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2013年12月30日 (月)

音楽業界の"今"と"これから-音楽文化、コンテンツの未来のありかたについて

2014年もいよいよ明日で終わる。

基本的には昨年、今年とやってきたことをさらにステップアップして行こうというのが基本姿勢だが、同時に今後の音楽文化のありかた、クリエーターとしてこれからの新しい音楽コンテンツはどのようなものであるべきか、について考えを構築していきたいと考えている。

そんな折昔からの音楽業界の知り合いで「ミュージックソムリエ協会」を主宰する鈴木氏がBLOGOSで音楽業界のありかたについて語ったインタビューがあるので紹介したい。

「メジャーレコード会社は、もう新曲を作るべきじゃない」〜音楽業界の"今"と"これから"
http://blogos.com/article/76769/?axis=&p=1

共感する部分が多いので以下に一部抜粋、引用させていただく

ラジオの世界でも、例えば番組で放送する曲の枠が5曲分あるとしたら、3曲は”政治”で最初から決まっていたりします。聴取者に聞いて欲しい曲だけを放送することはできない。 

鈴木私どものやっている、「ミュージックソムリエ」資格(後述)の規約の中に、「レコード会社からの金銭的インセンティブをもらってレコメンドした際は資格を剥奪する」という項目があります。1度でもやったらダメですよと。

かつては一般のリスナーも、騙されることにある種の快感を覚えていたんです。パワープレイを何十回も聞いて「ああ、今コレが仕掛けられている曲なんだな。 じゃあ聞かなきゃ」と動いた。雑誌でもテレビでもラジオでもそれが成立しました。しかし今は「ステマでしょ?」の一言で嫌われてしまう。

それを容認していたこと、そんなことやってるから音楽業界はダメになったんだという人たちもすごく増えてきています。

<中略>
こだわりを持ってアナログ盤で聞く人たちの年齢層は比較的高めなのではないかと思います。年齢層別に戦略を変えていくということでしょうか。 

鈴木そこで私達が実施している「ミュージックソムリエ」があります。やっぱり、年を重ねるにつれ、どんどん音楽からは離れていくものじゃないですか。そういう人たちに生活に寄り添った音楽との出会いの場を作る、ということができる人たちを育成するのです。

音楽はどんどん生まれてくるし、過去のアーカイブは消えていくわけでもなく膨れ上がっていく。ネットが生まれる前と後で情報流入量だけでも1000倍近くなっているそうです。とすると、聞ける音楽がどんなに莫大にあっても、何を聞いていいかわからなくなっていくだろうと。

だから、きちんとレコメンドができる人がいないといけない。今目の前にいるこの人が求めている音楽はこれでしょ、これが好きなんでしたら恐らくこちらも好きになりますよ、という知識が求められます。

<中略>
これから出てくる10代・20代の連中のために、僕らがやらなきゃいけないのはまず破壊です。破壊して、更地にしてあげること。彼らが絵を描ける状況にし てあげること。そのためには、残しちゃいけない業界慣習は叩き潰さないといけないし、先ほど話した音楽出版社のやり口は徹底的に糾弾していこうと思いま す。

これからのアーティストに一番重要なのは、ライブなりパフォーマンスなりができないとダメだろうということですね。感動を与えてくれるモノを作るというの はすごく重要になっているし、そのためにコンサートにかけられる仕掛けやAR技術はますます発達していく。そこでアーティストがどういうパフォーマンスを 見せられるか。

歌えないなら歌えないでいいけど、何らかのパフォーマンスを見せて生でそこにいる感動を出すべきだし、71歳のポール・マッカートニーが1回も水を飲まな いで38曲を歌い切るというのは鉄人ですよね。そういうものに触れたり、これから出てくるアーティストはめちゃくちゃ練習しなきゃ駄目だし、人より秀でた 何かを持たなきゃいけない。そこだけは絶対に諦めてはいけません。

レコード会社なんてどうでもいいんです。メジャーなレコード会社から声をかけられたなんて何の意味もないし、これからはますます意味が無くなってくると思います。

今のメジャーレコード会社は、もう新曲を作るべきじゃない。今あるアーカイブをいかに商品化していくかを考えるべきで、そうなるとバカな社員なんか何百人 も要らないんですよ。そういうふうにすれば会社はやっていけるんだから、そういう組織になって、新人は全く違うデータベースをクラウドに用意して、いつで もどこでも誰でも聞けるようにする。

そうすればその中から1歩抜け出すのは厳しく磨かれてきた奴になる。そういうことになると思うんですよね。だから、とにかくケンカして壊すのは僕らに任せておけばいい。若い子たちはひたすら良い物を作れということです

その他詳細な部分は上記のリンクで記事を読まれることをおすすめする

このブログでも音楽業界のさまざまな問題について論じてきているが、私もとうの昔にレコード会社などどうでもいい、と思っている。実際もうここ5-6年レコード会社にすら私は行っていないし、行かなくても一応おかげさんでそれなりの仕事や実績をつむことができている。

