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2017年8月20日 (日)

ヒトラーに迫害された「現代ミュージカルの草分け的作品」である「Missシカゴ公爵」を大野 が編曲

しばらく超多忙なスケジュールでブログも更新できませんでした。(また終わってませんけどねww)
やはりブロガーというのはヒマ人でないとできない、ということが明らかになりましたが、

実はそんな折、こんな仕事に着手しました。

「チャールダーシュの女王」の代表作で知られるハンガリーの作曲家 エメリッヒ・カールマンですが、、この仕事を始めるまで知らなかったのですが、現代ミュージカルの先駆けとなった作品をなんとなんとガーシュインの「ポギーとベス」よりも9年前に作曲していたことがわかりました。

Chikago01

ひとことでいえばこのオペレッタはまだ1920代に勃興したまだ黎明期にすらなっていないジャズとクラシック、カールマンの得意とするハンガリー音楽との融合の作品であり、会話や演技等も入った現代ミュージカルの先駆的作品といっていいでしょう。
この喜歌劇―オペレッタはジャズ、クラシック双方の語法が随所に散らばめられているため、ジャズ、クラシック双方に精通した人間でないと全体がまとめられない作品であり、少なくともプロレベルではこの作品を演じた人は日本にはいません。完全なる「日本初演作品」です。

一般的にミュージカルの先駆け的作品といわれるガーシュインの「ポギーとベス」よりも9年早い歴史的な作品といっていいです。当時最先端の音楽のジャズを取り入れ、踊りあり演技ありのまさに現代のミュージカルの先駆け的な作品といってよく、エンタテインメント性抜群の作品です。

是非皆さんにヒトラーに迫害された「現代ミュージカルの原点的作品」喜歌劇「Missシカゴ公爵」を是非お楽しみいただきたいと考えます。

Chikago02

黎明期のデイクシーランドジャズの要素をふんだんに取り入れたこの意欲作はナチスドイツの迫害によって長い間忘れ去られた作品になっていました. それはエメリッヒカールマンがユダヤ系のハンガリー人だったこと、だけでなくこの作品がアメリカのジャズ文化の礼賛、東欧を始めとする諸民族の融和等をテーマとしていた作品のため、これが「大ドイツ主義」をかかげるナチスドイツから「非ドイツ的で好ましからざる作品:というレッテルを貼られ、加えて人種差別主義者であるナチスからジャズを「黒人音楽」などということでことで激しく弾圧され1933年にナチスによって禁止リストにあげられました。そしてそれらの禁止対象の小説、詩、音楽のスコアは歴史に名高い「ナチスの焚書」で焼却されたそうです。アメリカに亡命したカールマンの手元に辛うじて残っておりそれが現在のスコアとなっているようです

Nazis_funsho

ナチスドイツの焚書、多くの名著や楽譜までが焼却された

この中でドイツの作家であるトーマスマン、詩人のハイネ、フロイドの精神分析等多くの名著が焼却されました。そのためこれらの本のドイツ語原版は残っておらず、逆に海外で出版されたものを後ドイツ語に翻訳した、という何とも皮肉なことがおきました。この模様は「インデイージョーンズ最後の聖戦」にも描かれています。

このようなナチスの文化芸術の弾圧は、当時のドイツの当時20代―30代の若者が主導して「大ドイツ主義」が展開されました。ちょうと現代の日本が安部政権を熱烈に支持するネトウヨ、日本会議、在特会によってヘイトスピーチや彼らの気に入らないものー彼らのいう「反日」的なものーに全て「在日」「サヨク」などというレッテルをはり、弾圧が行われましたのと全く同じです。在特会は実際に「焚書」を行おうとしたこともあり、この両者は本質的に同じといっていいでしょう。

「Missシカゴ公爵」はこのようなナチスの弾圧運動から長い間忘れ去られた作品となってしまい、現代にいたるまで数えるほどの上演回数しかありませんでした。

しかし実際にスコアを見て驚きました。まだジャズが黎明期にもなってもいない時代に、ニューオーリアンズの「デイクシーランド」スタイルを踏襲しつつ、後にジャズ音楽に発展する息吹をこの作品で感じることができました。合わせてカールマンが得意としていた、東欧の流浪民の音楽との融合も図られており、まさにスイングジャズの黎明期とクラシック双方の要素を取り入れた画期的な作品ということができます。

今回私がこの仕事を引き受けたのは第二、第三の「Missシカゴ公爵」を出さないためにもこの作品についての認知度を高めなければならない、という思いがあったためです。

特に今の日本はかつての太平洋戦争前のあの過ちを繰り返しかねない状況になっていますので..

