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2016年5月 8日 (日)

シンセサイザーの先駆者、日本の至宝の訃報ー冨田勲先生ご逝去

今年はまだ半分も過ぎていないのに一体どうなっているのだろう。

デビッドボウイ、グレンフライ、キースエマーソン、プリンス (特にプリンスなんか若すぎる!!) 
そしてまだ神様は満足されていないらしい

今度は日本を代表する音楽クリエーターが天に召されてしまった。

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このブログの記事にも投稿しているが昨年の11月に先生の国際交流基金受賞記念講演会を拝聴して83歳という高齢にも関わらずクリエーターとしてチャレンジ精神を忘れず、新しい試みを次々と行う様子を見て感動したことを書いた。昨今の若いクリエーターは「売れセンのパクリ」なんていうくだらないことしか考えない風潮を見て、並居る若手サウンドクリエーターは全員先生の足元にも及ばないレベルであることを痛感した。昨今の日本のクリエーターの現状を見ると本当に情けないレベルであるといわざるを得ない

冨田勲先生といえば映画、ドラマ、アニメの音楽の作家として手塚治虫作品のジャングル大帝やリボンの騎士やNHKの「新日本紀行」そして多くの大河ドラマの音楽も担当されていたが(個人的には大河ドラマの「勝海舟」の音楽がすごく好きだった)、いうまでもなく月の光やホルストの惑星(プラネッツ)のシンセサイザー編曲でアメリカでグラミーでノミネートされた実績を持ってる点は特記すべきだろう。まだシンセサイザーが単音(^_^)しか出なかった時代にこれだけのサウンドを作るのは気が遠くなる手間だったはずである。(シンセサイザーって昔単音しか出なかった、ということを知らない人が殆どかもしれない)

 

日本国内にとどまらず世界レベルで活躍した数少ない日本人の一人である。そして新しいことに果敢にチャレンジする精神を最後まで失うことはなかった。

昨年は先生の生まれ故郷である北京で初音ミクをフィーチャーした冨田先生のイーハトープ交響曲のコンサートが開催されたが、ここでの初音ミクは従来の初音ミクと違い指揮者や演奏家に合わせて動きや初音ミクのボーカルを演奏する、そのためにボカロイドや動きを指揮者とオーケストラに合わせる従来とは逆のパターンをクリプトンフューチャーメディア社の全面協力によって実現した。声も動きも臨機応変に変えられる能力を持っており、プログラムされたゲームキャラではなくまるで本物の生き物のように初音ミクは演奏を行っている

そして残念ながら実現できずに終わってしまったが先生は既に次のプロジェクトの準備を始めていた。それは

本物のダンサーがホログラムと踊る という試み

リアルとバーチャルの競演。素材はバレエで有名なコッペリア-コッペリアは人形に命を吹き込もうとするいわばマッドサイエンテイストの話、これを素材にホログラムとバレエダンサー、場合によっては初音ミクもからませて壮大なダンス公演を想像する、ということで既に先生は着手されていた。昨今の日本の若手サウンドクリエーターは「他人のやったことを真似る、パくる」ということしか考えていない輩が多いが、それは全て所詮は「他人のやったことのコラージュ」、いやコラージュならまだいい、単なる猿真似の域を出ていない人間の方が圧倒的多数だ。

そういうクリエーターの生き方を良しとする昨今の日本の音楽界の風潮、それが音楽の世界をいかにダメにしてきたことか。今や日本の音楽クリエーターはアジアからもバカにされ始めている。極めて恥ずかしい現状である。

誰かのやったことのパクリ、猿真似ではなく、誰もやっていないことをやろうとする。こういう精神が今いつの間にか日本の音楽界から全くなくなってしまいつつある。冨田先生は自らの作品によってそうした日本の音楽界の風潮に一石を投じようとしていたように思う。

特に冨田先生の試みは単に「新しいメデイア」とか流行に流されるのではなく、初音ミクにせよホログラムにせよ、日本の伝統である人形浄瑠璃、文楽、そして浮世絵からマンガという風に、人形や絵に命をふきこんでいく伝統があり、それを踏まえた上でのバーチャルとリアルの競演を、日本人独特の切り口で行う、というコンセプトで作品がプロデユースされている。

これこそが本当の意味でのクールジャパンといっていい

この精神を受け継ぐ人間が今の日本に必要かもしれない。残された私たちにできることはクリエーターの端くれとして先生の新たなことにチャレンジする精神を僅かでもいいから継承していきたいという決意をすることだけである。このコンセプトを引き継ぎ世界から本当の意味で「今のはクールジャパンだぜ」と世界にいわしめる作品を創らなくてはならない。

先生は作品を通して多くのことを教えてくださった。残された我々は先生に呆れられるような仕事をしないように新しいことにチャレンジしていこうと思う。

心からご冥福をお祈り申し上げ、先生の輝かしい業績に心から敬意を表すものであります、


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