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2015年1月29日 (木)

全国のCDショップ、レコード店に参考にしてほしいー小さな田舎町で注文が殺到する書店の例にみる「知恵と工夫」

当ブログにて語っている音楽業界は勿論のこと、出版業界も長年の不況にあえいている。

しかしそんな中こんな記事をみつけた。
何と田舎の小さな町の本屋さんに全国から注文が殺到し、何と年内分の予約はいっぱい、再開待ちの状態だという。

■【なぜ?】小さな田舎町の、全国から注文が殺到する本屋さん『いわた書店』
http://grapee.jp/28878

それは以下の理由から

サービスを申し込んだ人に、最近読んだ本や、職業について簡単なアンケートをとり、その答えから社長の岩田徹さんが1万円分のオススメの本を選んで送ってもらえるサービスです。

あえてアンケートの答えと同じ系列の本は選ばず、本人は選ばないけど読めば満足してもらえそうな本を選んでいるそうです。岩田さんいわく

「こうくるか、という変化球を投げて読書の幅を広げてほしいんです」

読書好きからは絶賛されているこのサービス。 はじめたきっかけは10年も前に遡るそうです。

始まりは10年前、高校同窓の先輩の前で書店業界の厳しい状況を話した時のことです。「それじゃあ面白そうな本を見繕って送ってくれよ」と数人の先 輩から1万円札を渡されたのです。病院長、裁判長、社長といった面々でした。緊張し、なぜこの本を薦めるのか、手紙を添えて送りました。

いまでこそ、全国から注文が殺到する人気サービスですが、最初からそうだったわけではありません。岩田さんは朝日新聞の取材にこう語っています。

1万円選書も、大規模競合店への対抗策の一つです。1万円選書自体は注文が多くはなく、経営の助けには至りません。ただ選書の依頼は「面白い本はどれ?」というお客様からの叱咤(しった)であり、「本屋の原点に立ち返れ」という激励であるのです。

朝日新聞デジタル ーより引用

きっかけはともかく、素晴らしいサービスだと思う。CDショップ、レコード店にもこういう知恵が欲しいと思う。」

音楽業界が一向に15年以上続いた不況から抜け出せないのは、ITのシステム、音楽配信とかサブスクリプション云々よりは音楽業界の制作から販売にいたるまで「工夫をすること」「頭を使うこと」を極端に嫌う体質になっていったことの方が大きいと思う。

昔のレコード店には「店長のおすすめ新譜」というものがあり、そこには多くの新しい音楽を発見する機会があった。是非このような企画で多くの音楽ユーザーの「新しい音楽に出会う機会」を作ってほしいと節に望む次第である。

近々発表される日本ミュージックソムリエ協会のCDショップ大賞を始め、同協会にこういう例を広めてもらいこの北海道砂川市(人口わずか1万8千人)のいわた書店の成功例を参考にするCDショップ版が一定数出てくれば音楽業界も少しは変わるのでは、と考える次第


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企画書作成ー昔と今

明日打ち合わせがあるのでそのための企画書作成の作業をしていました。

企画書というものを書くのは結構すきな方です。実はかつてペーペーの頃電通や博報堂のための「企画書」制作作業に従事していました。しかし企画書の書き方は昔と今でだいぶ趣が変わりました。

、今では考えられないですがかつては企画書を書くだけでお金をもらえる時代がありました。そのために調査資料等のデータも揃えなくてはならず、企画書は数十枚くらいになりました。その当時はB4で企画書を作るのが普通で企画書の作業だけで膨大なものでした。(官公庁は当時はB4での提出が原則だった)

今はA4で1-2枚です。それ以上は書いてはい けないのです。時代がかわりましたね。

一般的にはパワーポイントを使ってプレゼン資料を作るというのがかつては企画書の常道でしたが、最近はパワーポイントはあまり使われません。たぶんパワーポイントもそう遠くないうちに殆ど使われなくなるでしょう。

企画内容の要点と概略を書く。それで終わり。それ以上書いても誰も読まないからですね。

ただ個人的には文章読解力が社会全体として落ちているような気もします。従ってこういう企画書の書き方っていいことなのか、悪いことなのか、今でも私の中 でスッキリしません。

企画書の中身は勿論ここでは明かせませんが、私が年頭に書きましたいかに自分の価値を高めるかーいかにコンテンツの価値を高める、の活動の一環だと思います。仮に通りそうでしたら状況について引き続き書くことができますが、果たしてどうなりますか?


