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2008年5月 1日 (木)

IT産業もハードメーカーもクリエータへの思いやりがない

慶応大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構准教授の岸さんのコラム

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000026112007

この人は確かにエイベックスの取締役でもあるからIT関係者から「音楽業界のロビイスト」と罵られたりしたし、音楽業界の保守派からは{IT業界のまわしもの」と忌み嫌われている。しかしその考え方は非常にバランスの取れた視野の広いものだと思う。

>1つはデジタル放送におけるコンテンツの複製を巡る権利者とハードメーカーの対立であり、もう1つは、ネット上で違法にアップロードされたコンテンツのダウンロードも違法とすることに対するネット寄りの人々からの反論である。双方に共通するのは、クリエーターに対する思いやりの欠如だ。このままでは、プロのクリエーターのデジタルやネットに対する不信が増大するだけであり、ネットによる社会の変革もソフトパワーの強化も絵に描いた餅となりかねない。

こういう視点でものを見れる人がIT業界のみならず、実はコンテンツ制作業界にも少なくなっているのは最近肌で感じている。現在、「IT化」で本来一番恩恵を受けるはずのクリエーターは現場で一番恩恵を受けていないというのが一番の問題である。

また「はてな」の梅田氏が対談集「フューチャリスト宣言」で「全てのコンテンツはフリーであるべき」と受け取れる発言を行い、IT関係者から喝采を受けている模様だが、IT関係者でおそらくコンテンツのクリエートの現場を知っている人は殆どいないため、それがどれだけ大変な作業であるかを理解している人間は少ない。それが事態を悪化している。どうも全員ではないが、一部のIT業者の中に変なエリート意識があり、モノ作り、コンテンツ作りを「旧態依然の産業」と決め付け最初から見下すような態度の輩も少なくない。

特に以下の発言はおおいに賛同する

JEITA(社団法人電子情報技術産業協会)もMIAU(インターネット先進ユーザーの会(MIAU))も、個々の論点に関する主張には理解できる部分もあるが、全体として、制度変更に対する批判ばかりで、その前提としてクリエーターに対する思いやりが足りないのではないだろうか。今回文化庁が提示した制度改正が最善の策とは思わない。しかし、現行著作権法の抜本改正がすぐにはできないなか、深刻化した違法コピーとダウンロードへの対応として、権利保護の強化は止むを得ない面を持つのではないだろうか。

 デジタルとネットの普及でクリエーターは所得機会の損失という深刻な被害を受けている。MIAUは「一億総クリエーター」という政府の標語を引いているが、プロとアマチュアのコンテンツは分けて考えるべきである。放送局やレコード会社などを含むプロのクリエーターは、作品から収入を得ているのであり、その収入が激減するのを放置したらどうなるだろうか。ネット上でのプロのコンテンツの流通が増えるどころか、プロの道を志す人が減り、日本の文化の水準が下がる危険性もあるのではないか。

全く同感である。特に「全てのコンテンツがフリーであるべき」と考えている情報機器ハードメーカーの人たちや、IT業者の人たちに言いたいのは、一度映画や音楽の製作現場を実際に見てみるといい、少なくとも彼らが考えている以上に「クリエートする」というのは大変な作業であり、音楽も映像も「簡単にできるもの」ではないということがそれによってわかるはずだ

結局この「クリエートする」ことが文化を支えていくものである。彼らの視点からは全くこの視点が欠けている。結局、文化や創造性というもの(当然それには権利が発生する)への理解の欠如が今日のITのコンテンツ事業の停滞を生んでいるのではないだろうか。これは結局は電気情報技術メーカー」もIT業者も自分の首を絞めていることになるのである。そのことを理解しない人間が多すぎる。

岸さんのような人間がもう少し増えれば日本のデジタル文化の未来に希望が持てるのだが....


フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)

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2008年3月30日 (日)

ネットならではの音楽コンテンツとは!?

私が運営しているネット放送「癒しの音楽チャンネル」が放送開始以来、一年経ち今日新放送がアップされた

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/iyashichannnel/2008/03/post_529b.html

ネット用の放送コンテンツを作り始めたのは今から二年半前に「冗談放送」なるネット放送を開始して以来、あれから少しブランクがあったが「癒しの音楽チャンネル」を始めて一年、podcastingを含めてこの分野では結構長くやっている方だろう。

さまざまな試行錯誤を行ったが、結局いまだにわからない、見えてないことがある。それは「ネットならではの放送、ネットの特性を一番行かした番組」とは一体なんぞや?ということだ。もう二年半やっているがいまだに「これだ!!」という答えがみつからない。

今だからいうが「冗談放送」は途中で一部のスタッフの単なる自己満足的な方向に動いていった。それが自分には見えたので半年後の番組改編の時に私は「冗談放送」から抜けた。そして案の定それから3ヶ月もしないうちに「自然消滅」した。ネットならではの放送=マイナーなアングラな放送、と勘違いしていたように思う。そんなものなら最初からやらないほうがいい。

だからといって地上波の番組と全く同じことをやってもまとまな勝負にならない。となると他の方法を考えなくてはならない。

先日のブログ記事「IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか--著作権問題の奥にあるもの」http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/03/it_12d4.html

でも最後の部分に

ネットならではのコンテンツを

 ネットにはネットならではの特性があり、古いテレビ向けのコンテンツをネットに流すよりも、ネットの特性に合ったものを作り出すべき、というのが登壇者の一致した見解だ。岸氏は「マスメディアは、広くコンテンツを流すもの。これに対して、デジタルメディアではコミュニティを作る部分が大事になる。

とシンポジウムの記事の中にあった。自分も賛同するかのような言質を書いたが、しかし自分で書いておきながら「ネットならではのコンテンツー特に音楽コンテンツ」についてはまだ今もってどういうものか見えていない。二年半やっていまだに見えていないのだ。

試行錯誤はまだ続く....


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2008年3月26日 (水)

IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか--著作権問題の奥にあるもの

IT業界はコンテンツを無料で騙し取っていないか--著作権問題の奥にあるものhttp://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20370105,00.htm

ネットの世界では特にそうだが「嫌われ者」のJASRACの中で興味深いシンポジウムが昨日行われたようである。

出席者は

菅原瑞夫氏 (JASRAC常務理事)

砂川浩慶氏 (立教大学社会学部メディア社会学科准教授-元日本放送連)

岸博幸氏 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)

堀義貴氏 (ホリプロ代表取締役社長CEO)

川上量生氏 (ドワンゴ株代表取締役社長)

まだ他にもいたかもしれませんが、発言が引用されたのは以上の人たちです

確かにコンテンツホルダーの世界もIT業界の世界もともに魑魅魍魎の世界であることは事実だ。芸能や音楽は体質的にかなり「ヤクザ」な世界だし、IT業界は「IT革命家きどり」したマスメデイア関係者なみの傲慢な輩が少なくない。

このような真剣な議論のシンポジウムがJASRACというところで開催されただけでも意味がある。ネットそのものに否定的な「既存の業界」、一方で「コンテンツ」を望みながらもその価値を真剣に理解しようとしないIT業界、私は両方の言い分がわかるが今後のITを含めたメデイアの中でのコンテンツの扱い、特に権利についての扱いについて「落としどころ」を模索するきっかけになればと思う。

以下記事のポイントとなる部分を引用し、私見を述べさせていただく

1.悪者探しから未来は生まれない

 ネットを新しいコンテンツ流通プラットフォームとして育てていく上で、よく指摘されるのテレビ番組をはじめとした既存のコンテンツがなかなかネット配信されない問題だ。岸氏は「なぜコンテンツが増えないのか。著作権法を変えればコンテンツが流通するというわけではない。むしろ、契約を変えるとか、著作権者が受け取る報酬を増やすといったことで変えられる部分がある。にもかかわらず『著作権が悪い』といったように、すぐ議論が曲がってしまうことを懸念している」(岸氏)として、著作権法が槍玉にあげられる現状に意義を唱える。

