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2013年4月 8日 (月)

7年ぶりの化粧品メーカー向けの環境音楽制作に見る利益率の高いニッチマーケテイングのありかた

もう今から7年前になりますが某大手化粧品メーカーの高級サロン向けに美容と癒しをテーマとした環境音楽、ヒーリング音楽の制作を行いました。

まあ私がそもそも世の中に最初に出たのがこのヒーリング音楽、癒し系音楽だったこともあったのですが、その後いろいろありましてこの分野からは離れていました。

決して環境音楽やヒーリング音楽を二度と創らないという意味ではなかったのですが、ちょっとスピリチュアル系の人たちといろいろあったこともあって、ちょっとこの分野に対する情熱が少々萎えていたということもありました。しかし今回は

1. その化粧品メーカーの最高級化粧品のための音楽であること

2. 商品のデザイン等に海外の斬新なクリエーターのデザインを取り入れ、日本のメーカーとしてはかなりの「冒険」をしていること

この二点に非常に興味がわきましたのでやってみようということになりました。環境音楽といってもかなり野心的な内容になるかもしれませんが、詳細はここでは語れません。

しかし以前もこのことにふれたかもしれませんが、

化粧品メーカーは実はずいぶん前からマス向けではない、ニッチマーケテイングによる事業実績があり、実はそのことによってかなり多くの利益を出してきました。

わかりやすくいえば「マツキヨ」とか「コンビニ」とかで手に入るようなマス向けの商品ーこれは量はさばけるかもしれませんが、利益率は非常に低くそれも価格は年々下がる傾向にある商品ーはかなり昔から大手化粧品メーカーの主力商品ではなくなっている、という点です。

そうではなくデパートやホテル、免税店、高級ブテイック等でしか手に入らない商品をセレブ系、高所得者向けに特化して高級化粧品を売る、というマーケテイングをかなり前から各社行ってきており、実は化粧品メーカーの利益の大半はそこから出ているそうです。

マーケテイングの専門の友人に聞きましたがこういう「限定したターゲット」に対して商品を売ることをニッチマーケテイングというそうです、

7年前初めてこの仕事に関わった時にもそれは新鮮な体験でしたが、今回はさらに進化した形でまた関わらせていただくようです。

1つ思いますのはヨーロッパのメーカーに顕著ですが、ヨーロッパは化粧品だけでなく車も家電もあえて大量の商品を生産をしない方策を取っています。そのことによって各社が「ブランド化」し高い付加価値をつけて売っています。日本車がどんなに性能がよくコストパフォーマンスが高くてもドイツのBMWとかアウデイとかを好む人が多いのはその車に乗ることがステータスになるからです。

一方日本の車が性能がよい、日本の技術力が高いことに疑問を呈す人は殆どいません。

にもかかわらず日本車に乗ることが日本のみならず海外でもステータスになっているか、というと残念ながらNOです。

非常に残念ですし、もったいないことだと思います。

私はかつて家電メーカーにいましたが、日本の製造業が韓国やアジアメーカーに押され青息吐息になっているのは、化粧品メーカーやヨーロッパのメーカーがやったような「ステータスを作るマーケテイング」というものを怠ったのが最大の原因ではないかと感じます。

昔ながらの大量生産、マスに対して売る、ということにこだわりすぎてニッチマーケテイングによる「ブランド作り」を怠った。

それが原因のような気がします。

話を私の専門である音楽に移しましょう。それを考えると音楽をマスに対して売る、という考えが果たして正しいのかどうか、もう一度考え直す必要があります。

正直いって音楽配信が主流になり、私自身も自分の作品を配信しているのを見てこの音楽配信が音楽の世界を救うという考え方に疑問を感じるようになりました。なぜならこれは音楽の価値を下げる方向にベクトルが働いても上げる方向にはいかない、ということに気づいたからです。

インターネットの世界では認めたくない人もいるでしょうが、ネットの中だけで付加価値をつけるーブランデイングをするーというのはほぼ不可能だということに気づくのに時間はかかりませんでした。 音楽単体を売ろうとした場合には寧ろ逆のことをしなければならないと感じます。

サブスクリブションやフリーミアムなどは音楽を単体で売るビジネスモデルとは違いますが、それらは音楽配信同様、「マツキヨ」で売ることと本質的にそれほど変わらないように思います。

やはりある音楽に関して「ステータス」を作るような別の仕掛けが必要かもしれません。

今回の化粧品メーカーからの作曲依頼がそういうことになるかどうか、わかりませんがテストケースかもしれません。とにかくこの曲、この高級化粧品のお客様にならないと聴くことができないのですから...

ちなみに7年前に作った環境音楽は今回の新商品の発表の関係でもうリクープされていていわば「時効」だと思いますので、サンプルですが公開させていただきます。

いってみればブライアンイーノデイスクリートミュージックのアコーステイック版ともいいましょうか。非常に気持ちよくなり眠くなる音楽です。(笑)

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