは到底思えない」

実はこのようなケースはこれだけでなく、以前私が別のSNSの掲示板に同じような内容のコメントを書きましたが、結果は袋たたきでした。要は「被害者意識を丸出しにするな!」とか「ネットのせいにするな!!」といった内容の反応ですが、なぜ実際に被害をこれほどまでに受けている我々がこんなにも非難されなければならないのか、正直納得がいきませんでした。そしてこのようなケースは私だけではありません。

そしてよく考えてみるとこの構図、どこかで見たことがあるな、と思いました。そうです、昨年の「自己責任論」に基づく派遣村バッシングのあの構図と同じだと思いました。行政もストップする年末年始の寒空のなか、仕事も住む所も失った派遣村の労働者というもっとも弱い立場の人たちに「自己責任論」をふりかざして攻撃する、あの構図です。要は「被害を受けるのも自己責任じゃないか」という発想が根底にあるような気がします。

私は別のブログ「自己責任論」があまりにも安易に使われすぎているということを以前述べましたが、その安易に使われている「自己責任論」で社会より自分に怒りが向くように政府、財界そしてマスメデイア(あえて名指しさせてもらうが、みのもんたのようなタレントを始めとする)より刷り込まれてしまっているといえます。「社会のせいにするのは弱い人だ」とか、「問題をすりかえる人だ」というような言説があたかも正論であるかのようにまかり通ってしまったという実態です。

そして、どんなに理不尽な要求であっても、企業が要求してくることを、とにかくこなしていかないとという強迫観念が植え付けられ法的レベルで労働者の権利や雇用する側の義務が定められていたはずの雇用が、事実上、奴隷的な労働にさえ至っているケースも少なくありませんでした。そういう社会への異議申し立てを妨げてきたのが「自己責任論」です。

この「自己責任論」は何かの行動をとった場合、さまざまな原因と責任がもたらしたものを、結果をもたらしたすべての原因に対して本人が責任を負うべきだという話にすりかえてしまっており、これはいかなる結果や社会の問題にしても「自己責任論」を持ち出すことで、自分は「許されている」、自分には責任はない、免責されているという面があるように思います。当事者の自己責任になるわけですから、自分は何もする必要がない、心を痛める必要もない。そうやって自分は何もしないことが正当化されるわけです。実は、そういう問題に自分が関与している、場合によっては貧しい人を追い込んでいるかもしれないのですが、その「自己責任論」によって自分は免責されているような感じになってしまう。音楽の不法コピーを始め、派遣村にいかざるを得ない人たち、社会的に弱い立場に立たされた人たちに対し、何もしない。関心を抱かない。そして何より心が脅かされないことを自己正当化したのです。

だからこそ被害の実態を知らせる内容の記事やコメントに対しては過剰なまでに反応してしまう、なぜならそうしたコメントは罪悪感を思い起こさせるためだからでしょう。社会的に弱い立場を追い込む側が、自分の罪障感を感じないようにするためにしがみつく「自己責任論」と表裏一体で対応しています。つまり、自分たちが歩んできたし、それに乗ってきた競争的な社会構造が、若者に生きづらさをもたらしていることをどこかで自覚しているのだけれど、そこを直視してしまうと、自分たち自身のそれまでの人生や生き方をも否定してしまうことになるから、それはできない。その結果、「若者」や「フリーター」を始め社会的に弱い立場の人たち、新たなシステムによって「被害を受けた人たち」を過剰なまでに攻撃し、本人の責任という形で責めつづけるわけです。

上記の一般消費者のHさんは私が携帯の不法コピーの実態のデータを示したら、「そんなの嘘に決まっている」という理由でそのデータを見ようとすらしませんでした。態度としては感心しませんが、要は「本当の現実」を直視することに耐えられなかったんじゃないでしょうか?(Hさん、反論があるのならどうぞ!1)

このメカニズムを鋭く分析した本がありますので紹介しましょう。

                湯浅誠著『反貧困~「すべり台社会」からの脱出』(岩波新書)

昨年の「派遣村」の件も含む、ワーキングプアその他の状況を的確に分析した本です。読んで損はない本です。

勿論上記のような行動を取る人たちは必ずしも社会の多数派ではありません。例えばインターネットの論調を見ると日本の右傾化が凄まじいかのように錯覚してしまいますが。大阪大学大学院人間科学研究科准教授の辻大介さんの最近の研究ですとネットの特性とは関係なく、ごくごく少数の人間がネット上で突出して暴れているだけだということを実証しています。
http://d-tsuji.com/paper/r04/index.htm (ページに報告書のPDFファイルがダウンロードできるようになっています)

したがってこのような安易な「自己責任論」を持ち出し、社会的弱者や新システムによって被害を受ける人たちへバッシングする人たちーいってみればB層の生き残り、といういいかたもできるわけですがーも社会的には多数派ではないと思います。実際小泉ー竹中の新自由主義路線を支持する人間が本当に社会の多数派であれば前回の選挙で民主党があれほど大勝しなかったでしょう。

問題は「ネット右翼」やこうした「B層の生き残り」、が暴論をばらまき、社会的な多数派ではないにもかかわらず、あえていわせてもらいますが身分不相応の発言力と影響力をもってしまった点が問題といえると思いますこういう人たちはネットの情報の質を著しく落としているのは確かなので、彼らの発言力は削ぐことは考えた方がいいかもしれません。(具体的な方法としてはスルーする、つまり無視することです) 

とにかく被害を受けている人間が不当に非難される、こんな不条理なことがあってよいはずがありませんから...

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2009年11月14日 (土)

「癒しの音楽チャンネル」podcast登録者4万人突破!!

本日私が運営しているネットラジオ「癒しの音楽チャンネル」のpodcast登録者が4万人を突破しました。勿論podcast登録者と実際のリスナーの数は必ずしも一致しないとは思いますが、放送開始から二年七ヶ月でやっとここまで来たという感じです。

まあネットラジオとしてはそこそこのレベルまで来ましたが、まだまだ私が理想としているレベルまでは程遠いですね。実際にはもう1桁上の登録者数がいないとプロモーション効果とか実感できるレベルにはいかないでしょう。

そのレベルに可能な限り早く行きたいと考えていますが現在のネットのみでのプロモーションのペースですとまだ気の遠くなるほどの時間が必要になるでしょう。そのためやはり何らかの形でリアルな部分でのプロモーションを考えなくてはいけません。その中で現在いろいろ考えていますがまずは近々「癒しの音楽チャンネル」のフライヤーを作ろうと考えています。

とにかく地上波のテレビやラジオの影響力がどんど下がっていき、これからも広告費に見合う広告効果が得られるかどうか疑問です。そのため自分で自由にプロモーション効果ができるメデイアを育てることは重要だと考えます。まだネットラジオというと既存のメデイアと比べるとイメージが悪いですが(確かにひどいものもありますからネ)それは実績を作って変えていくしかないでしょう。

そんなわけでリアルな部分を使ってどんどん視聴者をこれからも増やして行こうと考えています。まずは目指せpodcast登録者10万人 (^^)

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2009年11月 4日 (水)

弊社運営のネットラジオ「癒しの音楽チャンネル」が携帯で聞けるようになりました。

さて告知をさせて下さい。

私と私の会社が運営しておりますネットラジオの「癒しの音楽チャンネル」
http://www.iyashi-channnel.com/

ですがこの度携帯でも聞けるようになりました。My spaceのシステムをそのまま利用したものです。但し聴くにはMy spaceのアカウントが必要ですので、My spaceへの登録が必要です

http://m.myspace.co.jp/iyashichannel

091104_175501

QRコードです

一応 docomo au softbankで聴ける はずです。

というわけで皆さん携帯でも聴いてみて下さい。よろしくお願いします

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2009年10月25日 (日)

違法コピーが音楽業界衰退の原因ではないと誰がいったのか?

さて、先週の加藤さんの衝撃的な自殺がまだ波紋を呼んでいますが、何人からか以下の反応が帰ってきました。いずれも匿名希望ですがポイントとなる点なのであえてここにコメントの概要を記させていただきます。いずれも言い回し方は違いますが同じ内容のことをいっています

一般消費者と称するSさん

「権利や知財についても一消費者でしかないので詳しくはわかっていませんが、既にP2P共有ソフトなどが蔓延している今現在でも、売れるものはしっかり売れていますよね。

ある程度制作側の権利を蔑ろにする要因の一つなのかもしれませんが、今現在を見ていると(違法コピー)それが致命的なものだとは考えられないんです。」

一般消費者 Hさん

「音楽業界は衰退の責任をネットばかりに押し付けていて不愉快だ。違法コピーはあるにせよ、それが業界衰退や崩壊につながっているとは到底思えない」

さて、SさんとHさんには次のデータを見ていただこうと思う。日本レコード協会が3年前から行なっている携帯の違法ダウンロード数を調査したデータです。誤解のないようにいっておきますが、これは日本レコード協会を始め音楽の権利者団体と携帯の3主要キャリア(NTT docomo, au, softbank) が共同で2006年末から調査を開始したものです。念のためにいっておきますが、この調査で日本レコード協会がこのデータに対して何らかの操作を行なう、なんてことはまずありえないことを付け加えておきましょう。

アンケート関連団体

社団法人日本レコード協会
社団法人日本音楽著作権協会
社団法人日本芸能実演家団体協議会・実演家著作隣接権センター
社団法人日本音楽事業者協会
社団法人音楽出版社協会
社団法人音楽制作者連盟
株式会社NTTドコモ
KDDI株式会社
ソフトバンクモバイル株式会社

http://www.riaj.or.jp/release/2006/pr061221.html

その1年後に発表された調査結果は我々にとっても驚くべき内容でした。
http://www.riaj.or.jp/release/2007/pr071225.html
http://www.riaj.or.jp/release/2007/pdf/0804032.pdf

もう2年近く前のデータですが何とこの時点で違法な携帯電話向け音楽配信は有料配信を上回っていたことが判明しました。

・違法音楽ファイルの推定ダウンロード数
年間で約3億9,900万ファイル以上と推定され、直近1年間(2006年10月~2007年9月)の有料「着うた」「着うたフル」ダウンロード数の3億2,700万回を上回る。
・違法サイトの認知・利用率
違法サイトは、全体の82.5%が認知し、37.1%が利用している。昨年に比べ10代後半.20代で利用率が増加している。
・違法音楽ファイルの利用頻度
昨年はダウンロード対象は主に「着うた」であったが、今回は「着うたフル」が上回った。また、10代で違法「着うたフル」のダウンロード曲数が大幅に増加している。
・違法サイトへの音楽ファイルアップロード経験率
違法サイト利用者のうちのアップロード経験率は14.0%である。

さらに1年後発表の同じ要領での調査では

http://www.riaj.or.jp/release/2008/pr081224.html

http://www.riaj.or.jp/release/2008/pdf/081224.pdf

ようやくしますと、

違法サイトの全体の利用率は昨年から横ばいであるが、10代後半の利用率が昨年に引き続き増加傾向にある。違法音楽ファイルの推定ダウンロード数は、年間で約4億714万ファイル以上(昨年は3億9,926万ファイル)と推定され、直近1年間(2007年10月~2008年9月)の有料「着うた」・「着うたフル」ダウンロード数の3億2,900万回を上回る。

この状況に危機感を持ったのか、昨日まで携帯サイトによる着うた(R)」・「着うたフル(R)」の違法配信に関する利用意識調査のアンケートを行なっている。

以上のことから「合法」である有料配信を違法ダウンロードが大幅に上回ることが判明した。これは例えていえばデパートやスーパーの商品の半分以上が万引きや窃盗にあっているのと同じ状況なのです。通常万引きは1%超えるだけで経営を圧迫するから、いかに凄まじい状況であるかおわかりでしょうか?

違法コピーが音楽業界衰退の原因ではないと誰がいったのか?少なくとも私はそんなことを云った覚えはありません

S君、H君にこの話をしても「信じられない」(H君などは「こんなデータ嘘に決まっている」とハナから資料を見ようともしなかった)が、残念ながら違法ダウンロード、コピーの状況は想像以上に深刻であることがおわかりいただけるでしょうか? 

これに友達からの「無償コピーをもらう」などという数など調査しようがないのでわからないが、これもCDや有料配信を大きく上回る可能性が高いと思われる。以前、私は違法コピー、ダウンロードも業界の衰退の一因にはなっていると書いたが、ここまでいくと「一因になっている」などというレベルを遥かに超えている。音楽業界の問題はいろんな面で多いが、まずこの件を早急に解決しないとそもそも他の問題の解決策すら考える余裕がなくなります。

私が加藤さんの記事をブログに上げたときに、から騒ぎー1人で騒いでいる、などと思った人がいたようだが、決してそうではないことがこれによってわかっていただけるでしょうか?

実は最近、電車や喫茶店、飲み屋に行くと「お金をかけないでダウンロードする方法」に関する雑談を私もよく小耳にはさむようになりました。それも一度や二度ではありません。「i-tunesだとお金かかるからやめた方がいい」などといい大人が発言したことさえ、聞いたことがあります。それが犯罪である、という意識は全くないようです。それだけに事態は深刻です。

ネットや携帯の犯罪の始末に終えないことは「被害者の顔が見えない」だけに犯罪を犯しても罪悪感が生じない点でしょう。一向に収まる気配のない2ちゃんでの「殺人予告」もそうだが、それをやったらどういうことになるか、ということに対する想像力の欠如が原因でしょう。そして仮に検挙されたにしても詐欺罪や性犯罪同様、再犯性が極めて高いのも実情です。

認めたくない人はいるでしょうが、「違法ダウンロード」は間違いなくエンタテインメント業界の滅亡の危機に追い込んでいます。

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2009年10月 8日 (木)

ウィニー開発 被告に逆転無罪

■ウィニー:2審は逆転無罪 著作権法違反ほう助

http://mainichi.jp/select/today/news/20091008k0000e040019000c.html?link_id=RTH03

掲示板やmixi等で開発者を擁護している人間が多いようだが、問題の本質を全く取り違えている。問題はウイニーを開発したのが悪いとか、そういう点をいっているのではない。ウイニーのような著作権を侵害する可能性の高いものを誰でも簡単に手に入れられる状況にしたことが問題なのだ。他人に損害を与える可能性の高いものを無条件で「公開」したということの是非を問うているのである。

金子被告の「不特定多数が入手できるようウィニーを公開した。悪用される認識はあったが、意図したわけではない」というのは典型的な詭弁だ。悪用される認識があった時点でこの人間の良識があるのなら公開を見送るか、少なくとも何らかの条件をつけるべきではないのか? 悪用されるのを認識しても野放しにしたといっているのと同じで、これに対する責任は取らなくてよいというのか? 

また弁護側の「さまざまな分野に応用可能な技術で、著作権者にとっても利益がある」というが、著作権者にとって具体的にどういう利益があると主張しているのか全く不明確である。そもそも大量の無料配布がなぜ著作者にとってメリットがあるのか、全くもって理解不能である。プロモーションで作品をより多くの人に知ってもらう、という意味なんだろうが、作品というのはどんなものでも必ず対価が発生するである。これはプロ、アマチュア関係ない。

これもネットで支配的な「全てのコンテンツは無料であるべきだーあるいは無料であるのが当たり前だ」という基本的な発想があるからこういう理屈が出てくる。この視点にはクリエーターに関する敬意、や権利を尊重する姿勢が微塵も感じられない。

大量の作品の無料配布はクリエーター、著作者にとってメリットではなく寧ろデメリットである。このウイニーの広がりがネットでの権利意識の低下に大いに貢献した面は否定できない。そしてこういう結果になることを知りながらそれに対して何もしなかった金子被告に責任がない、というのはあまりにひどすぎる。

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2009年10月 2日 (金)

ネットラジオ「癒しの音楽チャンネル」の今後の番組コンセプトについて

私が運営しているネットラジオ癒しの音楽チャンネルの話です。

いつも癒しの音楽チャンネルをお聴きいただきありがとうございます。

このネットラジオも開局後2年半を向かえpodcast登録者三万六千人を超えました。ジャンルを問わず「癒し系」の音楽の番組を作るネットラジオとしてご好評いただいておりますが、既にお気づきの方もおられると思いますが、ネットラジオ立ち上げ時の番組コンセプトと現在では大きく変化をしております。

番組当初は癒し系音楽をノンストップで、しかも原曲を丸ごと放送するというコンセプトで立ち上げましたが、最近の放送では原曲をそのまま放送ということは殆どしなくなりました。そもそも通常のポップスと比べ長めの時間のヒーリング音楽やニューエージミュージックをJASRACのストリーミング限度額の44秒未満で放送しても曲のイメージが伝わりにくいという判断からあえて、このようなコンセプトで放送しておりましたが、やはりこの方法はアーチストのCDや配信に悪影響を与えることが、データによって明白になったため、その方針の転換を余儀なくされました。

とはいえ、当ネット放送の音楽を楽しみにアクセスいただいておりますリスナーの皆様も多数おられることから、今後も良質な癒し系音楽のご紹介、ならびに番組の質の向上の図ってより、今後も可能な限り多くの皆様に聴いていただけますよう最大限の努力を図ってまいります所存です。さらに今後さまざまな企画でよりこの癒しの音楽チャンネルが飛躍できるようにさまざまな計画を現在考えております。

引き続き癒しの音楽チャンネルをよろしくお願い申し上げます

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2009年9月16日 (水)

NTTによるとCDを作る行為は反エコらしい

今やっているイチロー出演のNTTのCM

http://www.ntt.co.jp/cm/tenkai.html

音楽配信がエコでCD等の物販は反エコということらしい。

このCM, いかにもIT系の連中らしい短絡したマーケット感だなという気がする。

昔、EC(!! 電子商取引)なんて言葉がマスメデイアを闊歩し始めたころ、ての商取引がECによってとって変わり町中から店舗がなくなるだろう、なんてことを大真面目に論じていた人がいたけど、何かIT屋さんの発想ってこの頃から全然進歩していないな、という感じ。姑息なのはそれを「エコ」という言葉を使って「正当化」しようとしている点。これじゃそばの出前もピザの宅配も「反エコ」ということになってしまう。 (^^:)

音楽配信だって、mp3ごときの音質で「これこそが音楽販売のあるべき姿」などと本気で考えている人間が少なくない。問題はこういうのを鵜呑みにする人間がいかに多いか、という点である。

話はそれるがちなみに私は「エコ」は大事したいと思っているが、NASAや多くの大学教授の話だと、温暖化の原因がCO2にある、というのは全く根拠のないことらしい。世界中の有力な学者がいっており、環境運動は単に政治的に利用されているだけだという。

ご興味のある方は見てください。各10分くらい。全部見ると一時間半くらいかかります。私は一気に見てしまいました。 誤解のないようにいいますがここで出てくる学者さんは石油業界とか、財界等から金をもらっているロビイストではありません。

地球温暖化の原因がCO2というのは嘘であるー地球温暖化詐欺

http://www.youtube.com/watch?v=P--pmZpwYEY&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=VYlkpClOevA

http://www.youtube.com/watch?v=V6q0-a25rDE&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=tLhIBe_87aM&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=6hERKrs72VI&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=CocpbM8Vn4g&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=nQNqgW4AnWY&feature=related

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2009年8月26日 (水)

Spyseeに殺されました

たまたま冗談半分にSpyseeで自分の名前を検索しました。

http://spysee.jp/%E5%A4%A7%E9%87%8E%E6%81%AD%E5%8F%B2

一応名前はあったんですが、キーワードタグのところになぜか「故人」という言葉が...

おいおい、オレ死んでねーよ げっそり

勝手に人を殺すなよー あせあせ(飛び散る汗)
とも思いましたが、これってどういう検索方法でこうなっちゃんたんでしょうね?

どこか私の名前が入ったページで私が故人だと思っている人がいるんでしょうーか?

それにしても知らない人が見たらそう思っちゃうよなー がまん顔

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2009年8月23日 (日)

来るべき真の意味での「情報革命」時代でのコンテンツ業は?

昨日の記事のP.F.ドラッカー氏のテクノロジストの条件 上田惇生編訳、ダイアモンド社)  の第四章の「IT革命は産業革命になれるか」はいろんな意味で考えさせられ、今日もその部分を読み返した。現代はまだITのツールが出現しただけに過ぎず、そのITのツールを使っていかに本当の意味で「革命的」な新産業をできるかが本当の意味の「IT革命」になり、しかもその「革命的」な新産業は決してIT企業からは生まれないという観点は非常に説得力があるように思えた。

その点から考えるに「IT革命」という言葉は、もはやマスメデイア中心に古臭いイメージで受け取られているし、何となく軽薄なイメージもあるように思う。しかも昨日の記事のようにIT技術の出現=即IT革命では決してない、ということを考えると、以後「IT革命」という言葉を使うのはかえって誤解を受け、適切でないかもしれない。そこで産業革命と同じようにストレートに「情報革命」という言葉を以後このブログでは使わせていただく。

では私が関わっているコンテンツ業ー特に音楽に関るコンテンツ業は、来るべき真の意味での「情報革命」の時代にどのような形になるべきなのだろうか? 勿論そんな答えはすぐに出るものではない。だが、差し当たりやらなくてはいけないことがあるように思う。

それはコンテンツ業に関する啓蒙、コンサルテイングである。何度もいうように今インターネットの世界では「全てのコンテンツは無料であるべきだ」というのがあたかも正論であるかのように語られ、ネットユーザーの大半がそう考えているという現実があり、コンテンツ業はその意味では存亡の危機にたたされている。しかしコンテンツのニーズが下がっているのかというと実態は寧ろ逆である。「コンテンツは重要である」とIT系の人もハードの人も口先ではいうが。「どの程度」重要に思っているかと詳しく聞くと、多くの場合、実は「タダかタダ同然でいいコンテンツを扱いたい」という内容の要望であることがわかる。

しかしはっきりいうが。そういう状況が続けたら今世紀中にコンテンツ業自体が消滅してしまうだろう。そのためIT系の人もハードメーカーの世界と映像や音楽の世界のコンテンツ業の世界の橋渡しをして、コンテンツが権利を侵害されることなくシステムやハードウエアの中で有効に機能する最適のビジネスソリューションをまとめる人間が必要になろう。そういう人間は見渡すと殆どいないし、そういうコンサルテイングが存在すればハードの世界、ソフト(コンテンツ)の世界、双方にメリットが出てくるだろう。

インターネットによるビジネスマッチングはB to B(企業間取引)にはかなり有効であることは日ごろの経験からわかっている。まずはそこからスタートしてみよう。ちなみにB to C(会社から一般消費者)はやはり有効性という点では今ひとつであろう。(但しC to C(一般消費者から一般消費者)は有効である。) 少なくとも一般コンシューマー相手の波及力は地上波のテレビには勝てないし、少なくとも日本では永遠に勝てない可能性が高い。これはネットがPC環境から携帯環境中心になっても基本的には変わらないと考えている。なぜならインターネットはパーソナルなメデイアマスメデイアではなからある。

これが「情報革命」の時代の新産業になるかはわからないが、とりあえず誰かがこれをやらないと本当に今世紀中にコンテンツ制作という産業は消滅する可能性が高い。

私のもう1つの会社はそれをメインに行なう会社にしたい。
http://www.d-loop.co.jp/

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2009年8月22日 (土)

死語とされている"IT革命”という言葉

たまたまうちのアーチストの奥津恵のブログアメブロを使っている関係で管理画面に入ったらこんな記事をみつけた

■もう「死語」?なネットの言葉 http://news.ameba.jp/cobs/2009/08/43797.html

まあアメブロなんで例によって2ちゃん用語とか多いし、サンプル数も少ないのでどこまであてにできる記事か、というのも正直あるんだが、その中の「死語」リストに「IT革命」という言葉を見つけた。

確かにこの「IT革命」という言葉は一時やかましいほどマスメデイアをにぎわしたし、自分も不覚にもこのマスメデイアの煽動に乗ってしまい、一時は大きな期待をかけていた。しかし結局世の中は殆ど変化せず、正直いって失望感しか残らなかった。これに関して日経BPのある記者は「筆者を含むジャーナリズムは、IT革命が来る、と思って盛り上げたものの、世の中があまり変化しないので飽きてしまった。」と書いているが、まあいつもながら無責任マスコミ記者らしい発言、騒ぐだけ騒いで泰山鳴動すらしないでねずみの一匹も出なかったということだろう。

実際「今使うとかなり痛い[腐語]大辞典」の中にもこの「IT革命」という言葉は入っている

■死語とまではいかないが、すでに腐りかけ……[ビジネス・IT用語]の部 http://spa.fusosha.co.jp/feature/list00000636_2.php

しかしだいぶ前の記事だがこうした風潮に反論するがごとく「ITによる革命は緒に就いたばかり 」と主張する本が現れていた。
テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編)上田惇生編訳、ダイアモンド社)  である。2年くらい前の記事だが非常に参考にはなった。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070601/273297/?ST=biz_biz&P=1