確かに何でも現行の著作権法をやり玉にあげるのはどうかと思うが、例えば「44秒以上は音楽配信」とか、IPマルチキャストでのストリーミングは音楽配信とみなす、とか問題がある点は多々ある。よって著作権法に全く問題がないわけではない。一方で現行の著作権法も運用次第では、ネットでかなりのプロモーションが可能である。要は配信に対する「運用に対する考え方」をどうするかという問題になる。

2.ネットでコンテンツホルダーは儲からない

 コンテンツホルダーの立場からは、ホリプロ代表取締役社長COOの堀義貴氏が発言し、そもそもコンテンツがネットに流通すればすべてうまくいくという議論自体がおかしいとした。

 「コンテンツが死蔵していて、流通しないのは悪いという理論がある。しかし、流通業界を見ても大量に良いものを仕入れて売れば儲かるという時代ではなく、プライベートブランドを作って自分たちで安くて良いものを作ろうという小売中心の考えになっている。そういった時代に、『コンテンツが流通すればみんな儲かる』という幻想を抱かせているのは問題だ」(堀氏)

今の音楽配信の状況を見れば明らかですね。私も「ネットでやれば全てうまくいく」というIT業者のお決まりの言葉には今までの経験論を含めて極めて懐疑的であります。実際いまどきそんなセールストークを持ってこられても鵜呑みにする人は少ないと思いますが...

「過去、(BS放送やCS放送など)色々なコンテンツ流通プラットフォームが登場し、その度に『これでクリエイターは仕事がたくさん増えて引く手あまたになる』と言われたが、実際にそんなことは一回もなかった。むしろ設備投資が増えてコストがかさみ、コンテンツは横並びの似たものばかりになっている。広告主は数字を求めるので、難しいものがなくなる。完全なデフレスパイラルに陥り、制作してすぐ流すという中で制作会社は疲弊し、コンテンツを作る人間がどんどん減っている。こんな夢のない世界はない」(原氏)

まさにその通り。私の以下のブログにも同じことを書いています。
コラムーデジタル技術は「コンテンツ制作現場」を理想的にしたか?

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/01/post_a5f7.html

「コンテンツはフリーであるべき、という空気があり、それを理由にIT業界がコンテンツを無料で騙し取ろうとしている雰囲気がある」(川上氏)

これも先日のmixi関連の記事で書きましたが正直IT関係の人たちに権利に対する意識がきちんと浸透しているとは正直とても言いがたい、というのが事実ですね。実際川上氏の指摘するような雰囲気は残念ながら間違いなくあります。それがJASRACやレコ協や日本放送連盟のような「既存のコンテンツホルダー(某IT業者の言葉を借りれば)」から不信感を抱かせているのは事実でしょう。
参考までにmixiの著作権、人格権の規約改訂に伴う騒動にふれ、
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2008/03/mixi_31d2.html

しかしそれをただいがみ合っているだけでは何の問題の解決になりません。コンテンツホルダーとIT業者の間でのきちんとした協議が必要です

3.コンテンツホルダーは魅力ある提案を待っている

JASRAC常務理事の菅原瑞夫氏は、「ライセンスという面では、マスメディアでもネットでも変わらない。ただ、経済的規模は圧倒的に違う。着メロの市場を考えてみると、登場から3年で市場規模は20倍になったが、その後4分の1にまで縮小した。単価が小さいビジネスで、(著作権者と配信事業者が)どう合意を取るかが問題だ。そこのビジネス提案があれば実験ができるが、そこが今、あまりない」と不満の意を示す。

私的にはこういう受身的な態度が問題なような気がします。IT業者はそもそも「コンテンツ」を0から作った経験のない人たちばかりなので、「どういう提案をしてよいのか」そもそもわからない、というのが実態なのではないでしょうか? 逆に我々コンテンツメーカーが積極的に「こうして欲しい」という要望をたたき台として出し、それに対してIT業者がどうするか、という形で進めたほうが話しが早い気がします。

ネットならではのコンテンツを

 ネットにはネットならではの特性があり、古いテレビ向けのコンテンツをネットに流すよりも、ネットの特性に合ったものを作り出すべき、というのが登壇者の一致した見解だ。岸氏は「マスメディアは、広くコンテンツを流すもの。これに対して、デジタルメディアではコミュニティを作る部分が大事になる。オンラインビデオはテレビ局しか作れないのかといえば違う。たとえば米国では、地方新聞ほどカメラマンを教育して動画を撮影できるようにし、独自の動画を流している」と紹介。

つまるところそうでしょうね。「他のメデイアで見れるコンテンツ」のみをネットで配信しても意味がないということです。だからこそ今「ネット放送」に対して規制しようというおかしな動きがあるけれども、それは「ネットならではのコンテンツ」を作ろうとするコンテンツメーカーにとっては寧ろ自殺行為であると思います。何よりもネットといえでも多くあるメデイアの一つに過ぎない、ということ。ラジオはラジオならではのコンテンツがあるように、ネットはネットならではのコンテンツを作る必要があります。

 但し「ネットはネットならではのコンテンツ」とは一体何か、これが大きな問題ですね。私もネット放送をやっていますが、まだその答えを見つけられないでいます。これは私自身の課題だと思っております。

最後に次の言葉はコンテンツホルダー、IT業者ともに肝に銘じておくべき発言だと思います

「欧米を見ても、ネットだけで儲けているところはほとんどない。将来的には儲かるだろうから、いまのうちに実験をして儲かる方法を見つけるんだ、と考えている。研究開発投資に近い。これまでサービス産業は研究開発投資に縁がなかったが、技術の進化が早くて、しかもサービスの質に影響する以上、今のうちに実験をしておかなくてはいけないと考えている。今、何もしなかったら、ユーザーの変化に追いつけない」(岸氏)

「著作権がネックになっていると言われてる問題でも、実際そうであることはあまりない。確かに、著作権は分かりにくく、著作権者の世界は魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する怖い世界だというイメージがある。しかし、人間と人間が話をすれば落としどころは必ずある。冷静に問題点を摘出した上で議論をすべきだ。悪者探しをしていても、議論は前に進まない」(砂川氏)

この部分は全く同感です。まさに今のコンテンツホルダーとIT関係業者の状況を表しています。

この議論でコンテンツホルダーとIT業者の間にはかなりまだ認識の面で距離があることが浮き彫りになったと思います。しかし次の時代に生き残る意味でも「落としどころ」を真剣に考える必要があるし、また一般のユーザーに対しても啓蒙が必要でしょう。しかし大事なことは今回のような議論を通じて具体的な解決策を模索することがコンテンツホルダーやIT業者双方にメリットがあるということです。


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2008年3月15日 (土)

mixi掲載の記事のアーカイブ(音楽関係)をこちらに掲載しました。

さて、mixiの規約改訂にまつわる騒ぎは以前にアップした記事で記したとおりであるが、3月半ばになっても例の問題の規定がどういう風に改訂されるのか見えない状況であるのと、仮に問題の条項が事実上削除になってもやはり一つのネット業者に自分の著作物の全てを掲載する、ということに不安を感じたため、音楽関係の記事のアーカイブ(アップ機関2005年3月ー2005年9月)をこちらに移すことにいたします

