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2016年7月18日 (月)

「盆踊り」に見る日本人のビート感 なぜ「にんじゃりばんばん」が盆踊りに合うか

昨日のサンシテイ音頭お披露目の盆踊り大会、私にとってはプロの仕事の責任を果たしたという面もあると同時に、音楽ーとりわけ日本人のビート感についていろいろと考えさせられた(そして勿論「夏」を感じさせる催しでもあった)

実はサンシテイ音頭にはちょっとした仕掛けがあるのだが、それはさておきなぜ板橋区中台の盆踊り大会で歌謡曲、演歌でもない私にアレンジの白羽の矢がたったのか何となくわかってきた。

というのもこの盆踊り大会、勿論東京音頭とか「きよしのズンドコ節」といった定番もあったし、一応「子供祭り」ということもあって「アンパンマン音頭」とかあったのだが、AKBの「へビーローテ^ション」とかきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」が鳴った時はさすがに驚いた、

ところがだ、

冷静に音楽を聴いてみるとAKBはともかくきゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」は実は極めて盆踊りに適した音楽であることに気づく

え? と思うかもしれないが、楽譜で分析してみるとよくわかる

にんじゃりばんばんを楽譜にしてみると

Ninjari_melo

そして次は太鼓の音ー典型的な盆踊りのリズムである。これを見てほしい

Bonodori

気づいた方はいると思うが、16分音譜の部分

Rhythm01

このフレーズが「にんじゃりばんばん」のサビ部分に入っており、これがこの曲全体のビート感を支えている。だからきゃりーぱみゅぱみゅのこの曲で盆踊りの太鼓や鳴り物を合わせても全く違和感を感じないばかりか、これは本当に盆踊りに使われることを想定して作曲されたのでは?、と思うほどだ。

元々この曲、イントロからして日本的である。私は祖母が箏を教えていたし大叔母は新潟県の民謡の歌い手だったのでこのフレーズを見ると箏の日本の伝統曲からパくったのではないかと思う。

そもそも思うのは「日本人のビート感」というものは何だろう?」という点だ。

よさこい節のダンスミュージック風アレンジなるものは既にたくさんあるし、昨日の盆踊りにせよ、そのよさこい節にせよ日本人が踊っても実にさまになっているのだ。

これが例えばブラックミュージック、ブレイクダンスを日本人がやると、例えばエグザイルのような「自称R&B連中」とかがやるともう目もあてられない。

エグザイルは確かに日本人の中ではブラックミュージックのダンスの訓練を受けているがそれでも「さるマネ」の域を出ない(そもそも彼らがどれだけ本物のR&Bを知っているか疑問だが)

確かにアフリカ系のリズムを理解するのはポピュラーミュージックのありかたを理解するのに絶対必要なことである。、ジャズ、ソウル元より現代のポピュラーミュージックでアフリカ系音楽の影響を受けていない音楽はない、といっても過言ではない。

しかし一方ではそれらはホンモノのアフリカ系の人たちのリズム感に非アフリカ系は到底かなうものではない。そのためハードロックやメタル等の「白人の音楽」-もっといえばカントリーですらアフリカ系の音楽を受けているがーとして白人系でも様になるような音楽に作り替えている。

私が思うのは日本のポピュラーミュージックはそういったモデイフィケーションを行おうと意識しているだろうか、という点だ。

アメリカのフォスターはアイルランド系の音楽にゴスペルの要素も取り入れて新たな音楽を作ろうとした、それは現在のカントリーミュージックの源流といっていい。しかしアフリカ系のリズムが西洋音楽の中に入り込んだのはやはり19世紀末から20世紀初頭に流行ったラグタイムが最初であろう。

ラグタイム王スコットジョっプリンの代表作の「メイプルリーフラグ」

Mapleleaf

ラグというのは元々「ボロ」の意味だが西洋音楽しか知らない人の耳にはアフリカ系の「裏拍」のリズムは「ずれた音楽」という風に聞こえたのかもしれない。しかしこれが世界中の音楽に影響を与えていく。ラグタイムはジャズ、ブギウギ、ロックのご先祖様的な存在といっていい(8月12日、に恒例の「ラグタイムコンサート」を阿佐ヶ谷名曲喫茶ヴィオロンにて行います 2016年 8月12日(金) 19:00開場  19:30開演 チャージ¥1000 (コーヒーまたはジュース付))

ラグタイムは初期はアフリカ系のミュージシャンによって演奏されたが、次第に白人を含む多くの人に愛され、演奏されるようになった。そしてそこからさらに独自の音楽が生まれていった。

こういう風なめぐりあわせが日本の音楽シーンに起きなかったのは大変な不幸としかいいようがないのである。今回の盆踊り大会を見て、何かやりようがあるのではないか、と感じている。

ちなみに今回のサンシテイ音頭

実は盆踊りの基本リズムを採用しながら、実は基本リズムはデビッドボウイのレッツダンスをベースにしている。特にイントロのリズムの導入部をよく聴いてほしい

勿論今年亡くなった偉大なアーチストへのトリビュートの意味もある。がイントロの部分が「盆踊り的」なイメージがあったので...

太鼓の音がわかりつらいかもしれないが

わかりにくければこちらを

20160429_サンシティ音頭

 

盆踊り、というのはやはり日本人独自のダンスミュージックである。やはりそれをベースに新たな日本の音楽をあれこれ試行錯誤する、というのも必要なことではないか、とも思うのだ。

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