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2013年8月15日 (木)

安易なドラマの「タイアップ主題歌」時代の終焉

一応私は劇伴音楽とかに手を染めているのでドラマについても一定の関心を持っています。

「あまちゃん」が一大ブームを巻き起こしていますが、民放では私は見ていませんが「半沢直樹」「あまちゃん」以上の高視聴率を記録しています。

実はこの両者に共通することが一点あります。

それは「主題歌」がないことです。勿論「あまちゃん」の場合はドラマの中のアイドルがさまざまな曲を歌っていますがそれらはレコード会社がドラマに宣伝のためのタイアップとして提供するようなものではなく、完全に「あまちゃん」というドラマ用に綿密な検討を加えた上で作られたものです。だから受けているんだと思います。

そして「半沢直樹」の方にも「主題歌」はありません。それに関してこんな記事があります。

「半沢直樹」なぜ主題歌がないのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130814-00000001-nkgendai-ent

独走状態の大ヒットドラマ「半沢直樹」。いよいよ“後半戦”に突入し、平均視聴率も30%の大台をうかがう勢いだが、素朴な疑問がある。なぜ、いわゆる「主題歌」がないのか――。

 過去の高視聴率ドラマは大抵、主題歌も話題になっていたりする。相乗効果で、ドラマの数字も伸びていた。古くは90年代の「101回目のプロポーズ」が CHAGE&ASKAの「SAY YES」、キムタク主演「ビューティフルライフ」(00年)ならB,z「今夜月の見える丘に」、最近なら「家政婦のミ タ」(11年)が斉藤和義「やさしくなりたい」などなど

で、TBSに聞いてみたら、「重厚感のある音楽で皆さまにドラマの世界を感じていただきたいと思い、服部隆之さんに音楽をお願いいたしました」(伊與田英徳プロデューサー)とのこと。

 それに演出の福澤克雄氏は、半沢直樹と同じ日曜劇場「華麗なる一族」(07年)でも、服部氏の音楽を使っていた。確かに、チャラチャラした主題歌、挿入歌がないほうが、重厚感もテンポも出る。芸能評論家の肥留間正明氏が言う。

「これまでのドラマは、レコード会社とタイアップするなど、主演俳優の曲を主題歌にしたものが多かった。しかし、半沢直樹はそうした制作サイドの都合では なく、視聴者のためのドラマ作りにこだわっている。それが功を奏したのだと思います。主題歌がないことで、一見地味ながら実力派俳優たちの演技をしっかり と見られるし、引き込まれていく。裏のない『正統派ドラマ』だからこそ受けているのです」

ポイントは赤文字の視聴者のためのドラマ作りにこだわっている。という点。これはここしばらく多くのテレビ番組制作者が忘れていたことではないでしょうか?

確かに過去はタイアップ主題歌がドラマとうまく連動して大ヒットした例もありました。しかし最近のドラマタイアップ曲は明らかにドラマのイメージに全く合っていないような曲が特にここしばらくの間目立つようになりました。知り合いの方が某局のアンケートモニターをやって「タイアップ主題歌があまりにあっていないのを感想に書いたら、3週間後くらいでなくなったという例がありました。おそらく同一意見が多かったのだと思います。

これら一連のできごとはドラマのイメージに全く合っていないようなタイアップのありかたについて視聴者ならびに制作現場の人間から完全にダメだしを食らったといっていい現象だと思います。

ひとことでいえば

安易なドラマの「タイアップ主題歌」時代の事実上の終焉 

                              といっていいと思います。

これはJ-popの音楽の質の低下というのもあるだろうし、レコード会社や音楽事務所も金がなくなってきたという背景もあるだろうと思いますが、最近のタイアップのプロモーション効果の著しい低下はもはやお金をもう流し込んでもドブにお金を流すのと同じという時代がいよいよ到来したかもしれません。

私はこれは非常にいい傾向だと思います。

いっそのことこれを機会に「お金を払って主題歌を作る」などといった本末転倒なことを業界全体でやめたらどうかと思いますね。正直こんなバカなことをしているのは私の知る限り日本の音楽業界だけです。 海外では当たり前のライセンシング、つまり音楽を主題歌その他に使う場合に使用料を徴収するという本来のあるべき形に戻すべきだと思います。

それが健全な音楽業界に戻す一歩になるのでは、と思います。

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