あわせて当ブログが本来音楽関係、もしくは私の音楽の仕事関係のブログでしたが音楽関係の記事(社会ネタ)もかなり入っていましたが、それは本来のブログの主旨からかなり離れますので(裁判員の話、政治の話、mixiの話etc.etc)そちらの記事は以下のブログに掲載されます。

http://d.hatena.ne.jp/KyojiOhno/

アーカイブの掲載が続いてしまいますが、ご了承下さい


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2008年3月 6日 (木)

mixiの著作権、人格権の規約改訂に伴う騒動にふれ、

すでにIT関係のニュースでご存じの方も多いだろう。会員2000万人を超すという日本最大のSNSサイト mixiが4月1日の規約改定の内容が元で会員の中で大騒ぎになっている。

ことの発端は新規約の第十八条

「第18条 日記等の情報の使用許諾等

1 本サービスを利用してユーザーが日記等の情報を投稿する場合には、ユーザーは弊社に対して、当該日記等の情報を日本の国内外において無償かつ非独占的に使用する権利(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、翻訳、改変等を行うこと)を許諾するものとします。
2 ユーザーは、弊社に対して著作者人格権を行使しないものとします。」
これを素直に読むとmixiに掲載された日記、著作物、その他のコンテンツを会員に断りなくmixiが自由に販売できたりすることが法的に可能になると読める。つまりmixiにコンテンツをアップするということは自動的に権利を放棄することと同じことになる。尚、これは過去のユーザーの全てのコンテンツも対象になるという。 また第二条の「人格権を行使しない」という条項は権利に少し詳しい人間であれば人格権は譲渡されないという著作権の基本概念を無視した内容で、常識的に云って到底容認できない内容である。
更に問題はこの十八条だけではない。十八条では「全てのコンテンツは会員ではなくmixiが権利を持つ」と書いておきながら十九条は

1.弊社は、ユーザーの通信や活動に関与しません。万一ユーザー間の紛争があった場合でも、当該ユーザー間で解決するものとし、弊社はその責任を負いません。

2 弊社は、本サービスの内容の追加、変更、又は本サービスの中断、終了によって生じたいかなる損害についても、一切責任を負いません。アクセス過多、その他予期せぬ要因で表示速度の低下や障害等が生じた場合も同様とします。
        -  以下  略  -」
つまり平たく言えば「自分の日記は自分で責任でその内容はmixiは責任を負いません、ただし、面白い日記は勝手にmixiは出版や転売等を行いますよ。」という意味に受け取れるわけである。

更にたたみかけるように

第21条 本利用規約及びその他の利用規約等の有効性

1 本利用規約及びその他の利用規約等の規定の一部が法令に基づいて無効と判断されても、本利用規約及びその他の利用規約等のその他の規定は有効とします。
2 利用規約等の規定の一部があるユーザーとの関係で無効とされ、又は取り消された場合でも、利用規約等はその他のユーザーとの関係では有効とします。

つまり国内法でたとえ違法と判断されてもmixi内では合法とみなしますよ。つまりmixiは国内法の法令順守は行いませんよ、といっているに等しい。

常識的にいってこの文章をそのまま読めば「これはムチャクチャだ」という話になり、それが会員内での大騒動に発展した。

これに対してmixi側は「追記」と題して次のような弁明を行った。まず最初に

上記の条項につきましては、ユーザーのみなさまが『mixi』のサービス内で作成した日記、著作物等の情報について、従来どおりユーザー自身が権利を有することに変わりはありません。
上記の条項につきましては、ユーザーのみなさまが『mixi』のサービス内で作成した日記、著作物等の情報について、従来どおりユーザー自身が権利を有することに変わりはありません。 」

また

「「また、ユーザーのみなさまが投稿した日記等の情報(公開している>自主作成の映像やイラスト、テキスト等)の使用に関しては、当社>の以下対応について同意いただくもので、当社が無断で使用するこ>とではありません。

それならそもそも新規約の十八条をもうけること自体がおかしい 。もしユーザーの権利を認めるのであればそもそもこの条文はどう考えても不要であると同時にこの弁明は上記の新規約第十八条に矛盾するのは小学生でもわかるだろう。なにやら国会の政治家や官僚の答弁を聞いているようだ。

そしてmixiは今回の規約改正の主旨を以下のように説明している。

1.投稿された日記等の情報が、当社のサーバーに格納する際、データ形式や容量が改変されること。

2.アクセス数が多い日記等の情報については、データを複製して複数のサーバーに格納すること。

3.日記等の情報が他のユーザーによって閲覧される場合、当社のサーバーから国内外に存在するmixiユーザー(閲覧者)に向けて送信されること

が目的だという。だがそのためにわざわざ十八条、二十一条などをもうけるだろうか?
上記が本当に目的だとしたらを「データのバックアップのためにお客様のデータを複製して複数のサーバーに格納します。但しこの複製データーがユーザーに無断で第三者に譲渡されることはありません」と断りを書けば済む話だろう。 わざわざこんな条文をもうけなければならない理由がわからない。この規定は著作権、人格権についてよく理解した人間が書いているとは到底思えない。

さて、今回のできごとでmixiの株価は大幅に下がり、現在も下降中のようだ。さすがにmixiの本部も危機感を感じたのかユーザーの著作権を尊重する言質を規約に盛り込むように改正をする意向を示したが、どういう内容になるかまだわからない。改正内容によってはまた大騒ぎになる可能性もある。

今回、あくまで噂だがmixi内の三浦和義氏の日記(既に閲覧不可)を、mixiが引用したいがため、 というのが真の目的という話があるが、その噂が仮に本当だとしても釈然としない。なぜなら今回のことで明らかなようにこの規約を公使することによって、次のようなリスクが生じるからである。

1.ユーザーの利用度の低下
 →PV数の減少による、広告媒体としての価値の低下→収益の低下
2.プレミアム(有料)会員の減少
 →収益の低下
3.企業の信用度の低下や上記の事柄の結果としての株価の低下
 →収益の低下

1.のユーザー利用度は今回の騒動で大きくなったかもしれないが、2と3は現実に起こっている事実である。今回の騒動でmixiが受けたダメージは測り知れない。

実はこういう騒動は今回が始めてではない。投稿サイトの著作権に関する、サービス運営者とユーザー間のトラブルは、過去に何度も繰り返されてきた。01年にはジオシティーズ(現Yahoo!ジオシティーズ)で、04年にはgoo ブログやlivedoor Blogで、06年にはドリコムブログでそれぞれ、著作権に関する新規約がユーザーの反発を呼び、規約改定を迫られた。過去こうした前例があるにもかかわらず、もし今回mixiにユーザーの著作権を尊重する意図が本当にあったとするならば、なぜ今回のように強引な規約改定に踏み切り、十分な説明もないまま押し切ろうとするのか。理解できない。

ネットの世界は放送に比べて著作権や肖像権、人格権に対する意識が低いというのは前から指摘されていたことだが、草創期はある程度仕方ないとしてもこれだけ社会の中で重要なメデイアになった時点でも、権利に対する意識が充分にネットの世界で育っていないというのは問題だ。

あえていわせていただこう。

IT関係者は実際に「モノ」や「コンテンツ」とかを0から作った経験がない人間が多い。デジタルの世界で、コピーペーストで育った世代は、人の著作物でも勝手に使いまわすのが当たり前という感覚になるため、権利に対する意識が薄くなってしまうのは否めない。そしてその「業界基準」を勝手に解釈して、「新しい市場の開拓」という変な理屈で自分たちの全ての行動を正当化する。またその行動に反対する人間を「守旧派、保守派」と決め付け自分たちこそが正義だ、という態度の人間が少なくないのも事実。

また人によっては「もの作り」というものを旧態依然の業種と決め付け、その業に携わる人に対して敬意や尊重を払わないIT関係者も少なくない。はっきりいえば製造業やソフトメーカー、コンテンツメーカーをなめている人間が多い。

だが本当にネットの世界の発展を願い人類に対する恩恵を広めようとするなら著作権をはじめとする権利に対する意識をIT関係の業種の方はもう少し持ってもらいたい。少なくとも著作権、人格権、肖像権というものをきちんと勉強して欲しいということは声を大にしていいたい。そうした上でどうしても著作権に関する規約改訂が必要になったとしても、それは慎重にー少なくとも今回のように一方的でなく、なぜそれが必要なのかをユーザーが納得いくまで説明を尽くした上でー行う必要があるだろう。そうした意識がIT関係者、経営者の中でないと「IT革命」というものは絵に描いたモチで終わってしまう可能性もあると思う。

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2008年1月 2日 (水)

新春コラムーデジタル技術は「コンテンツ制作現場」を理想的にしたか?

