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2016年5月 2日 (月)

日本の映画界は面白くなり始める? 4月の公開された高質な2本の映画を見て

GWに入った。

4月はおかげさまで仕事やFacebookの交流会その他でめちゃくちゃ忙しかった。

昨日の朝、未明にようやく作業を終えて、今ようやく一息入れられる状態である。

そんな中でも映画関係の仕事をしていることもあり、知り合いの監督さんや女優さんから促されてインデペンデントな映画を2本見に行った。

実その映画が二本とも素晴らしかったのだ。
日本の映画、今後の展開次第では面白くなるぞ、そんな印象を受けた映画だった。

まず最初みたのは内田英治 監督の「下衆の愛」

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昨年の東京国際映画祭のプレミア作品として上映されたそうだが、基本的にはコメデイー、しかもネタバレになるので詳細は書かないが最後はめちゃくちゃブラックなコメデイである。ギャグも下ネタまじりが多いのだが、まあ結構笑わせてもらった。ただ人によっては「だんだん笑えなくなってきた」(とりわけ監督をやってきた人)というのも理解できる。私も自主映画に関わってきたから、わかるが。映画というのは金がかかる。そのため泥臭い、汚いものもついてまわる場合があるのだ。

「下衆の愛」という題名どおり、登場人物、とりわけ監督やプロデユーサーは人間的にどうしようもない奴しか出てこない。まあ監督に関しては私の周囲にはこういう人物はいないかな、と信じたいが(笑)とにかく人間的にはどうしようもないが映画への愛だけは持ち続けている、その意味での「下衆の愛」(笑)
とまあ自主映画で這い上がろうとしている人たちの悲惨な現実も描いているが、それだけ映画に関わっている人からすれば身につまされる話というのもあるのだ。まあ私はキャストではなくクルーの方なのだが、キャスト(女優さん、俳優さん)の人たちの特に厳しい現実が描かれていただけに現場の人ほど笑えないかもしれない、我々クルーは「職人」に徹すればいいのでまだ楽かもしれない。「職人に徹する」と割り切るところまで行くのが大変だが..

いずれにせよコメデイとして、お色気もたっぷりだし見ていて楽しい映画である。4月30日からキネカ大森にて2016/4/30-5/13 上映

http://www.gesunoai.com/

もう一本の映画「つむぐもの」はコメデイではなく感動のヒューマンドラマである。日本映画で久々に泣いた作品だ、

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ベテラン俳優の石倉三郎氏の芸能生活50周年での初主演映画だが、知り合いの女優さんも出ていたし、私の周囲の映画関係者も見ていたので評判はきいていた。だができあがりは本当に私の予想をはるかにこえるできの作品であった、心の底から見に行ってよかったと思える作品である。

介護をテーマとした映画でしかも地理的に近いのになかなか分かり合えない日本人と韓国人、しかも日本人でもとっつきにくい偏屈な和紙職人と日本にワーキングホリデーで介護ヘルパーとして働く両者か次第にお互い心を開いていき、お互い言葉や文化を超えて誰よりも深くわかり合っていく。

年老いた和紙職人を石倉三郎が熱演。普通なら分かり合えるはずのない二人が介護を通して強い絆をもつことによって本当の介護とは何かという問題提起も行っている。この映画は厚生労働省の協賛も得ている。

個人的に伯母の成年後見人や父親の介護、そして現在は母親の面倒を見ているので老人ホームや介護現場は多少は知っている。映画に出てくるような極端な例は少ないが介護現場で働く人には大変な敬意を感じる。同時に「介護はキレイごとばかりではない」というのも全くその通りで時には心を鬼にして嫌がる老人を施設に入れなくてはならない場合も確かに存在する。難しい問題だ。

映画の話に戻ると余命いくばくもなくなった主人公とのいつの間にかできた強い絆が涙を誘う。人間は言葉、文化、そしてお互いの歴史のいきさつなどを超えた大切なものがある、ということに気づかせてくれる映画である。

