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2020年1月 5日 (日)

「情報革命」がひょっとしたら...起き始めているのかもしれない と思う今日この頃

皆さんは「情報革命」なる言葉がかつてメデイア中に響きわたったことを覚えているだろうか?

一時は「IT革命」などともいわれたが、今や完全に死語といっていいのだろうと思う。このブログでもそのことについて何回か述べたことがある。

しかし実は私は最近、その「情報革命」なるものが起き始めているのではないか、と感じ始めている。

無論インターネット黎明期にあったようなイメージとはだいぶ違うとは思うが、確かに今次のようなことが起き始めている

1.情報、コンテンツによるボーダーレス、グローバル化に伴いコンテンツビジネスの形が変わり始めている。ボーダーレス推進に伴い情報、コンテンツのビジネス形態が変わりつつある

2.インターネットツールによってビジネスの形そのものが変わるつつある。それに伴い業界の構造も変化を余儀なくされる

今正直いって何十年に一度という大変化が映画でも音楽でも産業全体に起こり始めている。そしてそれに伴い「価値観」も変化しつつある。価値観が変わる=すなわち革命が起きつつあるといっていいと思う。

それを考えるといつか当ブログの記事で引用したドラッカー氏のある著書を思い出す

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テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編)上田惇生編訳、ダイアモンド社)  である。

12年くらい前の記事だが非常に参考にはなった。

■第51回:ITによる革命は緒に就いたばかり
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070601/273297/?ST=biz_biz&P=1

平たく言えば17-18世紀の産業革命と現代の情報革命を照らし合わせた著書だが、ドラッカー氏によるとコンピューターの誕生に相当するものとして、蒸気機関の発明がある。蒸気機関は社会や産業に大きな革新をもたらしたが、ドラッカー氏の見立てによると「産業革命前から存在していた製品の生産の機械化だけだった」。真に世の中を変えたのは鉄道である。蒸気機関の実用から鉄道の出現まで、ざっと50年かかっている、という。それ故、IT技術が出てきても「なんだITというツール(道具)が現れただけで価値観の変化をもたらす「革命」なんか起きないじゃないか」といわれたし、私自身もそう思っていた。

しかしドラッカー氏は、鉄道が登場した10年後あたりから、「蒸気機関とは無縁の新産業が躍動を始めた」と述べる。それは電報や写真、光学機器、農業機械、肥料であった。一連の新技術の登場の後に、郵便や銀行、新聞などが現れ、鉄道が登場した30年後には、近代の産業と社会制度が確立した。ドラッカー氏は来るべき社会にも同じことが繰り返されると主張する。

確かにインターネットというものが一般に普及し始めてから20年以上が経った。で、何かが変わりつつある。

ドラッカー氏によると産業革命時代の蒸気。機関にあたるのがEC(Eコマース)だと主張する。確かにAmazon自身が流通に大きな影響を与えたことは事実であろう。だが私はさらにSNSも情報革命の蒸気機関に当たるものとして付け加えたい

コンテンツ(音楽、映像)の世界に起きた具体的な変化として

1.メデイアの変化 

パッケージの時代からインターネットのストリーミング中心の時代

2.グローバル、ボーダーレスの時代

コンテンツの制作工程からリリース、発表まで国境に関係なく全世界に広がる

* グローバル化、ボーダーレス化に伴う業界の構造の変化

特に だが日本は特に欧米とは業界の構造が「ガラパゴス」といわれるくらい違うため、グローバル、ボーダーレスの時代に対応し辛い。だがそれも変わりつつある。というか変わらざるを得ない。

例えば私が管理するFacebookグループ「エンタテインメント業界キャステイング」だが、ここでは国内外のキャステイングや募集投稿を掲載している。(勿論全てギャラあり、の案件である)ここで以下のような募集投稿があったが(現在は応募締切)、以前なら普通にSNS等で掲載することはほぼ不可能だったはずである。ハリウッド映画の募集案件である。

Hollywood_audition

エキストラとはいえギャラはきちんと出るし、半月近くあるから全日でればそこそこのギャラ額になる。
以前はこういう情報はD通等の大手広告代理店や大手芸能プロが仕切って海外のオーデイション情報を完全に遮断していたと思うがFacebookを始めとするSNSによってそういう情報を遮断することはもはや不可能になった。実際問題として海外の制作進行やキャステイングデイレクターから直接こういう情報が入って来る時代だから、旧勢力の「既得権益」など守りようがないのである。

上記の著書でドラッカー氏は以下のように書いている

今後20、30年の間に、コンピュータの出現から今日までに見られたよりも大きな技術の変化、そしてそれ以上に大きな産業構造、経済構造、さらには社会構造の変化が見られることになる

 IT革命からいかなる新産業が生まれ、いかなる社会制度、社会機関が生まれるかはわからない。(中略)しかし絶対とまではいかなくとも、かなりの確率をもって予測できることがある。それは今後20年間に、相当数の新産業が生まれることであろうことである。しかもそれらの多くがIT、コンピュータ、インターネット関連ではないであろうことである。

私はもし情報革命なるものが実際に起きるとしたら、それは「コンテンツ」に関する革命であろうと以前書いた覚えがある。そして今少なくとも音楽や映像の「産業構造、経済構造」が変化しつつあることを感じる。これはLine等での友達との連絡とかよくある炎上といった次元の話ではない。価値観そのものが変わっているのだ。つまり今まさに全世界的に革命といっていいことが起きている。

しかもこの革命 、まだ始まったばかりである。今後どのように変化していくのか。私にも予想がつかないが注視していこうと考えている。

 

 

 

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