明けましておめでとうございます

このブログー音楽制作、音コンテンツの制作者のブログで特に「音楽業界」について述べてきましたが、今回もいささかIT関係者に対してやや刺激的なタイトルになってしまいました。

まあ先日世間にはびこっている「IT革命論」に対して批判的なコメントをした上で、今回のコラムのこのタイトル、これで私を「守旧派、保守派」「昔の方が良かった論者」であるかのようにレッテルを貼られ、私を誤解する人もいらっしゃると思いますので、あらかじめお断りさせていただきますが、私は日常の業務でDTMやDTPを行っている人間であります。MACなどはMac Classic以来20年来のユーザー、ClassicからSE30 Power Mac LCからG3 そして現在のG5 Dualで五台目になる。ほぼ4-5年に一度は機種変更をしている計算になる。
インターネットなどは殆ど中毒状態で長い間ネットやメールチェックしないと不安になる方だ。 ちなみに地上波のテレビは一週間でおそらくトータルしても四時間も見ないだろうが、ネットは少なく見積もってもその十倍の時間は見ている。そんな人間である。

そんな人間なら無条件で現在のデジタル化した社会やインターネットの可能性について諸手を挙げて賛同するであろうと思ってしまうだろう。勿論ネットの可能性やデジタル技術の恩恵などは人に云われるまでもなく人一倍認識している。ネットを含むデジタル技術のさまざまな恩恵については今ここで改めて述べるまでもない。また音楽を職業としている私を含めクリテイテイブな仕事をする人間が、業界の中で最前線で仕事をするためにはデジタル技術、DTM,DTP技術は必要不可欠といってよい。これがないと実際本当に仕事にならない。

尚、ここでお断りをさせていただくが、ここではあくまで制作現場、つまりコンテンツプロバイダーの立場からの視点で述べさせていただくものである。勿論、最終的にはそれはユーザーやそのマーケットにはねかえってくる問題ではあるのだが、クリエーターの生活現場環境が悪ければクリエイテイビテイや作品のクオリテイに悪影響を及ぼすのは必至だ。だがその点について巷にあふれているIT関係の書籍やメデイアに登場するデジタル社会の著作について、的確にその問題点も指摘している文書が驚くほど少ない。特に音楽制作、デザイン、写真等のクリエイテイブな分野の現場についての問題点を指摘した書籍は私の知る限り殆どない。

一般にデジタル技術によってコンテンツ制作の現場では少なくとも2点においてメリットがあるといわれている。

第一点は表現の可能性ー特に映像面においてはデジタル技術によって不可能が可能になった点は多いのは今更いうまでもない。

第二点は業務の効率化である。以前では一日作業だったのが半日で済んだり、といった作業の効率化が大幅に進んだ。当然それはコストダウンにも結びつき、実際大幅なコストダウンが画像、映像、音楽、デザイン等のコンテンツ制作の現場で実現した。これはユーザーにとって何よりのメリットだ。

だが実際にはその本来はコンテンツプロバイダーにとってもメリットであるはずのこの2点の裏にはいくつか問題がひそんでいる。そしてそれがかなり本来「理想的」な環境にするはずだったものが実際には寧ろ逆の方向に状況を誘導している。勿論業界によってやや事情が異なる面もある。特に上記の第一点は映像や画像の表現の可能性を拡大した。(特にCGの分野について) しかし第二点については多かれ少なかれどの業界にも共通していると私は思う。

ちなみに音楽の世界に限って云えば上記の第一点のメリットについては機能しているとは云いがたい。音楽のデジタル技術というとサンプリング音源やシンセ、特にソフトシンセの分野だが、皮肉なことに機材が充実した現代の方が、シンセサイザーや電子音楽の草創期の作品などと比べるとイマジネーションや表現力という点で残念ながらやや後退しているといえる。草創期には機材がなかっただけに作曲家、クリエーターが自分のイメージに合った音楽を作るためにさまざまな創意工夫があった。現代はボタンを押せばプリセットの音源で殆どの場合事足りてしまうという事情があって、プリセットの音源を大幅にいじって新たな音源を、などという工夫をしている人は寧ろ少ない、特に最近は曲制作に締め切り等の時間で余裕がないからかつてのように制作で膨大な時間をかける、ということが難しくなってきている。そのため創意工夫、イマジネーションという点ではこと音楽に関して言えば寧ろ後退しているだろう。寧ろ音の「演出力」という点ではDJ連中の方がよっぽど心得ていると思えるのが、音楽クリエーターの端くれとしては寧ろ悔しい

そして第二点のコストダウンー実はこれが大きな問題なのである。デジタル技術は音楽、写真、映像、デザイン等の制作の大幅コストダウンを実現した。特に90年代中頃からのデジタル技術の進歩は凄まじく加えて90年代末kらの長いデフレ期間は特に出版業界や音楽業界の制作単価を大幅に下げた。これはすなわちそれらの制作に従事している会社の売り上げを必然的に大幅に下げることにもなった。特に音楽業界についていえば音楽業界が好調でピークだった90年代初頭に比べアーチストのアルバムの制作費が大幅に減った

89-94年 一アルバムにつき  600 - 1000万
95-98年 一アルバムにつき  400 - 600万

現在   一アルバムにつき  100万-150万

ピーク時に比べなんと1/10近くである。最近はメジャーレコードでも製品に(!!) (そう、プリプロやデモではなく製品にである)宅録(pro tools等の機材で自宅で作れないかということ)で作れなどと平気で要求するデイレクターもいる始末。それがどういう意味か、わからずに、である。最近のデイレクターはスタジオでもどういう作業をしているのか把握していないで、単なる弁当の手配屋になっている場合が多い。当然こんな状況だから現場で仕事をしているスタッフの収入は寧ろ減っている。

コストダウンはユーザーにとってはよいことである。コストパフォーマンスも重要であることは確かだ。だが、コンテンツは物品ではない。クリエーテイビテイが反映している手作りのソフトである当然コストを過剰に落とせばクオリテイは落ちてしまうものなのだ。そこを忘れている人間が多すぎる

加えて既にこのブログで何回も述べているように音楽業界の慢性的な不況、その状況がさらに事態を悪化させた。

特に仕事によっては一曲千円とか、殆どアルバイト、それもかなり割りに合わないアルバイトの仕事もある。当然そんな仕事はプロがやる仕事ではない。そこそこの利益を出すためには仕事の量をこなすしかないが、量をこなすにしても限界がある。

何度もいうように「コストは際限なく下がる」なんていうのは幻想だ。 コストパフォーマンスには限界がある。加えてデジタル化によるコストダウンの波は作曲家、や音楽家、プレーヤーたちの生活を大幅に圧迫している。私の友人にカメラマンやデザイナーもいるが彼らの状況も似たようなものである。

つまり、デジタル技術はコンテンツ制作現場をどう変えたか?


