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2014年3月 8日 (土)

フラットな情報化社会で生き残るためにーすぐに「替わりのみつからない」制作業者になること

ネットを始め情報化が進む中でさまざまな試行錯誤を続けてきたが最近コンテンツ屋としてある程度見えてきたことがある。

インターネットの存在によって世の中はフラットになった。フラットになったということはどういうことかというと、たとえばある業種を検索しているとうちのような会社と同じようなところがたくさん検索される、ということ。

こうすることによってどうなるか。

Fig1_kaisetsu_2

例えば私の会社がよくやる「音声案内」「ナレーション収録」の仕事があったとする。そしてAという会社とBという会社がいてどちらもプロとしての実績や制作するコンテンツのクオリティも同じだったとする。

但しA社の方がB社より安い見積りを出したとする。

そうすると会社のロジックとしては殆どのケースA社の方を発注先として選ぶであろう。

そしてインターネットによる情報発達によって、A社のようにそこそこのクオリティでなおかつコストパフォーマンスの高い会社を探すことは決して難しいことではない。

そして最大の問題はこのA社とてうかうかできない。気がつかないうちに別の会社がD社より安い見積りを出すようになり結果としてA社も受注できなくなってしまう。なぜならこのような仕事をする業者-「普通のコンテンツ制作」の業者「すぐに替わりが見つかる」業種だからである。

情報化社会が世の中をフラットにする、というのはまさにこういうことでかくして「普通のコンテンツ制作」の制作費はみるみるうちに下がっていく。現代では多くの場合採算が取れないレベルにまで落ち込む。それでも「仕事が欲しい」という強迫観念を持っている業者は赤字覚悟でも受注をする

だがこのようなことを繰り返せばコンテンツ業者は生き残れなくなってしまう。「普通のコンテンツ制作」しかできない会社はたちまちデフレスパイラルの渦で奈落の底に落ちてしまう

しかしそのデフレスパイラルの渦に巻き込まれないで済む方法がある。

ひとことでいえば。「普通のコンテンツ制作」でない仕事をすることである。つまり独自のノウハウを持つ、もしくは簡単に替わりが見つからないノウハウを確立すること

Fig2_kaisetsu

そうするとどうなるか?

コンテンツ会社でA社とC社があり、C社には独自のノウハウー簡単に替わりが見つからないノウハウを持っているとする。

そうすると「普通のコンテンツ制作」しかできない会社がC社より安い見積りを出しても、クライアントは高くともC社に発注することになる。なぜならC社の方がクライアントの必要とするノウハウを持っており、そしてそれは簡単に替わりが見つからないノウハウだからである。

参考までに現在私の会社が取り組んでいる海外向けの音楽教材の制作を例にとろう。この仕事は一見日本語の教材を英語に直すだけの仕事に見えるが、実際にはそんな単純なものではない。この仕事は教材の翻訳も行っているがこの仕事は(1)  音楽の制作能力  (2) 語学力 (3) 音楽に関する専門知識(音大生なみの知識が必要) の3つがそろって初めてできる仕事である。どれ1つが欠けてもこの仕事をやることはできない。

ところが上記の3つを兼ね備えている制作会社はありがたいことに世間では少ないのだ。しかもうちの会社は人数も少ないので余計な経費もかからない。なぜなら私自身が音楽の専門知識と英語の語学力を少しは有しているので実質的に全て私自身がほぼ全ての内容を把握した上で行っている。その関係で高いコストパフォーマンも維持することができている。またそもそも日本の音楽制作会社は殆ど日本国内の市場しか見ていないから語学力に関する必要性など感じたことすらない。グローバリズムに対する意識があらゆる業界の中でも一番遅れているのが音楽業界だ。仮にスタッフをそろえることができてもおそらく現在うちの会社で書けているコストの少なくとも倍はかかるであろう。そのため簡単に替わりが見つからない業者にうちはなることができている。

結局現代のようなインターネットによるフラットな社会で生き抜くにはコストをたたくデフレスパイラルに巻き込まれないように簡単に替わりが見つからない業者になるしかないのである。

そのような業者になる方法はケースバイケースだろう。勿論話題の映画とか音楽とかになれればそれだけで簡単に替わりが見つからない業者になれるだろう。要は簡単に替わりが見つからない業者になるためにどうやって付加価値をつけるか、である。

アーチストでも同じである。今やシンガーソングライターなど掃いて捨てるほどいる。また先日の記事でも書いたように日本人は音楽をきちんと聴かない国民になってしまっている。残念ながらいくらクオリティの高い音楽を書いても音楽だけでは日本人は関心を示さないのである。そのためには音楽+アルファが必要になる。それによって簡単に替わりが見つからないアーチストになる必要があるのである。

うちの会社でやってきたパッケージ事業を始め「音声コンテンツ事業」など一時はうちの会社の主力事業だったが、例によってデフレスパイラルと発注数の減少もあって、基本的にはもう積極的には展開しない方向で考えている。今後一時的に増えることはあるかもしれないが基本的にはもう事業としては終わっている。

うちは3月決算なので今年度もあと少しで終わりだが、簡単に替わりが見つからない業者になるための付加価値をどうつけるか、を最重要課題として考えて行こうと思う。

コンテンツ制作会社が生き残る道はそれしかない、といっても過言ではない


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