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2019年6月 8日 (土)

日本の音楽業界はなぜ遅れてしまうのか

当ブログのだいぶ前の記事だが日本の大手の音楽事務所の社長がネットフリックスを知らなかったという記事を書いた

■ネットフリックスすら知らなかった某音楽業界トップの時代遅れ
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2019/03/post-6d78.html

ある程度映像やその他のコンテンツ産業に関わっていれば、こんなセリフを聞いて耳を疑うだろうと思うのだが、これが日本の音楽業界の実態である。私はこういった体質にもう長い間戦ってきたわけだが、最近はそれらに対抗するのはアホらしくすら感じるようになってきた。

Spotify導入に何年かかったのかわからないし、今でも正直「嫌々ながら」やっているのが現状で、いまだに世界ではもはや旧態依然となったCD販売というビジネスモデルにいまだに固執している。

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欧米ではストリーミングによって音楽産業がV字回復しているのだが、それに対し日本の業界筋からは信じられない 嘘だありえないという反応しか返ってこない。これは今でもそうだ。

残念ながら日本はもはや音楽に関しては完全な後進国となりはてている、音楽のクオリティの面でもインフラの面でも.. これは残念ながらもはや否定しようもない事実だ

それにしてもどうして日本の音楽業界はこうも遅れてしまうのだろうか?

いくつか考えられる理由を上げてみると

 

1.勉強しない

日本の音楽業界はいわば業界全体が1つの「村社会」になっている。そうであるがゆえに今でもそうだが殆どの音楽事務所は「今の音楽業界のしくみ」と音楽業界のネットワーク、コネクションさえ頭に入れていればいいと思っている。それゆえ「音楽業界の村社会」の外で起きている事には基本的に無関心である。そのため「業界のしきたり」さえ学んでいれば新しいことを学ぼう、勉強しようという考えが全く起きない

だから先程の話ではないが「ネットフリックスってなんですか?」なんて質問が平気で出てくるのだ。

勉強もしよう、努力しようという気が起きないのである

2. 「村社会」であるがゆえに変化を忌み嫌い、新しいことをしようとしない

そうであるがゆえに日本の音楽業界は「自分たちの村社会」を維持することがトッププライオリテイとなり、その「村社会」が変化するようなあらゆるものを好まない。その結果がいまだに日本の音楽業界がCDというビジネスモデルにこだわるのもそういった一例である。

こういった体質から今劇的な変化が起きているコンテンツ制作の世界で対応が著しく遅れてしまう結果になっている

3.頭を使わない、使うことを極端に嫌う

音楽業界の低迷は20年以上続いている、普通これだけ長い間低迷すれば何らかの創意工夫でこの低迷から脱しようと考えるものだが、音楽業界関係者の殆どは全くそういうことをやろうとしていない。頭を使うことを極端に嫌う体質があるーそう業界全体が思考停止なのだ。

やるのはコネと政治力を使って自らの「権益」を作りそれで商売することだ。だから業界でよくあることだが、ある音楽事務所を退職してライブハウスとかラジオ局とか関連業界のその元部下が移籍すると、そのライブハウスやラジオ局をその音楽事務所の社長が意識の上で「私物化」するパターンが少なくない、その場所で自分の事務所が優遇されるのは当たり前だ、という感覚をもってしまうのだ。当然この構図は癒着を生む

だから私は結構企業関係の仕事もよくしているのだが、よくいわれるのは「企業関係者を紹介しろ」ということをひっきりなしにいわれることがある。だがそんなことが簡単にできるはずもない

これらの話を聞いて「どこかで聞いた話」と思った人も多いのではないだろうか?

その通り音楽業界というのは今の日本のガラパゴス体質のあらゆる悪い面が反映している業界なのである。日本の官僚組織、政治家の黒い癒着と本質的に構造が同じなのだ。

これらが「村社会」のレベルに達しているうちはまだいいかもしれないが、今やグローバル社会であり全てが対等な競争とグローバルなルールにのっとったものでなくてはならない。

残念ながら今の音楽業界の関係者の大多数にはそういった意識がまるで欠けている。

だがコンテンツ制作のグローバル化はもはや誰にもとめられない。コンテンツ制作のグローバル化に対応できたところは生き残り、対応できなかったところは滅びるか、先細りしていく世界で狭いパイを分け合って細々と暮らしていくしかないのだ。

私はいうまでもなく前者に行く。悪いが日本の音楽業界と運命を共にする気などさらさらないので...

 

 

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