答え;現場の人間の生活が苦しくなった。 である。



特にほんの一部の人間を除き、作曲家、アレンジャー、プレーヤー(演奏家)などは殆どワーキングプア状態といってよい

ついてにいえば「デジタル化」に対応するために、大幅に設備投資をした上で、仕事の量はたいして減らずに「売り上げが大幅に下がった」というのが実態だ。これはたまったものではない。

しかし残念ながら一度こういう傾向が始まったらもうこの流れはとまらないだろう。デジタル世界は地球全体をフラット化する、というのはこういうことである。これに対処するにはコストカット競争をし極限にコストダウンしたものを作るか、他人と違ったことー何か他と違う付加価値をつけたもので売るかのいずれかしかなくなる。しかしコストダウンはもはや限界を超えていることは明らかだから、やはり自分の仕事にいかに付加価値をつけるかー他人を明らかに差別化したコンテンツを作るかーしか生き残る道がなくなるだろう。

しかし音楽業界、特に日本の音楽業界とはおかしな業界で「他人と違った仕事をする」ことを是としない業界である。特に「売れセン」などというおかしな言葉が使われてから尚更「他人と違ったことをする」ということを極端に嫌うようになった。今の音楽業界はある傾向のサウンドが受けると業界全体がそれのマネをする、そしてそれがマーケテイングという大勘違いをもう十年以上続けているのだ。だがそういった考えではおそらくこれからのデジタル化によるグローバル社会では生き残れないだろう。私は以前から再三再四この点を指摘してきた。

そうした点を見るにつけ私はある結論に達した。デジタル化の波ではコンテンツプロバイダーが生き残るためには請負中心に仕事していてはおそらく未来はない、ということである。勿論そういう請負系の仕事がなくなることはないだろう。しかしそれで一財産を築けるなんてことはありえないし、安い単価の仕事を大量にこなしても「ワーキングプア」の状態から脱しきれまい。特にこの時代を生き残るためには「いかに人と違ったことをするか」「いかに人と差別化できるコンテンツを供給できるか」これしかあるまい。つまりデジタル化というものは、クリエーターの生き方まで大幅に変わらざるを得ない状況を作ってしまったといえる。

クリエーターとして生き残るためには発想を転換しよう。人から仕事をもらうことだけ考えては未来がない。残念ながらそれが現実のようだ。




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2007年12月30日 (日)

いわゆる「IT革命」と音楽業界への影響について

2007年ももうまもなく終わる。

昨日の日記でもアーチストのインキュベーションの難しさを実感した旨をブログに書いたが、ご存じの方もおられるようにいわゆる「メジャー」のアーチストのプロモーションの主流として地上波のテレビ番組のタイアップが中心に行われており、そこには当然金を大量に必要とする、というのが前提となっている。宣伝費をかけられる者だけが容易にプロモーションできるといった業界環境がもう10年以上続き、当然ながら「資金力」や「政治力」の強いところが有利となる。無名の新人がいきなりそういった環境のもとでデビューするのは不可能に近いというのが現状で、かくして次の世代を担うアーチストが出辛い状況になっている。

そこでインターネットの普及に伴い、音楽業界のありかた、アーチストの新しいプロモーションの方法等が考えられないかという期待があった。いわゆる「IT革命論」というものがメデイアをにぎわした時、正直いって私もそれに大きな期待をかけていた。だが、少なくとも2007年末現在、その面でははっきりいって期待はずれになっている。

ブロードバンドの普及はだいぶ進んだ。日本は普及率では第六位の38.6%らしい。最近伸び悩んでいるという情報もあるようだし、今後どれだけ普及するのかは不明である。しかし一定のレベルまで現在普及したという認識でよいだろう。

しかし、「IT革命」といわれるような現象は現在のところ全くといっていいほど起こっていない。インターネットによる「技術革新」は確かに起きた。だが「革命」とは価値観が根本的に変わることである。現在価値観が本当に根本的に変わったかは今の世の中を見れば応えるまでもなかろう。

1.メデイアのヒエラルキーは全く変わっていない。インターネットが地上波テレビについで二番目になったといわれるが、二位でも一位にいまだ大差をつけられての二位である。地上波のテレビの社会の影響力は現在でも突出しており、2011年のテレビの前面デジタル化になってもコンテンツの質を考えると変わらないだろうといわれている。最近、地上波のテレビ側もそれを背景に一部の人間が以前にもまして傲慢、時には暴力的にすらなっている。昨今のテレビの捏造事件や某スポーツ番組の視聴者を舐めきった番組作りなどを見れば明らかだ。

2.インターネットは本来いかなる個人でも大企業に「匹敵する」情報発信力を持ち、ネットの世界では個人商店も大企業も対等に勝負できる、「はず」だった。しかし実際には大企業のサイトの力は他を凌駕しており一部を個人をのぞいてアクセスアップやネット界への影響力という点では「格差」が生じていてヒエラルキーは変わっていない。

3。そしてインターネットはユーザーに平等なメデイアだから、不公平な格差は生じないー? ? ? ー一体どこの誰がこんなことをいったんだ? K首相やT経済相の「構造改革(といわれたもの)」の推進した政策でどれだけの格差が生じたか、いわゆるワーキングプアといわれている人たちが大量に発生したか、ここで述べる必要もないだろう。
もしかしてIT革命論者の皆さんーこれがあなたたちのいう「理想社会」なのだろうか?

誤解しないで欲しい。私は本音は「IT革命」という価値観の変革が起こって欲しいと心底願っている人間である。だがいわゆるメデイアなどで登場するIT革命論者(あえていうー「自称IT革命論者」)の全部とはいわないがその殆どは全くのまやかし、にせものであるといって差し支えない。

特に堀えもんや三○谷を「IT革命家」であるかのように思っている輩がいまだに多いが、彼らははっきりいって「IT」の皮をかぶった単なる投機屋に過ぎない。彼らの行動にはITに関する哲学ー特に経営哲学などは全く感じられず。単に値上がりする可能性の高い株を買いあさり売りさばくという点では両名とも共通している。投機や株の投資は経営者としてある程度必要なのは確かだが、最近一部、特に若手の経営者に顕著だが、本業よりも投機やM&Aにエネルギーを過剰なまでに投入する傾向が強いのはあまり感心しない。これはいわゆるアメリカの投機中心の経営者モデルがもてはやされているからであるが、形だけ猿真似したところでうまくいくはずがない。ちなみにコムスンやNOVAの社長も本業よりは投機に走り経営者として墓穴を掘った例である。こうした悪例があるにもかかわらずいまだにこうした経営者モデルを良しとする経営者が少なくないのは驚くべきことである。

こうしたテレビ等の露出が多い自称IT革命論者は、IT夢物語をマスメデイアに流すことによって自らの会社の株価を可能な限り上げようという思惑がある。またNHK等を除くマスメデイアも投機運用のために会社として「IT株」を実は大量に買っているのは、証券関係者なら誰もが知っていることだからマスメデイアにとっても「IT夢物語」を可能な限り流布した方が会社としての収益につながる。そうした思惑でかなり本来の考えとは違う「IT革命論」が社会に広がりあたかもそれが正論であるかのうように社会に定着してしまったのである。更にT元経済担当大臣のやることすべてが「改革」でそれに異を唱える人は全て「保守派、守旧波」などという短絡した「改革論」がはびこったのもそれに追い討ちをかけた。

「改革」なんて行われていない。-いわんや「革命」なんて起こっていない

なぜなら価値観は全くかわっていないからである。。少なくとも今のところは......

じゃあ、「IT革命」なんて絵空事なのか? 全くのウソなのか?