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2015年1月26日 (月)

音楽を「広く安く」売る時代は終わった。これからは「狭く高く売る」(ブランド化)時代に

最近、国内の景況感が悪化しているのを感じる。

そして音楽業界が低迷を始めてから長い、そんな中、こんな興味深い本を見つけた。ベンチャー企業に関する本だが今後の音楽業界だけでなくコンテンツ産業全般にとって不況脱出のヒントになるのでは? とも考えている。


世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?

一応私も吹けば飛ぶような会社の経営者でもあるので、時々こういう本を読むのだが実にいろんな意味で参考になった。

ひとことでいえばこの本は従来の日本の企業の多くが「広く安く売る」というビジネスモデルに固執している点に対し、ヨーロッパは「狭く高く売る」というビジネスモデルで日本よりっ遙かに先んじており、それが結果的にヨーロッパ製品のブランド化に成功している点を解説している。

この本はこれからの時代を生き抜くキーワードとして「デザイン」「ルールメーキング」「オープン」「ローカル」の4つのキーワードを上げて世界の中小企業と僅かだが日本の中小企業の成功例を紹介している。

「デザイン」とは単に商品の体裁や外見だけでなく(筆者はこれを「スモールデザイン」と定義している)その商品が社会やユーザーにどのように受け取られ貢献してきたか(筆者はこれを「ビッグデザイン」と定義している)が重要であるという点

「ルールメーキング」とはその商品が社会的に受け入れられるための社会のバックグラウンド(法律上を含む)の整備のことをいい

「オープン」とはクリエーターやノウハウ等を幅広い層から結集し、よいものを選んでいくプロセス

そして「ローカル」とはグローバル時代とはいえ、まず誰もがそれぞれの文化的バックグラウンドである「ローカル」から逃れられないことを見つめ、「ローカル」を基本としての商品開発を考えること。ここで筆者はグローバル時代に世界が均質化する、という勘違いを戒めている。

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2015年1月25日 (日)

暗い時代に突入した日本を芸術文化で明るくする「La Barraca(バルラッカ)」キャラバン@阿佐ヶ谷ヴィオロン

昨日は友人に誘われとあるライブに行きましたが、それは単ににライブに出かけるという以上の意味がありました。

結論からいってこれからある文化芸術のムーブメントに参加しようと思います。
といっても20世紀の即物主義とかシュールレアリズムのような芸術表現のムーブメントではなく、昨今の暗い世相、停滞した文化の状況を活性化すべく音楽家、演劇、映像等が創造の機会をもつ「キャラバン」を全国に広げようというものです。

演出家の二瓶 龍彦さんの呼びかけでスペインの詩人ガルシア・ロルカ率いる移動劇場 「La Barraca(バルラッカ)」を現代によみがえらせようというムーブメントで二瓶さんの主旨説明をそのまま掲載しますと

世界が暗くなってゆく1930年代、スペインに現われた詩人ガルシア・ロルカ率いる移動劇場 「La Barraca(バルラッカ)」
80年の時を越えて、暗い時代に突入した日本に、音楽のサーカス小屋として「La Barraca」が蘇る。
36年、ロルカはオリーブ畑で銃殺されますが、だれも殺されないために、人々の生きる営みとしての表現をのせて、caravan 「La Barraca」は全国をまわります。

この音楽のサーカス小屋は、音楽家に限らずあらゆるジャンルの表現者をのせることができます。
そして、caravan 「La Barraca」は、ただ回るのではなく、開催される各都市の表現者、会場となるお店などの人たちとの共同作業によって、はじめて立ち上がります。
それぞれの都市で、それぞれの音楽のサーカス小屋が生まれます。