石倉三郎演じる主人公は最後の和紙を作るために工房に行き、仕上がり後絶命。
工房で死ねるのは職人冥利につきる。
私も実はスタジオかピアノの前で死ねたら、なんて思う時がある。人生最後の作品を作り終えて死ねたらなんて理想的だろう、なんてこと考えながら映画を見終えた。

素晴らしい映画だった、犬童一利監督、先日の交流会にて久しぶりにあったがこんなに素晴らしい監督だったとは。

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映画上映後のトークショーにて、右が主演の石倉三郎さん。左が犬童監督

この映画おすすめです

つむぐもの」の今後の上映劇場その他の情報

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この両方の映画を見て思った

日本映画、結構いい感じじゃん。

勿論いわゆるメジャーどころではなく、こうしたインデペンデントの分野でこんなにクオリティの高い映画が生まれていたとは

この2本の映画、作品としての共通点はあまりないが、明らかに従来のメジャー映画とは一線を画している要素が両方にある。
それは映画の視点が最初から日本だけでなく海外に目を向けている点である。

つむぐものは韓国のスター、キム コッピを起用していることからも最初からアジアを見ながら映画を制作しているし「下衆の愛」に関してはプロデユーサーが日本やアジアの映画をヨーロッパに積極的に紹介活動してきたイギリス人プロデユーサー アダム トレル氏だが彼が今の日本映画の現状に関して苦言を呈したことは記憶に新しい

■苦言!日本映画「レベル低すぎ---」アダム・トレル氏発言が、ネットで拡散中!
http://cinefil.tokyo/_ct/16952732

上記記事はアダムが、下記の3点をいいたいといっているが、

1、日本では映画は製作委員会のもので監督のものじゃない!
2、ギャラが安すぎ!
3、映画評論家が『この映画はだめ』と言わない!


いずれも確かにそのとおりなのだが、一番の問題はメジャーはテレビドラマを映画化する等、日本でしか通用しない論理で映画を作って結果としてどんどんクオリティを下げているという点が私は問題だと考える。

その点は音楽も同じだ。いや、ある意味映画より酷い状況だ。なにせ今ジャニーズとAKBにエグザイルの一部分しかない状況、 これはもはや音楽チャートなどと呼べるようなものではなく、実際音楽のクオリティも日本のメジャー映画以上にどんどんクオリティが下がっている。今やお隣の韓国にもバカにされているのが現状だが、一番救いがたいのは自分たちがバカにされている、という認識すらない点である。

「以前はアジアの中で日本の評価が一番高かったけど、今では韓国、中国、台湾やタイなどにお株を奪われている。ちょっとやばいよ」

Thank you Adam.
Same can be said on Japanese music industry.
(はい。ありがとうアダム 同じことは日本の音楽産業についてもいえるよ)

しかし今水面下でも確実に今までとは違う動きが映画産業の中で動きつつあるし、それに音楽も連動して動く可能性を感じている。いや、動くように持って行かないといけない。

この2本の劇場公開された映画(実は映画の世界では音楽と違い、メジャー、インデペンデントはそれほど大きな問題ではない。「劇場公開」されるか、されないか、は大きいけどね。)を見て日本が長い間の低迷から抜け出して世界に名乗りをあげる可能性も出てきていることを感じている。

一応映画音楽の分野に関わっている私としても負けていられない。

ということでこの夏くらいに劇場公開される拙映画音楽日本をここでご紹介させていただく

1.劇場公開ドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ」

■2016年9月3日 角川シネマ新宿にてロードショー

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公式サイト  http://www.nkw-kanpei.com/

ナレーター:津川雅彦
企画・製作:萩野和仁
プロデューサー:安西志麻
製作補:原田雅昭
撮影:大杉 誠
音楽:大野恭史
トランペット演奏:牧原正洋
監督・編集:竹藤恵一郎

2.劇場公開映画「中野JK 退屈な休日」

予告編
2016年ロードショー

監督:中田圭
出演:さんみゅ~、川村エミコ(たんぽぽ)、ぶっちゃあ 他
音楽  大野恭史

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