という前にそもそも「IT革命」とは何なのか? それを本当に私たちは理解しているのだろうか?
実は全くわかっていない。ただ言葉の響きに踊らされているだけだ。

実はIT革命、というより情報革命というのは確かに人類が文字を発見し、使用し始めた頃から存在する。古代中国での紙の発明からグーテンベルクの活版印刷の発明などはいずれも、人類社会におけるコミュニティの規模的拡大を推進した大事件だった。そして無線、電話、そしてラジオ、テレビ等の革新が起き、遠い時空の出来事も瞬時に情報を伝え、それが「価値観の変更ー革命」につながっていった。マクルーハンのいうように「メデイアはメッセージ」であるが故の出来事である。それを考えると確かに少しづつ目に見えないところで「価値観の変動が起きる」可能性が確かにある。

そうした情報の革命、情報のありかたから社会構造ーポストモダンの社会背景におけるIT革命について的確に述べたブログを見つけたので記しておく。だいぶ前に書かれたブログのようなので一部の人には今更といわれるかもしれないが

・浅薄なメディア論に疲れたあなたに贈るIT革命論 (2005/04/25 03:5)
http://japan.cnet.com/blog/kenn/2005/04/25/entry_it_3/

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確かに産業革命が起きはじめてからはっきりとした形になるまで数百年を要した。今度もしIT革命ー情報による革命が起きたとしたらその数十倍の速さでしかも数十倍の規模だ、と云っていた人がいた。その予想が当たるかどうかはともかく、インターネットが普及してまだ十年余、確かに目に見える価値観の変化が起きることを期待するのは無理かもしれない。

しかし音楽業界の人間としていわせてもらえば、現在の業界の状況、特にこの世界で働く作曲家、演奏家(プレーヤー)等「使われる」立場の人間からすればIT革命の価値観の変化を何十年も待っていられるような悠長な状況でないことも確かだ。その前に業界自体が維持できなくなるかもしれない、というほど今の状況は深刻だ。私の会社も奥津恵(写真)のインキュベーションを行わなければならないので同じくそんな悠長なことを云っていられない。音楽業界が本来ITや情報革命では寧ろ主体的な役割をー何といってもコンテンツなのだからー果たさなければならないのだが逆に情報革命の波に対して受身的にならなければならない、というのは正直辛いところである。
だが同時に希望も捨ててはいない。なぜならコンテンツホルダーという「情報を作る」立場にいる人間には必ずチャンスが訪れると信じているからだ。

産業革命時、特に鉄道が出現したときは当時の投資家の金は鉄道会社に集中した。しかし鉄道会社は設備投資や維持費ばかりかかり収益をそれほど上げることができなかった。何やら最近のIT熱に煽られてIT株を買う話に似てないだろうか。しかし産業革命当時一番儲かったのは、荷物の配送業者や旅行代理店ーそう、鉄道の関連会社であった。同じように今もてはやされているIT業界だが、実際に本当にもうかるのはIT業者ではないかもしれない、いや実はそのIT技術を利用した関連会社の方だという可能性はあるのだ。音楽コンテンツーまさしく関連業界だーに充分その可能性はあると信じている。尚、これは必ずしもいわゆる「音楽配信」といったものとは限らないと思う。私見では音楽配信は「有料のプロモーション」にはなりうるが産業の中核になる「可能性は低いというのが正直な印象だ。

あと、東浩紀氏によるとIT革命が実際起きたにしてもそれは「近代」の流れの中にいる現代ではなく、いわゆるポストモダン社会、つまり国とか国民といった枠にとらわれずに多様化した価値観を持つ人間が多数を占める社会、においてではないか、という説もある。理論的にはそうかもしれない、しかし正直私は今の日本人を見て果たして本当にそうなるのか懐疑的にならざるを得ない。そもそも島国根性が強く、ネット右翼ーアイデンテイテイを安易に国家に求める輩ーが幅を利かせるような国民にそもそも「ポストモダン」など訪れるのか、というのが正直な疑問だ。この点では残念ながら悲観的にならざるを得ない。もしかしたらIT革命は日本にだけは起こらないのかも知れない。

特に島国的、村社会の論理がはびこっている音楽業界やテレビ業界の現状を見てしまうとこの業界に「ポストモダン」など無縁だと思えてならないのだ。もしかして音楽の世界だけIT革命から完全に取り残されたりして?

いずれにせよ結論として少なくとも現在は"IT革命論”をあてにして音楽業界の再生を願うのはういささか時期尚早のようだ。それでは既存の手段、古典的手段に頼るしかないのか。いや、何かあるはずだ、と願いたい。

はっきりいえるのはこうである。決して費用対効果が高いとはいえなくなってきている地上波TVの「タイアップ」等の既成概念に惑わされることなく、音楽業界が産業として立ち上がった草創期の発想に戻るべきかもしれない。これは決して「昔は良かった」とかいっているのではない。産業としての原点に戻るべきだ。初心に帰るべきだ、といっているのだ。そうした上でインターネットを含む現在のメデイア環境をどれだけ有効に、効率的に使うか。それしかないであろう。

あと「ライブ」というものが今までに増して重要になる。なぜなら音楽は「ファイル」として、コンテンツとしてサイバー空間に広がるが「ライブ」というのは本当にその場にいなければ「体験」できないことだからである。ライブをWindows media等の「コンテンツ」を見てそれで全て体験した気になっているとしたら、それは「ライブ」という「体験」がどういうものかわかってない証拠だ。音楽というものを理解してない証拠だ。そういう人はおそらく実際にコンサートに行った経験がない人なのだろう。音楽芸術が他の芸術形態と最大に差別化できる特徴であり、音楽だからこそ提供できるシチュエーションである。それを生かさないでどうしようというのか?





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2007年10月27日 (土)

迷惑電話&FAX情報

昨日は皆さんご存じの通り一日じゅう出かけていましたが、通常私が出かけているときは事務所の電話を携帯へ転送させています。それによって出先でも問い合わせ等の対応ができるのですが、昨日FAXと思しき電話が執拗にかかってきました。10分おきに3回。1時間後にまた3回。最初は取引先が間違えてFAXをかけてきたと思い、家の人間に調べさせると03-4475-8999、うちの取引先にはあてはまらない。怪訝なのでその番号をググって見ると

何と
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=03-4475-8999&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

迷惑FAXの電話番号でした。

撮影やその他の連絡でどたばたしている時に本当に大迷惑である。

直ちに着信拒否の処理をしました。皆さんも着信拒否の準備をしておきましょう






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2007年9月 5日 (水)

閑話休題ースパムメール情報、にせmixi,の"maxi"に注意

音楽や映画の話は置いといて、閑話休題
いやー今日メールあけたらこんなスパムが来ました。
どっちみちもうmixi入っているから関係ないですけどね
大笑い、というかこれmixiセンターに通報した方がいいのかもしれませんね。
まさか引っかかる人はいないと思うけど一応お知らせしておきます。尚urlリンクは決してクリックしないで下さい
==============以下 スパムメールの文章==============
こんにちは!maxi運営事務局です。

ひとみ さんがあなたを
ソーシャルネットワーキングサイトmaxi(マキシィ)へ招待しています。

メッセージ:まずは、軽くお話してみて気があったら9月中に会ったりしませんか?今年はアツイ夏
にしたいです(*^▽^*)

下記のURL「無料登録」よりmaxiへ参加いただけます。
http://www.apple-bathset.net/sns-maxi/ (招待状URL)

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maxi(マキシィ)は、メンバーより招待された方のみで構成されている
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maxiを使えば友人同士のネットワークをたどって「友人の友人」との交流が
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であり、これがソーシャルネットワーキングの特徴です。

