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2018年11月24日 (土)

ストリーミングが中心の時代で意味がなくなるいわゆる「メジャーデビュー」について

既に何回も当ブログの記事でも書いてあるように海外の音楽業界ではSpotify , Apple Musicを中心としたストリーミングサービスにより業績はV字回復し、日本を除くすべての「先進国」(もっとも日本は既に先進国ではないかもしれない、詳しいことはこちら)では音楽不況は過去のものになっている。

【主要国の2017年の音楽市場】

アメリカ:86億2000万ドル(約9064億円、前年比16.5%
日本:2893億円(前年比3.0%
ドイツ:15億8800万ユーロ(約2100億円、前年比0.3%7
イギリス:8億3940万ポンド(約1276億円、前年比10.6%
フランス:5億8300万ユーロ(約772億円、前年比3.9%
 

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ストリーミングはサービスによって一回の再生数に権利者に入るお金は違うがざっと計算すると

  • Spotify 0.4円
  • Apple Music 0.8円
  • Tidal 1.3円
  • Amazon Music 0.4円

といった感じである。
だが誤解する人がいるかもしれないが、これは1つお断りをいれると上記の金額はあくまで「アーチスト自身」が自らストリーミングを行った場合の料金である。

実は「レコード会社」がストリーミングの窓口に入ると事情は全く違う。それはレコード会社からアーチストに支払われるロイヤルテイの配分としてアーチストに支払われる

実はこれが問題なのだ

ストリーミングのアーチストの分配の雛形は基本的にはCDにおける分配をベースに考えている。一方でストリーミングの場合著作権の計算方法は放送使用料の分配方法に似ているが、こちらはCDが販売されるケースと著しく違う

具体的に整理するとこういうことになる

CD ストリーミング
アーチスト印税 原盤を持つ(制作費を負担)の場合10%, 原盤権を持たない場合1-2% 2017年現在12% (導入当初は7%)
著作権料 総額5.8% (これを作詞家と作曲家で原則分割ー出版社を通す場合は作詞家作曲家1/4) ストリーミング業者の広告費を含む全収入の15%を複製に対する使用料として徴収し、それを楽曲のリクエスト回数を乗じて、楽曲毎に使用料を計算し、使用料を算出する

その結果こういう問題がおきている。

■5兆円弱の音楽産業、アーティストの取り分はわずか12%「我慢は限界」
https://www.businessinsider.jp/post-172867

CDの場合は売上額からジャケット代、CDプレス代といってフィジカルな費用が発生するが、ストリーミングは勿論そういうものは存在しない。そのためそもそもCDのロイヤルテイをベースに算出すること自体は誤っているが、問題はCDと違って定額ストリーミングサービスのためひとことでいえばみんなから集めたお金をパイにし、Spotifyに曲を載せてるアーティスト全員で「賞金山分け」をするシステムではある。
そのため定額利用者がどんどん増えればいいが、もし頭打ちにもなればアーチストの収入も頭打ちになる危険性はある

そもそもストリーミングは世界のトップ再生は億単位の再生数を稼ぐ、それだけの再生数をまだ普及しているとは到底いえないレベルの日本国内で稼ぐのはほぼ不可能である。

つなり全世界のマーケットを前提としたストリーミングを行うということを考えなければならない、そこではタイアップ云々、なんていうことは関係ない

だが日本のレコード会社は勿論のこと、日本の音楽業界関係者の大多数はいまだにそういった発想にうつることはできない、

勿論、アーチストが直接音源をSpotify,Apple Music , Amazon Premiere といったストリーミングサービスに流せばその分配額を全額アーチストは支払を受けることができる。実際レコード会社を通さずとも大手のストリーミングサービスに自作品をアップする方法はいくらでもある。tunecoreもそうだし海外だとCD Baby とかorchardとかいくらでもある。

そうするとストリーミング時代におけるアーチストに「レコード会社」は必要なのだろうか? ということ。もっというと今日本の若手アーチストがもっているメジャーデビュー という目標を、もつことが果たして正しいのだろうか? ということだ

つまり
1. 日本国内のみの市場ではストリーミングの再生数が限られてしまう(当然収入も)
2. さらにレコード会社を通すとその数パーセント、多くても10%-12%程度の収入しかならない

もっとはっきりいえばメジャーデビューってメリットあるの?

ということだ

グローバルなコンテンツ制作が推進されることによっていろんな価値観が変わりつつあるように思う。時代も変わる、これからは「日本国内のメジャーデビュー」なんていう小さな目標ではなく「世界に自分の音楽をストリーミング」して全世界の人に自分の音楽を聴いてもらう。
という目標に変えるべきなんではないかと思う


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