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2018年1月 7日 (日)

仕事始めー今年もさらに映画音楽作家としてステップアップを目指す所存

毎年書いているこのブログの「新春コラム」というやつ、書こうかどうかまよったけど正直ブログでしかも長い記事を書くというパワーがなくなっている。5-6年前にはブログ記事にかなり気合が入っていたけど最近仕事をこなす方とFacebookグループの管理等にエネルギーを取られ自分のブログ、それも音楽ブログを更新しようというエネルギーが出てこない。何か重大なできごとが起きるとか、そういうモーテイベーションを駆り立てることが起きないとやはり新着記事を書こうという風にならない。

それに私がやろうとしていることはだいたい決まっている。それはこのブログの記事やFacebookグループの公式ブログをみていただければわかる。

ただ今までと違う点を1つだけ揚げると、映画音楽作家として今まで長編、中編、短編とやってきたし、劇場公開された作品も結構あるけれど今まで実質的に「自主制作映画」というものに結構関わってきた。ぶっちゃげ今やっている短編もそうだし、数か月前にやった中編もそうだった。

しかし今年からそういう「自主映画」のための音楽作品を作る、というのは卒業しようと思う。

理由はいろいろあるけれどやはり日本の場合海外と比べバジェットの低さがやはり異常といっていいレベルだからだ。

自主制作というのは確かに稀に大化けするケースがある。しかしその可能性は決して大きくはないし、ある意味「大きな賭け」でもある。確かに「大化け」しそうな映画は何となくわかる。私が中島良監督がまだ世に出る前に「俺たちの世界」の映像を見たときにくぎ付けになった。あのパワーを感じさせてくれる映画というのはそう沢山はない。

確かに以前の記事でも書いたが4Kデジタルカメラの出現でフィルム時代では考えられない低予算でハイクオリティな映像を撮ることが可能になった。
ただ低予算でー安く映像ができる、という言葉だけが一人歩きし、勘違いする制作関係者も少なくない、多くは本来の映画や映像制作スタッフに関わったことがない人達だ。

昔は映画会社の助監督から経験を積んで、というパターンが多かったが最近はそういうプロセスを経ないまま映画作りをしようとしているケースが多くなっている。
結果、出演キャストだけでなく、カメラ。メイク、照明、音声といった基本的にプロでなければきちんと仕事ができない分野の仕事をシロウトにやらせる、といったケースが少なくない、特に自主映画に至っては殆どがそのパターンである

最近は映画制作会社ではなく芸能やモデルプロが映画を作ろうというパターンが少なくないが

音声って必要なの? カメラのマイクだけじゃだめなの?

カメラって一台だけでできないの?

MAって何? 必要なの それ?

これらはとあるモデルプロが自分のところのモデル主演の映画撮影の時に実際本当に飛び出た発言である。

歌はカラオケボックスでできる。映画はホームビデオかスマホだけで十分じゃん、だからタダみたいな値段でできるでしょ?

こんなド素人感覚で音楽や映画を作ろうとしている会社、事務所、プロダクションが多いことに愕然とする。

背景にあるのはクリエイター,制作クルーに対する著しいリスペクトの欠如である。制作のプロはその技術を会得するために血のにじむような努力でその職人技を磨く、そういう人間に対するリスペクトの念など欠片も持っていない。そんなノウハウなどタダでしょ?みたいに本気で思っている

実際一般の人でも音楽や映像クリエイター、製作クルーを「趣味を仕事のようにしているロクでもない奴ら」であって尊敬するに値しない人たちだなどと考えている人もいるようだ。 しかしそれが一般のシロウトならともかく制作の世界に近い芸能事務所やプロダクションになるとこれは最悪である。

結構こういうパターンで仕事をしてきたケースが少なくない、正直そういうのにかなりゲンナリしているのだ。

要はこれからはきちんとしたプロフェッショナルな人たちときちんとした仕事で映画制作に関わりたい。当たり前の話しである。しかしそんな当たり前のことがまだまだ日本では当たり前でなかったりする。

特に殆どの映画関係者は知らないが映画のサウンド、音楽も含め日本の映画は音質が悪いという定評が海外では定着しつつある。映画の中の「音」に関わる私としては忸怩たる思いである。

低いバジェットでできる、という言葉だけ一歩きしているために海外では考えられない予算で映画が作られるケースが日本では多い。

ちなみに昨年オスカーで作品賞を取った「ムーンライト」はハリウッドの基準ではたぶん最低レベルのバジェットである。

それでも音楽に新進気鋭のニコラスブリテルを起用し、「流動的で、重い低音のスコア」をサラウンドで作っていた、映画館で実際音を聞いたが見事なサウンドトラックのできである。低予算の映画でも音楽には手を抜かないという姿勢を見ることができる。

日本の映画制作でそういった姿勢を見る機会が少ないのは残念なことである。

というわけで今年も映画音楽作家として引き続きやっていきます。そろそろ次の仕事の布石もうたないといけないしね。長編の音楽もたぶんやるだろうけど、映画音楽は映画の制作工程でいつも一番最後だから、それだけに制作時期が見えない、という点もあるのは事実。

とにかく今まで通り地道に1つ1つの仕事に自分のスキル、ノウハウを結集して映画音楽作家としてステップアップする。今までもそのつもりだったし、これからもそうします。

というわけで仕事始め。本年もよろしくお願いします、ということで

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