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2017年6月 5日 (月)

「音楽をじっくり聴く」日本人は社会の少数派になってしまったのだろうか?ー音楽を聴かなくなった日本人

実は昨日Facebookグループ「音楽&映像関係キャステイング」主催の今年前半のイベントを終了した。今年は音楽関係のライブイベントと映画関係のイベント(お手伝いも含めて)を行ったが、実はこの両者は対象的な結果をもたらした。

ひとことでいえば映画関係は全て満員御礼で想定外の入場者数であふれる等盛況であったのに対し、音楽関係のイベントは一部を除いて全て動員的に不調であった。

一部はっきりいって質の良くないインデイース系アーチストの参加による酷い内容もあり、それは不入りでもしょうがないなとは思うが、私的にみてかなり質の高い音楽を奏でているアーチストのライブでも動員にかなり苦戦した。正直なんでこんないいアーチストのいい曲をみんな聞きたがらないのだろうとも思った。

実際あるイベンターの話しだとVJとかのパフォーマンス等では人が盛り上がり、会場に大勢の人が押し寄せるが、シンガーソングライターとかミュージシャン系がステージに登ると、ぞろぞろと人が出て行く傾向が強いという。

つまり 今日本人は音楽を聴かない国民、になりつつある、いやなっているといっていいだろう

実際最近の日本人、とりわけ若い世代に「音楽離れ」というか「音楽を聴かない」人間が増えているという記事がたくさんある、

■音楽を全く聴かない人が激増! 日本レコード協会の調査に驚きの声
http://next.spotlight-media.jp/article/267705981753402611

音楽への姿勢ということを回答してもらいました。
以下はその結果を前回と今回で抜き出したものです。

有料聴取(購入して聴く) 44% → 32%
無料聴取(無料のみ聴く) 19% → 13%
無関心層(既知の曲のみ) 19% → 19%
無関心層(本当に無関心) 17% → 34%

無関心層がほぼ2倍に膨れ上がっています。
年代別に見ても、多くの世代で、「無関心層(本当に無関心)」つまり、音楽そのものにまったく関心を抱かない方々が急激に増えていることが分かりました。

■音楽離れは「有料の音楽」離れに限らず「音楽そのものから距離を置く」と共に
http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20160407-00056129/

歌はおろか、音楽そのものへの関心がうすれていることを如実に表すものだという。

実際、図らずもこうした傾向を音楽イベントを運営して実感するに至った。非常に残念な話だが

それにしてもどうしてこんなことになってしまったのだろう?

いろいろと分析を試みようとは思うが

まず上記のデータから音楽が有料か無料か、ということは直接には関係ないようだ。有料、無料に関係なく音楽そのもののへの関心が薄いのである。

あと疑問として

1.そもそもこれは日本だけの傾向なのか? それとも全世界的な傾向なのか?

世界的な傾向なのか?ということに関してはわからないが、私は少しそれに関しては疑問だ。というのは欧米のアーチストは配信だけでなく、CDやアナログレコードも売れ続けているからである。
ある意味日本のJ-popを始めとした「メジャーレコード」の音楽の質の低下、メーカー側で訳の分からない「売れセン」などという思い込みから、リスナーのきちんとしたマーケテイングを怠り、結果画一的なマーケテイングがユーザー離れを引き起こした、というのが主原因である可能性もある。

だがどうもそれだけでもなさそうなのだ。

2.なぜ音楽に対する関心がなくなったのか? 音楽はつまらないのか?
むろんJ-popの音楽的質の著しい低下がユーザーの関心を下げたこともあるようだが、それにしても「映像」やビジュアルが入った時のリスナーの反応と映像のない時のリスナーの反応は本当に雲泥の差といっていい。

実際こんな例もある

■おもしろいなあ。音楽だけだったら聴かないけど、こういうビデオなら観る

図らずも私がFacebookグループ「音楽&映像関係キャステイング」で音楽関係者と映像関係者との連携やコラボレーションを推進しようとしているのは、文字通り「映像がないと音楽が広がらない」という現実があるからである。

これは以前の別の記事で述べたが、とりわけ日本ではラジオが殆ど機能していない点を始め。地上波のテレビの影響力がいまだ突出して高いという現実も影響している。

関連記事;「リーダーミーテイングーなぜ音楽家は映像とのコラボを模索しなければならないのか?」の講演をしてきました
http://kyojiohno.cocolog-nifty.com/kyoji/2017/05/post-886b.html

しかしだからといって「音楽を鑑賞する」という行為がこのまま途絶えていくのは阻止しなくてはいけないような気がする。こういう団体があるようだが、是非頑張って欲しいものである

公益財団法人音楽鑑賞振興財団
http://pioneer.jp/onkan/

とはいえ、音楽をじっくり聴かない=けしからん。だけでは何の問題も解決しない、やはり現実と昨今の傾向を一旦受け入れてから、そこからいかにマーケテイングを行い少しでも望ましい方向に持って行くかということを考えなければならない。

最近オペラのガラコンサートで、一曲ミュージカルの曲をオーケストラアレンジを行った。

Allthatjazz1

Allthatjazz2

実はガラを含めオペラ系は割と人の入りがいいようでその理由は結構ビジュアルで見せてる点もあるようだ。このコンサートでは最近人気のオペレッタになっている「チャールダッシュの女王」からのアリアも演奏されたが下手なライブハウスより盛り上がっていた。

正直これを見てユニットとか弾き語りとか完全にオペラ系に負けてると思った。

Allthatjazz3

やはり音楽聴かすだけでは駄目なのか

実際ライブハウスはどこも不入りな状況らしいけど、クラシックコンサートは人の入りが伸びているという確かに衣装含めてエレガントである

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最近気が付いたのだが、どうもとりわけ女性演奏者のドレス、衣装に萌えるオッサン連中が多いという。美人演奏家に対してカメラ小僧(通称DD)が結構いるようだ

エンタテインメントなんだから多少そういう要素も考えないといけない、ということなのだろう

音楽に「無関心な層」と「音楽をじっくり聴く」層で両極化?

では音楽を「鑑賞する」層が全く途絶えつつあるのか、というと必ずしもそうではない。それはアナログレコードが復活していることからもわかる。「いい音楽」を「いい音」で聴きたいという層は確実に増えているのである

人気復活のアナログレコード、市場規模は1千億円到達へ
https://forbesjapan.com/articles/detail/14865

つまり今起きていることは、「音楽に無関心、興味ない層」と「音楽が本当に好きな層」の両極化が進んでいるということだと思う

ライブでも「お客を呼べるアーチスト」と「全く呼べないアーチスト」で両極化していた。よくも悪くも「格差」は起きているのだ・

今私にできることは「音楽が本当に好きな層」をいかにして増やしていくか、ということだ。それには「音楽」の演奏なり、パフォーマンス等がリスナーの心を揺さぶる、感動する体験をいかにして作るか、ということなんだろう。

それが映像なのかもしれないし、舞台やステージでのパフォーマンスかもしれない。これからそういう体験をお客様に与えるために何をしなければならないか。そこを考えなくてはならないようだ。


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