Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« 新春コラムー大衆音楽文化のマスマーケット戦略の終焉とコンシューマーマーケットの変質 | トップページ | タイアップ状況異変!! クオリティの低いメジャー会社の音源と番組に合わない曲不要論台頭 »

2014年1月12日 (日)

音楽マーケット異変あり! アメリカで音楽配信衰退の兆しとアナログレコード売上急増中

、とまあITギーグ、ITジャーナリスト系の人たちの神経を逆なでするようなタイトルだけど.(笑)、、

少なくともネットでは音楽のマーケットは音楽配信こそが今後の中心でもはやCDを始めとするパッケージはもはや無用の長物である

こういう論調が主流だったしおそらくそれを信じて疑っていない人の方が多いのではないだろうか?

勿論サブスクリブションによるストリーミングサービスも今後の形だが、まだ日本では本格サービスが始まっていない(但し未確認情報だけどSpotifyが近日日本でサービスを開始するという情報もある)ので日本ではあけても暮れても音楽配信である、とお考えの人も多いだろう。

そういう人たちから見ればこの事実は受け入れがたいものかもしれない。

■米国でデジタル音楽販売が初の減少。アナログレコードは続伸
http://www.huffingtonpost.jp/engadget-japan/-billboard_b_4547023.html?utm_hp_ref=tw

<前略>

ビルボード Hot 100 などのヒットチャートで知られる Billboard ですが、親会社ニールセンの Nielsen SoundScan などを通じて、実店舗やオンラインでの販売データも集計しています。音楽のデジタルダウンロード販売数の減少は、ビルボードによれば集計開始 (iTunes Store 開店) 以来初。

リンク先のビルボードによると、米国での2013年のデジタルダウンロード音楽販売数は、曲単位で前年比マイナス5.7%の13億4000万件アルバムでは前年比マイナス0.1%の1億1760万件。

デジタルダウンロードの減少を把握する上で参考になる数字をいくつか引けば、物理メディアを含むアルバム全体の売上は前年比マイナス8.4%の 2億8940万枚。CDは前年比14.5%落ちて1億6540万枚。

一方で Vinyl (アナログレコード盤) は、前年の455万枚から600万枚へと引き続き売上を伸ばしています。
<後略>

Statistainfographic_1465_vinyllpsa

図 アメリカでのアナログレコード(Vinyl)の売り上げの動き

もう1つ上記のグラフに関する記事

レコードが驚くべき復活を遂げていることが分かる1枚のグラフ

http://newclassic.jp/archives/6367

 

あなたがアナログ・レコードを愛しているならば、これは朗報だ。以下のチャートは、アメリカにおいてアナログレコードが急速に復活を遂げていることを示しているのだ。

左上の表からは、その割合がもちろんCDやデジタル販売には遠く及ばないことがわかるが、アナログ・アルバムは2012年の売上455万枚から32%もの増加を示し、610万枚にまで拡大しているなんと、2002年から2012年までの10年間では250%もの増加を見せており、CDの苦境に比べて根強い愛好家の人気を拡大させているアナログ・レコードが手堅い地位を保っていることが分かる。

これは、紙の本の未来を予言しているのだろうか?それは分からない。しかし、我々が手に取れるモノを愛している限り、それが完全に消え去ることは無いのかもしれない。

勿論この2つの記事を持ってアナログがまたCDや音楽配信を再び凌駕するようになる、などと考えるのは早計だ。というかたぶんそういうことはないだろう。実際いくらアナログレコードが伸びているといってもCDの売り上げ枚数にはまだまだ遠く及ばない。

これは何を意味するのか?

一言でいえば音楽マーケットの両極化の傾向が表れたのではないだろうか?

本当によい音で音楽をじっくり聴こうなどと考えれば、mp3の音楽配信の音質など論外、CDよりも究極はアナログレコードに戻るはずである。

アナログはクラブミュージックの世界では長い間細々と続いていたがそれには理由がある。特にドラムインベースを始め、キックやベースの音や電子音の高音域等でCDでは再生しきれない音があるためである。ダンスミュージックのキックのパワーはアナログレコードの方がはるかに迫力のある音が出る。それがDJその他クラブ系の連中にはよくわかっているためにアナログレコードは絶滅せず今日まで残ってきた。

つまり音楽的ルーツをきちんと持っている人間は本当にいい音を聴こうと思うとアナログに回帰するのだ。これは決して回顧趣味ではない。オーケストラでもそうだがアナログレコードの弦の音の広がりはCDでは決して出ない。いい音を愛する人間なら誰もがそう思うはず。

加えてアメリカはヨーロッパ系アメリカ人はカントリー、アフリカ系アメリカ人はソウル。R&Bという明確な音楽ルーツが受け継がれており、そういう人たちは自分たちのルーツ音楽に対するこだわりが強い。それが音楽配信衰退、アナログレコード急増に結び付いているのだろう。

一方でそういった音楽のルーツなどどうでもよい、と考えている人たちがいる。そういう人たちは配信のダウンロードすらしない。

勿論これを持ってアメリカがこうなっているからいずれ日本もこうなるかというとそうは思わない。それではかつてのITギーグ、ITジャーナリストのように「アメリカのIT状況がこうなっているのに日本がこうなっていないのはおかしい」などと主張する同じ愚を犯すことになる。

正直日本は音楽のルーツなどどうでもよい、と考えている人たちの方が圧倒的多数のような気がする。アメリカと違って日本にはそういった文化ファンダメンタルがないからである。そういう人たちは「音楽が好きか?」と聞かれれば「好き」と答えるかもしれないが、実はそれほど音楽文化を愛しているわけでは必ずしもないのである。

とはいえ一方では音楽文化を心から愛する人たちも日本には確実に存在する。そういう人たちは最終的にアナログに回帰するだろう。つまりアナログ急増、音楽配信衰退は音楽マーケットが完全にニッチなマーケットに変質していることを物語るものである。

つまりひとことでいえばこの傾向は「音楽を真に愛する人たち」と「それほど音楽が好きなわけではない人たち」のマーケットの両極化を示すものではないだろうか?

それを考えると情報化社会というのは「両極化社会をつくること」なのかもしれない。ただこれが果たしてよいことなのかどうか、については議論の余地があろう。

20140106firstdigitalmusicsalesdecre

|

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。