02570929 早速本屋に行き購入。この本は、テクノロジーのマネジメントに関する論考を集めたもので、「理系のためのドラッカーであり、かつ文系のための技術論」(「編訳者後書き」より)となっている。基本的にはマネジメント中心の本だが特に第四章の「IT革命は産業革命になれるか」という項目は面白かった。要は産業革命の進展の仕方と今の情報革命の進展のしかたを照らし合わせているのだが、IT革命と産業革命を比較すると、コンピューターの誕生に相当するものとして、蒸気機関の発明がある。蒸気機関は社会や産業に大きな革新をもたらしたが、ドラッカー氏の見立てによると「産業革命前から存在していた製品の生産の機械化だけだった」。真に世の中を変えたのは鉄道である。蒸気機関の実用から鉄道の出現まで、ざっと50年かかっている。

 コンピューターによるIT革命も同じだとドラッカー氏は指摘する。つまり本格的なコンピューターが生まれて50年がたったが、やったことは大きく言えば機械化であり、これからいよいよ「鉄道」が出現する。ドラッカー氏によれば、鉄道に相当するものが、インターネット上のエレクトロニックコマース(EC、電子商取引)であるという。まあECという言葉も死語に近いが、しかしこれは必ずしもAmazonや楽天のようなものを指すとは限らない。それにこの指摘は確かに思い当たることがある。

 現代の我々にとってインターネットという便利なツールが出現したのが事実だが、まだ以前のビジネスの形をそのツールをつかうことによって「機械化」したに過ぎない。だから情報の数は多くなったが社会のしくみは殆ど何も変わらずに今日まで来ている。しかしそれらは単なる前ぶれに過ぎない、とドラッカー氏は指摘する。

ドラッカー氏は、鉄道が登場した10年後あたりから、「蒸気機関とは無縁の新産業が躍動を始めた」と述べる。それは電報や写真、光学機器、農業機械、肥料であった。一連の新技術の登場の後に、郵便や銀行、新聞などが現れ、鉄道が登場した30年後には、近代の産業と社会制度が確立した。ドラッカー氏は来るべき社会にも同じことが繰り返されると主張する。

 今後20、30年の間に、コンピュータの出現から今日までに見られたよりも大きな技術の変化、そしてそれ以上に大きな産業構造、経済構造、さらには社会構造の変化が見られることになる

 IT革命からいかなる新産業が生まれ、いかなる社会制度、社会機関が生まれるかはわからない。(中略)しかし絶対とまではいかなくとも、かなりの確率をもって予測できることがある。それは今後20年間に、相当数の新産業が生まれることであろうことである。しかもそれらの多くがIT、コンピュータ、インターネット関連ではないであろうことである。

 上記の最後の赤字の部分が非常に面白い。確かに産業革命では鉄道よりもその周辺の事業が大きく発展し、大もうけをした。IT革命も同じことになるだろう、というのがドラッカー氏の主張である。この本は正直、マネジメントの専門用語も多く、私には難解な部分もあったが、非常に興味深く読ませてもらった。少なくともIT関係者のよく書く「IT夢物語」的なIT革命論より、ドラッカー氏の文章の方がはるかに説得力があると思う

つまり IT技術の出現=即IT革命 では決してない、ということである。今は単にインターネットを始めとするITのツールが出現したに過ぎない。要はこのITツールを有効に使っていかに本当の意味で「革命的」な新産業を作るかで、それは我々にかかっている。産業革命の時代の鉄道のように、それは決して現代の鉄道であるIT企業からは生まれないというのは面白い。

 さて、私のようなコンテンツ屋などはITではないが、ITとかなり密接にならざるを得ない産業の1つである。「全てのコンテンツは無料であるべきだ」というのがあたかも正論であるかのように語られ、ネットユーザーの大半がそう考えている現状を考えると、映画、音楽等のコンテンツ業は寧ろ存亡の危機にすらたっているように見える。しかし現在あるITツール等を使った全く新たなコンテンツ新産業が果たして生まれる可能性があるのかという点についてコンテンツ屋の端くれとして考えたいと思う。これは必ずしもi-tunesのような配信事業ばかりとは限らない、もしかしたらi-tunesですら新しいコンテンツ産業誕生の前奏曲に過ぎないのかもしれない。

 またプロダクションや制作会社の形も変わって行くかもしれない、それがどういう形かはわからないが...

ひとつだけはっきりいえるのは絶えずそのために知恵をしぼり、頭を使うことである。音楽界、芸能界に顕著だが、実は「頭を使う」ということを極端に嫌う体質がある。業界全体が思考停止、アナログ頭という状態で、だから総務省や経済産業省のようなところでIT官界企業や役人にいいようにバカにされるのだが、そういう古い頭の人たちに早くご退場願うしかないのが悲しいところだ。そのためにも来るべき時代のためにあれこれ知恵をしぼり頭を使い続けるのが得策だろう。

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2009年8月17日 (月)

盗撮映画、ネットに流して初逮捕

■撮映画、ネットに流した疑い…国内初逮捕 
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090817-OYT1T00411.htm?from=main3

まあ氷山の一角だとは思うけど、たぶんこれをやったサラリーマンは自分が悪いことをしているという罪の意識などこれっぽっちも持っていないだろうな。中国ではこういう行為は当たり前らしいけどこの犯人の権利に対する理解力は中国人なみということだろう。

実際映画を作るためにどれだけ多くの人が働き、撮影のためのどれだけ大変な手間と労力がかかっているか、などという想像力が少しでも働いたらこんな行為はしないはずなのだが... こういう現場がどんなに大変か、一度見学してみるといい。「映画や音楽なんか簡単にできるでしょう?」、それこそ「音楽なんか女の子ナンパしながら遊び人しながら作っているんでしょう?」 なんてことを本気で考えているバカがいかに多いか。

「コンテンツなんてタダでしょう」「全てのコンテンツや情報は無料であるべきである」という考えがあたかも正論であるかのように論じられる。その一端を垣間見た感じ。掲示板等にもこの犯人に対する同情的な書き込みがあった。

何度も書くが本当に世の中のコンテンツ全てがタダになってしまったら十年以内にそもそも手に入れたいコンテンツ自体がこの世から全て消えてしまうだろう。誰もコンテンツ自体を作らなくなる。だって、そうでしょう。タダということは価値がないし、何よりももうからないんだから。そんなもうからないことを誰がやるだろうか? 

仮に残っても世の中には「価値のない」ゴミ同然の情報とコンテンツしかこの世に存在しなくなってしまう。つまり最終的にはクオリテイの極めて低い、ゴミ同然の価値のない情報とコンテンツのみしかネットに存在しなくなってしまう。それゆえ「全てのコンテンツはタダであるべきだ」という議論はかえって情報社会を崩壊させる、繰り返し論じてきたのだが、残念ながらこんな簡単なことを理解できない人が多すぎる。

コンテンツビジネスの明日はやはり今のままでは暗い

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2009年8月14日 (金)

コンテンツビジネスでの相互啓蒙の必要性

今さら申しあげるまでもないですが、私はコンテンツ屋である。音楽や音声や音響効果等「音」の名のつくコンテンツはほぼ全てやっております。さて、昨年あたりから総務省や経済産業省で議論されている「コンテンツの流通促進」についてこのブログでもさまざまな記事を書いていたが、まずここで中心となっている議論で一つ私自身が半信半疑なのはそもそも「テレビ番組等のコンテンツを無償で垂れ流しすれば、コンテンツ業にとってもメリットがり、全てがばら色になる。」などということが本気で論議されているというのが正直にわかに信じがたいのである

 ネットに露出すれば全てがばら色、なんてネット草創期やホリエモンあたりの終わった人の口から出てくるのならまだしも、今ある程度ネットを日常的に業務で使っていてそんな一昔前のIT夢物語を本気で信じる人などまずいないはずである。もし総務省や経済産業省でそんな話が本当に大真面目で論じられているとしたら、それは役人があまりにも現実に対して無知で頭が悪すぎるとしかいいようがない。そしてIT側が本当にそういう発言をしたとするなら、それはIT側にまだ非現実的な夢想家がいるか、あるいはコンテンツ屋を「どうせITのことなんかわからんだろう」とバカにしてそういう話をしているか、その中のいずれかであろう。(たぶん後者のような気がする)

 ここで、IT関係者が聞いたら卒倒しそうな問題提起を行なおう。そもそもネットで情報を垂れ流しすれば無条件でコンテンツビジネスが発展する、というが本当にそうだろうか? IT関係者の大半やネットユーザーの大半がこのことを信じて疑っていないようである。

.さて、私は「癒しの音楽チャンネル」というネットラジオも運営して実際に音楽のネットプロモーションに関しては少なくとも音楽業界関係者の中ではかなりいろんなことをやってきてきたという自負があります。

 その経験からすると結論からいってある程度露出するのは一定の効果はあるが、かといって過大な期待をかけられるほどの効果的なプロモーションとはいえない。というのが実際にやってみて実感してきた点である。少なくともネットプロモーションを主体に音楽をプロモーションしたら必ず失敗する。つまりひとことでいって「やらないよりはやったほうがいい、だけど大きな期待はできない」というのが実際にやってみた実感である。いわんや「ネットで流せば全てばら色」なんていうのは笑止千万の議論としかいいようがない。

 だがこの見解はIT関係者はもとより多くのネットユーザーがまるでカルト宗教のように信じ込んでいる見解である。そして伝わっている情報が正しいとすればネットでコンテンツを無償で垂れ流すことこそがコンテンツの流通促進であり、それこそがネット社会の発展につながるなどという見解が大真面目に総務省や経済産業省で論議され、バカな役人たちは明らかにこの見解を支持している。

 私はこれに異を唱えてきたし、慶大の岸さんも同様だが岸さんはエーベックスの役員という点がどうもIT関係者に色眼鏡で見られる原因にもなっているようである。冷静に考えれば岸さんの見解は非常にまっとうな議論なのだが、ITジャーナリストや関係者にはすこぶる評判が悪い人である。ネットで著作権を主張するのがあたかも犯罪行為であるかのようにいう人間も多いが、これらの議論を聞いて感じるのは著作権を主張=既得権益の保持という風に短絡して考える向きが非常に目立つ点である。(誤解のないようにいっておくが私は仕事でエーベックスとのつきあいはないし、同社が現行の体制を維持している限りたぶんつきあることはないであろう。)

 そもそもコンテンツ、ソフトウエアというのはまず権利ビジネスであり著作物の権利で商売するのだが、どうもモノ以外は商品ではない、と考える向きが多いようである。そのため他人の権利がある著作物を無断使用していいはずがないし、使用する場合は対価が発生するのはソフトビジネスの観点からみて極めて当然のことである。そこを理解できない人がまだまだ多いようである。

 だからネットで露出するにしても一定の条件、ある程度の「秩序」というのはやはり必要である。勿論JASRACの現行のネットに関する規定が充分とはいえないのは確かであるし、あの馬鹿馬鹿しい45秒の法則や、ストリーミングすら配信と同一視する、といった非現実的な部分は改正すべきだと私も思う。しかしその議論と何でも無償で垂れ流しするのがよい、というのは全く別の話である。そこを混同している議論が多すぎる。

 ネット社会がより発展するには良質のコンテンツが必要である。このことは誰も異論がないだろう。しかし良質なコンテンツが普及しない原因を全て役人もIT関係者もコンテンツ業者のせいにしているが、これは全くの筋違いである。コンテンツプロバイダーは権利が侵害されないのであれば、コンテンツの提供を嫌がらないが、現行の環境はそれに対する充分な環境を提供していない。またコンテンツ流通促進委員会でも出たが、IT側がコンテンツプロバイダーにとって魅力的と思われる提案を全くしていない。現行のネットのシステムでは「やらないよりはやったほうがいい、だけど大きな期待はできない」という程度のレベルの環境である。そういう環境で無秩序の無償垂れ流しをするのは我々コンテンツプロバイダーにとってあまりにリスクが高すぎるのだだから良質なコンテンツが普及しない原因を全て我々に押し付けるのは筋違いもはなはだしい。

 例えば私はコンテンツ屋なのでいうが「コンテンツは重要である」とIT系の人もハードの人も口ではいうが。「どの程度」重要に思っているかと詳しく聞くと、多くの場合、実は「タダかタダ同然でいいコンテンツを扱いたい」という内容の要望であることがわかる。

しかしはっきりいうが。そういう要求をし続けたら今世紀中にコンテンツ業自体が消滅してしまうだろう。 今ネットの世界を中心に「全てのコンテンツはタダであるべきだ」などという暴論があたかも正論であるかのように広まっているが、本当にそうなってしまったら十年以内にそもそも手に入れたいコンテンツ自体がこの世から全て消えてしまうだろう。誰もコンテンツ自体を作らなくなる。だって、そうでしょう。タダということは価値がないし、何よりももうからないんだから。そんなもうからないことを誰がやるだろうか? あっても世の中には「価値のない」ゴミ同然の情報とコンテンツしかこの世に存在しなくなってしまう。つまり最終的にはクオリテイの極めて低い、ゴミ同然の価値のない情報とコンテンツのみしかネットに存在しなくなってしまう。それゆえ「全てのコンテンツはタダであるべきだ」という議論はかえって情報社会を崩壊させる、と私は繰り返し論じてきたのだが、残念ながら私には自明のように見えるこの議論を理解できない人がネットの中にかなりいるようである。

そんな事態は誰も望んでいないと思う。そしてこの問題の原因はハードやITの世界とコンテンツ制作の業務や扱う商材についての認識が著しく違う点にある。わかりやすくいえば、ハードの世界はソフトーコンテンツの世界の本質を理解していないし、ソフトはソフトで自分たちの世界を理解してもらおうという努力を怠ってきた点が大きいと思われる。
双方の世界を理解するための啓蒙の機会が必要なのではないかと思う。

 これに対してどうするか、録音機器というものが現れてからコンテンツ関係とハードの間のすれ違いが存在していたのでこういう話は今に始まった話ではない。だが、ここでハードとソフト両面からビジネスソリューションについて考え、コンテンツはコンテンツの世界のこと、ハード屋はハード屋の世界、双方の世界を理解しきちんとしたビジネスソリューションについて考える会社が必要であろう。 

 私は別会社で「防犯BGM機器」という商品を開発したが、この別会社にはハードの専門家、SEやCGの専門家がスタッフにいる。そしてコンテンツ屋の私が建前上の代表になっている。この環境でソフトとハードの橋渡しを行いビジネスソリューションを模索していこうと思う。

株式会社D-LOOP   http://www.d-loop.co.jp

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2009年8月11日 (火)

音楽のネットプロモーションの限界と可能性

昨日の記事で残念ながら音楽は投資の対象としては最悪の選択である、つまり音楽の投資価値は0に等しいということを述べました。これは実際音楽を正業としている私としてはかなり厳しい現実ですが、これは事実として認めざるを得ない状況です。

 これはプロモーション上も一つのジレンマになっているのですが、地上波テレビのタイアップの効果はもはや一部のものをのぞいて効果が薄くなっていること。しかし一方では影響力が落ちているとはいえ、まだ地上波テレビの1人がち状態が続いている点に変わりはないという問題があります。つまりプロモーション手法自体が極めてリスクの高いものになっているという点があります。

 そこでそれに替わるプロモーション手法として何かないか、と私もかなり前からずーっと模索、試行錯誤を続けていたのですが、その中で一部の人間が主張している「インターネットのプロモーション」を有効に活用すれば地上波テレビに取って代わるプロモーションになるはずだ、という説は結論からいって大きな間違いである、と断定していいと思います。この説は主にいわゆるIT革命論者といわれている人々が中心の主張ですが、この議論はそもそも地上波テレビとインターネットのメデイアの本質を理解していない議論だと思います。

 それはインターネットはその本質において、パーソナルなメデイアではあるがマスメデイアではない、という点を見逃しているという点です。地上波のようなマスメデイアは云ってみれば打ち上げ花火みたいなもので、確かに大勢の人が見ますがすぐにその効果は消えてしまいます。云ってみれば波及力は強いけど、忘れられる早さも早い、殆ど一瞬といっていいです。しかしインターネットはYahooのようなポータルサイトのようなものは例外ですが、普通のサイトは波及力はそれほど強くない、強いサイトでも地上波のレベルに比べれば到底及ばない影響力でしかありません。しかし地上波のテレビと違いウエブサイトとして残り、しかも何度でも見れる、という点があります。個人が見たいときに見たいものを見る、という面で時間軸上で情報を垂れ流すマスメデイアとはその点は大きく違います。

 したがってマスメデイアは一挙に情報が波及し、またその波及力も急速に衰えるのに対し、インターネット等のパーソナルなメデイアは情報は「ジワジワと」普及しまた同時にその普及率が衰えるのも遅い、それがもし興味を持たれるような内容のコンテンツだとかなり長い間のアクセスが期待できる場合があります。つまりそもそも地上波テレビのようなマスメデイアとインターネットのようなパーソナルなメデイアは全く違うものであり、そもそも同じテーブルで論じること自体がおかしい、といっても過言ではありません。加えて2年後の地デジ放送も日本の場合、完全にインターネットの中に組み込まれているわけではありませんので、両者が同じものになるというのはたぶんありえない、といっていいと思います。

 よってインターネットがマスメデイアになることはありえない。ゆえにインナーネットは地上波テレビに取って代わるメデイアにはなりえない。

といっていいでしょう。

 となると、結局今まで通りのプロモーション方法しかないのではないか、と思ってしまいいささか絶望的な気分になってしまいます。これらはいわゆるメジャーレコードと放送局という「既得権益」保有者によって独占的に守られており、両者がその体質を変革しようという考えがない以上、この体制は残念ながら半永久的に続きます。今後も地上波テレビの影響力低下や場合によっては大手放送ネットが地上デジタル時代を生き残れない、というところも出てくるかもしれませんが、地上波テレビとのタイアップというプロモーション手法がなくなることは残念ながらないでしょう。

 しかしこれだと一部の既得権益を「特権的」に保持したもののみが有効なプロモーションができない、などという事態が生じ、実は音楽業界は既にこういう状態になっています。それゆえ音楽文化を守ることを考えるとこれ以外のプロモーション方法を確立するしかないし、またその可能性が全くないのか、というとそうは思いません。

 こんな例があります。外国の例で、当ブログの記事のアクセスでも二位をずーっと保っている記事ですが、カナダのバンド、My Favorite Enemies のように多くのボランテイアがMy Spaceを中心にコミュニテイの輪を広げ、無名のバンドからワールドツアーまでできるところまでいった例があります。

詳しくは「Your Favorite Enemies-彼らがグラミーをもし取れば音楽業界にとって「革命」になる
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/06/your_favorite_e_c6ac.htm

これはオバマが一介の無名議員から大統領にまで当選させた例と全く同じ手法ですが、勿論これと同じことを日本でやって成功するとは思いません。しかし何かのヒントにはなるのではないか、と考えます。この手法を日本人にあった、日本のマーケットに合った手法に応用する、という可能性はあるかもしれません。勿論私はグローバリズムをカルト宗教のように信じ込むITジャーナリストやIT関係者に対して極めて批判的な見解を持っているだけにカナダの成功例を上げてこれをそのまま日本に持ち込むのは愚の骨頂と考えます。

 もうひとつだけ可能性はあるのは、このMy Favorite Enemies の例にもあるように自分なりの有効なプロモーションチャンネルをいかに構築するか、という点が重要かもしれません。私は今「癒しの音楽チャンネル」というネットラジオを運営して2009年8月現在3万二千人の登録者がいます。これは音楽を単に「癒し」という切り口、くくり方で捉えてプロモーションしているだけで、癒し系であればジャンルに関係なくオンエアしています。率直にいってまだ3万二千人というのは有効なプロモーションチャンネルとはまだいえませんが、これをどう増やそうかということを現在考えています。二年半かけてここまでに育て上げましたが、現在これを可能な限り早くもう一桁上の登録者にしようと考えております。そのためにはネットのみだと限界があるので、何らかのリアルば媒体との連動を考えています。このお盆期間中に企画書をまとめようと考えています。まあ地上波レベルとまではいかないにせよ、その辺の紙媒体よりはプロモーション力をつけることは不可能ではないと考えます。

 あとこれは日本の場合ですが、携帯で音楽のプロモーションをどうやってやるか、という点も考えられます。潜在能力的にもし地上波テレビにとって変わり、それに近い影響力を確保できるプロモーションチャンネルは日本の場合は携帯しかないだろうと考えます。現在日本のIT業界の主力はPC仕様から携帯中心にシフトしつつあり、この中で何か面白いシステムができあがれば、という期待があります。但し現行では3大キャリアでコンテンツを流すにしても、各キャリアで全く互換性がない状態で各キャリアのプラットフォームに合わせてファイル制作をせざるを得ないというのが問題である。これが携帯での音楽や映像のプロモーションの足かせになっている。これを解決するシステムをどこかの会社が解決してくれれば面白いですが...

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2009年8月 9日 (日)

今さらですが私の公式サイトをリニューアルしました。

えー、もうリニューアルしてから二週間近く経っているんですが、coldsweats01

今さらですが私の公式サイトがリニューアルされました。
http://www.kyojiohno.com

これは従来のデザインがややわかり辛い、イメージ先行のものだったのに対して「わかりやすい」ホームページにしました。日本のホームページデザインは「見栄え」や「イメージ」だけを優先する傾向がありますし一部"Flash"を使うホームページがいいホームページだ、などという誤解がありますが、しかしホームページ運営という観点からするとそれは正しくありません。まあホームページ構築の会社からすればFlash"を入れてもらった方がお金が取れるためにそういう話し方をするんでしょうが、実際にはFlash"コンテンツはホームページ訪問者からはそれほど好まれていません。

 またこのブログでも再三書いていますが「いいホームページ」という概念は欧米と日本では明らかに違います。欧米ではコンテンツが可能な限り多いページが「よいページ」とされているのに対し、日本はその逆で可能な限り完結で「わかりやすい」ホームページがよいとされています。ブログやコラムでもない限りあまりグダグダと長い文章は日本では好まれないんですね。欧米では「情報が手に入る」ホームページがいいのに対し、日本では「情報を与えてくれる」ページがよいホームページとされています。それゆえ私の関連ページは可能な限り簡潔にする方向で考えています。

 もう1つはトップページがトップアクセスを稼ぐとは限らない、という点です。うちの場合はまさにそうで会社のトップページ http://www.hybridmusic.jp よりは関連ページ、CDプレスのページ (http://homepage1.nifty.com/hyb-music/cd_press.htm )や音楽制作のページ (http://homepage1.nifty.com/hyb-music/mucre.htm )にユーザーの方が直接アクセスしてくるケースの方が多いです。 こういう個別の関連ページを業界ではサテライトページというそうです。

そんな事情もあり、従来全部のページを@niftyのサーバーに入れておいたのですが、全てのページをサーバー移管するのは手間もかかるし、またいくつかのサテライトページは検索エンジン上でもすっかり定着して安定したアクセスを確保しているのでページを移管するとかえってリスクも大きいと判断しました。そのため大半のページは@niftyのサーバーに残すことにしました。主要ページのみ新サーバーに移管してあります。

 新サーバーに入っているうちで管理しているドメインは以下の通りです。

・私の会社、ハイブリッドミュージックのページ
 http://www.hybridmusic.jp

・CDの販売ECサイト ヒーリングCDドットネット
 http://www.healingcd.net/

・弊社アーチスト 奥津恵公式サイト  
 http://www.o-megumi.net/

・関連会社のホームページ 株式会社D-loop
http://www.d-loop.co.jp

・市井三郎サイト  
http://www.ichiisaburo.com

そして私の公式サイトです。

http://www.kyojiohno.com

ちなみに私が運営しているネット放送「癒しの音楽チャンネル」はこのブログのあるココログのサーバーの中にあります。

http://www.iyashi-channnel.com/

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2009年8月 2日 (日)

ITの急激な発達でも社会は進歩していない

えーっ!!! と思う人も多いでしょう。(笑)

これを説明するには、ある哲学者の著書を紹介しなくてはなりません。私の出身大学の哲学の教授で故市井三郎歴史の進歩とはなにか (1971年) (岩波新書)という著書で従来の進歩史観とは全く異なる視点を示した著書がありました。

Ichiiphoto
市井三郎 1922-1989

可能な限り簡潔に説明しますと我々が進歩と考えていることー例えば工業化、経済成長etcーには必ずそれに伴う「副作用」、といいますかそれらの進歩と引き換えにネガテイブな部分を社会にもたらしている、という点を市井三郎は指摘していまして、例えば公害とか昨今問題になっている地球温暖化などはまさにその「副作用」に当たるといってもいいでしょう。市井先生はそれを歴史の進歩のパラドックス」と定義し、その歴史の進歩のパラドックスによって生じる苦痛、(公害で苦しむ人々、温暖化に伴い起こる自然災害等)を不条理の苦痛」と定義しています。つまり進歩主義者は人類が生み出したテクノロジーや近代化のプラスの部分のみを見て、そうした歴史の進歩のパラドックス」の存在自体を認めようとしない、という点からすると従来とは全く違う進歩観を示した日本国内でも特色のある学風の持ち主の哲学者だったといえるでしょう。