音楽家をはじめとする全国の関係者のみなさん、この暗い時代に生きる営みの表現を通じて、ぜひともに希望の炎を灯しつづけましょう。

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ロルカのLa Barraca(バルラッカ)」は結果的にロルカがフランコ政権に銃殺されてから、ダリ、ミロ、ピカソ 音楽ではパブロカザルスたちの芸術運動を誘発させました。

私もその主旨に賛同し、この運動に参加することにしました。

昨夜はその「キャラバン」の第二回目に当たるそうですが阿佐ヶ谷のヴィオロンという喫茶店が会場でした。こんな素敵な空間でのアコ―ステイックライブです。

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中央線沿線にはこういういい感じのお店があるんですね。

何でもこのお店は映画の撮影ロケや演劇とか毎日必ず何か行われている知る人ぞ知るお店だそうです。Facebookにアップしたら私の友人関係からたちまち多くの反応を得ることができました。

その意味でも今回の「キャラバン」の会場としてはうってつけだと思います。

この喫茶店の特徴は他にもあります。

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2015年1月18日 (日)

映画交流会+新年会@吉祥寺に出席して映画の世界と音楽の世界の違いを感じた次第

新年会 たけなわのシーズン。
昨日はいつもとは別の映画関係交流会が吉祥寺で行われたので友人といっしょに行ってきました。

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この手の交流イベントでよく顔をあわす個性派俳優の廣田トモユキさんと同じく俳優の水野哲さん主宰の映画関係交流会です。

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会場では参加者の作品発表やデモ等が水野さんとの会話で進行しました。

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出席者は映画監督、プロダクションのマネージャー、アーチスト、ミュージシャン、女優さん、俳優さん、ダンサー その他のクリエーター等多彩でした。

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上の図ではアコ―ステイックギターでクラプトンの"Tears in Heaven"と"アメージンググレース"をこの方は歌いました。なかなかいい声のボーカリストの方でした。

交流会、というのは勿論基本的には飲み会ではありますが、我々のような人間にとっては「営業」する絶好の機会ということができます。ですからパーテイ―ではありますが、ある意味クリエーターにとっては真剣勝負の場所でもあります。

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2015年1月16日 (金)

Je suis n'est pas Charlieー言論の自由と風刺、誹謗のはき違えが横行する昨今について

この件に関してはいろいろと思うところがあったがなかなか書く時間がなかった。ようやく書くことができた。

パリでのCharlie Hebdo 紙についての記事内容は後述するとして、当たり前のことだが一連のテロ事件(スーパーマーケットでの罪なき人間が殺害された件は云うに及ばず)についてはいかなる論拠をもってしてもこの行為は正当化できるものではない。私も言論や表現の自由を何よりも尊重し、守る立場にある人間だが、しかしだからこそ今回の事件の背景を可能な限り客観的に検証していく必要があると思った。

今回の一連のテロ事件の背景にはCharlie Hebdo 紙のイスラム教の予言者マホメットに対する風刺が背景にあったという。勿論「風刺」や「批判」に対して暴力,テロを行使するのは論外だが、「風刺」の中身を検証すると確かに問題がないとはいえない部分がある。

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左図が数ある問題の風刺画の中の1枚だが、フランス語で「最後まで読んで笑わなかったら、ムチうち100回の刑だぞ」と書いてある。他にもいろんな風刺画があるが、この風刺画に関して一般のイスラム教徒の間で不快感や反発が広がっている。

そもそも欧米には「風刺」あるいは「皮肉」に関する文化がある。アメリカでも"Sarcasm(皮肉)"を用いたジョークがアメリカのスタンダップコメデイアン(一人の人間がジョークが「漫談」すること)の1ジャンルとして確立されており、「風刺」「茶化し」が文化の1つとして定着している。
ヨーロッパでも同様で「風刺画(カリカチュア)」の文化は19世紀の新聞の普及から定着している。しかしその「風刺」は主に政治家や「社会的地位のある人物」に向けられているものの、なかにはかなりえげつないものもあるのも事実である。