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日記・写真を公開することによって友人やmaxiに登録している人々に多くの情
報を発信することが可能です。
さらにこれまで使用されていた他の日記・ブログを使うか、maxiの日記を使う
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利用、登録料は全て無料です。

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それでは、参加を心よりお待ちしております。

― maxi ――――――――――――――――――――――
ソーシャルネットワーキングサイト [maxi(マキシィ)]
URL : http://www.apple-bathset.net/sns-maxi/
運営会社 : 株式会社マキシィジャパン
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まあスパマー、出会い系の人も手を変え品を変え、やってきますね。
万が一引っかかる人がいるといけないのでお知らせしておきます





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2007年6月19日 (火)

ホームページと日本人

先日お知らせした会社のホームページをまた前面リニューアルする件について「ユーザーがキーワードに関してよりパーソナルなスタンスを取るようになり」、「選択の幅や余地が多い」ページの方がよいホームページという考え方は誤りだという内容のことを書きました。しかしこの表現は厳密には正しくありませんでした。実はこの点については欧米と日本でかなり事情が異なり、欧米のHPは現在でもまだ「選択の幅や余地が多い」作り方がよいとされており、どうも日本に限ってはそれは正しくない、というのがとあるウエブコンサルタントの分析結果のようです。

つまり日本のユーザーは「検索したい事柄」以外は興味がないことが多く、トップページ等ですぐにそれが「はっきりと」見えるところにないとすぐに他のページに飛んでいってしまう。
またクリックする場所があまりにたくさんあると、どれをクリックしてよいのかわからなくなり、軽いパニックに陥るというのです。

最初は本当かな? と思いました。それでアクセス解析等で分析してみたのですが何とそれを裏付けるアクセス解析結果が出てしまいました。

実は私の会社のホームページはSEO対策のおかげで"CD製作"もしくは"CD制作"とググるといずれもベストスリーに入ります。(前者はトップにきます)ところがそのキーワードでうちの会社のトップページにアクセスした人の動きを見ると、何と肝心のCDプレスや「オリジナルCD製作」のページは見ないで「ナレーション録音」とか「CM制作」とか全然関係ないページを見ていることがわかりました。理由は「録音」や「音楽制作」関係のページが正面の左側、つまり一番見えるところにそれがあるからですが、CD制作のページはそのすぐ下で「見つからない」ということはありえないはずです。にも関わらず「CD制作(あるいはCD製作)」とアクセスしてきた人で実際にうちのCDプレスやCD製作関係のページまでアクセスしてきた人は調べたところ何と半分以下だったことがわかりました。

ウエブコンサルタントの話だと、結局トップページのクリック可能な選択肢がたくさんあることで訪問者が「どこをクリックしてよいのか」がわからなくなり、パニック状態で結局肝心な情報を見ずに他のページに飛んでしまった。ということらしいです。しかし私のホームページをみてもらえばわかりますがいずれの各ページのリンクも文字は決して小さくないと思いますので「読めない」というのはありえないはずです。

にも関わらず「どこをクリックしてよいのかわからなくなる」なんて「お前ら文盲かー字が読めないのか」といいたくもなりましたが、要は多くの日本人は「多くの選択肢の中から自分の意思で選ぶ」というシチュエーションに慣れていないのが原因のようです。

つまり検索に対する考え方は欧米人と日本で大きく違うようです。わかりやすく書くと次のようになります。

欧米人ー情報を自分で捜す、自分が欲しい情報を見つかるまで捜す

日本人ー自分の欲しい情報を「与えてくれる」ところを捜す

この両者には決定的な違いがあります。つまり「情報に対して受身的」になることが日本人の場合習慣となっており、自分の情報をすぐに「与えてくれる」所しか興味を示さない人が多いのです。
情報に対するこういう態度は本来のインターネットの使い方、ありかたではないのですが、結局日本人の情報に対するリテラシーが低いことをこの現象は図らずも証明してしまっているようです。だからマスコミのいうことも何でも鵜呑みにしてしまうし、簡単に煽られたり世論操作されてしまう。先進国の中で最もメデイアリテラシーが低いといわれる所以です。

とはいえ、そんなに突っ張っても仕方がない。日本の市場を相手にする以上、そういう傾向に対応していくしかありません。というわけでホームページの作り方を根本から考え直します。

後ほど発表しますが9月に音コンテンツをハードに組み込む「防犯BGMユニット」なるものを発売します。本格的なHPの模様替えはその時になると思います。とにかくどんなにホームページを作っても見てもらわなければ何の意味もない。そしてビジネスに結び付けないとHPの機能の半分も使わないことになる

というわけでこれから構想を練り直します。








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2007年6月15日 (金)

HPをまたまたリニューアル計画

考えるところあって、今年の春にリニューアルしたばかりですがまた大幅にHPを変えようと思います

実は以前お知らせした「サブリミナル」の件でその原理を使ったハードウエア商品のHPを個別に構築する話があって、ウエブコンサルテイング会社と打ち合わせを行った。その際に最近のネットユーザーの考え方に大きな変化が生じていることがわかったためです。

具体的にはユーザーのニーズ、特にキーワードのニーズがよりパーソナルになってきている点で、たとえばうちの会社のHPはポータルサイトのように音楽制作からCD制作、CD SHOPまでさまざまな選択ができるようになっていますが、例えば"CD制作"で検索した人はCDをプレスすることにだけ興味がある人が多く、そういう人にとって「音楽制作」というのは無用の長物であることが多い。

以前はトップページで「選択の幅や余地が多い」ページの方がよいホームページという考え方が主流でしたが、最近のWebマーケテイングの調査によるとそういう考え方は誤りだったという結論の方が主流になっているようです。

これは以前と比べてユーザーがよりキーワードを絞ってホームページにアクセスしてきているということがわかったためで、自分の欲しい情報がすぐみつからないとサイト訪問者はすぐに別のページに跳んで言ってしまう

現在のうちのページでは逆に選択の幅や集約キーワードが多すぎるため、サイト訪問者がかえって戸惑っていることがわかったためです。HPをポータル的に変えたのはかえって失敗だったことがわかりました。それは今年に入ってのうちの商売の受注数ー正直いって今年は今のところここ数年で最低の売り上げ状態ーがその事実を証明している。

と同時にうちの会社的にはここ数年ーCDのパッケージ製作が大半の売り上げを示していたが、やはりCDが売れない(今年に入ってかなり顕著に減少している)ということもあり、明らかに頭打ちどころが右下がりの現象が出てきています。

なぜそこまでいえるか、会社への問い合わせ数が減っているというのもありますが、実は以前だったら考えられない現象が起きているためです。実は旧T社の御○○工場や某V社のCDプレス工場が何とうちに売り込んできたのです。どちらもいわゆるメジャーレコードの工場で、以前ならうちのような会社など見向きのしなかったはずの会社が、うちのような会社にまで売り込まなければならないほど切迫しているようなのです。

そしてうちも今年は正直思ったほど受注が取れていないのが現状であります。

CDはなくならないとは思いますが、これからプレス数が減っていくのはほぼ確実でしょう。となるとこのCDプレス業界、もう事実上終わっていると考えざるを得ません。

たまたま今、ハードにコンテンツを埋め込む事業、その1つとしてある商品を9月に発売しようとしています。もう本当にそれを主力商品にせざるを得ない状況になってきています。それを睨んでHPを根本的に作り直す必要性も出てきました。そしてそのキーワードに対して「パーソナル」になってきたユーザーに対して対応しなくればならないようです。

綺麗なホームページを作るWebデザイナーは大勢います。しかしSEOをはじめ、集客機能まで研究してコンサルテイングできるWebデザイナーは少ないように思います。せっかくウエブサイトを作っても見てもらえない、売り上げに結びつかなければ何の意味もありません。

また新たな仕事が増えてしまいました.....

