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2016年2月10日 (水)

映画「アンブロークン」鑑賞ー不屈の精神を描いた良質の作品ー映画を見もしないで反対運動していた奴らは恥を知れ!!

当ブログでもこの件に関しては何回か書いた。

先週の6日から公開になっていたのだが、業務の関係でようやく本日見ることができた。

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上映会場の渋谷イメージフォーラム

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ネトウヨ連中が見もしないで反日映画などと決めつけた映画、本当にそうなのか見てみよう、ということで見に行ったが、反日映画かどうかはこの記事のタイトルを見ればわかるだろう。一体誰がこの記事を「反日映画」などというデマを流したのか知らんが、そもそも捕虜収容所のシーンは映画全体で半分くらいしかない。しかもネトウヨ連中が騒いだ、「南国の収容所」は全体でも20分も描かれていない。いわんや人肉シーンなどどこにもない

ひとことでいえばベルリンオリンピックに出場したオリンピック陸上選手、ルイサンベリーニの生涯を描いた作品であり、映画の大半がザンベリーニの生涯を描くのに割いている。

これだけいえば、この映画は反日を目的とした映画ではないのは明らかであろう。わざわざいうのもバカバカしいくらいだ。

もっともここで実際に映画を見た私が「アンブロークンは反日映画ではない」などといったところでたぶん愚か者のネトウヨ連中は聞く耳を持つまい。奴らはチャンネル桜あたりのネトウヨデマサイトが「カラスの頭は白い」などといっても「そのとおりだ」などといいそうな連中だ。ネトウヨが好む情報にしか耳を傾けず、それ以外の人間がどんなに証拠を見せようが見ようともしない(もっともまともに文字すら読めないかもしれんが)

映画を見てこの程度の日本が太平洋戦争が関係した映画も公開できない今の日本って何なんだ? と思った。同時にどこかのバカネトウヨが流したデマを鵜呑みにして拡散したネトウヨやあろうことか、それに便乗した産経、文春に対してもの凄い怒りが込み上がってきたのと同時に日本人としてとてつもない恥ずかしい思いがした。
先日の映画「ジョンラーベ」のケースでもそうだが、海外では「日本人は戦争の歴史を正視するを拒否する国民」という評判が定着していて、ナチスのような負の歴史があるドイツ人ですら冷静に取り組んでいるのに、日本人はどうもそれと違うようだ」という評価をされてしまっている。

このような国が諸外国から尊敬される国、になると今の日本人は本気で思っているのだろうか?

とまあ、かなり頭にきているが、一応映画関係の仕事をしている手前、まずは冷静になって映画のレビューを書こうと思う。

この映画の公式予告編

純粋に映画作品として見ると実によくてきた作品だと思う、まあ歴史的な映画の名作と比べると、というのはあるが非常に感動的に描かれているし良質の作品だったといって差し支えないだろう。

映画は前述のようにベルリンオリンピックに出場したオリンピック陸上選手、ルイサンベリーニの生涯を描いた作品で、子供の頃落ちこぼれだったルイを兄が「耐えれば必ず報われるif you can take it, you can make it 」という兄の励ましによって陸上のオリンピック選手になるところまで成長する。この言葉は主人公ルイを支え不屈の精神の源となる。後半の戦争のシーンでかなり絶望的な状況にまで追い込まれるが、兄の「耐えれば必ず報われる」が心の支えとなり、それが不屈な精神「アンブロークン」につながっていく

音楽は昨年オスカーで作曲賞を取った「ブダペストホテル」のような斬新な表現はなかったもののアレキサンドル デスプレが的確にまとめている。映画の中で映画音楽がどうなっているかを聴くのはもはや職業病だが、「ブダペストホテル」がよかっただけに今回はデスプレにしてはやや無難に作っている印象があったのが少し残念かな。