今年はこの市井三郎元名誉教授の没後20周年にあたり私はこの「市井三郎サイト」を大学のOBたちや市井先生のご遺族とともに立ち上げ、実はそのホームページの管理人という役をおおせつかったわけです。 http://www.ichiisaburo.com 

あわせてこの市井三郎の思想を後世に継承し、哲学を目指す人たちへのサポートも目的とした市井三郎基金というものを設立しました。現在は任意団体ですが将来はNPOか公益法人も視野に入れてあります。

と、まあそういう背景があるわけですが、私自身はこの「市井三郎サイト」を構築しながらもし先生がもし今も生きていたら昨今のIT化した社会、あるいはグローバリズム等をどう見るだろうか、ということを考えてしまいました。

そして過去のテクノロジーの発展の時と同じくIT化した社会にもそうした不条理の苦痛」はたくさん発生しました。スパムメールスパム行為などはまさにそれに当たるだろうし、掲示板やブログでの「荒らし」行為などは時には個人の身の危険にまで発展した例すらあるし、パソコンを使っている人ならいつでも脅威にさらされているコンピューターウイルスなどもまさにその不条理の苦痛」にあたるでしょう。

 グローバリズムというのはまさに西洋の近代化論ー「西洋化=近代化」という観点の変形であり、要はグローバリズムという名の世界のアメリカ化に過ぎないことは昨今の状況から明らかでしょう。このグローバリズムとIT化は表裏一体で発展してきており、今もIT企業家やITジャーナリストの多くがそれをあたかもカルト宗教のように正義だと信じ込んでいます。IT化、グローバリズムがもたらす歴史の進歩のパラドックス」を全く考えようともしない点では従来の古典的な西洋的近代化論と基本的には何の変わりもありません。

 しかしスパマーや「荒らし」行為、ハッキング等を行なう人間はそのうちプロバイダーとの企業努力によってだんだん追放される方向に行くだろうし、ネットが人類に役立てるためにもそうすべきだと思います。すでにブラックリストなどが存在しているようですので、一度スパム行為や「荒らし」を行なった人間は二度と他のプロバイダーと契約できないようにして、ネット社会から永久追放すべき方向で考えるべきです。それらは時間がかかりますが少しずつそういう方向に行くと思われるし、いかないと正直困ります。

 だが、私はインターネットがもたらす歴史の進歩のパラドックス」でもっとやっかいで恐ろしい問題が存在している考えています。それは掲示板、ブログ炎上の状況を見れば明らかですが、実は掲示板やブログが荒れる時はたいてい誰かが暴論や誹謗中傷を行なわれている時で、やっかいなことにネットではそういう時に「類は友を呼ぶ」というか同じような暴論的な見解を持つ人間が一箇所に集まる、という傾向がよくあります。

 そうすると普通に考えれば社会的に少数派の意見、暴論と思われるものがあたかも「多数派の意見」、正論であるかのように広まってしまう。特に日本人は一般的に情報に対するリテラシーが極めて低く、誰かがもっともらしく何かをいうとそれを鵜呑みにしてしまう人間が多い。

 かくして暴論があたかも正論であるかのような伝わり方をしてしまうのです。実は私はこれこそがネット社会でもっとも恐ろしいことであると考えております。典型的な一例を出しましょう。

例えば「全てのコンテンツは無料であるべきである」というのはまさに暴論があたかも正論であるかのように広まった典型的な例でありましょう。実際ネットユーザーのかなりの層がそう考えているのは過去のいろんなデータであきらかです。

4割のユーザーがいかなる場合でもコンテンツにお金を払わない(ジャパンインターネットコム)

http://japan.internet.com/research/20010517/print1.html

無料=タダというのは価値がない=ゴミ同然の価値ということです。これは既に我々が古典、文化として定着しているものを含め、全ての文化をゴミ同然にしろと主張しているのに等しい議論です。だが総務省、や経済産業省でのコンテンツ業推進委員会では実際にその手の議論が大真面目で議論されているようです。総務省でのコンテンツの流通促進委員会では、

(1) ネットに全てのコンテンツ(特に既存のテレビ番組)を流せば、全員がハッピーで全てがばら色になる

(2)全てのコンテンツが何でもタダ、というのが流通促進のあるべき姿である。

などということが真剣に議論されているようです。(1)のネットに流せば全てがばら色、なんてホリエモンじゃあるまいし、日常的にネットを使っている人間なら、そんなことを鵜呑みにする人間などいるはずがないなんてことくらいわかるはずですがね。(2)のコンテンツ側にIT業者側が「おたくの商材を全部タダにして」などともし本当に要求していたとすれば非常識極まりないし、非常にふざけた話でコンテンツ業者を人間とすら思っていない証拠といって過言ではありません。(実際私もIT業者とコンテンツ制作の仕事をする際にコンテンツ制作業者を人間と思っていないのではないかと感じたことが時々ありました。)そしてそれを後押しする総務省も頭が悪すぎます。役人には東大出が多いはずだが役人になると急に頭が悪くなるらしい。

特に。(1)のネットに流せば全てがばら色、なんていう発言を本当にしていたとしたらそれはいまだIT熱に犯されている非現実的な夢想家の発言か、どうせコンテンツ屋なんてアナログ的な人間しかいないからとバカにした上での発言か、そのいずれかでしょう。確かに芸能プロや音楽制作会社のトップにアナログ的な人間が多いのは事実ですが、もし後者のケースで確信犯的に発言したとしたらそれは詐欺行為に等しいといっていいでしょう。 そしてそれを後押ししている総務省や経産省の役人の愚か者ぶりには本当に呆れて言葉も出ません。

暴論があたかも正論であるかのように広まり、それがコンテンツ産業自体を今結果的につぶそうとしています。というのが現状であることがこれによっておわかりいただけますでしょうか?

市井三郎論的にいう「不条理の苦痛」によって今コンテンツ産業、文化そのものが21世紀に継承することすら危うくなり、ゴミ同然の価値にされようとしている。コンテンツのタダ同然のたれ流しこそが、コンテンツの流通促進であり、それでこそIT社会、ネット社会の発展につながる、と本気で考えている人間が少なくありません。しかしそうしたIT社会の発展による「歴史の進歩のパラドックス」による「不条理の苦痛」の犠牲者にコンテンツ業界はされようとしている。それはよいとはいえない、とまともな人なら思うはずなのですが..

.

だからあえていいます。

ITの急激な発達でも社会は進歩していない

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2009年7月20日 (月)

アメーバーブログ

弊社のアーチスト 奥津恵のブログの引越しをして明日で一週間になります。

http://ameblo.jp/o-megumi/

アメーバブログー通称アメブロはブログ好きな日本人の中でももっとも登録会員数が多いブログですが、やはりそのとおりでアクセス数はlivedoor当時と比べても比較にならないほど多いです。 

すでに最初の一週間でアクセスが3桁の日が3日もあり、より多くの人が恵のブログを見ていることがわかります。livedoorでは一日のアクセスが3桁になったことは一度もありませんでした。なぜもっと早く引越ししなかったのかと今では悔やまれます。芸能人やミュージシャンの多くがアメブロを使う理由がわかりますね。情報発信には本当に有効なツールですから

ブログが情報発信にすぐれているのはRSSのFeed機能ですね。これで更新した内容が伝わりますからアクセスを呼び込みやすくなっています。日本では完全に普通のホームページよりもブログの方がネットの主役になっており、うちの会社の関連ページでもブログがアクセス数の上位を独占しています。当ブログKyojiの音楽ひとりごと はうちの関連ページでは一番アクセス数を稼いでいます。 私自身は知らなかったんですが業界関係者でも結構有名なブログになってしまっているようです。かなり業界のトップに対して辛らつな表現をしているのでヤバイかな、とも思いますが...sweat01 

ちなみにその次のアクセス数を稼いでいるのが「癒しの音楽チャンネル」です。

その関係もあり恵のネットラジオ「megumi's world」の過去の放送を再放送としてアメブロ内でアップしています。より多くの人に聴いて貰いたいので...  これがいい方向に誘導してくれるといいのですが...

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レンタルサーバー

実はある事情でまた新たなドメインを獲得しました。私の通常の業務と関係ない分野ですが...

実は私は今日獲得したものとは別に既に6つのドメインを取得しています。

私の会社ハイブリッドミュージックのWebsite http://www.hybridmusic.jp

CDのネットショップ「ヒーリングCDドットネット」 http://www.healingcd.net/

作曲家としての私の公式サイト http://www.kyojiohno.com

私のもう1つの会社 D-LOOPのWebsite  http://www.d-loop.co.jp

奥津恵の公式サイト  http://www.o-megumi.net

そしてネット放送の「癒しの音楽チャンネル」 http://www.iyashi-channnel.com/

実はレンタルサーバー業者の[お名前.com]がキャンペーン期間中ということもあり、今申し込めば30Gで月\1575(税込み)、ドメイン数無制限、しかも申し込み時から三ヶ月無料!! ということで、しかもサーバーの仕様を見る限りたいていの機能は備えていることがわかったのでこのレンタルサーバーを使うことにしました。共用サーバーSD-01プランというそうです。今見る限り一番コストパフォーマンスがよく見えるので...

というわけで上の6つのドメインのうち既にココログにマッピングしている「癒しの音楽チャンネル」を除く5つのドメインをサーバーに移すことになると思います。 これだけのページの全部の引越し作業だけでも大変ですけどね。

それにしてもレンタルサーバーの世界もだんだん価格競争の状況になっているようですね。今モバイルサーバーの方が結構高いです。時代の流れがそうなんでしょうね。

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2009年7月 5日 (日)

「癒しの音楽チャンネル」podcasting 登録者3万人突破!!

さて、先ほど運営しているネットラジオの「癒しの音楽チャンネル」のpodcast登録者が3万人を突破しました。昨年の八月に一万人突破してから一年弱で二万人増えたことになります。

その意味では以前よりハイペースで登録者が増えていると考えることもできますが、じゃあそれなりのプロモーション能力があるかというとはっきり云ってまだまだ私の理想からするとまだまだですね。たぶん登録者数はもう一桁上でないとダメでしょう。

そのため現在一桁上に持っていくためにどうするかということをいろいろ考えています。少し落ち着いたのでそのための現在リサーチと企画を考えています。

今まで運営して、そのプロモーション能力の実感としてまず3万人登録者がいても実際毎回きちんと聴いていただいている方はおそらく5%もいないのではないかと考えます。i-tunesでダウンロードされても全く聴かないなんて人も相当数いると思われます。それを考えると私が考えている最低限の宣伝力はまだまだ今のレベルでは足りないということは疑いの余地はありません。

またネットラジオに対する偏見もまだ業界で根強いですね。まあ確かにネットラジオの中にはひどいものも少なくないですから、まだまだイメージ的によくない面があるのは否定できません。特に日本はオタク系のポッドキャストか教育、自己啓発系のポッドキャストが強く音楽系は数は多いですが少ないですからね。そして一部にひどいのがあるときちんとしたレベルの高いネットラジオまでそのひどいのと「同類」に見られてしまう傾向があります。

とはいえ、それは番組の質やいかにリアルば部分と結び付けていくかを考えるしかありません。テレビと違いラジオは2011年の「地デジ」の動きとは無関係ですが、現在デジタルラジオに関しても真剣に議論されており、その動きとも精査しながら進めていこうと思います。来年の今頃には確実に登録者数が一桁上になるようにがんばりたいと思います。

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2009年6月23日 (火)

iPhone 3GS グローバルスタンダード≠日本市場

■iPhone 3GS、3日で販売数100万台超える 「これまでにない勢い」とジョブズCEO
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/23/news023.html

6月19日にアプリケーションがこれまでの2倍の速さで起動するほか、ウェブサイトの表示が3倍程度高速化したiPhone 3GSが米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、英国の8か国が発売された。前回もいわゆる「テクノミーハー」が日本で行列を作ったが今回それと同じことが起きるかは疑問。

誤解しないで欲しい。私はiPhoneの機能はすばらしいものだと思っている。アメリカで爆発的に広がる理由もわかる、しかしIT評論家の大半がいまだに頑として認めようとしていないが、携帯の世界で最先進国の日本の基準だと、日本マーケットの特質や他の機種の使いやすさから日本市場で同じ状況で売れるとは考えにくい。

そもそも日本の携帯に慣れている人からみればiPhone 3GSはまだ大きすぎる。そしてもっとも大きな点は欧米は「タイプライター文化」でありあの操作盤はそれを前提に作られている。英語に対する苦手意識が一向に消えない日本人には辛い。それに世界中どこでもかけられる電話ならdocomoでもauでも可能でさして珍しくない。

この状況を見てバカなITジャーナリストたちが「これだから日本は遅れている」とか「日本は世界で取り残されていくばかり」etc etc とIT雑誌(この記事のITメデイアを含む)等に書くのは目に見えている。

しかしはっきりいおう、グローバリズム偏重はもはや時代遅れなのだ。今海外のITの世界で真剣に論じられているのは「グローバリズム」と「ローカリズム」の融合である。いままでITの世界があまりにグローバリズム偏重に走ったことに対する反省からで、今「ローカリズム」を再評価しているのが最近のトレンド。

Appleも日本市場を本当に支配したいと思うのなら、日本の「ローカリズム」(日本市場の本格的マーケテイング)に対する研究をもう少しするべきだろう。単に日本語のフォントを入れたからローカリズムだ、などというそんな単純な話ではない。iPhone 3GSが先行発売された国と日本では文化的、社会背景が全く違う。グローバリズムをカルト宗教のように信じ込む人たちには「文化の違い」というものを全く無視する人が多いが、何度もいうようにポストモダン時代=グローバルスタンダードの世界への普及=世界が均質で同じ社会になる、という意味では断じてない。

ちなみにアメリカ企業が日本の市場に参入する際にAmazonが成功してなぜEbayが撤退したか、Macdonald が成功してなぜBurger Kingが成功しないか、Starbacksが成功して、Seattle Coffeeがなぜ撤退したか、いずれも「ローカリズム」を軽視しすぎたからである。Appleも同じ過ちを行なわないように希望する。20年以上Macユーザーになっている自分から節に思う点である。

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2009年6月15日 (月)

SNSは「バカが支配している」――NINのトレント・レズナー

■SNSは「バカが支配している」――NINのトレント・レズナー

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/12/news041.html

ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー氏は、ネットコミュニティーへの参加は「益よりも害の方が多い」という考えに至った。

ナイン・インチ・ネイルズ(NIN)といえば、アルバム無料ダウンロードやツアービデオのBitTorrent配信などWebを活用しているアーティストとで知られており、音楽のネットプロモーションとしては先駆者的存在、その彼の結論がこれだそうだ。

正直いってレズナー氏のいっている意味もよく理解できる。私もmixiのコミュでそういう「バカ」を相手にせざるを得ない状況が何回かあったし、正直それがうざったいと思うことも多々あった。 またそういう奴に限って、基本的にはスルーしようと思っても、スルーをさせてくれない、というか相手にしたくなくても相手にせざるを得ないシチュエーションを作るのがうまいから始末におけない。

ただ、私見ではネットの問題は「バカ」が多いというよりは「バカ」が目立ってしまうこと、バカが多いのは、ネットコミュニティに限ったことじゃなくて、一般生活の中でも同じ割合だけいるのだろうが、問題はそういった「バカ」がリアルの世界と比べ、ネットやSNSの中で発言力を異常に持ってしまうことではないかと思う。(特に2chとか)  そして何よりも恐いのは本来は少数派の意見のはずのものが、同類がSNSとか掲示板とかに集まるためにあたかもそれが多数派の意見であるかのような感じになってしまうこと。

そういう奴らは多くの場合、リアルな日常生活ではあまり人から相手にされないような人間である。しかしなまじっかネットでは「発言力」を持ってしまうために暴走してしまうケースが多いのだ。2ちゃんの人間の大半は2ちゃんでしか相手にされないような類の人間で、おそらく日常生活では職場でも学校でも相手にされないような人間であろう。(多くはニートかフリーターでもある) そういう連中が一度主導権を持ってしまった掲示板やSNSはもうはっきりいって目もあてられない。「バカ 」が異常に発言力を持ってしまう、持ちすぎてしまうというのは世界的にもネットの世界では大きな問題になっているといえよう

とはいえ、一応ネットを使った音楽プロモーションを今まで考えてきた自分としては、そんな「バカ」とのつきあいもある程度リスクとして受け入れざるを得ないのかもしれない。なぜならネットである程度成果を収めるには忍耐力が必要というのは紛れもない事実だからだ。

レズナー氏の言う「バカ」を相手にしながらも、自分自身のことをやりぬく強い意思と、それを面倒と思わずにコミュニケーションする体力がネット・コミュ ニティの中で生き抜くには必要なのかもしれない。時々その体力に自信がなくなる時があるのは否定できないが...

以下文章の引用文である

ナイン・インチ・ネイルズ(NIN)といえば、アルバム無料ダウンロードやツアービデオのBitTorrent配信などWebを活用しているアーティストとして知られているが、フロントマンのトレント・レズナー氏がソーシャルネットワーキングサイト(SNS)をやめると宣言した。

 レズナー氏は公式サイトのフォーラムへの6月10日の書き込みで、「SNSをやめる。大局的に見れば益よりも害の方が多いし、これまでの(Web活用の)実験の結果は出たようだから。バカが支配している」と述べている。

 同氏はWeb活用の実験を始めた理由として、従来のレーベルのインフラと決別して、Webという新しい世界で何をすべきかを見出すに当たって、「コミュニティーと交流し、彼らの欲しいものを知るためには、自分自身がその世界に没入する必要がある」と考えたからだと語っている。Twitterで本当の自分を見せたときには、イメージと違っていてがっかりしたというファンもいたが、「すべて想定内」だったという。

 だが同氏はネット上でコミュニティーと交流する上での問題として、ゴミやノイズが多いという点を指摘している。例えばnin.comには1日に50~100通の妄想的な脅迫メッセージを送ってくる人がおり、こうしたノイズへの対策は「退屈で労力の無駄だと感じる」と話している。また、同氏の婚約者への「憎悪を吐き出す」Twitterアカウントが毎日のようにできていることも挙げている。

 「主流のソーシャルネットワークは高い値段で身売りするためにユーザーを増やすことばかりに腐心し、ユーザー体験の質など気にしていない。わたしたちはそういう世界にいる」(同氏)

 レズナー氏は先月、「インターネットのアカデミー賞」とも言われるWebby賞で「Webby Artist of the Year」を獲得したばかり。

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2009年6月13日 (土)

My Spaceに癒しの音楽チャンネルのページを作りました。

今や音楽の最大のコミュニテイになりつつあるMy Spaceに癒しの音楽チャンネルのページができました。

http://www.myspace.com/iyashichannel

勿論「癒しの音楽チャンネル」のページに直結しております。

実はあえてMy spaceにページを作ったのは理由があります。
My spaceは今年夏をメドに全てのアーチストページで携帯(docomo au softbank)で音楽が試聴可能になります。My spaceにネットラジオのページを設置することによって放送が携帯で聴けるようになります。

今現在はまだ放送は聴けませんがMy Space内の癒しの音楽チャンネルを見ることができます。

http://m.myspace.co.jp/iyashichannel (携帯専用)

これから携帯は日本では重要なプロモーションメデイアになることを見据えての決定です。
これに伴い今後、番組内容についても検討していく予定です。

よろしくお願いします

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2009年5月23日 (土)

ITジャーナリスト批判ー音楽配信について

さて、前回の記事でグローバリズム(というかアメリカ偏重)の過信とポストモダンの誤解についての述べたがここで本題の音楽配信について述べたいと思う。

まずいまだにデジタルという理由だけでmp3とCDが同じ音質だと思っている人が多いようなのでまずそれははっきり違うといっておきたい。しかも驚くべきなのはシロウトの人ならともかくジャーナリストや学識関係者までそう考えている人が多いようである。よってここでもう一度はっきりmp3はCDよりはるかに劣る音質であるということを声を大にしていいたいと思います。

そもそもmp3は情報圧縮技術から生まれたもので、波形の情報をかなり粗く取っているもので大きな音が鳴った際にその直前直後や近い周波数の小さな音が聞こえにくくなる現象(時間/周波数マスキング)等の人間の聴覚心理を利用した圧縮を行うため音質の劣化を認識しにくいが、あくまで「認識しにくい」だけで実際にはかなりの音の情報が失われた状態でファイル化される。ビットレートはCDが1411bpsに対してmp3の最大は320kps 、これは例えていえば今の画質のいいテレビではなく昔の解像度の低い映像を見る感じに近い。いわば音の「解像度」がかなり低くなるわけで、音質はSN比のみで判断できると思い込んでいる人は考え方を改められたほうがいいと思う。

嘘だと思うのなら一度きちんとしたシステムコンポでmp3とCDを一度お聴き比べることをお勧めする。まともな耳と音楽に関する健全な感覚が残っていればCDの方が楽器やハイハットなどの細かい音がはっきり聞こえるはずである。

こんな記事

■CDは時代遅れ? 新しい配信システムに世界の大企業が続々参入
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/056/56842.html

CDに限りなく近いmp3の音質って近くないですよ。はるかに劣ります。

 あえていうがCDの音は料理でいえばちゃんとした「普通の」レストランの料理だとするとmp3はファストフード、ジャンクフードの音質のレベルでしかない。そして残念ながら現在の音楽配信の殆どはmp3レベルの音質しか配信するオプションはない。つまり音楽コンテンツ制作者の立場からいえば、最高のレベルの音質の音楽を配信で提供するのは現在のインフラでは不可能な状態である。

さて、それを踏まえて以下のページをご覧下さい。このページに揚げられている音楽配信に関する見解はいわゆるITジャーナリストといわれている人たちが毎日のようにどこかに書いてある見解であると同時にネットユーザーの多くが擁いている問いでもある。同じ業界の方のようなので私の見解と共通する点が多々あるが、音楽配信に関する問いをよくまとめていらっしゃるので勝手ながらリンクさせていただきました。

レコード産業にとって、デジタル音楽配信は未来か
http://d.hatena.ne.jp/heatwave_p2p/20081025/1224869105

見解1:海外ではネット音楽配信が音楽流通の主流となっている国もいくつも出て来ている中、日本はいつまで経ってもそれらの国に追いつくどころか引き離されて行く一方である。

これはITジャーナリストといわれている人たちが毎日のように云っている文言であるがそもそも「引き離されている」という観点はどこから出てくるのだろうか? 実は数字だけでいえば日本は音楽配信の売上は世界で第二位である(図)。勿論内容はアメリカのそれとはかなり異なるが(後程述べるが9割が着うた)、その内容を持って、「引き離されている」と考えるのは私は無理があるように思う。これは私が今朝書いた記事「ITジャーナリスト批判ーグローバルスタンダード過信とポストモダンへの誤解」にあるように何でもアメリカやヨーロッパと同じITの業界状況でなければならない、という思い込みから出てきている見解のように思える。 
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2009/05/it-5a23.html

その記事に書いてあるように何でもグローバルスタンダード(はっきりいえばアメリカのスタンダードだが)で展開しなければならない、というのは欧米と日本(アジア)の文化も習慣も社会背景も全く違うという点を全く無視した考え方である。ポストモダンというのは決して国民性や国のバックグランドに関係なく世界で均質になるという意味ではない。日本とアジアと欧米では文化も習慣も社会背景も全く違うのだ。ポストモダン時代だから欧米でのトレンドが日本やアジアでも起こるべきだと考えるのは全くのナンセンスである。

20081024153758_2

出典:Recorded Music Sales 2007 - Music market statistics :IFPI

見解2:着うたなど予想外に売れてしまった方向にしか目を向けない日本の音楽業界には本当にため息しか出ない。

確かに日本の音楽配信の9割は着うたである、しかしそれは悪いことなのだろうか?

これもグローバルスタンダードという観点に凝り固まった見解だろう。実は着うたというビジネスモデルは日本発のビジネスモデルである。欧米ではリングトーンというがそもそもこれが商品になるという発想すらなかったのである。今では欧米がそれに追随しておりその点では寧ろ日本の方が携帯のビジネスモデルの面で欧米よりはるかに進んでいるのだがいわゆるITジャーナリストという人たちはなぜか頑としてそれを認めようとしない。

勿論リングトーン(着うた)など所詮アクセサリーに過ぎないではないか、という考え方は理解できるが、それはそれ。それで新しいビジネスが発生しアーチストの収入の一部にもなっているのだから別に「ため息しか出ない」と嘆くような事態ではなかろう。

見解3:音楽を求めてる人がいて、そこに音楽を届けられる方法はすでに存在しているのに、それを妨げているのはいったい誰なのだろう?

