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2020年4月14日 (火)

安倍総理が星野源のネットジャムセッションを台無しにした件ー日本人の音楽文化の無理解と軽視、文化に対する民度の低さ

コロナウイルスの蔓延に伴う緊急事態宣言の下、ライブやイベントの機会を奪われたミュージシャンに対し星野源が新曲#うちで踊ろう で「コラボしよう」ということでさまざまなミュージシャンに呼びかけ、多くのミュージシャンが楽しいコラボレーションを行った。最初はInstagramでアップしたようだが、爆発的に広まったのはtwitterである。

Screenshot_20200414-gen-hoshinotwitter-i

https://twitter.com/gen_senden/status/1246047171134107648

ちなみにこの#うちで踊ろう がJASRACに現在信託しているかはわからないが(していなくても時間の問題で行うと思うが)twitterは私が知る範囲ではFacebookやInstagramのようにJASRACと包括契約を締結はしていないと思うので、ここで星野源ができあがったばかりの曲をシェアしてくれたのはコンテンツホルダーとして「他のミュージシャンとのコラボ」のために善意で公開、シェアしてくれている、という点を押さえて置かねばならない。

つまりセッションやコラボレーションなどを通して、それぞれの方が創造性を発揮して動画を作り上げることを想定されていたもので、それ以外の用途は「本来の意図から外れる」ものなのである。このような形で公開、シェアさせてくれるのは星野源が純然たるミュージシャンのセッション、コラボレーションというクリエイテイブな姿勢から生まれたもので、その行為自体大いにリスペクトされて然るべきである。

そこで問題のこの写真だ、ネットでも大炎上した問題のこれ

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この安倍首相のこの行為に対して安倍を擁護している人も結構いたが、多くは何が問題なのか全く理解していない。「コロナウイルスの自粛に関する正しいメッセージを星野源をコラボ映像といっしょに使って何が悪い」というのが安倍擁護する人のだいたいの主張だ。

だがそうじゃないのだ。安倍首相の行為は

1.星野源の提供したネットのジャムセッションを台無しにしたこと

2.世の中のミュージシャンのための自らのコンテンツの提供をした星野源の善意を踏みにじったこと

3.星野源の人気を利用しながら、引用しながら最低限のネットエチケットも守らず明らかに音楽文化を軽視するような行動を日本政府の代表が行っていること

つまりここには音楽文化をただの道具としか扱っておらず、利用するだけ利用しながら音楽文化自体を重用する姿勢が微塵も見られなかった。そしてそのような行為を日本国の政府の最高権力者が行っていることが最大の問題なのだ。これらは云ってみれば美しい音楽のコンサートの演奏中に無関係のものが土足で演奏ステージに上がり込む、あるいは人気の演劇舞台に無関係のヤクザのボスがステージに上がり込む、といった無神経極まりない行為を行ったのと同じなのだ。

こういう文化を大切にしない風潮は残念ながら日本全体に浸透している。総理大臣がそもそもそうなのだからそれが日本社会全般に浸透してしまうのだろう。特に安倍首相のこのセッションを台無しにして踏みにじる行為は、日本政府がコロナウイルス蔓延に伴う自粛でミュージシャンが協力しているにも関わらず、音楽家や箱(イベント会場)を見捨てる判断を国がしたという背景もミュージシャンたちの怒りを増幅させた。

せっかく星野源がライブの機会を失ったミュージシャンに寄り添う形で、ネットのセッションを提供したのに、政策の上でもミュージシャンを見捨てる行為をした人間がそのジャムセッションの機会を完全にぶちこわしたのである。それも星野源のネームバリューだけ利用して、コンテンツの「本来の意図」に対する敬意の欠片も見せない行為を行った。だからみんな腸が煮えくり返るほどに怒っているのである。

つまり どこまで音楽家をコケにするつもりだ?  と怒っているのである

もっとも音楽文化や芸術に対する敬意など微塵も持っていない人間が少なくない日本である。「芸術などに税金を使わないでほしい」という言葉があたかも正論であるかのように大手を振って罷り通っているのが日本という国だ。

前の記事にも書いたがドイツとはえらい違いである。ヨーロッパは芸術文化は「国家のアイデンテイテイ」そのものであることを理解している国。一方芸術文化を「余計なもの」「役に立たないもの」と決めつける日本。そして日本のトップアーチストのコンテンツに敬意の欠片も示さない総理大臣

今回のコロナウイルスの対応もドイツは非常に高く評価されているが、今の日本とあまりの違いに情けない思いしかしない。

■アーチストや文化関係者をコロナウイルスの自粛に伴い厚く保護するドイツやヨーロッパ諸国と「芸術や文化に税金を使うな」という見解が社会の多数派になっている文化民度の情けない程低い日本

http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2020/03/post-279660.html

多くのハリウッド映画の原作者となったステイーブンキングが今回のコロナウイルスのロックアウト時に次のような発言をしている。

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「もしあなたがアーティストは役立たずと思うのであれば、自主隔離の時間を音楽、本、詩、映画、絵画なしで過ごしてみてください」
スティーブン・キング

もしこの記事を読んでいる人が「芸術などに税金を使うな」とか芸術文化を「余計なもの」「役に立たないもの」と思っている人であれば,また
ライブハウスの感染拡大の件からミュージシャンというだけて誹謗中傷する行為が正しいと思ってる人であれば、そんなあなたに私はいいたい

これから緊急事態宣言が解除されるまでの数週間 本も映画も音楽も絵も勿論ゲームも一切鑑賞しないでもらいたい。

また鑑賞する資格はあなたらには無い

 

 

 

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