問題は欧米で定着しているこの「風刺」あるいは「皮肉」に関する文化は必ずしもアジア地域、とりわけイスラム圏に対して定着しているわけではない、という点だ。実際日本でも"Sarcasm(皮肉)"というものを否定的に受け取る社会的背景がある。ましてイスラム教は元々体質的にそういったものを受容しない傾向の強い宗教であることは想像に堅くない。

つまり冗談を通じない人間に冗談を云っても、ユーモアどころか1つ間違えれば誹謗中傷と受け取れかねない。

ということだ、

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2015年1月 7日 (水)

今年も暗い見通しの音楽業界ーミュージシャン側にも意識改革が必要

今週からそろそろ仕事始めという感じだが、はっきりいって今年も音楽業界の見通しは暗いだろう。日本コロンビアが社員二割の希望退職者を募るという。

■日本コロムビアがリストラ 社員2割強の希望退職者募る
http://www.asahi.com/articles/ASH1665MJH16ULFA035.html

まあこういう話は今更珍しくも何ともない。コロンビアとのお付き合いは私もあったが、とにかく業界自体の改革をもう10数年前から唱えていたが、一向に改革をしようとしない日本の音楽業界のトップたち。

今更これに対して何かいうこともない。もはや業界の体をなしていない音楽業界

今年も当然ながら見通しは暗い

だがそれ以上に問題なのは我々ミュージシャンサイドでの意識の遅れである。なまじっかメジャーでずーっと仕事をしてきた人間の方がはっきり言ってここの部分の意識が遅れている。

昨年の最後の記事にも書いたがいまだに「メジャー」メーカーからデビューする事が目的であり「夢」だと思っているミュージシャンが多い、という現実。

映画やアート関係とのつきあいがあるからわかるのだがミュージシャンー音楽家ーは映画やアートなどの分野の人たちと比べると自分の殻に閉じこもる傾向が強い。クラシックのミュージシャンではクラシック音楽以外に全く興味を示さない人間が多いし、ポピュラー関係でもギター以外に全く興味を示さないギタリスト等も少なくない。

だがこれだけ情報やコンテンツがあふれ、多様化している社会ではもはやそのようなスタンスでは生き残っていけないのではないか、と思う。

むろん私のように音楽以外のところに何でも顔を突っ込むのがいいとは言わないが、音楽業界がもはや回っていない現状では、音楽の仕事の活路を音楽業界以外に求めるようにしていかないと、満足した仕事は間違いなくだんだん減っていくと思う。もう既にかなり減っている。だから私などはとっくに音楽業界以外に目を向けている。

実際「音楽業界の形」というものにさえ、こだわらなければいくらCDが売れない、音楽配信もダウンロードが減ったといっても社会の中には音楽が必要なところはたくさんある。

いわゆるテレビCMだけでなく映画、ドラマ、企業用VP  カフェレストランでの演奏、 それだけでなく企業の販促ソング、コマーシャルソング、ご当地ソング、企業の社歌、それ以外に展示映像アミューズメントパーク用の音楽 etc etc

音楽が必要としている場所は沢山ある、そういうところに果敢に売り込んでいくことが必要である。

勿論、但し「ボランテイア」でやれ、タダでやれ、などと平気でいうところも少なくないからそういうところは無視していい。特にIT系の会社は気を付けること。いまだにコンテンツはタダ同然が当たり前などと考える会社が少なくない。

大事なことは視野を広く持つこと。

自分の殻に閉じこもる、自分の関心のあること以外は見向きもしない、そういう態度ではこれからの厳しい環境を生き抜くことはできない、

それは私自身が自分でやってみて得た実感である。

繰り返すが音楽業界はもはや業界の体をなしていない。そしてたぶん二度と戻ることはないだろう。何も回っていない業界をあてにしても意味がない、ということだ。


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