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2015年1月26日 (月)

音楽を「広く安く」売る時代は終わった。これからは「狭く高く売る」(ブランド化)時代に

最近、国内の景況感が悪化しているのを感じる。

そして音楽業界が低迷を始めてから長い、そんな中、こんな興味深い本を見つけた。ベンチャー企業に関する本だが今後の音楽業界だけでなくコンテンツ産業全般にとって不況脱出のヒントになるのでは? とも考えている。


世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?

一応私も吹けば飛ぶような会社の経営者でもあるので、時々こういう本を読むのだが実にいろんな意味で参考になった。

ひとことでいえばこの本は従来の日本の企業の多くが「広く安く売る」というビジネスモデルに固執している点に対し、ヨーロッパは「狭く高く売る」というビジネスモデルで日本よりっ遙かに先んじており、それが結果的にヨーロッパ製品のブランド化に成功している点を解説している。

この本はこれからの時代を生き抜くキーワードとして「デザイン」「ルールメーキング」「オープン」「ローカル」の4つのキーワードを上げて世界の中小企業と僅かだが日本の中小企業の成功例を紹介している。

「デザイン」とは単に商品の体裁や外見だけでなく(筆者はこれを「スモールデザイン」と定義している)その商品が社会やユーザーにどのように受け取られ貢献してきたか(筆者はこれを「ビッグデザイン」と定義している)が重要であるという点

「ルールメーキング」とはその商品が社会的に受け入れられるための社会のバックグラウンド(法律上を含む)の整備のことをいい

「オープン」とはクリエーターやノウハウ等を幅広い層から結集し、よいものを選んでいくプロセス

そして「ローカル」とはグローバル時代とはいえ、まず誰もがそれぞれの文化的バックグラウンドである「ローカル」から逃れられないことを見つめ、「ローカル」を基本としての商品開発を考えること。ここで筆者はグローバル時代に世界が均質化する、という勘違いを戒めている。

どれをとっても参考になるビジョンである。

日本社会には大企業→中小企業→孫請け企業というピラミッドの形が根強くあり、ご多分に漏れずうちもその中の1つではあるんだけどこの形態の中に組み込まれている間は絶対に「もうからない」ようにできている。

その意味ではうちも他人のことはいえないけど、この文章を読んで大いに反省した次第。

特にこれから音楽を事業にしているうちに以下の考え方は重要だと思う。

海外の中小企業の幹部へのインタビューから拾って頂けたら違った視界が広がるはずと考えたわけです。ご存知のようにヨーロッパには、広く安く売るのではなく、狭く高く売ることを得意とする企業がたくさんあります。

なぜなら私は「音楽を広く安く売る時代は終わった」と考えているからである。狭く高く売るというのはブランド化につながる、ことを考えれば音楽が無償、もしくはタダ同然なんていう危機感などなくなるはず

そもそも音楽のサブスクリプションを始めPandoraSpotifyはいずれもアメリカでは主流になりつつあるが、これが一見音楽市場の主役であるかのように多くのIT関係の記事は書いている。

だが本当にそうだろうか? というのが私の見解である。

そもそも私がPandoraSpotifyの何を期待するか、というとこのシステムはユーザーが新しい音楽に出会うことができる可能性が非常に高いシステムだからである。

つまりそこには「音楽を売る」目的でのフリーミアムやサブスクリプションではなく、あくまで「宣伝目的」がメインである、という点である。

もっといえば「お金をもらって音楽をプロモーションしてくれる」システムと考えればいい、つまりPandoraSpotifyは音楽配信よりはラジオに近いのである。

しかしネットだけで音楽やコンテンツのブランデイングすることは不可能である。なぜならネットという情報やコンテンツの海の中では情報やコンテンツの価値を下げるベクトルはあっても上げるベクトルはないからである。

そのため本当のメインはそのアーチストの音楽の価値をきちんと理解してくれるファン、ユーザーに集中マーケテイングをすればいい。そうでないとやっていけない。この人たちはCDだろうがアナログレコードだろうがTシャツその他のグッズだろうが公式な商品は何でも買ってくれる層である。つまりアーチストのブランドに対してお金をいくらでも出す人たちである、

それゆえ

「音楽を広く安く売る時代は終わった」「音楽は狭く高く売る時代」

に変わったと考える次第。

レコード会社、そして日本企業の多くが「広く安く売る」というビジネスモデルに固執し、一向に出口の見えない不況から抜け出せないにはまさにこの点にあるのではないだろうか? 

少なくとも私は今年は音楽を「狭く高く売る」ための方策を模索しようと思っている

私の今年のテーマはいかに自分の価値を高めるか、というのはそういう意味でもある。

というわけでご興味のある方は世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?のご一読をお勧めしたい

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