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2018年4月26日 (木)

世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界ー音楽のグローバル化を頑なに拒否し続ける日本の音楽業界

前々回の記事で欧米でストリーミング配信の普及で業績が回復しているとの情報を書いた。
日本の音楽業界筋はいまだにストリーミングというものに懐疑的であり、Spotifyに関しても一部メーカーの反発も根強く残っている

その関係で先日の記事での欧米のV字回復の記事を「嘘だ」「信じられない」「ありえない」という反応が日本の音楽業界筋の専らの反応だが、それはストリーミング普及による音楽の再生回数の多さだ。13億回の再生回数から多いのは30億回数の再生が行われているという。

そしてこれに関して海外で音楽業界が大きく回復しているのに対し、日本だけが蚊帳の外になっている点を述べた記事がある。

世界の音楽市場の足を引っ張っているのは、日本の音楽業界だった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55423

【主要国の2017年の音楽市場】
アメリカ:86億2000万ドル(約9064億円、前年比16.5%
日本:2893億円(前年比3.0%
ドイツ:15億8800万ユーロ(約2100億円、前年比0.3%7
イギリス:8億3940万ポンド(約1276億円、前年比10.6%
フランス:5億8300万ユーロ(約772億円、前年比3.9%
 

私は先日の記事では日本国内の市場だけを念頭にストリーミングしたところでそれだけの再生回数を得ることはほぼ不可能であり、そのためにも世界全体をマーケットとした音楽制作のグローバル化が日本の音楽業界の再生に不可欠であると述べた.。

ところが日本はあまりにも内向き、日本国内向けのみーの音楽制作を長く続けていたこともあり、いまだにその発想から抜け出せないでいる。

「理由としては、レコード産業のビジネスモデルの構造的な変化に日本の音楽業界が乗り遅れたということが大きい。」(上記の記事の著者)

ではなぜ乗り遅れたのか。それは日本の音楽業界の特異性にある

1.ガラパゴス市場でありつづけたことー 世界から隔絶した音楽のマーケット

日本と欧米(ビルボード等)のヒットチャートを比較すれば一目瞭然、日本だけ全く違うーそれも共通点が全くないヒットチャートの内容である。他の国はそれぞれの国の傾向は違うにせよ、世界的なヒットチャートのアーチストで共通の名前を見ることができるが日本のオリコンチャートにはそういったことはほぼない。あっても極めて稀である

2.既成のビジネスモデル、制作方針に対する過剰なまでの固執ー新たな発想、システムを受け入れない体質

何度も書いているが日本の音楽業界は「従来とちょっとでも違うやりかた」をすると激しい拒絶反応が返ってくる。呆れるのはいまだに音楽バブルの発想から抜け出せない人間も少なくない。、ひとことでいえば時代錯誤の人間が多いのだ。

3.新しいメデイアに対する不理解

音制連の集まりなどいくとわかるがいまだにネットそのものを敵視している人間がいる。「音楽が売れなくなったのは全てネットのせいだ」というわけである。だがそもそもこのストリーミングサービスのSpotifyは設立当初から「より便利な合法サービスを提供することで違法ダウンロードを駆逐する」という理念を持っていたし、業界内でも再三再四その点は説明されていたはずだが、いまだにインターネットそのものを敵視する風潮は業界に根強い

実際ストリーミングがこれだけ普及したのは

1.違法サービスに対しての技術的な優位性

再生遅延の問題を解消し、違法サイト等のダウンロードよりも手軽に音楽を楽しめる

2.基本無料配信と定額制配信を組み合わせたフリーミアムのモデルでユーザーに対する使いやすさ
1再生回数は0.5円と安いが再生回数を増やすことでSpotifyもアーチストも利益を得られる

3.それでいて「音楽ファンに『アーティストに対価を支払うこと』の意味を実感させ、音楽業界を再成長させる」ことが理解されたこと
実際このSpotifyを始めとするストリーミングの普及で違法ダウンロードや海賊版サイトの利用が激減。レコード産業の売り上げ拡大に寄与した実績も出てきた

ストリーミングは再生回数だけでなく、アーチストのファンを増やすことにも寄与している。ストリーミングで逆にアナログレコードの購入者が増えたりという現象も起きている

また昨年秋にSpotifyはアーティスト向けのアプリSpotify for Artists」を公開しアーティストは自身のリスナーの年齢、性別、居住地域などの属性、他にどんなアーティストを好んで聴いているかといった情報も把握することができるようになった。
このことでアーチスト、事務所側は自らのファンに対するマーケテイングも可能になり、ツアーを組む際にも各都市での動員をある程度予測することができるようになったという、
いわばビッグデータを活用することで、より確実性の高い音楽ビジネスにも結び付けるようになった。

とはいえ、音楽コンテンツの世界マーケット展開を考えてきた欧米、海外と日本国内のドメステイックな市場のみを考える発想から抜けられない日本、

やはり制作現場のグローバル化を展開するように持って行くしかないだろう。どう考えても日本の音楽産業を生き返らせるには音楽制作のグローバル化しかない

だが現在少子化で日本国内の人口の減少は既に始まっている、ますます小さくなるパイを複数の会社で取り合うような市場に将来性などあるはずがない。このままの発想ではアメリカやヨーロッパのような産業のV字回復など無理なのである。

でないと世界の音楽産業は復活しても日本だけ足を引っ張ったままの状態が永遠に続き、ついには日本の音楽そのものが滅びることになってしまうだろう。

とはいえ日本の音楽業界人の思考の硬直化は今まで嫌というほど実感している。具体的にはもうそういう連中は放っておいてグローバルな音楽制作を自らやっていくようにするしかないだろう。時代に取り残されたものは滅びるしかないのである。

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