〇公演詳細
2017年11月8日(水),9日(木)(各公演30分前開場)
虹組   8日14:00、9日18:30
夢組   8日19:00、9日14:00

場所:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール 
東京都渋谷区桜丘町23-21 6階
全指定席  S席10,000円、A席7,000円、桟敷自由席5,000円

(虹組)オペレッタ 「Miss シカゴ公爵」 (11月8日14時公演)
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9247

(夢組)オペレッタ 「Miss シカゴ公爵」 (11月8日19時公演)
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9295

(夢組)オペレッタ 「Miss シカゴ公爵」 (11月9日14時公演)
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9296

(虹組)オペレッタ 「Miss シカゴ公爵」 (11月9日18時30分公演)
https://ticketpay.jp/booking/?event_id=9294

指揮・音楽監督 大浦智弘   
〇演出 今井伸昭
〇キャスト
<虹組>
シルヴリア国王(シャーンドル・ボリス王子の父): 斎藤忠生
シャーンドル・ボリス(シルヴァリア王子):高畠伸吾
ローゼマリー(モレニアの王女):栗林 瑛利子
メアリー・ロイド:佐藤智恵
ボンディ(ロイド氏の秘書):吉田敦
ぺローリン侯爵(シルヴァリアの国務大臣): 浅山裕志 
ボヤツォヴィッチ伯爵(シルヴァリアの財務大臣):品田 広希
「グリル・アメリケーヌ」支配人:野口 大輔
ジプシーの楽士長:Yui
ベンジャミン・ロイド(メアリーの父、シカゴの大富豪):山下直

<夢組>
シルヴリア国王(シャーンドル・ボリス王子の父):西義一
シャーンドル・ボリス(シルヴァリア王子): 倉石真
ローゼマリー(モレニアの王女):今野絵理香
メアリー・ロイド:森裕美子
ボンディ(ロイド氏の秘書):大石洋史
ぺローリン侯爵(シルヴァリアの国務大臣):大石将史
ボヤツォヴィッチ伯爵(シルヴァリアの財務大臣):志摩大喜
「グリル・アメリケーヌ」支配人:中村憲司
ジプシーの楽士長:星野沙織 
ベンジャミン・ロイド(メアリーの父、シカゴの大富豪):山下直

〇ゲスト出演
メアリーの母:ゲストあべ静江(8日2公演)<挿入歌 みずいろの手紙>
如月愛梨(9日2公演) 「変てこクラブ」メンバー アスター  関根かおる  カーネギー  織田彩耶子 フォード  神谷 優香 ロックフェラー  西 綾夏 ダンサー:宇田川路代、田中麻衣子 合唱・ダンサー Musica Celeste合唱団・テアトルアカデミー 【舞台上ビックバンド】 トランペット:林 沙希 コントバラス:新井優香 ドラムス:吉島智仁  【アンサンブルオーケストラ】 ヴァイオリン: 小山 啓久  ピアノ: 村田千晶  エレクトーン: 福澤 香  プロデューサー: 佐藤智恵 舞台監督・舞台美術:礒田ヒロシ   照明:磯野 眞也((有)アイズ)  編曲:      大野恭史 音響:       五十嵐優(Sound Scape) 振付:      宇田川路代  ステージング: 影山 慎二  訳詩・台本: 吉井淳    広報デザイン: マーブルデザイン  稽古ピアニスト:富永有里乃、樋口めぐみ、山田麻美子  制作:   株式会社ムジカ・チェレステ

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