今回の映画の事実上の「悪役」の渡辺伍長(後に軍曹に昇進)を演じたMiyavi 「サムライギタリスト」としてミュージシャンとして欧米での評価も高いが、映画出演は(自主映画を入れて)二作目とは思えないほど、残忍でしかもコンプレックスをかかえた(実はかなり弱さも持っている)人物をよく演じていたと思う。こういう演技をすればハリウッドからもっとオファーが来るだろう。

ちなみに海上でボート漂流(何と47日!)でルイと共に生き残ったフィリップを演じていたのは「スターウオーズーフォースの覚醒」でファーストオーダーの八ックス将軍を演じたドーナル・グリーソンだ。アイルランド人だがスターウオーズではキレイなイギリス英語でセリフをいっていたが、この映画ではアメリカのアクセントで話している。さすがだと感心してしまう。

さてこの映画が私が反日映画でないと断言するのは上記の「耐えれば必ず報われる」によって培われた不屈の精神であると同時に映画の最後にかつて収容所で捕虜の兵士たちを苛酷に扱った元日本軍兵士を「赦す」ことで戦後再会した話も掲載されたからである。実際ザンベリーニは80歳の時に長野オリンピックの聖火ランナーに参加している。第二次大戦さえなければ本来戦前の(幻の)東京オリンピックで走っていた選手である。

さて、まともな知的水準を持った人間ならこれで「アンブロークン」が反日映画ではないことがお分かり頂けると思うが、本来なら正式なロードショーで公開されるべきなのに、愚かなネトウヨのデマによる反対運動で一年以上公開が遅れたためこんな貧弱なパンフレットしかなかった。

Unbroken3

本来ならもっときちんとしたパンフレットになっていなくてはならないだろうが今となっては反対運動起こした連中への皮肉にも見える。

今回のことで特に腹に据えかねるのはデマを鵜呑みにしたネトウヨに産経、文春、読売までが便乗して「アンブロークン=反日映画」などという誤ったイメージを拡散、プロパガンダしたことだ。その中でそのデマプロパガンダ拡散の一翼を担った産経が懲りもせず「アンブロークン」に関して記事を書いているが、正直これも何とも酷い記事といわざるを得ない。

■「不屈の男 アンブロークン」は反日映画なのか? 気になった“問題のシーン”
http://www.sankei.com/premium/news/160206/prm1602060006-n4.html

この記事を書いた伊藤徳裕なる記者も甚だ問題がある人物でその点は後述するが、何せ「アンブロークン=反日映画」というプロパガンダを大々的に行った産経だ。「反日かどうかは映画を見てから判断しろ」というコメントもかなり来ていたらしく、記者もかなり繰り返しこのことを書いていたが、それにしてもこの記者は「アンブロークン」に関してどうしてもネガテイブなイメージを植え付けたかったように思う。しかしそのやりかたが酷いというより、ここまで来るとあまりにも滑稽だ、

どこが酷いが引用しよう。

捕虜になったザンペリーニが連行された島の独房から初めて外に連れ出される場面だ。彼がそこで断片的に目にするのは、大ナタ数本と転がっている幾つもの“丸い物体”。一瞬“頭蓋骨だ!”とゾクッとした。

 何度か見直してみると、どうやらヤシの実らしい。「らしい」と書いたのは、一瞬なので判別が難しいのだ

おそらく該当のシーンは何国の島でルイが司令官に無線機のことを質問されるシーンの横のジャングルの光景のことを云っていると思う。あそこしかここで書かれている該当のシーンは映画にはない。

だとすると、はっきりいわせてもらう

あんた バカか? 

その「ドクロ」らしき(実際にはヤシ)ジャングルで司令官が何をしていたか見てなかったのか? 

飯食っていただろうが。

それともあんたは日本軍はドクロの山がある(本当にそうならかなりの死臭がするはず)ところで平気で飯が食えるほど鬼畜だと思っているのか? 日本軍に対して失礼なのはどっちだ? 

ザンペリーニは後日、全裸になって座れと命令され、号泣する。“処刑される”と思ったのだ。なぜそう思ったのか。ナタと“丸い物体”を見ていたからだ。そこに「日本人は人肉を食う」というミスリードはなかったのか?

