大野リリース作品リスト

ストリーミングページ

« コロナのトンネルを抜けられそうな現在 | トップページ | 芸能人の不倫、DV訴訟ーあえていうが「それがどうした!」ー当事者でもないのに当事者顔して叩く輩たち »

2022年6月 3日 (金)

シンウルトラマン鑑賞(ネタばれ注意!!) レビュー

正直SNSをみるとこの「シンウルトラマン」に関するネタバレが入ってこないか心配なので、目と耳を塞ぎながらSNSをツールに特化して使っていたんだけど、ようやく見ることができた。

285433528_5140087012705041_6574885792686

そしてまだ見たくても都合で見れない人もまだ大勢いらっしゃるとは思うので最小限度にしようとは思うが、やはり多少ネタバレが出てしまうのはご容赦いただきたい。

とはいえ結論からいうとこの映画たとえ「ネタバレ」が頭に入っても見に行って絶対に損はない映画である。というのもウルトラマンについて全く知らなくとも楽しめる内容になっている。とはいえ総合監修の庵野秀明はファンサービスに抜かりないというか、ウルトラマンをリアルで見た人のノスタルジーをくすぐることを随所で行っている。何を隠そうたぶんウルトラマンの最大のファンは庵野氏自身ではないかと思う。

- - - - - ↓- - - - 以- - 下---- ネタばれ あり- - -↓ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

一応映画音楽をやっている立場からするとウルトラマンのテレビシリーズの音楽をやっている立場からするとどうしても音楽の方に話がいくがとにかくオリジナルの宮内圀郎先生の音楽がたくさん使われていた。特に「科学特捜隊マーチ」は私が大好きな曲だった。それが「禍特対」出動の時に流れた時は思わずノリノリになった。庵野さんのファンサービスといっていい。

映画はのっけから「ウルトラQ]の話から始まる。原作と違うがウルトラマンを知らない世代では「科学特捜隊」ならぬ「禍特対」がこれら「ウルトラQ」に出てきた怪獣(改め禍威獣) をやっつけた(駆除した)ことになっている。オリジナルと設定は違うが、ゴメス、マンモスフラワー、ぺギラといった懐かしの「ウルトラQ怪獣」(しかもきちんと4K仕様にマスタリングされて入っている点は抜かりない)が出てくるとそんなことはどうでもよくなってしまう。

もともとウルトラマンは「ウルトラQ」の中のシリーズで制作されたものなのだ。映画では初めの部分しか出されていないが「ウルトラQ」のオープニングは私は最高傑作の1つといっていいと思う。

このオープニングのサウンドトラックは自然音、日常音を電気的に変換したサウンドで今では死語だが「ミュージックコンクレート(具体音楽)」という手法で作られている。このサウンドトラックはミュージックコンクレートの中でも最高傑作の1つといっていい。

6aa7cec44958c514a539885d8ecfd1b47ead3c48

Shinultraman_poster04さて、庵野さんは最近の特撮シリーズ(なぜかエヴァンゲリオンまでww)に「シン」の文字をつけるがあえてカタカナになっているのは、「新」というのと「真」(本来の)と両方の意味があるからで、例えば今回のウルトラマンには事前に伝わっていたように「カラータイマー」がない。

実はウルトラマンは企画当初にはカラータイマーはなかったという。ではなぜついたか、というと毎週30分の放送で3分と時間制限を加えないと放送枠内に収まらないという理由があったためらしい。

しかし映画の中でもカラータイマーこそないがウルトラマンは地球で長期間生き続けるのは難しい、という設定になっている。

シンゴジラの時と同様、国会や政治家のやりとり等は描かれてはいるものの、シンゴジラほど深くはなくシンゴジラと違い自衛隊の活躍も少ない、まあ怪獣(あえて禍威獣にはしませんwww)をやっつけるのはウルトラマンだからしょうがいないかな、とも思ったけど..

ウルトラマンの敵といえば「バルタン星人」とか「レッドキング」といったものを思い浮かべるが、今回は山本耕史の怪演が光るメフィラス星人。しかし脚本を練り上げていく段階で、おそらく「外星人(宇宙人)」のテクノロジーを欲しがる政治家とそれをエサに地球の「植民地化」を狙うメフィラス星人、まさレヴィストロースの野生の思考の発想そのものである。

そこまで脚本の深みを展開させるのはやはり庵野氏は単なる特撮好き、オタク好きなクリエイターではないことを示している。

メフィラス星人は原作でも知的である意味地球人にとって最強の強敵だった。そしてそれを山本耕史は奇をてらうことなく、しかし存在感たっぷりに外星人(宇宙人)のイメージを一新するすばらしい演技だった。「私の好きな言葉です」はしばらくクセになりそうである。(笑)

クライマックスも原作とかなり違うがよく練られたものだと思う。果たして続編はあるのか?わからないが、今回のシンウルトラマンを海外での劇場公開を熱望している向きはアメリカでも多い。ギレルモ・デル・トロ監督もその一人である。まあアメリカ国内の配給の契約がなりたつかどうか、それ次第とは思うが...

Deltoro

「パシフィックリム」でもわかるようにこの人は筋金入りのカイジュウ好きである。

シンゴジラの時でも海外での配給は少しずれたが、庵野氏は当然海外での配給も想定して作っているはずなので、アメリカでもそう遠からず公開されるのではないかと思っている。

映画制作はグローバルになっている、そのことを一番よく知っている監督の一人だろうと思うから。

今「シン仮面ライダー」の制作にエネルギーを投下していると思うが、来年公開楽しみである。

Post5688shinultraman01
左端が庵野氏

 

 

| |

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。