これは私がずーっと擁いている疑問ではある。よい音楽がなぜよい音楽を求めている人たちに行かないのか、届けるのはどうすればよいのか? という疑問でこれは簡単には答えられない。

しかし引用されている文章を読むと、ここでは少し違う話である。つまり何となく今ネットではCDというビジネスモデルにこだわることが音楽産業の発展をあたかも阻害しているかのような見解が多く見られる。だがこの記事の冒頭にも書いているように現段階ではmp3というジャンクフードレベルの音質を「主力商品」にせざるを得ない環境である。つまり現段階ではそれほど高品質でない商品を「安売り」するというオプションしか存在しない。これはコンテンツプロバイダーである我々から見ればはっきりいってメリットがないといわざるを得ない。あれほど音楽配信に関して多くの記事がありながらこの点に着目した見解が殆どないというのは驚くべきことである。はっきりいおう。mp3の配信という音楽配信の形態は音楽配信の最終形ではありえない。一つのオプションではあり続けるとは思うが、

先日私のネット環境が従来の100Mから1Gにグレードアップした。つまり従来より10倍の速度でネットが使え当然ながらアップロード、ダウンロードもかなり快適になった。勿論1Gといっても実際1Gフルに使えることは殆どないが、それでも常時600-700Mは可能になる。これはCD1枚分に相当する。つまりこの速度なら現在のCDのwavファイルを配信するに充分な環境であるということができる。

もっともパソコン側の環境整備が必要だがこれによって今度こそ本当にCDと同じ音質であるwavによる音楽配信が現実味を帯びてきた。これは音楽コンテンツ産業にとって間違いなくいいことである。

さらにもう少し早い環境ができれば超高音質な音楽配信も可能になる。既に24ビットの音楽配信を開始したところが出てきた。

■オンキヨーが24bitのHD高品質音楽配信を開始!「e-onkyo music store」がスタートします
http://www2.jp.onkyo.com/what/news.nsf/view/20050805_24bithaisin

■オンキヨーがクラシックの24bit音楽配信を開始!
http://www2.jp.onkyo.com/what/news.nsf/view/20060215classic24

まだ音を実際に聴いていないので何ともいえないが、これによって音楽配信ビジネスの本来あるべき形が出てきたように思う。

超高音質で配信によって音楽を楽しみ、それによってコンテンツプロバイダーも付加価値をつけた製品の販売が可能になる。こういう環境になって初めて本当の意味で音楽のコンテンツホルダーによってメリットが出てくる環境になる。

これを見る限り日本が欧米より音楽配信の環境において大幅に遅れているとは思えない。寧ろ着うたのビジネスなどは新しいビジネスモデルとして欧米でも大きな期待が寄せられていて新たな動きの発信地にすらなっている。なぜかことITの分野に限っては「文化的」な観点からITを論じようとしない観点が多いのは不思議である。これは偏ったポストモダン論により「全世界がグローバルスタンダードによって同じ社会になるべきだ」という誤解と思い込みからだろうと思われる。だが欧米はPC中心にこれからもネット社会が続くだろうが、日本は好むと好まざるに関らず携帯のネット環境を中心に発展する。それを持って日本が「遅れている」とするのはあまりに短絡的であり、私には寧ろ時代遅れな見解のように思える。

新自由主義も世界不況という結果をもたらしたし、いい加減グローバルスタンダードとやらの幻想をお捨てになったらいかがだろう?<ITジャーナリストのみなさん

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ITジャーナリスト批判ーグローバルスタンダード過信とポストモダンへの誤解

申し訳ないが私はいわゆるITジャーナリストといわれる人たちに対して極めて批判的な見解を持っている。それは彼らの書く記事の内容もさることながら一番気に食わないのは彼らの記事の大前提は次の2点に基づいて書かれているからである。

1.アメリカ(やヨーロッパ)のITの動向が全てよくて日本は全て駄目である。

2.日本(やアジア)と欧米の文化的や社会的背景を一切考慮せず、欧米の動きがこうだから日本(やアジア)に同じようになるべきだと考える。

いい例が携帯に関する彼らの見解だ。私はITジャーナリストが何といおうが日本は世界で携帯の最先進国といっていいと思っている。だがITジャーナリストといわれる人たちの多くの見解は違う。最も多いのは携帯の料金が日本は欧米に比べて高いといっている点、だが彼らは重要な点を見逃している。

そもそもアメリカを始めとするヨーロッパの携帯の機能を良く見るといい。辛うじてメールができるくらいであとは殆ど電話だ。それも携帯のメールは日本人が多用するほど使用されない。これは日本と比べはるかに治安が悪い社会環境では外でのんびりメールなどやっていられる環境ではないからである。つまり驚くなかれ、日本では考えられないことだがアメリカではいまだに(そういまだにである)携帯は高所得者のものというイメージがある。ニートやフリーターまで普及している日本では想像できないだろうがそれが現実。だから外でのんびりぼーっとしながらメールしていると携帯をひったくらることも珍しくない。そういう社会環境を熟知した上で携帯について論じているITジャーナリストは私が知っている限り殆どいない。

それ以外に日本の携帯では当たり前になっている多くの機能が欧米の携帯では装備されていないことが多い。もう忘れている人も多いだろうが一昔前あったtu-kaの携帯とほぼ同じものといえばイメージできるだろう。日本の携帯キャリア会社はその機能のための投資とそれに伴う追加料金に伴い、料金の大半が電話料金のみでしめる欧米と比べ金額が高くなっているのだ。もし日本の携帯料金が純粋に通話のみだったら欧米とそれほど変わらないどころか寧ろ安いというデータもある。

あと昨年のi-phoneにまつわる多くの記事も今読むとお笑い草だ。i-phoneは日本の携帯市場の黒船であり、日本の携帯市場を支配し革命が起きるだろうといった類の記事がIT関係の雑誌で踊っていたが、あっけなく一時的なブームに終わった。他の2社は機能だけなら既にi-phoneと同等かそれ以上のものがあるので全くi-phone上陸に動じなかった。そして結果はその通りになりいまではsoftbankはi-phoneを売るのに四苦八苦しているのが現実である。

ひとつの傾向としてあげられるのがはいわゆるITジャーナリストはグローバルスタンダードというものを過信する傾向があるということ。i-phoneの機能は確かにすばらしいが絵文字もできないようでは日本では本格的に普及しない。何でもグローバルスタンダード(はっきりいえばアメリカのスタンダードだが)といえば世界じゅう何の問題もなく普及すると思い込んでいる傾向がある。それはi-phoneが発売になった時にあるバカなIT事業者が「私は文化より文明を選ぶ」などと発言したことも象徴的だ。だが文化のない文明などありえないし、両者は相互にからみあってこそ始めて発展するものである。この発言者の文化的素養のレベルの低さがこれによってわかってしまう。

http://japan.cnet.com/panel/story/0,3800077799,20376997-10001108,00.htm?ref=rss

どうも彼らはポストモダンというものを誤解しているように思う。ポストモダン=グローバルスタンダードが世界に普及、と考えている人間が多いようだがポストモダンというのは決して国民性や国のバックグランドに関係なく世界で均質になるという意味ではない。下手をすれば変化が起きたことすら気がつかない(宮台真司のいう「まったり」という感じ)状態で変化が起きるし、もしかしたらIT革命論者のいう「IT革命」というレベルですらないかもしれないのだ。

そもそも日本とアジアと欧米では文化も習慣も社会背景も全く違うのだ。ポストモダン時代だから欧米でのトレンドが日本やアジアでも起こるべきだと考えるのは全くのナンセンスである。

ネットの使い方でも既に欧米人と日本人で顕著な違いがある。捜している情報がみつかるまで一生懸命捜す欧米人と「すぐに」見つからないとあきらめてしまう日本人。そしてi-phoneを見ればわかるがそもそも「タイプライター文化」の欧米とそうでない日本人が世界共通の操作画面になると考えるほうがおかしいのだ。実際知り合いのアメリカ人が日本の携帯を見て「お前らよくこれでメール打てるな。俺はイライラしてこれではできない」といったのを覚えている。

さて、以上のことを踏まえて次回、ITジャーナリストの音楽配信に関する記事に関して私の見解を述べたいと思います。

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2009年5月19日 (火)

高速1G環境にネットを移行

現在のネット環境は100MのFTTHですが、現在1GのFTTHに工事が続行中です。しかも驚くなかれ、従来よりも安くなります。

これは従来プロバイダーの間にNTTとかが入っていたために料金が1クッション分高くなっていましたが、今回はプロバイダー(うちの場合Nifty)と電話会社(今度の場合KDD)と業務提携して共同での契約(末端の契約者からはプロバイダーのみとの契約)というパターンになっているために料金が1クッション減った形になるためです。

何よりも従来より1桁早いというのはありがたいですね。
この日記が100Mで書く最後の日記です。(笑)

光ファイバーが高速になっていく環境が普及するのは音楽や映像のコンテンツ産業にとってよいことです。

音楽は従来のmp3からwav aiffの配信に耐えうる速さになりますからね。

さらにもう1桁上になればシングルビットの超高音質の配信が可能になります。そういう環境が普及してこそ初めて本当の意味で「音楽配信」の時代になると思います。100Mから1Gの環境に移行するのに5年かかりませんでした。もう1段階上も早ければ5年以内には替わりシングルビット高音質のサウンドが配信に耐えられるかもしれません。
先日のレーザープリンタを導入いたしました。

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これに続きネット環境もよくなります。
楽しみです。

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2009年3月 6日 (金)

音楽著作権処理を一元化 JASRACや配信業者など新組織

■音楽著作権処理を一元化 JASRACや配信業者など新組織
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/06/news079.html

コンテンツホルダーとしてはこのことによって楽曲の権利の管理が簡単になることはありがたいことではあるが..

しかしこれで実質的に配信の世界はある一つの団体に牛耳られるということにもなる。結局このシステムからはじき出されるとコンテンツの配信が事実上不可能となる。

しかもJASRAC以外のイーライセンスとかダイキとかたいした管理曲のシェアなどないから、結局JASRACが一番得するだろうな。俺もこれならいっそうちの音楽出版を使って権利楽曲を管理した方が無難ということになるかもしれない。

しかしこれで音楽配信ビジネス自体が発展するかどうかは別問題。

音楽配信といっても9割が「着メロ、着うた」という現実を忘れてはならない。
ちなみに「着メロ、着うた」がこんなに大きな市場になっているのは世界的に見ても日本だけである。寧ろ欧米の人が「あれが商品になる」ということ自体に驚いたくらいである。

いくら伸びているといっても、私は現行の環境のままの配信ビジネスには楽観的になれない。

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2009年1月 7日 (水)

iTunes Store、全曲DRMフリーに

■iTunes Store、全曲DRMフリーに
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/07/news026.html

新年早々、これはビッグニュースだ。しかし結果的にこれはコピーし放題(全部ではないけど)になるわけでこれで配信数が伸びるかどうかは議論が分かれるところだろう。

ネット時代に入り、また既存のメデイアの影響力が落ちている中でネットプロモーションが大きいウエートを占め始めているのは確かだが、その場合必ず「普及させる=音楽をもっと聞かせる=コピーが可能になる」というのと「音楽の権利を保護する」のどちらを取るかのジレンマに陥る。

ただ一部のIT事業者のようにコンテンツを何でもタダ同然にし、コピーし放題にすれば全てが「ばら色」になる、などというのは単なる幻想である。権利保護を主張するのがあたかも犯罪行為であるかのような考え方をする人がいて、それがあたかも「正論」であるかのような議論がネット内でまかり通っているのは問題である。そういう考え方は必ずコンテンツビジネスを崩壊に導く。

今回の決定はレコード会社側がジョブスの主張に押し切られた感があるが、これがどういう方向に行くか、私は少なくともこれだけで配信ビジネスがばら色に発展するかのような幻想は抱いていない

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2008年12月25日 (木)

ネット放送「癒しの音楽チャンネル」今年最後の放送アップに関して

さて、私は「癒しの音楽チャンネル」というネット放送をもう一年9ヶ月くらい運営しておりますが、本日今年最後の放送をアップいたしました。

「ジャズピアノの癒しの音楽」
http://www.iyashi-channnel.com/2008/12/post-b215.html

このネット放送2008年12月25日現在で登録リスナー16733人で今年は登録リスナーを大きく伸ばすことができたのですが、これが実質的にどういう意味を持つのか正直まだ測りかねているというのが実情です。確かに登録すると自動的にi-tunesのソフトには放送がダウンロードできるので、数字上は16733人分のi-tunesに放送がアップされる計算になりますが、実際この放送を16733人の人が本当に毎回聴いているのだろうか、というと疑問に思います。ただ知り合いの人やリスナーの皆さんからには「寝る前に必ず聴きます」とか「癒される」「不眠症だけどこの放送を聴くとよく眠れる」といった反応は返ってきていますので、まあ癒しの音楽のプロモーションとしては一定の影響力は少しずつではありますが、確保できているのかな、という印象は持っています。

まあ、いわゆるメジャー」の音楽業界の世界の人ではまだネット放送というと馬鹿にする人も少なくないのですが、地上波のテレビの影響力は落ちていますし、おそらく来年は今年以上に視聴率等も停滞し、スポンサーもなかなかつかなくなるでしょう。それを考えるとネットで自分が自由に扱えるメデイアを育てるというのは決して無駄にはならないと考えて続けています。ここまで広がったこともありますし、こうなれば2011年の7月に全ての地上波放送がデジタル化するまでがんばってみようと思っております。

とはいえ、日本ではまだ「地上波信仰」が強いという現実もありますし、ネット放送にはクオリテイ的にピンからキリまであるのも事実ですので、どうしてもネット放送というとイメージ的に弱いのかもしれません。どちらにせよネット内でのコンテンツ制作は正直なところもうかりません。またネットのみの展開に限界も感じてきているのも事実です。来年はイベントや既存のFM局等の提携の模索等、ネット内ではなくよりリアルな部分での展開で癒しの音楽チャンネルをより大きなムーブメントにしていきたいと考えています。

癒しの音楽チャンネルは既存のFM局の番組のクオリテイに負けないものを目指してきましたし、これからもそのつもり、いやそれ以上を目指すつもりで番組をお送りします。引き続き皆さんのご支援をお願いし癒しの音楽チャンネルをよろしくお願い申し上げます。

http://www.iyashi-channnel.com/

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2008年12月10日 (水)

JASRACの「コンテンツの流通促進に本当に必要なものは何か」シンポジウム

先日このブログでも書きましたが、結局ニコニコ動で JASRAC主催、文化庁後援のこのシンポジウムを最初から最後まで見てしまいました。前半は特別講演でNHK放送主幹の関本好則氏がNHKのVOD(ビデオオンデマンド)についての話。 NHKとして映像コンテンツビジネスをこのようにやっている、という半ば宣伝みたいなものでしたが、VOD(が以前のコンテンツのみで行っているために(基本的にはアーカイブ)ビジネスとしての課題をどうするかという話で締めくくりました。

そして本日のメインイベントはパネルデイスカッション「コンテンツの流通促進に本当に必要なものは何か」

今年の3月に当ブログ記事 「IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか--著作権問題の奥にあるものhttp://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/03/it_12d4.html の続編のような感じで進められ、パネラーも司会(イベントでは"コーデイネーター"といっている)前回と同じ。

司会:安念潤司 中央大学法科大学院 弁護士 

菅原瑞夫氏 (JASRAC常務理事)

砂川浩慶氏 (立教大学社会学部メディア社会学科准教授-元日本放送連)

岸博幸氏 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)

堀義貴氏 (ホリプロ代表取締役社長CEO)

川上量生氏 (ドワンゴ株代表取締役社長)

尚、そもそも今回のパネルデイスカッションのニコニコ動での放映を提案したのは堀プロの堀義貴氏で、前回のITメデイアの報道であたかも堀氏が「ネットそのもの」に反対しているかのような報道をされ、堀氏の発言が正しくネットにも広まっていなかったことがきっかけのようです。(例えば堀氏は「ネット法によるクリエーターの権利制限でコンテンツビジネスが沈む」と発言したのを「ネットによってコンテンツビジネスが沈む」などと事実とは違う報道をされたこと) まあ最近のネットに顕著なんですが、断片的な情報のみで「全てをわかったつもり」になり、それに伴い2ちゃんの人間とかの悪質な誹謗中傷とかがあったんだろうな、というのは想像に硬くありません。詳細はのちほど述べますが、当シンポジウムで現在政府内で審議されている「ネット法」を批判していますが、ドワンゴの川上氏があたかも「ネット法推進者」であるかのようにネットで情報が流れているように、どうも最近のネットで流布されている情報の信頼性には?がつきます。

パネルデイスカッションでは「ネット権」を主張する人には「反ネット権決起集会」のように見えたかもしれませんが、内容を掘り下げて見ればいかに短絡した考えによるとんでもない法律案であることがわかります。各パネラーはそれぞれ立場は違うが前回のデイスカッションから以下の点では合意している人たちであることは頭に入れておきましょう。

1.ネットに全てのコンテンツ(特に既存のテレビ番組)を流せば、全員がハッピーで全てがばら色になる、というのは幻想である。

2.コンテンツといってもなぜテレビ番組のみの話になるのかおかしい。

3.全てのコンテンツが何でもタダ、ではそもそもビジネスにならない。

この3点では各パネラーは一致しているということを念頭におき、本題に入りますが2時間近いパネルデイスカッションなので概略のポイントだけここでまとめておきましょう。

1.そもそも流通促進などという言葉が使われているのはコンテンツのみであり、通常他の業界ではそんな議論すら出てこない。また「ネット法」を始めとする政府のコンテンツ案で、流通ばかりが議論され生産(コンテンツの場合制)の立場の話が全く出てこないのはおかしい

文化は作り手(クリエーター)が作るのであって、「流通」が作るのではない(菅原氏)

  そもそも「コンテンツの流通促進」は国益なのか。流通促進は手段なのか目的なのか、そこを取り違えると大きな過ちを犯す。この議論が世の中の実態を把握した上で行われているとはとても思えない。(岸氏)

2.最近の若者は無料のメデイアしか接しようとしない。コンテンツにお金を払おうとしない。そのため制作現場もお金が最近回らず、テレビも音楽も制作費が大幅カットされ、しかも人員、特にプロフェッショナルといわれる人をどんどん切っていることから制作現場は疲弊し特に民放テレビの制作現場の人材難は深刻である。これは流通は潤っていても制作に対する還元がない状態のため起きており、こういう状況は問題だ

  最近の若者はインスタントラーメンの味しか知らない。それよりよいものの味(価値)を知ろうともしないから、もっとよいものがあるということを上の世代が教えるべきだ。(砂川氏)

 CDやDVDといった「データ」のコンテンツは今無料で出回っているので、若者からすれば無料と有料の差がなくなっている(川上氏)

それでもEXILEのように数は少ないが二百万枚売れるものもある。やはり売れなくなったのは最近のコンテンツの質の低下もあるのではないか。制作サイドがいいものを作ればコンテンツにお金を払う人は出てくるはずだ (岸氏)

3.現在政府で審議されている「ネット法」*注1 は大きな問題だ。これを導入したらコンテンツの根は水源が枯れてしまうようにすぐに尽きてしまうだろう。また「ネット法」で規定されている「報酬請求権」は全くのまやかしである。(海外でも請求できた例は皆無である) また「フェアユース*注1 も本来「目的」別に規定されるべきなのに「ベンチャー企業のために」という規定の仕方はおかしい。

そもそも「ネット権者」というものを誰が決めるのかもともとサムネイルの使用権の話からなぜコンテンツ全体の権利制限まで飛躍したのか全くわからない(堀氏)

最低最悪の法律だ。そもそも個人の権利制限をするならそのための公益性を規定しなくればならないはずなのに「ベンチャー」という一企業のために個人の権利制限をするというのは目的としてもおかしい。権利制限しないとネットユーザーが萎縮するというが、これではコンテンツプロバイダーの方が萎縮する。(岸氏)

この法律には「ネット権者」からみて「自分の権利は強く、他人の権利は弱く」という考えがありありと伺える。非常に問題だ。但し学者の立場から「フェアユース」の学術的用途に関してはもう少し緩和して欲しいとは思っている。(砂川氏)

*注1「ネット法」;「デジタル・コンテンツ有識者フォーラム「コンテンツビジネスの推進」と銘打って提言して、政府内で現在審議されている法律。基本的な考え方はネットでの権利者の許諾が煩雑すぎるのがコンテンツビジネスが発展しない原因だとし、そういった権利者の権利を制限し「ネット権者」に集中させるのを目的としている。個人の著作者は個別に「ネット権者」に「報酬請求権」で交渉する権利はあるが、報酬内容は「自己責任」となる。

*注2「フェアユース」;、もともと海外で権利の主張によって、学術や非営利、教育のための使用に関しては文化の発展のために権利を主張しないことを認める用途のこと。国際的に認められている権利だが、原則非営利目的に限定する

4.コンテンツビジネスが少なくとも「採算」が取れるようにするにはどうすればよいか?

CDやDVDのように「データ」では簡単にコピーされてしまうし難しい。しかし権利意識の低いアジア諸国でも「サーバー型」のビジネスはきちんと課金できている。ゲーム産業がいい例でやはりサーバーで権利もコンテンツも全て管理できるようにするビジネスモデルがいいのではないか (川上氏)

日本は欧米と違い、ドメステイック(国内)のみのマーケットであるため、海外のようなダメージを今のところ受けないで済んでいる。着メロ、着うたが日本で大きくビジネスとして発展したように日本ならではのビジネスモデルを作り、逆にそれを海外に輸出することもこれからは考えてもよいのではないか (堀氏)

前回も話したように「ネットならでは」のコンテンツの制作しかないだろう。このニコニコ動で始まっている新たなコンテンツ作りからもその可能性を感じる。とにかくテレビ番組をそのまま流して、それがコンテンツビジネスの理想のありかた、という考え方は間違っている (砂川氏)

以上が概略です。私は前回のはITメデイア等の記事で内容を知った程度なので単純な比較はできませんが、3月の時よりは具体的で、現在のコンテンツビジネスの問題の根幹部分に迫ったような印象があります。

さて、私もここで問題になっている「ネット法」 そして現在総務省で議論されている内容についても、大きな問題があるといわざるを得ません。どうもこの法律は流通業者(それもいわゆるIT系や通信業者)の独占強化がねらいのような気がして仕方ありません。また「フェアユース」は本来非営利目的のみ許諾するのが原則なのに、なぜそこに「ベンチャー企業」が入っているのか、メチャクチャな規定で権利関係の法規を理解している人間が作った法律とはとても思えません。岸さんのおっしゃったように最低最悪の法律と私もいわざるを得ません。

また「コンテンツの根は水源が枯れてしまう」というのは実は砂川氏の発言ですが、私もこのブログで全く同じことを述べました。(情報やコンテンツはただであるべき」という考えは情報化社会をかえって崩壊させる。)「タダであるべき」という発想にはそのことによって買うコンテンツの制作体制が維持できなくなる、ということに対する想像力がなさ過ぎると思いますね。どうもこの「ネット法」コンテンツホルダーやユーザーのためというよりはIT業者や通信業者のための法律を総務省始め政府が強行しようとしている、という印象はぬぐえません

まあ総務省の役人にこういうことを任せること自体が間違いかもしれません。

余談ですが「ネットに流せば全てがばら色」というおとぎ話を信じ込むのと、小泉、竹中の「新自由主義で自分が豊かになる」という幻想を信じ込むのと、すごくリンクしていると思うのは私だけでしょうか? 「新自由主義ーネオコン」が何をもたらしたかーアメリカの金融市場の不良債権ー少なく見積もっても日本の時の数万倍(単位はだそうです)を見れば火を見るよりも明らかなんですが、まだこの時点でもそんな幻想にしがみついている人がいるんですかねえ。

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2008年10月25日 (土)

著作権第三十条改正ーダウンロードに関するルール

■「ダウンロード違法化」ほぼ決定 その背景と問題点 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0810/24/news085.html

長い文章でしかも法律の文章が出てくるのでわかり辛いとは思う。津田さんがかなり噛み砕いて説明はしているが、誤解する人がいるといけないのでもう少しわかりやすく書こうと思う。

<録音録画小委員会中間整理から引用>

(2)検討結果

a 違法録音録画物、違法サイトからの私的録音録画

i 第30条の適用範囲からの除外

 この利用形態については、具体的には、海賊版からの録音録画、複製物の提供を目的とした違法なダウンロード配信サービスを利用した録音録画、ファイル交換ソフトを利用したダウンロード等が想定されるが、前述の利用実態を踏まえれば、

ア ベルヌ条約のスリー・ステップ・テストに照らして考えてみても、通常の流通を妨げる利用形態であり、権利者側としては容認できる利用形態ではないこと

イ 利用秩序の変更を伴うが、違法サイトからの録音録画が違法であるという秩序は利用者にも受け入れられやすいこと

ウ 個々の利用者に対する権利行使は困難な場合が多いが、録音録画を違法とすることにより、違法サイトの利用が抑制されるなど、違法サイト等の対策により効果があると思われること

