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2015年6月 2日 (火)

コンテンツ制作に「正当な」費用を払おうとしない人たち、コンテンツ制作は簡単にできると思っている人たち

実は最近、もう1つ気になっていることがある。

私は昨今の風潮から低バジェット(予算)の仕事をするには慣れているが、最近その低バジェットが限度を超えているレベルのものがある。
いくら低バジェットとはいえ、クオリティを保つのに最低限必要な金額というものがある。つまり低バジェットといっても、まともなクオリティを保つのは不可能なバジェット金額というものがある。

だが最近時々そういう「限度を超えた」バジェットで映画なり、音楽を作ろうとしている人たちがいる。しかもそれで「まともな」クオリティになると本気で考えているようなのだ。

それだけではない、そういう人たちの制作スケジュールを見るとほぼ例外なくメチャクチャなスケジュールを組んでいる。例えば映画制作でまだ予算確定もしないうちから撮影日程だけどんどん決定して行って、しかもまだクランクアップ(撮影終了)もしていない時に映画祭提出のスケジュールまで組んでいる。しかもその途中にまだ最初の映画もできていないうちから「次の映画の撮影日程」まで決める(!!!)」

ありえないだろう? 普通そんなこと?

どうも映画にしても何かホームビデオの撮影のノリでできる、音楽にしてもカラオケボックスで歌う感覚で音楽ができる、

そう考えているとしか思えない人たちがいる。

それが映画とか音楽とか全く関係のないズブのシロウトがやっているのならまだわかる。(それでもそういう認識の人たちは困るけど)

信じられないかもしれないが上記のメチャクチャな計画とバジェットで制作進行しようとしているのは、本来我々制作の世界に近いと思われる芸能事務所なり、モデル事務所だったりする。新規事業と称してそういったところが制作を始めているのだがそれが実にお粗末な実態で進行しているところが少なくない

自分たちの所属女優なり、モデルが撮影現場やスタジオでどれだけ制作現場が大変なものなのか、見ているはずである。
なのに誰が考えてもシロウト以下の考えで制作進行しようとしているところが少なくない。

まず第一に思うのは我々の制作の仕事はそんなに第三者からみて「簡単に」見えてしまうのだろうか?そんなに「誰でもできそうな仕事」に見えるのだろうか?

第二に音楽でも映像でもコンテンツ制作はタダでできるはずなどない。ITやコンピューターのソフトウエアまではいかないが、正当な予算は必要なのである。例えばITのシステム維持のソフトには数千万払う会社がなぜ音楽や映像を二束三文で作ろう、などという発想をするのだろうか?

何度もこのブログで論じているが、今この国は「クールジャパン」なる日本のアニメやゲームのコンテンツを初め、日本の文化を世界に売り込もうとするプロジェクトを経産省の旗振り役で押し進めようとしている。当然そのコンテンツはクリエーターによって創造されたものである。

だが上記の2点のような考えで、100円ショップの価格でコンテンツを作ろうなどと考えている会社にはクリエーターを尊重したり、敬意を示す態度は微塵も感じない。それどころかまともなクオリティで制作するのは不可能なスケジュールとバジェットでいいものができる、などともし本気で考えているとしたらそれは世の中で制作に従事しているスタッフ全員への侮辱に近い。
(そもそも100円ショップの商品程度の予算と工程しか組まない作品が映画祭で受賞どころか入選する作品という「宝石」に変わる、などと本気で考えているとしたらバカとしかいいようがない)

つまりコンテンツやクリエーターの仕事の価値など到底理解しているとは思えない。そのような国の人間が自分たちの国のコンテンツなどをまともに売れるわけなどないのである。

どこかの某有名IT企業のようにクリエーターにボランテイアを強制してギャラを支払わない、などというのは言語道断だが、同じようにコンテンツ制作関係者や専門家を愚弄しているとしか思えない会社ももってのほかである。

いずれの場合も3流以下の会社だ。そういうところとは仕事をしてはいけない。

ここで云う一流とは必ずしも「有名な企業」とか「有名人」という意味ではない。某有名IT企業のように誰でも知っている企業でも体質は3流以下の会社などいくらでもある。

問題は仕事の進め方が一流かどうか、だ。いわゆる有名企業や有名芸能人でなくても仕事ぶりが超一流の人はいっぱいいる。長年制作現場にいたので仕事の進め方が一流かそうでないかは見ていてわかる。

私はそういう人や会社としか仕事をしたくない。


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