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2013年10月30日 (水)

CDショップ大賞の運営が「クラウドファンデイング」に

もうご存じの人も多いと思うが日本の有名な賞の殆どは業界関係者の意図によって操作されている。そこには「協賛」している会社のアーチストが受賞するのが協賛金を払う以上当然である、と考える風潮が当たり前のように存在している。そのアーチストがどれだけ多くのファンを魅了したか、とかそのアーチストが日本の世相を反映しているか、などというのははっきりいって全く無関係である。つまりレコード大賞をはじめ放送音楽大賞、その他日本の主要なレコードに関する賞は完全に「音楽業界ムラ社会」によって100% 操作されているものである。これはもはや一般視聴者にとっても規制の事実として知られている。

こんな考え方がまかり通っているのは世界でも日本だけである。例えばグラミーなどはNARAS(ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス (The National Academy of Recording Arts & Sciences, Inc))会員の純粋な得票数で決まる。NARASは会員の会費とスポンサー(音楽業界以外のスポンサー)で賄われており,言うまでもないが欧米で最も権威がある賞である。

権威がある賞であるがために可能な限り公正な得票になるシステムになっており、得票者には発表までに厳重な箝口令が敷かれ、得票には公正を期すために逆に同じ業界は寧ろ関与させない。そういう「業界の意思、操作」が反映されないシステムであるからこそ世界で最も権威ある音楽賞であり続け、ノミネートされることは最も栄誉あるになる、NARASはそういった誇り高い精神で運営されている。映画におけるアカデミー賞もこれと同様なシステムで運営されている。

残念ではあるが日本の音楽賞にはこういった誇り高い精神はもはや全く見られない。原子力などと同じく「業界ムラ社会の論理」がすべてに優先される社会となってしまっている。そのような賞にはもはや権威などない。権威があると思っているのは「ムラ社会」のメンバーだけである。

CDショップ大賞は私がしる限りそのような「ムラ社会」の論理に左右されない日本で殆ど唯一の賞といっていいかもしれない。そしてその運営にあたり「業界ムラ社会の論理」による「圧力」に碧へきとした日本ソムリエ協会がこのような方策を打ち出した。

「第6回CDショップ大賞2014」サポーターを一般募集
http://www.musicman-net.com/business/30255.html

CDショップ大賞実行委員会では、「CDショップ大賞」の今年度の運営にあたって、この賞の運営資金をサポートする「CDショップ大賞公式サポーター」をクラウドファンディングサイト「Makuake」(https://www.makuake.com/project/cdshop/)を利用し広く一般募集する。

CD ショップ大賞は「行かなきゃ 会えない 音がある。」というスローガンのもと、“ショップ店員の目利きによって真に売りたい!聴かせたい”作品を選ぶこの賞。今、音楽業界だけではなく一般層においても信頼できる音楽賞として、回を重ねるごとに多くのリスナーに認識されている。

またメジャー、インディーズを問わず、過去1年間に発売された作品を対象とし、全国のCDショップ店員による投票によってその年の「大賞」、その他部門賞など各賞を決定し、毎年3月上旬に授賞式を開催。各賞をアーティスト及びその作品に授与している。

音楽業界が全体的に厳しくなってきているなか、年々協賛金額は減額し、それら協賛金だけを頼りに賞の運営を行うこと自体が難しくなった。
第5回CDショップ大賞2013は参加アーティストの理解を得て、相対性理論、ももいろクローバーZ、MAN WITH A MISSIONといった歴代の大賞受賞アーティストが出演する「CDショップ大賞スペシャルライブ」を開催し、授賞式を実施する資金を捻出した。

「CDショップ大賞」は直接的な営利活動ではないため、事務局スタッフや、実行委員として参加する有志CDショップ店員は、特別に金銭的恩恵を授かることはなく、むしろ運営の都合上、若干の赤字を余儀なくされている。このため今年度は「
Makuake」を活用し、広く一般に第6回CDショップ大賞2014へのサポーター参加を呼びかけて、活動資金の一部にするというもの。

サポーターとしてプロジェクト参加した場合には、サポート金額別に以下のことが受けられるとのこと。

・オリジナル壁紙
・第6回CDショップ大賞2014授賞式招待
(通常、一般は参加不可。Makuakeにてサポーター支援した人のみの特別招待となる)
・第6回CDショップ大賞2014授賞式での大賞アーティストとのフォトセッション(集合写真)
・第6回CDショップ大賞2014 SPECIAL LIVEへの招待(SPECIAL LIVEのチケット販売は別途予定しているが一般発売の為、即時売切の場合があり)また、SPECIAL LIVEは3月上旬を予定。

「第6回CDショップ大賞2014」サポーターを一般募集
https://www.makuake.com/project/cdshop/

過去の大賞受賞作品
第1回CDショップ大賞 2009 大賞:相対性理論「シフォン主義」
第2回CDショップ大賞 2010 大賞:THE BAWDIES「THIS IS MY STORY」
第3回CDショップ大賞 2011 大賞:andymori「ファンファーレと熱狂」
第4回CDショップ大賞 2012 大賞:ももいろクローバーZ 「バトル アンド ロマンス」
第5回CDショップ大賞 2013 大賞:MAN WITH A MISSION 「MUSH UP THE WORLD

知らない人も多いと思うが「きゃりーぱみゅぱみゅ」や「ももいろクローバー」などは殆どこのCDショップ大賞をきっかけにメジャーになったといっても過言ではない。

私はこの音楽を本当に愛する人が音楽文化を正しく評価するためのクラウドファンデイングのシステムを全面的に支持する。しかしもちろん課題がないわけではない。

やはりCDショップ大賞がもっとも権威ある賞になるためにはNARAS (The National Academy of Recording Arts & Sciences, Inc))のように幅広く業界の現場で仕事をしている人間の支持ー音楽でいえばプロデユーサー、レコーデイングエンジニア、ミュージシャン等のような会員組織が充実する必要がある。日本音楽ソムリエ協会がそういう団体にまで発展することを期待するが、やはり業界の現場の人間を会員にする、というオプションも必要ではないだろうか。現場の人間も自分の仕事が公正に評価されるのであれば支持すると思う。

CDショップ大賞の運営が楽ではないのは想像に固くない。今は正念場かもしれない。しかし日本に「業界ムラ社会の論理」による「操作された賞」しかない現状、唯一それとは違うCDショップ大賞にはなんとか持ちこたえてもらいたいと思う。グラミーのような誇り高い賞がないと日本の音楽業界の信頼性は0以下のままになってしまう。

そのためには音楽を心から愛する方、日本の音楽の世界が健全な状態に少しでも近づくために孤高で頑張っている音楽業界の友人に対してみなさんのサポートをお願いする次第である。


https://www.makuake.com/project/cdshop/

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