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2015年6月22日 (月)

米ストリーミング事情急変!!デジタルのビジネスモデルに黄信号!! Apple Music やSpotifyで有力アーチストが次々と撤退!!

先日の記事でストリーミングによるビジネスモデルについて論じたばかりなのですが、少なくとも音楽のストリーミングによるビジネスモデルに関しては当初伝えられたような状況ではなく、危機的な状態になっています。

というのもテイラースイフトを始めとする有力アーチストが次々と撤退しているからです。

■Apple Musicからテイラー・スウィフトがアルバム引き上げ 「アーティストに3カ月支払いなし」に抗議
https://gunosy.com/g/abSLW

スウィフトは、「Appleはずっと、そしてこれからも、私の音楽販売とファンとのつながりを作ってくれる最高のパートナーの1社であるはずなので、今回 の決断について説明する必要があると思います。私は同社を尊敬しています」としつつも、3カ月アーティストに支払わないことについて「ショッキングでがっ かりし、これまで革新的で寛容だった同社らしくないことだと感じ」たという。

問題はテイラースイフトだけでなくインデイーズアーチストも続々撤退をし始めているそうです。私はストリーミングは配信よりも「ラジオに近い」と先日の記事で書いたがインデイース系が次々と撤退しているということは「宣伝効果」も期待したほどではなかったということになります。

■Apple Musicからアーチストが続々撤退デジタル音楽事情暗雲:Apple Facing ‘Massive Withdrawal’ from Independent Artists, Label"
http://www.digitalmusicnews.com/permalink/2015/06/15/breaking-apple-facing-massive-withdrawa

そして何よりも撤退が相次いているのはApple Musicだけではありません。まだ日本ではサービス開始のメドすら立っていないSpotifyもアーチストが続々と撤退を始めています。テイラースイフトやradioheadだけでなく200以上のレーベルが撤退を開始しています

■200+ labels withdraw their music from Spotify: are its fortunes unravelling?
http://www.wired.co.uk/news/archive/2011-11/17/labels-withdrawing-from-spotify;

なんかこういうのを見るとまたIT系のジャーナリストたちが広めてきた「神話」崩壊しつつあるな、という印象を持ちます。少なくとも現在の体制ではストリーミングがアーチストにとってビジネス的な面でも宣伝の面でも全く旨みがないということなのでしょう。

得てして市場原理主義者が多くいがちなネットはユーザーのためにも例え旨みがなくてもストリーミングを続けるべきだ、などという声が聞こえてきそうですがそこはビジネス。旨みがなかったら撤退するのは寧ろ当然のことです。それを非難する人間がいたらそちらの方がおかしいと思います

となるとこのビジネスモデルの将来に大きなをつけざるを得なくなります。

記事のタイトルには黄信号と書きましたが下手すれば赤信号の一歩手前くらいの状況かもしれません

IT系ジャーナリストを始めとする多くの論客が音楽配信が出てきて「CDを始めとするパッケージはもはや無用の長物となった」という言質をネット中にばらまいていましたが、実は音楽配信はアーチスト側は勿論、事業者にとってもビジネス的には全くの期待外れになっています。(事業者だってたいした利益は出ていません)

確かにアーチストからすれば音楽が好きとは言え、やっぱり無料や下世話な扱いされたらヤル気なくなるでしょうし、一方、コンテンツを購入、需要する方も当ブログの記事でドワンゴの川上氏が発言したように無料か限りなくそれに近い価格で購入しても商品に対して思い入れもなくなるし無料のユーザーはコンテンツを最後まで見たり聞くことはありません。

フリーミアムや「安価」にするデジタルビジネスモデルの将来を信じる人たちは認めたくないかもしれませんが、芸術や文化に対して大きな代価が生じない環境は、それらの進歩や発展はない、ということをこの現象は示しているのではないでしょうか?

となると多くのIT論客が夢物語のように語っていたデジタルのビジネスモデルはIT業者やユーザーの方ではなくコンテンツを供給する側から崩壊し始めている。という実態が見えてきます。このままいけば例えていうとスーパーは開いていても商品の棚には商品が空っぽという状態になる可能性があります。まるで一時の社会主義諸国のようです。

となると音楽配信、ストリーミングを始め少なくとも音楽に関してはビジネスモデルを考え直す時代に突入しているのかもしれません。少なくとも現実はIT系論客を始めとする人たちが思い描いたようなものにはなりそうにありません。

インターネットでは音楽ビジネスの実態や現場の状況等をよく知りもしないくせに頭でっかちに音楽ビジネスの将来についてわかったような記事を書く無責任な論客が多すぎます。だが彼らが「紙の上」で描いた縮図と実際には大きな開きがあることをこの事実は示しているとお思います。

<追記>

Apple Muaicですが一転無料期間も払うと表明したようです。何かテイラースイフトの反応に他のメジャーアーティストが追従する動きを見せて慌てて前言撤回したみたいですね

■Apple、「Apple Music」の無料試聴期間中もアーティスト側に支払うことを約束
http://gori.me/apple/apple-music/78451

その発表を受けてなのか、インターネットソフトウエアおよびサービス部門担当執行バイスプレジデントであるEddy Cue氏は、「Apple Music」の無料試聴期間中でもアーティスト側にしっかりと支払うことをTwitterで発表した!

テイラー・スウィフトがApple Music無料期間に抗議→アップル副社長「払うよ」
http://www.gizmodo.jp/2015/06/apple_music3.html

 もっともこれはテイラースイフトの事務所とAppleの駆け引きという話もあります。

とはいえテイラースイフト側がまだどうでるかは不透明です。そしてSpotifyに関してはまだアーチスト解除の動きが止まっていないのでこちらはSpotify側がどうでるか、によっても変わってきます。いずれにせよ今後の動向を注視していきましょう

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