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2015年11月20日 (金)

ツタヤ 独自の映像制作と配信強化でアメリカNetflixに対抗か?

当ブログでも既に何回か紹介したアメリカ映像配信最大手のネットフリックス。年内に国内サービス開始の話があるが以前も話をしたようにネットフリックスが映像配信のhuluと根本的に違う点があることも指摘した。

それは以下の点である

1.ネットのストリーミング配信のみならず、DVDレンタル(配達含む)の実店舗の運営も併用

2.レンタルだけではなく劇場公開のシステムも構築

2.単に映像コンテンツの配信ではなく映像そのものを制作

日本のITギーグやネット住民はいまだにネットがリアルを凌駕する、とかネット、ウエブサイト関係さえ充実していれば大丈夫、であるかのようなネット万能論、ネット優越主義のような考え方に固執する向きがあるのだが世界的に見てもそういう考え方はもはや時代遅れである。

記憶に新しいが先日アマゾンがニューヨークに実店舗をオープンしたというのが話題になっているが、

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これに関してE-コマースが限界なのか? などという記事が見られたが、それは現在の時代の本質を全く理解していない見解である。

ひとことでいえばこれからはリアルとバーチャル(ネット)の双方を充実させないとダメなのだ。リアルにこだわってネット対策を全くしていないのは論外だが、かといってネットだけでのバーチャルだけでもダメ ということだ

アマゾンがリアルな店舗を作ったのもこれが理由だし、Googleがソフトや本の宅配をしたのもそれが原因。ネットさえあればすべてが大丈夫とか、E-コマースが普及すれば世の中の全ての店舗は不要になる、などと大真面目に論じている輩がいまだにいるがそういう考え方ではこれからの時代は生き残ることができないのである。まあその手の言質にこだわる輩は要するにこの人たちにはネットしかないからそういういいかたになるんだろうが。

ネットフリックスhuluと違いバーチャルとリアルの二本立てで成長して、配信とレンタル両方で大きく成長してきた企業である。つまりネットフリックスは元々ビデオのレンタル宅配業者からスタートしたこともあり映画、映像コンテンツの第一次(劇場) 第二次(DVD パッケージ) 第三次(ストリーミング配信)の全てを自前でできる点が従来の事業モデルと大きく違う点だ。

当ブログの記事にも書いたが、今年七月のクリエーターズEXPOにおける基調講演で株式会社KADOKAWAの角川歴彦会長も指摘していたがアメリカのApple  Google  Amazon といった会社の1つの傾向として

IT バーチャル       リアルな業態、リアルな世界を志向

既存のリアルな業態  バーチャルな世界、IT技術導入を志向

という傾向がみられるという、角川歴彦会長もドワンゴを買収したというのはそういう背景があると思われる。

実はそのネットフリックスと極めてよく似た企業が日本国内にあるのをご存じだろうか?

そうCCC(カルチャーコンビニアンスクラブ)が運営するTSUTAYAである。

先日そのツタヤが単にレンタル事業だけでなく、独自に映像を制作、配信からレンタルまで行うことを発表した。あまり知られているとはいえないが、ツタヤも映像ストリーミングサイトを運営している。huluに比べ認知されているとはまだ言い難いが、これから本格的に強化していきたいという

http://tsutaya-tv.jp/

先日その草分けとなるTSUTAYAの映像発掘プロジェクト、「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」のイベントが開催されて474の企画が集まりその中からグランプリ、準グランプリが決定したという。

■黒木瞳さん「満場一致でした」―TSUTAYAの映像発掘プロジェクトにて 474の企画から、No.1が決定!
http://top.tsite.jp/news/cinema/i/26249269/?sc_cid=tcore_a99_n_adot_share_fb_26249269

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この映像発信プロジェクトはTSUTAYAが販促・製作において全面的にバックアップするという試みで初められたもので、今後の映画、ドラマ等のトレンドにも大きく影響するものと思われる。TSUTAYACCC(カルチャーコンビニアンスクラブ)というIT系企業が事実上運営しており、その面ではアメリカのネットフリックスに十分に対抗可能な体制と資金力を有している。

もしこれが続くと非常に面白いことである。そのうちリアルとバーチャルの双方で充実したコンテンツビジネスがネットフリックスTSUTAYAの日米対抗でコンテンツビジネスの一騎打ちなんていう事態になるかもしれないからである。いや、おそらくそれを明確に視野に入れての今回の一連の動きであると考えてまず間違いないだろう。

元々コンテンツプロバイダーとも密接な関係を維持しているのTSUTAYAがレンタル、販売だけでなく劇場公開の体制まで作ることができ、なおかつそれで日本独自の映像表現が多く生まれるようになればこれは実に面白い。それが人気作品となればTSUTAYAの映像ストリーミングサイトTsutaya-tv.もサブスクリプション数が増えていくであろう。CCC(カルチャーコンビニアンスクラブ)らしい総合的な戦略である。

さて、ここで音楽制作の関係者の一人として1つの要望がある。

私は映画音楽とかをやっている関係で映像制作と音楽制作双方のプロセスを理解しているが、もしネットフリックスTSUTAYAが映像制作から販売(劇場公開を含む)システムを作り上げるのであればそれを音楽制作の方面でも是非拡大を検討してほしいと思う次第だ。
実際制作費は映像、映画の制作費などと比べれば音楽制作費などたいした金額ではない。映像、映画は最低でも数千万(ちなみにデジタルではないフィルムの時代はフィルム代だけで億単位行った)ちょっと有名な俳優を使えれば簡単に億単位に制作費が必要となる。必要なスタッフ数もカメラ、照明、衣装、メーク、ものによっては美術等映像制作には大勢のスタッフが必要となる。

これに対して音楽制作はどんなに金をかけてもせいぜい1千万、-少なくとも日本国内でアルバムで一千万かける、というのはバブル時代を除いてありえない。せいぜいそんなものである。

TSUTAYAはCDのレンタルも販売も行っている会社であり音楽のストリーミングはやっていないものの、TSUTAYA経由でデイストリビューションを行うことは十分に可能である。また最近はアナログレコードも復活しつつあり、「いい音楽をよりよい音で」音楽愛好家に届ける傾向も強くなってきている。

配信やストリーミングが出てきたからパッケージはもはや無用の長物、ネット関係者やITギーグたちが信じて疑わなかった見解が今大きく崩れつつある。

ネットフリックスTSUTAYAが映画やドラマを映像制作から販売、公開まで行うのと同じようにそうした動きが音楽制作の方面でも拡大していくように切に願うものである。

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