Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« 「ボランテイア演奏」に関する勘違いと音楽家やクリエーターを人間扱いしていないこの国の風潮 | トップページ | J.S.バッハがよくポピュラーミュージックで使われる理由 »

2014年8月19日 (火)

ろくでなし子や写真家・鷹野隆大の作品撤去騒動に見るもはや時代錯誤な日本の「猥褻」の定義とその馬鹿馬鹿しさ

このブログでも行政やその他が「猥褻」(わいせつ)に関して議論する際、その表面的、なおかつ芸術に関する無理解、無知をベースとして不毛な議論に対して批判をしてきた。

記憶に新しいアーチスト「ろくでなし子」さんの猥褻配布による逮捕騒動

■ろくでなし子さんが会見「女性器はありのままでいい」 無罪を訴える
http://www.huffingtonpost.jp/2014/07/24/rokudenashiko_n_5616007.html

そして名古屋市の愛知県美術館で開催されている「これからの写真」展でこんなことがあったらしい

撤去しなければ検挙するといわれ、やむなく展示変更となった愛知県美術館展示について写真家・鷹野隆大さんに聞く
http://www.webdice.jp/dice/detail/4347/

いずれも女性、男性の性器が表現される、というこの国のあまりに表面的で一律な「猥褻の定義」を元に警察が動いた例である。

鷹野さんの作品は結果的におおわれているため、実際に見ることができないが、何度もいうように芸術表現云々などという論議はあさっての方向に行く反面、「性器が表現されている=猥褻」などという一義的な猥褻の定義などいい加減やめたらどうなのか

220pxhelmut_newton_grave
ヘルムートニュートンの墓石と生前の写真

4347_1408236905_l
警察の「圧力」で展示方法を変えた鷹野作品

例えば世界的な写真家のヘルムート・ニュートン(1920-2004)、には性器が移っている写真作品などたくさんある。だが少なくとも日本国内以外でそれらの作品が猥褻だ、などという話は聞いたことがない。そんなバカなことをいっているのは日本人くらいである。

Masaccio1_4

;あとルネッサンスの絵を見れば性器が描かれている著名な芸術作品などゴマンとある。

たとえば、左図のルネッサンス画家マザッチョ(Masaccio)(1401年 - 1428年)の有名な「楽園追放」

いうまでもなく「禁断の実」を食べたアダムとイブが神の怒りを買い楽園を追放される様を描いた作品だが、見ての通りアダムの男性器がはっきり描かれている。

この作品が猥褻でなくて、鷹野隆大さんの作品(上記の「覆い隠された]作品)が猥褻である、という根拠、理由は一体どのようなものなのか警察に是非聞いてみたい。

もしマザッチョの作品が芸術で鷹野隆大さんの作品が芸術でないから、などという理由だとしたらこれは鷹野隆大さんに対する侮辱でもあり、警察がそのように結論づけた、理由、根拠は薄いといわざるを得ない。

たぶん私の予想ではそんな根拠など示すことなどできないであろう。

元々芸術のゲの字も知らん奴らが勝手に決めているだけの話だ。

いい加減こんなバカバカしい、時代錯誤ともいうべき猥褻の定義とやらをやめたらどうなのか。

実際性器がダメだ、などといっても今はインターネットの時代、海外のサーバーを使ってしまえば「無修正AV」などストリーミングし放題だ。そうなるとインターネットの時代ではもはや一国だけの猥褻の定義に固執したところでもはや何の意味もない。

日本の猥褻の定義が時代錯誤であるのは明らかである。

またいわゆるモザイクもの(無修正でない)AV作品でも女性の暴行や強姦を誘発しかねないようなAV作品も存在する。それらが猥褻でなくて ろくでなし子さんや鷹野さんの作品が猥褻だ、などという理論的根拠は一体どこにあるというのだ?

いかに馬鹿馬鹿しい定義であるかわかると同時に、この日本という国の文化程度の低さを実質的に露呈した結果となっている。

少なくとも鷹野さんの作品はいやしくも美術館で展示している、それだけで十分芸術を意図したものであることは明らかである。

もうこういうバカバカしい騒動はいい加減にしてほしい。あえていうが日本の恥だ。


|

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。