さて、最近は私自身の作品を含め音楽のありかたをどうするか、について考えることが多くなってきているので正直実は、音楽業界の構造、体質云々などははっきりいってもうどうでもよくなってきている。鈴木氏がインタビューで触れた今レコード会社や音楽事務所等の悪弊などは既に効果も薄くなってきており、殆ど意味をなさなくなってきている。私は正直そういう類の話にはもう全く興味がない。あるのはクリエーターとしてこれからの音楽作品、音楽コンテンツのあるべき姿は何か? ということだけである。

個々の表現スタイルについてはアーチストそれぞれの個性があり、方程式などない。いわゆる「売れセン」とかに沿って自分の作品を作るなどもはや全くのナンセンスである。

私はこれからのアーチスト、ミュージシャンとして成功するには少なくとも以下の条件が必要だろうと思う。

1.アーチストとして極めて個性的ー一度あったら忘れないキャラ、人間性を有していること

2.ライブの演奏能力が卓越、かつきわめて個性的であること、印象的なパフォーマンス演奏能力を有していること

3.曲、やアーチスト性そのものが「マネ」できないものであること

だからシロウト同然の作曲家が「パクリ」に追われて曲を作るようなものはすぐリスナーから駄目だしをくらうだろうし、既にそういう社会になっているかもしれない。そのためこれからの音楽家として成功するためには高い音楽的素養と個性を兼ねあわせた人間でなければならない。中途半端に歌がうまい、ギターを弾ける等々ではダメだと思う。これが今後アーチストの作品のありかたであり、芸術作品として昇華できる内容のものである。

しかし一方では音楽のありかたとしてもう1つのありかたもあるような気がしている。

日本にはカラオケ文化があるし、賛否両論あるもののボカロイドもある意味定着しつつある。それらはある意味で上記の3つの条件とは無縁に近い。例えば超絶技巧のギター演奏やCアギレラのようなボーカルの歌い方などずぶの素人がやろうとして到底できるものではない。そういった日本で生まれたユーザー(シロウト)の参加型のコンテンツのありかたも1つの可能性としては考えられる。

先日の記事で私は初音ミクはオモチャの範疇を出ていない」という発言をして初音ミクファンからかなり反発をくらったが(笑)、彼らの多くは私の文章の一節を読み落としている。つまり「初音ミクの可能性を否定するものではないが」とわざわざ書いてあるのだが、殆ど人はそこを読み落としたらしい。最近は3行以上の文章を読めない、中学生程度の文書読解力もない人間がネットで増えているのは困ったものだが、現行の初音ミクは確かにオモチャであってもシロウト参加型のコンテンツのありかたは1つの今後のありかたとしては可能性はあると考えている。

問題はそれが単なる「ゲーム。オモチャ」のレベルで終わるか、それともそれを芸術的な文化レベルまでに内容を昇華できるか、である。それは今後のクリエイテイブな発想にかかっているといえよう

その1つの試みとして新しいサウンドコンテンツのありかたを模索するウエブサイト「音のイリュージョンー錯聴トリックミュージック」を今年オープンさせた。
http://www.trick-music.com/
現行はまだコンテンツとしては未完成だがこれとユーザー(シロウト)の参加型のコンテンツのありかたをうまく融合して何か作れないか、ということも考えている。

いずれにせよここの部分についてはまだコンセプトのブレーンストーミングが必要であり私自身もまだ完全に考え方がまとまっているわけではない。試行錯誤もおおいに必要である。これによるコンテンツは従来のコンテンツのありかたとは全く違うものになろう

以前私は「もし情報革命というものが起きるとしたら、それはコンテンツの革命であろう」と当ブログにて書いた。もしかしたらこの部分が何らかの関係があるかもしれない

ただ1ついえるのは今後の新しい音楽コンテンツの可能性として、非常に高度で個性的なアーチズムの作品とユーザー参加型(参加可能なレベル)による音楽コンテンツで両極化していく、ということだろう。

情報が氾濫する社会では、いろんなことが両極化する、ということかもしれない

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コメント

いつも記事拝読させて頂いております。
最初に前回の【吉松育美さん】の記事。まさに驚愕の極みですね!彼女は立派です。本当に立派です
しかし、日本の男どもはいつから情けなくなったんでしょうか?
【義をみてせざるは勇なきなり】は死語なんですかね!

ジャーナリストは何をやってるんだ?


今回の記事ですが。【孫子・兵は詭道なり】で如何ですか?とにかく結果出さないと一切無視なんでしょうから。
是非とも敵さんも唸る【凄い!】という楽曲を作曲ください!

応援しております!

投稿: モトヤマです | 2013年12月31日 (火) 12時51分

モトヤマさま こんにちは

いつも愛読ありがとうございます。

敵さんがうなるかどうかはわかりませんが、とにかく結果を出すしかありません。

まあ音楽業界自体はもう虫の息の状態ですから、私自身もうどうでもいい感じを持っています。とにかく自分がいいと思っているものをやっていくしかありません。

そんなわけで2014年もまたよろしく応援のほどをお願い申し上げます。何かいいニュースをもっと聞かせることができたら、と思います。

投稿: Kyoji | 2013年12月31日 (火) 17時05分

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