エ 効果的な違法対策が行われ違法サイトが減少すれば、録音録画実態も減少することから、違法状態が放置されることにはならないこと

まず、私自身のスタンスとしてインターネットが有効なプロモーション手段として育って欲しいと心から願うものである。しかし同時に一部のネットユーザーのように「ネットにいかなる制限やルールももうけるべきではない」という考えには賛同しかねる。それは制御不可能や無秩序な状態を誘発し、それが特に中国で顕著だがクリエーターの権利をないがしろにする雰囲気をネット内に広める結果になっている。従って今回の改正内容にいくつかは問題はあるものの、私的録音の定義まで踏み込んだ意味は大きいと思う。元々Winnyだ、デジタルコピーがたやすくできる現環境では既存の法律内容で行くには無理があるだろう。

まず非常にわかり辛いのは「私的録音」の範囲、要はコピーしたものを自分の家の外に持ち出す、家族以外の第三者の人間に渡したら違法になる。当然ホームページ等でオリジナルのコンテンツを自由にダウンロードできるようにするのも違法である。勿論winny等で意図的にコンテンツを流したら違法である。但しコピーが難しいyou tubeやニコ動はストリーミング形式であれば違法ではない。

ここで今までと大きな違いは友達に「あのアーチストの音楽のコピーをちょうだい」と頼まれてCDをコピーして渡すという行為自体が違法になる。またCDの曲をパソコンでコピーし、友人にダウンロードさせるというのも違法。今まではこれを「個人で楽しむ」範囲に入っていたがこれからはそうでなくなる。勿論最近はあまりないが、コピーガードが入っているコンテンツのガードをはずして人に渡す行為も違法となる。

ただ違法とはなっても実質的な罰則規定はない。民事で裁判を起せなくはないが、ダウンロードが「意図的」だったかを証明することなど不可能に近いからだ。法律文書に「情を知って」というわかり辛い表現があるが要は違法であることを知った上で意図的にダウンロードしたかどうかという話である。

津田さんも指摘されている通り「実効なき法改正」であり「あくまでネットの著作権侵害に対する萎縮効果を狙ったプロパガンダ的なもの」だと理解した方がいいだろうと私も思う。ダウンロード違法化の動きは特にヨーロッパで活発だが、それは「自国の文化や伝統を守る」という観点からの動きであり、「コンテンツの価値」を守るという部分ではある程度必要だと私は考える。何度も私はブログに書いているが全てのコンテンツをフリー(無料)にするというのはコンテンツを価値を0、つまりゴミ同然にしろということで、これはコンテンツビジネス、しいてはネットの情報の有効性自体を損ない、ネット社会を実質的に崩壊に導くものであるからだ。

自国の文化の価値がゴミ同然になる国は間違いなく滅びる。その意味では今回の動きは不充分とはいえ、大きな一歩である。

但し、ネットの情報伝達の有効性は保つべきだと思うので、コンテンツプロバイダーとしては、「ダウンロードしてよい」コンテンツと「フリーダウンロード不可」のダウンロードを明確に分ける必要があるだろう。映画の予告編(トレーラー)が実質的にフリーダウンロードになっているように

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2008年10月23日 (木)

マイMAC G5 メモリ再度増設成功

実は遅まきながら業界標準となりつつある2種類のソフトシンセ導入のため私の仕事場のMAC G5 Dual のメモリーをさらに2G増設しました。

前回は初めてだったのでかなり苦労しましたが今回は二回目ということで手順自体は確認作業も含め一時間ほどで済みました。

ひとつ問題はAppleはG5用のメモリーの販売を終了してしまったため、MAC用のメモリーをApple以外の会社から購入しなければならず、その品定めに少し手間取ってしまいました。安いところもあったんですが、何かこういうのって安いとかえって気持ち悪いので結局アドテック社のMAC用メモリー ADM3200D-1GWにしました。Appleで買うより\9000高いですが安定した動作のようなのでそちらで増設。今のところは問題なく動いています。

実は僕はどちらかというとまだハードシンセ派なんですが、そうはいっても業界標準のサウンドを作るためにはどうしても2種類のソフトシンセを導入する必要に迫られていました。一応最前線で仕事している人なら持っているソフトシンセで遅まきながら私も導入します。

FXPansion BFD2  (ドラムス用ソフトシンセ)
Vienase Standard Edition (オーケストラサウンド)

というわけで本日仕事場のワークステーションを強化しました。

Apple Store(Japan)

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2008年9月24日 (水)

DimaとRIAAがインターネット放送”に関して和解成立

一応インターネット放送をやっているものなので、ちょっと遅い記事ですが(英語です)

MAJOR MUSIC INDUSTRY GROUPS ANNOUNCE BREAKTHROUGH AGREEMENT

http://www.digmedia.org/content/release.cfm?id=7243&content=pr

これはインタラクティブ・ストリーミングとダウンロード(オンデマンド放送)に関して柔軟な著作権使用料金(売り上げの10.5%)を適用し、一方で音楽のみのインターネット放送(インターネットラジオやノン・インタラクティブ・ストリーミング放送)に関しては’著作権使用料を免除する’との発表。

しかしアメリカの著作権に詳しい法律事務所の記事でもこう書いてあります。 (これも英語です)

http://www.broadcastlawblog.com/archives/internet-radio-settlement-reached-on-certain-aspects-of-section-115-royalty-contrary-to-press-reports-this-has-nothing-to-do-with-internet-radio-royalty-dispute.html

要は現在全米で論じられている”デジタルミレニアム著作権法(DMCA)”の115条(mechanical royalty)に関しての和解で有り、インターネットラジオ放送などに影響する114条(performers royalty)での和解には至っていないとのことでこの合意にどれだけの意味があるのか、という問題もありますね。

まあまだアメリカ議会で可決されていないというのもありますが、日本でもJASRACとNRMSとの交渉に影響するかどうか、何とも興味深い動きではあります。

私が望むのはただ一つ、アーチストの権利をきちんと尊重された環境の上でインターネットで自由に音楽プロモーションができる仕組みを作って欲しい。

それには「有料」の場合と「宣伝(プロモーション)」の線引きをどうするかだけですが、なかなかここがはっきりしませんね

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2008年9月 4日 (木)

続ココログ仕様変更の影響と今後について

昨日のココログからみの大騒ぎ(といっても僕自身がドタバタしているだけだけど)

とりあえず「癒しの音楽チャンネル」は当面外部のデーターベースサーバーにファイルをアップロードすることによって続けます。しかしあくまで臨時の措置です。

それにしてもどうにも納得がいかないのはココログのフリー(無料で使っている人)とプロ(毎月\1000近くかかる)の人が一律1MB以上アップできない点、これは今回の仕様変更にはあきらかに別の意味があるととらえるべきだろう。

弊社にてココログ全体のファイルアップロード状況を調査させていただきましたが、1MB以上のファイルをアップロードしているアカウントのうち、大多数がいわゆるスプログと言われるブログや、ココログをファイル置き場としてのみ利用しているアカウントである結果が判明いたしました。

ある人がブログで書いていたけどもしもしスパム対策であればそれを排除すればよいわけでわざわざ今回のようなアップロード制限をもうける理由にはならないはずである。何度もいうが今デジカメで写真を撮れば1MBなど軽く越してしまうわけで、この理由は単なる口実に過ぎないと思う。

またpodcasting普及にどこよりも積極的だったniftyが今回の措置で多くのpodcastingサイトに影響を与えないことを知らないはずがなく、当然多くのpodcastサイトが放送中止もしくは移転することを前提としていると考える方が自然である。

つまり niftyは podcastingをやめたいのだ。  
いや、下手すりゃブログサービス自体もやめたいのかも...
たぶん
だとすると日本最大のpodcasting サイトの podcasting Juice 
 http://www.podcastjuice.jp/

このサイトが閉鎖されるのも時間の問題だろう。
実際もう一つの大手podcasting サイト Podcast Navi のサイトは既に閉鎖している。
http://www.podcastnavi.com/

自分でやっているからわかるが、podcastingサイトはもうからない。
ポータルサイトですらもうからないのだ、個々のネット放送がもうかるはずない。

しかしネットでのプロモーション影響力を育てることは重要だと考える。安価な価格で一定の影響力を確保するメデイアとしてpodcastingは重要だと考える。そのためにやっているんだが....

そして先日も書いたようにフリーのブログだってアフィリエートでそんな収益など出るはずがない。プロバイダからみればそんなおいしい事業でないことは明らかだ

いずれにせよ一つだけいえることがある。

既存のブログサービスでネット放送を配信する時代はもう終わったかもしれない。
今後は自分でレンタルサーバーを借りてMovableTypeやWordPressといったCMSツールでブログを構築してPodcastを利用するといった個人レベルのスタイルに変わっていくだろう。

というわけでこれからそのメソードに移行するべく準備をした方がよさそうです。
あくまで費用その他の相談をしながら、ということになりますが、
当面は今の方式で一時しのぎをしておいて、ある段階から移転する作業に入ります。

尚、この「Kyojiの音楽ひとりごと」自体の移転もその場合当然含みます。

可能な限り早い時期に

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ココログ仕様変更の影響と今後について

昨日のココログのファイルアップロードの仕様変更は今後の「癒しの音楽チャンネル」や「megumi's world」の今後の運営、そしておそらく今後の番組内容にも影響は避けられないだろう。

今回の仕様変更に関してココログ側は以下のように述べている

弊社にてココログ全体のファイルアップロード状況を調査させていただきましたが、1MB以上のファイルをアップロードしているアカウントのうち、大多数がいわゆるスプログと言われるブログや、ココログをファイル置き場としてのみ利用しているアカウントである結果が判明いたしました。

 また、通常利用をされているユーザーのほとんどの方は、1MB未満のファイルアップロードしか行っていないことも鑑み、今回の措置を取らせていただきます。

どうやら私の使い方は「通常の使い方」ではないらしい。まともな音質(といっても所詮mp3だが)でネット放送や音源をやろうと思ったら、しかも「癒しの音楽チャンネル」のコンセプトである「20分以上の音楽」というのをやろうとしたら20-30MBはあっという間にいってしまう。ただ、ココログはその使い勝手からネットラジオを運営するのにとても都合のいいシステムだったためにネットラジオのサイトも多いはずだ。まあうちほど長い番組ではなくても5分ー10分はしていたと思うが、今後他のネット放送はどうするのだろう?

弊社では、月額473円(税込)から2GBのディスク容量を利用できる高機能なレンタルサーバーサービス「LaCoocan」も提供しております。今回の措置で不都合が発生するような方におかれましては、こちらのサービスもご検討いただけますようお願いいたします。

2GB程度じゃうちの基準だと本当に一時しのぎにしかならない。気をつけて使っても2年もつかなあ、という感じ。いずれにせよ今回の事態で20分以上ノンストップという「癒しの音楽チャンネル」のコンセプトは見直さざるを得ない状況になった。(既に収録が終わっているものに関しては仕方ないですが..)

今回のココログの突然の仕様変更はプロバイダーのブログサービスが限界点に達していることを示していると思う。確かにアフィリエート広告の収入ではサイトを運営するのに不充分なのは明らかなので、今回のような事態は予測できたかもしれない。しかもNiftyほどの大手ですら限界に達しているのであれば、他のプロバイダーにもこの動きが波及する可能性は高いと見るべきだろう。

昨日の件で私も自社サーバーをそろそろ大真面目に検討せざるを得なくなった。もともと私の会社はドメインだけで5つ持っており関連会社のものを入れると6つ、自社サーバーを持っていてもおかしくはない内容だ。Niftyは他のプロバイダーに比べてもセキュリテイ対策はしっかりしているし@homepageも使い勝手がよくコストパフォーマンス的にもいいので結構居心地がよかったのだが、そろそろ運営計画を根本から考え直したほうがよさそうだ。

また、通常利用をされているユーザーのほとんどの方は、1MB未満のファイルアップロードしか行っていないことも鑑み、今回の措置を取らせていただきます。

これが事実だとすればネットやブログの使い方にもかなり「格差」が生じているようだ。ネットラジオや音楽関係を扱うとどうしても大容量のファイルを扱うことになってしまいサーバーのメモリーも大量に使うことになる。これが現在の音楽配信の市場規模とのかねあいもあり今後の音楽ビジネスの動向にも影響するかもしれない。

話はそれるが以前私はmp3の音質レベルでは音楽配信の本格的なビジネス状況を作るに程遠いと述べた。今回の事態は扱うファイルのレベルが大きくなるどころか寧ろ少なくなる方向に動いていることを示しており、ネットでの音楽の配信状況を鑑みると寧ろ後退局面に動いている気もする。それにしてもネット環境は政治と同じで一寸先は闇、ということを実感させられた昨日であった。

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2008年9月 3日 (水)

ココログ仕様大幅変更で突発的大変更を余儀なくされました。

えー私はネット放送「癒しの音楽チャンネル」
http://www.iyashi-channnel.com/

というのとうちのアーチストの奥津恵のネット放送「megumi's world」

http://blog.livedoor.jp/o_megumi/

の2つをやっています。

特に「癒しの音楽チャンネル」はNiftyの「ココログ」をベースに10G使える「ココログ・プロ」なる仕様でここ一年半近くやってきたんですが、先日その「ココログ」のメンテナンスと称して実は大幅な仕様変更を行っていたことがわかりました。

まあよく読まなかった私が悪いんですが、実はブログでpodcast放送を行ったいるものにとっては放送が存続できなくなる事態にもなりかねないものでした。

今回のココログ仕様の最大の変更点はファイルのアップロードの最大が何と

たったの     1MB

そうです。 1MBです。たったの!!

今、ちょっと解像度のいい写真だって1MB平気で行きますよ。
mp3ファイルだと 1分にもならないかもしれない!!!

実はココログの方がトータル10Gもあるものだから「megumi's world」の音源ファイルもココログに入れていたんですが、今日その新放送をアップしようとした時にわかったんですね。

昨日の「メンテナンス」は単なる管理画面の仕様変更くらいに簡単に考えていたんですが、(実際「メンテ」のメインはその話だった」 しかしアップロードの制限が40MBからいっきに1MBですからね、
 おいおい、 1/40に一気に減らすなんて 何でだよ、

そこでこれではどうにもならない、ということでniftyではLa Coocan(ラコーカン)なるftp専用のサイトを提供する、ということでその代替えプランがあるというんだけど、そのLa Coocanの容量がなんとたった2G(!!) それで月に500円近くかかる。

今メールのサーバーだってそのくらいあるから、これを使ったにしてもそう長くは持たないのは自明ですね。

ココログはネット放送の運営の面でコストパフォーマンスやシステムの柔軟性があるというから採用したのだが、今回の事態で今後の運営方法を見直さざるを得なくなってきた。
やはりブログのサーバーではなくちゃんとしたストリーミングサーバーから発信するように手を打たないとダメか。

ちなみに現在、ココログプロを使っているけど容量は10Gだけど1MBずつしかアップロードできないんじゃ、意味がないと思います。今ページも「上級者」用になっていますが運営プランをランクダウンすることも考えています。だって経費が今までより増えますので、

ネットの環境も一寸先は闇ですね。 どう環境が変わっていくかわからない。

というわけで午後以降、この対応に追われ一日つぶれてしまいました。あせあせ(飛び散る汗)

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2008年8月18日 (月)

「癒しの音楽チャンネル」ポッドキャストジャーナルにて紹介されました。

ネット雑誌の「ポッドキャストジャーナル」にて癒しの音楽チャンネルが紹介されていたようです。 当放送局のパーソナリテイの奥津恵も紹介されています。

http://podcast-j.net/archives/2008/08/iyashi_music_channel_podcast.php

興味ある方は読んでみてください


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2008年8月16日 (土)

ネット放送ーpodcasting局を運営していての所感

私が運営している「癒しの音楽チャンネル」は運営して一年と五ヶ月余、podcast登録リスナーも一万人を超えました。今月中には一万一千人を超えると思いますが。このpodcast登録一万人、という意味をどう捉えたらよいのかまだ正直わからない、というのが実感です。この「癒しの音楽チャンネル」を一万人以上の人が毎回聴いているとは到底思えません。だとすれば実際にはこの登録者の何パーセントが聴いているのか、ネット等でしらべたのだがどうもちゃんと調べているところは見つかりませんでした。どなたがご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。

正直いいまして、ネット放送やってもうかるか? というとはっきりいってもうかりません。というかもうけるつもりではやっていません。じゃあネット放送やることは無意味かというと決してそうは思いません。というのはpodcast人口は確実に増加しているからです。(アメリカのデータですが.)

■統計情報 - ポッドキャストの利用者は1年で40%増加
http://podcast-j.net/archives/2008/04/emarketer_online_radio_podcasting_use_up.php

残念ながら日本でのpodcastのデータを見つけることができませんでしたが、ネット放送数は増加しているにも関らず、登録者数は一向に減っていないからです。ということは日本でもpodcast人口がかなり急増しているのは間違いないと考えてよさそうです。

また10代ー20代を見ると殆どの人がpodcastingをやっており、同時に既存のラジオを聞いている人が殆ど見当たらない、というのが正直な実感です。

私もラジオ番組の制作経験がありますし、J-WAVE草創期に制作に関った経験がありますが90年代初頭と現在では明らかにリスナーの反応の度合いが違うことは強く感じます。特にコミュニテイFMなどは悲惨で、私は某コミュニテイFMでも番組を作ったことがありますし、ゲスト出演だけなら少なくとも10局は出ていますが、「プロモーション効果があった」と実感したことは残念ながら殆どありませんでした。

しかし今ネットラジオをやっていると少しではありますがフィードバックを感じます。まして今podcasting人口が増えていることは間違いない、ということを考えますとやはり自分が自由に、ある特定の数の人に情報を発信できるメデイアを持つということは極めて重要である、と考えるべきだと思います。特に今10代-20代の若者がラジオだけでなく既に地上波のテレビからも離れている現状, そして彼らの多くがpodcasting,やYou tube, ニコ動、そして何よりも携帯経由のネット、から情報を得ていることを考えると自分のpodcastチャンネルを持つことはこれからの制作会社にとって極めて重要である、と考えざるを得ません。

実は音楽業界、芸能界全般は「ネットラジオ」というもには概してネガテイブな印象を持っている人が多いです。なかにはハナからバカにしている人すらいます。いまだに地上波信仰が強いわけですが、地上波のテレビの影響力は確実に落ちています。勿論「腐っても鯛」のようなところがありますので、地上波のテレビでの露出はこれからも重要なプロモーションツールにはなるでしょう。しかしそれだけではこれからは不充分な可能性があります。やはりpodcastという新しいメデイアでの対策は怠らないほうがよいと思いますし、何よりも自由に安価にプロモーションできる、というのが最大のメリットです。

勿論自分でやってみてわかったのですが、ネット放送を一定のレベルの影響力まで持っていくのは簡単なことではありません。少なくとも地上波などと比べ時間がかかります。そこが業界人に嫌がられている原因でもあります。彼らの殆どは手っ取り早くプロモーションできてすぐに金になる手段を選びますから、「地道に」「忍耐強く」-そんな言葉は業界から消えてしまったのは事実ですね。私の会社も決して余裕があるわけではありませんが、しかしネット放送を育てる、というのはこれからの時代、音楽制作会社として必要であると考えるがゆえに細々ではありますが続けています。

勿論、全くこれを商売に利用することを考えていないわけではありません。今回のpodcast登録一万人、をきっかけにいくつかの「仕掛け」も考えています。まだ発表できる段階ではありませんが、 あとこの登録者が十万、百万と増えれば「広告」という手段も考えられないわけではありません。数は少ないですがpodcast登録百万人、突破しているところもあります。こうなると下手なラジオ番組よりは聴かれていると考えて間違いないです。

癒しの音楽チャンネル」をやって思ったのは少なくとも下手なコミュニテイFMに電波料を払って番組を配信するのなら、ネット放送のpodcast人口を狙ってリスナーを増やした方が、よりコストパフォーマンスがいいといっていいと思います。

まだまだこれからです。これからが正念場ではありますが、辛抱強くマメに「癒しの音楽チャンネル」を育てていって有効なプロモーションチャンネルといえるところまで持って行きたいと思います。

ちなみに「癒しの音楽チャンネル」新放送アップしました。

■あのLittle Lovers 2ndのテーマ曲だった「明日への扉」が復活!! megumi's world で配信!!
http://www.iyashi-channnel.com/2008/08/megumis_world_96fe.htm

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2008年8月 3日 (日)

登録リスナー一万人突破御礼!! 「癒しの音楽チャンネル」でスペシャル番組です。

既にお知らせの通り、「癒しの音楽チャンネル」((奥津恵、パーソナリテイ)はおかげさまをもちましてpodcastingの登録リスナーが一万人を突破いたしました。

それを記念しまして「登録リスナー1万人突破御礼ー夏休みノンストップパワープレイ」の特別番組をオンエアいたします。 音楽は「森」のイメージから「せせらぎ」、「海」とリゾート地をベースとした癒しの音楽の編成になっています。

http://www.iyashi-channnel.com/2008/08/1_74ad.html

まだ当ネット放送のポッドキャストをされていない方はよろしければ右側のサイドバーにある「podcastingを行う」をクリックするか、もしくはhttp://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=251810298  をクリックして下さい


一万人という区切りの数を迎え、これからが当ネット放送の本当の正念場だと思っております。十万人を目標にこれからもがんばってまいります。ちなみにniftyのココログのpodfeedでは「音楽」の分野で十万人を突破したネット放送は1局しかありません。

今後とも引き続き当「癒しの音楽チャンネル」をよろしくお願い申し上げます。

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2008年8月 2日 (土)

「癒しの音楽チャンネル」podcasting 登録者一万人突破!!

Iyashi_channel

昨晩のうちに私が運営しているネット放送「癒しの音楽チャンネル」のポッドキャステイングの登録者が一万人を突破しました。
http://www.iyashi-channnel.com/

この一万人という数字はどのようにして計算されたのか、正直な話いまひとつわかりませんし、実際本当に一万人の人がこの放送を聴いているのか、その辺りは定かではありません。
おそらくIPアドレスか、パソコンのクッキーで数えている可能性があるので、同じ人物でもIPアドレスやパソコンの環境等が変わると「違う人物」としてカウントする可能性が高いと思われますので、必ずしもこの一万人が「実際に聴いている人数」ではないと思いますが、まあ一区切りといえる人数にはなりました。

ちなみに以前「冗談放送」なるものに関っていた時、この最終登録者数は6000人くらいだったと記憶しています。

Meg_0222 とはいえ、podfeedのランキングではまだまだ260位(21399番組中)ですからまだまだ上には上がいるわけです。登録者トップのネット放送は既に100万人を突破しているところが何局かあります。こうなると下手なラジオ局より聴かれているといっていいでしょう。そこまでは行くかどうかはともかく、まあ引き続き上を目指してがんばりたいと思います。

ネットラジオのプロモーション能力がどれくらいあるのか、現時点では何ともわかりません。しかし地上波、特に日本のラジオ局全般の影響力が低下している中、自分が自由に情報を発信できるネットメデイアを持っていることは重要なことだと考えています。まあ継続こそ力なり、で細々と続けていけばいいことがあるのでは、という期待も持っています。とりあえず、うちの奥津恵(写真左)の認知度を上げるのに一役買ってくれればと考えています。

というわけで今後も引き続き「癒しの音楽チャンネル」をよろしくお願いします。とりあえず次ぎは目指せ登録者十万人(笑)

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2008年7月11日 (金)

文化と文明とi phone

既にご存じの通り本日i phoneの発売だが、熟慮したあげく少し様子を見ることにした。僕はiphoneのすばらしさは知っているし、勿論今の携帯を最終的にはiphoneに変えようと考えているが..

だが一方で僕は日本人にありがちな単なるムードや流行に流されるタイプではない。しかもプラットフォームがソフトバンクというのが正直少しひっかかるのだ。

というのはソフトバンクは新システム導入に辺り、過去の例からして必ずとんでもないトラブルを起しているからだ。個人情報の管理もずさんさを見せているのでその辺でやや心理的な抵抗がある。

とはいえ、このiphoneの出現によってネットの世界、携帯の勢力図が大幅に変わるのは間違いないだろう。まずこのiphone出現によって

1.ネットがPC中心という時代が事実上終わる

すでに若い人の大半はネットを携帯でやっている。しかしこれでPCが無用の長物、と考えるのはやや短絡的だ。これからはPCによるネットは業務用。一般コンシューマーの殆どは携帯でネットするだろう。

2.ゲーム機の勢力図も大幅に変わるだろう。

これに関してある人が司馬遼太郎の「文化とは、民族内でしか通じないローカルルールであり、文明とは誰もが民族間でのコミュニケーションを実現するグローバルルールだ」という定義を引用して、「iPhoneはDSやPSPのライバルであり、日本独自の文化を選ぶか、世界標準の文明を選ぶかを我々に迫る革新的なデバイスだ。 」と書いている。

http://japan.cnet.com/panel/story/0,3800077799,20376997-10001108,00.htm?ref=rss

まあ、いってる意味はわからなくはないけど、私のようにソフトの世界の人間の感覚からすると、それはあくまでハードウエアの世界の話、私的には文化には「ソフトウエアー民族のローカルルールが反映したもの」文明は「ハードウエア」というニュアンスを持っているので。「文化より文明を選ぶ」とはやはりいいたくないですけどね。何となくソフトウエアの価値を認めない発言に感じるので..