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2007年6月12日 (火)

Googleによる独裁社会?

久々にニュースねた、
IT革命思想に傾倒している人たちにとっては刺激的なタイトルだが、

Googleはプライバシーの敵? 英団体が報告
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/11/news083.html

もうだいぶ前になるがNHKでGoogleがいかにアメリカ社会の中で浸透し、アメリカ人の生活に大きな影響を与えている様子を伝えた報道番組があった。その模様を見てGoogleという会社の力と今後の可能性を見たと同時に私は大きな恐怖も覚えた。

生活の何もかもがGoogleにコントロールされている社会、どんな良質なサービスを提供している会社でもGoogleに嫌われれば商売が難しくなる、これからGoogle Earth, Mobile Google,何もかもGoogleに管理され、監視される社会が着々とできあがっている点を見ると、「Googleによる独裁社会」は決しておおげさな表現だとは思わない。

しかもその個人情報の提示方法や記事に書いてあるような「ツールバー経由で集めた情報の保持期間を明示していないことや、これら情報をユーザーが削除する機会を与えていない」のは大きな問題だと私も思う。

ついでにいえば私はGoogleのAdwordsやAdsenseをホームページに使用しているが、時々身に覚えのないことで警告を受けたりしている。要は私のHPがGoogleの広告を「不正に表示」したり「不正にクリック」したりしているというのだが、勿論自分で自分のページ内に表示しているAdwords広告などクリックするはずもない。私はGoogle何が「不正に表示」で何が「不正にクリック」され、それがいつどのように行われたのか質問しても一切Google側から答えは返って来ない。

しかも腹が立つのは電話での問い合わせには一切応じない、仕方なくメールで何回か問い合わせても全く答えは返って来ないという状況、あまりにも一方的な行動にかなり頭に来たのを覚えている。

Googleがインターネットで理想社会を作るーとは限らないと思う、ちなみに少し話はそれるが、マーケテイングに関して「グーグル、アマゾン化する社会」(森健著―光文社)という本がある。グーグル、アマゾンのような「ロングテール」のマーケテイングが極端な方向に行くとかえって一極集中を招くという警告をしている。興味ある方はお読みになってみてはいかがであろう。


グーグル、アマゾン化する社会

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2007年4月 6日 (金)

Mac G5 結果はメモリ増設、実質的には交換

さて、かねてから問題があった弊社のMAC G5 DUAL
本日2Gのメモリー基盤が到着し増設作業を行った。

この増設作業ー思った以上に手間取った、というのが増設装填したあとしばらくなぜかシステムが立ち上がらなかった。
え?昨日までちゃんと起動していたのになぜ? と思いAppleのサポートに電話したり何なりで、結局取り外したり装填しなおしたりの連続作業、

MAC Power PC G5の中身をご存知の方はわかるだろうがPC本体を開けてファンユニットを取り出すとメモリーのスロットが上下4つずつあり、工場出荷時に上下それぞれ1つずつ装填してある。その2つめのスロットに本日到着のメモリーを装填する作業で思いのほか手間取ってしまった。

結局メモリーのスロットの最初に本日到着した1Gを2枚一番目のスロットに装填したらうまく起動した。そして試しに今までのメモリー基盤(252M x 2)を二番目のスロットに装填したら何と認識しない(!)ことがわかった。もともとのDD-RAM基盤に問題があったようである。つまりはこの基盤、ほとんど死んでいたのだ。

というわけでMAC OSX 10.4.8 Tigerにとってあまりに少ないメモリーだった512Mを結果的には2Gに増設したが、実質的にはRAM基盤の交換という形になった

不用意なPanther アップデートから一ヶ月近くたって、ようやく健全なMacの環境が帰ってきた。先日信じられないほど重かったpro toolsも今度こそ快適に動いているので安心した。システムアップからpro toolsのバージョンアップ、そしてメモリ増設、しめて10万近い出費となってしまった。しかし結果的にはメモリー基盤自体にもかなり問題があったことがわかったのでかえってよかったかもしれない。どのみちpro toolsを動かすのに512Mでは少なすぎたのだから..

やっとこれで本来の制作体制を取れる。自社ものの曲のアレンジや「俺たちの世界」の最終MAの編集作業と滞った作業は多い
業務上も停滞した雰囲気だったがこれで元に戻ればと思う。この一ヶ月のロスを取り戻さなくては

ちなみに今日わかったのだがpro tools7.3になって以前のプラグインで使えなくなったものがあったことがわかった。R-tasのコンプレッサーで結構愛用していたのだが、代用の新プラグインのコンプレッサーはどんなものだろう? どっちにしてもまたいろいろ設定を保存したりしなくてはならないため面倒な作業がまた増える。

というわけで我が音楽実験室ー今度こそ復活!!






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2006年10月10日 (火)

インターネットとロングテイル

もう10日前になるが「マーケテイング庵」で音楽業界についての勉強会を行った。その時に時々マーケテイング用語として「ロングテイル」なる言葉が出てきた。

当時は意味はわからなかったがその後調べたら

ロングテイルー大口客依存型の売り上げモデルではなく多くの小口客を集める収益モデルのこと

だそうだ。いわゆるネットマーケテイングではよく使われる用語だ。

そしてよく「ネットで売り上げ3倍」とか「自宅で○億円稼いだ」などといった類の話をよく聞く。多くは眉唾もので実際はMLMだったり、詐欺の類だったりするがその中で本当に稼いでいる人たちは確かに存在する。しかも今日のYou tubeのようなM&Aのような手法ではなくてだ。その人たちのノウハウにはやはり興味はわいてくる

私は以前のコラムでは「ネットによるプロモーションの限界」のようなことを書いた。ネットプロモーションで効果を期待しすぎて何回も痛い目にあったからだ。だがネットによるプロモーションやマーケテイングというものを私自身今どれだけ理解しているだろうか。理解している気になっているだけでまだ見落としている所はないだろうか。そう考えてもう一度マーケテイング方法について勉強してみようと思っている

先日の「マーケテイング庵」では某A社のプロモーションに関わっている方も出席していたが、この人の意見に賛同するかどうかは別としてこういう人が「マーケテイング庵」に参加していろんな話を聞けたこと自体は非常に有意義だった。今まで自分が持っていたある種の考えが単なる先入観であったこともわかったし、いろいろと考えさせられる面もあった。

知り合いに某A社の方がおられるし、その方は業界人でも良心的な人だと思うので、あまり多くは言わないつもりでいるが、私は某A社のアーチストの曲をいいと思ったことは一度もない。(ああいう曲を書けといえばやってできなくはないけどね)音楽としてもはっきりいって嫌いだ。いや、音楽ですらないと思っている。しかしこのA社のマーケテイング戦略は確かにすごいと認めざるを得ないのだ。云ってみれば音楽という「物」を工場として作り、徹底したマーケテイング戦略で売る、これが他の会社ろA社との違いだ。

あんな音楽はくだらない、というのは簡単だ。実際くだらないと思う。しかし自分が信じる音楽を世に出すためには彼らに匹敵する戦略をもう一度自分なりに組みなおさないととうてい勝てないことを知った。

勿論A社の真似をする気はさらさらない、寧ろ私が目指しているベクトルは全く彼らとは180度逆の方向だと思う。私は如何に文化として残る音楽を世に出すかという方法について考えたいと思っている。考えながら自分の音楽活動を行って行きたいと考えている。単なる消費財としての音楽ではなく..それにはもう少しこのロングテイルマーケテイングについて考えて行きたいと思う。いろいろとご教授下さい<アクトンベイビーさん









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