Kyoji "metanature"
i-tunesでも好評配信中!!
i-tuneページを表示するにはお客様のPCにi-tunesとquicktimeがインストールされている必要があります。 i-tunes及びquicktimeのダウンロードはこちら





« 化粧品メーカー環境音楽、新商品発表プレス発表に参加 | トップページ | 佐久間さんのショッキングな癌告知を聞いてー自分がもし余命僅かだとしたらどんな作品を作るかと思う »

2013年8月 7日 (水)

化粧品業界のマーケテイングに見るコンシューママーケットの戦略と音楽やコンテンツ業界への応用の可能性

・コーセー化粧品コスメデコルテAQMW 美容音楽8/21 好評フリーダウンロード中!!

Healing_rhapsody

コーセー化粧品の最高級ブランドの新商品「コスメデコルテ AQMW レプウリション」(コーセー化粧品)のお手入れ用音楽「コスメデコルテAQMWーヒーリングラプソデイー」を作りました。

絶賛フリーダウンロード中  是非聴いてみてください。(年内まで)

コスメデコルテの会員でない方もお聴きになれます。

http://www.cosmedecorte.com/aq_mw/music_dl/

さて化粧品メーカー向けの環境音楽についてですが、実は今回の制作作業を行っているうちに特にマーケテイングについてさまざまな新たなことがわかり、その意味でも非常に新鮮でした、具体的には化粧品メーカーのマーケテイング力はすごい、特にブランデイングに関しては我々音楽業界にいる人間も大いに参考にすべし、という部分を感じました。

といいますのも、実は化粧品メーカーがある意味伝統としている訪問販売、対面販売というダイレクトマーケテイングの伝統があるからです、これは自動車や電機メーカーなどとは根本的に違う点です。そしてそのマーケテイングの伝統が日本の他のどの業種よりも市場の状況をきちんと把握し、さらに必要なブランデイングを構築できるきっかけにもなっているように思います。

さて先ほどの記事の続きになりますが、以下の商品をもう一度見てください。本日プレス発表した商品です。

AqmwAqmw3

今回の新商品「コスメデコルテ AQMW レプウリション」(写真)の値段、 何と¥15000 !! 

なんでもアンチエイジングの美容液,でコーセー化粧品の研究所で人間の老化のプロセスやそれを防止する成分を配合した商品ですが、コーセー化粧品最高級ブランドだそうです。

それにしてもこの価格、一体誰が買うんだ? って思うでしょう?

まだまだあります。コーセー化粧品最高級ブランドの商品、安くても5000円前後、一万円の商品もざらです

http://www.cosmedecorte.com/aq_mw/

ところがこの最高級の化粧品、結構買う人がいるんですね。勿論マス向けの商品ではないですが、熱烈な固定層のバイヤーが存在するようです。

実は化粧品メーカーはたとえば電機メーカーなどと比べると商品のマーケテイングにおいて根本的に異なる戦略を持っています。

それはマスに対して大量に売る、というビジネスモデルを会社の主軸にしていない、という点です。これはどういうことなのでしょうか?

勿論コーセー化粧品も、そしておそらく他の化粧品メーカーもマスに対して大量に売る商品ーコンビニ、デイスカウント系ドラッグストア、スーパー等の量販店 etc etc向けーも発売しています。しかしそれらは売上の金額は大きいものの、価格を大幅に下げられしかも値引きの圧力は強くなることはあっても弱くなることはない、そうです。

つまり売り上げ額はあっても利益は殆ど出ない下手すれば赤字になってしまう

そこで化粧品メーカーは他のメーカーと比べ数十年も前から、マスマーケット以外ニッチな市場の中でブランデイングを行い高級化粧品のマーケットを構築するということをやってきました。コーセー化粧品の中でもブランデイングのランクがあり、そのランク別に購買層のターゲットを分けるというマーケテイングを行ってきました。

この会社の利益はこれらマスマーケット以外で構築したブランドの商品から出ています。マス向けの商品はまあ安物(といっても肌に直接つけるものですので安くするにも限界がありますが)とまでは行かないまでも限りなく100均の商品に近く、利益も出るか出ないかという状況で、ある担当者いわく「宣伝費」みたいなものというニュアンスだそうです。そうした背景から自社で構築したブランドによるマーケットー決して大量の数は出ないものの一定の数の固定層に対して付加価値のついた商品を売る、というマーケテイング戦略に特化しているようです。

勿論これが可能になったのも化粧品メーカーは伝統的にダイレクトマーケテイング特に対面販売、訪問販売の網を全国に張ったという事情も小さくないかもしれません。

今回私が手掛けたコスメデコルテコーセー化粧品最高級ブランドとしてユーザーだけでなく化粧品業界の中でも評価が高く、顧客はセレブの奥さまやご令嬢が中心、それと名前は言えないですが有名女優さんや某有名モデル事務所のご用達ブランドでもあるようです。

さて一方を見ますと日本の電気メーカーだけでなく音楽業界などはマスに対して大量に売る、というビジネスモデルに固執しているように見えます。しかしデジタル音楽の市場になって思うのは音楽配信を主流にすると、それを通してのブランデイングは非常に難しい、と言わざるを得ません。ダウンロードの価格も下がることはあっても上がることはまずない、あたかも化粧品をコンビニ、デイスカウント等で売るマスマーケットで価格はあってもないような状態にまで結果として下がってしまう。そういう状況になってしまうし、実際一部の音楽を除き市場はその方向に動いています。

音楽をマスマーケット以外ニッチな市場の中で売り、質の高い、芸術性の高い音楽をその価値がわかる人に対してマーケテイングを行う、音楽業界はかつてはそのようなマーケテイングで音楽を売る時代がありましたし、いわゆるインデイースといわれていたレーベルも本来はそういうニッチな市場のマーケテイング手法でした。しかしいつの頃か「メジャーで売る=マスに対して売る}というビジネスモデルに業界関係者全員がこだわってしまい、それが業界の長い低迷にもつながっているのでは、という気がするのです。

インターネットが普及し、情報があふれる時代になり私は特に民生用、一般コンシューマー市場は大きく変質してしまったような気がします。ひとことでいえば一般コンシューマーは両極化のマーケットになっているという点です」

A. マスで売る「手頃(安い)」値段の商品(限りなく100均に近い)

B. 数は少ないものの付加価値とブランドがあり多少高価でも買う層

上記のA.は売上はあるものの利益は殆ど出ない、しかしB.は売り上げ額は小さいが利益は大きく確保できる。

音楽業界は上記のA.のビジネスモデルにあまりにも固執し過ぎているのではないか、という気がします。

但し音楽業界の中で唯一かなり昔からB.のマーケテイングシステムで成功している世界があります。

それは何と演歌の人たちです。

この人たちは主に日本の地方の営業ですが、地域密着型のニッチマーケテイングを実践して成功しています。その意味では演歌の人たちの方がある意味J-pop何かより進んでいる面はあるのかもしれません。

いずれにせよこうしたマーケテイング手法の中に音楽業界再生のヒントがあるのではないか、そんなことを感じながら今回の制作に臨みました。

|

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。