 あくまでこの記者は人肉にこだわりたいらしい(笑)
確かに全裸で膝まづけ、と言われている時は私も処刑、と考えなくもなかったが、すぐにルイもフィリップも水をかぶらされていることで、それは沐浴であることはバカでもわかる。あれを見て「人肉にミスリード」される人間がいたとしたら、それこそ鬼畜の趣味を持った異常な人間でまともな人間ならそんなことを考えないはずだ

なんかこの文章を読んでいてこの記者は「涙ぐましい」ほど「アンブロークン」を人肉を始めとするネガテイブなイメージに結び付けようという姑息な意図が感じられる。たぶんこの記者は「アンブロークン」が反日映画という評価になることを心の底から望んでいたのであろう。

そもそも在特会を始めとするバカネトウヨならともかく、いやしくもマスメデイア、報道に片足をつっこんでいる人間が、映画を見もせず誤ったプロパガンダを拡散することなど、マスメデイアとしてあってはならない言語道断な行為である。残念ながら上記の文章を読んでいてこの記者がそのことに対する反省の弁らしきものが全くなかった。

この伊藤徳裕なる記者は免許取り消し中に運転して人身事故を起した「前科」があり、しかも免許取り消しの事実を産経新聞に報告していなかったという記者としても人間としてあるまじき行為も行っている

免許取り消し中に運転して人身事故…産経新聞記者のモラル大欠如
http://npn.co.jp/article/detail/19820085/

これに関する罪の償いは行ったのだろうが、この文章を読んでいてどうも性根までは腐ったままの印象を受ける。それどころか以前自分たちが流したデマプロパガンダの印象に何とか近づけようという姑息な印象操作をしようとしているのがこの文章を読んでいてありありとわかる。それも涙ぐましいほどの努力で(笑)

はっきりいってやるが、

アンブロークンがあんたが期待したような反日映画でなくて残念だったな

上記の文章の最後の一行だが

ジョリー監督には直接話を聞きたいことがたくさんある。ぜひ、来日してください。

はっきりいわせてもらうが、アンジェリーナが来日してもあんたみたいなバカ記者は相手にしないと思うよ

まあ産経新聞なんて所詮はネトウヨメデイアだ。

ネトウヨは頭脳の上でも人間性の上でも救いがたいバカだが、困ったことに今回のようにデマの拡散能力だけはものすごく持っている。それが日本社会に甚だしい有害な結果をもたらしている。

ただひたすら、自分たちの気に入らない人間を「反日」「サヨク」「在日」「ぶさよ」「売国奴」、とまあこの辺の言葉を使って他人を攻撃、叩くことを目的としている現代の害虫である。この害虫をなかなか駆除できないのが問題だが、人を叩く、攻撃することでしか精神の安定を得られないという極めて心の貧しい人間。一体どういう育ち方をすればこんな心の貧しい人間になるのか。はっきりいって親の顔が見たい。

<追記>

Miyavi演じた渡辺軍曹は実在の人物,渡邊睦裕で戦争犯罪人として指名手配されながら7年間逃げ切った人物。手記「『アメリカに裁かれるのは厭だ! 七年間潜行し遂に戰犯を逃れた男の手記」(文芸春秋)から自分の犯罪を認識しながらも罰を受ける事、罪を償う事を拒否した人物である。
要するに単なる卑怯者であってそこには擁護する理由などどこにもない。そんな人物を映画「アンブロークン」は寧ろ抑制的に節度を持って描いている。残忍ながらも弱さを持った人間として。
後にザンベリーニが赦す旨を伝えても小心者のこの男は面会を拒否した。その事実が全てを証明しているだろう。そのような人物を節度を持って描いたこの映画だからこそ絶対に反日映画ではないと断言できる理由でもある

参考リンク 渡邊睦裕(wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E9%82%8A%E7%9D%A6%E8%A3%95

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