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2015年4月 1日 (水)

新年度に入り制作会社としてのビジネスの展望について

4月に入り新年度が始まった。

昨年度は7月くらいから明らかに景気の低迷感が関係もあり厳しい年度となった。
昨年度はテレビ番組のオンエア二件を含む実績は得たものの、音楽家としての今後の活動内容を始めさまざまな手を打ったもののいかんせん、事態の進行は予想以上に遅く悶悶とした日々も送った。

具体的内容はここではいえないものの、一昨年度からビジネスを制作請負中心から権利ロイヤルテイのビジネスに実は大きく舵を切ろうとしている。

というもののやはり、ソフト、コンテンツビジネスの基本は権利ビジネスだからである。

権利ロイヤルテイとは著作権だけでなく、版権(音源に対する権利)も意味する。

制作費? 年々落ちている制作費を見ればもはや制作費ではもうからないことは明らかである。これは実際に仕事をしていて殆ど断言できる。インターネットで世界はフラットになっているからよっぽど特殊な技術を持っていない限り、価格はどんどん下がっていく。

権利、とりわけ著作権はいわゆるネット住民やIT関係者からは悪者扱いされている。

私もJASRACのやりかたを100%肯定するわけではないが、やはりコンテンツの権利を守らずして何のためのイノベーションか、ということは是非もう一度皆さんに考えていただきたい、と思う次第である。

著作権や版権はITのイノベーションの障害にしかならない、と主張するIT関係者は少なくない。また著作権を守るということをあたかも「既得権益を守る」という勘違いをする人も後を絶たない。

だが新しいイノベーションのために他人を権利、生活を犠牲にしてもかまわない、という方法でのイノベーションは本当に人類にとっての進歩といえるのか?

こういう例えに対して拒否反応を示す人もいるだろうが、オッペンハイマーは人類の新しいイノベーションとして核爆発の技術を推進すべきだと若い頃は強硬に主張、結果できたのは大量殺人兵器である核爆弾である。オッペンハイマーは後日このことを強烈に懺悔することになる。

イノベーションのために他人を犠牲にしてもかまわない、ともし考えている技術者がいたとすれば、核爆弾とITは違うというかもしれないが、結果的にはオッペンハイマーと同じ過ちを犯すことになる可能性が高い。

だからIT技術発展とやらのために著作権は邪魔だ、他人の権利など無視してかまわない、という考えだけはやめてほしい

これは決して保身とか既得権益を守る意味でいっているのではない。情報社会の明日を考えると、コンテンツの全ての権利の否定、全ての無料化は結局間違いなくコンテンツの質の低下につながる。 このことは断言できる。

せっかくインターネットが普及しても、コンテンツの質の低下、ゴミ同然の情報しかなければインターネット社会は崩壊してしまう。

実際今それが起こりかけている。SNSやバイラルメデイアその他の情報を見るがいい。大半、それも八割くらいがデマやゴミ情報だ。これらがインターネットの情報の平均的な質を著しく落としているのは、IT関係者は否定したいかもしれないが、残念ながら紛れもない事実である。中川淳一郎さんのいうアホな暇人 、ネトウヨ等の「ネットのバカ 」も増える一方だ。これらの存在は社会にとってむしろ有害な存在にすらなっている。

だから著作権を始めとする権利関係全てを「イノベーションの障害だ」などといって存在そのものを否定するというのはITやインターネットの将来にとっても長い目で見れば自殺行為なのである。

勿論時代に即した変化はつきものである。今後音楽はサブスクリブションやストリーミングなどが大きくウエートを占めることになるが、そもそもデジタル時代 に著作権をCDと同じ分配率にすること自体に無理がある。音楽配信にせよストリーミングにせよもはやレコード会社ではなく各チャンネル直に権利者が配信、 販売できる体制にしないと到底商売になるものではない。

さて私の今後の私の方針であるネット時代に「アーチストの価値を高める」方法を引き続き模索していくことになる。それが日本のコンテンツ産業の質の向上、強いてはネットのコンテンツの信頼性向上にもつながると考えている。

現在そのために悪戦苦闘中である、そう簡単に答えなどみつからない。

一ついえるのは「音楽を広く安く売る時代は終わった」ということ。それを中心に今年度も進めていく。


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