3.着メロ以外の音楽配信が今まで以上に活発になる?

当然i-podも入っているわけですしね、i-tunesのダウンロード数も激増する可能性はある。と同時に着メロ以外の音楽配信ではi-tunesの一人がち状態がさらに決定的になるかもしれない。

いずれにせよi-phone正式に発売で日本のネットの世界も大きく変わるのは避けられないだろう。PCではMicrosoftに完敗したAppleだが携帯で完全に逆転といってよいかもしれない。MS社はこれでどう出る?


Apple Store(Japan)

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2008年6月21日 (土)

音楽のインターネットプロモーションに関する考察

インターネットが一般的に普及し十年、私もホームページでのネット対策を始めだいたい8年くらいになる。数多くのことをやったが正直な話、成功よりも失敗の方がはるかに多い。いや、失敗の連続といってもいいだろう。そうしたトライ&エラーの中で音楽をネットでプロモーションするにあたり、ある程度見えてきた点も出てきている。頭の整理をする意味でも少しその部分をまとめておきたい。

先日のYour favorite enemiesというバンドの存在を知ったのは衝撃的だった。My Spaceを中心としたインターネットプロモーションのみで世界ツアーをするレベルまで行ったというが、これは二年前まで殆ど無名に近かったオバマ氏が民主党大統領候補にまで上り詰めたネットによる草の根運動と同じメソードでプロモーションされたものである。もし彼らがビルボード辺りののチャートをにぎわし、グラミーでも取るなんてことになったら音楽業界にとって革命といっていい。彼らには是非その「革命的事業」を成し遂げてもらいたいと思うが、これを何とか応用できないものかと現在あれこれ考えている。勿論日本と違いネットの影響力が地上波のテレビを含め既存の大手メデイアを凌駕し始めているアメリカやカナダと、衰えているとはいえ地上波テレビの影響力がダントツの日本では単純な比較はできない。

加えてことメデイアリテラシーという面では日本は残念ながらいわゆる先進国でも最低のレベルといってよい日本と欧米では事情が違う。ちなみに海外先進国ではメデイアリテラシーについての学校の授業のカリキュラムに組み込まれているが日本にだけはなぜかそれがない。なんといっても文部省始め政府行政がそうした教育をあえてやろうとしていないのだこれは可能な限り従順な国民を作り政府やマスコミの情報を何でも鵜呑みにする体質を維持して政治家や官僚やマスコミにとって都合のよい社会を維持しようという思惑が感じられる政治もマスコミも権力である。権力にとって何でも情報を鵜呑みにし、権力に従順な人間が多ければ多いほど都合がいいからだ。だから皆さん、マスコミや政府のいうことを何でも鵜呑みにするのではなくまず疑うクセをつけてメデイアリテラシーを養いましょう。それが権力を持っている人たちが最も嫌がることですから...

こうした条件のもとでYour favorite enemiesオバマ氏と同じプロモーション方法が日本でできるかについては難しい問題もあるがしかし大きなヒントにはなった。特にインターネットのプロモーションについては、あるメカニズムが見えてきた。

Seo1

始めに個々のウエブサイトの効果について考えると、ウエブサイト(ホームページ)一つ一つは膨大な情報の海の中の一つの点に過ぎない。これはお金をかけてSEOやアフリエートを行っても上記の中の「目立つ点」にしかならない。(図上)勿論、SEOやアフリエートによってそれらのメソードを採用していないサイトよりは影響力を確保できるが、それでも「目立つ点以上のものにはならない。(まあamazonYahooといったところは別格で、それらはもはやではなく大きな球のようなものになっているが..) 従ってSEOやアフリエートに時には数百万をかける場合があるがー勿論ケースバイケースではあるけれどー多くの場合投資したほどの効果はないと考えてよい。SEOやアフリエートあるいはAdwordsに関しては勿論やらないよりはいいが、各々の市場規模や成約率等と相談して費用対効果を厳密に見ながら行うべきであろう。あまりこの分野のIT系企業の営業連中の口車には乗っても経験上あまりよい結果にはならない場合が多い。

Seo_2

しかしそうした「目立つ点」となったウエブサイトが連携してお互いの影響力の相乗効果が出るようになったらどうなるか、「目立つ点」となったウエブサイトの1つ1つは既存のメデイアほどではなくても20-30の「目立つ点」のサイトが連携すれば相乗効果を発揮し既存のメデイアの影響力を凌駕する可能性がある。つまり1つ1つの点が結びつけば一次元の点ではなく、立体的な存在にまで拡大し、既存のメデイアの影響力に匹敵もしくは凌駕する存在になる。Your favorite enemiesオバマ氏もそれによって有名人になってきた。(前者は「なりつつある」という言い方の方が正しいが)

だが、これは1つの会社や個人でできることではない。Your favorite enemiesの場合も20人ほどのボランテイアスタッフがプロモーションスタッフを勤めていた、従って有効なネットプロモーションを行うにはそれだけの人間が動くほどの価値のあるものでなくてはならず、そのシステムを構築するには決して簡単ではない。まして日本のように無関心がはびこっている社会では尚更のことである。20-30のサイトによる相乗効果、それも各サイトのアクセスがそこそこないといけない。一日のアクセスが10以下ではそのサイトはないのと同じである。そうしたサイトが増えて連携する、ということがムーブメントを作るのと同じことになるのである。

とはいえ、ここに新しいネットプロモーションの可能性というものが見えてきたような気がする。まだまだ我々はインターネットの可能性の一部しか見ていないということであろう。メカニズムは見えてきたが、あとはこれをどう応用するかだ。理屈がわかってもすぐに実践,、応用できるほど簡単ではない。特に日本のような社会では...


 iTunes Store(Japan)

続きを読む "音楽のインターネットプロモーションに関する考察"

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2008年5月 1日 (木)

IT産業もハードメーカーもクリエータへの思いやりがない

慶応大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構准教授の岸さんのコラム

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000026112007

この人は確かにエイベックスの取締役でもあるからIT関係者から「音楽業界のロビイスト」と罵られたりしたし、音楽業界の保守派からは{IT業界のまわしもの」と忌み嫌われている。しかしその考え方は非常にバランスの取れた視野の広いものだと思う。

>1つはデジタル放送におけるコンテンツの複製を巡る権利者とハードメーカーの対立であり、もう1つは、ネット上で違法にアップロードされたコンテンツのダウンロードも違法とすることに対するネット寄りの人々からの反論である。双方に共通するのは、クリエーターに対する思いやりの欠如だ。このままでは、プロのクリエーターのデジタルやネットに対する不信が増大するだけであり、ネットによる社会の変革もソフトパワーの強化も絵に描いた餅となりかねない。

こういう視点でものを見れる人がIT業界のみならず、実はコンテンツ制作業界にも少なくなっているのは最近肌で感じている。現在、「IT化」で本来一番恩恵を受けるはずのクリエーターは現場で一番恩恵を受けていないというのが一番の問題である。

また「はてな」の梅田氏が対談集「フューチャリスト宣言」で「全てのコンテンツはフリーであるべき」と受け取れる発言を行い、IT関係者から喝采を受けている模様だが、IT関係者でおそらくコンテンツのクリエートの現場を知っている人は殆どいないため、それがどれだけ大変な作業であるかを理解している人間は少ない。それが事態を悪化している。どうも全員ではないが、一部のIT業者の中に変なエリート意識があり、モノ作り、コンテンツ作りを「旧態依然の産業」と決め付け最初から見下すような態度の輩も少なくない。

特に以下の発言はおおいに賛同する

JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)もMIAU(インターネット先進ユーザーの会(MIAU))も、個々の論点に関する主張には理解できる部分もあるが、全体として、制度変更に対する批判ばかりで、その前提としてクリエーターに対する思いやりが足りないのではないだろうか。今回文化庁が提示した制度改正が最善の策とは思わない。しかし、現行著作権法の抜本改正がすぐにはできないなか、深刻化した違法コピーとダウンロードへの対応として、権利保護の強化は止むを得ない面を持つのではないだろうか。

 デジタルとネットの普及でクリエーターは所得機会の損失という深刻な被害を受けている。MIAUは「一億総クリエーター」という政府の標語を引いているが、プロとアマチュアのコンテンツは分けて考えるべきである。放送局やレコード会社などを含むプロのクリエーターは、作品から収入を得ているのであり、その収入が激減するのを放置したらどうなるだろうか。ネット上でのプロのコンテンツの流通が増えるどころか、プロの道を志す人が減り、日本の文化の水準が下がる危険性もあるのではないか。

全く同感である。特に「全てのコンテンツがフリーであるべき」と考えている情報機器ハードメーカーの人たちや、IT業者の人たちに言いたいのは、一度映画や音楽の製作現場を実際に見てみるといい、少なくとも彼らが考えている以上に「クリエートする」というのは大変な作業であり、音楽も映像も「簡単にできるもの」ではないということがそれによってわかるはずだ

結局この「クリエートする」ことが文化を支えていくものである。彼らの視点からは全くこの視点が欠けている。結局、文化や創造性というもの(当然それには権利が発生する)への理解の欠如が今日のITのコンテンツ事業の停滞を生んでいるのではないだろうか。これは結局は電気情報技術メーカー」もIT業者も自分の首を絞めていることになるのである。そのことを理解しない人間が多すぎる。

岸さんのような人間がもう少し増えれば日本のデジタル文化の未来に希望が持てるのだが....


フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)

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2008年4月 8日 (火)

「癒しの音楽チャンネル」一年を経過して..

先日もお知らせのとおり私が運営しているネット放送「癒しの音楽チャンネル」が放送開始一年を経過し、二年目に突入。今年度最初の放送がアップしました。

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/iyashichannnel/2008/04/post_1211.html

とにかく視聴者を少しでも多く獲得すべく、良質な番組制作を心がけていたつもりです。ネット放送は以前の「冗談放送」以来これで二年半になります。このブログを書いている時点でpodcast登録6340人、ちなみに「冗談放送」のサイトが閉鎖されるまでに6000人くらいの登録者がいたと思いますので、前回関ったネット放送と今のところどっこいどっこいでしょうか。正直もう少し登録者が増えるかと期待していましたが、まあなかなか思うようにはいかないものです。

インターネットは既得権益でがんじがらめの既存のテレビやラジオと違い、自由に使えるメデイアであること、そして最近ネットの広告費総額がラジオを越した等のニュースもあって、その期待も私自身高かったのですが、期待が大きすぎたのか今はかなり冷めた目でこのネット放送をやっています。うちのアーチスト、奥津恵を起用しての彼女の露出もはかったわけですが、その宣伝効果について計測しますと「やらないよりはやった方がいいかもしれない、だけどそれ以上のものではない」 というのが正直な実感です。

まあこういう仕事をしているといろんなIT関係者と知り合ったり、またIT業者からの売り込み等もよく来るんですが、ネットに過剰な期待をかけるとだいたいの場合失敗しますね。それでも「たまに」ビジネスチャンスに発展する場合も確かにありますが、IT系の会社は自分のシステムを売り込むのに、そういったケースを過剰に評価し宣伝しがちです。しかしネットといえどもたくさんあるメデイアの中の一つに過ぎません。まあ地道にこつこつと情報をアップしていくしかないんでしょうね。

ちなみに先日の記事、「IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか」でも書きましたが、ネットユーザーの中に全てのコンテンツはフリーであるべき」と考えている層が少なくないのは残念ながら事実ですね。コンテンツをネットでプロモーションする場合にこうした雰囲気が障害になっているのは残念ながら事実だと思います。それはネットの世界で「権利」というものの啓蒙がしっかりなされていなかったからだと思います。この点は今後のネットの世界の課題でしょう。もし本当にネットの世界を発展させたいと思っているのであれば、「権利」に対する意識をIT業者の関係の人はしっかり勉強して、システム設計に生かして欲しいものです

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2008年3月30日 (日)

ネットならではの音楽コンテンツとは!?

私が運営しているネット放送「癒しの音楽チャンネル」が放送開始以来、一年経ち今日新放送がアップされた

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/iyashichannnel/2008/03/post_529b.html

ネット用の放送コンテンツを作り始めたのは今から二年半前に「冗談放送」なるネット放送を開始して以来、あれから少しブランクがあったが「癒しの音楽チャンネル」を始めて一年、podcastingを含めてこの分野では結構長くやっている方だろう。

さまざまな試行錯誤を行ったが、結局いまだにわからない、見えてないことがある。それは「ネットならではの放送、ネットの特性を一番行かした番組」とは一体なんぞや?ということだ。もう二年半やっているがいまだに「これだ!!」という答えがみつからない。

今だからいうが「冗談放送」は途中で一部のスタッフの単なる自己満足的な方向に動いていった。それが自分には見えたので半年後の番組改編の時に私は「冗談放送」から抜けた。そして案の定それから3ヶ月もしないうちに「自然消滅」した。ネットならではの放送=マイナーなアングラな放送、と勘違いしていたように思う。そんなものなら最初からやらないほうがいい。

だからといって地上波の番組と全く同じことをやってもまとまな勝負にならない。となると他の方法を考えなくてはならない。

先日のブログ記事「IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか--著作権問題の奥にあるもの」http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/03/it_12d4.html

でも最後の部分に

ネットならではのコンテンツを

 ネットにはネットならではの特性があり、古いテレビ向けのコンテンツをネットに流すよりも、ネットの特性に合ったものを作り出すべき、というのが登壇者の一致した見解だ。岸氏は「マスメディアは、広くコンテンツを流すもの。これに対して、デジタルメディアではコミュニティを作る部分が大事になる。

とシンポジウムの記事の中にあった。自分も賛同するかのような言質を書いたが、しかし自分で書いておきながら「ネットならではのコンテンツー特に音楽コンテンツ」についてはまだ今もってどういうものか見えていない。二年半やっていまだに見えていないのだ。

試行錯誤はまだ続く....


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2008年3月26日 (水)

IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか--著作権問題の奥にあるもの

IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか--著作権問題の奥にあるものhttp://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20370105,00.htm

ネットの世界では特にそうだが「嫌われ者」のJASRACの中で興味深いシンポジウムが昨日行われたようである。

出席者は

菅原瑞夫氏 (JASRAC常務理事)

砂川浩慶氏 (立教大学社会学部メディア社会学科准教授-元日本放送連)

岸博幸氏 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)

堀義貴氏 (ホリプロ代表取締役社長CEO)

川上量生氏 (ドワンゴ株代表取締役社長)

まだ他にもいたかもしれませんが、発言が引用されたのは以上の人たちです

確かにコンテンツホルダーの世界もIT業界の世界もともに魑魅魍魎の世界であることは事実だ。芸能や音楽は体質的にかなり「ヤクザ」な世界だし、IT業界は「IT革命家きどり」したマスメデイア関係者なみの傲慢な輩が少なくない。

このような真剣な議論のシンポジウムがJASRACというところで開催されただけでも意味がある。ネットそのものに否定的な「既存の業界」、一方で「コンテンツ」を望みながらもその価値を真剣に理解しようとしないIT業界、私は両方の言い分がわかるが今後のITを含めたメデイアの中でのコンテンツの扱い、特に権利についての扱いについて「落としどころ」を模索するきっかけになればと思う。

以下記事のポイントとなる部分を引用し、私見を述べさせていただく

1.悪者探しから未来は生まれない

 ネットを新しいコンテンツ流通プラットフォームとして育てていく上で、よく指摘されるのテレビ番組をはじめとした既存のコンテンツがなかなかネット配信されない問題だ。岸氏は「なぜコンテンツが増えないのか。著作権法を変えればコンテンツが流通するというわけではない。むしろ、契約を変えるとか、著作権者が受け取る報酬を増やすといったことで変えられる部分がある。にもかかわらず『著作権が悪い』といったように、すぐ議論が曲がってしまうことを懸念している」(岸氏)として、著作権法が槍玉にあげられる現状に意義を唱える。

確かに何でも現行の著作権法をやり玉にあげるのはどうかと思うが、例えば「44秒以上は音楽配信」とか、IPマルチキャストでのストリーミングは音楽配信とみなす、とか問題がある点は多々ある。よって著作権法に全く問題がないわけではない。一方で現行の著作権法も運用次第では、ネットでかなりのプロモーションが可能である。要は配信に対する「運用に対する考え方」をどうするかという問題になる。

2.ネットでコンテンツホルダーは儲からない

 コンテンツホルダーの立場からは、ホリプロ代表取締役社長COOの堀義貴氏が発言し、そもそもコンテンツがネットに流通すればすべてうまくいくという議論自体がおかしいとした。

 「コンテンツが死蔵していて、流通しないのは悪いという理論がある。しかし、流通業界を見ても大量に良いものを仕入れて売れば儲かるという時代ではなく、プライベートブランドを作って自分たちで安くて良いものを作ろうという小売中心の考えになっている。そういった時代に、『コンテンツが流通すればみんな儲かる』という幻想を抱かせているのは問題だ」(堀氏)

今の音楽配信の状況を見れば明らかですね。私も「ネットでやれば全てうまくいく」というIT業者のお決まりの言葉には今までの経験論を含めて極めて懐疑的であります。実際いまどきそんなセールストークを持ってこられても鵜呑みにする人は少ないと思いますが...

「過去、(BS放送やCS放送など)色々なコンテンツ流通プラットフォームが登場し、その度に『これでクリエイターは仕事がたくさん増えて引く手あまたになる』と言われたが、実際にそんなことは一回もなかった。むしろ設備投資が増えてコストがかさみ、コンテンツは横並びの似たものばかりになっている。広告主は数字を求めるので、難しいものがなくなる。完全なデフレスパイラルに陥り、制作してすぐ流すという中で制作会社は疲弊し、コンテンツを作る人間がどんどん減っている。こんな夢のない世界はない」(原氏)

まさにその通り。私の以下のブログにも同じことを書いています。
コラムーデジタル技術は「コンテンツ制作現場」を理想的にしたか?

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/01/post_a5f7.html

「コンテンツはフリーであるべき、という空気があり、それを理由にIT業界がコンテンツを無料で騙し取ろうとしている雰囲気がある」(川上氏)

これも先日のmixi関連の記事で書きましたが正直IT関係の人たちに権利に対する意識がきちんと浸透しているとは正直とても言いがたい、というのが事実ですね。実際川上氏の指摘するような雰囲気は残念ながら間違いなくあります。それがJASRACやレコ協や日本放送連盟のような「既存のコンテンツホルダー(某IT業者の言葉を借りれば)」から不信感を抱かせているのは事実でしょう。
参考までにmixiの著作権、人格権の規約改訂に伴う騒動にふれ、
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/03/mixi_31d2.html

しかしそれをただいがみ合っているだけでは何の問題の解決になりません。コンテンツホルダーとIT業者の間でのきちんとした協議が必要です

3.コンテンツホルダーは魅力ある提案を待っている

JASRAC常務理事の菅原瑞夫氏は、「ライセンスという面では、マスメディアでもネットでも変わらない。ただ、経済的規模は圧倒的に違う。着メロの市場を考えてみると、登場から3年で市場規模は20倍になったが、その後4分の1にまで縮小した。単価が小さいビジネスで、(著作権者と配信事業者が)どう合意を取るかが問題だ。そこのビジネス提案があれば実験ができるが、そこが今、あまりない」と不満の意を示す。

私的にはこういう受身的な態度が問題なような気がします。IT業者はそもそも「コンテンツ」を0から作った経験のない人たちばかりなので、「どういう提案をしてよいのか」そもそもわからない、というのが実態なのではないでしょうか? 逆に我々コンテンツメーカーが積極的に「こうして欲しい」という要望をたたき台として出し、それに対してIT業者がどうするか、という形で進めたほうが話しが早い気がします。

ネットならではのコンテンツを

 ネットにはネットならではの特性があり、古いテレビ向けのコンテンツをネットに流すよりも、ネットの特性に合ったものを作り出すべき、というのが登壇者の一致した見解だ。岸氏は「マスメディアは、広くコンテンツを流すもの。これに対して、デジタルメディアではコミュニティを作る部分が大事になる。オンラインビデオはテレビ局しか作れないのかといえば違う。たとえば米国では、地方新聞ほどカメラマンを教育して動画を撮影できるようにし、独自の動画を流している」と紹介。

つまるところそうでしょうね。「他のメデイアで見れるコンテンツ」のみをネットで配信しても意味がないということです。だからこそ今「ネット放送」に対して規制しようというおかしな動きがあるけれども、それは「ネットならではのコンテンツ」を作ろうとするコンテンツメーカーにとっては寧ろ自殺行為であると思います。何よりもネットといえでも多くあるメデイアの一つに過ぎない、ということ。ラジオはラジオならではのコンテンツがあるように、ネットはネットならではのコンテンツを作る必要があります。

 但し「ネットはネットならではのコンテンツ」とは一体何か、これが大きな問題ですね。私もネット放送をやっていますが、まだその答えを見つけられないでいます。これは私自身の課題だと思っております。

最後に次の言葉はコンテンツホルダー、IT業者ともに肝に銘じておくべき発言だと思います

「欧米を見ても、ネットだけで儲けているところはほとんどない。将来的には儲かるだろうから、いまのうちに実験をして儲かる方法を見つけるんだ、と考えている。研究開発投資に近い。これまでサービス産業は研究開発投資に縁がなかったが、技術の進化が早くて、しかもサービスの質に影響する以上、今のうちに実験をしておかなくてはいけないと考えている。今、何もしなかったら、ユーザーの変化に追いつけない」(岸氏)

「著作権がネックになっていると言われてる問題でも、実際そうであることはあまりない。確かに、著作権は分かりにくく、著作権者の世界は魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する怖い世界だというイメージがある。しかし、人間と人間が話をすれば落としどころは必ずある。冷静に問題点を摘出した上で議論をすべきだ。悪者探しをしていても、議論は前に進まない」(砂川氏)

この部分は全く同感です。まさに今のコンテンツホルダーとIT関係業者の状況を表しています。

この議論でコンテンツホルダーとIT業者の間にはかなりまだ認識の面で距離があることが浮き彫りになったと思います。しかし次の時代に生き残る意味でも「落としどころ」を真剣に考える必要があるし、また一般のユーザーに対しても啓蒙が必要でしょう。しかし大事なことは今回のような議論を通じて具体的な解決策を模索することがコンテンツホルダーやIT業者双方にメリットがあるということです。


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2008年3月15日 (土)

mixi掲載の記事のアーカイブ(音楽関係)をこちらに掲載しました。

さて、mixiの規約改訂にまつわる騒ぎは以前にアップした記事で記したとおりであるが、3月半ばになっても例の問題の規定がどういう風に改訂されるのか見えない状況であるのと、仮に問題の条項が事実上削除になってもやはり一つのネット業者に自分の著作物の全てを掲載する、ということに不安を感じたため、音楽関係の記事のアーカイブ(アップ機関2005年3月ー2005年9月)をこちらに移すことにいたします

あわせて当ブログが本来音楽関係、もしくは私の音楽の仕事関係のブログでしたが音楽関係の記事(社会ネタ)もかなり入っていましたが、それは本来のブログの主旨からかなり離れますので(裁判員の話、政治の話、mixiの話etc.etc)そちらの記事は以下のブログに掲載されます。

http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/

アーカイブの掲載が続いてしまいますが、ご了承下さい


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2008年3月 6日 (木)

mixiの著作権、人格権の規約改訂に伴う騒動にふれ、

すでにIT関係のニュースでご存じの方も多いだろう。会員2000万人を超すという日本最大のSNSサイト mixiが4月1日の規約改定の内容が元で会員の中で大騒ぎになっている。

ことの発端は新規約の第十八条

「第18条 日記等の情報の使用許諾等

1 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
2 ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。」
これを素直に読むとmixiに掲載された日記、著作物、その他のコンテンツを会員に断りなくmixiが自由に販売できたりすることが法的に可能になると読める。つまりmixiにコンテンツをアップするということは自動的に権利を放棄することと同じことになる。尚、これは過去のユーザーの全てのコンテンツも対象になるという。 また第二条の「人格権を行使しない」という条項は権利に少し詳しい人間であれば人格権は譲渡されないという著作権の基本概念を無視した内容で、常識的に云って到底容認できない内容である。
更に問題はこの十八条だけではない。十八条では「全てのコンテンツは会員ではなくmixiが権利を持つ」と書いておきながら十九条は

1.弊社は、ユーザーの通信や活動に関与しません。万一ユーザー間の紛争があった場合でも、当該ユーザー間で解決するものとし、弊社はその責任を負いません。

2 弊社は、本サービスの内容の追加、変更、又は本サービスの中断、終了によって生じたいかなる損害についても、一切責任を負いません。アクセス過多、その他予期せぬ要因で表示速度の低下や障害等が生じた場合も同様とします。
        -  以下  略  -」
つまり平たく言えば「自分の日記は自分で責任でその内容はmixiは責任を負いません、ただし、面白い日記は勝手にmixiは出版や転売等を行いますよ。」という意味に受け取れるわけである。

