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2015年6月18日 (木)

クラウドファンデイングの文化における可能性ークラウドファンディングの先進国アメリカでの失敗例に学ぶ

前の記事でストリーミングサービスがコンテンツ販売の「主力」となった場合コンテンツ市場はいわゆる大メジャーニッチかの両極端しか存在しなくなる。と書いた

つまり市場的に中間がない、状態になりそれが文化の発展にとって望ましいことではない旨を書いた。これはこの中間が次の時代のサブカルチャー的な温床になり、文化の発展事態を阻害してしまう危険性があるからである。

そういう事態を避ける意味でもこういう大メジャーマイナーなニッチか、という両極端の選択ではなく、それ以外の第三の道を温存する方法を模索する必要がある。

そしてその解決策になるかどうかはわからないが、1つの可能性としてクラウドファンディングがあるのではないか、とだいぶ前から言われてきた。

私もこのクラウドファンディングはこれからのコンテンツ制作にとって重要なメソードになり得ると考える。なぜならこのクラウドファンディングは以下のメリットがあると考えられるからである。

(1)  制作の際に特定の製作会社や事務所の意向に左右されない

当たり前だが金を出すところは口も出す。アーチストが自分の作りたい作品を適切な予算で制作したい場合は、特定の製作会社や事務所が資金を提供する場合は、アーチストが思い通りの作品を作るのはほぼ不可能である(下手すりゃ金出さないくせに口は出すところすらある)

(2)  特定の個人や事務所の影響力とは無縁である。

芸能界によくある話だが、資金やその関係の事務所の意向や影響力を出資額に応じて受けることがよくある。しかし クラウドファンディングは大勢の人間の出資、不特定多数の出資であるため、そのような「事務所の力関係」とは無縁になる。これは制作する上で極めてやりやすいことである。

(3)  出資者が潜在的なファン、顧客になりうる。

クラウドファンディングで資金募集する主旨に賛同し、そのアーチストやクリエーターを支持した上で出資するわけだから、クラウドファンディングによる特典を出資者に与えたにしろ、その出資者が潜在的なファン、コンテンツの顧客になる可能性がある。

これだけメリットや可能性があるクラウドファンディングだが、成功例もないわけではないが、失敗例も多い。それはクラウドファンディングでは先進国のアメリカでも同様である。

Music submit の関連記事でこういう記事をみつけた。英語なのでとっつきにくいかもしれないがかなり重要なポイントが書いてあるので、翻訳がてらここに紹介する。

5 Reasons Why You Didn't Reach Your Crowdfunding Goal
【クラウドファンデイングの目標額を達成できなかった5つの原因)
http://blog.sonicbids.com/5-reasons-why-you-didnt-reach-your-crowdfunding-goal

クラウドファンデイングキャンペーンで目標の金額を達成できなかった時のショックは大きい。しかしだからといってあなたが魅力のないアーチストというわけではないーしかしクラウドファンデイングキャンペーンやりかたに問題があった可能性がある。このクラウドファンディングは比較的最近に生まれたメソードだけにまだこの方法論についてははっきりよくわかっていないところがある。最近その中でうまくいった例といかなかった例を照らし合わせて、なぜ失敗したのか、その理由が少しずつ明らかになってきている。

あなたのクラウドファンデイングキャンペーンがうまくいかなかった原因には以下の原因が考えられる 

1.目標金額があまりにも高い

あまり目標の設定額が高いと「欲張り」に見えてしまうし、目標も達成しにくい
よく勘違いするのは目標額に達した時点でキャンペーンが終わるのではなく、あらかじめ設定した期間までクラウドファンデイングキャンペーンは続けられるということ。 適切な目標額であまり過剰な要求をしなければ目標額を上回る金額を集めることが可能だ、

2.たて続けにキャンペーンを立ち上げる

制作費のファンデイング募集のあと、PVの募集とかツアーのファンデイング募集とか立て続けにやりすぎるのは、よくない。これではアーチストではなく「乞食」に近い。ファンはアルバム制作をサポートしたいとは思っても立て続けに立ち上げたらサポートしようという意欲も萎えるものだ

3.出資者への特典が適切な内容ではない

実はこれが一番多く失敗の原因として揚げられる。例えばアルバムの価格数倍のファンデイングした人にアルバム一枚を特典として与えても、ファンにはなんのメリットもない。そんなものにわざわざお金を出す人はいるだろうか?これは音楽配信も同様。あとで出資額より遙かに安い価格で手に入る商品を特典にしても誰も出資しないだろう。もっと他に出資意欲を刺激する特典を考えるべきだ。ここに一番知恵をしぼるべき

4.過去のアーチストの商品、作品を特典にする

ファンデイングに参加するファンの人は普通キャンペーンを立ち上げるアーチストの過去の作品とかをだいたい把握し、多くは過去のCDなりDVDなりその他のグッズなりを既に所有している。クラウドファンディングに過去の作品を特典として提供するのは行ってみれば出資者に余り在庫を押し付けるのと同じであり、印象はとても悪くなる。
いずれにせよ「特典」というものはファンに出資したいと思わせるような特典にしないといけない

5.キャンペーン映像等にアーチストのキャラ、人格が感じられないものを展示

これも大きな要因、ファンはアーチストの作品、人格、キャラを支持しているのに、キャンペーンのデモ映像、画像にそれを感じられるものがなかったらなかなか出資しようという気になれないのは当然である。またデモ映像、画像をみてその主旨に賛同できないものに人が出資するはずなどない。こういうキャンペーン用の映像、その他のコンテンツをいい加減に作ると出資者の賛同など得られるはずもない。

以上の5点をやや意訳、概略にまとめたものを上記に記した。

やはり基本は自分がお金を出す立場だったらどういう風にしたらお金を出してくれるか、逆の立場に立って考えるべきなのだろう。そこをいい加減に考えると必ず失敗するということだ。

クラウドファンディング自体はいろんな可能性があると思うがどんなに可能性があるツールでも使いこなさなければ意味がない。
ネットにとかくありがちな論法だがツール出現=世の中が変わる というほど単純なものではないのだ。

その意味ではまだ私たちはそれを使いこなしているとは言い難い

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