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2019年10月27日 (日)

ブログのアーカイブ整理をしてここ15年くらいの音楽業界の激しい変化を実感する

このブログは開設してもう15年たちます。最初はパラッパラッという感じで記事を書いていましたが、途中から「自称ブロガー」としての活動を展開。これは当時既に深刻な音楽不況の状況に対し音楽の世界で仕事をする人間の端くれとしてどうすべきか、私なりに考察をしていくという目的もありました。勿論ライブやイベントの報告もありましたが、改めてみてここ15年の音楽業界の変化をみて愕然とするわけです。

音楽業界でメインストリームを歩いている人たち、いわゆる音事協の人達は概して変化を忌み嫌う人たちが多く、マーケットの劇的な変化に対しても変化に対応することに極めて消極的な人が多かったということができます。しかしその音楽業界も15年の間にさまざまな変化が起こり、とりわけマーケットの形態、プラットホームに関しては劇的な変化に見舞われました。そのためとりわけマーケテイング、業界のありかた等を論じたブログ記事は一時は重要なポイントを指摘した記事もありましたが、もはや時代遅れの論点となってしまった記事も多く出てきました。

しかし一方では当時の状況から音楽のビジネスをどのようにやっていこうかという議論を真剣に行っていたこともあり、時代遅れだからといって削除するのも忍びないということもあり、ブログ記事と切り離したアーカイブとして残すことにいたしました。

http://www.kyojiohno.com/archive.htm

音楽業界がどのように変化したか、簡単にまとめると以下のようになります。

1.マーケットのプラットホームの変化

  CDパッケージ  ➡ ダウンロード ➡ ストリーミングサブスクリプション


2.マーケットの市場範囲

 従来の国内中心市場  ➡ グローバルな展開

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音楽市場の著しい変化はとりわけストリーミングによって劇的に変化した、といっていいと思います。正直私も最初Spotify を始めApple Music (ダウンロードのi tunes はもうすぐ廃止します)やAmazon Musicといったサブスクリプションのプラットホームがここまで大きな変化をもたらすとは予想できませんでした。そしてそれは変化を極端に忌み嫌う体質の日本の音楽業界を確実に変えていってます。

実は私も知らなかったのですが気が付いたら日本のストリーミング市場は世界3位になっているんですね。そして業界連中があれほど「嫌々ながらやっていた」ストリーミングのおかげでレコード会社の業績も回復しているので、業界のストリーミングの反対派もだいぶ静かになったようです。(笑)

世界の定額制音楽ストリーミング市場シェア発表[2017年]:MIDiA
https://tokyo-indie-band.com/2017/11/streaming-services-market-shares-report.html

しかしストリーミング市場は世界と日本でずいぶん違うのが興味深いですね。海外ではSpotifyがダントツですが日本はAmazon Musicが首位。これはAmazon Premiereを契約すれば(ほぼ自動でpremiereになるし..)聴くことができわざわざ契約する必要がないのが、首位の原因かもしれません。(海外ではAmazonは3位)

海外ではダントツのSpotifyが日本ではLine Musicの後塵を配し伸び悩んでいる理由が何なのか興味深いですね。いずれにせよどのストリーミングともいかにプレイリストに入ることが重要かがポイントになります。日本国内ではAmazonに力入れた方がさし当りいいかもしれません。

■世界の定額制音楽ストリーミング市場シェア発表[2017年]
https://tokyo-indie-band.com/2017/11/streaming-services-market-shares-report.html

このことにより音楽制作会社、音楽事務所の体制が従来と大きく変わらざるを得なくなります。

Spotifyを始めとする各サブスクリプションのプラットホームにはストリーミングしているアーチストの「アーチストページ」が装備され、その「アーチストページ」でプレイリスト、どこの地域の人、どの年齢層等が音楽を聴いているか、がわかるようになっています。その「ファンベース」向けにライブ、コンサート、イベントのお知らせを行うこともできますし、アーチストのマーチャンダイス(グッズや最近主流になりつつある「アナログレコード」等)のセールス活動も行うことができます。

つまりこれからの音楽制作会社、音楽事務所にはストリーミングのデータ分析とファンベースへのマーケテイング等を行う専用のスタッフが必要になってくるわけです。事実海外の音楽会社の殆どは"Data Analyzer"というポストがあります。しかし日本の音楽事務所の連中にこの話をしても何の話か全く理解できない人が多いようですが..(^^;)

つまり今音楽にしても、そして私が関わっている映画の世界でも何十年に一度という大変革が起きています。そしてその変革は誰にも止められませんし、その変化に対応できたところが生き残ります。

音楽業界はある意味、日本の産業、会社の悪い面の縮図です。残念ながらもはや後進国に堕してしまった日本はとりわけITや産業構造の変化に対応する点で世界から大幅に遅れています。はっきりいって日本の財界、経営者の大半を交代させないと新たな時代への対応は難しいかもしれません。日本のレコード会社、音事協の事務所など特に顕著です。彼らは頭の中が昭和で止まっていますから。

まあその変化を実感するにあたり、日本のメーカーの動向など気にせず自分でグローバル化、と新しいプラットホームへの対応をしていくしかないのかな、と思っています。幸いにしてメジャーレコードで無ければサブスクリプションでのストリーミングができないわけではありませんから、いろんな窓口が幸いにしてありますからね..

 

 

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