更にたたみかけるように

第21条 本利用規約及びその他の利用規約等の有効性

1 本利用規約及びその他の利用規約等の規定の一部が法令に基づいて無効と判断されても、本利用規約及びその他の利用規約等のその他の規定は有効とします。
2 利用規約等の規定の一部があるユーザーとの関係で無効とされ、又は取り消された場合でも、利用規約等はその他のユーザーとの関係では有効とします。

つまり国内法でたとえ違法と判断されてもmixi内では合法とみなしますよ。つまりmixiは国内法の法令順守は行いませんよ、といっているに等しい。

常識的にいってこの文章をそのまま読めば「これはムチャクチャだ」という話になり、それが会員内での大騒動に発展した。

これに対してmixi側は「追記」と題して次のような弁明を行った。まず最初に

上記の条項につきましては、ユーザーのみなさまが『mixi』のサービス内で作成した日記、著作物等の情報について、従来どおりユーザー自身が権利を有することに変わりはありません。
上記の条項につきましては、ユーザーのみなさまが『mixi』のサービス内で作成した日記、著作物等の情報について、従来どおりユーザー自身が権利を有することに変わりはありません。 」

また

「「また、ユーザーのみなさまが投稿した日記等の情報(公開している>自主作成の映像やイラスト、テキスト等)の使用に関しては、当社>の以下対応について同意いただくもので、当社が無断で使用するこ>とではありません。

それならそもそも新規約の十八条をもうけること自体がおかしい 。もしユーザーの権利を認めるのであればそもそもこの条文はどう考えても不要であると同時にこの弁明は上記の新規約第十八条に矛盾するのは小学生でもわかるだろう。なにやら国会の政治家や官僚の答弁を聞いているようだ。

そしてmixiは今回の規約改正の主旨を以下のように説明している。

1.投稿された日記等の情報が、当社のサーバーに格納する際、データ形式や容量が改変されること。

2.アクセス数が多い日記等の情報については、データを複製して複数のサーバーに格納すること。

3.日記等の情報が他のユーザーによって閲覧される場合、当社のサーバーから国内外に存在するmixiユーザー(閲覧者)に向けて送信されること

が目的だという。だがそのためにわざわざ十八条、二十一条などをもうけるだろうか?
上記が本当に目的だとしたらを「データのバックアップのためにお客様のデータを複製して複数のサーバーに格納します。但しこの複製データーがユーザーに無断で第三者に譲渡されることはありません」と断りを書けば済む話だろう。 わざわざこんな条文をもうけなければならない理由がわからない。この規定は著作権、人格権についてよく理解した人間が書いているとは到底思えない。

さて、今回のできごとでmixiの株価は大幅に下がり、現在も下降中のようだ。さすがにmixiの本部も危機感を感じたのかユーザーの著作権を尊重する言質を規約に盛り込むように改正をする意向を示したが、どういう内容になるかまだわからない。改正内容によってはまた大騒ぎになる可能性もある。

今回、あくまで噂だがmixi内の三浦和義氏の日記(既に閲覧不可)を、mixiが引用したいがため、 というのが真の目的という話があるが、その噂が仮に本当だとしても釈然としない。なぜなら今回のことで明らかなようにこの規約を公使することによって、次のようなリスクが生じるからである。

1.ユーザーの利用度の低下
 →PV数の減少による、広告媒体としての価値の低下→収益の低下
2.プレミアム(有料)会員の減少
 →収益の低下
3.企業の信用度の低下や上記の事柄の結果としての株価の低下
 →収益の低下

1.のユーザー利用度は今回の騒動で大きくなったかもしれないが、2と3は現実に起こっている事実である。今回の騒動でmixiが受けたダメージは測り知れない。

実はこういう騒動は今回が始めてではない。投稿サイトの著作権に関する、サービス運営者とユーザー間のトラブルは、過去に何度も繰り返されてきた。01年にはジオシティーズ(現Yahoo!ジオシティーズ)で、04年にはgoo ブログやlivedoor Blogで、06年にはドリコムブログでそれぞれ、著作権に関する新規約がユーザーの反発を呼び、規約改定を迫られた。過去こうした前例があるにもかかわらず、もし今回mixiにユーザーの著作権を尊重する意図が本当にあったとするならば、なぜ今回のように強引な規約改定に踏み切り、十分な説明もないまま押し切ろうとするのか。理解できない。

ネットの世界は放送に比べて著作権や肖像権、人格権に対する意識が低いというのは前から指摘されていたことだが、草創期はある程度仕方ないとしてもこれだけ社会の中で重要なメデイアになった時点でも、権利に対する意識が充分にネットの世界で育っていないというのは問題だ。

あえていわせていただこう。

IT関係者は実際に「モノ」や「コンテンツ」とかを0から作った経験がない人間が多い。デジタルの世界で、コピーペーストで育った世代は、人の著作物でも勝手に使いまわすのが当たり前という感覚になるため、権利に対する意識が薄くなってしまうのは否めない。そしてその「業界基準」を勝手に解釈して、「新しい市場の開拓」という変な理屈で自分たちの全ての行動を正当化する。またその行動に反対する人間を「守旧派、保守派」と決め付け自分たちこそが正義だ、という態度の人間が少なくないのも事実。

また人によっては「もの作り」というものを旧態依然の業種と決め付け、その業に携わる人に対して敬意や尊重を払わないIT関係者も少なくない。はっきりいえば製造業やソフトメーカー、コンテンツメーカーをなめている人間が多い。

だが本当にネットの世界の発展を願い人類に対する恩恵を広めようとするなら著作権をはじめとする権利に対する意識をIT関係の業種の方はもう少し持ってもらいたい。少なくとも著作権、人格権、肖像権というものをきちんと勉強して欲しいということは声を大にしていいたい。そうした上でどうしても著作権に関する規約改訂が必要になったとしても、それは慎重にー少なくとも今回のように一方的でなく、なぜそれが必要なのかをユーザーが納得いくまで説明を尽くした上でー行う必要があるだろう。そうした意識がIT関係者、経営者の中でないと「IT革命」というものは絵に描いたモチで終わってしまう可能性もあると思う。

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2007年12月30日 (日)

いわゆる「IT革命」と音楽業界への影響について

2007年ももうまもなく終わる。

昨日の日記でもアーチストのインキュベーションの難しさを実感した旨をブログに書いたが、ご存じの方もおられるようにいわゆる「メジャー」のアーチストのプロモーションの主流として地上波のテレビ番組のタイアップが中心に行われており、そこには当然金を大量に必要とする、というのが前提となっている。宣伝費をかけられる者だけが容易にプロモーションできるといった業界環境がもう10年以上続き、当然ながら「資金力」や「政治力」の強いところが有利となる。無名の新人がいきなりそういった環境のもとでデビューするのは不可能に近いというのが現状で、かくして次の世代を担うアーチストが出辛い状況になっている。

そこでインターネットの普及に伴い、音楽業界のありかた、アーチストの新しいプロモーションの方法等が考えられないかという期待があった。いわゆる「IT革命論」というものがメデイアをにぎわした時、正直いって私もそれに大きな期待をかけていた。だが、少なくとも2007年末現在、その面でははっきりいって期待はずれになっている。

ブロードバンドの普及はだいぶ進んだ。日本は普及率では第六位の38.6%らしい。最近伸び悩んでいるという情報もあるようだし、今後どれだけ普及するのかは不明である。しかし一定のレベルまで現在普及したという認識でよいだろう。

しかし、「IT革命」といわれるような現象は現在のところ全くといっていいほど起こっていない。インターネットによる「技術革新」は確かに起きた。だが「革命」とは価値観が根本的に変わることである。現在価値観が本当に根本的に変わったかは今の世の中を見れば応えるまでもなかろう。

1.メデイアのヒエラルキーは全く変わっていない。インターネットが地上波テレビについで二番目になったといわれるが、二位でも一位にいまだ大差をつけられての二位である。地上波のテレビの社会の影響力は現在でも突出しており、2011年のテレビの前面デジタル化になってもコンテンツの質を考えると変わらないだろうといわれている。最近、地上波のテレビ側もそれを背景に一部の人間が以前にもまして傲慢、時には暴力的にすらなっている。昨今のテレビの捏造事件や某スポーツ番組の視聴者を舐めきった番組作りなどを見れば明らかだ。

2.インターネットは本来いかなる個人でも大企業に「匹敵する」情報発信力を持ち、ネットの世界では個人商店も大企業も対等に勝負できる、「はず」だった。しかし実際には大企業のサイトの力は他を凌駕しており一部を個人をのぞいてアクセスアップやネット界への影響力という点では「格差」が生じていてヒエラルキーは変わっていない。

3。そしてインターネットはユーザーに平等なメデイアだから、不公平な格差は生じないー? ? ? ー一体どこの誰がこんなことをいったんだ? K首相やT経済相の「構造改革(といわれたもの)」の推進した政策でどれだけの格差が生じたか、いわゆるワーキングプアといわれている人たちが大量に発生したか、ここで述べる必要もないだろう。
もしかしてIT革命論者の皆さんーこれがあなたたちのいう「理想社会」なのだろうか?

誤解しないで欲しい。私は本音は「IT革命」という価値観の変革が起こって欲しいと心底願っている人間である。だがいわゆるメデイアなどで登場するIT革命論者(あえていうー「自称IT革命論者」)の全部とはいわないがその殆どは全くのまやかし、にせものであるといって差し支えない。

特に堀えもんや三○谷を「IT革命家」であるかのように思っている輩がいまだに多いが、彼らははっきりいって「IT」の皮をかぶった単なる投機屋に過ぎない。彼らの行動にはITに関する哲学ー特に経営哲学などは全く感じられず。単に値上がりする可能性の高い株を買いあさり売りさばくという点では両名とも共通している。投機や株の投資は経営者としてある程度必要なのは確かだが、最近一部、特に若手の経営者に顕著だが、本業よりも投機やM&Aにエネルギーを過剰なまでに投入する傾向が強いのはあまり感心しない。これはいわゆるアメリカの投機中心の経営者モデルがもてはやされているからであるが、形だけ猿真似したところでうまくいくはずがない。ちなみにコムスンやNOVAの社長も本業よりは投機に走り経営者として墓穴を掘った例である。こうした悪例があるにもかかわらずいまだにこうした経営者モデルを良しとする経営者が少なくないのは驚くべきことである。

こうしたテレビ等の露出が多い自称IT革命論者は、IT夢物語をマスメデイアに流すことによって自らの会社の株価を可能な限り上げようという思惑がある。またNHK等を除くマスメデイアも投機運用のために会社として「IT株」を実は大量に買っているのは、証券関係者なら誰もが知っていることだからマスメデイアにとっても「IT夢物語」を可能な限り流布した方が会社としての収益につながる。そうした思惑でかなり本来の考えとは違う「IT革命論」が社会に広がりあたかもそれが正論であるかのうように社会に定着してしまったのである。更にT元経済担当大臣のやることすべてが「改革」でそれに異を唱える人は全て「保守派、守旧波」などという短絡した「改革論」がはびこったのもそれに追い討ちをかけた。

「改革」なんて行われていない。-いわんや「革命」なんて起こっていない

なぜなら価値観は全くかわっていないからである。。少なくとも今のところは......

じゃあ、「IT革命」なんて絵空事なのか? 全くのウソなのか?

という前にそもそも「IT革命」とは何なのか? それを本当に私たちは理解しているのだろうか?
実は全くわかっていない。ただ言葉の響きに踊らされているだけだ。

実はIT革命、というより情報革命というのは確かに人類が文字を発見し、使用し始めた頃から存在する。古代中国での紙の発明からグーテンベルクの活版印刷の発明などはいずれも、人類社会におけるコミュニティの規模的拡大を推進した大事件だった。そして無線、電話、そしてラジオ、テレビ等の革新が起き、遠い時空の出来事も瞬時に情報を伝え、それが「価値観の変更ー革命」につながっていった。マクルーハンのいうように「メデイアはメッセージ」であるが故の出来事である。それを考えると確かに少しづつ目に見えないところで「価値観の変動が起きる」可能性が確かにある。

そうした情報の革命、情報のありかたから社会構造ーポストモダンの社会背景におけるIT革命について的確に述べたブログを見つけたので記しておく。だいぶ前に書かれたブログのようなので一部の人には今更といわれるかもしれないが

・浅薄なメディア論に疲れたあなたに贈るIT革命論 (2005/04/25 03:5)
http://japan.cnet.com/blog/kenn/2005/04/25/entry_it_3/

Meg_0032_1

確かに産業革命が起きはじめてからはっきりとした形になるまで数百年を要した。今度もしIT革命ー情報による革命が起きたとしたらその数十倍の速さでしかも数十倍の規模だ、と云っていた人がいた。その予想が当たるかどうかはともかく、インターネットが普及してまだ十年余、確かに目に見える価値観の変化が起きることを期待するのは無理かもしれない。

しかし音楽業界の人間としていわせてもらえば、現在の業界の状況、特にこの世界で働く作曲家、演奏家(プレーヤー)等「使われる」立場の人間からすればIT革命の価値観の変化を何十年も待っていられるような悠長な状況でないことも確かだ。その前に業界自体が維持できなくなるかもしれない、というほど今の状況は深刻だ。私の会社も奥津恵(写真)のインキュベーションを行わなければならないので同じくそんな悠長なことを云っていられない。音楽業界が本来ITや情報革命では寧ろ主体的な役割をー何といってもコンテンツなのだからー果たさなければならないのだが逆に情報革命の波に対して受身的にならなければならない、というのは正直辛いところである。
だが同時に希望も捨ててはいない。なぜならコンテンツホルダーという「情報を作る」立場にいる人間には必ずチャンスが訪れると信じているからだ。

産業革命時、特に鉄道が出現したときは当時の投資家の金は鉄道会社に集中した。しかし鉄道会社は設備投資や維持費ばかりかかり収益をそれほど上げることができなかった。何やら最近のIT熱に煽られてIT株を買う話に似てないだろうか。しかし産業革命当時一番儲かったのは、荷物の配送業者や旅行代理店ーそう、鉄道の関連会社であった。同じように今もてはやされているIT業界だが、実際に本当にもうかるのはIT業者ではないかもしれない、いや実はそのIT技術を利用した関連会社の方だという可能性はあるのだ。音楽コンテンツーまさしく関連業界だーに充分その可能性はあると信じている。尚、これは必ずしもいわゆる「音楽配信」といったものとは限らないと思う。私見では音楽配信は「有料のプロモーション」にはなりうるが産業の中核になる「可能性は低いというのが正直な印象だ。

あと、東浩紀氏によるとIT革命が実際起きたにしてもそれは「近代」の流れの中にいる現代ではなく、いわゆるポストモダン社会、つまり国とか国民といった枠にとらわれずに多様化した価値観を持つ人間が多数を占める社会、においてではないか、という説もある。理論的にはそうかもしれない、しかし正直私は今の日本人を見て果たして本当にそうなるのか懐疑的にならざるを得ない。そもそも島国根性が強く、ネット右翼ーアイデンテイテイを安易に国家に求める輩ーが幅を利かせるような国民にそもそも「ポストモダン」など訪れるのか、というのが正直な疑問だ。この点では残念ながら悲観的にならざるを得ない。もしかしたらIT革命は日本にだけは起こらないのかも知れない。

特に島国的、村社会の論理がはびこっている音楽業界やテレビ業界の現状を見てしまうとこの業界に「ポストモダン」など無縁だと思えてならないのだ。もしかして音楽の世界だけIT革命から完全に取り残されたりして?

いずれにせよ結論として少なくとも現在は"IT革命論”をあてにして音楽業界の再生を願うのはういささか時期尚早のようだ。それでは既存の手段、古典的手段に頼るしかないのか。いや、何かあるはずだ、と願いたい。

はっきりいえるのはこうである。決して費用対効果が高いとはいえなくなってきている地上波TVの「タイアップ」等の既成概念に惑わされることなく、音楽業界が産業として立ち上がった草創期の発想に戻るべきかもしれない。これは決して「昔は良かった」とかいっているのではない。産業としての原点に戻るべきだ。初心に帰るべきだ、といっているのだ。そうした上でインターネットを含む現在のメデイア環境をどれだけ有効に、効率的に使うか。それしかないであろう。

あと「ライブ」というものが今までに増して重要になる。なぜなら音楽は「ファイル」として、コンテンツとしてサイバー空間に広がるが「ライブ」というのは本当にその場にいなければ「体験」できないことだからである。ライブをWindows media等の「コンテンツ」を見てそれで全て体験した気になっているとしたら、それは「ライブ」という「体験」がどういうものかわかってない証拠だ。音楽というものを理解してない証拠だ。そういう人はおそらく実際にコンサートに行った経験がない人なのだろう。音楽芸術が他の芸術形態と最大に差別化できる特徴であり、音楽だからこそ提供できるシチュエーションである。それを生かさないでどうしようというのか?





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2007年10月27日 (土)

迷惑電話&FAX情報

昨日は皆さんご存じの通り一日じゅう出かけていましたが、通常私が出かけているときは事務所の電話を携帯へ転送させています。それによって出先でも問い合わせ等の対応ができるのですが、昨日FAXと思しき電話が執拗にかかってきました。10分おきに3回。1時間後にまた3回。最初は取引先が間違えてFAXをかけてきたと思い、家の人間に調べさせると03-4475-8999、うちの取引先にはあてはまらない。怪訝なのでその番号をググって見ると

何と
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=03-4475-8999&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

迷惑FAXの電話番号でした。

撮影やその他の連絡でどたばたしている時に本当に大迷惑である。

直ちに着信拒否の処理をしました。皆さんも着信拒否の準備をしておきましょう






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2007年10月 3日 (水)

10月よりネット放送「癒しの音楽チャンネル」が変わります

さて、すでにご案内の通り「癒しの音楽チャンネル」が今月より装いを新たにします。具体的には今まで音楽のノンストップ編成からもう少しラジオ番組らしい内容に変更します。

どう変わるかといいますと

1.番組の正式なパーソナリテイを導入します。弊社アーチストの奥津恵(写真)が担当しますーラジオ番組らしいイメージにします
2.番組の時間を短縮しますー今まで20-30分と長かったため、ページも結構重かったので手軽に聞ける10-15分くらいに変更します。これに伴いオンエア曲も少し減りますが...

ネット放送はアップ回数が多ければよいというものでもありません。とにかく今まで以上に高いクオリテイの癒し系音楽をお届けしたいと考えております

http://www.iyashi-channnel.com/

尚、オンエア音源も引き続き募集しております。JASRAC信託曲でないというのが条件ですが、この番組の主旨に合うものであればジャンルを問わずオンエアいたします

オンエア申し込みはこちら

オンエア申し込み



自動更新

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2007年6月19日 (火)

ホームページと日本人

先日お知らせした会社のホームページをまた前面リニューアルする件について「ユーザーがキーワードに関してよりパーソナルなスタンスを取るようになり」、「選択の幅や余地が多い」ページの方がよいホームページという考え方は誤りだという内容のことを書きました。しかしこの表現は厳密には正しくありませんでした。実はこの点については欧米と日本でかなり事情が異なり、欧米のHPは現在でもまだ「選択の幅や余地が多い」作り方がよいとされており、どうも日本に限ってはそれは正しくない、というのがとあるウエブコンサルタントの分析結果のようです。

つまり日本のユーザーは「検索したい事柄」以外は興味がないことが多く、トップページ等ですぐにそれが「はっきりと」見えるところにないとすぐに他のページに飛んでいってしまう。
またクリックする場所があまりにたくさんあると、どれをクリックしてよいのかわからなくなり、軽いパニックに陥るというのです。

最初は本当かな? と思いました。それでアクセス解析等で分析してみたのですが何とそれを裏付けるアクセス解析結果が出てしまいました。

実は私の会社のホームページはSEO対策のおかげで"CD製作"もしくは"CD制作"とググるといずれもベストスリーに入ります。(前者はトップにきます)ところがそのキーワードでうちの会社のトップページにアクセスした人の動きを見ると、何と肝心のCDプレスや「オリジナルCD製作」のページは見ないで「ナレーション録音」とか「CM制作」とか全然関係ないページを見ていることがわかりました。理由は「録音」や「音楽制作」関係のページが正面の左側、つまり一番見えるところにそれがあるからですが、CD制作のページはそのすぐ下で「見つからない」ということはありえないはずです。にも関わらず「CD制作(あるいはCD製作)」とアクセスしてきた人で実際にうちのCDプレスやCD製作関係のページまでアクセスしてきた人は調べたところ何と半分以下だったことがわかりました。

ウエブコンサルタントの話だと、結局トップページのクリック可能な選択肢がたくさんあることで訪問者が「どこをクリックしてよいのか」がわからなくなり、パニック状態で結局肝心な情報を見ずに他のページに飛んでしまった。ということらしいです。しかし私のホームページをみてもらえばわかりますがいずれの各ページのリンクも文字は決して小さくないと思いますので「読めない」というのはありえないはずです。

にも関わらず「どこをクリックしてよいのかわからなくなる」なんて「お前ら文盲かー字が読めないのか」といいたくもなりましたが、要は多くの日本人は「多くの選択肢の中から自分の意思で選ぶ」というシチュエーションに慣れていないのが原因のようです。

つまり検索に対する考え方は欧米人と日本で大きく違うようです。わかりやすく書くと次のようになります。

欧米人ー情報を自分で捜す、自分が欲しい情報を見つかるまで捜す

日本人ー自分の欲しい情報を「与えてくれる」ところを捜す

この両者には決定的な違いがあります。つまり「情報に対して受身的」になることが日本人の場合習慣となっており、自分の情報をすぐに「与えてくれる」所しか興味を示さない人が多いのです。
情報に対するこういう態度は本来のインターネットの使い方、ありかたではないのですが、結局日本人の情報に対するリテラシーが低いことをこの現象は図らずも証明してしまっているようです。だからマスコミのいうことも何でも鵜呑みにしてしまうし、簡単に煽られたり世論操作されてしまう。先進国の中で最もメデイアリテラシーが低いといわれる所以です。

とはいえ、そんなに突っ張っても仕方がない。日本の市場を相手にする以上、そういう傾向に対応していくしかありません。というわけでホームページの作り方を根本から考え直します。

後ほど発表しますが9月に音コンテンツをハードに組み込む「防犯BGMユニット」なるものを発売します。本格的なHPの模様替えはその時になると思います。とにかくどんなにホームページを作っても見てもらわなければ何の意味もない。そしてビジネスに結び付けないとHPの機能の半分も使わないことになる

というわけでこれから構想を練り直します。








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2007年6月15日 (金)

HPをまたまたリニューアル計画

考えるところあって、今年の春にリニューアルしたばかりですがまた大幅にHPを変えようと思います

実は以前お知らせした「サブリミナル」の件でその原理を使ったハードウエア商品のHPを個別に構築する話があって、ウエブコンサルテイング会社と打ち合わせを行った。その際に最近のネットユーザーの考え方に大きな変化が生じていることがわかったためです。

具体的にはユーザーのニーズ、特にキーワードのニーズがよりパーソナルになってきている点で、たとえばうちの会社のHPはポータルサイトのように音楽制作からCD制作、CD SHOPまでさまざまな選択ができるようになっていますが、例えば"CD制作"で検索した人はCDをプレスすることにだけ興味がある人が多く、そういう人にとって「音楽制作」というのは無用の長物であることが多い。

以前はトップページで「選択の幅や余地が多い」ページの方がよいホームページという考え方が主流でしたが、最近のWebマーケテイングの調査によるとそういう考え方は誤りだったという結論の方が主流になっているようです。

これは以前と比べてユーザーがよりキーワードを絞ってホームページにアクセスしてきているということがわかったためで、自分の欲しい情報がすぐみつからないとサイト訪問者はすぐに別のページに跳んで言ってしまう

現在のうちのページでは逆に選択の幅や集約キーワードが多すぎるため、サイト訪問者がかえって戸惑っていることがわかったためです。HPをポータル的に変えたのはかえって失敗だったことがわかりました。それは今年に入ってのうちの商売の受注数ー正直いって今年は今のところここ数年で最低の売り上げ状態ーがその事実を証明している。

と同時にうちの会社的にはここ数年ーCDのパッケージ製作が大半の売り上げを示していたが、やはりCDが売れない(今年に入ってかなり顕著に減少している)ということもあり、明らかに頭打ちどころが右下がりの現象が出てきています。

なぜそこまでいえるか、会社への問い合わせ数が減っているというのもありますが、実は以前だったら考えられない現象が起きているためです。実は旧T社の御○○工場や某V社のCDプレス工場が何とうちに売り込んできたのです。どちらもいわゆるメジャーレコードの工場で、以前ならうちのような会社など見向きのしなかったはずの会社が、うちのような会社にまで売り込まなければならないほど切迫しているようなのです。

そしてうちも今年は正直思ったほど受注が取れていないのが現状であります。

CDはなくならないとは思いますが、これからプレス数が減っていくのはほぼ確実でしょう。となるとこのCDプレス業界、もう事実上終わっていると考えざるを得ません。

たまたま今、ハードにコンテンツを埋め込む事業、その1つとしてある商品を9月に発売しようとしています。もう本当にそれを主力商品にせざるを得ない状況になってきています。それを睨んでHPを根本的に作り直す必要性も出てきました。そしてそのキーワードに対して「パーソナル」になってきたユーザーに対して対応しなくればならないようです。

綺麗なホームページを作るWebデザイナーは大勢います。しかしSEOをはじめ、集客機能まで研究してコンサルテイングできるWebデザイナーは少ないように思います。せっかくウエブサイトを作っても見てもらえない、売り上げに結びつかなければ何の意味もありません。

また新たな仕事が増えてしまいました.....

