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2019年2月11日 (月)

グラミー2019年で日本がいかに「音楽後進国」であるかを改めて実感

本日2019年のGrammy授賞式が開催されました。
主な受賞者は以下のページをご覧ください(英語ですが)

https://www.grammy.com/grammys/news/2019-grammy-awards-complete-nominees-and-winners-list

尚、日本人関連ではChildish Gambino のミュージックビデオを監督したヒロ・ムライさんが「ベストミュージックビデオ」を受賞されました。ヒロ・ムライ氏は作曲家の村井邦彦先生のご子息だったんですね。村井邦彦先生はアルファレコードの創立者でもあり、作曲家として多くのヒット作を書かれています。
息子のヒロさんは9歳からアメリカに住んでいて、ハリウッドの映画監督の道を歩んでいらっしゃるようです。東京で生まれましたがLAで育っていますので悪い意味での「日本の業界」には染まっていないようですね。それがよかったのかもしれません。

ヒロ・ムライ氏はドラマでゴールデングローブを受賞されていますが、そう遠くない内に劇場公開の映画も監督するでしょう、

もうこれからこういう映画監督さんがどんどん出てきますね。またでなければならないと思います。映画のグローバル化、ボーダーレス化はどんどん進んでいます。

その他欧米の音楽シーンと日本との差などもうさんざん述べたので今回は触れません。もう両者を同じテーブルにおいて比較するなんて欧米のミュージシャンに失礼ですし、日本人としても恥ずかしくてそんなことを論じたくもありません

さて「日本の業界に染まっていない」という観点からすれば日本とアメリカの音楽業界の収益構造の違いが今回改めて浮き彫りになった形です。

 

 

 

Riaa_2017musicshare

 

上記のグラフからアメリカでは既に音楽産業の収入の65%がストリーミング経由のものであり"Physical"というCDやアルバムは17%に過ぎません。音楽配信の今や15%に過ぎずいずれも減少の一途をたどっています。(但し後述しますがビニールーいわゆるアナログレコードは増加しています)

日本の音楽業界、レコード会社について一応ストリーミングで音源を流してはいますが、いまだに業界関係者の大多数がストリーミングに関して否定的な見解を持っており、アメリカをを始め、ヨーロッパ各国は完全にCDは過去のメデイアであるかのようにいわれているのに、日本ではいまだに"CD"という盤の販売というビジネスモデルに固執しているのが現状です。

ストリーミングの欧米での普及は単にユーザーのニーズ、その他によってCD等のパッケージからストリーミングへのパラダイムシフトが起きたのではどうやらないようです。そして以下の記事を読んで日本の音楽産業と欧米の音楽産業の決定的な姿勢の違いが、欧米と日本の差を生み出したということがわかりました。

ひとことでいえば新しいプラットホームに対する業界の姿勢の違い、が日本と欧米のストリーミングでの収益の差に直結している、という点です

以下の記事をお読みください

■音楽業界が16.5%の二桁成長したアメリカは、いかに「音楽ストリーミングの国」として成功したか?
https://blogos.com/article/289519/

 

いかに引用します

ここで注目すべきは、アメリカがいかにして「音楽ストリーミング」を市場に浸透させたかで、その背景には音楽業界各社が収益構造モデルをCD・ダウンロードのビジネスから音楽ストリーミング中心の新しいビジネスへシフトしたことが市場全体の成長に直結していることです。

定額制音楽ストリーミング市場が成長した背景には、SpotifyやApple
Musicなどの大々的なマーケティング戦略とユーザー獲得合戦は無視はできませんが、主にメジャーレーベルや音楽出版社、アーティストとマネジメント会社などが音楽を配信する仕組みをストリーミング中心に転換させた業界内でのパラダイムシフトが成長の大きな要因です。

アメリカの音楽業界では、音楽ストリーミングのビジネスモデルを次の3つのカテゴリーに分けて指標として動向を細かく見ています。

SpotifyやApple Music、Amazon Music、Google Play
Music、Deezer、Tidalなどの定額制音楽ストリーミング。PandoraやSiriusXMなどネットラジオを含むラジオ型音楽ストリーミング。そしてYouTubeやVevoなど広告モデルの音楽ストリーミングの3種類にビジネスをRIAAが分類し、各カテゴリー別の売上推移を出しています。

特にアメリカでは「定額制音楽ストリーミング」への期待が大きく、業界の取り組みによって市場最大の収益源にまで成長させてきました。

音楽業界が音楽ストリーミングやデジタルダウンロードでの限定配信を基準として導入するまでに最も大きな影響を与えたのは、2013年にジェイ・Zがサムスンと組んでアルバム『Magna Carta Holy Grail』をスマホユーザーに先行配信し公式リリース前にミリオン(100万ダウンロード)を記録したことが、業界がヒットの指標を見直すキッカケになったといわれます。その後テイラー・スウィフトがSpotifyのロイヤリティ分配に不満を唱え、テイラー・スウィフトがSpotifyのロイヤリティ分配に不満を唱えたことも、このシステムの最適化を推進することになりました。アーティスト、ファン、音楽業界にとってWin-Win-WInな関係構築を目指すことが、音楽ストリーミング時代のグローバルスタンダードとして定着していき、現在もそれの改善が推進されています。

一方、元々ただでさえ「新しいことをする」ことに消極的な日本の音楽業界ではいまだにストリーミングに対する抵抗感が根強く、アメリカのような最適化に対する議論を深めれば、多くの利益がクリエイターに還元されるシステムや手法を考える方向性に動くことはできるのではないかと思います。

何よりもストリーミングはラジオと同じで「プロモーション」の手段としても活用できる、というのがポイントで、ストリーミングでアーティスト、ファン、音楽業界に十分な収益を得ながら、ライブやアナログレコードの拡販につなげることもできる、というプラスの発想をもっと日本の音楽業界は考慮すべきです

一方で、アーチストのファンはアーチストの商品の「所有欲」もみたすべきだ、という議論があります。好きなアーチストのグッズ、商品も持っていたいというのはファンとしての当然の心理です。

そんな中CDにこだわりたい方は例えばバックストリートボーイズがツアーで行ったファンサービスも検討の余地があるような気がします。

日本のAmazonでは普通に売られていますが、バックストリートボーイズツアーのチケットをアメリカとカナダで購入した人に新アルバム"DNA"をプレゼントする、という「逆の発想」でファンにサービスを行っている。(要するにノベルテイとしてのCDのありかたですね)

 

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新アルバム"DNA" バックストリートボーイズ

■https://www.backstreetboys.com/news/298142
https://www.backstreetboys.com/news/298142

ちなみに必ずしもCDである必要はないと思います。もしかしたら音楽ファイル入りのUSBメモリーとか、DVDとか、アナログレコードはたぶんないでしょうけど、要はファンが喜ぶものならなんでもいいと思います。ジェネレーションZにCDをプレゼントしてもたぶん喜ばない、というかCDプレーヤー自体持っていない可能性の方が高いので...

日本の音楽業界の関係者は特に「新しいこと」「変化」というものを極端なまでに忌み嫌うのを私自身は嫌というほど見てきましたが、ここで本格的にこのストリーミングを中心とする新たなパラダイムシフトについて考えないと日本だけ旧態依然のガラパゴス、という状態がいつまでたっても続くことになると思います。

残念ながら日本は完全な「音楽後進国」
そしてそれを今回のグラミーで嫌というほど実感したといってもいいです。残念ながら..

 

 

 

 

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