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2020年8月 6日 (木)

CDの時代が終了! もはや待ったなし!! 映画も音楽も100年に一度という大変革の時代が到来している

このブログで私は何度も書いた。そして確信どころかもはや誰の目にも明らかである(はずだ)

100年にに一度という大変革の時代が到来している。
そしてその大変革は避けることはできない 

日本人は国民性として変化を好まない傾向があるが、音楽界は特に「ムラ社会」的傾向が強く変化というものを極端なほどに忌み嫌う

■NiziUの大ヒットが日本の音楽産業を打開する――ジャニーズ事務所は既得権益に縛られたまま
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani/20200731-00191043/

この記事、まあ一見私の論調ににているように見えるが、それでも私からすればいささか視点がずれているようにも見える。いや、CDという商品形態はもう終わる、そしてこのコロナウイルスの影響でアイドルの握手券はもはや成立しなくなる、それらはその通り、というか「今さら」といっていい見解だ。そしてCDにこだわる日本の音楽業界の多数を旧態依然というのはその通りではある。だがこの手の日本の記事で決定的に欠けている視点がある。それはパッケージではなく配信、ストリーミングという形だけの問題ではない。もっと本質的なところを切りこまないといけない。

具体的にはコンテンツのビジネスが100年に一度の大変革の時代に来ているー殆ど革命ーといっていい時代に入っているのだ。どうもこの手の記事をみるとそこまで切り込んだ記事が見当たらないのだ。産業を根底から覆すパラダイムシフトが起きており、価値観そのものも大きく変化しているのだ。

例えばCDからストリーミング、サブスクリプションに商品が変わるというだけでビジネスモデルがこれだけ変わる

1) マーケットが国内だけでなく全世界になる。そのため「ワールドマーケット」を想定したコンテンツ作りをしなくてはならない。リリースされた作品は全て「全世界発売」になる。

2) ストリーミングのチャンネルは全て「グローバル企業」を通じてのものになり、ビジネスは全て「全世界共通のルールのもとで管理され、ビジネスは全て「データ」中心に解析される

これを読んでもおそらく多くの音楽事務所関係者は「意味がわからない」かもしれない

(1)のマーケットが「全世界販売」にならざるを得ないのはストリーミングの一回の単価が極端に低いためである。Sporifyは年ごとにMAU(有料契約者数)によって違うが1回再生あたり0.3円ー0.4円 比較的高いApple Musicでも1再生1円である。そのため日本の音楽業界が従来の通りに国内市場しか発売しない発想にたつとビジネスとしてはあまりにも小規模になってしまう。

しかしこれが全世界だとどうなるか、途端に再生回数が2ケタくらいあがる。チャートでトップのアーチストは月Sporifyだけで1億4000万―5000万再生を得ることができる。ストリーミングはSpotify以外にApple Deezer Amazon, Google Play その他のプラットホームを合わせると全世界で一月数億回の再生回数を得ることができる。これは全世界だからこそ、この数字になる

今までのように日本国内だけみていてもこの数字には決してならない

これは音楽だけでなく映画、映像でも同じである。NetflixやAmazon Primeの存在で映画制作が自動的に「全世界」を対象としたものになる。もはやコンテンツ制作でボーダーレス、グローバルな影響を避けることは不可能である、

同じく(2)のストリーミング=サブスクのビジネスは各プラットホームが計算するデータで全てが来る。一切ごかましはできない

ストリーミングのプラットホームは主なものだけでこれだけある。(これでも全ては網羅していない)

Spotify_20200806214401 Applemusic_20200806214501Amazonmusic_20200806214501

Deezer NapsterlogoYt_1200

Spotifyは確かにこの中で一番シェアを得ているがトータルすると世界のトップアーチストは毎月数億ー10億近くを稼いでいることになる。くどいようだがこれは全世界だからできるのである。そしてそのデータはサーバーで自動計算されるので一切ごかましはできない。例えばCDのように公称何万枚とか、実際の数字と違う(多くの場合は遙かに大きな数を発表する)ことはストリーミングでは一切できない。つまり音楽事務所や業界関係者の都合で売り上げ額を実際と違う「公称」などということはストリーミング時代ではできないのだ。

世界第2位の規模の日本の音楽産業は、旧態依然としたままだ。このままであれば、この先に待ち構える未来は間違いなく厳しいものとなる。理由はシンプルだ。インターネットはなくならないからだ。 

インターネットだから、ではない。インターネットは単なる手段に過ぎない、問題はインターネットを介した配信、ストリーミングというビジネスモデルは従来の日本の音楽ビジネスとは根本的に違うものなのだ。だからCD時代の終焉は従来のビジネスモデルとは殆ど相いれないほどの変化が起きる。そしてその世界で生き残るには「ムラ社会的価値観」は排除しないといけない。そうでないと海外との競争に負けるからである。 

ストリーミングがもたらす新しい音楽業界の流れは2-3年前から大きく動き出してきた。そして今回のこのコロナウイルスがもたらす影響がその流れを決定的なものにした。もはや待ったなしである。

「日本の音楽の常識」「日本の音楽業界のしきたり」なんてものは捨てるべきである。もはやそんなものが通用する社会ではなくなってきているのだ。しかし残念ながらこのことを理解できる日本の音楽事務所関係者はまだ少ない。圧倒的に少数といっていいだろう。

だが例え「従来と根本的に違う音楽界に変わってきた」であることに気づいた時はもう既に遅い。新しい時代とビジネスモデルに対応したところと既得権益や旧態依然の体制にこだわる業界では天と地くらいの差ができているはずだ

私は勿論後者を目指す

 

 

 

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