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2007年6月12日 (火)

Googleによる独裁社会?

久々にニュースねた、
IT革命思想に傾倒している人たちにとっては刺激的なタイトルだが、

Googleはプライバシーの敵? 英団体が報告
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/11/news083.html

もうだいぶ前になるがNHKでGoogleがいかにアメリカ社会の中で浸透し、アメリカ人の生活に大きな影響を与えている様子を伝えた報道番組があった。その模様を見てGoogleという会社の力と今後の可能性を見たと同時に私は大きな恐怖も覚えた。

生活の何もかもがGoogleにコントロールされている社会、どんな良質なサービスを提供している会社でもGoogleに嫌われれば商売が難しくなる、これからGoogle Earth, Mobile Google,何もかもGoogleに管理され、監視される社会が着々とできあがっている点を見ると、「Googleによる独裁社会」は決しておおげさな表現だとは思わない。

しかもその個人情報の提示方法や記事に書いてあるような「ツールバー経由で集めた情報の保持期間を明示していないことや、これら情報をユーザーが削除する機会を与えていない」のは大きな問題だと私も思う。

ついでにいえば私はGoogleのAdwordsやAdsenseをホームページに使用しているが、時々身に覚えのないことで警告を受けたりしている。要は私のHPがGoogleの広告を「不正に表示」したり「不正にクリック」したりしているというのだが、勿論自分で自分のページ内に表示しているAdwords広告などクリックするはずもない。私はGoogle何が「不正に表示」で何が「不正にクリック」され、それがいつどのように行われたのか質問しても一切Google側から答えは返って来ない。

しかも腹が立つのは電話での問い合わせには一切応じない、仕方なくメールで何回か問い合わせても全く答えは返って来ないという状況、あまりにも一方的な行動にかなり頭に来たのを覚えている。

Googleがインターネットで理想社会を作るーとは限らないと思う、ちなみに少し話はそれるが、マーケテイングに関して「グーグル、アマゾン化する社会」(森健著―光文社)という本がある。グーグル、アマゾンのような「ロングテール」のマーケテイングが極端な方向に行くとかえって一極集中を招くという警告をしている。興味ある方はお読みになってみてはいかがであろう。


グーグル、アマゾン化する社会

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2007年5月 4日 (金)

クオリテイの高い公募した音源-「癒しの音楽チャンネル」

さて、現在運営しているネット放送「癒しの音楽チャンネル」のオンエア用の音源を公募して、かなりの音源が集まりました。ジャンルはヒーリングからアコーステイックなインストまでさまざまでしたが、驚いたのは応募してきた音源のクオリテイの高さです

なんと今日時点で

「ボツ」になったアーチストは

「一人もおりませんでした!!!

今から4年前に某FM局の同じく「癒し系」の番組をやったことがありましてその時も音源を公募しましたが、正直半分くらいは「ボツ」になったことを思えばこれはすごいことです

しかも当たり前ですが 全員「インデイーズ」です。勿論なかにはかつてメジャーでアルバムを出していた人、某有名アーチストのサポートメンバーだった人等いますが、

改めて音楽の場合は野球などとは違い

「メジャー=一軍、 インデイース=二軍

というのは全くあたらない

ということができます

いや、

最近のメジャーの制作物のクオリテイは確実に落ちている
下手すりゃ、 一部のインデイースアーチストの方が高いクオリテイの音楽を作っているということができる。

そうした音源で次回の「癒しの音楽チャンネル」の第四回放送は編成されます。

これは下手なラジオ番組にオンエアされている番組より高いクオリテイになりそうです。お楽しみに






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2007年4月 6日 (金)

Mac G5 結果はメモリ増設、実質的には交換

さて、かねてから問題があった弊社のMAC G5 DUAL
本日2Gのメモリー基盤が到着し増設作業を行った。

この増設作業ー思った以上に手間取った、というのが増設装填したあとしばらくなぜかシステムが立ち上がらなかった。
え?昨日までちゃんと起動していたのになぜ? と思いAppleのサポートに電話したり何なりで、結局取り外したり装填しなおしたりの連続作業、

MAC Power PC G5の中身をご存知の方はわかるだろうがPC本体を開けてファンユニットを取り出すとメモリーのスロットが上下4つずつあり、工場出荷時に上下それぞれ1つずつ装填してある。その2つめのスロットに本日到着のメモリーを装填する作業で思いのほか手間取ってしまった。

結局メモリーのスロットの最初に本日到着した1Gを2枚一番目のスロットに装填したらうまく起動した。そして試しに今までのメモリー基盤(252M x 2)を二番目のスロットに装填したら何と認識しない(!)ことがわかった。もともとのDD-RAM基盤に問題があったようである。つまりはこの基盤、ほとんど死んでいたのだ。

というわけでMAC OSX 10.4.8 Tigerにとってあまりに少ないメモリーだった512Mを結果的には2Gに増設したが、実質的にはRAM基盤の交換という形になった

不用意なPanther アップデートから一ヶ月近くたって、ようやく健全なMacの環境が帰ってきた。先日信じられないほど重かったpro toolsも今度こそ快適に動いているので安心した。システムアップからpro toolsのバージョンアップ、そしてメモリ増設、しめて10万近い出費となってしまった。しかし結果的にはメモリー基盤自体にもかなり問題があったことがわかったのでかえってよかったかもしれない。どのみちpro toolsを動かすのに512Mでは少なすぎたのだから..

やっとこれで本来の制作体制を取れる。自社ものの曲のアレンジや「俺たちの世界」の最終MAの編集作業と滞った作業は多い
業務上も停滞した雰囲気だったがこれで元に戻ればと思う。この一ヶ月のロスを取り戻さなくては

ちなみに今日わかったのだがpro tools7.3になって以前のプラグインで使えなくなったものがあったことがわかった。R-tasのコンプレッサーで結構愛用していたのだが、代用の新プラグインのコンプレッサーはどんなものだろう? どっちにしてもまたいろいろ設定を保存したりしなくてはならないため面倒な作業がまた増える。

というわけで我が音楽実験室ー今度こそ復活!!






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2007年4月 5日 (木)

ネット放送「癒しの音楽チャンネル」オンエア用音源募集!!

20-30分の癒し系音楽をノンストップストリーミングするネット放送「癒しの音楽チャンネル」本格放送から5日経ちました。おかげさまで大変な反響を得ることができました。
http://www.iyashi-channnel.com/

さてこのネット放送、20-30分のノンストップストリーミングの番組を中心に編成されておりますが、これは自社ならびに自社の関係者の音源を中心に行っており、そのために権利がクリアされているのですが当然のことながら音源がすぐに足りなくなってきます

そこで当ネット放送でオンエアできる音源を募集させていただきます。募集する音源は基本的にはジャンルにはこだわりませんが、だいたい以下のような音源です。

1.クラシック音楽
2.アンビエントもしくは静かめのエレクトロニカ
3.ニューエージ
4.バラード系のうたものー特にアコーステイックの静かなうたもの
5.静かめのJAZZ ECM系に近いイメージだとうれしいです
6.民俗音楽ー癒し系に使えるようなもの
7.その他当ネット放送のイメージに合う曲ーうたものでもインストどちらでも可

オンエアされた曲は必ず
1.皆さんの公式サイト
2.CDの販売サイト
3.音楽配信サイト(もしあれば)
4.ライブ情報サイト

等へリンクを作成し皆様の音源の販売にお役に立てればと考えております。またオンエア音源の中から特に注目される音源についてはピックアップアーチストとしてゲストコーナーの番組も作る予定でおります。

ネット放送ですので基本的にギャランテイは発生しませんが皆さんの音楽のプロモーションの一環として使っていただければ幸いです。

もしご興味があればこちらへよろしくお願いします
http://homepage1.nifty.com/hyb-music/Guestbook5.htm

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2007年3月26日 (月)

うかつだったー

さて、先日MAC OSをTigerにアップしpro tools7.3.1にバージョンアップした点をここで述べましたが本日重大な見落としをしていたことが判明

pro toolsを作業していてどうも動作が重たい、どうしてかdigidesignに聞いてみるとなんとRAMのメモリーが足りなかった。
現在512のPower PC G5を使用しているがpro tools7.3用には768M最低必要、Tigerのバージョンにばっかり気を取られて肝心のメモリー条件を見落としていた。うかつだったー

というわけでメモリーを増設しようと思う、この際1Gくらいにしようと思うが今、年度末のゴタゴタ、明後日はリリーズのライブと現在身動きとれない状況。

現在特に急ぎの編曲や作曲の仕事もないのでメモリー増設作業は4月に入ってからになってしまうだろう。
その前に「癒しの音楽チャンネル」の作業を動作が重いのを我慢しながらやらなくてはならないかも

それにしても肝心なことを見落とすとはー 自分がいやになる

Apple Store(Japan)

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2007年3月24日 (土)

ネット放送「癒しの音楽チャンネル」立ち上げについて

さて、先ほど告知させていただいた「癒しの音楽チャンネル」ですが、以前なぜネット放送で失敗をしたにもかかわらずなぜ今回あえてまた立ち上げるかについてふれておきましょう

最初に申し上げたいのは実はこのネット放送そのものから利益を得ようとは全く考えておりません。アメリカでユニークな女性パーソナリテイの番組(映像ーつまりネットテレビですが)により大きな収益を得ているネット放送の例はありますが、日本とアメリカではネットをめぐる社会環境が違いますので、あれと同じことを日本でするのはよほどユニークなキャラクターを持った人間がいない限り難しいと思われます。

寧ろネット放送をプロモーションツールに徹してCDや音楽配信その他もろもろの販売促進にあてるのが主目的です。以前の冗談放送のような「しゃべり」の内容よりは音楽を全面に打ち出したものです。これというのも過去のネットに対する経験やマーケットリサーチによる考えから今回のネット放送のコンセプトを考えました。その行き着いた考えが音楽のみによる20-30分のノンストップミックス、そうクラブミュージックでよくやるやりかたを私のレピュテーションの「癒し系音楽」に摘要いたしました。(ずいぶん前にJ-waveで”NON-STOP POWER PLAY" というのがありましたがそれと同じ手法です)

ネットのプロモーションについてはさまざまな情報があり、どうすれば必ず成功するかについてははっきりわかっている人は専門家でも少ないと思います。しかしいくつかの原則でみえてきたことはあります。それは

1.ネットのマーケットは徹底してユーザースマーケットである。ホームページもブログもまず「他人にみていただく」という意識で作らなくてはならない。コンテンツで収益を得ようとするのなら自己満足的な、ひとりよがりなコンテンツを打ち出したら絶対に失敗する

2.ネットで収益を得ようとしたら、ある代償が必要である。つまり本来なら金をとっても良い「何か」を無償でユーザーに提供しないと人はアクセスして来ないし、従って収益もあがらない。つまり自分自身の出血も覚悟しないとネットで収益は上がらない。

3.コンテンツは「ユーザーにとって有益な情報」になるように作りかえる。そのことによってユーザーがページにアクセスする必然性が生まれる。そのコンテンツを提供して結果的にそれがプロモーション、CD販売等の収益に結びつけるように仕向けなければならない。

以上の3点から今回の内容になりました。まあいってみれば音楽にプロモーションツールに徹したネット放送とお考えいただければ結構です。あとはどれだけ人を集められるサイトにするか、それはこれからの私の努力になります。
尚、勿論パーソナリテイのしゃべりを入れた番組もテーマによっては組むことになると思います、それは随時お知らせということで

尚、この「癒しの音楽チャンネル」で流す音源を幅広く募集しております。ネット放送の主旨にある程度そったものであればうたもの、インスト、ジャンルにこだわらずOKです。但しJASRAC音源でないことが条件です。

またこのネット放送と弊社のネットショップhealingcd.net ならびにi-tunes Music StoreやNapsterを始め全世界の主要音楽配信サイト60箇所で配信できる特典を持った「癒しの音楽クラブ」も併設いたします(事務経費がかかるため有料にさせていただきますが.) 音源を提供する方には大きなメリットがあると思いますので詳細は近日発表いたします。

そんなわけで来週正式に放送開始いたします。末永いおつきあいのほどをよろしくお願い申し上げます
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/iyashichannnel/
(来週よりhttp://www.iyashi-channnel.com/になります)

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ネット放送「癒しの音楽チャンネル」試験放送開始

さて、かねてからお知らせしていたネット放送ですが試験放送が始まりましたのでお知らせしておきます
名づけて「癒しの音楽チャンネル」

こちらです
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/iyashichannnel/

既にiyashi-channnel.comというドメインも取っていますがDNS設定の関係で少し遅れています。

このネット放送の一つの特徴として20-30分ノンストップで音楽のmixを流すというものです。勿論パーソナリテイを入れた番組もアップする予定ですがメインの放送はこのやりかたでいきます。ジャンルは取り合えずヒーリングやニューエージ、アンビエントですが、局のイメージに合えばうたものや他のジャンルも出す予定です。尚、現在クラシック関係の音源を募集しています。もしCD音源を持っていらっしゃる方がおりましたらご一報下さい

NiftyのPJ Playerを使用しています。擬似ストリーミングですが基本的にはダウンロードできません。(不可能ではないですが.) 本来ならきちんとしたストリーミングサーバーを使う予定で、提供してくれる可能性のある方もいたのですが結局、コストその他の面でNGとなり、今回のメソードになりました(これも1年近くおくれた理由)

来週には正式の放送をアップする予定です
よろしくお願いします

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2007年3月23日 (金)

MAC Tigerへシステムアップーpro toolsもバージョンアップの作業ようやく終了!!

経営者の端くれなので決算法人会の説明会(実は中小企業経営者としてかなり腹立たしい情報がありました)のあと昨日より滞っていたMacのシステムアップ作業、関連アプリケーションのバージョンアップ作業を行った。先ほど動作確認作業も含め、全ての作業が終了した。これで先週のような動作不安定の状況は改善すると見ている。これで安心して作業を進めることができそう。

実はこの作業、一昨日から始めていてかなり苦戦していた。というのはTigerのInstallerがなかなか起動しなかった。原因がなかなかわからなかったのだが、要はMacのアカウントからログアウトした状態でキーボードのCを押しながら再起動したらInstallerが立ち上がった。それまでいろんなことをやっていて全然動かなかったが、要はMacのアカウントーユーザーのパスワードを有効なままにしているとシステムにロックがかかり、システムアップのInstallerが起動しないのだ。これだけで一日ロスしてしまった。

しかしそれもうまく行き正味40-50分でシステムアップ、2年近く愛用したPanther(10.3)からTiger(10.4)にアップグレードできた。その後使用するアプリケーションの関係で10.4.8にシステムアップ。然る後 波形編集ソフトのBiasのPeakのTiger用のパッチ、そして何よりもpro toolsの7.3をインストール

pro toolsはその後動作が比較的安定している7.3.1にアップデートした。その後各アプリケーションで動作確認。結局作業終了は日付変更線(午前0時)を超えてしまった。まあいつものこと

というわけでようやく制作環境が復活。バージョンアップしました。Tigerはかなり快適との評判なのでこれから今まで以上にガンガン制作に励もうと思っています

ちなみに先ほどの「中小企業にとって腹立たしい情報」について興味ある人は詳しくはこちらを読んでください
http://blogs.yahoo.co.jp/nanashi4444/archive/2007/03/22


Apple Store(Japan)

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2007年3月14日 (水)

MacOSX 動作絶不調ー原因は

先週末からプレスの仕事のデザインチェックその他の作業と新曲の打ち込み等をやっていましたが、頻繁にSystem Failureやフリーズしっぱなし、何回立ち上げたか、わからない状況が続いていました。

最近わかったのですがWeb Casterのファイバーケーブル経由でおかしな信号が原因でSystemがおかしくなったりすることもあるようです。特にG5にしても立ち上がり数分は不安定なのでそれが原因でSystem Failureやフリーズをおこしてしまうことはあるようですが、それにしても一作日は凄ましかったです。OSXは動作が安定が売り物じゃなかったのか。

そして昨日あまりにSystem Failureやフリーズを繰り返すのでとうとうぶち切れてしまいました。したりするのでとうとうイラ イラが頂点、ついに爆発して机をひっくり返しそうになりました。

で、どうやら原因はシステムアップデートのようです 。うちはソフトシンセ関係をDigi002 rackを通しているのですが 決まって打ち込みをしてソフトシンセを立ち上げるときに不安定になっていました。原因をDigidesign社に聞いてみると何と pro tools 及びDigi002はMacの10.3.9をサポートしていない とのこと。 おい、聞いてねーよ、そんなこと (-_-)

しかも悪いことにそれが原因でOSそのものを傷つけたらしい。
Digi002を立ち上げなくても動作不安定になり昨日の私の 「切れる」状態に発展してしまいました。 とにかく凄まじい、5回くらい立ち上げてやっと安定するという始末。

対策としては10.3.8にシステムを下げるか思い切ってTigerにするかの二つに一つ、実はシステムをダウングレードするの って結構難しい。確かに一番お金はかからないけど

どのみちOS自体に傷がついている可能性が高いので、思い切ってこの機会にTigerにすることにしました。Pro toolsも6.9から7.3にバージョンアップ。Digi Performerは4.6のままで良さ そう。BiasのPeakはTiger用のパッチを無償でダウンロードできるとわかり決断。

特にpro toolsを7.1以降にアップしているスタジオが多いことも今回の決断に影響。7.3.1なら動作が安定しているという情 報もあるので思い切って決断しました。出費はしめて2万5千 円くらい、予定外の出費(^^;;)

とにかくMacで「システムアップデート」とあるけどあまり安易にしない方がいいということがわかりました。アプリケーシ ョンによって最近のものでも必ずしも全てのバージョンをサポ ートしているとは限らないということですね。いやーちょっぴ り高い授業料を払わされました(^^;)

Apple Store(Japan)

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2007年3月10日 (土)

ネット放送立ち上げ準備中です

3月も早くも中旬に入った。昨年の今頃はまだ「冗談放送」なるネットラジオの制作にかかわっていたがあれから1年、実はまた新たにネット放送を計画中です。

いや正確にいうとだいぶ前から計画はしていたのだが、いろんな都合でこれだけ時間がかかってしまった。というのはいろいろ考えるところがあったからである。

昨年の3月まで冗談放送というネット放送をやっていた。
http://www.jodan.jp/

ネットラジオのスタッフはみんな一生懸命やっていたし何とか事業化しようとがんばっていた。そのスタッフとはいまだにつきあいがあるのでこういう発言は心苦しいが結論から言うとあれは失敗だった。昨年6月に実質的に自然消滅している現状では失敗といわれても仕方あるまい。(私は4月の段階で既に抜けていたが..)

しかし私はその失敗を恥じてはいない。前向きの姿勢で何かをやろうとしたのであれば失敗は恥じる必要はないのだ。失敗したのならその失敗から何かを学び次に生かせばいい。恥ずべきのは失敗から何も教訓を学ばず同じ失敗を繰り返すことである。

私はその愚を犯さないためいろいろ考えた。一昨年の11月から約半年間やったことの意味を私なりに考え「ネット放送」なるものに可能性が本当にあるのか、という点も含めてじっくり考えたつもりだ。そしてあえてまた立ち上げることにした。但し今回はいろんな意味で前回とは赴きが違うがそれは後程詳細に話すつもりである。

では前回冗談放送で失敗したにも関わらずなぜまたネット放送を立ち上げようとするのか?それを話す前に私のネットに対する経験をここで語ろうと思う。

私は別にIT業界の人間ではないが(IT業界の人とのつき合いはあるけど.) 社会に一時はびこったIT革命論とやらに私はかなり可能性を感じ大きく期待した人間ではあった。しかし期待が大きければ大きいほど失望も大きい。結局今の時点で7-8年前ビルゲーツその他が描いたようなIT革命社会は訪れず、パラダイムシフトも期待したほど起きていない。

日本においてはテレビの地上波がいまだ最も影響力あるメデイアであり続け、既存の勢力の力関係、既得権益の保持者もいまだ健在ーつまり基本的には何も変わっていないことに大きな失望感を味わい、一度はネットから離れた時期もあった。

だがその判断は早計であった。その後私はWired誌のクリスアンダーソンの「ロングテール理論」を始め多くのwebマーケテイング、ネットプロモーションの本を読んでからである。かいつまんでいえば自分自身がネットの可能性、潜在能力の一部しかまだ使っていないことがわかったのである。つまりネットを使いこなしているように見えて実は全くそうではなかったというのが真実だ、

これは私のホームページを含め、大多数の企業等のホームページは全くネットの潜在能力の半分も使っていない、それどころかかなりいろんな面で勘違いをしていることがこうした文献を読んでいるうちに判明した。私が昨年末コミュにおいて勉強会を開いたのもそうした背景からだ。

そうした面も踏まえて再度ネットを使った音楽のプロモーションにチャレンジしてみることにしたというのが第一の理由。

そして第二の理由は既に潜在的なプロモーション能力でネットはラジオを越えているといわれている。そのメデイアは同時にもっとも他のメデイアに比べて参入障壁が少ないメデイアである。使い方さえうまくやればやはりこれを利用しない手はない。

したがってネット放送は立ち上げるが前回とはかなりコンセプトもベクトルも違うものになるだろう。その詳しいことはまた次の機会に述べることにする。

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2006年10月10日 (火)

インターネットとロングテイル

もう10日前になるが「マーケテイング庵」で音楽業界についての勉強会を行った。その時に時々マーケテイング用語として「ロングテイル」なる言葉が出てきた。

当時は意味はわからなかったがその後調べたら

ロングテイルー大口客依存型の売り上げモデルではなく多くの小口客を集める収益モデルのこと

だそうだ。いわゆるネットマーケテイングではよく使われる用語だ。

そしてよく「ネットで売り上げ3倍」とか「自宅で○億円稼いだ」などといった類の話をよく聞く。多くは眉唾もので実際はMLMだったり、詐欺の類だったりするがその中で本当に稼いでいる人たちは確かに存在する。しかも今日のYou tubeのようなM&Aのような手法ではなくてだ。その人たちのノウハウにはやはり興味はわいてくる

私は以前のコラムでは「ネットによるプロモーションの限界」のようなことを書いた。ネットプロモーションで効果を期待しすぎて何回も痛い目にあったからだ。だがネットによるプロモーションやマーケテイングというものを私自身今どれだけ理解しているだろうか。理解している気になっているだけでまだ見落としている所はないだろうか。そう考えてもう一度マーケテイング方法について勉強してみようと思っている

先日の「マーケテイング庵」では某A社のプロモーションに関わっている方も出席していたが、この人の意見に賛同するかどうかは別としてこういう人が「マーケテイング庵」に参加していろんな話を聞けたこと自体は非常に有意義だった。今まで自分が持っていたある種の考えが単なる先入観であったこともわかったし、いろいろと考えさせられる面もあった。

知り合いに某A社の方がおられるし、その方は業界人でも良心的な人だと思うので、あまり多くは言わないつもりでいるが、私は某A社のアーチストの曲をいいと思ったことは一度もない。(ああいう曲を書けといえばやってできなくはないけどね)音楽としてもはっきりいって嫌いだ。いや、音楽ですらないと思っている。しかしこのA社のマーケテイング戦略は確かにすごいと認めざるを得ないのだ。云ってみれば音楽という「物」を工場として作り、徹底したマーケテイング戦略で売る、これが他の会社ろA社との違いだ。

あんな音楽はくだらない、というのは簡単だ。実際くだらないと思う。しかし自分が信じる音楽を世に出すためには彼らに匹敵する戦略をもう一度自分なりに組みなおさないととうてい勝てないことを知った。

勿論A社の真似をする気はさらさらない、寧ろ私が目指しているベクトルは全く彼らとは180度逆の方向だと思う。私は如何に文化として残る音楽を世に出すかという方法について考えたいと思っている。考えながら自分の音楽活動を行って行きたいと考えている。単なる消費財としての音楽ではなく..それにはもう少しこのロングテイルマーケテイングについて考えて行きたいと思う。いろいろとご教授下さい<アクトンベイビーさん









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