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2013年11月 6日 (水)

CD DVDパッケージ関連ページアクセス激減ーパッケージビジネスからコンテンツビジネスへ

時代の流れという観点から見れば当然だし、こうなることは予想はしていたけど、うちの会社のCDとDVDの関連ページ全体が一日平均でトータルでも10アクセス切っている10アクセス切るというのはもはやこのページは存在しないも同然、というレベルにまで落ちているということ。もはやパッケージ製作の市場は事業という観点からすれば完全に終わったということだ。今後はかつてのアナログレコードのように音楽を特に愛する人達に対するニッチな市場になるだろう。まったくなくなることはないかもしれないが音楽が好きな人、音楽文化を愛しそれにお金を惜しみなく使う人のみの対象になっていくのだろう、

こんな記事がある。まだ既成のパッケージの概念に基づいた考え方だ。

アメリカ人はもう音楽には興味無し!? アルバム週間売上枚数が過去22年間で最低を記録
http://jaykogami.com/2013/11/4642.html4

アメリカの音楽市場が新たな最低記録を更新しました。10/21から10/27の週間アルバム売上枚数が、449万枚という結果となり、これは音楽売上を測定しているNielsen Soundscan1991年に導入されて以来、22年間で最低の数値になりました。

<中略>

10/27までで2012年にアメリカ音楽市場で購入されたアルバム総数は、2億2340万枚になりました。2012年の同時期は、2億4040万枚で、2012年は前年同期比7.1%ダウンしていることが分かります。

アメリカ人の音楽作家で評論家のBob Lefsetz は、

アルバムは今や瀕死状態にある。アメリカ人はシングルに興味があって、誰も1時間費やしてアーティストの思いを聞こうとする時間なんかもはや持ち合わせていない

とコメントしています。

音楽評論家は、アルバム売上低迷の要因として、細分化されすぎたジャンル、音楽の品質の低下、割引価格で限定リリースを販売する大手ショッピングチェーン店などの存在をあげています。

また評論家の中には、SpotifyやYouTube、その他の無料で楽しめる音楽ストリーミングサービスの存在をを指摘する者もいます。

デジタル・トラックのダウンロード売上も、2013年に入り減少しています。2013年は現在まで10億5400万トラックが購入されていますが、昨年同期比で4%減少しています。評論家はこの減少傾向が無料の音楽ストリーミングサービスにあるとしています。

音楽のサブスクリブション関係がアルバムやダウンロード販売に影響している、との指摘だが日本ではいまだに各メーカーサブスクリブションへの音源導入に二の足を踏んでいるメーカーが多いのが実情である。

まあ残念ながらアルバムは間も無く大衆に向けて売るものではなく、好きな人たちに支えられて作るものにシフトして行かざるを得ないのだろう。アルバムを作りたいアーティストはファンドで予算を調達して好きな人がその金をだす。ライブに毎回通うこと、物販を買い続けることによって特定のファンによるニッチマーケテイングー少数でもお金をかけてくれる人達ー中心のマーケットになっていくだろう。

サブスクリブションは個人のアーチストというよりは音源のストリーミングで音楽そのものを流す権利ビジネスと化すので、一般消費者はその中から「好きなアーチスト」を探すこともできるしその中から特定のアーチストのファンでファンデイングに参加する消費者も出てくるだろう。

レコードメーカーはいまだに「マスに対して売る」というビジネスモデルに固執しているが、「マスマーケット」はもはやサブスクリブションによるストリーミングか音楽配信のダウンロードのみになるだろう。しかしダウンロード音楽配信はもはや100均商品の世界だ。一部のITジャーナリストがいうほど市場を変えたわけではないし、音楽商品の商品ラインアップでの主力にはなりえない。

今後は私が先日音楽を書いた化粧品メーカーのようにマス=100均主な利益=固定ファンによるニッチマーケテイングの両極化にならざるを得ない。これは音楽に限らず一般コンシューマーマーケット全体がそういう構図にならざるを得ないのかもしれない。その意味では音楽も映画もその他のコンテンツ関係で特定のアーチストのファンになっていく人はその趣味に対して今後は非常にお金のかかるものになってしまうかもしれない。逆にそんなものに興味のない人は音楽や映像にお金を払おうとしないし、払ったにしても「今、流行っている、ブームだから」といって100円-150円の音楽配信ダウンロードをするという程度で終わってしまうだろう。価値のわかる人だけお金を払う、そういう構図だが文化とは本来そういうものだ、という見解も確かにある。

いずれにせようちの会社的にはかつて会社の売上の中心的存在だったパッケージ事業だがそろそろ閉鎖も含めて考えようと思う。時代の流れでやむを得ないかもしれない。少なくてもパッケージ製作市場はもはやビジネスとしてはもう終わっている。

同様にかつてパッケージ製作と一時は両輪でうちの会社の事業の柱だった、「音声コンテンツ制作」も市場としては末期症状を呈している。受注数も激減、価格も徹底的に叩かれもはや旨みのない仕事になっている。いずれも「パッケージ市場」同様、一定の専門知識やノウハウは必要なものの、そのノウハウさえあれば「誰でもできる仕事」だからだ。情報化社会は市場をフラットにしノウハウさえあれば「誰でもできる仕事」は買い叩かれる運命にある。残念ながらそれが現実だ。

今後は音楽にしてもその他のコンテンツにしても「人が簡単に真似できないもの」「付加価値のあるもの」「人とは一味違うもの」がないと生き残れないだろう。ビジネスとしてコンテンツをやっていくにはそれを肝に銘じておく必要がある。

またクリエーターとしては「どこにでもあるコンテンツ」「明らかに売れセン狙いの誰もがやっていそうなもの」はどんどん価値を失い結局はタダ同然のレベルに落ちるだろう。だから私は他の業界人を尻目に独自の道を行っている。他人からどういわれようがそれが生き残る道だと考えているからだ。クリエーターとしてはとにかく我が道を行くのみだ。


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